JPH08121251A - キャブレタ - Google Patents

キャブレタ

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JPH08121251A
JPH08121251A JP26688094A JP26688094A JPH08121251A JP H08121251 A JPH08121251 A JP H08121251A JP 26688094 A JP26688094 A JP 26688094A JP 26688094 A JP26688094 A JP 26688094A JP H08121251 A JPH08121251 A JP H08121251A
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jet
carburetor
float chamber
drain bolt
pilot
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JP26688094A
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Yasuo Hayashi
康男 林
Ryohei Watanabe
良平 渡辺
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Yamaha Motor Co Ltd
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドレンボルトを取り外すだけでメインジェッ
トとパイロットジェットの交換が簡単に行え、セッティ
ングの自由度の拡大、作業能率の向上、セッティング時
の異物の付着や混入によるトラブル発生防止等を図るこ
とができるキャブレタの提供。 【構成】 ベンチュリ部2aを有するミキシングチャン
バー2の下部にフロートチャバー7を取り付け、該フロ
ートチャンバー7内に、前記ミキシングチャンバー2に
着脱可能に取り付けられたメインジェット8とパイロッ
トジェット9を臨ませるとともに、フロートチャンバー
7の底部にドレンボルト11を螺着して成るキャブレタ
1において、前記メインジェット8とパイロットジェッ
ト9が水平投影面上において前記フロートチャンバー7
の底部の前記ドレンボルト11が螺着される開口部7a
内に含まれるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メインジェットとパイ
ロットジェットの交換が可能なキャブレタに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのアイドリングから低速運転ま
での範囲で混合気を形成するスロー系(パイロット系)
と低速運転から高速運転までの範囲で混合気を形成する
メイン系を備えるキャブレタにおいては、図5に示すよ
うに、メイン系のメインジェット108とスロー系のパ
イロットジェット109がそれぞれ設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の場合、図5に示
す従来のキャブレタ101においては、メインジェット
108はドレンボルト111を取り外すことによって容
易に取り外してこれを別のものと交換することができ
る。
【0004】ところが、従来のドレンボルト111はそ
の径が小さく、従って、このドレンボルト111を取り
外してもパイロットジェット109はフロートチャンバ
ー107の底部の開口部(ドレンボルト111を取り外
すことによって開口する開口部)107aに露出せず、
しかも、パイロットジェット109は油面の波立ちを防
ぐための隔壁112に隠れて見ることができないため、
ドレンボルト111を取り外すだけでパイロットジェッ
ト109をメインジェット108と同様に取り外してこ
れを別のものと交換することはできず、セッティングの
自由度が狭かった。
【0005】従って、従来はキャブレタ101全体を車
体から取り外した後にフロートチャンバー109をキャ
ブレタ101の本体から取り外すという面倒な作業を経
なければパイロットジェット109を交換することがで
きず、その作業が大変で多大な時間を要するという問題
があった。
【0006】又、特に荒地を走行するモトクロッサーの
雨天レース等にあっては、キャブレタのセッティングた
めにキャブレタを取り外したり、フロートチャンバーを
取り外すと、部品に泥やごみが付着してトラブル発生の
原因となる。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、ドレンボルトを取り外すだけ
でメインジェットとパイロットジェットの交換が簡単に
行え、セッティングの自由度を拡大することができると
ともに、セッティング作業能率の向上、セッティング時
の異物の付着や混入によるトラブルの発生防止等を図る
ことができるキャブレタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ベンチュリ部を有するミキシングチャン
バーの下部にフロートチャンバーを取り付け、該フロー
トチャンバー内に、前記ミキシングチャンバーに着脱可
能に取り付けられたメインジェットとパイロットジェッ
トを臨ませるとともに、フロートチャバー底部にドレン
ボルトを螺着して成るキャブレタにおいて、前記メイン
ジェットとパイロットジェットが水平投影面上において
