JPH08120579A - コントロールケーブル - Google Patents

コントロールケーブル

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JPH08120579A
JPH08120579A JP26060494A JP26060494A JPH08120579A JP H08120579 A JPH08120579 A JP H08120579A JP 26060494 A JP26060494 A JP 26060494A JP 26060494 A JP26060494 A JP 26060494A JP H08120579 A JPH08120579 A JP H08120579A
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JP
Japan
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cable
oil
core
coating
control cable
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JP26060494A
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English (en)
Inventor
Ryosuke Yamada
良介 山田
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Tokyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08120579A publication Critical patent/JPH08120579A/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/14Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable
    • D07B1/141Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable comprising liquid, pasty or powder agents, e.g. lubricants or anti-corrosive oils or greases
    • D07B1/144Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable comprising liquid, pasty or powder agents, e.g. lubricants or anti-corrosive oils or greases for cables or cable components built-up from metal wires
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B7/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, rope- or cable-making machines; Auxiliary apparatus associated with such machines
    • D07B7/02Machine details; Auxiliary devices
    • D07B7/12Machine details; Auxiliary devices for softening, lubricating or impregnating ropes, cables, or component strands thereof
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/16Ropes or cables with an enveloping sheathing or inlays of rubber or plastics
    • D07B1/162Ropes or cables with an enveloping sheathing or inlays of rubber or plastics characterised by a plastic or rubber enveloping sheathing

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Ropes Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内部断線を生じることなく長期間にわたり安
全に使用することができる軽量で耐久性・操作性に優れ
長寿命のコントロ−ルケ−ブルを提供する。 【構成】 複数本のワイヤストランドを撚り合わせてな
り、ケーブル心部には油が含浸され、かつ、ケーブル心
部の外周は非金属のコーティング材料で被覆されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車、その他各種
