JPH08121221A - 酸素濃度センサの劣化検出装置 - Google Patents

酸素濃度センサの劣化検出装置

Info

Publication number
JPH08121221A
JPH08121221A JP26265894A JP26265894A JPH08121221A JP H08121221 A JPH08121221 A JP H08121221A JP 26265894 A JP26265894 A JP 26265894A JP 26265894 A JP26265894 A JP 26265894A JP H08121221 A JPH08121221 A JP H08121221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen concentration
concentration sensor
air
deterioration
fuel ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26265894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3780539B2 (ja
Inventor
Akihiro Kimura
秋広 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP26265894A priority Critical patent/JP3780539B2/ja
Publication of JPH08121221A publication Critical patent/JPH08121221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3780539B2 publication Critical patent/JP3780539B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、酸素濃度センサの劣化検出装置に
関し、燃料噴射衝突位置にデポジットが付着していても
劣化程度を正確に検出可能とすることを目的とする。 【構成】 多気筒内燃機関の排気管集合部に配置された
酸素濃度センサと、機関定常運転時の所定期間におい
て、少なくとも一つの気筒の空燃比を他の気筒の空燃比
とは異ならせて各気筒の燃料噴射量を固定する燃料噴射
量制御手段(ステップ108)、所定期間における燃料
噴射量に基づく空燃比変動波形と酸素濃度センサの出力
変動波形とを比較して酸素濃度センサの劣化程度を検出
する劣化程度検出手段(ステップ110〜112)、と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関における排気
ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサの劣化検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関における空燃比制御は、一般的
に各気筒の排気集合部に配置された酸素濃度センサによ
り現在の排気ガス中の酸素濃度を検出し、それにより定
まるこの時の燃焼における混合気空燃比に基づき、燃料
噴射量を補正して実際の混合気空燃比を所望範囲内に維
持するものである。一般的な酸素濃度センサは、その特
性上、排気ガス中の酸素濃度の変化に対して、瞬間的に
その出力を変化させることはできず、ある程度の応答遅
れを有している。
【0003】このような応答遅れが、酸素濃度センサの
長期使用に伴い所定値以上となると、現在の燃料噴射量
補正に使用される酸素濃度センサの出力は、かなり以前
の混合気空燃比に基づくものとなり、制御される空燃比
がハンチングしたりして良好な空燃比制御を実現できな
い可能性がある。この時には、運転者に警報を出す等の
対策が必要であり、特開昭57−124248号公報に
は、全気筒同時に燃料噴射量を意図的に増減させて1サ
イクル単位で空燃比を所定変動波形に基づき変化させ、
それに応じて変化する酸素濃度センサの出力変動波形を
空燃比の所定変動波形と比較することにより酸素濃度セ
ンサの現在の応答遅れ、すなわち酸素濃度センサの劣化
程度を検出する酸素濃度センサの性能評価装置が記載さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】内燃機関を長期使用す
ると、燃料噴射弁から噴射された燃料が衝突する位置に
は、通常、デポジットが付着している。このようなデポ
ジットは、噴射された燃料の一部を吸収すると共に既に
吸収している燃料の一部を排出するように機能し、定常
運転等で燃料噴射量が一定に維持されていれば、吸収す
る燃料量と排出する燃料量とがバランスして、噴射され
た燃料量と同量の燃料が気筒内へ供給される。しかしな
がら、燃料噴射量を変化させた時には、前述のバランス
が崩れ、気筒内へ供給される燃料量を正確に把握するこ
とができない。
【0005】それにより、前述の従来技術において、酸
