JPH05230783A - 操作用ロープ - Google Patents

操作用ロープ

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JPH05230783A
JPH05230783A JP4310396A JP31039692A JPH05230783A JP H05230783 A JPH05230783 A JP H05230783A JP 4310396 A JP4310396 A JP 4310396A JP 31039692 A JP31039692 A JP 31039692A JP H05230783 A JPH05230783 A JP H05230783A
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浩昭 古川
Sadahiro Onimaru
貞弘 鬼丸
Yukiro Narita
幸郎 成田
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    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0673Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core having a rope configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
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    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摺動しながら屈曲を受けるばあいの疲労耐久
性が向上した操作用ロープを提供すること。 【構成】 複数本の素線3、4、5、7、8を撚り合わ
せたストランド2、6から構成される複撚り構造を呈し
ており、締め率が4〜11%であり、かつ形付率が65〜90
%となるように構成された操作用ロープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は操作用ロープ(以下、単
にロープという)に関する。さらに詳しくは、自動車の
ウインドレギュレータ用のコントロールケーブルなどに
好適に用いられるほか、種々の分野に広範に適用しう
る、摺動しながら屈曲を受けるばあいの疲労耐久性を向
上させたロープに関する。
【0002】
【従来の技術】ロープは、一般的に屈曲疲労耐久性を向
上させるために、一般的には、素線径を小さくし、引張
強度の低下分は素線の本数を多くして補ないながら、素
線の受ける曲げ応力を小さくするようにされている。
【0003】このような屈曲疲労耐久性向上手段を採用
したロープとして、実開昭62-64796号公報に示されるよ
うに、複数本の側ストランドを、側ストランドより太い
1本の芯ストランドの周囲に撚り合わせて構成し、各ス
トランドを複数本の素線を撚り合わせて構成したロープ
が知られている。
【0004】また従来のロープは、撚線時の傷つきを防
止するため、締め率が0〜2%程度となるように撚られ
ていた。実際に市販されている操作用ロープの締め率を
調査したがこの範囲に入るものであった。すなわち、締
め率がかなり小さいものであった。
【0005】なお、ここでいう締め率とは、計算外径か
ら実測外径を引いた値を計算外径で除した値(百分率:
パーセント)をいう。ただし、計算外径とは各素線外径
のロープ直径方向の総和をいい、実測外径とは、ロープ
の外接円の直径を実測して得られた値をいう。
【0006】さらに、ロープの実測外径で、そのロープ
をほぐしたときの側ストランドのうねり径を除してえら
れる形付率が95〜100 %程度となるように側ストランド
にプレフォームを行なうと耐疲労性が良くなるとされて
いた(ワイヤロープ便覧編集委員会編 白亜書房 昭42
-10-15「ワイヤロープ便覧」の185 頁)。
【0007】叙上のごとく、前記従来のロープのような
複撚り構造のロープ(複数本のストランドで撚られたロ
ープ)は締め率0〜2%、かつ形付率95〜100 %で撚ら
れるのが通常である。
【0008】なお、締め率は、たとえば、図1に示す19
+8×7構造のロープのばあい
【0009】
【数1】
【0010】で表すことができる。
【0011】また、図2に示す、芯ストランドをウォー
リントン型の平行撚りに撚られたW(19)+8×7構造の
ばあい
【0012】
【数2】
【0013】で表わすことができる。
【0014】一方、図3に示す7×7構造のロープの締
め率は
【0015】
【数3】
【0016】で表わすことができる。
