JP2021188240A - 皮革用コーティング組成物 - Google Patents

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公彦 吉井
Kimihiko Yoshii
友理 福重
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Kodai Kitagawa
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Abstract

【課題】皮革の表面に、汚れの付着を抑制できるとともに、付着した汚れを容易に除去することができる塗膜を形成できる皮革用コーティング組成物を提供する。【解決手段】不飽和カルボン酸エステルに由来する繰り返し単位を有する第1重合体を含む粒子と、液状媒体とを含有する皮革用コーティング組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、皮革用コーティング組成物に関する。
天然皮革や合成皮革などの皮革は、例えば自動車の内装、ソファーなどの家具、コートなどの衣類等に広く用いられている。皮革は、表面にいわゆるデニム汚れやボールペン汚れ等の汚れが付着すると、汚れを除去することが困難であることが知られている。
そのため、皮革の表面にコーティングを施すことにより、上記汚れを容易に除去することが行われている(特開2007−191820号公報)。
特開2007−191820号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、皮革の表面に、汚れの付着を抑制できるとともに、付着した汚れを容易に除去することができる塗膜を形成できる皮革用コーティング組成物を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた発明は、不飽和カルボン酸エステルに由来する繰り返し単位を有する第1重合体を含む粒子と、液状媒体とを含有する皮革用コーティング組成物である。
本発明の合成皮革用コーティング組成物によれば、皮革の表面に、汚れの付着を抑制できる(以下、「耐汚れ性に優れる」ともいう)とともに、付着した汚れを容易に除去できる(以下、「汚れ除去性に優れる」ともいう)塗膜を形成することができる。
以下、本発明の皮革用コーティング組成物について詳説する。
当該皮革用コーティング組成物(以下、単に「コーティング組成物」ともいう)は、不飽和カルボン酸エステルに由来する繰り返し単位を有する第1重合体を含む粒子(以下、「[A]粒子」ともいう)と、液状媒体(以下、「[B]液状媒体」ともいう)とを含有する。当該コーティング組成物は、ポリビニルアルコール(以下、「[C]PVA」ともいう)を含有することが好ましい。また、当該コーティング組成物は、好適成分として、架橋剤(以下、「[D]架橋剤」ともいう)を含有していてもよい。また、当該コーティング組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において、[A]粒子、[B]液状媒体、[C]PVA、[D]架橋剤以外のその他の成分(以下、「他の成分」ともいう)を含有していてもよい。
当該コーティング組成物により形成される塗膜は、エマルジョン融着による成膜で緻密な膜を形成できることから、汚れの付着を抑制することができる。さらに、当該コーティング組成物により形成される膜は、塗膜として親水性を発現することから、付着した汚れを容易に除去することができる。
さらに、当該コーティング組成物により形成される塗膜は、光沢が低減されている。合成皮革のコーティングには低光沢性も要求されることから、当該コーティング組成物によればこの要求を満たす低光沢の塗膜を形成することができる。一般に、皮革のコーティングには低光沢性を発揮するために艶消し剤が配合されるが、艶消し剤の添加により耐汚れ性が低下する傾向がある。当該コーティング組成物によれば、艶消し剤を配合しない又は艶消し剤の配合量を低減できるため、耐汚れ性と低光沢性の両立を図ることができる。
当該コーティング組成物は、皮革の表面に塗布し、塗膜を形成するために用いられる。皮革への塗布方法としては特に制限されず、例えばバーコーター等を用いた公知の塗布方法等が挙げられる。皮革の表面に形成される塗膜の膜厚の上限としては、例えば、乾燥膜厚で100μmが好ましく、80μmがより好ましい。上記膜厚の下限としては、乾燥膜厚で1μmが好ましく、2μmがより好ましい。
皮革としては特に制限されず、天然皮革であってもよいし、合成皮革であってもよい。なお、本明細書において「合成皮革」とは天然皮革以外の皮革を意味する。合成皮革の材質としては特に制限されず、例えばポリウレタン、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。また、合成皮革としては、自動車の内装、ソファーなどの家具、コートなどの衣類等に用いられている合成皮革などが挙げられる。
以下、当該コーティング組成物が含有する各成分について説明する。
<[A]粒子>
[A]粒子は、不飽和カルボン酸エステルに由来する繰り返し単位を有する第1重合体(以下、「重合体(Pa)」ともいう)を含む。[A]粒子は、通常、[B]液状媒体を分散媒として[B]液状媒体中に分散しているラテックス状の粒子である。
[A]粒子は、含フッ素エチレン系単量体に由来する繰り返し単位を有する第2重合体(以下、「重合体(Pb)」ともいう)を含んでいてもよい。[A]粒子は、重合体(Pa)及び重合体(Pb)以外のその他の重合体を含んでいてもよいが、その他の重合体を含まないことが好ましい。[A]粒子は、重合体以外の成分を含有していてもよい。
当該コーティング組成物は、1種又は2種以上の[A]粒子を含有することができる。
[重合体(Pa)]
重合体(Pa)は、不飽和カルボン酸エステルに由来する繰り返し単位(以下、「繰り返し単位(Ia)」ともいう)を有する。重合体(Pa)は、繰り返し単位(Ia)以外のその他の繰り返し単位を有していてもよい。[A]粒子は、1種又は2種以上の重合体(Pa)を含むことができる。
(繰り返し単位(Ia))
繰り返し単位(Ia)は、不飽和カルボン酸エステルに由来する繰り返し単位である。重合体(Pa)は1種又は2種以上の繰り返し単位(Ia)を有することができる。
不飽和カルボン酸としては、エチレン性不飽和カルボン酸が好ましく、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のモノ又はジカルボン酸などが挙げられる。これらの中でも、アクリル酸又はメタクリル酸が好ましい。