素濃度センサの劣化程度検出に際して、燃料噴射量を意
図的に増減させると、前述のデポジットの影響により実
際の空燃比は所定変動波形で変化してはおらず、それと
酸素濃度センサの出力変動波形とを比較しても正確な酸
素濃度センサの劣化程度を検出することができない。
【0006】従って、本発明の目的は、燃料衝突位置に
デポジットが付着していても、酸素濃度センサの劣化程
度を正確に検出することができる酸素濃度センサの劣化
検出装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による請求項1記
載の酸素濃度センサの劣化検出装置は、多気筒内燃機関
の排気管集合部に配置された酸素濃度センサと、機関定
常運転時の所定期間において、少なくとも一つの気筒の
空燃比を他の気筒の空燃比とは異ならせて各気筒の燃料
噴射量を固定する燃料噴射量制御手段と、前記所定期間
における燃料噴射量に基づく空燃比変動波形と前記酸素
濃度センサの出力変動波形とを比較して前記酸素濃度セ
ンサの劣化程度を検出する劣化程度検出手段、とを具備
することを特徴とする。
【0008】また、本発明による請求項2記載の酸素濃
度センサの劣化検出装置は、請求項1記載の酸素濃度セ
ンサの劣化検出装置において、さらに、前記劣化程度検
出手段により検出された前記酸素濃度センサの劣化程度
に基づき、前記酸素濃度センサの出力を利用する内燃機
関制御における補正を実施する補正手段を具備すること
を特徴とする。
【0009】また、本発明による請求項3記載の酸素濃
度センサの劣化検出装置は、請求項1記載の酸素濃度セ
ンサの劣化検出装置において、さらに、前記燃料噴射量
制御手段によって各気筒毎に燃料噴射量が固定された当
初は、前記劣化程度検出手段による前記酸素濃度センサ
の劣化程度の検出を停止する停止手段を具備することを
特徴とする。
【0010】また、本発明による請求項4記載の酸素濃
度センサの劣化検出装置は、請求項1記載の酸素濃度セ
ンサの劣化検出装置において、さらに、前記劣化程度検
出手段により検出された前記酸素濃度センサの劣化程度
に基づき前記酸素濃度センサの異常可能性を判断する異
常可能性判断手段と、前記異常可能性判断手段により前
記酸素濃度センサの異常可能性が判断された時に、前記
少なくとも一つの空燃比と他の気筒の空燃比との差を大
きくするように燃料噴射量を補正して固定する燃料噴射
量補正手段と、前記燃料噴射量補正手段により燃料噴射
量が補正された後に前記劣化程度検出手段により検出さ
れる前記酸素濃度センサの劣化程度に基づき前記酸素濃
度センサの異常を断定する異常断定手段、とを具備する
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】前述の請求項1記載の酸素濃度センサの劣化検
出装置は、機関定常運転時の所定期間において、燃料噴
射量制御手段が、少なくとも一つの気筒の空燃比を他の
気筒の空燃比とは異ならせて各気筒の燃料噴射量を固定
するために、噴射燃料衝突位置にデポジットが付着して
いても、各気筒毎に噴射された燃料量だけが確実に各気
筒内へ供給され、燃料噴射量に基づきこの所定期間にお
ける正確な空燃比変動波形を得ることができ、劣化程度
検出手段が、この空燃比変動波形と酸素濃度センサの出
力変動波形とを比較して酸素濃度センサの劣化程度を検
出する。
【0012】また、前述の請求項2記載の酸素濃度セン
サの劣化検出装置は、請求項1記載の酸素濃度センサの
劣化検出装置において、さらに、補正手段が、劣化程度
検出手段により検出された酸素濃度センサの劣化程度に
基づき、酸素濃度センサの出力を利用する内燃機関制御
における補正を実施するために、この内燃機関制御が酸
素濃度センサの劣化に伴い不正確となることは防止され
る。
【0013】また、前述の請求項3記載の酸素濃度セン
サの劣化検出装置は、請求項1記載の酸素濃度センサの
劣化検出装置において、さらに、停止手段が、燃料噴射
量制御手段によって各気筒毎に燃料噴射量が一定に維持
された当初は燃料噴射量の変更に伴うデポジットの影響
により正確な空燃比変動波形を得ることができないため
に、この時の劣化程度検出手段による酸素濃度センサの
劣化程度の検出を停止する。
【0014】また、前述の請求項4記載の酸素濃度セン
サの劣化検出装置は、請求項1記載の酸素濃度センサの
劣化検出装置において、さらに、異常可能性判断手段
が、劣化程度検出手段により検出された酸素濃度センサ
の劣化程度に基づき酸素濃度センサの異常可能性を判断
し、異常可能性判断手段により酸素濃度センサの異常可
能性が判断された時には、燃料噴射量補正手段が、少な
くとも一つの空燃比と他の気筒の空燃比との差を大きく
するように燃料噴射量を補正して固定するために、その
後における劣化程度検出手段による酸素濃度センサの劣
化程度の検出がさらに正確となり、異常断定手段が、こ
の正確な酸素濃度センサの劣化程度に基づき酸素濃度セ
ンサの異常を断定する。
【0015】
【実施例】図1は、本発明による酸素濃度センサの劣化
検出装置が取り付けられた内燃機関の概略図である。同
図において、1は四気筒エンジンであり、その点火順序