【0017】つぎに、形付率Φは図10に示すように、ロ
ープの実測外径をDとし(図10(A)参照)、このロー
プをほぐしたときの側ストランドのうねり径をTとして
(図10(B)参照)、以下の式で表わすことができる。
【0018】
【数4】
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
締め率が小さく、かつ形付率の大きいロープ、いわば撚
りの緩いロープは、回転しないガイドのような、ロープ
が摺動しながら屈曲を受ける部位に使用するばあい、前
記の締め率および形付率では形くずれが起こりやすく、
その結果素線が二次曲げ、すなわち外圧によって素線が
その下の素線層に押しつけられて生ずる局部的曲げを受
けるため屈曲疲労耐久性が低いという問題がある。
【0020】本発明はかかる問題を解消し、摺動しなが
ら屈曲を受けるばあいの疲労耐久性が向上したロープを
提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の操作用ロープ
は、複数本の素線を撚り合わせたストランドからなる操
作用ロープであって、締め率が4〜11%の範囲であり、
かつ形付率が65〜90%であることを特徴としている。
【0022】
【作用】本発明のロープは、従来のロープより締め率を
大きくすることによりかたく撚られ、形くずれするのを
防止でき、その結果、素線の二次曲げがおこりにくい。
また、形付率を小さくすることにより、撚りあがったロ
ープの側ストランドにはロープの中心方向に締まろうと
する力が働くためさらに形くずれするのを防止でき、素
線の二次曲げがおこりにくくなる。
【0023】したがって、本発明のロープは、摺動部で
の屈曲疲労耐久性が向上したものとなっている。
【0024】
【実施例】つぎにかかる本発明のロープを、添付図面を
参照しながら説明する。
【0025】図1は本発明のロープの一実施例を示す断
面図、図2は本発明のロープの他の実施例を示す断面
図、図3は本発明のロープのさらに他の実施例を示す断
面図、図4はローラを用いたロープの屈曲疲労耐久性能
を測定するための装置の説明図、図5〜6は図4の装置
に用いるローラの説明図、図7は固定ガイドを用いた摺
動しながら屈曲を受けるばあいのロープの屈曲疲労耐久
性能を測定するための装置の説明図、図8〜9は図7の
装置に用いる固定ガイドの説明図である。
【0026】本発明のロープの一実施例として、図1に
示されるような断面形状を有するものを説明のために用
いるが、本発明はかかる形状のもののみに限定されるも
のではない。
【0027】図1に示されるロープ1は、いわゆる19+
8×7構造になっている。ここでいう19+8×7とは、
1本の芯ストランド2を、1本の芯素線3のまわりに6
本の第1側素線4を撚り合わせてさらにその周囲に12本
の第2側素線5を撚り合わせることにより構成し、側ス
トランド6を、1本の芯素線7のまわりに6本の側素線
8を撚り合わせて構成した8本の側ストランド6を前記
芯ストランド2のまわりに撚り合わせてロープ1とした
ものである。
【0028】なお、本ロープ1の締め率は4〜11%の範
囲であり、その形付率は65〜90%の範囲である。
【0029】このように締め率を4〜11%の範囲とした
のは、締め率が11%を越えると撚りにくく、また締め過
ぎにより製造時に断線したり素線の表面を痛めるという
問題があり、反面、締め率が4%より小さくなると、以
下の実施例による説明から明らかなように、摺動しつつ
屈曲を受けるときの耐久性が不十分となるからである。
【0030】一方、形付率を65〜90%の範囲にしたの
は、次の理由による。すなわち形付率が90%をこえる
と、回転しないガイドのようなロープが摺動しながら屈
曲させられる部位に使用されるばあい、側ストランドに
はロープの中心方向に締まろうとする力があまり働かず
素線の二次曲げがおこりやすくなる。そして、後述の実
施例と比較例の説明から明らかなように耐久性が低下す
る。反面、形付率が65%以下のロープでは、切断時に側
ストランドがほつれてしまい、使用ができなくなってし
まう。
【0031】つぎに、図2に示されるロープ11は本発明
のロープの他の実施例である。このロープ11は、19+8
×7構造であるが、芯ストランド12が平行撚り(線接触
撚りともいう)に撚られたものである。平行撚りとは、
外径の異なる素線を組み合わせて各層の撚りピッチおよ
び撚り方向を同一にする撚り型式である。このように撚
ることによって、外層の素線がその内側の層の素線間の
溝部に嵌まり込むため、各素線が交差せずに実質的に線
接触する。その結果、ストランドの締まりがよく、形く
ずれを起こしにくい。またストランドの内部摩耗(素線
同士の摩擦による)が少なく、二次曲げによる疲労も生
