JPH08120148A - 一液型水系架橋性分散体 - Google Patents

一液型水系架橋性分散体

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JPH08120148A
JPH08120148A JP26292494A JP26292494A JPH08120148A JP H08120148 A JPH08120148 A JP H08120148A JP 26292494 A JP26292494 A JP 26292494A JP 26292494 A JP26292494 A JP 26292494A JP H08120148 A JPH08120148 A JP H08120148A
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epoxy group
emulsion
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unsaturated monomer
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JP26292494A
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English (en)
Inventor
Koji Tamori
功二 田守
Atsushi Watanabe
篤 渡辺
Minoru Kato
稔 加藤
Akio Hiraharu
晃男 平春
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、貯蔵安定性に優れ、耐水性および
強度に優れた塗膜を形成することができ、さらには耐候
性にも優れた塗膜を形成することができる一液架橋水系
分散体を提供する。 【構成】 本発明に係る一液架橋水系分散体は、エポキ
シ基を含む共重合体エマルジョン[I]と、カルボキシ
ル基を含む共重合体エマルジョン[II]とを含み、特定
のアミンを含有しているかあるいは上記のエマルジョン
[I]または[II]のうちいずれかが反応性アニオン性
乳化剤を用いて乳化重合されている。さらに上記の共重
合体エマルジョンとしてポリシロキサン複合重合体エマ
ルジョンを使用することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯蔵安定性に優れ、か
つ常温または加熱乾燥後に透明性に優れ、耐水性および
強度に優れた塗膜を形成することができ、さらには耐候
性にも優れた塗膜を形成することができる一液型水系架
橋性分散体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保全および安全衛生の面か
ら、コーティング材の無公害化が強く要望されている。
このため従来の溶剤型コーティング材から水系コーティ
ング材に移行する傾向にあり、これに伴って水系コーテ
ィング材を形成するコーティング用エマルジョンにも高
度な性能が要求されつつある。
【0003】このような水系コーティング材から得られ
る塗膜をより高強度化する方法としては、水系コーティ
ング材に架橋機能を付与して水系架橋性コーティング材
とし、化学結合させることによって硬化させる方法が知
られている。具体的にはたとえば、アルコール性水酸基
を含むエマルジョンとメラミンとを含有する水系コーテ
ィング材、あるいはエポキシ基を含むエマルジョンとア
ミンとを含有する水系コーティング材などが知られてい
る。
【0004】しかしながらアルコール性水酸基とメラミ
ンとの組み合わせた水系架橋性コーティング材は、10
0℃以上で焼き付けて成膜する必要があり、またエポキ
シ基とアミンとを組み合わせた水系架橋性コーティング
材は、エマルジョンとアミンとの硬化反応速度が速いの
で、使用直前までエマルジョンとアミンとの2液を別々
に保存しなければならないといった問題点があった。
【0005】このような問題点を解決するものとして、
たとえば特公平5−86817号公報には、エポキシ
基、アミノ基、カルボキシル基などの互いに反応する官
能基を別々に含む2つのエマルジョンを混合することに
より一液型水系架橋性組成物を形成する方法が提案され
ており、この一液型水系架橋性組成物には、その貯蔵安
定性を高めるために界面活性剤が必要に応じて添加され
ている。
【0006】しかしながらこの一液型水系架橋性組成物
から塗膜を形成しようとすると、得られる塗膜中にエポ
キシ基、アミノ基、カルボキシル基などの親水性の強い
官能基が残存することがあり、また界面活性剤の存在に
よって得られる塗膜の耐水性が劣ることがあった。特に
この一液架橋水系組成物を外装用塗料として使用する場
合には、塗膜の耐候性の向上が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に鑑みてなされたものであり、貯蔵安定性に
優れ、耐水性および強度に優れた塗膜を形成することが
でき、さらには耐候性にも優れた塗膜を形成することが
できる一液型水系架橋性分散体を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな問題点を解決するために鋭意検討したところ、エポ
キシ基を含む共重合体エマルジョン[I]と、カルボキ
シル基を含む共重合体エマルジョン[II]とを含み、ア
ミノアルコールを含有する一液型水系架橋性分散体、あ
るいはこれらエマルジョン[I]または[II]のうちい
ずれかが反応性アニオン性乳化剤を用いて乳化重合され
ている一液型水系架橋性分散体は、貯蔵安定性に優れ、
しかも架橋反応により強度に優れた塗膜を形成しうると
ともに、成膜後には官能基が残存することがなく極めて
優れた耐水性を有する塗膜を形成することを見出した。
【0009】また本発明者らは、これらの共重合体エマ
ルジョンとしてポリシロキサン複合重合体エマルジョン
を使用すると、上記のような特性に加えて耐候性にも優
れた塗膜を形成することができることを見出して本発明
を完成するに至った。
【0010】すなわち本発明に係る第1の一液型水系架
橋性分散体は、 [I](a-1) エポキシ基を有するエチレン性不飽和単量
体:0.5〜90重量%、(b-1) エポキシ基とは非反応性
の(メタ)アクリレート類:10〜99.5重量%、およ
び(c-1) エポキシ基とは非反応性であって、上記の(a-
1) および(b-1) とラジカル共重合可能な他のエチレン
性不飽和単量体:0〜89.5重量%[(a-1) +(b-1)
+(c-1) の合計は100重量%である]を、(d-1) アニ
オン性乳化剤の存在下に乳化重合させて得られるエポキ
