JP3244176B2 - 圧延機用ルーパー - Google Patents

圧延機用ルーパー

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JP3244176B2
JP3244176B2 JP2000091389A JP2000091389A JP3244176B2 JP 3244176 B2 JP3244176 B2 JP 3244176B2 JP 2000091389 A JP2000091389 A JP 2000091389A JP 2000091389 A JP2000091389 A JP 2000091389A JP 3244176 B2 JP3244176 B2 JP 3244176B2
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looper
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cylinder
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昌範 高橋
真司 高岡
隆義 小松
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Nakayama Steel Works Ltd
Kawasaki Motors Ltd
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Nakayama Steel Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】請求項に係る発明は、薄板
(ストリップ)を圧延する際にそのストリップの弛みを
とるべく、圧延機の間に設けられてストリップ表面にロ
ールを接触させる形式の圧延機用ルーパーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】薄板の圧延は、並べて配置された複数ス
タンドの圧延機間に帯状の板(ストリップ)を通すこと
によって行われる。板厚が減少するごとに長さが増すの
で、ストリップは、圧延速度をそれぞれ適切に設定され
た複数の圧延機間を順次スピードを上げながら通過す
る。ただし実際には、各圧延機において圧延速度をつね
に適切に保てるわけではないので、隣接する圧延機間に
おいてストリップに弛みが発生し得ることになる。
【0003】ストリップの弛みを放置しておくと、板が
蛇行したり、折れ曲がった状態で圧延機に入るいわゆる
三重がみが発生したりする可能性もある。そのような不
都合を防止する一手段として、一般的には図5のよう
に、隣接する圧延機1・2の間にルーパー(圧延機用ル
ーパー)10が設けられる。ルーパー10は回転自在な
ロール11(または同等の物)を先端部分に備え、その
ロール11を適宜に変位(図中の仮想線を参照)させて
ストリップxに押し付けることにより、圧延機1・2間
においてそのストリップxの弛みをなくし、それに適切
な張力を与える。
【0004】圧延機用ルーパーにおいてロールを変位さ
せる手段としては、従来、電動機(モータ)を駆動源と
する機械式ジャッキ(ネジやギヤを有するジャッキ。た
とえば電動シリンダーと称されるもの)が使用され、ま
たは油圧シリンダー等の流体圧式のアクチュエータが使
用されている。いずれの手段においても、ストリップに
適切な張力を付与するには、その弛みに応じてロールの
変位等が適切にコントロールされる必要がある。後者の
手段については、関連技術が特開昭55−61305号
公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の圧
延機用ルーパーには、つぎのような点に課題がある。す
なわち、イ ) 電動機と機械式ジャッキをロールの変位手段とする
場合は、機械式ジャッキによる動作変換に摩擦等の機械
的損失が伴うことから、ロールを滑らかに高精度に変位
させることが容易でない。大型の電動機等を使用した場
合には、慣性重量が大きくなることによる動作精度の低
下も避けられない。また原理的に、電動機による比較的
低トルクの回転動作をネジやギヤによって十分な力の往
復直線動作に変換するものであって動作変換の過程で減
速が伴うため、そもそもロールを高速度で変位させるこ