産業機械及び搬送システム等の動力伝達用の部材として
使用されるコントロールケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】コントロールケーブルは自動車等車両の
操作系のみならずプリンター、織機、搬送機等の種々の
機器類に用いられている。コントロールケーブルは、摺
動性、耐食性、並びにある程度の可撓性と剛性を有する
導管に挿通し内索として用いる場合と、そのまま裸線と
して用いる場合とがある。このようなコントロールケー
ブルは、操作性、応答性等の性能に優れるとともに、取
り付けやすく、使用中には断線し難く、かつ、長期間に
わたり安全に使用できる耐久性が要求される。すなわち
コントロールケーブルは、高負荷、高速回転、小径プー
リにおける曲率の小さな曲げ等を受けるため、その使用
目的や条件に応じて適切な材質及び構造を選ぶ必要があ
る。これらの要求を満たすために、ケーブル(駆動力伝
達用コ−ド)には強くて伸びが少なく、かつ耐疲労特性
に優れた鋼線を用いる。
【0003】実開昭59−181319号公報には、主
としてコントロールケーブルの耐食性及び摺動性の向上
を図るために、表面にナイロン等がコーティングされた
ロープ(ケーブル)が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コーティングケーブルは、プーリとの摩耗を抑制する効
果は認められるが、ロープ内部での素線同士の擦れ合い
(フレッティング)摩耗による早期断線や発錆に対して
は必ずしも有効な防止策にはなり得ず、比較的に短寿命
である。とくに、コントロールケーブルは動力伝達用と
して車両や航空機に用いられるため、高い安全性が求め
られる。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、内部断線を生じることなく長期間にわ
たり安全に使用することができる軽量で耐久性・操作性
に優れ長寿命のコントロ−ルケ−ブルを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコントロ−
ルケ−ブルは、複数本のワイヤストランドを撚り合わせ
てなり、ケーブル心部には油が含浸され、かつ、ケーブ
ル心部の外周は非金属のコーティング材料で被覆されて
いることを特徴とする。
【0007】含浸させる油には室温で軟固体状又は低流
動状となる物性を有する油、例えばJISK2220に
規定された高荷重用グリースのような種類の油を用いる
ことが好ましい。含浸油のちゅう度は室温で130〜1
60の範囲にあることが望ましい。このような物性をも
つ油を加熱して液状化させ、これを撚合前にケーブル構
成要素である各ワイヤストランドにそれぞれ塗布し、こ
れらを撚合すると、温度降下した油はケーブル心部で固
化し、ケーブルの潤滑性が増大する。
【0008】また、含油量は、ケーブル心部の内層にお
いては4〜6重量%の範囲とし、ケーブル心部の外層に
おいては0.5〜1.5重量%の範囲とすることが望ま
しい。
【0009】さらに、コーティング材料はケーブルの用
途に応じて最適の材質のものが選ばれる。例えば、引張
強度400 kgf/cm2 以上の高強度を要求される場合は
ポリアセタール,ポリアミド,ポリカーボネイト等のコ
ーティング材料を用いることが好ましい。曲げ強度50
0 kgf/cm2 以上の高い可撓性を要求される場合はポリ
アミドやポリエステル等のコーティング材料を用いるこ
とが好ましい。摺動性を要求される場合はポリエチレン
や弗素系樹脂等のコーティング材料を用いることが好ま
しい。汎用性を要求される場合は塩化ビニル等のコーテ
ィング材料を用いることが好ましい。
【0010】この場合に、加圧式又はパイプ式のコーテ
ィングマシンを用いてケーブル心部の外周に樹脂被覆す
ることが望ましい。コーティング材料の被覆厚さの上限
はとくに定めないが良好な潤滑性を得るためには被覆層
の厚さを0.2mm以上とすることが望ましい。なお、加
圧式コーティングの場合は、室温で低流動状態となる油
を塗布量0.5〜0.8重量%だけ塗布することが望ま
しい。一方、パイプ式コーティングの場合は、室温で軟
固体状態となる油を塗布量0.8〜1.5重量%だけ塗
布することが望ましい。
【0011】
【作用】本発明に係るコントロ−ルケ−ブルにおいて
は、ケーブル心部に適当量の特殊油を含浸させているの
で、ケーブル心部のフレッティング摩耗が防止され、内
部断線が生じにくくなる。一方、ケーブル心部の外周に
はコーティング材料を被覆しているので、ケーブルの潤
滑性が向上し、操作性に優れたコントロ−ルケ−ブルと
なる。また、コーティング材料の被覆によって含浸油が
ケーブルから脱落せずに確実に保持され、さらにコーテ
ィング材料による自己潤滑性の機能が生かされる。
【0012】含浸させる油は、コーティング時の加工性
を損なわないような特性、すなわち室温で軟固体状態又
は低流動状態を呈する物性を有するものを選択する。含
油量を上記の範囲に選ぶ理由は、ケーブル心部の内層で