じないという優れた特性を示す。
【0032】図2のロープ11は平行撚り+8×7構造の
うち、ウォーリントン型の撚り構造を持つ芯ストランド
12を用いたW(19)+8×7構造を有するものである。ウ
ォーリントン型は19本の平行撚りの中では最大素線径と
最少素線径との差がもっとも小さく、細径のストランド
に適してる。
【0033】具体的には、1本の芯素線13の周囲に芯素
線13より若干細径の6本の第1側素線14を配し、第1素
線14同士のあいだに芯素線13と同一径の6本の第3側素
線15を配し、第1側素線14に沿ってその上層に、第1側
素線14よりさらに細径の6本の第2側素線16を配し、こ
れらの側素線14、15、16を同時に同一ピッチ、同一方向
に撚り合わせることによって芯ストランド12を形成して
いる。なお、芯ストランドの各素線径は上記に限定され
ることはない。要するに各素線を同一ピッチで同一方向
に撚ったとき、各素線がたがいに線接触するように素線
径を適宜選定すればよい。
【0034】また、8本の側ストランド17は、芯素線18
の周囲に6本の側素線19を撚り合わせたものである。な
お、このロープ11も締め率が4〜11%であり、かつ形付
率が65〜90%である。
【0035】また、本発明のロープのさらに他の実施例
が図3に示されている。このロープ21も、その締め率が
4〜11%であり、かつ形付率が65〜90%のものであり、
7×7構造を有している。すなわち、その芯ストランド
22は、1本の芯素線23のまわりに6本の側素線24を撚り
合わせたものである。そして、芯ストランド22の周囲に
撚り合わせた側ストランド25はそれぞれ、1本の芯素線
26のまわりに、芯ストランド22と同じく、6本の側素線
27を撚り合わせたものである。
【0036】つぎに本発明のロープを具体的な実施例に
基づいてさらに詳細に説明する。
【0037】実施例1 鋼線(材質:JISG3506 SWRH62A)を亜鉛めっきして外径
0.93mmの母線をえた。
【0038】つぎにかかる母線を伸線してそれぞれ外径
0.170mm の芯ストランド芯素線3、外径0.150mm の芯ス
トランド第1側素線4、外径0.150mm の芯ストランド第
2側素線5、外径0.150mm の側ストランド芯素線7およ
び外径0.140mm の側ストランド側素線8を製造した。
【0039】それらを表1に示す撚り方向で図1に示す
ように前記19+8×7に撚り合わせ、ロープの実測外径
Dが1.550mm の実施例1のロープをえた。
【0040】このロープの計算外径は1.630mm であるの
で、締め率は4.91%となり、また、このロープをほぐし
て側ストランドのうねり径を測定すると1.25mmであった
ので形付率は80.6%となる。
【0041】なお、上記の締め率と形付率のロープは、
製造工程においてロープにかかる圧力、張力、プレフォ
ームの度合を調整することによりはじめてうることがで
きる。
【0042】実施例2 表1に示すロープの実測外径、締め率、ストランドのう
ねり径および形付率の値のほかは実施例1と同様にして
実施例2のロープをえた。
【0043】実施例3 表1に示すロープの実測外径、締め率、ストランドのう
ねり径および形付率の値のほかは実施例1と同様にして
実施例3のロープをえた。
【0044】実施例4 表1に示すロープの実測外径、締め率、ストランドのう
ねり径および形付率の値のほかは実施例1と同様にして
実施例4のロープをえた。
【0045】実施例5 側ストランド用素線の母線に、鋼線(材質:JIS G3506
SWRH62A )に亜鉛- アルミニウム合金メッキを施した外
径0.93mmの線を用いたほかは、実施例1と同様にして実
施例5のロープを得た。なお、亜鉛−アルミニウム合金
メッキは、亜鉛−4重量%アルミニウムメッキ浴を用い
て溶融メッキ法によって施した。
【0046】実施例6 鋼線(材質:JIS G3506 SWRH62A )に亜鉛めっきを施し
て外径0.93mmの母線をえた。
【0047】つぎにかかる母線を伸線して芯ストランド
12を形成するための、それぞれ外径0.170mm の芯ストラ
ンド芯素線13、外径0.160mm の芯ストランド第1側素線
14、外形0.170mm の芯ストランド第3側素線15および外
径0.130mm の芯ストランド第2側素線16を製造した。
【0048】また、鋼線(材質:JIS G3506 SWRH62A )
に亜鉛- アルミニウム合金メッキを施した外径0.93mmの
母線を伸線して、側ストランド17を形成するための、そ
れぞれ外径0.150mm の側ストランド芯素線18および外径
0.140mm の側ストランド側素線19を製造した。
【0049】それらを表1に示す撚り方向で、図2に示