とが難しい。
【0006】ロ) ロールの変位手段として油圧シリンダ
ー等のアクチュエータを使用する場合には、電動機を用
いる場合ほどに慣性が大きくなることは稀だが、油圧シ
リンダー等のうちには摺動部分が必ず存在するので、そ
の部分の摩擦(摺動)抵抗が大きいとやはりロールを高
精度に円滑に変位させることは難しい。とくに、静止摩
擦抵抗のためにアクチュエータの始動が滑らかでなくな
ると、アクチュエータが大きな張力を突然ストリップに
及ぼす結果、ストリップがちぎれたり幅縮み等の変形を
起こしたりしかねない。そのほか、当該アクチュエータ
への作動油供給量をコントロールするサーボ弁につい
て、ロールの変位の高精度化を目的としてその容量を小
さくした場合には、そのロールを高速度で変位させるこ
とが不可能になる、という不都合もある。
【0007】請求項の発明は、ロールを滑らかに高精度
に変位させることができ、さらには高速度の変位も可能
にして、圧延中のストリップの弛みを適切に除去し得る
圧延機用ルーパーを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した圧延
機用ルーパーは、a)圧延機間に設けられ、ストリップ
(つまり圧延される薄板)にロール(または、ストリッ
プに接触しながらその表面に擦り傷を生じさせない同等
の物)を接触させてその弛みをとるものであるが、b)上
記のロールを流体圧式のアクチュエータ(油圧シリンダ
ーや油圧モータなど)によって変位させることとし、当
該アクチュエータのうち出力時に摺動する部分に静圧軸
受を形成し、c)上記の一の静圧軸受をなす二面のうち一
方にライナーを装着することにより、硬さの異なる二面
が当該静圧軸受において摺動し合うようにしたことを特
徴とする。なお、上記b)の静圧軸受とは、供給される流
体の力で軸等を浮かせることによってその軸等の始動時
および動作中の摩擦抵抗を小さくする滑り軸受をいう。
また上記c)について、具体的には、たとえば油圧シリン
ダーにおいて、流体を介し摺動し合って静圧軸受をなす
二面のうち、一方は、シリンダーやピストン・ピストン
ロッド等を形成する鉄鋼材料そのものによって形成し、
他方は、同様の鉄鋼材料の表面に非鉄金属製の(したが
って鉄鋼材料よりも軟質の)ライナーを装着するなどす
ればよい。
【0009】アクチュエータのうち出力時に摺動する部
分に上記のとおり静圧軸受を配置していることから、こ
のルーパーでは、出力にともなって発生する摩擦抵抗が
少ない。そのためアクチュエータの動作が滑らかであ
り、ロールを高精度にコントロールすることができる。
たとえば従来のような、動き始め(始動)の前には静止
摩擦力に抗する高い流体圧力が必要でありながら動き始
めたのちはその高い流体圧力と低下した摩擦力との関係
で動作速度や出力・変位などが過剰になってしまう、と
いった不都合が生じない。そのため、突然に大きな張力
をストリップに及ぼすことが避けられ、ストリップに変
形が生じる等の不都合が生じ難い。
【0010】またこのルーパーでは、流体圧力に基づい
て大きな力を出しやすい流体圧式のアクチュエータによ
りロールを変位させるため、機械式ジャッキを使用する
必要がない。機械式ジャッキを使用せずに流体圧式のア
クチュエータを用いるなら、ネジやギヤによる動作の減
速や機械的損失を伴うことなくロールを高速かつ高精度
に変位させることが容易である。
【0011】上記c)の静圧軸受の部分では、流体の力で
軸を浮かせるために通常は摩擦抵抗が小さいが、荷重が
偏ってアクチュエータに作用した場合などには部分的に
その流体がとぎれて摩擦抵抗が大きくなることもある。
しかし、この発明のルーパーの場合、静圧軸受において
硬さの異なる二面が摺動し合うようにしたので、偏荷重
が作用したとき等にも摩擦抵抗が極端に大きくなること
はない。硬さの異なる二面なら、流体を介さず直接に接
触してもかじり合うことがなく、比較的スムーズに滑り
合って摩擦抵抗が低いからである。
【0012】請求項2に記載の圧延機用ルーパーは、 a)圧延機間に設けられ、ストリップにロールを接触させ
てその弛みをとる圧延機用ルーパーにおいて、 b)上記のロールを流体圧式のアクチュエータによって変
位させることとし、当該アクチュエータのうち出力時に
摺動する部分に静圧軸受を形成し、 d)上記アクチュエータのための作動流体の供給系に、一