含油量が4重量%を下回ると内部摩擦が増大してフレッ
ティング摩耗による内部断線を生じやすくなり、一方、
ケーブル心部の内層で含油量が6重量%を上回ると過剰
オイルの浸み出しによりコーティング材料とワイヤとの
密着性が低下するからである。また、ケーブル心部の外
層で含油量が0.5重量%を下回るとフレッティング摩
耗が増大するばかりでなく潤滑性が損なわれて操作性能
が低下し、一方、ケーブル心部の外層で含油量が1.5
重量%を上回ると過剰な油がコーティング加工を阻害す
るようになり、コーティング材料とワイヤとの相互密着
性が低下するからである。
【0013】
【実施例】以下、添付の図面を参照しながら本発明の種
々の実施例について説明する。 [ワイヤストランドの形成]JIS G3525, G3535, G
3537, G3540に規定された鋼線及びこれらの規格品に相
当する自動車用インナーワイヤ、硬鋼線、軟鋼線を用い
て下記の表1〜3に示す構成の実施例及び比較例のワイ
ヤストランドをそれぞれ作製した。これらの鋼線には必
要に応じてパテンチング等の熱処理が施されている。細
径用として7本撚りのワイヤストランドを、太径用とし
て7本撚り及びシール型19本撚りのワイヤストランド
をそれぞれ作製した。
【0014】各ストランドの外径は、7本撚りが1.2
mmであり、シール型19本撚りが2.0mmである。 [含油処理および撚合加工]図1を参照しながらワイヤ
ストランドの含油処理について説明する。
【0015】ロープ製造ラインの上流側にはボイス3が
撚り線機1の送給口(ロータ)2と対面して設けられて
いる。撚り線機1は複数個のボビン(図示せず)を内蔵
しており、送給口2を介して複数本のワイヤ12aがボ
イス3に向けて送給されるようになっている。
【0016】ノズル4がボイス3と送給口2との間に設
けられている。ノズル4にはポンプ7によって油タンク
6から油が供給されるようになっている。油タンク6内
には温調ヒータ8が設けられ、タンク内に収容された油
が加熱されるようになっている。加熱されて高流動化し
た油はノズル4から撚合前のワイヤ12aに向けて噴射
され、その一部がワイヤ表面に付着し、残りはドレン5
を通ってタンク6に戻されるようになっている。
【0017】油タンク6内の油には、合成油系の高耐熱
性、高耐久性オイル(室温で軟固体状を呈する)と高級
アルコールと脂肪酸エステルを主成分とし、増調剤(増
ちゅう剤)として高級脂肪酸を含み、更にその他の添加
剤を含んでいる。このような成分の油は引火点が200
℃以上と高い。つまりコーティング材料19の融点より
も油の引火点が低いと気泡が生じてしまい、コーティン
グ加工性が損なわれてしまうからである。
【0018】送給口2からボイス3に向けて7本のワイ
ヤ12aをそれぞれ送給する。1本のワイヤ12aは送
給口2の軸心に沿って送り、6本のワイヤ12aはその
周囲に同時送給する。このとき送給口2を回転させなが
らライン下流側のキャプスタン(図示せず)にロープを
巻き取る。
【0019】ノズル4から適量の加熱油を噴射し、各ワ
イヤ12aに油を塗布する。塗油された7本のワイヤ1
2aをボイス3に通過させると、これらが撚合されて含
油1×7ストランド12が形成される。このときの撚り
ピッチを7.5〜8.5mmとした。塗油量は300〜6
00ml/m2 の範囲である。なお、ノズル4は1つの
みを図示したが、実際には複数のノズルを組み合わせて
ユニット化されている。この場合に、ストランド表面に
過剰に付着したオイルは、塗布装置の出口にて特殊なし
ごき装置(図示せず)で除去されて均一化される。さら
に各ストランドは最終ロープ工程にて撚合されて、7×
7構成の複合ストランドロープを形成する。このコーテ
ィング加工前のケーブル18をキャプスタンにいったん
巻き取る。 [コーティング処理]コーティングマシン9は撚り線機
1とは別のところに設けられ、コーティング処理は塗油
処理とは別工程としてなされるようになっている。これ
は含油ストランド18の油を十分に冷まして凝固させる
ためである。なお、コーティング方法には次の2種類が
ある。 (加圧式コーティング)図2は加圧式コーティングマシ
ンの部分断面図である。マシン9は出口92にそれぞれ
連通する第1及び第2の内部通路91,95を有してお
り、第1の内部通路91は樹脂供給装置(図示せず)に
連通し、第2の内部通路95は吸引装置(図示せず)に
連通している。含油7×7ストランド18は第2の内部
通路95を通って送給されるようになっている。樹脂供
給装置は、樹脂を加熱溶融させるためのヒータ及び溶融
樹脂を加圧供給するための加圧器を備えている。
【0020】出口92にはランド94が形成されてい
る。ランド94の径によってコーティング層19の厚み
が決定され、ランド94の幅によって樹脂のストランド
に対する押し付け圧力が決定されるようになっている。
【0021】上記の加圧式コーティングマシンを用いて
樹脂をストランド外周に被覆した結果、図4に示す断面
構成の7×7樹脂コーティング含油ロープ10をコント
ロールケーブルとして得た。また、同様にして含油量の