は一番気筒#1、三番気筒#3、四番気筒#4、二番気
筒#2の順となっている。2はサージタンクであり、四
本の吸気管3によってエンジン1の各気筒と接続され
る。また、サージタンク2の吸気上流側には、スロット
ル弁4が配置された上流側吸気通路5が接続されてい
る。各吸気管3には、各気筒毎に燃料を噴射するための
燃料噴射弁6が配置されている。
【0016】エンジン1の各気筒には排気管7が接続さ
れ、排気管7の集合部7aには排気ガス中の酸素濃度
(但し、混合気空燃比がリッチである場合にはその程度
に応じたマイナス値となる)を検出するための酸素濃度
センサ8が配置されている。20は、酸素濃度センサ8
の出力に基づく空燃比制御と、酸素濃度センサ8の劣化
検出とを担当する制御装置であり、機関運転状態を把握
するための各センサ、例えば、吸入空気量を測定するた
めのエアフローメータ21、機関回転数を測定するため
の回転センサ22、機関温度として冷却水温を測定する
ための冷却水温センサ23等が接続されている。
【0017】制御装置20によって行われる空燃比制御
は一般的なものであり、酸素濃度センサ8の出力に基づ
き定まる混合気空燃比が機関運転状態に応じて決定され
る所望範囲内となるように、各燃料噴射弁6の燃料噴射
量がフィードバック制御される。このような空燃比制御
において、酸素濃度センサ8の長期使用により、応答遅
れ(以下、時定数)が大きくなると、空燃比のハンチン
グを起こす等の問題を生じるために、酸素濃度センサ8
の時定数を検出して劣化程度を把握し、劣化により酸素
濃度センサが異常となれば、これを運転者に知らせて、
異常の酸素濃度センサを早期に交換することが必要であ
る。このための酸素濃度センサの劣化検出は、図2に示
す第1フローチャートに従って制御装置20により行わ
れる。第1フローチャートは機関始動と共に実行され、
所定時間毎に繰り返されるものである。
【0018】まず、ステップ101において、フラグF
が0であるかどうかが判断される。フラグFは機関停止
と共に0にリセットされるものであり、当初、この判断
は肯定されてステップ102に進む。ステップ102に
おいて、酸素濃度センサ8が活性化しているかどうか
が、一般的な方法、例えば機関始動後の経過時間が所定
時間以上であるか、又は冷却水温が所定温度以上である
か等によって判断される。この判断が否定される時には
そのまま終了するが、肯定される時にはステップ103
に進む。
【0019】ステップ103において、前述の空燃比制
御が実行されているかどうかが判断される。この判断が
否定される時にはそのまま終了するが、肯定される時に
はステップ104に進む。ステップ104において、冷
却水温THWがTHW1より高くTHW2より低いかど
うかが判断される。これは、エンジン1が暖機後であり
オーバーヒートしていない正常状態であることを判断し
ている。この判断が否定される時にはそのまま終了する
が、肯定される時にはステップ105に進む。ステップ
105において、ステップ104の判断が肯定された後
の積算吸入空気量QTが所定値QT1以上であるかどう
かが判断される。この判断が否定される時にはそのまま
終了するが、肯定される時には、エンジン1の燃焼が十
分に安定している時であり、ステップ106に進む。
【0020】ステップ106において、機関回転数N及
び吸入空気量Qが一定であることにより現在の運転状態
が定常運転状態であるかどうかが判断される。この判断
が否定される時にはそのまま終了するが、肯定される時
にはステップ107に進み、フラグFを1に設定する。
次に、ステップ108において、計算上、一番気筒及び
三番気筒の空燃比が理論空燃比λよりリッチな空燃比λ
1となるように、また二番気筒及び四番気筒の空燃比が
理論空燃比λよりリーンな空燃比λ2となるように、所
定期間の間、現在の吸入空気量Qに基づき各燃料噴射弁
6の燃料噴射量を決定し、この燃料噴射量を固定して噴
射する第1燃料噴射量固定制御を実行する。
【0021】次にステップ109において、ステップ1
08の燃料噴射量固定制御での各気筒毎の燃料噴射回数
nが所定回数n1以上であるかどうかが判断される。こ
の判断は肯定されるまで繰り返されてステップ110に
進む。ステップ110において、ステップ109が肯定
されてからの燃料噴射量に基づき算出される第1空燃比
変動波形と、排気ガスが酸素濃度センサ8に到達する時
間を考慮して酸素濃度センサ8の出力に基づき算出され
る第2空燃比変動波形とを比較する。第1空燃比変動波
形は、図3に示すように、連続して点火される一番気筒
及び三番気筒の燃焼において理論空燃比λよりリッチな
空燃比λ1であり、その後に連続して点火される四番気
筒及び二番気筒の燃焼において理論空燃比λよりリーン
な空燃比λ2である。
【0022】エンジンの長期使用によって、燃料噴射弁
6からの噴射される燃料の衝突位置、例えば、吸気弁の
傘裏部には、デポジットが付着している可能性がある。
前述の第1空燃比変動波形は、このようなデポジットが
存在しても、ステップ108の燃料噴射量固定制御で各
