JPH08120259A - 擬革用撥水撥油剤 - Google Patents
擬革用撥水撥油剤Info
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- JPH08120259A JPH08120259A JP25583494A JP25583494A JPH08120259A JP H08120259 A JPH08120259 A JP H08120259A JP 25583494 A JP25583494 A JP 25583494A JP 25583494 A JP25583494 A JP 25583494A JP H08120259 A JPH08120259 A JP H08120259A
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Abstract
に、擬革用樹脂表面における撥水性、撥油性、耐水性な
どの特性に優れた擬革用撥水撥油剤を提供する。 【構成】 擬革用撥水撥油剤は、少なくとも一種の含フ
ッ素メタクリレートまたは含フッ素アクリレートより形
成される含フッ素重合体部分と、非フッ素ビニル型単量
体より形成される非フッ素重合体部分とからなるブロッ
ク共重合体を含有する。この擬革用撥水撥油剤は、さら
に溶剤を含有し、擬革用樹脂に配合され、織布上に塗
布、乾燥される。ブロック共重合体は、ポリマーパーオ
キサイドを用い、非フッ素ビニル型単量体と、含フッ素
メタクリレートまたは含フッ素アクリレートを2段階で
重合することにより得られる。
Description
性を改良するために用いられる擬革用撥水撥油剤に関す
るものである。
基材シート表面に合成樹脂層を設けたものが使用されて
いる。これら擬革の樹脂層の表面は、優れた撥水性、撥
油性、耐水性、耐汚染性などの物性を有することが要求
されている。このような要求を満たすため、従来樹脂層
の表面には、ワックス、シリコーンオイルなどの塗布剤
が塗布されている。
塗布剤は上記の要求物性をある程度達成できるが、樹脂
層との相溶性がないため、経時的に樹脂層表面から脱落
し、所望とする性能を充分に維持することができない。
着目してなされたものである。その目的とするところ
は、擬革用樹脂からの脱落を防止できるとともに、擬革
用樹脂の表面における撥水性、撥油性、耐水性などの特
性に優れた擬革用撥水撥油剤を提供することにある。
に、請求項1に記載の発明の擬革用撥水撥油剤では、少
なくとも一種の含フッ素メタクリレートまたは含フッ素
アクリレートより形成される含フッ素重合体部分と、非
フッ素ビニル型単量体より形成される非フッ素重合体部
分とからなるブロック共重合体を含有するものである。
1に記載のブロック共重合体と、溶剤とを含有するもの
である。以下に、この発明について詳細に説明する。
ブロック共重合体の含フッ素重合体部分を形成する含フ
ッ素メタクリレートまたは含フッ素アクリレートとして
は、下記に示される単量体があげられる。
H3 )=CH2
(CH3 )=CH2
(CH3 )=CH2
CH2 OCOCH=CH2
2 OCOC(CH3)=CH2
2 OCOCH=CH2
OCH=CH2
OCOC(CH3)=CH2
OCH=CH2
OCOC(CH3)=CH2
2 H5 )HCH2 OCOCH=CH2 CCl2 =CFCl、CFCl=CFCl、CF2 =C
Cl2 、CClF=CF2 、CF2 =CF2 、CHCl
=CFCl、CH2 =CCl2 、CHCl=CF2 、C
HF=CClF、CHF=CF2 、CHF=CHCl、
CH2 =CClF、CHF=CHF、CH2 =CF2 、
CH2 =CFH、CF2 =C(CF3 )2 、CF3 CF
=CF2 、CF3 CH=CHF、CF3 CH=CH2 、
C3 F7 (CH3 )C=CH2 、CF3 CF2 CF=C
(CF3 )2 、(CF3 )2 CFCF=CFCF3
ッ素ビニル型単量体としては、アクリル酸メチルまたは
メタクリル酸メチル〔以下、アクリルとメタクリルを
(メタ)アクリルと総称する。〕、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロピル、(メタ)
アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸グリシジ
ル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリ
ル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸−t−ブチル、
(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)ア
クリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シクロ
ヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アク
リル酸−N,N−ジメチルアミノエチル等の(メタ)ア
クリル酸エステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチ
ルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルエ
ステル、(メタ)アクリル酸−3−クロル−2−ヒドロ
キシプロピルエステルのような(メタ)アクリル酸のヒ
ドロキシエステル、(メタ)アクリル酸トリエチレング
リコールエステル、(メタ)アクリル酸ジプロピレング
リコールエステルのような(メタ)アクリル酸のポリエ
チレングリコールやポリプロピレングリコールのエステ
ル、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンな
どの芳香族ビニル型単量体、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等のカルボン
酸ビニルエステル、(メタ)アクリルアミド、N−メチ
ロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、N−(メタ)アクリロイルモルホ
リン、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸等のアミド基含有ビニル系単量体、(メタ)アクリ
ル酸、イタコン酸等があげられる。
クリル酸ブチル、メタクリル酸ヒドロキシエチルエステ
ル、酢酸ビニル等が、擬革用樹脂として用いられるウレ
タン樹脂との相溶性が良いことから好ましい。
オキサイドを用い、通常の塊状重合法、懸濁重合法、溶
液重合法、エマルジョン重合法により効率良く得られ
る。例えば、溶液重合法の場合、第1工程でフッ素を含
有しない重合体部分を形成する非フッ素ビニル型単量体
を、第2工程で含フッ素重合体部分を形成する含フッ素
メタクリレートまたは含フッ素アクリレートを使用し、
2段階で重合を行うことによりブロック共重合体が容易
に得られる。
ーパーオキサイドを重合開始剤とし、非フッ素ビニル型
単量体を溶液中で重合することにより、連鎖中にパーオ
キサイド結合が導入されたパーオキサイド結合含有重合
体が得られる。次に、第2工程において、第1工程の生
成溶液中に含フッ素メタクリレートまたは含フッ素アク
リレートを加えて重合を行うと、パーオキサイド結合含
有重合体がパーオキサイド結合において開裂し、効率良
くブロック共重合体が得られる。
第1工程で含フッ素メタクリレートまたは含フッ素アク
リレートを用い、第2工程で非フッ素ビニル型単量体を
用いてもよい。
とは、1分子中に2個以上のペルオキシ結合を有する化
合物であり、例えば下記一般式(1)〜(7)で示され
る構造を有するものである。
置換アルキレン基、炭素数3〜15のシクロアルキレン
基、もしくは置換シクロアルキレン基、またはフェニレ
ン基、もしくは置換フェニレン基、R2 は炭素数2〜1
0のアルキレン基、もしくは置換アルキレン基、
数2〜10のアルキレン基もしくは置換アルキレン基、
m=1〜13である。
る。R5 はエチレン基、フェニレン基、もしくはアセチ
レン基を表す。また、n=2〜30である。
る。また、n=2〜30である。
る。また、n=2〜30である。
る。また、n=2〜30である。
を表す。また、n=2〜30である。
る。R5 は前記一般式(2)中のR5 と同じ基である。
R6 、R7 は水素原子又はメチル基を表す。また、n=
2〜30、p=1〜100である。
オキサイドの具体例としては、以下の化36〜化48で
示されるものがあげられる。いずれの式においても、n
=2〜30である。
ーパーオキサイドの具体例としては、以下の化49〜化
53に示される化合物があげられる。いずれの式におい
ても、n=2〜30である。
マーパーオキサイドの具体例としては、以下の化54〜
化56に示される化合物があげられる。いずれの式にお
いても、n=2〜30である。
ーパーオキサイドの具体例としては、以下の化57〜化