少ない比較例のロープ20を得た。 (パイプ式コーティング)図3はパイプ式コーティング
マシンの部分断面図である。マシン9は出口96にそれ
ぞれ連通する第1及び第2の内部通路91,95を有し
ており、第1の内部通路91は樹脂供給装置(図示せ
ず)に連通し、第2の内部通路95は吸引装置(図示せ
ず)に連通している。含油7×7ストランド18は第2
の内部通路95を通って送給されるようになっている。
樹脂供給装置は、樹脂を加熱溶融させるためのヒータを
備えている。
【0022】出口96の近傍にはパイプ部97が形成さ
れている。パイプ式コーティングにおいては、パイプ部
97からのストランド18の送給速度に応じてコーティ
ング径が様々に変動するようになっている。
【0023】上記のパイプ式コーティングマシンを用い
て樹脂をストランド外周に被覆した結果、図6に示す断
面構成の7×7樹脂コーティング含油ロープ30をコン
トロールケーブルとして得た。このパイプ式コーティン
グマシンでは樹脂押し付け圧力が小さく、内部通路95
からの吸引のみによってロープ30に密着するため、コ
ーティング層19aは7×7ストランド18の外形に沿
った凹凸形状となる。
【0024】このようにしてつくられたコントロ−ルケ
−ブル10,20,30は、平均直径が4.5mmで、長
さ1mあたりの平均重量が57kgである。次に、図9お
よび図10を参照しながらコントロ−ルケ−ブルの耐久
性試験について説明する。
【0025】図9に示す試験機70は細径および中径ケ
ーブル用の耐久性試験機である。7×7樹脂コーティン
グ含油ロープとしてのケーブル10(20,30)を回
転ドラム71に巻き付け、2個のプーリ72を経由して
重り74付き遊び車73に巻かれて約60kgの張力をケ
ーブル10に作用させる。2個のプーリ72においてケ
ーブル10は90度曲げられている。回転ドラム71は
直径400mmであり、繰り返し速度は毎分120回であ
る。プーリ72が90度回転したときに1回と数える。
【0026】図10に示す試験機80は太径ケーブル用
の耐久性試験機である。ケーブル50(60)は長さ中
央の適所を固定用治具81に固定され、その両端側は水
平ローラ82および垂直ローラ83を経由して重り84
にそれぞれ連結され、約100kgの張力がケーブル50
に作用するようになっている。各ローラ82,83にお
いてケーブル50はそれぞれ90度曲げられている。水
平ローラ82は試験用でありケーブル50がストローク
量100mmで毎分60回の繰り返し往復運動をするよう
に回転駆動装置の軸に連結されている。垂直ローラ83
はガイド用である。
【0027】次に、表1〜表3を参照しながら実施例を
比較例と比べた結果をそれぞれ説明する。表1には、図
4及び図6に示した実施例1の細径ケーブル10,30
の構成と耐疲労性試験条件及びその結果を、図5に示し
た比較例1の細径ケーブル20の構成と耐疲労性試験条
件及びその結果をそれぞれ示す。実施例1の細径ケーブ
ル10,30の心部の塗油量は4.5重量%である。比
較例1の細径ケーブル20の心部の塗油量は1.0重量
%である。なお、いずれのケーブルも外径3.5〜4.
5mmである。90°繰り返し曲げ試験条件は、引張荷重
290N、曲げ率D/d=100、曲げサイクル60回
/分、ストローク100mmである。耐久性試験の結果、
比較例1のケーブル20が破断するまでの繰り返し数を
基準(耐久指数100)とした場合に、実施例1のケー
ブル10,30では耐久指数180となった。
【0028】表2には、図7に示した実施例2の太径ケ
ーブル50の構成と耐疲労性試験条件及びその結果を、
図8に示した比較例2の太径ケーブル60の構成と耐疲
労性試験条件及びその結果をそれぞれ示す。実施例2の
ケーブル50の心部には上記の実施例1と同じケーブル
10を用いてあり、この周囲に6本のシール型19本撚
りストランド40が撚り合わされている。比較例2のケ
ーブル60の心部には樹脂被覆されていない含油ケーブ
ル18を用いてあり、この周囲に6本のシール型19本
撚りストランド40が撚り合わされている。なお、いず
れのケーブルも含油部16の塗油量は4.5重量%であ
り、外径6.0mmである。90°繰り返し曲げ試験条件
は、引張荷重980N、曲げ率D/d=100、曲げサ
イクル60回/分、ストローク100mmである。耐久性
試験の結果、比較例2のケーブル60が破断するまでの
繰り返し数を基準(耐久指数100)とした場合に、実
施例2のケーブル50では耐久指数220となった。
【0029】表3には、図7に示した実施例2の太径ケ
ーブル50の構成と耐腐食性試験条件及びその結果を、
図8に示した比較例2の太径ケーブル60の構成と耐腐
食性試験条件及びその結果をそれぞれ示す。ここで耐腐
食性とはフレッティングによる腐食のことをいう。90
°繰り返し曲げ試験条件は、引張荷重980N、曲げ率
D/d=200、曲げサイクル60回/分、ストローク
100mmである。発錆に至るまでの回数を指数化して評
価した。その結果、比較例2のケーブル60が破断する
までの繰り返し数を基準(耐腐食性指数100)とした
場合に、実施例2のケーブル50では耐腐食性指数22