方のみを使用するかまたは他方(他方のみもしくは双方
を)を使用するかを選択できるように、第一および第二
のサーボ弁を並列に配置したことを特徴とする。
【0013】この請求項2記載のルーパーの場合、上記
d)の二つのサーボ弁のうち一方のみを使用するか他方を
使用するかを選択可能にしたので、ロールの変位につい
て精度と高速性とを両立させることが可能である。たと
えば、ストリップの弛みについて目標状態との差が少な
いときには、定格流量の限られた一方のサーボ弁のみで
アクチュエータを高精度に動作させ、目標状態との差が
大きいときには他方のサーボ弁を使用して、多量の作動
流体によりアクチュエータを高速度で動作させ得るから
である。つまりこのルーパーでは、前記したようにアク
チュエータの摩擦抵抗が小さいために円滑かつ高精度に
ロールの変位を制御できることに加え、このようなサー
ボ弁の選択使用によって、その制御を一層高精度にし、
また高速度にすることも可能である。ロールを高精度に
も高速度にも変位させることができると、圧延中、圧延
機間のストリップの弛みを適切に除去することができ、
ストリップが蛇行したり三重がみを起こしたりする不都
合が的確に防止される。 そのほか、上記a)およびb)の構
成による作用については請求項1のルーパーについて記
述(段落番号0009・0010)しているとおりであ
る。
【0014】請求項3に記載の圧延機用ルーパーはとく
に、 ・ 上記のアクチュエータとして油圧シリンダーを使用
し、 ・ 上記の静圧軸受を、シリンダーの端部部材(ロッド
カバー)におけるピストンロッド用開口(同ロッドのた
めの通し穴)の内面とピストンロッドの外面との間、お
よびピストンの外面とシリンダーの内面との間にそれぞ
れ形成し、 ・ 前者の静圧軸受に対してはシリンダーの端部部材内
を経てピストンロッド用開口の内面に通じる第一給油路
を、後者の静圧軸受に対してはピストンロッドの内部を
経てピストンの外面に通じる第二給油路を設けたことを
特徴とする。
【0015】この請求項3記載の圧延機用ルーパーの場
合、ロールを変位させる駆動源として、構造が単純で所
要コストの少ない油圧シリンダーを使用している。油圧
シリンダーにおいて出力時に摺動する部分は、シリンダ
ーの端部部材に形成されたピストンロッド用開口の内面
とピストンロッドの外面との間、およびピストンの外面
とシリンダーの内面との間の2箇所である。この圧延機
用ルーパーでは、摺動するこれらの2箇所のそれぞれに
静圧軸受を形成しているので、出力時の摩擦抵抗が少な
く油圧シリンダーの動作が滑らかであり、そのためにロ
ールの変位等について高精度なコントロールが可能で、
ストリップの変形等が効果的に防止される。
【0016】静圧軸受には何らかの流体を供給する必要
があるが、このルーパーの場合にはそれを簡単かつ円滑
に行うことができる。その理由は、各静圧軸受に至る上
記第一・第二の各給油路をそれぞれ適切な箇所に形成し
ているからである。すなわち、まず、前者の静圧軸受に
おけるピストンロッド用開口の内面、および後者の静圧
軸受のうちピストンの外面はいずれも、摺動し合う二面
のうち、相手方の面(前者ではピストンロッドの外面、
後者ではシリンダーの内面)よりも面積の狭い側であ
る。そのため、これらの各部に流体を供給することによ
り、それぞれ相手方の面に供給するよりも静圧軸受の構
成をずっと簡単にしながら、摺動を円滑化する意味で同
等の効果を得ることができるのである。また、たとえば
ピストンの外面へ向けての給油は、ピストンがシリンダ
ーの内部にあるために容易でないにもかかわらず、シリ
ンダー外に突出しているピストンロッドの内部に第二給
油路を設けることにより行っている点も、各静圧軸受へ
の流体供給を円滑に行えることの理由である。油圧シリ
ンダーにおいて作動油(油圧油)として使用する流体に
は適当な潤滑性があるので、同じ流体を第一・第二の給
油路から供給するとすれば好適な静圧軸受が簡単に構成
される、という点でも、このルーパーは構成上有利であ
る。
【0017】請求項4に記載の圧延機用ルーパーは、請
求項2のルーパーにおいてさらに、第一サーボ弁の定格
流量を第二サーボ弁の定格流量よりも小さいものとし、
前者のみを使用するか後者をも同時に(つまり双方を)
使用するかを選択できるようにしたことを特徴とする。