59に示される化合物があげられる。いずれの式におい
ても、n=2〜30である。
マーパーオキサイドの具体例としては、以下の化60に
示される化合物があげられる。いずれの式においても、
n=2〜30である。
ーパーオキサイドの具体例としては、以下の化61〜化
63に示される化合物があげられ、好適に使用される。
いずれの式においても、n=2〜30である。
マーパーオキサイドの具体例としては、以下の化64〜
化67に示される化合物があげられる。いずれの式にお
いても、n=2〜30である。
際し、1種または2種以上を混合して用いることができ
る。第1工程で用いるポリマーパーオキサイドの量は、
単量体100重量部に対して通常0.5〜20重量部、
重合温度は60〜130℃、重合時間は2〜10時間程
度である。第2工程での重合温度は60〜140℃、重
合時間は3〜15時間程度である。
部分と、非フッ素重合体部分の割合は、重量比で1/1
9〜19/1の範囲が好ましく、1/9〜9〜1の範囲
がさらに好ましい。含フッ素重合体部分の割合が1/1
9未満では、擬革用樹脂表面の撥水性や撥油性が充分に
発現されず、19/1を越えると、重合時に沈澱を生
じ、ブロック共重合体の製造が困難となる。
して得られたブロック共重合体を擬革用樹脂に溶解する
ことにより得られる。擬革用樹脂としては、ポリウレタ
ン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル
系樹脂、スチレン系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等があげられる。これらは、
一種または二種以上が使用される。これらの樹脂は、水
可溶性樹脂、エマルジョン系樹脂、溶剤可溶性樹脂等の
いずれの形態であってもよい。
加量は、擬革用樹脂の固形分100重量部に対し、0.
01〜30重量部の範囲が好ましい。この添加量が0.
01重量部未満では擬革表面の撥水性や撥油性を向上さ
せることができず、30重量部を越えると擬革用樹脂本
来の特性が損なわれるおそれがある。
と擬革用樹脂を溶解できる溶剤を用いることができる。
この溶剤としては、例えばメチルアルコール、エチルア
ルコール、プロピルアルコール、2−プロピルアルコー
ル、1−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール、2
−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパ
ノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペ
ンタノール、シクロペンタノール、2−ヘキサノール、
3−ヘキサノール、シクロヘキサノール、メチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブ、アセトン、2−ブタノン、3
−メチル−2−ブタノン、2−ペンタノン、3−ペンタ
ノン、2−メチル−3−ペンタノン、3−メチル−2−
ペンタノン、4−メチル−2−ペンタノン、2,4−ジ
メチル−3−ペンタノン、4,4−ジメチル−2−ペン
タノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、シクロペン
タノン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプ
タノン、4−ヘプタノン、2−メチル−3−ヘキサノ
ン、5−メチル−2−ヘキサノン、5−メチル−3−ヘ
キサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢
酸イソプロピル、酢酸ブチル、トリメチル酢酸メチル、
酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸ペンチル、酢
酸イソアミル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチ
ル、プロピオン酸プロピル、プロピオン酸ブチル、プロ
ピオン酸イソブチル、プロピオン酸tert−ブチル、酪酸
メチル、酪酸エチル、酪酸プロピル、酪酸イソプロピ
ル、イソ酪酸メチル、イソ酪酸エチル、2−メチル−酪
酸メチル、カプロン酸メチル、ベンゼン、トルエン、エ
チルベンゼン、キシレン、フェノール、シクロヘキサ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、