前記フロートチャンバー底部の前記ドレンボルトが螺着
される開口部内に含まれるよう構成したことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、キャブレタのセッティングに
際してドレンボルトを外せば、フロートチャンバー底部
には大きな開口部が開口し、この大きな開口部にメイン
ジェットとパイロットジェットが露出するため、これら
のメインジェットとパイロットジェットを容易に取り外
してこれらをそれぞれ別のものと交換することができ、
キャブレタのセッティングの自由度を拡大することがで
きるとともに、セッティング作業能率の向上、キャブレ
タセッティング時の該キャブレタへの異物の付着や混入
によるトラブルの発生防止等を図ることができる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0011】<実施例1>図1は本発明の実施例1に係
るキャブレタの縦断面図、図2はドレンボルトを外して
同キャブレタの内部を下方から見た図である。
【0012】本実施例に係るキャブレタ1は所謂VMキ
ャブレタであって、これはミキシングチャンバー2を有
し、このミキシングチャンバー2には水平方向に貫通す
るベンチュリ部2aが形成されており、空気はこのベン
チュリ部2aを図示矢印方向に流れる。又、ミキシング
チャンバー2の上部に一体に形成されたシリンダ部2b
内にはピストン型のスロットルバルブ3が上下摺動自在
に嵌装されており、該スロットルバルブ3の下端には下
方に向かって先細のジェットニードル4が結着されてい
る。尚、スロットルバルブ3はスプリング5によって常
時下方(絞り側)に付勢されており、該スロットルバル
ブ3はスロットルワイヤー6を介して不図示のアクセル
部に連結されている。
【0013】一方、前記ミキシングチャンバー2の下部
にはフロートチャンバー7が取り付けられており、該フ
ロートチャンバー7内には燃料が収容されている。又、
このフロートチャンバー7内には、ミキシングチャンバ
ー2側に下方から着脱可能に螺着されたメインジェット
8とパイロットジェット9が臨んでいる。
【0014】上記メインジェット8はメイン系を構成
し、これはエンジンの低速運転から高速運転の範囲で供
給燃料を計量するものであって、その内部にはメインノ
ズル10に挿通する前記ジェットニードル4の先部(下
端部)が臨んでいる。又、前記パイロットジェット9は
スロー系(パイロット系)を構成し、これはエンジンの
アイドリングから低速運転までの範囲で供給燃料を計量
するものである。
【0015】ところで、フロートチャンバー7の底部に
は大径のネジ孔である開口部7aが形成されており、こ
の開口部7aはこれに螺着されたカップ状のドレンボル
ト11によって閉塞されている。
【0016】而して、本実施例においては、図2にも示
すように、前記メインジェット8とパイロットジェット
9が水平投影面上においてフロートチャンバー7の底部
に形成された開口部7a内に含まれるよう構成されてい
る。これは、フロートチャンバー7の開口部7aを従来
の開口部107a(図5参照)よりも大きくすることに
よって実現される。
【0017】又、フロントチャンバー7内には、燃料の
油面の波立ちを抑えるための隔壁12が収納されてい
る。この隔壁12は、図2に示すように樹脂にて四角筒
状に成形されており、前記メインジェット8とパイロッ
トジェット9はこの隔壁12によって囲まれている。
尚、フロートチャンバー7内の隔壁12によって画成さ
れる室S1とS2とは、前記ドレンボルト11の側壁に
穿設された複数の円孔11a及び隔壁12とドレンボル
ト11の間の隙間δを介して相連通されており、燃料は
これらの円孔11aと隙間δを通ってメインジェット8
とパイロットジェット9にそれぞれ供給される。
【0018】而して、当該キャブレタ1が設けられた自
動二輪車等にあっては、メインジェット8とパイロット
ジェット9をそれぞれ別のものと交換することによって
キャブレタ1のセッティングがなされるが、本実施例に
係るキャブレタ1のセッティングは次のようにしてなさ
れる。
【0019】即ち、キャブレタ1のセッティングに際し
ては、先ず、ドレンボルト11をフロートチャンバー7
から取り外す。すると、フロートチャンバー7の底部に
大きな開口部7aが開口するが、前述のようにメインジ
ェット8とパイロットジェット9は水平投影面上におい
て開口部7a内に含まれ、しかも、隔壁12がメインジ
ェット8とパイロットジェット9の下方を覆うことがな
いため、大きな開口部7aにメインジェットとパイロッ
トジェットが露出する。
【0020】従って、作業者は下方から開口部7aを通
して内部のメインジェット8とパイロットジェット9を
見ることができ、不図示の工具を開口部7aから差し込
んでメインジェット8とパイロットジェット9を回し、
これらのメインジェット8とパイロットジェット9を容
易に取り外して開口部7aから取り出し、これらをそれ
ぞれ別のものと交換することができる。このようにして
メインジェット8とパイロットジェット9の交換がなさ
れた後、開口部7aにドレンボルト11を螺着して開口
部7aを塞ぐと、キャブレタ1のセッティングが完了す
る。
【0021】而して、本実施例によれば、キャブレタ1
のセッティングに際しては単にドレンボルト11を取り
外すだけでメインジェット8とパイロットジェット9を
容易に取り外してこれらを別のものと交換することがで