【0018】このようなルーパーなら、二つのサーボ弁
によって、ロールの動作についてとくに高精度な制御か
らとくに高速度の制御まで行うことができる。目標状態
との差が小さいときには、定格流量の小さい側である第
一サーボ弁のみによってアクチュエータを細やかに動作
させ、当該差が大きいときには第一・第二の双方のサー
ボ弁を同時に使用して多量の作動流体をアクチュエータ
に供給し、ロールを高速度で動作させるからである。弛
みが大きいとき双方のサーボ弁を同時に使用するので、
サーボ弁1台あたりの定格流量をさほど大きくしなくと
も多量の作動流体を供給できる、というのもこのルーパ
ーの利点である。つまり、サーボ弁として特別に大型・
高額なものを必要としないことになり、設備コストを抑
制できるのである。
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図5に発明の実施について
の一形態を示す。図1は、図5に示す圧延機用ルーパー
10における油圧シリンダー20の作動油供給系30を
示す系統図であり、図2は、その油圧シリンダー20の
構造を示す縦断面図である。図3は、図1中のサーボ弁
31・32に対する制御系40を示すブロック線図、図
4は、作動油供給系30および制御系40によって実現
されるサーボ弁31・32の流量特性等を示す線図であ
る。また図5は、圧延機用ルーパー10等を全体的に示
す側面図である。
【0021】圧延機用ルーパー10は、図5のように圧
延機1・2間に設けられる。圧延機1・2は、ストリッ
プx(鋼板)の熱間仕上げ圧延機として6スタンドが並
べて配置されたうちの下流寄りにある2スタンドであ
る。圧延機1は、バックアップロール1bをそれぞれ備
える一対のワークロール1aによってストリップxを圧
延し、下流側の圧延機2も、同様にワークロール2aと
バックアップロール2bとの作用によってストリップx
を圧延する。これらの圧延機1・2の付近では、ストリ
ップxは厚さ数mm以下に延ばされており、その通板速
度は概ね1000m/minを超えている。ルーパー1
0は、そのように圧延機1・2間を送られるストリップ
xに先端のロール11を押し付けることにより、ストリ
ップxの弛みをなくして円滑な圧延を実現する手段であ
る。
【0022】圧延機用ルーパー10は、ストリップxの
幅方向に軸心を有する回転自在なロール11を、鉛直面
内で揺動し得るレバー12の先端部に備え、そのレバー
12を油圧シリンダー20によって上下に揺動させる構
造のものである。レバー12とシリンダー20とのそれ
ぞれは、圧延機1のハウジングに固定したブラケット1
3および14に対し、鉛直面内で自在に旋回するように
取り付けている。ロール11は、上記した回転および揺
動の動きが軽やかであるよう、ストリップxの幅よりも
短いものを使用している。そのため、ストリップxの幅
方向には、同一構造のルーパー10を複数台並べて配置
している。圧延機1・2間のストリップxに弛みが生じ
たとき、それぞれのルーパー10は、各油圧シリンダー
20を伸ばすことによってロール11を上方へ(たとえ
ば仮想線の位置へ)変位させ、もってストリップxを図
のように(たとえば実線の位置に)張る作用をなす。
【0023】各ルーパー10については、レバー12の
回転角度を検知する角度センサー(図示せず)をレバー
12とブラケット13との間に設けているほか、作動油
の圧力を検知する圧力センサー(図示せず)をシリンダ
ー20に付属させている。レバー12の角度を検知する
のは、ロール11の位置、つまり基準位置(図5の実線
の位置)からの変位量を知って、圧延機1・2間のスト
リップxの長さのゆとり(ロール11を変位させなけれ
ば弛むはずの量)を知り、それが適切になるようにフィ
ードバック制御を行うためである。また作動油の圧力を
検知するのは、その圧力によって、ストリップxに対す
るロール11の接触荷重(押付け力)を知り、やはりそ
れが適切になるようにフィードバック制御を行うためで
ある。たとえば接触荷重が低いときは、ロール11の押
し付けが不足であってストリップxがまだ弛み気味であ
るので、シリンダー20を伸ばしてロール11の押付け
力を増す。なお、ストリップxに対するロール11の接
触荷重を知るには、上記の圧力センサーのほか、レバー
