JPH081208A - クロス圧延機における金属板材の圧延方法 - Google Patents

クロス圧延機における金属板材の圧延方法

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Publication number
JPH081208A
JPH081208A JP13753494A JP13753494A JPH081208A JP H081208 A JPH081208 A JP H081208A JP 13753494 A JP13753494 A JP 13753494A JP 13753494 A JP13753494 A JP 13753494A JP H081208 A JPH081208 A JP H081208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
cross
angle
roll
work rolls
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13753494A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhiro Saito
輝弘 斉藤
Yasuhiro Yamada
恭裕 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP13753494A priority Critical patent/JPH081208A/ja
Publication of JPH081208A publication Critical patent/JPH081208A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 潤滑油の消費量を増大させることなしにクロ
ス角により発生するスラスト力を低減する。 【構成】 上下ワークロール1、1の交差角を検出し、
検出した交差角に応じてロール表面に噴射する潤滑油の
濃度あるいは圧力を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークロールとバック
アップロールとを備え、かつ上下のワークロールを圧延
面、すなわち水平投影面内で交差させることのできるク
ロス圧延機における鋼板等の金属板材の圧延方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来一般に実用化されているクロス圧延
機は、たとえば特開昭57−4314号公報に記載されている
ように、上下それぞれのワークロールとバックアップロ
ールとのペアのロール組を一体として、水平投影面内で
各ペアのロール組の軸線を相互にクロスさせる構造の圧
延機であり、ワークロールとバックアップロール間に
は、ロール軸方向にクロス角度に応じたスラスト力が発
生する。
【0003】図4は、特開平3-234305号公報に記載され
ているスラスト力の説明図で、1a、1bはワークロール、
αはクロス角度、Ftはスラスト力である。この図は、ス
ラスト力のもっとも大きく作用するキスロール状態を示
しており、スラスト力はほぼsinαに比例する。そこ
で、この特開平3-234305号公報によれば、ワークロール
とバックアップロール間に潤滑油を噴射する潤滑油噴射
装置を設け、この部分の摩擦力を減小させてスラスト力
を低減し、圧延設備の損傷を防止することが提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ワークロール
とバックアップロール間に潤滑油を単純に噴射するだけ
ではある程度のスラスト力は低減できるものの、つぎの
ような問題点がある。 1)クロス角を大きくして行く際にもスラスト力の変化
に対応できないため、ワークロールベアリングに対する
負荷が大きくなる。 2)このため、クロス角の最大値に合わせて潤滑油の濃
度や圧力を設定しておくと、潤滑油の消費量が膨大なも
のとなってしまう。
【0005】本発明は、上記の問題点を解消し、潤滑油
の濃度や圧力をクロス角の増加にしたがって変化させ、
潤滑油の消費量を適正範囲にとどめる潤滑制御方法を実
現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下ワークロ
ールの軸線を水平投影面内で交差可能とした金属板材用
クロス圧延機において、上下ワークロールの交差角を検
出し、検出した交差角に応じてロール表面に噴射する潤
滑油の潤滑性能を変化させることを特徴とするクロス圧
延機における金属板材の圧延方法であり、潤滑油の潤滑
性能を変化させるやり方としては、潤滑油の濃度を変化
させるか、あるいは潤滑油の圧力を変化させることが望
ましい。
【0007】
【作 用】本発明によれば、上下ワークロールの交差角
を検出し、検出した交差角に応じてロール表面に噴射す
る潤滑油の潤滑性能を変化させることでスラスト力の増
加を抑制し、潤滑油の消費量をあまり増加させずにワー
クロールベアリングの負荷を軽減して機械的損傷を防止
することができる。
【0008】潤滑油の潤滑性能を変化させるためには、
潤滑油の濃度あるいは噴射圧を変化させて潤滑油の実質
供給量を変化させるか、潤滑油の種類を変更することが
考えられるが、噴射の直前に原油と温水とをヘッダ内で
混合してエマルジョンとする方式の場合は、濃度あるい
は圧力を変化させるのがもっとも簡単で、かつ確実であ
る。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図1により説明する。図
1はクロス圧延機およびその潤滑系の構成図で、1はワ
ークロール、2はバックアップロール、3はエマルジョ
ン用ヘッダ、4はワークロール軸受箱、5は温水圧力用
ポンプ、6は濃度調整用ポンプ、7はクロス角演算器、
8は潤滑油制御用計算機である。
【0010】この圧延機はワークロール軸受箱4を油圧