ウンデカン、ドデカン、ホルムアミド、アセトアミド、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセト
ニトリル、テトラヒドロフラン等があげられる。これら
の溶剤は、1種または2種以上が使用される。
範囲、さらに好ましくは50〜80重量%の範囲で使用
される。溶剤が90重量%を越えると、擬革用撥水撥油
剤の含有量が少なくなり、擬革用樹脂表面の撥水性や撥
油性の発揮が困難となる。
中に一般に用いられている添加剤、例えば着色剤、可塑
剤、帯電防止剤、界面活性剤、老化防止剤、架橋剤等の
任意の添加剤を添加することができる。
共重合体の含フッ素重合体部分が擬革用樹脂の表面側に
配向されて撥水性、撥油性、耐水性などの物性を発揮す
る。一方、ブロック共重合体の非フッ素重合体部分は擬
革用樹脂に対して相溶性を有することから、擬革用樹脂
と結合し、長期にわたって撥水撥油性を安定的に発揮す
ることができる。
明をさらに具体的に説明する。 (実施例1) A)パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた反応器に、メ
チルエチルケトン300重量部を仕込み、窒素ガスを吹
き込みながら70℃に加熱した。これに、下記組成の混
合液を2時間かけて仕込んだ。
合含有重合体を34.3重量%有する溶液を得た。
記混合溶液を仕込んだ。
6時間重合反応を行った。その結果、ブロック共重合体
を34.5重量%含む半透明青白色の重合体分散液を得
た。この重合体分散液中のブロック共重合体が30.0
重量%になるようにメチルエチルケトンにて希釈したも
のを擬革用撥水撥油剤とした。
ミンME−88N、大日精化工業製)300重量部に、
擬革用撥水撥油剤を5重量部添加する。これを織布上に
乾燥時の塗布量が10g/m2 となるように塗布および
乾燥させ、擬革シートを調製した。
び耐水性を測定し、その結果を表1に示した。なお、撥
水性の評価は水の接触角であり、撥油性の評価はn−デ
カンの接触角である。耐水性の評価は、擬革シートを水
中に48時間浸漬させた後、水の接触角である。 (実施例2)実施例1のブロック共重合体を以下の方法
により得られたブロック共重合体に代える以外は、実施
例1と同様にしてブロック共重合体を調製した。
反応器に、下記混合溶液を仕込んだ。 実施例1のA)で得られた重合溶液 120重量部 CH2 =CHCOO(C2 H4 )2 (CF2 )7 CF3 9.1重量部 メチルエチルケトン 19.6重量部 これに、窒素ガスを吹き込みながら、70℃に加熱し、
4時間重合反応を行った。その結果、ブロック共重合体
を34.3重量%含む半透明青白色の重合体分散液を得
た。この重合体分散液中のブロック共重合体が30.0
重量%になるようにメチルエチルケトンにて希釈したも
のを擬革用撥水撥油剤とした。以下、実施例1と同様に
して各物性を評価し、その結果を表1に示した。 (実施例3)実施例1のブロック共重合体を、以下の方
法により得られたブロック共重合体に代える以外は、実
施例1と同様にしてブロック共重合体を調製した。
反応器に、下記混合溶液を仕込んだ。 実施例1のA)で得られた重合溶液 100重量部 CH2 =CHCOO(C2 H4 )2 (CF2 )7 CF3 45重量部 メチルエチルケトン 70重量部 これに、窒素ガスを吹き込みながら、70℃に加熱し、
6時間重合反応を行った。その結果、ブロック共重合体
を34.5重量%含む半透明青白色の重合体分散液を得
た。この重合体分散液中のブロック共重合体が30.0
重量%になるようにメチルエチルケトンにて希釈したも
のを擬革用撥水撥油剤とした。以下、実施例1と同様に
して各物性を評価し、その結果を表1に示した。 (実施例4)実施例1のブロック共重合体を、以下の方
法により得られたブロック共重合体に代える以外は、実
施例1と同様にしてブロック共重合体を調製した。
反応器に、下記混合溶液を仕込んだ。 実施例1のA)で得られた重合溶液 100重量部 CH2 =CHCOOCH2 (CF2 )8 H 30重量部 メチルエチルケトン 41重量部 これに、窒素ガスを吹き込みながら、70℃に加熱し、
4時間重合反応を行った。その結果、ブロック共重合体
を34.1重量%含む半透明青白色の重合体分散液を得
た。この重合体分散液中のブロック共重合体が30.0
重量%になるようにメチルエチルケトンにて希釈したも
のを擬革用撥水撥油剤とした。以下、実施例1と同様に
