JP3660259B2 - ワイヤロープ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエレベータ用やクレーンなどの荷役用として好適なワイヤロープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エレベータは一般にロープとシーブとの摩擦力を利用してロープに連結したかごを上下に動かすシステムであり、エレベータかごとカウンターウェイトがシーブを経由して結合されている。
この吊り上げ及び駆動を行なうメインロープとして、従来のエレベータ用ロープは、一般に中心に繊維芯を配した6×S(19)、8×S(19)、6×W(19)、8×W(19)、6×Fi(25)、8×Fi(25)の構造にして、直径約12mm、破断荷重64.4kNクラスのワイヤロープが用いられていた。また、ロープを構成する素線材質に関し、シーブが高価で交換に多大な手間と時間がかかることを考慮してシーブの摩耗を防止すべく低炭素鋼を使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のエベータ用ロープは、ロープの素線径が太いために図13(b)のようにシーブ400の径SDが500mm程度と大きなものになり、これに関連してモータなどの駆動機械類も大型化していた。このため、屋上に設置される機械室の小型化を図ることができず、ことにビルが高層化すると、ロープの自重増加により設備がさらに大型化することを避けられなかった。
【0004】
さらに、従来のエレベータ用ロープでは、シーブの摩耗を防止するために低炭素鋼を使用して硬さを意図的に抑えていたため、ロープの強度の向上が制約を受け、これがまた高層ビルへの適用上問題となっていた。
【0005】
また、従来のエレベータ用ロープは、錆の発生や疲労性向上のために塗油が必要であり、その結果摩擦係数が小さくなり、シーブとロープの間に滑りが生じやすい。この滑りによりモータの回転によるシーブの回転運動がロープに正確に伝わらず、シーブの回転運動とかごの上下運動が連動しなくなり、かごの正確な位置制御ができなくなる。そこで、従来では、シーブ400の溝401にアンダーカット402を形成する特別な加工を施したり、ダブルラップ方式でロープを巻回したりしており、このため、設備コストが高価になったり、ロープの取り付け及び交換作業に非常に手間がかかるという問題があった。
【0006】
本発明は前記のような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、柔軟でロープ径が細く軽量化されながら必要な強度を維持でき、しかもシーブ径を小さくしても必要な疲労性を維持しつつシーブとの良好な摩擦接触を実現することができ、システムの省スペースやコストダウンが可能なワイヤロープを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、全体被覆前のロープ径(DR)との関係で素線径(WR)が15≦DR/WR≦100とした高強度鋼素線を使用したワイヤロープにして、素線を撚り合わせて構成した芯ストランドの周りに複数本の側ストランドを配して撚り合わせかつ外周を高分子化合物被覆を施した1本の芯シェンケルの周りに、素線を撚り合わせた芯ストランドの周りに複数本の側ストランドを配して撚り合わせしかも外径が前記高分子化合物被覆芯シェンケルよりも相対的に小さい複数本の側シェンケルを配して撚合し、前記側シェンケルを含む全体を高分子化合物被覆していることを特徴としている。
【0008】
また、本発明は、芯シェンケルと側シェンケルは撚り方向が逆であることを除いて同じ仕様のものからなっていることを特徴としている。
さらに、前記芯シェンケルと側シェンケルは、それぞれ芯ストランドの外径が側ストランドの外径よりも大きく構成され、かつ芯シェンケルにおいては芯ストランドの撚り方向と側ストランドの撚り方向が異なっており、側シェンケルにおいては芯ストランドの撚り方向と側ストランドの撚り方向が異なりしかも撚り方向が芯シェンケルのそれと逆であることを特徴としている。