気筒毎の燃料噴射量は固定されており、各気筒におい
て、噴射された燃料の一部がデポジットに吸収される
が、それと同量の燃料がデポジットから排出され、噴射
された燃料量と同量の燃料が気筒内へ供給されて混合気
が形成されるために、実際の空燃比変動に一致するもの
である。ステップ108の燃料噴射開始直後は、燃料噴
射量がそれ以前の燃料噴射量に対して変化する可能性が
あり、この時にはデポジットによる燃料吸収量とデポジ
ットからの燃料排出量とが等しくなく、噴射された燃料
量に対応する空燃比とならないために、ステップ109
により、この時の空燃比変動を第1空燃比変動波形に含
めないようになっている。
【0023】ステップ110における二つの波形の比較
には、一般的に行われているように、バンドパスフィル
タを使用して両者の振動成分を抽出し、第1空燃比変動
波形の振動成分に対する第2空燃比変動波形の振動成分
のクロススペクトル値Sを算出する。このクロススペク
トル値Sは、両者の位相差及び振幅差に基づき算出され
る値である。
【0024】次に、ステップ111に進む。クロススペ
クトル値Sは、ステップ108の燃料噴射量制御が実行
されている所定期間の機関回転数Nと吸入空気量Qとに
応じて変化する値であるために、次式によりクロススペ
クトル値Sの正規化が実施される。 S’= A*S+B ここで、A,Bは図4及び図5に示す第1及び第2マッ
プから決定される変数である。図4において、Aは、実
験に基づき、機関回転数Nに関して、低回転数から所定
回転数まで徐々に小さくなりその後回転数の上昇に伴い
徐々に大きくなるように、また吸入空気量Qに関して、
所定回転数を境に低回転側では吸入空気量が少ないほど
大きく高回転側では吸入空気量が少ないほど小さくなる
ように設定されている。一方、図5において、Bは、実
験に基づき、吸入空気量が少なく低回転ほど大きくなる
ように設定されている。
【0025】次にステップ112に進み、図6に示す第
3マップから正規化されたクロススペクトル値S’によ
り酸素濃度センサ8の時定数Kが決定され、ステップ1
13に進む。ステップ113において、決定された時定
数Kが所定値K1以上であるかどうかが判断され、この
判断が肯定される時には、酸素濃度センサ8は、かなり
劣化しており、応答遅れが大きいために、良好な空燃比
制御が実現不可能であるとして、ステップ114におい
て、酸素濃度センサ8の異常を運転者に警報する。ま
た、ステップ113における判断が否定される時には、
酸素濃度センサ8は正常であり、そのまま終了する。
【0026】このようにして、第1フローチャートによ
れば、酸素濃度センサ8の現在の正確な時定数Kが検出
され、それに基づき酸素濃度センサの正確な劣化判断が
実施される。本フローチャートは、所定時間毎に繰り返
されるが、ステップ107においてフラグFが1に設定
された後は、ステップ101における判断が否定される
ために、機関始動から停止の間で、1回だけ酸素濃度セ
ンサ8の時定数Kが決定される。本フローチャートにお
いて、時定数Kの決定に際して、気筒間で空燃比にある
程度の差を設けるために、二つの気筒はリッチ空燃比
に、また残りの二つの気筒はリーン空燃比とするように
なっており、それにより各気筒の空燃比と理論空燃比と
の差を小さくすることができ、比較的良好な燃焼が行わ
れる。しかしながら、各気筒においてこの時に多少の燃
焼悪化及びトルク変動がは発生するために、本フローチ
ャートのように、機関運転中において時定数の決定を1
回だけとして、燃焼悪化及びトルク変動を最小限にする
ことが好ましい。
【0027】図7は、酸素濃度センサ8の劣化検出のた
めの第2フローチャートである。第1フローチャートと
の違いについてのみ以下に説明する。本フローチャート
において、ステップ208での燃料噴射量固定制御は、
計算上、一番気筒及び三番気筒の空燃比が前述の空燃比
λ1よりは理論空燃比λに近いリッチな空燃比λ1’と
なるように、また二番気筒及び四番気筒の空燃比が前述
の空燃比λ2よりは理論空燃比λに近いリーンな空燃比
λ2’となるように、所定期間の間、現在の吸入空気量
Qに基づき各燃料噴射弁6の燃料噴射量を決定し、燃料
噴射量を固定して噴射する第2燃料噴射量固定制御を実
行するようになっている。ステップ209以降同様な処
理が続き、ステップ213においてフラグFが1である
かどうかが判断され、当初、この判断は肯定されてステ
ップ214に進み、決定された時定数Kが所定値C2以
上であるかどうかが判断され、この判断が否定される時
にはそのまま終了する。ここで使用された所定値C2
は、第1フローチャートのステップ113における所定
値C1より小さな値である。
【0028】第2フローチャートのこれまでの処理にお
いて、酸素濃度センサ8の時定数Kの決定に際しての気
筒間の空燃比の差は、第1フローチャートに比較して小
さくされており、その分、算出されるクロススペクトル
値S’には誤差を多く含んでおり、それを基に決定され
る時定数Kも誤差を多く含むことになる。このように決
定された時定数Kであっても、所定値C2より小さけれ