12やブラケット13等に荷重センサー(ロードセル
等。図示せず)を取り付けるのもよい。
【0024】圧延機1・2等にストリップxの先端を通
して圧延を開始した当初は、ルーパー10は、上記した
角度センサーを利用して、ロール11の位置(基準位置
からの変位量)が所定の値(目標値)になるように油圧
シリンダー20をコントロールする。圧延の開始当初は
圧延機1・2等の速度が不安定であること等から、圧延
機1・2の間のストリップxにも相当量の長さのゆとり
を持たせるのが好ましいからである。しかし、圧延機1
・2等の運転が定常状態に入ったのちは、通板速度が安
定するほか、ストリップxの厚みなど形状的な精度を高
める必要もあることから、角度センサーではなく上記の
圧力センサーを利用して、ストリップxに対するロール
11の接触荷重が所定の値(目標値)になるよう油圧シ
リンダー20をコントロールする。その接触荷重を適切
に保てば、圧延機1・2間のストリップxの張力を適切
に保持して、好ましい圧延条件を維持し得るからであ
る。したがって、このルーパー10においては、圧延の
開始当初はロール11の位置について制御偏差(目標値
との差)をとり、その後は上記の接触荷重について制御
偏差をとって、当該偏差がゼロになるように油圧シリン
ダー20を操作するわけである。
【0025】油圧シリンダー20によるロール11の動
作(所定の位置への動作、または所定の荷重を発揮する
までの動作)は、速やかであるとともに正確である必要
がある。速やかでなければならないのは、前述のように
ストリップxが高速度で送られることに基づいて、その
弛みが極めて短時間のうちに発生しまたは大きく変動す
る可能性があるからである。正確でなければならないの
は、ストリップxに対するロール11の押付け力がもし
不適切なら、すでにかなり薄くなっているストリップx
に不適当な伸びをもたらし、板幅精度を悪化させてしま
う恐れがあるからである。
【0026】ロール11の動作について正確さを確保
し、さらには高速性をも実現するために、各ルーパー1
0にはつぎのような手段を設けている。
【0027】まず、第一の手段として、図1のように、
油圧シリンダー20に対する作動油供給系30におい
て、それぞれ電磁式の第一サーボ弁31と第二サーボ弁
32とを並列に配置している。供給系30において作動
油は、ポンプ33により加圧されて供給管34に送られ
たうえ、配管35または配管36(フレキシブルホース
35a・36aを含む)を通って、シリンダー20のう
ちピストン22のヘッド側またはロッド23側の空間へ
供給される。このとき、シリンダー20のうち作動油が
供給されない側であるロッド23側またはピストン22
のヘッド側の作動油は、逆に配管36または配管35か
ら戻り管37を通ってタンク38に戻される。加圧され
た作動油を供給管34から配管35・36のどちらへど
れだけ供給するかは一般にサーボ弁にてコントロールさ
れるが、この供給系30では、そのために二つのサーボ
弁31・32を並列に設けたのである。そして供給管3
4と戻り管37、配管35・36をそれぞれ分岐させ、
それら4本の管をいずれのサーボ弁31・32にも接続
している。
【0028】第一サーボ弁31と第二サーボ弁32との
間では定格流量(最大限度に流し得る流量。最大定格流
量)において差をつけ、前者の定格流量の数倍を後者の
定格流量とした。そして、シリンダー20の必要動作量
が小さくて正確さが必要な場合には第一サーボ弁31の
みを使用し、シリンダー20の必要動作量が大きくて高
速性が必要な場合には双方のサーボ弁31・32を同時
に使用することとした。定格流量の小さい第一サーボ弁
31のみを使用すれば微小範囲での精密な流量制御が行
えてシリンダー20を正確に動作させ得る一方、定格流
量の大きい第二サーボ弁32を含めて使用すれば、多量
の作動油(両サーボ弁31・32による流量の合計)を
シリンダー20に供給して高速な動作を実現できるから
である。正確な動作が必要であるのは、前記した制御偏
差が小さい範囲でシリンダー20の伸縮量を高精度にコ
ントロールすべきときであり、高速な動作が必要である
のは、制御偏差が大きくてシリンダー20を速やかに伸
縮させるべきときである。
【0029】ロール11を正確かつ高速に動作させるた
めの第二の手段として、上記した第一および第二のサー