本発明ワイヤロープは、シーブと良好な摩擦係数が得られるので、動力を伝達するエレベーター用たとえば吊り上げ及び駆動を行なうメインロープ、異常速度検出用のガバナロープなどに好適である。また、エレベータ用のほかクレーンで代表される荷役設備、機械の動索としても適用される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明によるワイヤロープを適用したトラクション式エレベータを模式的に示しており、1は本発明によるワイヤロープ、2は前記ワイヤロープ1の端末に固定されたかご、3はワイヤロープ1の他端末に固定されたカウンターウエイト、4はワイヤロープ1の移動を制御する駆動シーブ、5は駆動シーブ4を駆動するモータ、6はそらせ用のガイドシーブである。
【0010】
図2と図3は前記ワイヤロープ1の一例を拡大して示しており、全体として7×(7×19)の構造、詳しくは、〔{(1+6)+12}+6×{(1+6)+12}〕+6×〔{(1+6)+12}+6×{(1+6)+12}〕からなっている。
ワイヤロープ1は、中心の芯シェンケル7と、これを囲む複数本(図面では6本)の側シェンケル8とを有し、しかも前記芯シェンケル7は高分子化合物被覆9が施され、側シェンケル8間を含む外側には全体に高分子化合物被覆10が施され、断面が円形状をなしている。
【0011】
前記芯シェンケル7は、図3のように、中心の芯ストランド7aのまわりに複数本(図面では6本)の側ストランド7bを配して撚合してなり、この状態で全体に高分子化合物被覆9が施されている。
各側シェンケル8は、同様に芯ストランド8aのまわりに複数本(図面では6本)の側ストランド8bを配して撚合することにより構成されており、高分子化合物被覆は施されていない。
【0012】
各部の構成を詳細に説明すると、芯シェンケル7の芯ストランド7aと側ストランド7b、側シェンケル8の芯ストランド8aと側ストランド8bは、それぞれ所要本数たとえばこの例では19本の鋼素線を撚り合わせて構成されている。鋼素線の径(WR)は、高分子化合物被覆10を施す前のロープ径(DR)との関係で、15≦DR/WR≦100の範囲のものが使用される。これは、15<DR/WRではシーブとの繰り返し曲げにより比較的早期に疲労限に達して安全性に問題が生ずるとともに短寿命になるためであり、DR/WR>100ではコスト高になるためである。さらに好適には、33≦DR/WR≦75である。
【0013】
鋼素線は、引張り強度280kg/mm2以上の特性を有することが好適である。これは細径化によっても十分な破断荷重を実現するためであり、引張り強度280kg/mm2未満では、この目的を達成しがたいからである。かかる鋼素線は、一般的に、炭素含有量が0.80wt%以上の炭素鋼線材を伸線することによって作られる。そして、鋼素線の表面には薄い耐食性被覆層たとえば、亜鉛、あるいは亜鉛・アルミニウム合金めっき、黄銅めっきなどのいずれかを有している。
【0014】
芯シェンケル7の芯ストランド7aは、中心の芯素線700と、これよりも相対的に径の細い多数の側素線701,702から構成されている。かかる構成を得るには、芯素線700と側素線701,702を一括して撚り合わせてもよい。しかし、好ましくは回転性が生じないようにするため、2工程撚りにて構成する。
【0015】
図4(a)(b)はこの芯シェンケル7の芯ストランド7aの製作工程を示しており、(a)のように、一本の芯素線700の周りにこれよりも相対的に径の細い複数本(図面では6本)の側素線701を配して所定の撚りピッチで撚り合わせる第1工程により1+nからなる内層70aを作り、(b)のように、内層70aの外周に複数本(図面では12本)の側素線702を配して所定の撚りピッチで撚り合わせる第2工程により外層70a’を形成している。この場合、第1工程の撚り方向と第2工程の撚り方向は同一(たとえばZ方向)とする。図7において素線の断面中の符号は撚り方向を示している。
なお、内層70aの側素線701と外層70a’の側素線702は同等の径であってもよい。
【0016】
図5(a)(b)は芯シェンケル7の各側ストランド7bの製作工程を示しており、同様に一本の芯素線703の周りにこれよりも相対的に径の細い複数本(図面では6本)の側素線704を配して所定の撚りピッチで撚り合わせる第1工程により1+nからなる内層70bを作り、この内層70bの外周に外層となるべき複数本m(図面では12本)の側素線705を配して所定の撚りピッチで撚り合わせる第2工程{(1+n)+m}により形成している。この場合、第1工程の撚り方向と第2工程の撚り方向は同一方向であるが、芯ストランド7aとの関係では逆方向(たとえばS方向)とする。撚りピッチは芯ストランド7aと側ストランド7bとも同じである。
【0017】