不飽和カルボン酸エステルとしては、例えば不飽和カルボン酸のアルキルエステル、不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル、不飽和カルボン酸のアルキレングリコールエステル、不飽和カルボン酸のアミノ基含有エステル、重合性基含有アルコキシシラン等が挙げられる。なお、本明細書において「アルキルエステル」とは、直鎖状、分岐鎖状又は環状のアルキル基を含むエステルを意味する。
不飽和カルボン酸のアルキルエステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸のアルキルエステル、(メタ)アクリル酸アリルなどが挙げられる。なお、本明細書において「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸」及び「メタクリル酸」の両方を包含する。
不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル等の(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルなどが挙げられる。
不飽和カルボン酸のアルキレングリコールエステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール等の(メタ)アクリル酸のポリアルキレングリコールエステル、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のアルキレングリコールジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
不飽和カルボン酸のアミノ基含有エステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸のアミノ基含有エステルなどが挙げられる。
重合性基含有アルコキシシランとしては、例えば下記式(b)で表される化合物等が挙げられる。
Si(OR4−n ・・・・・(b)
上記式(b)中、Rは、炭素数1〜8の1価の有機基である。但し、Rのうちの少なくとも1つは重合性基を有する。Rは、炭素数1〜8の1価の有機基である。nは、0〜3の整数である。Rが複数の場合、複数のRは同一又は異なる。Rが複数の場合、複数のRは同一又は異なる。
上記式(b)で表される化合物は、重合体(Pa)において、下記式(c)で表される繰り返し単位を形成する。
SiO(4−m)/2 ・・・・・(c)
上記式(c)中、Rは、炭素数1〜8の1価の有機基である。但し、Rのうちの少なくとも1つは重合性基を有する基に由来する基である。mは、0〜3の数である。Rが複数の場合、複数のRは同一又は異なる。
上記式(b)及び(c)において、R及びRにおける重合性基としては、例えばビニル基、1−プロペニル基、(メタ)アクリロイル基等が挙げられる。これらの中で、(メタ)アクリロイル基が好ましい。Rで表される重合性基を有する1価の有機基としては、例えばγ−(メタ)アクリルオキシプロピル基等が挙げられる。R及びRの1価の有機基としては、炭素数1〜8のアルキル基が好ましく、メチル基及びエチル基がより好ましい。Rで表される1価の有機基としては、例えば炭素数1〜8のアルキル基、アリール基、アシル基等が挙げられる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、フルオロフェニル基等が挙げられる。アシル基としては、炭素数1〜6のアシル基が好ましく、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、カプロイル基等が挙げられる。
重合体(Pa)における繰り返し単位(Ia)の含有割合の下限としては、重合体(Pa)を構成する全繰り返し単位に対して、30質量%が好ましく、60質量%がより好ましい。上記含有割合の上限としては、98質量%が好ましく、95質量%がより好ましい。
(その他の繰り返し単位)
その他の繰り返し単位としては、例えば国際公開第2014/112252号に記載の単量体に由来する繰り返し単位等が挙げられる。具体的には、不飽和カルボン酸、カルボニル基含有化合物、アルコキシシラン、α,β−不飽和ニトリル、共役ジエン、芳香族ビニル化合物、ビニルエーテル、アリルエーテル等が挙げられる。重合体(Pa)は、1種又は2種以上のその他の繰り返し単位を有することができる。
不飽和カルボン酸としては、例えば上述の繰り返し単位(Ia)における不飽和カルボン酸として例示したものと同様のもの等が挙げられる。
カルボニル基含有化合物としては、例えば(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、アクリロイルモルフォリン、アクロレイン等が挙げられる。
アルコキシシランとしては、例えばメチルトリエトキシシラン等が挙げられる。
α,β−不飽和ニトリルとしては、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニトリル、α−エチルアクリロニトリル、シアン化ビニリデン等が挙げられる。
共役ジエンとしては、例えば1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロル−1,3−ブタジエン等が挙げられる。
芳香族ビニル化合物としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチレン、ジビニルベンゼン、p−ヒドロキシスチレン、スチレン−4−スルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
ビニルエーテルとしては、例えばエチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−アミノエチルビニルエーテル等が挙げられる。
アリルエーテルとしては、例えばメチルアリルエーテル、エチルアリルエーテル、プロピルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、ヒドロキシエチルアリルエーテル、ヒドロキシプロピルアリルエーテル、ヒドロキシブチルアリルエーテル、アリルグリシジルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノアリルエーテル等が挙げられる。
重合体(Pa)がその他の繰り返し単位を有する場合、重合体(Pa)におけるその他の繰り返し単位の含有割合の下限としては、重合体(Pa)を構成する全繰り返し単位に対して、0.1質量%が好ましく、1質量%がより好ましい。上記含有割合の上限としては、30質量%が好ましく、15質量%がより好ましい。
[重合体(Pb)]
重合体(Pb)は、含フッ素エチレン系単量体に由来する繰り返し単位(以下、「繰り返し単位(IIb)」ともいう)を有する。重合体(Pb)は、繰り返し単位(IIb)以外のその他の繰り返し単位を有していてもよい。[A]粒子が重合体(Pb)を含む場合、[A]粒子は1種又は2種以上の重合体(Pb)を含むことができる。[A]粒子が重合体(Pb)をさらに含むことにより、耐汚れ性及び汚れ除去性をより向上させることができる。