すように、芯ストランド12をウォーリントン撚りとした
W(19)+8×7構造に撚りあわせ、ロープの実測外径D
が1.500mm の実施例6のロープ11をえた。
【0050】比較例1 表1に示すロープの実測外径、締め率、ストランドのう
ねり径および形付率の値のほかは実施例1と同様にして
比較例1のロープをえた。
【0051】比較例2 表1に示すストランドのうねり径および形付率の値のほ
かは実施例1と同様にして比較例2のロープをえた。
【0052】比較例3 表1に示すロープのストランドのうねり径および形付率
の値のほかは実施例5と同様にして比較例3のロープを
えた。
【0053】なお、前記実施例1〜5および比較例1〜
3の各ロープの締め率(%)は、
【0054】
【数5】
【0055】なる式で求められたものである。
【0056】そして、実施例6のロープの締め率(%)
【0057】
【数6】
【0058】なる式で求められたものである。
【0059】また、前記実施例1〜6および比較例1〜
3の形付率は前述のごとくして求められたものである。
【0060】
【表1】
【0061】つぎに、前記のようにしてえられた実施例
1〜6および比較例1〜3の、ローラによる屈曲疲労耐
久テストおよび固定ガイドによる屈曲疲労耐久テストを
実施した。
【0062】なお、それぞれの耐久テストの方法は、以
下のとおりである。
【0063】(ローラによる耐久テスト方法)図4に示
すように全長1000mmのロープ1、11(以下、1で代表さ
せる)の一端に10kgのウェイト31を連結し、ロープ1が
ローラ32b 部で90°反転したのちもう一つのローラ32a
で180 °反転状態となるように配索した。またロープ1
の他端はエアシリンダー33に固定されている。
【0064】エアシリンダー33が矢印E、F方向に往復
動すれば、ローラ32a 、32b はそれぞれ矢印G、H方向
およびJ、K方向に回動するようになっている。なお、
エアシリンダー33は、はじめは矢印E方向に動いて、ウ
エイト31はストッパ34に付き当って、ロープ1の張力が
35kgf になるまで力を発生し、その張力を0.5 秒間保持
したのち矢印F方向に動くようになっている。そして、
ロープ1のストロークは100mm 、速度は20往復/分であ
り、ロープ1とローラ32a 、32b との接触部にはオレフ
ィン系グリースを充分塗布した。
【0065】図5はローラ32a 、32b の正面図(図5の
(A))と側面図(図5の(B))を表したもので、ローラ32a
、32b の溝底径Lは30mmで、材質はナイロン6であ
る。
【0066】図6はローラ32a 、32b の溝部拡大図であ
り、溝底断面の内半径R1は1.0 mmで、溝角度θは30°
である。かかる装置で被検ロープ1を20000 往復ストロ
ークさせた。
【0067】(固定ガイドによる耐久テスト方法)図7
に示すように全長1000mmのロープ1の一端に10kgのウェ
イト35を連結し、ロープ1が固定ガイド36b 部で90°反
転したのちすぐに、他の固定ガイド36a 部で180 °反転
状態となるように配索した。またロープ1の他端はエア
シリンダー37に固定されている。
【0068】エアシリンダー37が矢印M、N方向に往復
動すれば、ロープ1は固定ガイド36a 、36b 上を矢印
P、Q方向に摺動するようになっている。なおエアシリ
ンダー37は、はじめは矢印M方向に動いて、ウエイト35
がストッパ38に突き当ってロープ1の張力が35kgf にな
るまで力を発生し、その張力を0.5 秒間保持したのち、
矢印N方向に動くようになっている。そして、ロープ1
のストロークは100mm、速度は20往復/分であり、ロー
プ1と固定ガイド36a 、36b との摺動部にはオレフィン
系グリースを充分塗布した。
【0069】図8は固定ガイド36a 、36b の正面図(図
8の(A))と側面図(図8の(B))を表わしたもので、固定
ガイド36a 、36b の溝底径Sは30mmで、材質はナイロン
6である。
【0070】図9は固定ガイド36a 、36b の溝部拡大図
であり、溝底断面の内半径R2は1.0mm で、溝角度γは
30°である。かかる装置で被検ロープ1を20000 往後ス
トロークさせたのち素線切れを調査するテストおよびそ
のまま被検ロープ1が破断するまでストロークを繰り返
し、そのときのストローク回数を調査するテストを実施
した。
【0071】実施例1〜6および比較例1〜3について
の耐久テストの結果を表2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】表2に示す結果によれば、ローラによる耐
久テストにおいて、実施例1〜6および比較例1〜3は
耐久回数20000 回後も素線切れは認められなかった。し