ボ弁31・32による作動油流量の制御を、図3に示す
制御系40にしたがって行うこととしている。すなわ
ち、前述したようにロール11の位置またはストリップ
xに対するロール11の接触荷重のいずれかについて、
目標値vdを定めるとともに制御量(フィードバック信
号)vcを検出し、双方の差(vd−vc)によって制御
偏差veをとる。PIコントローラ41によって、その
制御偏差veを増幅して等価制御偏差viとする一方で積
分し、両信号を加算してリミッター42に通す。第一サ
ーボ弁31に対しては、そのリミッター42を介して開
度指令信号v01を送るので、サーボ弁31は、定格流量
となるまで偏差viとともに(つまり制御偏差veに応じ
て)作動油流量を増加させる。増幅した上記の偏差vi
は、−xp≦vi≦xpの範囲に不感帯域を形成する調節
器43に通し、さらに増幅器44を経由させてリミッタ
ー45に通す。そうしてリミッター45に通した信号を
第二サーボ弁32の開度指令信号v02とするので、サー
ボ弁32は、偏差viの小さい範囲で流量をゼロに保ち
ながら、それ以上の範囲では、定格流量となるまで偏差
iとともに(つまり制御偏差veに応じて)流量を増加
させることになる。
【0030】以上のように制御される各サーボ弁31・
32における作動油の流量特性と、図1の供給系30に
よって油圧シリンダー20に供給される作動油の合計流
量の変化とは、図4のように示される。すなわち、まず
サーボ弁31の流量Q31は、制御偏差veに比例する等
価制御偏差viの上昇とともに増加し、定格流量に達し
たとき以降は一定値になる。またサーボ弁32の流量Q
32は、偏差viが調節器43(図3)の不感帯域の上限
値xpになるまではゼロに保たれ、偏差viがそれを超え
た時点から、増幅器44(図3)のゲインKvに応じた
勾配で定格流量にまで増加する。流量Q32が増加を始め
るときの偏差vi、すなわち調節器43の不感帯域の上
限値xpは、流量Q31がサーボ弁31の定格流量に達す
る時点の値よりも小さく(約半分に)設定している。シ
リンダー20に供給される流量Q20は流量Q31と流量Q
32との合計であるため、図4(の実線)のように、偏差
iの増加に対し不連続な部分も息継ぎ部分も含むこと
なく、サーボ弁31が定格流量に達するまでスムーズに
増加する。なお、等価制御偏差viが負の値をとる場合
の流量Q31、Q32およびQ20についての線図は、偏差v
iが正の範囲にある図示の線図とは正負を逆にしたもの
(vi=Q=0である原点に関して点対称)になる。
【0031】作動油の流量Q20等を図4のように制御す
ると、等価制御偏差viが小さい(つまり制御偏差ve
小さい)ときは単位時間あたり少量の作動油を供給され
て油圧シリンダー20は比較的低速で伸縮動作をし、偏
差viが大きいときは、多量の作動油を供給されてシリ
ンダー20は高速度で伸縮する。制御偏差veが大きい
ときシリンダー20は、2台のサーボ弁31・32の作
用によって十分な量の作動油の供給を受けて迅速に伸縮
する。そして偏差viが小さくなると、定格流量の小さ
いサーボ弁31のみによってシリンダー20への流量が
制御される結果、シリンダー20は高精度に制御され、
動作が正確にコントロールされる。この圧延機用ルーパ
ー10では、前述のように、圧延の開始当初はロール1
1の位置について制御偏差をとり、その後はストリップ
xに対するロール11の接触荷重について制御偏差をと
るので、ロール11の位置および接触荷重(押付け力)
のそれぞれが、当該各時期に迅速かつ正確に制御される
ことになる。その結果ルーパー10は、圧延の開始当初
は圧延機1・2の間のストリップxに適当な長さのゆと
りを持たせ、定常運転状態になったのちはストリップx
の張力を適切に保持して、圧延機1・2等によるストリ
ップxの圧延をつねに好ましく補助することができる。
【0032】図5のルーパー10においてロール11の
動作をとくに正確に行わせるべく、第三の手段として、
油圧シリンダー20のうち動作時に摺動し合う部分に対
し図2のとおり静圧軸受25・26を形成した。静圧軸
受25は、ピストンロッド23の外周面と、シリンダー
チューブ21の端部にあるロッドカバー21xにおける
その通し穴の内周面との間に形成し、静圧軸受26は、
ピストン22の外周面とシリンダーチューブ21の内周
面との間に形成している。静圧軸受25においては、鉄