側ストランド7bの芯素線703の径は、好ましくは芯ストランド7aの芯素線701の直径よりも相対的に小さく、たとえば、芯ストランド7aの側素線701,702と同等とする。側ストランド7bの側素線704,705の径は芯ストランド7aの側素線701,702の径よりも小さく、それにより、芯ストランド7aの直径d1を側ストランド7bの直径d2よりも適度に大きくしている。なお、「ストランドの直径」とはストランドを構成する外層の素線群の外接円を意味する。
【0018】
上記のように芯ストランド7aの直径d1を側ストランド7bの直径d2よりも大きくするのは、芯シェンケルを作ったときに、各側ストランド7b間に樹脂の浸透を許容する隙間を形成するためであり、その(d1−d2)/d2×100は、通常、約1.4〜6.8%程度である。
【0019】
上記のようにして得た1本の芯ストランド7aの周りに複数本(図面では6本)の側ストランド7bを配して撚り合わせる。この場合の撚りピッチは一般に仕上げシェンケル径の6〜9倍程度とし、撚り方向は芯ストランド7aの撚り方向と同じにする。これは製造が容易であり、工程の変動に対して型崩れが少ないからである。
以上により図6(a)のような素芯シュンケル7’が作られる。そして本発明は、この素芯シュンケル7’を高分子化合物にて被覆し、図6(b)のように高分子化合物被覆9を形成する。この高分子化合物は、特性として、鉄鋼との接着性がよく、耐摩耗性、耐油性、耐水性、温度特性、耐侯性、柔軟性(耐ストレスクラック性)を有していることが好ましく、代表的な高分子化合物としてはポリエチレン、ポリプロピレン、弗素樹脂などの汎用合成樹脂が挙げられるが、そのほかエンジニアリングプラスチックを使用してもよい。あるいは、ジエン系、オレフイン系、ウレタン系などのゴムであってもよい。
【0020】
前記高分子化合物被覆9の形成方法は任意であり、溶解物中に素芯シュンケル7’を連続的に通過させてもよいし、素芯シュンケル7’の周りに押出し機により押し出してもよい。高分子化合物被覆9は、素芯シュンケル7’と側シェンケル8とのフレッティングを防止するとともに、最終の高分子化合物被覆10の形成時に側シェンケル相互間に高分子化合物が充填されるのに十分なスペースを確保することができるよう、被覆厚さtを設定する。このとき、側シェンケル間のスペースは、0.3〜1.5mm程度が望ましい。
高分子化合物は各側ストランド7b,7b間の隙間を通して芯ストランド7aの表面に達することにより、緩衝性能のある膜を形成する。高分子化合物の一部90は側ストランド7bの素線間にも浸透し、また芯ストランド7aの素線間にも浸透していてもよい。
【0021】
次に、側シェンケル8の芯ストランド8aと側ストランド8bについて説明すると、側シェンケル8の芯ストランド8aは、中心の芯素線800と、これよりも相対的に径の細い多数の側素線801,802から構成されており、素線径は芯シュンケル7のそれと同じでよい。
図7(a)(b)はかかる芯ストランド8aの製作工程を示しており、芯シュンケル7の場合と同様に、一本の芯素線800の周りにこれよりも相対的に径の細い複数本(図面では6本)の側素線801を配して所定の撚りピッチで撚り合わせる第1工程により1+nからなる内層80aを作り、この内層80aの外周に外層となるべき複数本m(図面では12本)の側素線802を配して所定の撚りピッチで撚り合わせる第2工程{(1+n)+m}により形成している。
この場合、第1工程の撚り方向と第2工程の撚り方向は同一であるが、芯シュンケル7の芯ストランド7aとは逆方向(たとえばS方向)とされる。
【0022】
図8(a)(b)は側シェンケル8の側ストランド8bの製作工程を示しており、同様に一本の芯素線803の周りにこれよりも相対的に径の細い複数本(図面では6本)の側素線804を配して所定の撚りピッチで撚り合わせる第1工程により1+nからなる内層80bを作り、この内層80bの外周に外層となるべき複数本m(図面では12本)の側素線805を配して所定の撚りピッチで撚り合わせる第2工程{(1+n)+m}により形成している。この場合、第1工程の撚り方向と第2工程の撚り方向は同一方向であるが、芯ストランド8aとの関係では逆方向(たとえばZ方向)とする。撚りピッチは芯ストランド8aと側ストランド8bとも同じである。
【0023】