0となった。
【0030】なお、上記実施例では(7×7)G/Oま
たは(7×7+6×W(19))G/Oの構成のロープ
をコントロールケ−ブルに用いた場合について説明した
が、本発明はこれのみに限られることなく、他の構成の
を採用することも勿論できる。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、内部断線を生じること
なく長期間にわたり安全に使用することができる軽量で
耐久性・操作性に優れ長寿命のコントロ−ルケ−ブルを
提供することができる。
【0035】とくに、ケーブル心部に適当量の特殊油を
含浸させているので、ケーブル心部のフレッティング摩
耗が防止され、内部断線が生じにくくなる。また、ケー
ブル心部の外周にはコーティング材料を被覆しているの
で、導管内における内索の潤滑性が向上し、操作性に優
れたコントロ−ルケ−ブルとなる。
【0036】また、コーティング材料の被覆によって含
油がケーブルから脱落せずに確実に保持され、さらにコ
ーティング材料による自己潤滑性の機能が生かされるの
で、長寿命となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコントロールケーブルを
製造するための製造ラインの主要部を示す概要図。
【図2】加圧式コーティングマシンの一部を示す断面
図。
【図3】パイプ式コーティングマシンの一部を示す断面
図。
【図4】本発明の実施例に係るコントロールケーブル
(細径用)の内索を示す断面図。
【図5】比較例のコントロールケーブル(細径用)の内
索を示す断面図。
【図6】他の実施例のコントロールケーブル(細径用)
の内索を示す断面図。
【図7】他の実施例のコントロールケーブル(太径用)
の内索を示す断面図。
【図8】比較例のコントロールケーブル(太径用)の内
索を示す断面図。
【図9】耐久試験機の概要を示す斜視図。
【図10】他の耐久試験機の概要を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,20,30,50,60…ケーブル 12…内層ストランド 14…外層ストランド 16,16a…含油部 19,19a…コーティング層(樹脂被覆層)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】油タンク6内の油には、合成油系の高耐熱
性、高耐久性オイル(室温で軟固体状を呈する)と高級
アルコールと脂肪酸エステルを主成分とし、増剤(増
ちゅう剤)として高級脂肪酸を含み、更にその他の添加
剤を含んでいる。このような成分の油は引火点が200
℃以上と高い。つまりコーティング材料19の融点より
も油の引火点が低いと気泡が生じてしまい、コーティン
グ加工性が損なわれてしまうからである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】なお、上記実施例では(7×7)G/Oま
たは(7×7+6×(19))G/Oの構成のロープ
をコントロールケーブルに用いた場合について説明した
が、本発明はこれのみに限られることなく、他の構成の
ロープを採用することも勿論できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【表2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【表3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のワイヤストランドを撚り合わせ
    てなり、ケーブル心部には油が含浸され、かつ、ケーブ
    ル心部の外周は非金属のコーティング材料で被覆されて
    いることを特徴とするコントロールケーブル。
  2. 【請求項2】 室温で軟固体状又は低流動状となる物性
    を有する油を加熱して液状化した油をケーブルを構成す
    るワイヤストランドに塗布することにより油を含浸さ
    せ、その含油量はケーブル心部の内層においては4〜6
    重量%の範囲にあり、ケーブル心部の外層においては
    0.5〜1.5重量%の範囲にあることを特徴とする請
    求項1記載のコントロールケーブル。
  3. 【請求項3】 コーティング材料は、加圧式又はパイプ
    式によりケーブル心部の外周に被覆された樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項1記載のコントロールケーブ
    ル。
  4. 【請求項4】 コーティング材料は、加圧式又はパイプ
    式によりケーブル心部の外周に被覆された樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項2記載のコントロールケーブ
    ル。
JP26060494A 1994-10-25 1994-10-25 コントロールケーブル Pending JPH08120579A (ja)

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