して各物性を評価し、その結果を表1に示した。 (実施例5)実施例1のブロック共重合体を、以下の方
法により得られたブロック共重合体に代える以外は、実
施例1と同様にしてブロック共重合体を調製した。
を仕込んだ。 実施例1のA)で得られた重合溶液 100重量部 CH2 =C(CH3 )COOCH2 (CF2 )6 H 30重量部 メチルエチルケトン 41重量部 これに、窒素ガスを吹き込みながら、70℃に加熱し、
6時間重合反応を行った。その結果、ブロック共重合体
を34.5重量%含む半透明青白色の重合体分散液を得
た。この重合体分散液中のブロック共重合体が30.0
重量%になるようにメチルエチルケトンにて希釈したも
のを擬革用撥水撥油剤とした。以下、実施例1と同様に
して各物性を評価し、その結果を表1に示した。 (実施例6)実施例1のブロック共重合体を、以下の方
法により得られたブロック共重合体に代える以外は、実
施例1と同様にしてブロック共重合体を調製した。
を仕込んだ。 実施例1のA)で得られた重合溶液 100重量部 CH2 =C(CH3 )COOCH2 (CF2 )6 H 30重量部 メチルエチルケトン 41重量部 これに、窒素ガスを吹き込みながら、70℃に加熱し、
6時間重合反応を行った。その結果、ブロック共重合体
を34.5重量%含む半透明青白色の重合体分散液を得
た。この重合体分散液中のブロック共重合体が3.0重
量%になるようにメチルエチルケトンにて希釈したもの
を擬革用撥水撥油剤とした。以下、実施例1と同様にし
て各物性を評価し、その結果を表1に示した。 (実施例7)実施例1のブロック共重合体を、以下の単
量体と溶剤を用いて得られたブロック共重合体に代える
以外は、実施例1と同様にしてブロック共重合体を調製
した。
体分散液を得た。この重合体分散液中のブロック共重合
体が30.0重量%になるようにメチルエチルケトンに
て希釈したものを擬革用撥水撥油剤とした。以下、実施
例1と同様にして各物性を評価し、その結果を表1に示
した。 (実施例8)実施例1のブロック共重合体を、以下の単
量体と溶剤を用いて得られたブロック共重合体に代える
以外は、実施例1と同様にしてブロック共重合体を調製
した。
体分散液を得た。この重合体分散液中のブロック共重合
体が30.0重量%になるようにメチルエチルケトンに
て希釈したものを擬革用撥水撥油剤とした。以下、実施
例1と同様にして各物性を評価し、その結果を表1に示
した。
を、以下の方法により得られた共重合体に代える以外
は、実施例1と同様にしてブロック共重合体を調製し
た。
反応器に、メチルエチルケトン60重量部を仕込み、窒
素ガスを吹き込みながら、75℃に加熱し、それに下記
混合溶液を2時間かけて供給した。
応を行って、重合体を49.5重量%含む半透明白色の
重合体溶液を得た。この重合体分散液中のブロック共重
合体が30.0重量%になるようにメチルエチルケトン
にて希釈したものを擬革用撥水撥油剤とした。以下、実
施例1と同様にして各物性を評価し、その結果を表1に
示した。 (比較例2)実施例1における擬革用ポリウレタン樹脂
溶液のみを、織布上に乾燥時の塗布量が10g/m2 と
なるように塗布および乾燥させて擬革シートを調製し
た。この擬革用シートについて、実施例1と同様の方法
で評価を行った。その結果を表1に示した。 (比較例3)実施例1における擬革用ポリウレタン樹脂
溶液300重量部に、シリコーンオイル(SH−20
0、東レシリコーン社製)を5重量部添加し、これを織
布上に乾燥時の塗布量が10g/m2 となるように塗布
および乾燥させて擬革シートを調製した。この擬革用シ
ートについて、実施例1と同様の方法で評価を行った。
その結果を表1に示した。
用撥水撥油剤は、いずれも撥水性、撥油性および耐水性
を表す接触角が大きく、撥水性、撥油性および耐水性に
優れていることが明らかとなった。また、ブロック共重
合体中の含フッ素重合体部分の割合が少ない場合(実施
例7)および含フッ素重合体部分の割合が多い場合(実
施例8)、撥水性、撥油性および耐水性は一定のレベル
を維持できるものの、実施例1〜6より低下することが
わかった。
いた場合(比較例1)、撥水性、撥油性および耐水性が
全般に低下する。さらに、この発明の擬革用撥水撥油剤
を使用せず、擬革用ポリウレタン樹脂のみを用いた場合
(比較例2)および擬革用ポリウレタン樹脂にこの発明
の擬革用撥水撥油剤以外のシリコーンオイルを配合した
ものを使用した場合(比較例3)、撥水性、撥油性およ
び耐水性が一層低下する。