側ストランド8bの芯素線803の径は芯ストランド8aの芯素線800よりも適度に小さく、側ストランド8bの側素線804,805の径は同等で芯ストランド8aの側素線801,802の直径よりも小さくし、それにより、芯ストランド8aの直径d3を側ストランド8bの直径d4よりも適度に大きくしている。基本的には素線の径関係は前記芯シュンケル7の芯ストランド7aと側ストランド7bと同じでよい。
【0024】
そして、1本の芯ストランド8aの周りに複数本(図面では6本)の側ストランド8bを配し、撚り合わせる。この場合の撚りピッチは一般に仕上げシェンケル径の6〜9倍程度とし、撚り方向は芯ストランド7aの撚り方向と同じ(たとえばS方向)にする。これは製造が容易であり、工程の変動に対して型崩れが少ないからである。
以上により図9のような側シュンケル8が作られる。この側シェンケル8の外径は芯シェンケル7とほぼ同じでよいが、高分子化合物被覆9を設けないので、その分だけ外径が小さくなっている。
【0025】
次に、高分子化合物被覆9を有する芯シェンケル7の周りに側シュンケル8を複数本配し、それらを撚り合わせて本発明ロープとする。この最終撚りの撚りピッチは撚り構造と素線径に応じて適宜選択するが、通常、仕上げロープ径の6〜9倍程度とし、かつ撚り方向を芯シェンケル7の撚り方向と一致させて行なう。たとえばこの例ではZ方向とする。このようにして図10に示す素ロープ1’が完成する。
【0026】
素ロープ1’は最終的に全体を高分子化合物によって被覆し、全体被覆層10を形成する。この全体被覆層10は、側シェンケル8,8間のフレッティングを防止するとともに、シーブとの摩擦係数の調整を図るためのもので、高分子化合物は耐摩耗性、耐侯性がよく、適度の弾性を持ち摩擦係数が比較的高い特性を有し、かつ加水分解しない特性であることが好ましい。その例としては、ポリウレタン系、エーテル系のポリウレタンエラストマーなどの合成樹脂、あるいはゴムが挙げられる。
【0027】
高分子化合物100は各側シェンケル8,8間の隙間を通して芯シュンケル7の表面の高分子化合物被覆9と接着され、また、側シェンケルの外径(外接円)から所定の厚さTの層101を形成する。全体被覆層10の被覆厚さTは、これがあまり薄いと耐久性に乏しくまた摩耗寿命も低下する。厚すぎるとロープの柔軟性が損なわれるばかりかロープ径が大きくなり、強度効率が低下するので、通常0.3〜1.0mmとすることが好ましい。
全体被覆層10の形成方法はたとえば押出し機を使用するなど任意である。
【0028】
なお、製造上は、素ロープ1’を撚る工程で千鳥状に配置した3本程度のロール間に側シェンケル8を通過させて螺旋状の型付けを行い、ボイス通過後、ならしロールを通すことによって行われる。型付率は0.60〜0.90程度より好ましくは、0.65〜0.85で行なえばよい。ここで、型付率とは、ロープ径とロープからシェンケルを取り出したときの、シェンケルの高さの比をいう。この工程により、ロープの回転性を防止するとともにばらけを防止し、かつ側シェンケル間の隙間を均等で最適なものに調整することができる。
【0029】
図示したものは本発明の単なる一例であり、そのほかの構成のロープも含まれることはもとよりである。
図11は7×(7×12)とした本発明ロープを示している。詳しくは、構造式は、{(1×12)+6×(1×12)}+6×{(1×12)+6×(1×12)}としている。図3と同じ部分に同じ符号を付し、説明は省略する。
この場合、図3のロープとは異なり、芯シェンケル7の芯ストランド7aは12本の素線をたとえばZ方向に一括撚りして作られる。側ストランド7bは12本の素線をたとえばS方向に一括撚りして作られる。そして、芯シェンケル7は芯ストランド7aの周りに6本の側ストランド7bを配し、たとえばZ方向により合わせることにより作られる。その後、高分子化合物被覆を施す。側シェンケル8については、撚り方向が逆であることを除いて芯シェンケル7と同じである。
【0030】
図12は7×(7×7)とした本発明ロープを示している。詳しくは、構造式は、{(1+6)+6×(1+6)}+6×{(1+6)+6×(1+6)}からなっている。図3同じ部分に同じ符号を付し、説明は省略する。
この場合、芯シェンケル7の芯ストランド7aは1本の芯素線700の周りに6本の側素線701を配してたとえばZ方向に撚り合わせ、側ストランド7bは同じく1本の芯素線703の周りに6本の側素線704を配してたとえばS方向に撚り合わせることにより作られる。そして、素芯シェンケル7’は芯ストランド7aの周りに6本の側ストランド7bを配し、たとえばZ方向により合わせることにより作られ、その後、高分子化合物被覆を施すことにより芯シェンケル7となる。側シェンケル8については、撚り方向が逆であることを除いて芯シェンケル7と同じである。