かし、固定ガイドによる耐久テストにおいては、比較例
1が耐久回数20000 回後に素線が63本切れており、比較
例2では20000 回後に18本、比較例3では17本もの素線
が切れているのに対し、実施例1〜6は耐久回数20000
回後の素線切れは認められなかった。
【0074】そして、ロープが破断するまで耐久回数を
重ねていくと、比較例1は25000 回後に破断し、比較例
2〜3は31000 回後に破断したのに対し、実施例1、
2、5はいずれも比較例1〜3の2倍以上、実施例3、
4はいずれも比較例1〜3の4倍以上の耐久性を示し、
実施例6にいたっては6倍もの耐久性を示した。
【0075】このように、実施例1〜6と比較例1〜3
とは屈曲のみを受けるばあい、すなわち、ローラによる
耐久テストにおいては耐久性にあまり大きな差異はな
い。しかしながら、ガイドに摺動しながら屈曲を受ける
ばあいは歴然とした耐久性の差が見られる。
【0076】したがって締め率が4〜11%の範囲で、か
つ形付率が65〜90%の範囲で撚られたロープは屈曲疲労
耐久性にすぐれていることがわかる。
【0077】一方、側ストランドの素線に対し、通常の
亜鉛メッキに代えて高耐食性メッキである亜鉛- アルミ
ニウム合金メッキを施すことによっては何ら耐久性に影
響を及ぼさないことがわかる。
【0078】なお、本願の実施例1〜6は、19+8×7
構造およびW(19)+8×7構造になっているが、たとえ
ば7×19あるいは素線径を大きくした7×7などの構造
においても同様の効果がえられることはいうまでもな
い。
【0079】
【発明の効果】本発明のロープは、締め率が4〜11%
で、かつ形付率が65〜90%であるので、ガイドのような
摺動する部位に使用したばあいであっても屈曲疲労耐久
性は低下しない。よって、たとえば自動車のウインドレ
ギュレータ用のコントロールケーブルなどに好適に使用
しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロープの締め率を説明するための説明図兼本発
明のロープの一実施例を示す断面図である。
【図2】ロープの締め率を説明するための説明図兼本発
明のロープの他の実施例を示す断面図である。
【図3】ロープの締め率を説明するための説明図兼本発
明のロープのさらに他の実施例を示す断面図である。
【図4】ローラを用いたロープの屈曲疲労耐久性能を測
定するための装置の説明図である。
【図5】図4の装置に用いるローラの説明図である。
【図6】図4の装置に用いるローラの説明図である。
【図7】固定ガイドを用いた摺動しながら屈曲を受ける
ばあいのロープの屈曲疲労耐久性能を測定するための装
置の説明図である。
【図8】図7の装置に用いる固定ガイドの説明図であ
る。
【図9】図7の装置に用いる固定ガイドの説明図であ
る。
【図10】ロープの形付率を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ロープ 2 芯ストランド 3 芯ストランド芯素線 4 芯ストランド第1側素線 5 芯ストランド第2側素線 6 側ストランド 7 側ストランド芯素線 8 側ストランド側素線 11 ロープ 12 芯ストランド 13 芯ストランド芯素線 14 芯ストランド第1側素線 15 芯ストランド第3側素線 16 芯ストランド第2側素線 17 側ストランド 18 側ストランド芯素線 19 側ストランド側素線 21 ロープ 22 芯ストランド 23 芯ストランド芯素線 24 芯ストランド側素線 25 側ストランド 26 側ストランド芯素線 27 側ストランド側素線 D ロープの実測外径

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の素線を撚り合わせたストランド
    が複数本撚り合わされることにより構成される複撚り構
    造の操作用ロープであって、締め率が4〜11%であり、
    かつ形付率が65〜90%であることを特徴とする操作用ロ
    ープ。
  2. 【請求項2】 その撚り構造が19+8×7構造にされて
    なる請求項1記載の操作用ロープ。
  3. 【請求項3】 芯ストランドが平行撚りに撚られてなる
    請求項1記載の操作用ロープ。
  4. 【請求項4】 その撚り構造が平行撚り+8×7構造に
    されてなる請求項3記載の操作用ロープ。
  5. 【請求項5】 側ストランドに高耐食性鋼線を配してな
    る請求項1記載の操作用ロープ。
  6. 【請求項6】 側ストランドに亜鉛- アルミニウム合金
    メッキ線を配してなる請求項1記載の操作用ロープ。
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