(構造用合金鋼)製のピストンロッド23の外周面と摺
動し合うロッドカバー21x(これも鉄製)の内周面に
黄銅製のライナー25aを装着し、もう一箇所の静圧軸
受26においては、鉄(構造用合金鋼)製のシリンダー
チューブ21の内周面と摺動し合うピストン22(鉄
製)の外周面にやはり黄銅製のライナー26aを装着し
ている。静圧軸受を構成するには摺動する部材間に流体
を供給する必要があることから、各静圧軸受25・26
に対して第一給油路27および第二給油路28をそれぞ
れ接続している。第一給油路27は、フレキシブルホー
ス27aと、ロッドカバー21x内に形成した穴27b
と、ライナー25aの内周面上の環状のポケット27c
とを含めて構成したもの。第二給油路28は、フレキシ
ブルホース28aと、ピストンロッド23の中心線に沿
って延ばしたうえ半径方向に出して外周で環状に連続さ
せた通孔28bと、ピストンの内部で半径方向に延ばし
た穴28c、さらにはライナー26aの外周面上の環状
のポケット28dとを含むものである。フレキシブルホ
ース27a・28aを使用したのは、油圧シリンダー2
0の伸縮にともなってロッドカバー21xやピストンロ
ッド23の位置が変化するからである。これらのホース
27a・28aは、別のパイプ等(図示せず)を介して
図1の供給管34に(または他のポンプ等とともに用意
された作動油供給管に)接続して、図1の供給系30で
使用するのと同じ作動油を図2の各給油路27・28に
高圧で供給する。なお、図2中に示す符号21a・21
bは、作動油の配管35・36(図1)にそれぞれ接続
される配管口である。また符号22xは、ピストン22
とピストンロッド23とを連結するとともに当該ロッド
23の端面で通孔28bを塞ぐ、ネジつきのキャップで
ある。
【0033】油圧シリンダー20の摺動部分に対してこ
のように静圧軸受25・26を形成すると、シリンダー
20は、摩擦抵抗をつねに極めて低く保って滑らかに伸
縮動作することができる。動作が滑らかであると、始動
の際の静止摩擦力の関係で動作速度や変位が過剰になっ
てしまう不都合が生じにくい。また始動時以外にも、図
5に示すロール11のストリップxに対する接触荷重や
位置について、きめの細かい正確な制御を行うことが可
能になる。したがって図5のルーパー10は、ストリッ
プxに対しつねに適切に弛みをとり的確な張力を与え
て、好ましい圧延条件を設定することができる。
【0034】なお、図示は省略したが、図5のルーパー
10においては、ロール11が回転する際の摺動部分、
レバー12が揺動する際の摺動部分、そのレバー12と
シリンダー20との間の摺動部分、さらにはシリンダー
20とブラケット14との間の摺動部分についても、そ
れぞれ適切に潤滑を施している。ロール11の変位や回
転について、動作の円滑性を確保するためである。圧延
対象や圧延条件等によって一層の円滑さが必要である場
合には、これらの各摺動部分においても静圧軸受を構成
することとしている。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載した圧延機用ルーパーに
よれば、アクチュエータの摺動部分に静圧軸受を配置し
ているため、アクチュエータの動作が滑らかであり、ロ
ールを高精度にコントロールすることができる。したが
って、圧延されるストリップについて弛みが適切に除去
されながらその変形が防止され、形状精度のすぐれた好
適な圧延が可能になる。機械式ジャッキではなく流体圧
式のアクチュエータを用いることも、ロールの高速かつ
高精度な変位が可能である点で有利である。
【0036】また、静圧軸受において硬さの異なる二面
が摺動し合うようにしたので、アクチュエータに偏荷重
が作用したとき等にも摩擦抵抗が極端に大きくなること
がなく、動作がつねに円滑である。
【0037】請求項2に記載の圧延機用ルーパーなら、
アクチュエータへの作動流体の供給系に二つのサーボ弁
を並列に配置して選択使用できるようにしたので、さら
に、ロールを高速かつ高精度に変位させることが可能で
あるという効果を奏する。
【0038】請求項3に記載の圧延機用ルーパーによれ
ば、さらに、アクチュエータとして構造が簡単で所要コ
ストの少ない油圧シリンダーを使用しながらも、上記の
ようにその動作が円滑化してロールの高精度なコントロ