【0031】
なお、上記説明は本発明のいくつかの例であり、これに限定されるものではない。
たとえば、芯シェンケル7の撚り方向と側シェンケル8の撚り方向、芯シェンケル7のストランド7a,7bの撚り方向、側シェンケル8のストランド8a,8bの撚り方向は上記説明と逆であってもよい。
【0032】
【実施例の作用】
本発明によるワイヤロープの特性を述べると、伸びが4〜6%と少ないためエレベータ用や荷役用として適切である。可撓性は従来の繊維芯タイプが600〜700であるのに対して、1200〜2000であるため曲げやすい。弾性係数は従来の繊維芯タイプが40000〜60000N/mm2であるのに対して、74000N/mm2以上であり、これもエレベータ用や荷役用として好適な特性である。S曲げ疲労試験においては、D/d=20、SF=10すなわち計算破断荷重の1/10の荷重でのテストの条件で従来の繊維芯タイプが20000〜40000回であるが、本発明ロープは400000回を越えるきわめて高い耐疲労性を示す。
【0033】
本発明によるロープは、直径が小さな高強度鋼線材からなる素線を多数本撚り込むことにより芯シュンケル7と側シェンケル8を構成しているので、要求強度を実現できつつロープの径を細くして軽量化することができ、さらに良好な疲労性を実現し得るため、シーブ4の径を小さくすることができる。すなわちたとえば被覆も含めてロープ重量を従来比で20%以上軽くすることができるため、図11(a)のようにシーブ4の径SDを従来比の50%以下とすることができる。 また、シーブ4の小型化によりこれを駆動するモーター類のトルクを小さくすることができるので、寸法を小さくすることができる。またロープを軽量化することができるので、モーター類の容量も小さいものにすることができる。
【0034】
芯シュンケル7と側シェンケル8は、撚り方向が逆であることを除いて両者は同じ仕様のもので足りるのでコスト的に有利である。すなわち、芯シュンケル7のみに高分子化合物被覆9を施して外径を増径することにより、側シェンケル相互間に隙間を形成することができ、また、全体被覆をするときに前記側シェンケル相互間の隙間から高分子化合物が内部に入りやすくなる。そして、芯シュンケル7の径を変えることなく被覆径すなわち高分子化合物被覆9の厚さを変えてやるだけで、側シェンケル相互間の隙間寸法を容易にコントロールすることができる。
【0035】
このように芯シュンケル7が高分子化合物被覆9を有し、その高分子化合物被覆9の周りに側シェンケル8を配して撚合しているので、芯シュンケル7と側シェンケル8とがメタルタッチせず、フレッティングが防止されるので、ロープ寿命を向上させることができる。また、芯シュンケル7が高分子化合物被覆9の分だけ増径しているので、スペーサとしての機能を発揮し、側シェンケル8,8に全体被覆層10の高分子化合物が浸透充填しやすい隙間を形成することができる。このため、側シェンケル8,8間のフレッティングが緩和され、疲労性を向上することができる。
【0036】
また、全体被覆層10によりロープ表面を被覆しており、全体被覆層10はシーブ4よりも硬さが小さいため、シーブの摩耗を防止することができ、また、全体被覆層10は高分子化合物の選択により自由に摩擦係数を制御することができ、シーブ4の溝は図13(a)に示すような丸溝で足りることになるので、コストを低減することができる。それでいてモータの回転によるシーブの回転運動をロープに正確に伝えて、シーブの回転運動とかごの上下運動をよく連動させ、かごの正確な位置制御を行なえるので、乗り心地をよくすることができる。またロープ断面が円形状となるため、自転やねじれの影響(片荷重による部分断線)が軽減される。
【0037】
また、芯シェンケル7と側シェンケル8は、それぞれ芯ストランド7a,8aの外径が側ストランド7b,8bの外径よりも大きく構成され、かつ芯シェンケル7は芯ストランド7aの撚り方向と側ストランド7bの撚り方向が異なっており、側シェンケル8は芯ストランド8aの撚り方向と側ストランド8bの撚り方向が異なりしかも撚り方向が芯シェンケル7と逆である場合には、不都合なロープの回転性を排除することができ、これにより高分子化合物被覆9や全体被覆層10の接着関係が安定し、耐久性を高いものとすることができる。
【0038】