下にその効果とともに記載する。 (1)ブロック共重合体は、ポリマーパーオキサイドを
用い、含フッ素メタクリレートもしくは含フッ素アクリ
レートまたは非フッ素ビニル型単量体を重合してパーオ
キサイド結合含有ビニル重合体を得、これに非フッ素ビ
ニル型単量体または含フッ素メタクリレートもしくは含
フッ素アクリレートを重合して得られたものである請求
項1に記載の擬革用撥水撥油剤。このように構成すれ
ば、ブロック共重合体を容易に、しかも高いブロック率
で得ることができる。 (2)請求項1に記載の擬革用撥水撥油剤を擬革用樹脂
に混合して使用する擬革用撥水撥油剤の使用方法。この
方法によれば、ブロック共重合体の含フッ素重合体部分
を擬革用樹脂の表面に効率良く配向させることができ、
擬革用樹脂表面の撥水性および撥油性を向上させること
ができる。同時に、ブロック共重合体の非フッ素重合体
部分と擬革用樹脂との親和力を高めることができる。 (3)溶剤の含有量が50〜80重量%である請求項2
に記載の擬革用撥水撥油剤。この構成によれば、ブロッ
ク共重合体の含フッ素重合体部分を擬革用樹脂の表面に
効率良く配向させることができ、擬革用樹脂表面の撥水
性および撥油性を高めることができる。 (4)擬革用樹脂に対する添加量が、擬革用樹脂の固形
分100重量部に対し、0.01〜30重量部である上
記(2)に記載の擬革用撥水撥油剤の使用方法。このよ
うに構成すれば、擬革用樹脂の特性を損なうことなく、
擬革用樹脂表面の撥水性および撥油性を効果的に発揮さ
せることができる。
擬革用撥水撥油剤の発明によれば、擬革用樹脂からの脱
落を防止できるとともに、擬革用樹脂の表面における撥
水性、撥油性、耐水性などの特性に優れているという効
果を奏する。
革用樹脂の表面特性の改良を効率良く行うことができ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも一種の含フッ素メタクリレー
トまたは含フッ素アクリレートより形成される含フッ素
重合体部分と、非フッ素ビニル型単量体より形成される
非フッ素重合体部分とからなるブロック共重合体を含有
する擬革用撥水撥油剤。 - 【請求項2】 請求項1に記載のブロック共重合体と、
溶剤とを含有する擬革用撥水撥油剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25583494A JPH08120259A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 擬革用撥水撥油剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25583494A JPH08120259A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 擬革用撥水撥油剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08120259A true JPH08120259A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17284253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25583494A Pending JPH08120259A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 擬革用撥水撥油剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08120259A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103649407A (zh) * | 2011-07-15 | 2014-03-19 | 纳幕尔杜邦公司 | 氟化防垢组合物 |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP25583494A patent/JPH08120259A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103649407A (zh) * | 2011-07-15 | 2014-03-19 | 纳幕尔杜邦公司 | 氟化防垢组合物 |
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