(繰り返し単位(IIb))
繰り返し単位(IIb)は、含フッ素エチレン系単量体に由来する繰り返し単位である。重合体(Pb)は、1種又は2種以上の繰り返し単位(IIb)を有することができる。
含フッ素エチレン系単量体は、エチレン性炭素−炭素二重結合とフッ素原子とを有する化合物である。含フッ素エチレン系単量体としては、例えばフッ化オレフィン、フッ化塩化オレフィン、フッ素原子を有する(メタ)アクリレート、パーフルオロアルキルビニルエーテル等が挙げられる。フッ化オレフィンとしては、例えばフッ化ビニリデン、四フッ化エチレン、六フッ化プロピレン等が、フッ化塩化オレフィンとしては、例えば三フッ化塩化エチレン等が、フッ素原子を有する(メタ)アクリレートとしては、例えば以下に示す式(a)で表される化合物、(メタ)アクリル酸3−[4〔1−トリフルオロメチル−2,2−ビス〔ビス(トリフルオロメチル)フルオロメチル〕エチニルオキシ〕ベンゾオキシ]−2−ヒドロキシプロピル等が、パーフルオロアルキルビニルエーテルとしては、例えばトリフルオロメチルトリフルオロビニルエーテル、へプタフルオロプロピルトリフルオロビニルエーテル等が挙げられる。
Figure 2021188240
上記式(a)中、Rは、水素原子又はメチル基である。Rは、炭素数1〜18の1価のフッ化炭化水素基である。
式(a)におけるRとしては、例えば炭素数1〜12のフッ化アルキル基、炭素数6〜16のフッ化アリール基、炭素数7〜18のフッ化アラルキル基等が挙げられる。これらの中で、炭素数1〜12のフッ化アルキル基が好ましい。Rの好ましい具体例としては、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−イル基、β−(パーフルオロオクチル)エチル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル基、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチル基、1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロ−1−ノニル基、1H,1H,11H−イコサフルオロウンデシル基及びパーフルオロオクチル基が挙げられる。
含フッ素エチレン系単量体としては、これらの中で、フッ化オレフィンが好ましく、フッ化ビニリデン、四フッ化エチレン又は六フッ化プロピレンがより好ましく、フッ化ビニリデン又は六フッ化プロピレンがさらに好ましく、フッ化ビニリデンが特に好ましい。含フッ素エチレン系単量体としてこれらの化合物を用いると、乳化重合時に系の安定性がより向上し、[A]粒子をより効果的に形成することができる。
重合体(Pb)における繰り返し単位(IIb)の含有割合の下限としては、重合体(Pb)を構成する全繰り返し単位に対して、70質量%が好ましく、80質量%がより好ましい。上記含有割合の上限としては、100質量%が好ましく、90質量%がより好ましい。
(その他の単量体に由来する繰り返し単位)
その他の単量体としては、国際公開第2014/112252号に記載の単量体等を使用することができる。例えば不飽和カルボン酸、α,β−不飽和ニトリル、カルボニル基含有化合物、共役ジエン、芳香族ビニル化合物、ビニルエーテル、アリルエーテル、重合性基含有アルコキシシラン、不飽和カルボン酸エステル等が挙げられる。重合体(Pb)は、1種又は2種以上のその他の繰り返し単位を有することができる。
不飽和カルボン酸としては、例えば上述の重合体(Pa)の繰り返し単位(Ia)における不飽和カルボン酸として例示したものと同様のもの等が挙げられる。
α,β−不飽和ニトリルとしては、例えば上述の重合体(Pa)におけるその他の繰り返し単位におけるα,β−不飽和ニトリルとして例示したものと同様のもの等が挙げられる。
カルボニル基含有化合物としては、例えば上述の重合体(Pa)におけるその他の繰り返し単位におけるカルボニル基含有化合物として例示したものと同様のもの等が挙げられる。
共役ジエンとしては、例えば上述の重合体(Pa)におけるその他の繰り返し単位における共役ジエンとして例示したものと同様のもの等が挙げられる。
芳香族ビニル化合物としては、例えば上述の重合体(Pa)におけるその他の繰り返し単位における芳香族ビニル化合物として例示したものと同様のもの等が挙げられる。
ビニルエーテルとしては、例えば上述の重合体(Pa)におけるその他の繰り返し単位におけるビニルエーテルとして例示したものと同様のもの等が挙げられる。
アリルエーテルとしては、例えば上述の重合体(Pa)におけるその他の繰り返し単位におけるアリルエーテルとして例示したものと同様のもの等が挙げられる。
重合性基含有アルコキシシランとしては、例えば上述の重合体(Pa)における重合性基含有アルコキシシランとして例示したものと同様のもの等が挙げられる。
不飽和カルボン酸エステルとしては、例えば上述の不飽和カルボン酸のアルキルエステル、上述の不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル等が挙げられる。
重合体(Pb)がその他の繰り返し単位を有する場合、この繰り返し単位の含有割合の下限としては、重合体(Pb)を構成する全繰り返し単位に対して、0質量%が好ましく、10質量%がより好ましい。上記含有割合の上限としては、30質量%が好ましく、20質量%がより好ましい。
[[A]粒子の物性]
(平均粒子径)
[A]粒子の平均粒子径の下限としては、30nmが好ましく、50nmがより好ましく、80nmがさらに好ましい。上記平均粒子径の上限としては、6,000nmが好ましい。[A]粒子の平均粒子径が上記範囲であることにより、製膜した際に緻密な塗膜を形成することができる。
なお、[A]粒子の平均粒子径が500nm以上である場合(以下、「大粒径」ともいう)、光沢がより低減された塗膜を形成することができる。大粒径の[A]粒子の平均粒子径の下限としては、500nm以上であり、550nmが好ましい。上記平均粒子径の上限としては、6,000nmが好ましく、5000nmがより好ましく、4000nmがさらに好ましい。大粒径の[A]粒子の平均粒子径が上記範囲であることにより、光沢がより一層低減された塗膜を形成することができる。
[A]粒子が大粒径である場合、上述の重合体(Pa)は、架橋性単量体に由来する繰り返し単位をさらに有することが好ましい。この場合、光沢がより一層低減された塗膜を形成することができる。なお、「架橋性単量体」とは、エチレン性不飽和基を少なくとも2個有する化合物をいう。