【実施例】
実施例1
(1)素線
原料として直径5.5mmの高炭素鋼線材(C:0.82%、Si:0.21%、Mn:0.48%残部鉄及び不可避的不純物)を用いた。
この鋼線材を次の工程で伸線して素線を得た。
1)酸洗い後、10回の冷間伸線を行って線径2.0mmとし、これを980℃程度で空気パテインティングし、酸洗い後、6回程度の冷間伸線を行って線径1.2mmとし、980℃程度で加熱後、550℃程度で鉛パテンティングを行い、酸洗い、湯洗い後に電気メッキ法にて亜鉛めっきを施し、水性タイプ潤滑剤を使用して20回程度の湿式伸線を行い、最終径0.20mm〜0.210mmの素線を得た。各素線の特性は引張り強さ320kg/mm2、破断時伸び2%であった。
【0039】
(2)芯シェンケルの製作
2−1)芯シェンケルの芯ストランドの製作工程
第1工程:1+6
径0.208mmの芯素線1本と、径0.205mmの6本の側素線を、撚りピッチ6.3mmにてZ方向に撚り合せ、外径0.62mmの内層を作った。
第2工程:(1+6)+12
前記内層(1+6)の周りに外層用の径0.205mmの側素線12本を配し、撚りピッチ10mmでZ方向で撚り合せ、外径1.03mmの芯ストランドを得た。
【0040】
2−2)芯シェンケルの側ストランドの製作工程
第1工程:▲1▼1+6
径0.205mmの芯素線1本と、径0.202mmの6本の側素線を、撚りピッチ6.3mmでS方向に撚り合せ、外径0.61mmの内層を得た。
第2工程:(1+6)+12
内層(1+6)にの周りに、外層用の径0.202mmの12本の側素線を配し、撚りピッチ10.00mmでS方向に撚合せ、外径1.01mmの側ストランドを得た。
【0041】
2−3)芯シェンケル撚り工程{(1+6)+12}+6×{(1+6)+12} 前記2−1)で得た1本の芯シェンケル芯ストランド(径1.03mm)の回りに、2−2)で得た6本の芯シェンケル側ストランド(径1.01mm)を配し、撚りピッチ22.00mmでZ方向に撚り合せ、外径3.04mmの芯シェンケルを得た。
【0042】
(3)芯シェンケルの被覆
溶融ポリエチレンをエクスチュルーダにて押出し、前記芯シェンケル(径3.04mm)に0.30mmの厚さで被覆し、仕上げ径3.64mmの樹脂被覆芯シェンケルを得た。
【0043】
(4)側シェンケルの製作
4−1)側シェンケルの芯ストランドの製作工程
第1工程:1+6
径0.208mmの1本芯素線の周りに径0.205mmの側素線を配し、撚りピッチ6.3mmでS方向に撚り合わせ、外径0.62mmの内層を得た。
第2工程:(1+6)+12
前記内層に、外層用の径0.205mmの12本の側素線を配し、撚りピッチ10mmでS方向で撚り合せ、外径1.03mmの芯ストランドを得た。
【0044】
4−2)側シェンケルの側ストランドの製作工程
第1工程:▲1▼1+6
径0.205mmの芯素線の周りに径0.202mmの側素線を配し、撚りピッチ6.3mmでZ方向に撚り合わせて外径0.61mmの内層を得た。
第2工程:(1+6)+12
内層に対して、径0.202mmの側ワイヤを配し、撚りピッチ10.00mmでZ方向に撚り合せ、外径1.01mmの側ストランドを得た。
【0045】
4−3)側シェンケルの撚り工程{(1+6)+12}+6×{(1+6)+12}
4−1)の1本の芯シェンケル芯ストランド(径1.03mm)の回りに、4−2)で製作した6本の芯シェンケル側ストランド(径1.01mm)を配し、ピッチ22.00mmでS方向で撚り合せ、外径3.04mmの側シェンケルを得た。
【0046】
(5)ロープ撚り工程
チューブラー型撚線機を使用し、前記被覆芯シェンケル(3.64mm)の周りに、側シェンケル(3.04mm)6本を配し、ピッチ70.00mm、撚り方向Zにて撚り合せ、外径径9.73mmの素ロープを得た。
【0047】
(6)型付けおよびならし
撚線機に直径が10.0mmの3本のロールを千鳥状に配置した型付装置を配し、ボイスの下流に直径が60mmの上下で対をなす9+10組のならしロールを配しておき、型付率平均70%程度の型付けとならしを行なった。
【0048】
(7)全体被覆
型付けおよびならしを施した素ロープに溶融ポリウレタンをエクスチュルーダにて0.50mmの厚さに被覆し、径10.73mmの仕上げロープを得た。得られたロープの鋼材断面密度は35.1%、表面の摩擦係数は0.4μ、破断荷重は63kNであった。
【0049】