ば、酸素濃度センサ8は劣化していないと判断すること
がでる。
【0029】誤差を含む時定数Kが所定値C2以上であ
る時には、酸素濃度センサ8が劣化している可能性があ
り、ステップ215に進み、フラグFを2に設定した
後、ステップ216において、第1フローチャートのス
テップ108と同様な第1燃料噴射量固定制御を実施し
た後、ステップ209以降の処理が繰り返され、ステッ
プ212において再び酸素濃度センサ8の時定数Kが決
定され、ステップ213に進む。現在フラグFは2であ
るために、この判断が否定されてステップ217に進
み、第1フローチャートのステップ113と同様な判断
が実行されて酸素濃度センサ8の劣化が判断される。
【0030】このように、本フローチャートによれば、
各気筒の空燃比を理論空燃比近傍として決定される時定
数Kによって、酸素濃度センサ8が劣化している可能性
があるかどうかを判断し、劣化の可能性がある時にだけ
第1フローチャートと同様に決定される時定数Kによっ
て、酸素濃度センサ8が劣化しているかどうかが確実に
判断されるために、酸素濃度センサ8が完全に正常であ
る場合には、酸素濃度センサの劣化検出に際して空燃比
変動を小さくすることができ、第1フローチャートに比
較してこの時の燃焼悪化及びトルク変動を低減すること
ができる。
【0031】ところで、燃料噴射弁から噴射された燃料
の一部が前述のデポジット吸収されて気筒内へ供給され
ず、これまでにデポジットに吸収された燃料の一部がデ
ポジットから排出されて気筒内へ供給されることを考慮
して、機関運転にかかわらず、所望空燃比を実現するよ
うに燃料噴射量を制御することが知られており、この制
御には、燃料挙動を示す次式が使用される。 fwk+1 = Pfwk + Rfik fck = (1−P)fwk +(1−R)fik ここで、fwはデポジットに吸収されている燃料量、f
iは燃料噴射量、fcは気筒内へ供給された燃料量であ
り、係数Pはデポジットに吸収されている燃料のうち気
筒内へ供給されない割合、係数Rは噴射された燃料のう
ちデポジットに吸収される割合をそれぞれ示している。
【0032】前述の制御は、このような式を現代制御理
論等を使用して解き、燃料噴射量fiを決定するもので
あるが、この制御を正確なものにするためには、燃料性
状等により変化する前述の二つの係数P,Rを的確に設
定することが必要である。そのために、前述の二つの式
を変形して求まる次式が使用される。 P(fik −fck )+R(fik+1 −fik )=fi
k+1 −fck+1
【0033】この式を使用しての係数P,Rの算出は、
第1フローチャートにより正確な酸素濃度センサ8の時
定数Kが決定された後の機関定常運転時に実行されるよ
うになっている。機関運転毎に係数P,Rを算出すれ
ば、機関停止時に異なる性状の燃料が給油されても、ま
た酸素濃度センサ8の時定数Kが変化しても常に的確な
値となる。係数P,Rの算出方法は、各気筒の燃料噴射
量fiを適当に変化させると共に、この時の気筒内へ供
給される燃料fcを酸素濃度センサ8の出力とエアフロ
ーメータ21によって測定される吸入吸気量Qを基に算
出することにより、複数のPとRを含む方程式を求めて
PとRを算出するものである。
【0034】このようにして算出された係数P,Rは、
現在の機関回転数Nと吸入空気量Qとに応じて変化する
値であるために、前述のクロススペクトル値Sと同様に
次式による正規化が必要である。 P’= WP+X R’= YR+Z ここで、W,Yは、クロススペクトル値の正規化に使用
した第1マップと同様な傾向を示すそれぞれのマップか
ら決定される値であり、X,Zは、クロススペクトル値
の正規化に使用した第2マップと同様な傾向を示すそれ
ぞれのマップから決定される値である。
【0035】このように正規化された係数P’,R’
は、その算出に酸素濃度センサ8の出力が使用されてい
るために、その時定数Kの影響を受けており、次式によ
って補正されて最終的な値P”,R”として前述の燃料
挙動に基づく燃料噴射量制御に使用される。 P”= P’+ M R”= R’+ L ここで、M,Lは、図8及び図9に示す第4及び第5マ
ップにより酸素濃度センサ8の時定数Kを基に決定され
る値である。このように、酸素濃度センサ8の時定数K
が正確に把握されると、酸素濃度センサの出力を使用す
る色々な制御を正確なものにすることができる。
【0036】第1及び第2フローチャートにおいて、酸
素濃度センサの時定数を決定するための気筒毎の空燃比
は、一番気筒及び三番気筒において理論空燃比よりリッ
チしに、二番気筒及び四番気筒において理論空燃比より
リーンとしたが、これは本発明を限定するものではな
く、各気筒の燃料噴射量を固定してデポジットの影響を
無くし、燃料噴射量と吸入空気量とから正確な空燃比変
動波形を算出することができれば良く、従って、少なく
とも一つの気筒の空燃比を他の気筒の空燃比とは異なる
ものにすればよく、例えば、各気筒毎に空燃比を異なら
せてもよい。
【0037】また、本発明は、吸気通路噴射式内燃機関
に限定されず、筒内噴射式内燃機関であってもピストン