架橋性単量体としては、例えばメタクリル酸アリル、アクリル酸アリル、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルフタレート、ジアリルマレート、ジビニルアジペート、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリメチルロールプロパントリメタクリレート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン及びこれらのアクリレート類等が挙げられる。これらの中でも、メタクリル酸アリル、トリアリルイソシアヌレート又はエチレングリコールジメタクリレートが好ましく、メタクリル酸アリルがより好ましい。重合体(Pa)は、1種又は2種以上の架橋性単量体に由来する繰り返し単位を有することができる。
架橋性単量体に由来する繰り返し単位の含有割合の下限としては、重合体(Pa)を構成する全繰り返し単位に対して、0.01質量%が好ましく、0.1質量%がより好ましい。上記含有割合の上限としては、10質量%が好ましく、5質量%がより好ましい。
本明細書において[A]粒子の平均粒子径は、光散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置を用いて粒度分布を測定し、小さい粒子から粒子を累積したときの粒子数の累積度数が50%となる粒子径(D50)の値である。このような粒度分布測定装置としては、例えば大塚電子(株)の「FPAR−1000」等が挙げられる。粒度分布測定装置は、[A]粒子の一次粒子だけを評価対象とするものではなく、一次粒子が凝集して形成された二次粒子をも評価対象とすることができる。従って、これらの粒度分布測定装置によって測定された粒度分布は、当該コーティング組成物中に含まれる[A]粒子の分散状態の指標とすることができる。
(吸熱ピーク温度)
[A]粒子は、JIS K7121に準拠する示差走査熱量測定(DSC)によって測定したときに、−50℃以上+95℃以下の温度範囲における吸熱ピークが少なくとも1つ存在することが好ましい。[A]粒子が有するこの吸熱ピークの1つの温度が、−30℃以上+95℃以下の範囲にあることがより好ましく、−20℃以上+95℃以下の範囲にあることがさらに好ましい。[A]粒子が有する1つの吸熱ピークの温度が上記範囲にある場合には、[A]粒子は塗膜に対してより良好な柔軟性と粘着性とを付与することができる。
また、[A]粒子は、JIS K7121に準拠する示差走査熱量測定(DSC)によって測定したときに、上述の吸熱ピーク以外に、さらに90℃超150℃以下の温度範囲における吸熱ピークが1つ以上観測されることが好ましい。
(テトラヒドロフラン(THF)不溶分)
[A]粒子のTHF不溶分としては、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましい。THF不溶分は、得られる塗膜の耐溶剤性の指標となる。このため、THF不溶分を上記範囲とすることで、当該コーティング組成物を用いて塗膜を形成した後、その上にさらに有機溶剤系の塗膜を積層するような場合でも、有機溶剤系塗膜への重合体の溶出を抑制できるため好ましいと考えられる。また、THF不溶分は、得られる塗膜の耐久性の指標の一つともなり得る。このため、THF不溶分を上記範囲とすることで耐久性が向上すると考えられる。
なお、[A]粒子が大粒径である場合、[A]粒子のTHF不溶分としては、60質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましい。THF不溶分を上記範囲とすることで、光沢がより一層低減された塗膜を形成することができる。
[[A]粒子の合成方法]
[A]粒子は、例えば所定の単量体を、公知の方法に従って乳化重合し、重合体(Pa)を形成すること等により製造することができる。[A]粒子は、重合体(Pa)の繰り返し単位が前述のような構成を有するものである限り、その合成方法は特に限定されないが、例えば公知の乳化重合工程又はこれを適宜に組み合わせることによって、容易に合成することができ、例えば国際公開第2014/112252号に記載の方法等により合成することができる。
[A]粒子が重合体(Pb)を含有する場合、例えば含フッ素エチレン系単量体に由来する繰り返し単位を有する重合体(Pb)を公知の方法によって形成し、次いで、この重合体(Pb)に重合体(Pa)を形成するための単量体を加え、重合体(Pb)の粒子の編み目構造の中に上記単量体を吸収させた後、重合体(Pb)の編み目構造の中で吸収させた単量体を重合させて重合体(Pa)を形成することにより合成することもできる。
[A]粒子が大粒径である場合、大粒径の[A]粒子は、所定の単量体を公知の方法に従って乳化重合する際に、後述する[C]PVAを添加することにより製造することができる。
<[B]液状媒体>
[B]液状媒体としては、水を含有する水系媒体が好ましい。この水系媒体には、水以外の非水系媒体を含有させることができる。当該コーティング組成物の塗布性を改善する観点から、60℃以上350℃以下の標準沸点を有する非水系媒体を含有することができる。このような非水系媒体の具体例としては、例えばN−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド;トルエン、キシレン、n−ドデカン、テトラリン等の炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、2−エチル−1−ヘキサノール、1−ノナノール、ラウリルアルコール等のアルコール;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、ホロン、アセトフェノン、イソホロン等のケトン;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、酪酸イソペンチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等のエステル;o−トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジン等のアミン;γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン等のラクトン;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド、スルホラン等のスルホン化合物などが挙げられる。
[B]液状媒体が水及び水以外の非水系媒体を含有する場合、[B]液状媒体における水の含有量の下限としては、80質量%が好ましく、90質量%がより好ましい。当該コーティング組成物は、[B]液状媒体として水系媒体を使用することにより、環境に対して悪影響を及ぼす程度が低くなり、取扱作業者に対する安全性も高くなる。
<[C]PVA>