本発明ロープ3本を、かごとカウンターウエイトの重量2tonの模擬エレベータに使用したところ、径150mm、溝3個で溝R5.25mmの丸溝付きシーブを使用して、安全率10で円滑に運転することができた。
比較のため、素線径0.475〜0.955mmの低炭素鋼素線(C:0.42wt%)を用いた比較ロープ:構造8×S(19)、径12.5mm、強度63.5KN×3本を作成し、前記模擬エレベータに使用したところ、シーブ径500mm、シーブ溝3個、溝R6.2mmアンダーカット付きでなければ、円滑な運転ができなかった。
【0050】
実施例2
本発明を適用して各種ロープを製作した。
1)7×(7×12)構造のロープ
素線として0.245〜0.265mmの範囲の亜鉛めっき付ワイヤ(引張り強さおよび伸び特性は実施例1と同じ)を588本使用した。芯シェンケルは外径3.09mmにポリエチレンを0.3mm厚で被覆し、仕上げ外径3.69mmとした。被覆前の素ロープ径は9.87mm、ポリウレタン樹脂被覆後のロープ径10.87mmであった。このロープの特性は、破断荷重:62kN、鋼材断面密度:33.3%、表面摩擦係数:0.4であった。
撚り方向は次のとおりである。芯シェンケル:{(S+Z)+(Z+S)}Z,側シェンケル:{(Z+S)+(S+Z)}S,ロープ:Z。
【0051】
2)7×(7×7)構造のロープ
0.250〜0.260mmの範囲の亜鉛めっき付ワイヤ(引張り強さおよび伸び特性は具体例1と同じ)を343本使用した。芯シェンケルは外径2.28mmにポリエチレンを0.25mm厚で被覆し、仕上げ外径2.78mmとした。被覆前の素ロープ径は7.34mm、ポリウレタン樹脂被覆後のロープ径8.34mmであった。このロープの特性は、破断荷重:36kN、鋼材断面密度:31.1%、表面摩擦係数:0.5であった。
【0052】
撚り方向は次のとおりである。芯シェンケル:{(S+Z)+(Z+S)}Z,側シェンケル:{(Z+S)+(S+Z)}S,ロープ:Z。
なお、同じ構造のロープを、0.270〜0.290mmの範囲の亜鉛めっき付ワイヤ(引張り強さおよび伸び特性は具体例1と同じ)を343本使用して作った場合の破断荷重は45kN、鋼材断面密度は33.9%であった。
【0053】
【発明の効果】
以上説明した本発明によるときには、全体被覆前のロープ径(DR)との関係で素線径(WR)が15≦DR/WR≦100とした高強度鋼素線を使用したワイヤロープにして、素線を撚り合わせて構成した芯ストランド7aの周りに複数本の側ストランド7bを配して撚り合わせかつ外周に高分子化合物被覆9を施した芯シェンケル7を使用し、該高分子化合物被覆9を施した芯シェンケル7の周りに、素線を撚り合わせた芯ストランド8aの周りに複数本の側ストランド8bを配して撚り合わせしかも外径が前記芯シェンケルよりも相対的に小さい複数本の側シェンケル8を配して撚合し、この側シェンケル8を含む全体を高分子化合物で被覆しているため、次のようなすぐれた効果が得られる。
【0054】
1)高強度材質の細径の素線を多数撚り込んでいるため、疲労性が良好な細径かつ軽量で要求強度を満足するロープとすることができ、それによりシーブとモータ類を小型化できて、省スペースを図ることができる。
【0055】
2)側シェンケル8の周りに高分子化合物被覆10を施しており、この部分がシーブと接触するのでシーブの摩耗を防止することができるとともに、被覆高分子化合物により摩擦係数が高くなるので、シーブの特殊な溝加工やシーブに対するロープのダブルラップが不要になる。特にダブルラップが不要になることでシーブ軸に作用する力を軽減できるため、軸や軸受け小型化することができ、これによってもコストダウンを図ることができる。
【0056】
3)芯シェンケル7が高分子化合物被覆されているため、側シェンケル8とのフレッティングが緩和され、ロープ寿命を向上することができるとともに、芯シェンケル7が高分子化合物被覆されて増径されているので、側シェンケル8,8間に隙間を形成することができ、全体を高分子化合物で被覆したときにその高分子化合物が側シェンケル8,8間に確実に充填される。このため、側シェンケル間8,8のフレッティングが緩和され、疲労性を改善し、ロープの寿命を向上することができる。
4)芯シェンケル7の径を変えることなく、高分子化合物の被覆厚さを変えるだけで側シェンル間の高分子化合物の侵入隙間を容易にコントロールすることができるので、全体被覆高分子化合物の性質などに即応することができる。これにより生産性を向上することができる。