シリンダによりロール軸と直角な水平方向に移動可能と
したクロス圧延機で、この油圧シリンダに付設した位置
センサによって検出した移動量から、クロス角演算器7
により上下ワークロールの軸線の水平投影面における交
差角であるクロス角を演算する。また、この圧延機にお
ける潤滑油システムは、潤滑油の原油と温水とをヘッダ
3内で混合してエマルジョンとする方式である。
【0011】クロス角演算器7により求めたクロス角に
基づき、潤滑油制御用計算機8により温水圧力用ポンプ
5あるいは濃度調整用ポンプ6を制御して噴射されるエ
マルジョンの濃度あるいは圧力を変化させる。図2は、
クロス角を横軸とし、さまざまな潤滑状態におけるワー
クロールとバックアップロール間に作用するスラスト力
を縦軸にプロットしたものである。
【0012】潤滑油を全く使用しない場合は、図2の実
線で示すようにクロス角の増加に伴いスラスト力が増加
する。このとき、一定濃度、一定圧力の潤滑油エマルジ
ョンをバックアップロール表面に塗布すると、破線で示
すように一定の改善効果、すなわちスラスト力の低下が
見られるが、依然としてクロス角によるスラスト力の変
化が認められる。
【0013】そこで、たとえば図3に示すように、クロ
ス角 0.1〜0.3 °の範囲において、クロス角に応じて潤
滑油濃度を変化させてやると、図2の鎖線で示すように
この範囲におけるスラスト力の変化を抑制することがで
きる。濃度に代えて温水の圧力を変化させても同様の効
果が認められる。なお、潤滑油システムとしては、ヘッ
ダにおいてエマルジョンとする方式に限ることなく、予
めタンク内でミキシングしてエマルジョンとしたものを
使用してもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、上下ワークロールの交
差角を検出し、検出した交差角に応じてロール表面に噴
射する潤滑油の潤滑性能を変化させることでスラスト力
の増加を抑制し、潤滑油の消費量をあまり増加させずに
ワークロールベアリングの負荷を軽減するという、すぐ
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の実施例におけるスラスト力軽減効果を
示すグラフである。
【図3】本発明の実施例における潤滑性能の変化を示す
グラフである。
【図4】本発明に係わるスラスト力を説明する概念図で
ある。
【符号の説明】
1 ワークロール 2 バックアップロール 3 エマルジョン用ヘッダ 4 ワークロール軸受箱 5 温水圧力用ポンプ 6 濃度調整用ポンプ 7 クロス角演算器 8 潤滑油制御用計算機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下ワークロールの軸線を水平投影面内
    で交差可能とした金属板材用クロス圧延機において、上
    下ワークロールの交差角を検出し、検出した交差角に応
    じてロール表面に噴射する潤滑油の潤滑性能を変化させ
    ることを特徴とするクロス圧延機における金属板材の圧
    延方法。
  2. 【請求項2】 検出した交差角に応じてロール表面に噴
    射する潤滑油の濃度を変化させる請求項1に記載のクロ
    ス圧延機における金属板材の圧延方法。
  3. 【請求項3】 検出した交差角に応じてロール表面に噴
    射する潤滑油の圧力を変化させる請求項1に記載のクロ
    ス圧延機における金属板材の圧延方法。
JP13753494A 1994-06-20 1994-06-20 クロス圧延機における金属板材の圧延方法 Pending JPH081208A (ja)

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JP13753494A JPH081208A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 クロス圧延機における金属板材の圧延方法

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JP13753494A JPH081208A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 クロス圧延機における金属板材の圧延方法

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Publication Number Publication Date
JPH081208A true JPH081208A (ja) 1996-01-09

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ID=15200938

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13753494A Pending JPH081208A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 クロス圧延機における金属板材の圧延方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009172624A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Nisshin Steel Co Ltd 熱間粗圧延工程における曲がりの矯正方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009172624A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Nisshin Steel Co Ltd 熱間粗圧延工程における曲がりの矯正方法及び装置

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