頂面等にデポジットが付着することがあり、噴射された
全ての燃料より混合気が形成されるとは限らないため
に、本発明を適用することができる。
【0038】
【発明の効果】このように、請求項1記載の酸素濃度セ
ンサの劣化検出装置によれば、機関定常運転時の所定期
間において、燃料噴射量制御手段が、少なくとも一つの
気筒の空燃比を他の気筒の空燃比とは異ならせて各気筒
の燃料噴射量を固定するために、噴射燃料衝突位置にデ
ポジットが付着していても、デポジットに吸収される燃
料量とデポジットから排出される燃料量とがバランスす
るために、所定期間における正確な空燃比変動波形を得
ることができ、劣化程度検出手段が、この空燃比変動波
形と酸素濃度センサの出力変動波形とを比較して酸素濃
度センサの劣化程度を検出するために、この酸素濃度セ
ンサの劣化程度はかなり正確なものとなる。
【0039】また、請求項2記載の酸素濃度センサの劣
化検出装置によれば、請求項1記載の酸素濃度センサの
劣化検出装置の効果に加えて、補正手段が、劣化程度検
出手段により検出された酸素濃度センサの劣化程度に基
づき、酸素濃度センサの出力を利用する内燃機関制御に
おける補正を実施するために、この内燃機関制御が酸素
濃度センサの劣化に伴い不正確となることは防止され、
常に良好な制御が実施可能である。
【0040】また、請求項3記載の酸素濃度センサの劣
化検出装置によれば、請求項1記載の酸素濃度センサの
劣化検出装置の効果に加えて、停止手段が、燃料噴射量
制御手段によって各気筒毎に燃料噴射量が固定された当
初は燃料噴射量の変更に伴うデポジットの影響により正
確な空燃比変動波形を得ることができず、この時の劣化
程度検出手段による酸素濃度センサの劣化程度の検出を
停止するために、酸素濃度センサの劣化検出がさらに高
精度に実施可能である。
【0041】また、請求項4記載の酸素濃度センサの劣
化検出装置によれば、請求項1記載の酸素濃度センサの
劣化検出装置の効果に加えて、異常可能性判断手段が、
劣化程度検出手段により検出された酸素濃度センサの劣
化程度に基づき酸素濃度センサの異常可能性を判断し、
それによって酸素濃度センサの異常可能性が判断された
時には、燃料噴射量補正手段が、少なくとも一つの空燃
比と他の気筒の空燃比との差を大きくするように燃料噴
射量を補正し、その後における劣化程度検出手段による
酸素濃度センサの劣化程度の検出がさらに正確となり、
異常断定手段が、この正確な酸素濃度センサの劣化程度
に基づき酸素濃度センサの異常を断定するために、酸素
濃度センサの異常可能性がない時には、請求項1記載の
酸素濃度センサの劣化検出装置に比較して、大きな空燃
比変動が必要なく、この時の燃焼悪化及びトルク変動を
かなり低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による酸素濃度センサの劣化検出装置が
取り付けられた内燃機関の概略図である。
【図2】酸素濃度センサの劣化検出のための第1フロー
チャートである。
【図3】実際の空燃比変動に相当する第1空燃比変動波
形を示す図である。
【図4】クロススペクトル値を正規化するための変数A
を決定するための第1マップである。
【図5】クロススペクトル値を正規化するための変数B
を決定するための第1マップである。
【図6】酸素濃度センサの時定数Kを決定するための第
3マップである。
【図7】酸素濃度センサの劣化検出のための第2フロー
チャートである。
【図8】デポジットへの燃料吸収を考慮した燃料噴射制
御に使用される係数Pの補正値をMを決定する第4マッ
プである。
【図9】デポジットへの燃料吸収を考慮した燃料噴射制
御に使用される係数Rの補正値をLを決定する第5マッ
プである。
【符号の説明】
1…エンジン 3…吸気管 6…燃料噴射弁 7…排気管 8…酸素濃度センサ 20…制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒内燃機関の排気管集合部に配置さ
    れた酸素濃度センサと、機関定常運転時の所定期間にお
    いて、少なくとも一つの気筒の空燃比を他の気筒の空燃
    比とは異ならせて各気筒の燃料噴射量を固定する燃料噴
    射量制御手段と、前記所定期間における燃料噴射量に基
    づく空燃比変動波形と前記酸素濃度センサの出力変動波
    形とを比較して前記酸素濃度センサの劣化程度を検出す
    る劣化程度検出手段、とを具備することを特徴とする酸
    素濃度センサの劣化検出装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記劣化程度検出手段により検
    出された前記酸素濃度センサの劣化程度に基づき、前記
    酸素濃度センサの出力を利用する内燃機関制御における
    補正を実施する補正手段を具備することを特徴とする請
    求項1記載の酸素濃度センサの劣化検出装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記燃料噴射量制御手段によっ
    て各気筒毎に燃料噴射量が固定された当初は、前記劣化