【0057】
請求項2によれば、前記請求項1の特性によりシステムの省スペースやコストダウンが可能な実用性の高いエレベータ用ロープを提供できるというすぐれた効果が得られる。
【0058】
請求項3によれば、芯シェンケル7と側シェンケル8が、撚り方向が逆である点を除いて同じ仕様のものからなっているので、製造が容易でコストの低減を図ることができるというすぐれた効果が得られる。
【0059】
請求項4によれば、芯シェンケル7と側シェンケル8は、それぞれ芯ストランド7a,8aの外径が側ストランド7b,8bの外径よりも大きく構成され、かつ芯シェンケル7においては芯ストランド7aの撚り方向と側ストランド7bの撚り方向が異なっており、側シェンケル8においては芯ストランド8aの撚り方向と側ストランド8bの撚り方向が異なりしかも撚り方向が芯シェンケル7のそれと逆であるので、不都合なロープの回転性をなくすことができ、これにより高分子化合物被覆9や全体被覆層10の接着関係が安定し、耐久性を高いものとすることができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をエレベータ用ロープに適用したエレベータの一例を模式的に示す説明図である。
【図2】本発明ロープの一例を示す部分切欠斜視図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う拡大断面図である。
【図4】(a)は本発明ロープにおける芯シェンケルの芯ストランドの製作第1工程を示す断面図、(b)は同じく第2工程を示す断面図である。
【図5】(a)は本発明ロープにおける芯シェンケルの側ストランドの製作第1工程を示す断面図、(b)は同じく第2工程を示す断面図である。
【図6】(a)は本発明ロープにおける芯シェンケルの断面図、(b)は樹脂被覆後の芯シェンケルの断面図である。
【図7】(a)は本発明ロープにおける側シェンケルの芯ストランドの製作第1工程を示す断面図、(b)は同じく第2工程を示す断面図である。
【図8】(a)は本発明ロープにおける側シェンケルの側ストランドの製作第1工程を示す断面図、(b)は同じく第2工程を示す断面図である。
【図9】本発明の側シェンケルの断面図である。
【図10】本発明の素ロープの拡大断面図である。
【図11】本発明ロープの他の例を示す拡大断面図である。
【図12】本発明ロープの他の例を示す拡大断面図である。
【図13】(a)は本発明ロープが使用するシーブの側面図、(b)は従来ロープが使用するシーブの側面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤロープ
4 シーブ
7 芯シェンケル
7’ 素芯シェンケル
7a 芯シェンケルの芯ストランド
7b 芯シェンケルの側ストランド
8 側シェンケル
8a 側シェンケルの芯ストランド
8b 側シェンケルの側ストランド
9 高分子化合物被覆
10 全体被覆

Claims (4)

  1. 全体被覆前のロープ径(DR)との関係で素線径(WR)が15≦DR/WR≦100とした高強度鋼素線を使用したワイヤロープにして、素線を撚り合わせて構成した芯ストランド7aの周りに複数本の側ストランド7bを配して撚り合わせかつ外周に高分子化合物被覆9を施した1本の芯シェンケル7の周りに、素線を撚り合わせた芯ストランド8aの周りに複数本の側ストランド8bを配して撚り合わせしかも外径が前記高分子化合物被覆芯シェンケル7よりも相対的に小さい複数本の側シェンケル8を配して撚合し、前記側シェンケル8を含む全体を高分子化合物被覆10していることを特徴とするワイヤロープ。
  2. エレベータ用ロープとして使用される請求項1に記載のワイヤロープ。
  3. 芯シェンケル7と側シェンケル8は、撚り方向が逆であるほか同じ仕様のものからなっている請求項1または2に記載のワイヤロープ。
  4. 芯シェンケル7と側シェンケル8は、それぞれ芯ストランド7a,8aの外径が側ストランド7b,8bの外径よりも大きく構成され、かつ芯シェンケル7においては芯ストランド7aの撚り方向と側ストランド7bの撚り方向が異なっており、側シェンケル8においては芯ストランド8aの撚り方向と側ストランド8bの撚り方向が異なりしかも撚り方向が芯シェンケル7のそれと逆である請求項1または2に記載のワイヤロープ。
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