当該コーティング組成物は、[C]PVAを含有することが好ましい。この場合、当該コーティング組成物により形成される塗膜の汚れ除去性及び低光沢性をより向上させることができる。
当該コーティング組成物において[C]PVAは、[A]粒子の合成の際に乳化剤として用いられるポリビニルアルコールとして添加されるものであってもよいし、[A]粒子の合成後に添加されるポリビニルアルコールであってもよいし、これらの両方であってもよい。[A]粒子が大粒径である場合には、[C]PVAは少なくとも[A]粒子の合成の際に乳化剤として用いられるポリビニルアルコールとして添加されるものであることが好ましい。
[C]PVAとしては、酢酸ビニル等のビニルエステル化合物を重合して得られるポリビニルエステルをけん化することにより得られる重合体であれば特に制限されず、公知のポリビニルアルコールを用いることができる。また、変性ポリビニルアルコールであってもよい。変性ポリビニルアルコールとしては、カルボン酸変性ポリビニルアルコール、アセトキシ変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール等が挙げられる。
ポリビニルアルコールのけん化度の下限としては、70モル%が好ましく、80モル%がより好ましい。なお、けん化度は、JIS−K−6726(1994)に準拠して測定される値をいう。
ポリビニルアルコールの市販品としては、例えば(株)クラレの「ポバール5−88」、「同25−88KL」、「同25−98R」、三菱ケミカル(株)の「ゴーセノールGL−03」、「ゴーセネックスZ−200」等が挙げられる。
当該コーティング組成物が[C]PVAを含有する場合、[C]PVAの含有量の下限としては、[A]粒子100質量部に対して、1質量部が好ましく、10質量部がより好ましく、15質量部がさらに好ましい。上記含有量の上限としては、[A]粒子100質量部に対して、300質量部が好ましく、200質量部がより好ましく、150質量部がさらに好ましい。[C]PVAの含有量が上記範囲である場合、当該コーティング組成物により形成される塗膜の耐汚れ性をより一層向上させることができる。
<[D]架橋剤>
当該コーティング組成物は、[D]架橋剤を含有することができる。当該コーティング組成物が[D]架橋剤を含有することにより、塗膜を架橋により緻密化することができ、耐水性を付与することができる。[D]架橋剤としては、[B]液状媒体中に溶解していることが好ましい。
[D]架橋剤としては、例えばヒドラジン誘導体、カルボジイミド化合物、イソシアネート化合物、アミノ化合物、エポキシ化合物、アルコキシシリル基含有化合物、金属系架橋剤、オキサゾリン化合物、酸無水物、アジリジン化合物等が挙げられる。
ヒドラジン誘導体としては、例えば少なくとも2個のヒドラジノ基を有する化合物等が挙げられる。ヒドラジン誘導体の含有量の下限としては、[A]重合体粒子中に含有されるカルボニル基1モルに対して0.02モルが好ましく、0.2モルがより好ましい。上記含有量の上限としては、1.1モルが好ましく、1.0モルがより好ましい。ヒドラジン誘導体の含有量が、[A]粒子中に含有されるカルボニル基1モルに対し、0.02モルより少なくても、又は1.1モルを超えても、形成される塗膜の耐水性や耐溶剤性が不十分となる場合がある。
少なくとも2個のヒドラジノ基を有するヒドラジン誘導体としては、例えばシュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、イタコン酸ジヒドラジド等の炭素数2〜10、好ましくは4〜6のジカルボン酸ジヒドラジド、エチレン−1,2−ジヒドラジン、プロピレン−1,3−ジヒドラジン、ブチレン−1,4−ジヒドラジン等の炭素数2〜4の脂肪族の水溶性ジヒドラジンなどが挙げられる。これらの中で、アジピン酸ジヒドラジドが好ましい。ヒドラジン誘導体は、組成物の水が乾燥により飛散する際、重合体のカルボニル基とヒドラジン誘導体中のヒドラジノ基が反応して網目構造の被膜を形成する作用を有する。この架橋反応には、通常触媒を用いないが、必要に応じて、硫酸亜鉛、硫酸マンガン、硫酸コバルト等の水溶性金属塩などを触媒として使用することができる。
カルボジイミド化合物の市販品としては、例えば日清紡ケミカル(株)の「カルボジライトE−02」、「同E−03A」、「同E−04」、「同E−05」、「同V−02」、「同SV−02」、「同V−02−L2」、「同V−04」、「同V−10」等が挙げられる。これらの中で「カルボジライトV−02−L2」、「同V−02」又は「同E−05」が好ましい。
イソシアネート化合物の具体例としては、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネート、メチルシクロヘキシルジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、n−ペンタン−1,4−ジイソシアネート、これらの三量体、これらのアダクト体やビウレット体、これらの重合体で2個以上のイソシアネート基を有するもの、リジントリイソシアネート、ブロック化されたイソシアネート類等が挙げられる。
アミノ化合物の具体例としては、例えばメラミン樹脂、尿素樹脂、グアナミン樹脂、アミンアダクト、ポリアミド、その他アミノ酸系物質(例えば、東ソー(株)の「AC454」など)等が挙げられる。
エポキシ化合物の具体例としては、例えばエポキシ樹脂、エポキシ変性シランカップリング剤等が挙げられる。
アルコキシシリル基含有化合物の具体例としては、例えばメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピルコハク酸無水物、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、トリス−(トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレート等が挙げられる。
金属系架橋剤の具体例としては、例えばチタンラクテート等の有機チタン化合物、炭酸ジルコニウムアンモニウム等のジルコニウム化合物等が挙げられる。チタンラクテートの市販品としては、例えばマツモトファインケミカル(株)の「オルガチックスTC−310」等が挙げられる。炭酸ジルコニウムアンモニウムの市販品としては、例えばサンノプコ(株)の「AZコート5800MT」等が挙げられる。
当該コーティング組成物が[D]架橋剤を含有する場合、[D]架橋剤の含有量の下限としては、[A]粒子100質量部に対して、0.1質量部が好ましく、1質量部がより好ましい。上記含有量の上限としては、20質量部が好ましく、10質量部がより好ましい。
[D]架橋剤を添加する方法としては、例えば[D]架橋剤を水中に溶解又は分散させたものを組成物に添加する方法、[D]架橋剤を少量の水溶性有機溶剤に溶解させたものを組成物に添加する方法、[D]架橋剤を直接組成物に添加する方法等が挙げられる。