    程度検出手段による前記酸素濃度センサの劣化程度の検
    出を停止する停止手段を具備することを特徴とする請求
    項1記載の酸素濃度センサの劣化検出装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記劣化程度検出手段により検
    出された前記酸素濃度センサの劣化程度に基づき前記酸
    素濃度センサの異常可能性を判断する異常可能性判断手
    段と、前記異常可能性判断手段により前記酸素濃度セン
    サの異常可能性が判断された時に、前記少なくとも一つ
    の気筒の空燃比と前記他の気筒の空燃比との差を大きく
    するように燃料噴射量を補正して固定する燃料噴射量補
    正手段と、前記燃料噴射量補正手段により燃料噴射量が
    補正された後に前記劣化程度検出手段により検出される
    前記酸素濃度センサの劣化程度に基づき前記酸素濃度セ
    ンサの異常を断定する異常断定手段、とを具備すること
    を特徴とする請求項1記載の酸素濃度センサの劣化検出
    装置。
JP26265894A 1994-10-26 1994-10-26 酸素濃度センサの劣化検出装置 Expired - Fee Related JP3780539B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26265894A JP3780539B2 (ja) 1994-10-26 1994-10-26 酸素濃度センサの劣化検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26265894A JP3780539B2 (ja) 1994-10-26 1994-10-26 酸素濃度センサの劣化検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08121221A true JPH08121221A (ja) 1996-05-14
JP3780539B2 JP3780539B2 (ja) 2006-05-31

Family

ID=17378835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26265894A Expired - Fee Related JP3780539B2 (ja) 1994-10-26 1994-10-26 酸素濃度センサの劣化検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3780539B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056387A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US6649041B2 (en) 2000-11-22 2003-11-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Deterioration detector for exhaust gas sensor and method of detecting deterioration
GB2453014A (en) * 2007-07-13 2009-03-25 Ford Global Tech Llc Monitoring of exhaust gas oxygen sensor performance
JP2009299500A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Toyota Motor Corp 空燃比センサの劣化判定装置及び方法
JP2010048152A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Mazda Motor Corp 内燃機関の燃料供給を制御する方法及びシステム
JP5267569B2 (ja) * 2009-10-22 2013-08-21 トヨタ自動車株式会社 排気温度測定装置および排気温度測定方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6649041B2 (en) 2000-11-22 2003-11-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Deterioration detector for exhaust gas sensor and method of detecting deterioration
DE10121521B4 (de) * 2000-11-22 2005-02-24 Mitsubishi Denki K.K. Verschlechterungsdetektor für einen Abgassensor und Verfahren zum Detektieren einer Verschlechterung