きるため、キャブレタ1のセッティングの自由度が拡大
する。
【0022】又、従来のようにキャブレタ1全体を車体
から取り外したり、その取り外したキャブレタ1から更
にフロートチャバー7を取り外す作業が不要となるた
め、キャブレタ1のセッティング作業が容易化して作業
能率が飛躍的に高められるとともに、セッティング時の
キャブレタ1の部品への異物の付着や混入が防がれ、種
々のトラブルの発生が未然に防がれる。
【0023】<実施例2>次に、本発明の実施例2を図
3及び図4に基づいて説明する。尚、図3は本発明の実
施例2に係るキャブレタの縦断面図、図3はドレンボル
トを外して同キャブレタの内部を下方から見た図であ
り、これらの図においては図1及び図2に示したと同一
要素には同一符号を付しており、以下、それらについて
の説明は省略する。
【0024】本実施例においては、隔壁12の形状が略
円筒状とされ、図4に示すように、その下端はドレンボ
ルト11の上端部を覆うように楕円状に拡げられてい
る。又、隔壁12によって画成されるフロートチャンバ
ー7内の室S1とS2とは、隔壁12に穿設された複数
の円孔12aによって相連通されており、燃料は円孔1
2aを通ってメインジェット8とパイロットジェット9
にそれぞれ供給される。
【0025】而して、本実施例においても、前記実施例
1と同様にメインジェット8とパイロットジェット9が
水平投影面上においてフロートチャンバー7の底部に形
成された開口部7a内に含まれるよう構成されているた
め、キャブレタ1のセッティングに際してドレンボルト
11をフロートチャンバー7から取り外すと、フロート
チャンバー7の底部に大きな開口部7aが開口し、しか
も、隔壁12がメインジェット8とパイロットジェット
9の下方を覆うことがない。このため、ドレンボルト1
1を取り外すだけでメインジェット8とパイロットジェ
ット9を容易に交換することができ、本実施例によって
も前記実施例1と同様の効果が得られる。
【0026】尚、以上の実施例では、特にVMキャブレ
タについて言及したが、本発明はSUキャブレタをもそ
の適用対象に含むことは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、ベンチュリ部を有するミキシングチャンバーの
下部にフロートチャンバーを取り付け、該フロートチャ
ンバー内に、前記ミキシングチャンバーに着脱可能に取
り付けられたメインジェットとパイロットジェットを臨
ませるとともに、フロートチャバー底部にドレンボルト
を螺着して成るキャブレタにおいて、前記メインジェッ
トとパイロットジェットが水平投影面上において前記フ
ロートチャンバー底部の前記ドレンボルトが螺着される
開口部内に含まれるよう構成したため、ドレンボルトを
取り外すだけでメインジェットとパイロットジェットの
交換が簡単に行え、キャブレタのセッティングの自由度
を拡大することができるとともに、セッティング作業能
率の向上、セッティング時のキャブレタへの異物の付着
や混入によるトラブルの発生防止等を図ることができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るキャブレタの縦断面図
である。
【図2】ドレンボルトを外して本発明の実施例1に係る
キャブレタの内部を下方から見た図である。
【図3】本発明の実施例2に係るキャブレタの縦断面図
である。
【図4】ドレンボルトを外して本発明の実施例2に係る
キャブレタの内部を下方から見た図である。
【図5】従来のキャブレタ要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 キャブレタ 2 ミキシングチャンバー 2a ベンチュリ部 7 フロートチャンバー 7a 開口部 8 メインジェット 9 パイロットジェット 11 ドレンボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベンチュリ部を有するミキシングチャン
    バーの下部にフロートチャンバーを取り付け、該フロー
    トチャンバー内に、前記ミキシングチャンバーに着脱可
    能に取り付けられたメインジェットとパイロットジェッ
    トを臨ませるとともに、フロートチャバー底部にドレン
    ボルトを螺着して成るキャブレタにおいて、前記メイン
    ジェットとパイロットジェットが水平投影面上において
    前記フロートチャンバー底部の前記ドレンボルトが螺着
    される開口部内に含まれるよう構成したことを特徴とす
    るキャブレタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007146791A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Honda Motor Co Ltd 気化器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007146791A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Honda Motor Co Ltd 気化器
JP4714573B2 (ja) * 2005-11-30 2011-06-29 本田技研工業株式会社 気化器

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