ールが可能になる。給油路を好ましい箇所に形成するこ
と等に基づいて静圧軸受への流体供給を簡単かつ円滑に
行えるという利点もある。
【0039】請求項4の圧延機用ルーパーなら、定格流
量の小さい第一サーボ弁のみの使用と第一・第二の双方
のサーボ弁の同時使用とを選択するため、ロールの動作
についてとくに高精度な制御からとくに高速度の制御ま
でを行うことが可能である。また、サーボ弁として特別
に大型・高額なものは必要としないため、設備コストを
抑制できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施について一形態を示す図であって、
図5に示す圧延機用ルーパー10における油圧シリンダ
ー20の作動油供給系30を示す系統図である。
【図2】図1中の油圧シリンダー20について内部の構
造を示す縦断面図である。
【図3】図1中のサーボ弁31・32に対する制御系4
0を示すブロック線図である。
【図4】作動油供給系30および制御系40によって実
現されるサーボ弁31・32等の流量特性を示す線図で
ある。
【図5】圧延機用ルーパー10等を全体的に示す側面図
である。
【符号の説明】
1・2 圧延機 10 圧延機用ルーパー 11 ロール 20 油圧シリンダー(流体圧式のアクチュエータ) 25・26 静圧軸受 25a・26a ライナー 27 第一給油路 28 第二給油路 30 作動油供給系(作動流体供給系) 31 第一サーボ弁 32 第二サーボ弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 隆義 大阪府大阪市大正区船町1丁目1番66号 株式会社中山製鋼所内 (56)参考文献 特開 平7−224807(JP,A) 実開 昭62−101611(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 39/08 F15B 15/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延機間に設けられ、ストリップにロー
    ルを接触させてその弛みをとる圧延機用ルーパーにおい
    て、 上記のロールを流体圧式のアクチュエータによって変位
    させることとし、当該アクチュエータのうち出力時に摺
    動する部分に静圧軸受を形成し、上記の一の静圧軸受をなす二面のうち一方にライナーを
    装着することにより、硬さの異なる二面が当該静圧軸受
    において摺動し合うようにしたこと を特徴とする圧延機
    用ルーパー。
  2. 【請求項2】 圧延機間に設けられ、ストリップにロー
    ルを接触させてその弛みをとる圧延機用ルーパーにおい
    て、 上記のロールを流体圧式のアクチュエータによって変位
    させることとし、当該アクチュエータのうち出力時に摺
    動する部分に静圧軸受を形成し、上記アクチュエータのための作動流体の供給系に、一方
    のみを使用するかまたは他方を使用するかを選択できる
    ように、第一および第二のサーボ弁を並列に配置したこ
    を特徴とする圧延機用ルーパー。
  3. 【請求項3】 上記のアクチュエータとして油圧シリン
    ダーを使用し、 上記静圧軸受を、シリンダーの端部部材におけるピスト
    ンロッド用開口の内面とピストンロッドの外面との間、
    およびピストンの外面とシリンダーの内面との間にそれ
    ぞれ形成し、 前者の静圧軸受に対してはシリンダーの端部部材内を経
    てピストンロッド用開口の内面に通じる第一給油路を、
    後者の静圧軸受に対してはピストンロッドの内部を経て
    ピストンの外面に通じる第二給油路を設けたことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の圧延機用ルーパー。
  4. 【請求項4】 第一サーボ弁の定格流量を第二サーボ弁
    の定格流量よりも小さいものとし、前者のみを使用する
    か後者をも同時に使用するかを選択できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の圧延機用ルーパー。
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