JP2003056387A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
GB2453014A (en) * 2007-07-13 2009-03-25 Ford Global Tech Llc Monitoring of exhaust gas oxygen sensor performance
US7861515B2 (en) 2007-07-13 2011-01-04 Ford Global Technologies, Llc Monitoring of exhaust gas oxygen sensor performance
JP2009299500A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Toyota Motor Corp 空燃比センサの劣化判定装置及び方法
JP2010048152A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Mazda Motor Corp 内燃機関の燃料供給を制御する方法及びシステム
JP5267569B2 (ja) * 2009-10-22 2013-08-21 トヨタ自動車株式会社 排気温度測定装置および排気温度測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3780539B2 (ja) 2006-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8694226B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine, control method for internal combustion engine and non-transitory computer-readable recording medium
JP4700079B2 (ja) 気筒間の空燃比の不均衡を判断するための装置
US20050216175A1 (en) Device for detecting response characteristics of sensor
US6470674B1 (en) Deterioration detecting apparatus and method for engine exhaust gas purifying device
JP5335704B2 (ja) 気筒間の空燃比の不均衡を判断するための装置
JPH07259629A (ja) 内燃機関の燃料性状検出装置
JP2887056B2 (ja) 内燃機関の燃料性状判定装置
JPS6153436A (ja) 内燃機関の燃料供給量制御装置
JPH09209814A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2009115012A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH06235347A (ja) 内燃機関の燃料性状検出装置
US5101788A (en) Internal-combustion engine control device
JP3326000B2 (ja) 内燃機関の燃料性状検出装置
KR100406897B1 (ko) 다기통엔진의제어장치
JP3780539B2 (ja) 酸素濃度センサの劣化検出装置
JPH08218917A (ja) エンジン制御装置
KR101808651B1 (ko) 내연기관을 동작시키기 위한 진단 방법 및 장치
US20080196390A1 (en) Deterioration-determination apparatus for exhaust gas purifying system
JP2929744B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP3409877B2 (ja) 希薄燃焼エンジンの制御方法及び制御装置
US11885274B2 (en) Controller for internal combustion engine, control method for internal combustion engine, and memory medium
JPS59136543A (ja) 内燃機関の制御装置
JPH03179150A (ja) 内燃機関の燃料供給制御装置及び点火時期制御装置
JP4385542B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2705268B2 (ja) 内燃機関の空燃比フィードバック制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060227

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140317

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees