JPH08120548A - 横編機での糸長制御方法及びその装置 - Google Patents

横編機での糸長制御方法及びその装置

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JPH08120548A
JPH08120548A JP22520095A JP22520095A JPH08120548A JP H08120548 A JPH08120548 A JP H08120548A JP 22520095 A JP22520095 A JP 22520095A JP 22520095 A JP22520095 A JP 22520095A JP H08120548 A JPH08120548 A JP H08120548A
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Yasukazu Nishitani
泰和 西谷
Takashi Sasaki
孝 佐々木
Yoshiyuki Komura
善幸 小村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つの度山カムが複数の編目列を編成する編
成コースを有するガーメントを編成する際に、少ない準
備作業と、準備作業での少ない糸の消費量とで、糸長を
制御できるようにする。またニードルベッドの左側及び
右側から給糸する糸が混在する編成コースに対して使用
糸長の変動を防止でき、ダブルニット時にも有効な横編
機の糸長制御方法とその装置を提供することである。 【構成】 インターシャ部に対し、用いる多数の糸から
代表糸を選択し、代表糸についてループ長ルーチンを行
い、度山カムを補正する。各コースに対して、編成デー
タから得られる度山の値に、前記の補正値を加算して、
実際の度山カムの値とし、標準ガーメントを編成する。
同じ条件で以降のガーメントを編成し、消費糸長を標準
ガーメントの消費糸長と比較して、度山の補正値を更新
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、横編機での糸長の制御と
その装置とに関する。この発明は、インターシャニット
やインテグラルニット,あるいはホールガーメントニッ
ト等での糸長の制御に関し、特に1つの編成コースで1
つのカムロックにより複数の編目列を編成する際の糸長
制御に関する。
【0002】
【従来技術】出願人は、横編機において、糸長を測定し
ながら編成することを提案した(特開昭62−6297
7号公報,特開平6−25953号公報,特公平1−4
9816号公報)。
【0003】特開昭62−62977号公報では、ロー
タリーエンコーダを用いてキャリアへ供給する糸長を測
定しながら、糸長が目標値に一致するように、キャリッ
ジの度山カムにフィードバックする。このため、所望の
ループ長を備えた編地を生産できる。また特公平1−4
9816号公報では、測定した糸長に応じてキャリアへ
供給する糸の張力を制御する。さらに特開平6−259
53号公報では、糸長の目標値と実測値との比較に移動
平均を用い、例えばほぼ糸長10m程度の区間毎に糸長
の比較を行い、かつ比較にはほぼ糸長30m程度の過去
の区間での糸長を用いる。
【0004】
【発明の課題】前述の先行技術は用いる糸数が比較的少
ないことを前提にしている。また用いた全ての糸に対し
て糸長を測定し、度山カムあるいは張力にフィードバッ
クすることを前提にしている。しかしながらこのような
糸長の制御技術は、インターシャニット,インテグラル
ニット,ホールガーメントニットには問題がある。これ
らの編成では一般に多数の糸を用いる。そして各糸毎に
糸長を制御すると、実編成前の準備作業が増加し、準備
作業で消費する糸量も増加する。糸長を制御して編成す
るには、糸毎に数コース程度テスト編成し、目標のルー
プ長で編成するための度山カムの条件を求める必要があ
る。なおこの明細書ではこの作業をループ長ルーチンと
呼ぶ。
【0005】インターシャニット,インテグラルニッ
ト,ホールガーメントニットでは、1編成コース(キャ
リッジの1回の移動)で、1つのカムロックが複数の糸
を用いることがある。この場合、1つのキャリアに2つ
の糸を通して同時に用いるだけで有れば問題はない。し
かし糸Aで1つの編目列を編成し、糸Bで別の編目列を
編成する場合が問題となる。横編機の構造上、編成コー
スの途中で、度山カムの値を変更することは困難であ
る。仮に糸Aの消費量と糸Bの消費量をそれぞれ測定す
るものとして、糸Aを基準に度山カムの値を制御するの
か、糸Bを基準に度山カムの値を制御するのかを選択せ
ねばならない。
【0006】これ以外の問題として、糸取り条件により
ループ長が変化する。糸取り条件はキャリッジの移動方
向に対する糸の供給方向を意味し、例えばキャリッジが
左から右へ移動する際に、左から給糸するのが引き編
成、右から給糸するのが押し編成である。またキャリッ
ジが右から左へ移動する際に、右から給糸するのが引き
編成、左から給糸するのが押し編成である。押し編成で
は引き編成よりも、同じ度山カムの条件に対して、ルー
プ長が増加する。そしてインターシャニット等では多数
の糸を用いるため、1編成コース内で押し編成と引き編
成とが混在し、押し編成の部分のループ長が引き編成の
部分のループ長よりも増加し、編地でのループサイズが
不均一になった。
【0007】発明者はさらに、ダブルニットに対する糸
長の制御を検討した。ダブルニットとは、複数のカムロ
ックを有するキャリッジを用い、先行のカムロックで編
地の1コースを編成し、後行のカムロックで次の1コー
スを編成することである。このためダブルニットでは、
2コースを同時に編成できる。ダブルニットでは、後行
側のカムロックは先行側で編成過程の未完成のコース上
に次のコースを編成することになる。
【0008】この発明の課題は、1つの度山カムが複数
の編目列を編成する編成コースを有するガーメントを編
成する際に、少ない準備作業と、準備作業での少ない糸
の消費量とで、糸長を制御できるようにすることにあ
る。この発明の副次的課題は、ニードルベッドの左側か
ら給糸する糸と右側から給糸する糸が混在する編成コー
スに対して、使用糸長の変動を防止することにある。ま
たこの発明の他の副次的課題は、ダブルニット時に有効
な糸長の制御方法とその装置を提供することにある。
【0009】
【発明の構成】この発明の糸長制御方法は、ニードルベ
ッドと、多数の度山カムを有するキャリッジと、ニード
ルベッドの針に糸を供給するための複数のキャリアとを
備えた横編機を用い、複数の糸をキャリアから針に供給
して編成し、かつ1つの度山カムが複数の編目列を編成
する編成コースを含むガーメントを編成する際に、 a: 前記の複数の糸に対して少なくとも1つの糸を
代表糸として指定するステップ、 b: 指定した代表糸に対し、所望の糸長で編成する
ための度山カムの条件を求めるステップ、 c: 求めた度山カムの条件により1つの標準ガーメ
ントを編成すると共に、標準ガーメントでの使用糸長を
記憶するステップ、 d: 標準ガーメントと同じ度山カムの条件で次のガ
ーメントを編成すると共に、そのガーメントでの使用糸
長を求め、求めた使用糸長を標準ガーメントでの使用糸
長と比較して、糸長が標準ガーメントでの使用糸長と一
致するように度山カムの条件を更新するステップ、 e: 更新した度山カムの条件で更に次のガーメント
を編成すると共に、そのガーメントでの使用糸長を求
め、求めた使用糸長を標準ガーメントでの使用糸長と比
較して、糸長が標準ガーメントでの使用糸長と一致する
ように度山カムの条件を更新するステップ、
を設けて、 f: 以降前記のステップeを繰り返すことを特徴と
する。
【0010】ここでガーメントは前身頃,後ろ身頃,両
袖等の1着の衣服での主要部分を意味し、ホールガーメ
ントニットの場合には文字通に1着の衣服を意味する。
ガーメントは通常、裾ゴム等のリブ部と、それ以外の部
分とを含む。好ましくは、見栄えを重視し、かつそれ以
外の部分とは編成方法が異なるリブ部に対して代表糸を
少なくとも1つ指定し、リブ以外の部分に対して代表糸
を1つ指定する。次に標準ガーメントやそれ以降のガー
メントでの使用糸長としては、好ましくはリブ部の全糸
長とリブ以外の部分の全糸長、あるいはリブ部の全糸長
とリブ以外の部分での代表糸の糸長を用いる。
【0011】多数の糸を用いる場合、しばしば糸をニー
ドルベッドの両側から供給する。これはベッドの一端か
ら供給できる糸の数よりも、実際に用いる糸の数が多い
からである。ここで代表糸を含む糸を供給する側をベッ
ドの一端、残りの糸を供給する側をベッドの他端とす
る。各糸はそれぞれキャリアを介してニードルベッドの
針に供給する。好ましくはベッドの双方から糸を供給し
て編成する際に、キャリッジが一端側から他端側へ移動
する場合に比べ、キャリッジが他端側から一端側へ移動
する場合に、度山カムの条件を使用糸長が増加するよう
に補正する。
【0012】また前記横編機が、前記度山カムの一部を
先行カムに、一部を後行カムに割り当てることによりダ
ブルニット可能な場合、好ましくは前記ステップbで度
山カムの条件をシングルニットに対して求め、かつ後行
カムに対して、ダブルニットの際にシングルニットの場
合と使用糸長が実質的に等しくなるための度山カムの補
正値を記憶し、この記憶値に従って前記ステップc−e
でダブルニットする際に、後行カムに対して度山カムの
条件を補正する。
【0013】この発明は、ニードルベッドの針に供給す
る多数の糸の少なくとも1つを、代表糸として記憶する
ためのメモリと、前記代表糸に対して、所望の糸長で編
成するための度山カムの条件を記憶するためのメモリ
と、少なくとも代表糸に対して、糸の供給量を測定する
ための糸長測定器と、糸長測定器により求めた糸長を記
憶するためのメモリとを設けたことを特徴とする。
【0014】好ましくは、ニードルベッドに対して、前
記代表糸とは逆の側から供給する糸に対する補正値を記
憶するためのメモリと、前記キャリッジが代表糸を供給
した側から移動する場合に、逆の側から移動する場合に
比べて、度山カムの条件を前記補正値に応じて使用糸長
が減少するように補正するための補正手段とを設ける。
【0015】また好ましくは、前記横編機は、前記度山
カムの一部を先行カムに、一部を後行カムに割り当てる
ことによりダブルニット可能で、後行カムに対してダブ
ルニットとシングルニットで使用糸長が実質的に等しく
なるための度山カムの補正値を記憶するためのメモリ
と、メモリに記憶した補正値に従ってダブルニット時
に、後行カムに対して度山カムの条件を補正するための
ダブルニット補正手段とを設ける。
【0016】
【発明の作用】この発明では、インターシャ部等で用い
る多数の糸から代表糸を選択する。同様にインテグラル
ニット等で、身頃部と袖部とで異なる糸を用いる場合に
も代表糸を選択する。セーター等の衣類には、これらの
もの以外に裾ゴムに用いるリブ部がある。リブ部は他の
部分とは編組織が異質なので、リブ部にも少なくとも1
つの代表糸を指定する。この発明では、編成に用いる多
数の度山カムに対して、代表糸を用いて度山合わせを行
い、所望のループ長の編目が得られるようにする。度山
合わせにより、度山カム間のばらつきが補正される。こ
の発明では糸毎の滑り易さの差等による、ループ長の変
化、即ち糸長の変化は補正できない。しかし1編成コー
スで多数の糸を用い、同じ度山カムで度山カムの値を変
更せずに複数の糸を処理する場合、元々糸毎の性質の差
による糸長の変化は防止できない。そして糸の素材の差
によるループ長の変化は、ガーメントのデザインを変更
し、例えばループ長が小さくなり易い糸に対してはコー
ス数を増し、あるいはガーメント全体に対して度山カム
の条件を変更して、より大きなループが得られるように
すれば良い。ループ長は太さや摩擦係数等の糸の素材に
より変化するが、1つのガーメントの中で極端に性質の
異なる複数の糸を用いることは希で、ガーメントへの影
響では各度山カム間のばらつきの方が大きい。また仮に
極端に性質が異なる複数の糸を用いる場合、デザインの
段階でそれらを考慮し、ループ長が小さくなり易い糸に
対してはコース数を増して、その部分のサイズを大きく
すれば良いのである。また同様に、例えば代表糸と性質
が異なる糸により得られるループのサイズが小さく不適
な場合、標準ガーメントを再編成し、代表糸も含めてル
ープサイズが増加するようにすれば良いのである。
【0017】代表糸を決定すると、標準ガーメントを編
成する。標準ガーメントのインターシャ等の部分には代
表糸以外の糸が多数使用されているので、標準ガーメン
トの編成過程で糸長を度山カムの値にフィードバックす
ることはできない。しかし標準ガーメントと同じガーメ
ントを編成することは可能で、同じ度山カムの値を用
い、適宜の区間、例えば糸長で100m以上の区間、あ
るいはガーメント全体等での使用糸長を求め、これが実
ガーメント(標準ガーメント以降のガーメント)と標準
ガーメントで一致するようにするように、度山カムの補
正値にフィードバックすれば良い。これらの結果、この
発明では多数の糸を用い、1編成コースで同じ度山カム
を用い複数の編目列を編成する場合にも、糸長を制御で
きる。また標準ガーメントの編成前の度山合わせ(実施
例ではループ長ルーチン)は代表糸に対してのみ行えば
よく、かつ度山合わせでの糸の消費量も少ない。そして
この発明では、標準ガーメントと同じガーメントを均一
に生産できる。
【0018】多数の糸を用いることに伴う他の問題は、
左給糸の糸と右給糸の糸が混在することで、左給糸と右
給糸でループ長が変化し、その原因は押し編成と引き編
成の差にある。代表糸が左給糸の場合、右給糸の糸はキ
ャリッジの右方向移動で押し編成となりループ長が増加
し、キャリッジの左方向移動で引き編成となり、ループ
長が減少する。押し編成/引き編成の差は代表糸と反対
の側から供給する糸に集中し、ループサイズの変動が目
立つ。これに対してこの発明では、キャリッジの運動方
向によるループサイズの変動を、右給糸のループと左給
糸のループに分散させ、ループサイズの変動が目立たな
いようにする。この発明では、キャリッジが代表糸を供
給した側へ移動する場合に、逆の側へ移動する場合に比
べて、度山カムの条件を前記補正値に応じて使用糸長が
増加するように補正する。
【0019】ダブルニットでは、先行側のカムロックで
新たなループのコースを編成し、このコースが完成する
前に後行側のカムロックで次のコースを編成する。この
発明では、ダブルニットとシングルニットとで実質的に
使用糸長を等しくするための度山カムの補正値を記憶
し、度山カムの条件をこの値で補正する。前記の差は後
行側について著しいので、少なくとも後行側に付いて補
正値を記憶し、好ましくは先行,後行の双方に付いて補
正値を記憶する。
【0020】
【実施例】図1〜図10に実施例を示す。図1は糸長制
御装置2のブロック構造を示し、4はバス、6はフロッ
ピーディスクドライブで、フロッピーディスク8から編
成データを入力する。フロッピーディスクドライブ6に
替えて、光磁気ディスクドライブやモデム等の、他の入
出力機器を用いても良い。フロッピーディスク8には、
編成データを、柄データファイル10と、編成コース毎
のループ長を指定したループ長ファイル12等に分割し
て記憶してある。入力した柄データファイルは柄データ
メモリ14に記憶させ、ループ長ファイルは後述の参照
表30により編成コース毎の度山データに変換して、度
山データメモリ16に記憶させる。
【0021】18はCPUで、糸長の制御に必要な判断
と演算の他、横編機の制御全体を行う。20は対話型入
出力で、データ表示用のLCDスクリーンと横編機への
指令を入力するためのキーボードとから成る。22はR
OMで、後述の代表糸に対して度山カムの補正値を得る
ためのプログラムであるループ長ルーチンを記憶する。
【0022】24は度山カムの補正値のメモリで、ルー
プ長ルーチンによって得た度山カムの補正値を、横編機
のキャリッジの各度山カム毎に記憶する。例えばキャリ
ッジに、前ベッド用と後ろベッド用に各2個のカムロッ
クを設けると、度山カムの総数は8個で、度山カムの補
正値を8個記憶させる。26は糸取り条件補正値用のメ
モリで、押し編成時と引き編成時とでのループ長の変化
率Jを記憶する。28はダブルニットに対する度山カム
の補正値のメモリで、通常のシングルニット時と同じル
ープ長を得るための、ダブルニットに対する度山カムの
補正値Dl、Dtを記憶し、Dlは先行カムに対する補
正値Dl、Dtは後行カムに対する補正値である。
【0023】30は参照表で、ループ長ファイル12に
指定したループ長を度山カムの度山値に変換するための
表と、理論値からのループ長の実測値のシフトを度山カ
ムの値にフィードバックするための表とを含んでいる。
32は定数のメモリで、各代表糸に対する後述のエンコ
ーダでの番号あるいはキャリア番号を記憶し、代表糸を
これらの番号に変換して記憶する。代表糸はガーメント
のリブ部に対して、リブ部が存在する場合、少なくとも
1種類指定し、リブ部以外の部分に対して少なくとも1
種類指定し、リブ部以外の部分への代表糸は好ましくは
1種類とする。定数メモリ32にはこれ以外に、糸取り
条件補正値Jに対するデフォルト値と、ダブルニット時
の補正値Dl,Dtに対するデフォルト値とを記憶さ
せ、更にループ長ルーチンや標準ガーメント,実ガーメ
ントでの糸の使用量を記憶させる。
【0024】34は度山調整モータで、横編機の各度山
カム毎に設けてあり、キャリッジの進行方向の切換時に
作動して度山値を調整する。36は糸長測定用のエンコ
ーダで、キャリアからニードルベッドの針に供給する糸
長を測定する。エンコーダ36には例えばロータリーエ
ンコーダを用い、例えば横編機のサイドテンションとキ
ャリアとの間に配置し、糸の送りによりロータリーエン
コーダを回転させて糸長を測定する。エンコーダ36
は、供給する糸長を測定できるものであれば良い。3
8,40はドライブで、ドライブ38はCPU18の指
示により度山調整モータ34を駆動し、ドライブ40は
エンコーダ36のデータをCPU18へ伝送する。なお
エンコーダ36は、例えば横編機の左右両端に一対ずつ
設けるが、その一端、例えば左側、にのみ設けても良
い。さらに図1において、鎖線で示した範囲が糸長の制
御装置に対応し、他の部分は横編機の共通部品である。
【0025】図2に糸長制御装置2を備えた横編機50
を示し、52はニードルベッドで、実際には前後一対の
ニードルベッドを用いるが、ここでは前ベッドのみを示
す。ニードルベッドは2枚に限らず、例えば4枚,ある
いは6枚等としても良い。54,55はニードルベッド
52上を走行する例えば1対のキャリッジで、例えばベ
ルトドライブで駆動し、一対のキャリッジ54,55を
直結して駆動してもよく、あるいはこれらを分離して2
つの独立したキャリッジとして駆動しても良い。キャリ
ッジ54,55は1個でも良い。56はニードルベッド
に糸を供給するためのキャリアで、例えば4本の糸道レ
ール58上に例えば8個のキャリア56を配置してあ
る。60はコーンで、糸をキャリア56に供給し、コー
ン60からの糸を例えば天バネ62,サイドテンション
64,前記のエンコーダ36を介して、キャリア56へ
供給する。実施例では横編機50の左右両端にエンコー
ダ36,36を設けたが、例えば右側のエンコーダ36
を除いても良い。
【0026】図3に、キャリッジ1台分の度山カム70
の配置を概略的に示す。キャリッジ54には例えば4個
のカムロック71があり、度山カム70はカムロック7
1毎に2個有り、合計で例えば8個の度山カム70があ
る。8個の度山カム70の内で、4個が前ベッド(F)
側に、4個が後ろベッド(B)側に配置され、キャリッ
ジ54が図3のように左から右へと走行すると、カムロ
ック71の左側の度山カム70が作動し、キャリッジ5
4が右から左へと走行すると、カムロック71の右側の
度山カム70が作動する。8個の度山カム70の各々に
度山調整モータ34を設け、キャリッジ54,55の進
行方向切換時に度山カム70の値を修正する。メモリ2
4,26,28には、図3の左側に示すように、度山カ
ム70毎に、リブ部への代表糸への度山補正値とインタ
ーシャ部への代表糸の度山補正値とを記憶させ、これ以
外に補正値J,Dl,Dtを記憶させる。
【0027】図4に編成すべきガーメント80を模式的
に示す。ガーメント80は例えばセーターの前身頃で、
82はそのリブ部、84はインターシャ部で、リブ部8
2以外をインターシャ編成する。A−Fの各記号は各部
に用いる糸の種類を現し、このうち星印を付加した糸
C,D,Fが、横編機50の右側のエンコーダから供給
する右給糸の糸である。これ以外の糸A,B,Eは、左
側のエンコーダから供給する左給糸の糸である。代表糸
はリブ部82に1種類、ここでは糸Eを選び、インター
シャ部84に対して1種類、ここでは糸Aを選び、代表
糸の指定はユーザーが行い、定数メモリ32に記憶す
る。この明細書においてガーメントとは、前身頃,後ろ
身頃,左右の袖等の1着の衣類での主要な部品を示し、
ホールガーメントのように各部分を連続して区別せず編
成する場合、文字どおり1着の衣類を示すものとする。
【0028】図5〜図10に実施例の糸長制御方法を示
す。編成に先立って編成データが完成しており、それは
柄データファイル10とループ長ファイル12等から成
る。柄データファイル10には、各編成コースでのキャ
リッジ54,55の動作やニードルベッド52の振り等
のデータが、コース毎に指定してある。またループ長フ
ァイル12には、編成コース毎のループ長が指定してあ
る。柄データファイル10は柄データメモリ14に記憶
され、ループ長ファイル12のループ長は参照表30を
用いて度山カム70の度山値に換算し、度山データメモ
リ16に記憶する。
【0029】編成に先立って糸長の制御に必要なデータ
は、代表糸A,Eに対する度山カム70毎の度山カムの
補正値と、糸取り条件補正値J,並びにダブルニットを
行う場合にはダブルニットに対する補正値Dl,Dtで
ある。補正値Jのデフォールト値は2%である。補正値
Dl,Dtへのデフォールト値は度山カムの補正値とし
て−1,2で、ループ長の変化としてはほぼ−1%,2
%に相当する。値J,Dl,Dtは定数メモリ32に記
憶してある。ダブルニットの先行側ではループ長が長く
成り易いのでループ長を1%減少させるようにデフォー
ルト値を定め、後行側ではループ長が減少し易いので、
ループ長を2%増加させるようにデフォールト値を定め
た。実施例では補正値J,Dl,Dtを実測するものと
する。
【0030】図6に、糸取り条件補正値Jの算出ルーチ
ンを示す。左給糸の糸を1種類、右給糸の糸を1種類選
び、各糸に対して共通の度山値で数コース編成する。キ
ャリッジ54が左から右へ移動するとして、左給糸の糸
は引き編成され、右給糸の糸は押し編成される。同様に
キャリッジ54が右から左へと走行する場合、右給糸の
糸は引き編成され、左給糸の糸は押し編成される。度山
カム70の条件が同じでも、押し編成と引き編成とでは
ループ長が異なり、一般に押し編成の方が引き編成より
もループ長が2%程度長くなり、この値をデフォールト
値とした。これは押し編成と引き編成でループの形成方
向に対する糸の張力の向きが逆だからである。そこで押
し編成と引き編成の2つの糸に対して、押し編成コース
での消費糸長と、引き編成コースでの消費糸長とを求
め、これらの差を求め、差を平均する。得られた差の値
を糸長、例えば引き編成コースでの糸長で割り算する
と、糸取り条件補正値Jが得られる。
【0031】糸長制御装置2は対話型入出力20を用い
て、代表糸の指定をユーザーに要求する。代表糸はリブ
部82に用いる糸Eと、インターシャ部84に対する1
種類の糸,例えば糸A,とする。インターシャ部84に
対する代表糸の選択は任意で、例えば図4のガーメント
80では、糸E,Fの方が糸A−Dよりもより多く用い
られているが、糸Aをインターシャ部84に対する代表
糸とした。代表糸として糸A,Eを指定すると、メモリ
32は糸A,Eに対応するキャリア56の番号、あるい
はエンコーダ36での糸A,Eを通すスロットの番号に
換算して記憶する。また前記のJ,Dl,Dtによる補
正の要否をユーザーに質問する。各代表糸に対してルー
プ長ルーチンを行う。代表糸Aをインターシャ部84に
指定したので、代表糸Aを用いて各カムロック71毎に
数コース程度ジャージー編成する。編成過程でのループ
長をエンコーダ36で実測して、指定した糸長との差を
求め、この差が例えば±1%以内に収束するように度山
調整モータ34を駆動し、その時点での度山値を求め
る。求めた度山値と、ループ長の指定値を参照表30で
変換した度山値との差が度山補正値で、度山補正値を得
ることにより各度山カム70毎のばらつきを補正でき
る。求めた度山補正値を、メモリ24に度山補正値の初
期値として記憶する。また度山補正値は各度山カム70
毎に記憶する。同様にしてリブ部82の代表糸Eに対し
て、各カムロック71毎に数コース程度リブ編成し、リ
ブ部82に対する度山補正値を求め、メモリ24に記憶
させる。
【0032】ループ長ルーチンの後に必要に応じて、図
7のアルゴリズムに従い、ダブルニットに対する補正値
Dl,Dtを求める。例えば糸A,Bを用いて数コース
程度ダブルニットし、シングルニットの場合と実質的に
同じループ長になる度山値を求める。そして同じループ
長を得るための、シングルニットの場合との度山値の差
を補正値Dl,Dtとする。
【0033】次に図8のアルゴリズムで、標準ガーメン
トを編成する。最初に糸Eを用い、リブ部82を編成
し、度山補正値は代表糸Eによりループ長ルーチンで求
めた値とする。次にインターシャ部84を糸A−Fを用
いて、代表糸Aによりループ長ルーチンで求めた度山補
正値により編成する。ここでの度山値Sは、キャリッジ
54,55の運動方向により以下の2種類になり、代表
糸Aは左給糸で、度山値Sが増すとループ長が増すもの
と仮定する。
【数1】 S=S0+C
【数2】 S=S0+C+J 数1,2において、S0 はループ長ファイルのループ長
を度山値に変換した値で、Cは代表糸Aに対する度山補
正値、Jは糸取り条件補正値である。数1はキャリッジ
54,55が左から右へ移動するコースに適用し、数2
はキャリッジ54,55が右から左へ移動するコースに
適用する。数1,2の要点は、代表糸Aに対して求めた
度山補正値Cを全コースに対し適用すること、キャリッ
ジ54,55の走行方向により度山補正値をJだけ変化
させることである。数1のみを全コースに適用すると、
左給糸の糸に対してキャリッジ54,55が右行きでも
左行きでも正しいループ長が得られるようにループ長ル
ーチンを行ったので、ループ長の相対値は次のようにな
る。 左給糸の糸: キャリッジが右行きで1, 左行きで1 右給糸の糸: キャリッジが右行きで1+J, 左行きで1−J このような変化が生じるのは、右給糸の糸に取って、キ
ャリッジの右方向移動が押し編成でループ長が増加し、
左方向移動が引き編成でループ長が減少するからであ
る。キャリッジの運動方向によるループ長の変化は右給
糸の糸によるループに集中し、右給糸側でループ長の変
化が目立つことになる。これに対して実施例では、ルー
プ長の相対値は次のようになる。 左給糸の糸: キャリッジが右行きで1, 左行きで1+J 右給糸の糸: キャリッジが右行きで1+J, 左行きで1 実施例では、キャリッジ54,55の運動方向によるル
ープ長の変化が右給糸の糸によるループと左給糸の糸に
よるループとに分散し、誤差が目立たなくなる。なお数
2での補正に、Jの値をそのまま用いる必要はなく、例
えば0.5J〜1.5J程度の範囲の値を用いても良
い。また実施例ではキャリッジ54,55が左行きの際
に補正を加えたが、右行きの際に、あるいは右行きと左
行きの双方に補正を加えても良い。
【0034】ダブルニットの際には、数1,2で定まる
度山値に、先行側に対してDlを、後行側に対してDt
を加算し、各コースを編成する。なおトリプル以上のニ
ッティングでも同様に処理し、補正値はトリプルの場合
でDl(先行),Dm(中行)、Dt(後行)の3種と
なる。また標準ガーメントの編成後に、リブ部82の総
糸長とインターシャ部84の総糸長、あるいはインター
シャ部84での代表糸Aの総糸長をメモリ32に記憶す
る。
【0035】図9に以降のガーメントに対する編成アル
ゴリズムを示す。このアルゴリズムは、標準ガーメント
に対するアルゴリズムと同じで、1枚のガーメントの編
成の間、度山補正値Cは修正せず、編成の目標は標準ガ
ーメントと同じガーメントを編成することである。即ち
ループ長ルーチンで多数の度山カム70のばらつきは補
正され、この条件で好ましいガーメントが得られること
は標準ガーメントで確認されている。標準ガーメントが
不満足なものである場合、例えば糸Aを代表糸とし他の
糸を無視したため、不満足なガーメントが得られた場
合、編成条件を変更して、満足なガーメントが得られる
まで標準ガーメントを再編成する。また発明者は、1枚
のガーメントの編成の間での度山カム70の条件の変化
は少なく、1枚のガーメントを編成した後に、度山補正
値を再修正しても充分であることを見い出した。
【0036】そこで好ましくは、1枚のガーメントの編
成途中では度山補正値を更新せず、ガーメントを編成し
た後に、図10のアルゴリズムに従い、糸長が目標値か
ら例えば±1%以上シフトした際に、度山補正値Cを参
照表30により再補正して、次のガーメントを編成す
る。ここで用いる糸長には、例えばリブ部82に対して
そこでの全糸長を用いて、リブ部82に対する度山補正
値(r1−r8)を更新する。インターシャ部84に
は、そこでの全糸長あるいはその代表糸Aの糸長を用い
て、インターシャ部82に対する度山補正値(C1−C
8)を更新する。標準ガーメントの編成途中での糸長を
記憶し、例えばインターシャ部84に対して、糸長で例
えば100m以上の区間毎に、以降のガーメントでの糸
長を標準ガーメントでの糸長と比較して、度山補正値
(C1−C8)を更新しても良い。しかしガーメントの
編成が終了した後に度山補正値(C1−C8)を更新し
た方が、ガーメント内での度山補正値の変更によるルー
プサイズの変化を防ぎ、ガーメント内でのループサイズ
の変動を小さくできる。
【0037】尚、本発明についての好適な実施例を上記
に示したが、本発明は上記の実施例に限定されるもので
なく、本発明の主旨に逸脱しない範囲において実施でき
ることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の糸
に対して少なくとも1つの糸を代表糸として指定し、指
定された代表糸に対し所望の糸長で編成するための度山
カムの条件を求め、求めた度山カムの条件により1つの
標準ガーメントを編成すると共に標準ガーメントでの使
用糸長を記憶する。そして同じ度山カムの条件で次のガ
ーメントを編成すると共に使用糸長を求め、標準ガーメ
ントでの使用糸長と比較し、糸長が標準ガーメントでの
使用糸長と一致するように度山カムの条件を更新する。
以降のガーメントの編成においてはそのガーメントでの
使用糸長を求め、糸長が標準ガーメントでの使用糸長と
一致するように度山カムの条件を更新する。このため、
多数の糸を用い、1編成コースで同じ度山カムを用い複
数の編目列を編成する場合でも糸長を制御することがで
き、標準ガーメントと同じガーメントを均一に生産する
ことができる。また標準ガーメント編成前の度山合わせ
は代表糸についてのみ行えばよく、かつ度山合わせでの
糸の消費量も少なくなる。
【0039】また本発明によれば、ガーメントはリブ部
とリブ以外の部分とを含み、代表糸をリブ部に対して少
なくとも1つ指定し、リブ以外の部分に対して1つ指定
する。これにより見栄えを重視すると共に、それ以外の
部分とは編組織が異質であるリブ部と、リブ以外の部分
においても適切な糸長の制御を行うことができる。
【0040】また本発明によれば、使用糸長として、リ
ブ部の全糸長と、リブ以外の部分の全糸長を用いる。こ
れによりリブ部及びリブ以外の部分において適切な糸長
の制御を行うことができる。
【0041】また本発明によれば、使用糸長として、リ
ブ部の全糸長と、リブ以外の部分での代表糸の糸長を用
いる。これによりリブ部及びリブ以外の部分において適
切な糸長の制御を行うことができる。
【0042】また本発明によれば、代表糸と複数の糸の
残りの一部をニードルベッドの一端側から針に供給し、
他の糸をニードルベッドの他端側から針に供給し、キャ
リッジが他端側から一端側へ移動する際に、一端側から
他端側へ移動する場合に比べ、使用糸長が増加するよう
に度山カムの条件を補正する。これによって左給糸の糸
と右給糸の糸が混在する場合であっても、キャリッジの
運動方向によるループサイズの変動を、右給糸のループ
と左給糸のループに分散させ、ループサイズの変動を目
立たないようにすることができる。
【0043】また本発明によれば、横編機は度山カムの
一部を先行カムに、一部を後行カムに割り当てることに
よりダブルニット可能で、代表糸に対し所望の糸長で編
成するための度山カムの条件をシングルニットに対して
求め、後行カムに対してダブルニットの際にシングルニ
ットの場合と使用糸長が等しくなるように度山カムの補
正値を記憶し、ダブルニットの際に後行カムに対し度山
カムの条件を補正する。これによりダブルニットとシン
グルニットでの使用糸長を等しくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の糸長制御装置の構造を示すブロック図
である。
【図2】実施例の糸長制御装置を備えた横編機の正面図
である。
【図3】横編機のキャリッジのカム配置を示す概略図で
ある。
【図4】実施例で編成するガーメントの平面図である。
【図5】実施例の糸長制御方法のフローチャートのメイ
ンループを示す。
【図6】実施例の糸取り条件への補正値のサンプリング
ルーチンを示す。
【図7】実施例のダブルニットに対する補正値のサンプ
リングルーチンを示す。
【図8】実施例の標準ガーメントの編成ルーチンを示
す。
【図9】実施例の以降のガーメントの編成ルーチンを示
す。
【図10】実施例の度山データの再補正ルーチンを示
す。
【符号の説明】
2・・・糸長制御装置 34・・・度
山調整モータ 4・・・バス 36・・・エ
ンコーダ 6・・・フロッピーディスクドライブ 38,40・
・・ドライブ 8・・・フロッピーディスク 50・・・横
編機 10・・・柄データファイル 52・・・ニ
ードルベッド 12・・・ループ長ファイル 54,55・
・・キャリッジ 14・・・柄データメモリ 56・・・キ
ャリア 16・・・度山データメモリ
58・・・糸道レール 18・・・CPU 60・・・コ
ーン 20・・・対話型入出力 62・・・天
バネ 22・・・ループ長ルーチン用ROM 64・・・サ
イドテンション 24・・・度山カムの補正値メモリ 70・・・度
山カム 26・・・糸取り条件補正値メモリ 71・・・カ
ムロック 28・・・ダブルニット補正値メモリ 80・・・ガ
ーメント 30・・・参照表 82・・・リ
ブ部 32・・・定数メモリ 84・・・イ
ンターシャ部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニードルベッドと、多数の度山カムを有す
    るキャリッジと、ニードルベッドの針に糸を供給するた
    めの複数のキャリアとを備えた横編機を用い、複数の糸
    をキャリアから針に供給して編成し、かつ1つの度山カ
    ムが複数の編目列を編成する編成コースを含むガーメン
    トを編成する際に、糸長を制御する方法において、 a: 前記の複数の糸に対して少なくとも1つの糸を
    代表糸として指定するステップ、 b: 指定した代表糸に対し、所望の糸長で編成する
    ための度山カムの条件を求めるステップ、 c: 求めた度山カムの条件により1つの標準ガーメ
    ントを編成すると共に、標準ガーメントでの使用糸長を
    記憶するステップ、 d: 標準ガーメントと同じ度山カムの条件で次のガ
    ーメントを編成すると共に、そのガーメントでの使用糸
    長を求め、求めた使用糸長を標準ガーメントでの使用糸
    長と比較して、糸長が標準ガーメントでの使用糸長と一
    致するように度山カムの条件を更新するステップ、 e: 更新した度山カムの条件で更に次のガーメント
    を編成すると共に、そのガーメントでの使用糸長を求
    め、求めた使用糸長を標準ガーメントでの使用糸長と比
    較して、糸長が標準ガーメントでの使用糸長と一致する
    ように度山カムの条件を更新するステップ、
    を設けて、 f: 以降前記のステップeを繰り返すことを特徴と
    する、横編機での糸長制御方法。
  2. 【請求項2】前記ガーメントはリブ部とリブ以外の部分
    とを含み、前記代表糸をリブ部に対して少なくとも1つ
    指定し、リブ以外の部分に対して1つ指定することを特
    徴とする、請求項1に記載の横編機での糸長制御方法。
  3. 【請求項3】前記使用糸長として、リブ部の全糸長と、
    リブ以外の部分の全糸長を用いることを特徴とする、請
    求項2に記載の横編機での糸長制御方法。
  4. 【請求項4】前記使用糸長として、リブ部の全糸長と、
    リブ以外の部分での代表糸の糸長を用いることを特徴と
    する、請求項2に記載の横編機での糸長制御方法。
  5. 【請求項5】前記代表糸と前記複数の糸の残りの一部を
    ニードルベッドの一端側から針に供給し、他の糸をニー
    ドルベッドの他端側から針に供給し、 キャリッジが前記他端側から一端側へ移動する際に、一
    端側から他端側へ移動する場合に比べ、使用糸長が増加
    するように度山カムの条件を補正することを特徴とす
    る、請求項1または2に記載の横編機での糸長制御方
    法。
  6. 【請求項6】前記横編機は、前記度山カムの一部を先行
    カムに、一部を後行カムに割り当てることによりダブル
    ニット可能で、前記ステップbで度山カムの条件をシン
    グルニットに対して求め、かつ後行カムに対して、ダブ
    ルニットの際にシングルニットの場合と使用糸長が実質
    的に等しくなるための度山カムの補正値を記憶し、この
    記憶値に従って前記ステップc−eでダブルニットする
    際に、後行カムに対して度山カムの条件を補正すること
    を特徴とする、請求項1乃至5の何れかに記載の横編機
    での糸長制御方法。
  7. 【請求項7】ニードルベッドと、多数の度山カムを有す
    るキャリッジと、ニードルベッドの針に糸を供給するた
    めの複数のキャリアとを備えた横編機の、糸長制御装置
    において、 供給する多数の糸の少なくとも1つを、代表糸として記
    憶するためのメモリと、 前記代表糸に対して、所望の糸長で編成するための度山
    カムの条件を記憶するためのメモリと、 少なくとも代表糸に対して、糸の供給量を測定するため
    の糸長測定器と、 糸長測定器により求めた糸長を記憶するためのメモリと
    を設けたことを特徴とする、横編機の糸長制御装置。
  8. 【請求項8】ニードルベッドの双方から糸を供給する際
    の補正値を記憶するためのメモリと、 前記キャリッジが代表糸を供給した側へ向けて移動する
    場合に、逆の側へ移動する場合に比べて、度山カムの条
    件を前記補正値に応じて使用糸長が増加するように補正
    するための補正手段とを設けたことを特徴とする、請求
    項7に記載の横編機での糸長制御装置。
  9. 【請求項9】前記横編機は、前記度山カムの一部を先行
    カムに、一部を後行カムに割り当てることによりダブル
    ニット可能で、後行カムに対して、ダブルニットの際に
    シングルニットの場合と使用糸長が実質的に等しくなる
    ための度山カムの補正値を記憶するためのメモリと、メ
    モリに記憶した補正値に従ってダブルニット時に、後行
    カムに対して度山カムの条件を補正するためのダブルニ
    ット補正手段とを設けたことを特徴とする、請求項7ま
    たは8に記載の横編機での糸長制御装置。
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