<その他の任意成分>
当該コーティング組成物は、必要に応じて、[A]粒子、[B]液状媒体、[C]PVA及び[D]架橋剤以外のその他の任意成分を含有することができる。その他の任意成分としては、例えば艶消し剤、水性ウレタン樹脂、充填剤、表面作製剤、耐候性向上剤、増粘剤、消泡剤、成膜助剤、凍結防止剤、pH調整剤、濡れ性改善剤、顔料等が挙げられる。これらは市販品を用いることもできる。当該コーティング組成物は、1種又は2種以上のその他の任意成分を含有することができる。
その他の任意成分を添加する方法としては、例えばその他の任意成分を水中に溶解又は分散させたものを組成物に添加する方法、その他の任意成分を少量の水溶性有機溶剤に溶解させたものを組成物に添加する方法、その他の任意成分を直接組成物に添加する方法、[A]粒子を構成する重合体(Pa)等を合成する際に重合系に添加する方法等が挙げられる。
[コーティング組成物の調製方法]
当該コーティング組成物は、例えば[A]粒子を含有する[B]液状媒体の分散体を調製し、この分散体に、必要に応じて[C]PVA、[D]架橋剤の[B]液状媒体の懸濁液、その他の任意成分等を混合することで調製することができる。当該コーティング組成物の固形分濃度の下限としては、1質量%が好ましく、10質量%がより好ましく、30質量%がさらに好ましい。上記固形分濃度の上限としては、80質量%が好ましく、70質量%がより好ましく、60質量%がさらに好ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
<[A]粒子の合成>
[A]粒子の合成に用いた各成分の略称を以下に示す。
MMA:メタクリル酸メチル
EHA:アクリル酸2−エチルヘキシル
BA:アクリル酸ブチル
BMA:メタクリル酸ブチル
LA:アクリル酸ラウリル
HEMA:メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
CHMA:メタクリル酸シクロヘキシル
PEGMA:メタクリル酸ポリエチレングリコール(日油(株)の「PE−200」、平均オキシエチレン付加モル数:4.5)
PMPMA:メタクリル酸1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル((株)ADEKAの「LA−82」)
MAPS:メタクリル酸3−(トリメトキシシリル)プロピル
DAAM:ジアセトンアクリルアミド
AA:アクリル酸
MAA:メタクリル酸
AN:アクリロニトリル
AMA:メタクリル酸アリル
VDF:フッ化ビニリデン
TFE:四フッ化エチレン
HFP:六フッ化プロピレン
[合成例1]粒子(S1)の合成
反応容器に、メタクリル酸メチル(MMA)60質量部、アクリル酸2−エチルヘキシル(EHA)30質量部、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)2質量部、メタクリル酸(MAA)5質量部、アクリロニトリル(AN)1質量部、メタクリル酸ポリエチレングリコール(PEGMA)1質量部、メタクリル酸1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル(PMPMA)1質量部、乳化剤((株)ADEKAの「アデカリアソープSR10」)2質量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1質量部、及び水80質量部を混合し、十分に攪拌し単量体乳化液を作製した。その後、セパラブルフラスコを水浴にて昇温を開始し、このセパラブルフラスコの内温が50℃に到達した時点で、重合開始剤としての過硫酸アンモニウム0.3質量部を加えた。セパラブルフラスコの内温が75℃に到達した時点で、上記単量体乳化液の添加を開始し、セパラブルフラスコの内温を75℃に維持したまま上記単量体乳化液を2時間かけてゆっくりと添加した。その後、セパラブルフラスコの内温を85℃まで昇温し、この温度を1時間維持して重合反応を行い、重合体(Pa−1)を重合した。その後、セパラブルフラスコを冷却して反応を停止させ、アンモニア水を加えてpHを7.6に調整し、水を加えて固形分濃度を調整し、粒子(S1)を46質量%含有する水分散体を得た。
[合成例2]粒子(S2)の合成
反応容器に、メタクリル酸メチル(MMA)51質量部、アクリル酸2−エチルヘキシル(EHA)46質量部、メタクリル酸(MAA)3質量部、乳化剤((株)クラレの「ポバール5−88」)5質量部、及び水20量部を混合し、十分に攪拌し単量体乳化液を作製した。セパラブルフラスコに水45質量部を仕込んだ。このセパラブルフラスコの内部を十分に窒素置換した後、水浴にて昇温を開始し、セパラブルフラスコの内温が82℃に到達した時点で、重合開始剤としての過硫酸アンモニウム0.03質量部を加えた。重合開始剤添加1分後に、上記単量体乳化液の添加を開始し、セパラブルフラスコの内温を82℃に維持したまま上記単量体乳化液を4時間かけてゆっくりと添加した。その際、過硫酸アンモニウムを1時間おきに0.02部追加添加した。その後、セパラブルフラスコの内温を82℃で3時間維持して重合反応を行い、重合体(Pa−2)を重合した。その後、セパラブルフラスコを冷却して反応を停止させ、アンモニア水を加えてpHを5.0に調整し、水を加えて固形分濃度を調整し、粒子(S2)を46質量%含有する水分散体を得た。
[合成例3]粒子(S3)の合成
下記表1に示す種類及び使用量の単量体を用いたこと以外は合成例2と同様にして重合体(Pa−3)を合成し、粒子(S3)を46質量%含有する水分散体を得た。
[合成例4]粒子(S4)の合成
反応容器に、メタクリル酸メチル(MMA)51質量部、アクリル酸2−エチルヘキシル(EHA)46質量部、メタクリル酸(MAA)3質量部、乳化剤((株)クラレの「ポバール5−88」)5質量部、及び水20量部を混合し、十分に攪拌し単量体乳化液を作製した。合成例2で得られた重合体(Pa−2)の粒子(S2)を含有する水分散体11質量部(重合体(Pa−2)5質量部)、及び水45質量部をセパラブルフラスコに仕込んだ。このセパラブルフラスコの内部を十分に窒素置換した後、水浴にて昇温を開始し、セパラブルフラスコの内温が82℃に到達した時点で、重合開始剤としての過硫酸アンモニウム0.03質量部を加えた。重合開始剤添加1分後に、上記単量体乳化液の添加を開始し、セパラブルフラスコの内温を82℃に維持したまま上記単量体乳化液を4時間かけてゆっくりと添加した。その際、過硫酸アンモニウムを1時間おきに0.02部追加添加した。その後、セパラブルフラスコの内温を82℃で3時間維持して重合反応を行い、重合体(Pa−4)を重合した。その後、セパラブルフラスコを冷却して反応を停止させ、アンモニア水を加えてpHを5.0に調整し、水を加えて固形分濃度を調整し、粒子(S4)を46質量%含有する水分散体を得た。
[合成例5]粒子(S5)の合成
下記表1に示す種類及び使用量の単量体を用いたこと以外は合成例4と同様にして重合体(Pa−5)を合成し、粒子(S5)を46質量%含有する水分散体を得た。
[合成例6]粒子(S6)の合成
電磁式攪拌機を備えた内容積約6Lのオートクレーブの内部を十分に窒素置換した後、脱酸素した純水2.5L及び乳化剤としてのパーフルオロデカン酸アンモニウム25gを仕込み、350rpmで攪拌しながら60℃まで昇温した。次いで、単量体であるフッ化ビニリデン(VDF)720質量部、六フッ化プロピレン(HFP)180質量部からなる混合ガスを、内圧が20kg/cmに達するまで仕込んだ。重合開始剤としてのジイソプロピルパーオキシジカーボネートを20質量%含有するフロン113溶液25gを窒素ガスを使用して圧入し、重合を開始した。重合中は内圧が20kg/cmに維持されるようVDF720質量部、HFP180質量部の比からなる混合ガスを逐次圧入して、圧力を20kg/cmに維持した。また、重合が進行するに従って重合速度が低下するため、3時間経過後に、先と同じ重合開始剤溶液の同量を窒素ガスを使用して圧入し、さらに3時間反応を継続した。その後、反応液を冷却すると同時に攪拌を停止し、未反応の単量体を放出した後に反応を停止することにより、重合体(Pb−1)の微粒子を40質量%含有する水分散体を得た。得られた重合体(Pb−1)につき、19F−NMRにより分析した結果、各単量体の質量組成比はVDF/HFP=720/180であった。
セパラブルフラスコの内部を十分に窒素置換した後、上記の工程で得られた重合体(Pb−1)の微粒子を含有する水分散体2250質量部(重合体(Pb−1)900質量部)、ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸ナトリウム1質量部及び水100質量部を仕込んだ。別容器にて、この水分散体に含まれる重合体(Pb−1)900質量部に対して、メタクリル酸メチル(MMA)30質量部、アクリル酸2−エチルヘキシル(EHA)49質量部、メタクリル酸シクロヘキシル(CHMA)5質量部、メタクリル酸1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル(PMPMA)1質量部、メタクリル酸3−(トリメトキシシリル)プロピル(MAPS)1質量部、ジアセトンアクリルアミド(DAAM)5質量部、アクリル酸(AA)2質量部、メタクリル酸(MAA)2質量部、アクリロニトリル(AN)5質量部、2−エチルヘキシルチオグリコレート1質量部、乳化剤((株)ADEKAの「アデカリアソープSR10」)2質量部及び水80質量部を混合し、十分に攪拌し単量体乳化液を作製した。その後、上記セパラブルフラスコを水浴にて昇温を開始し、このセパラブルフラスコの内温が50℃に到達した時点で、重合開始剤としての過硫酸アンモニウム0.5質量部を加えた。セパラブルフラスコの内温が75℃に到達した時点で、上記作製した単量体乳化液の添加を開始し、セパラブルフラスコの内温を75℃に維持したまま単量体乳化液を2時間かけてゆっくりと添加した。その後、セパラブルフラスコの内温を85℃まで昇温し、この温度を1時間維持して重合反応を行い、重合体(Pa−6)を重合した。その後、セパラブルフラスコを冷却して反応を停止させ、アンモニア水を加えてpHを7.6に調整し、水を加えて固形分濃度を調整し、粒子(S6)を46質量%含有する水系分散体を得た。
[合成例7及び8]粒子(S7)及び粒子(S8)の合成
下記表1に示す種類及び使用量の単量体を用いたこと以外は合成例6と同様にして粒子(S7)を46質量%含有する水分散体及び粒子(S8)を46質量%含有する水分散体をそれぞれ得た。
<[A]粒子の物性>
上記合成した[A]粒子について、以下の方法により平均粒子径、吸熱ピーク温度及びTHF不溶分を測定した。結果を下記表1に合わせて示す。
[平均粒子径]
水分散体について、動的光散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置(大塚電子(株)の「FPAR−1000」)を用いて粒度分布を測定し、その粒度分布から平均粒子径(D50)を求めた。
[吸熱ピーク温度]
水分散体について、示差走査熱量計(DSC)によって測定し、吸熱ピークを観測した。
[THF不溶分]
得られた水分散体のうちの約10gを直径8cmのテフロン(登録商標)製のシャーレへ秤り取り、120℃で1時間乾燥して成膜した。得られた膜のうちの1gをテトラヒドロフラン(THF)400mL中に浸漬して50℃で3時間振とうした。次いで、THF相を300メッシュの金網で濾過して不溶分を分離した後、THF相からTHF溶媒を蒸発除去して得た残存物の質量(Y(g))の測定値から、下記式によってTHF不溶分(%)を求めた。
THF不溶分(%)=((1−Y)/1)×100
下記表1中、「−」は該当する成分を使用しなかったことを示す。
Figure 2021188240
<コーティング組成物の調製及び塗膜の形成>
コーティング組成物の調製に用いた[A]粒子以外の各成分を以下に示す。
[[C]PVA]
(C−1):ポリビニルアルコール((株)クラレの「ポバール5−88」(けん化度87%))
(C−2):カルボン酸変性ポリビニルアルコール((株)クラレの「ポバール25−88KL」)
(C−3):アセトキシ変性ポリビニルアルコール(三菱ケミカル(株)の「ゴーセネックスZ−200」)
(C−4):シラノール変性ポリビニルアルコール((株)クラレの「25−98R」)
[[D]]架橋剤]
(D−1):大塚化学(株)のアジピン酸ジヒドラジド
(D−2):日清紡ケミカル(株)の「カルボジライトE−05」
(D−3):信越化学(株)の「KBM9659」
[その他の成分]
水性ウレタン樹脂:第一工業製薬(株)の「スーパーフレックス460」
[実施例1−1]コーティング組成物(T1)の調製及び塗膜の形成
[A]粒子としての粒子(S1)を含有する水分散体213質量部(粒子(S1)100質量部を含有)に、[D]架橋剤としての(D−2)の水分散体25質量部(固形分10質量部を含有)、成膜助剤としてのテキサノール(JNC(株)の「CS−12」)2質量部、エチルカルビトール2質量部、及びブチルセロソルブ1質量部を加え、300rpmで攪拌することにより、コーティング組成物(T1)を調製した。コーティング組成物(T1)をウレタン製合成皮革の表面にバーコーターを用いて乾燥膜厚が2〜20μmとなるように塗布し、120℃で2分間乾燥することにより、塗膜を形成した。
[実施例1−2〜1−16及び比較例1−1〜1−4]
下記表2に示す種類及び使用量の各成分を用いたこと以外は実施例1−1と同様にコーティング組成物(T2)〜(T16)及び(CT1)〜(CT4)を調製し、塗膜を形成した。
<評価>
上記形成した塗膜について、下記の方法に従い、耐汚れ性、汚れ除去性及び光沢性を評価した。結果を下記表2に示す。下記表2中、「−」は該当する成分を使用しなかったことを示す。
[耐汚れ性(1)]
塗膜を学振式摩擦堅牢度試験機(大栄科学精器製作所(株)の「RT−300」)の湾曲面にセットし、汚染布(EMPA♯128/1)及び1300g荷重の重りを取付けた摩擦子で500往復の汚染摩擦試験を行った。汚染摩擦試験前後のLab値をハンディ型色差計(コニカミノルタ(株)の「CM−700d」)で測定し、色差ΔEを計算した。耐汚れ性は、ΔEが25未満の場合は「A」(極めて良好)と、25以上30未満の場合は「B」(良好)と、30以上40未満の場合は「C」(やや良好)と、40以上50未満の場合は「D」(不良)と、50以上の場合は「E」(極めて不良)と評価した。
[汚れ除去性(1)]
上記「耐汚れ性(1)」の試験で汚染摩擦試験を行った後の塗膜を、水で濡らしたベンコットを用いて手で水拭きし、ベンコット側に汚染が残らなくなった時点を終点とした。水拭き後のLab値を上記「耐汚れ性(1)」の試験で行った方法と同様にして測定し、汚染摩擦試験前のLab値を用いて色差ΔEを計算した。汚れ除去性は、ΔEが25未満の場合は「A」(極めて良好)と、25以上30未満の場合は「B」(とても良好)と、30以上40未満の場合は「C」(良好)と、40以上50未満の場合は「D」(不良)と、50以上の場合は「E」(極めて不良)と評価した。
[光沢性]
上記「耐汚れ性(1)」の試験を行う前の塗膜について、光沢度計(BYK社の「micrо−TRI−glоss」)を用いて60°光沢を測定した。60°光沢は、その数値が低いほど低光沢であることを示す。光沢性は、60°光沢が5未満の場合は「A」(極めて良好)と、5以上10未満の場合は「B」(とても良好)と、10以上20未満の場合は「C」(良好)と、20以上25未満の場合は「D」(不良)と、25以上の場合は「E」(極めて不良)と評価した。
Figure 2021188240
表2の結果から、実施例のコーティング組成物により形成された塗膜は、比較例のコーティング組成物により形成された塗膜と比較して、耐汚れ性及び汚れ除去性に優れることが明らかとなった。したがって、当該コーティング組成物によれば、皮革に耐汚れ性及び汚れ除去性に優れる塗膜を形成できる。
[実施例2−1〜2−16及び比較例2−1〜2−4]
上述の光沢性試験の結果がA評価(60°光沢が5未満)でなかった塗膜について、対応する塗膜を形成したコーティング組成物100質量部に艶消し剤(エボニック社の「ACEMATT TS100」)を1質量部ずつ段階的に増加させて添加したコーティング組成物をそれぞれ調製した上で塗膜を形成し、各塗膜の光沢性を評価することで、光沢性がA評価となるために必要な艶消し剤の添加量を求めた。結果を下記表3に示す。なお、実施例2−15及び実施例2−16については、実施例1−15及び1−16において光沢性試験の結果がA評価であったため、上述の操作を行っていない。よって、これらの実施例については、下記表3中、艶消し剤量を「0」と記載している。
コーティング組成物(T1)〜(T14)及び(CT1)〜(CT4)に、上述の試験で求めた添加量の艶消し剤を添加し、コーティング組成物(T1’)〜(T14’)及び(CT1’)〜(CT4’)を調製した。
次いで、コーティング組成物(T1’)〜(T14’)、(T15)、(T16)及び(CT1’)〜(CT4’)を用い、塗膜を形成した。
<評価>
上記形成した塗膜について、下記の方法に従い、耐汚れ性及び汚れ除去性を評価した。結果を下記表3に示す。
[耐汚れ性(2)]
上述の「耐汚れ性(1)」の試験と同様にして色差ΔEを計算した。本試験での耐汚れ性の評価基準は、ΔEが25未満の場合は「A」(極めて良好)と、25以上30未満の場合は「B」(とても良好)と、30以上35未満の場合は「C」(良好)と、35以上40未満の場合は「C」(やや良好)と、40以上50未満の場合は「D」(不良)と、50以上の場合は「E」(極めて不良)とした。
[汚れ除去性(2)]
上記「耐汚れ性(2)」の試験で汚染摩擦試験を行った後の塗膜を用いたこと以外は上述の「汚れ除去性(1)」の試験と同様にして色差ΔEを計算し、耐汚れ性の評価を行った。
Figure 2021188240
表3の結果から、実施例のコーティング組成物は、比較例のコーティング組成物と比較して、光沢性を低減させるために必要な艶消し剤量が少ないことが明らかとなった。また、実施例のコーティング組成物により形成された塗膜は、艶消し剤を配合した場合であっても、耐汚れ性及び汚れ除去性が良好であることが明らかとなった。
また、実施例2−11〜2−14では、艶消し剤の添加量を低減でき、耐汚れ性及び汚れ除去性により優れた塗膜を形成できることが明らかとなった。
さらに、実施例2−15及び2−16では、艶消し剤を添加せずとも、光沢性が低く、かつ耐汚れ性及び汚れ除去性にさらに優れた塗膜を形成できることが明らかとなった。

Claims (7)

  1. 不飽和カルボン酸エステルに由来する繰り返し単位を有する第1重合体を含む粒子と、
    液状媒体と
    を含有する皮革用コーティング組成物。
  2. ポリビニルアルコールをさらに含有する請求項1に記載の皮革用コーティング組成物。
  3. 上記ポリビニルアルコールの含有量が、上記粒子100質量部に対して1質量部以上300質量部以下である請求項1又は請求項2に記載の皮革用コーティング組成物。
  4. 上記粒子の平均粒子径が500nm以上6000nm以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の皮革用コーティング組成物。
  5. 上記第1重合体が架橋性単量体に由来する繰り返し単位をさらに有する請求項4に記載の皮革用コーティング組成物。
  6. 上記粒子のTHF不溶分が60質量%以上である請求項4又は請求項5に記載の皮革用コーティング組成物。
  7. 上記粒子が含フッ素エチレン系単量体に由来する繰り返し単位を有する第2重合体をさらに含む請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の皮革用コーティング組成物。

JP2020214887A 2020-05-28 2020-12-24 皮革用コーティング組成物 Pending JP2021188240A (ja)

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CN115449285A (zh) * 2022-10-12 2022-12-09 宏兴汽车皮革(福建)发展有限公司 一种低极性摩擦性汽车真皮

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