シ基を含む共重合体エマルジョンと、 [II](a-2) カルボキシル基を有するエチレン性不飽和
単量体:1〜30重量%、(b-2) (メタ)アクリレート
類:10〜99重量%、および(c-2) 上記の(a-2) およ
び(b-2) とラジカル共重合可能な他のエチレン性不飽和
単量体:0〜89重量%[(a-2) +(b-2) +(c-2) の合
計は100重量%である]を、(d-2) アニオン性乳化剤
の存在下に乳化重合させて得られるカルボキシル基を含
む共重合体エマルジョンと含み、[I]/[II](固形
分重量比)が0.1〜10であり、上記のアニオン性乳
化剤(d-1) 、(d-2) のいずれか一方または両方が反応性
アニオン性乳化剤であって、かつ [III]アミン系硬化触媒を、[I]と[II]との合計
100重量部に対して0〜10重量部の量で含有してい
ることを特徴としている。
【0011】本発明に係る第2の一液型水系架橋性分散
体は、上記のような[I]エポキシ基を含む共重合体エ
マルジョンと、[II]カルボキシル基を含む共重合体エ
マルジョンとを含み、[I]/[II](固形分重量比)
が0.1〜10の量であって、かつ[III-a]アミノアル
コールを、[I]と[II]との合計100重量部に対し
て、0.1〜10重量部の量で含んでいる。
【0012】本発明に係る第3の一液型水系架橋性分散
体は、(A)前記の[I]エポキシ基を含む共重合体エ
マルジョンおよび/または[IV]該共重合体エマルジョ
ン[I]100重量部(固形分)の存在下に、(e)アル
コキシシランを、0.1〜500重量部の量で縮合反応
させて得られるエポキシ基を含むポリシロキサン複合重
合体エマルジョン、および(B)前記の[II]カルボキ
シル基を含む共重合体エマルジョンおよび/または
[V]該共重合体エマルジョン[II]100重量部(固
形分)の存在下に、(e)アルコキシシランを、0.1〜5
00重量部の量で縮合反応させて得られるカルボキシル
基を含むポリシロキサン複合重合体エマルジョンを含有
し、(A)/(B)(固形分重量比)が0.1〜10で
あり、上記[I]+[II]+[IV]+[V]の合計を1
00重量%とするとき[IV]と[V]の合計量が10重
量%以上であり、上記のアニオン性乳化剤(d-1) 、(d-
2) のいずれか一方または両方が反応性アニオン性乳化
剤であり、かつ[III]アミン系硬化触媒を、(A)と
(B)との合計100重量部(固形分)に対して0〜1
0重量部の量で含有していることを特徴としている。
【0013】本発明に係る第4の一液型水系架橋性分散
体は、上記のような(A)と(B)とを(A)/(B)
(固形分重量比)が0.1〜10の量で含有し、上記
[I]+[II]+[IV]+[V]の合計が100重量%
とするとき[IV]と[V]の合計量が10重量%以上で
あり、かつ[III]アミン系硬化触媒を、(A)と
(B)との合計100重量部(固形分)に対して0.1
〜10重量部の量で含有しているとを特徴としている。
【0014】
【発明の具体的説明】以下本発明に係る一液型水系架橋
性分散体について、具体的に説明する。まず本発明に係
る一液型水系架橋性分散体を形成する各成分について説
明する。
【0015】[I]エポキシ基を含む共重合体エマルジ
ョン 本発明で用いられるエポキシ基を含む共重合体エマルジ
ョン[I]は、(a-1) エポキシ基を有するエチレン性不
飽和単量体と、(b-1) エポキシ基とは非反応性の(メ
タ)アクリレート類と、(c-1) エポキシ基とは非反応性
であって、上記の(a-1) および(b-1) とラジカル共重合
可能な他のエチレン性不飽和単量体とを、(d-1) アニオ
ン性乳化剤の存在下に乳化重合させて得られる。
【0016】このような(a-1) エポキシ基を有するエチ
レン性不飽和単量体としては、たとえばグリシジル(メ
タ)アクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのエ
ポキシ誘導体などが挙げられる。これらは2種以上組合
せて用いてもよい。
【0017】(b-1) エポキシ基とは非反応性の(メタ)
アクリレート類としては、たとえば(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸n-プロピル、(メタ)アクリル酸i-プロピル、(メ
タ)アクリル酸n-ブチル、(メタ)アクリル酸i-ブチ
ル、(メタ)アクリル酸t-ブチル、(メタ)アクリル酸
n-アミル、(メタ)アクリル酸i-アミル、(メタ)アク
リル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、
(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリ
ル酸オクチル、(メタ)アクリル酸i-ノニル、(メタ)
アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシルなどを
挙げることができる。好ましくは(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
n-ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸2-エチルヘキシルなどを挙げることがで
きる。これらは2種以上組合せて用いてもよい。
【0018】(c-1) エポキシ基とは非反応性であって、
上記の(a-1) 、(b-1) とラジカル共重合可能な他のエチ
レン性不飽和単量体としては、たとえば、1,3-ブタジエ
ン、イソプレン、2-クロル-1,3-ブタジエンなどの脂肪
族共役ジエン、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエンなどの芳香族ビニル化合物、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル、(メ
タ)アクリロニトリル、α−クロルアクリロニトリルな
どのシアン化ビニル化合物などを挙げることができる。
これらは2種以上組合せて用いてもよい。これらのう
ち、1,3-ブタジエン、スチレン、アクリロニトリル、α
−メチルスチレンなどが好ましく用いられる。なお、エ
マルジョン[I]において単量体成分(c-1) としてエポ
キシ基と反応する基を有する単量体、例えば不飽和カル
ボン酸などは使用しない。
【0019】本発明で用いられるエポキシ基を含む共重
合体エマルジョン[I]は、上記のような単量体成分(a
-1) 、(b-1) および(c-1) を、アニオン性乳化剤(d-1)
の存在下に乳化重合させて得られる。
【0020】エポキシ基を含む共重合体エマルジョン
[I]を調製するに際して、(a-1) +(b-1) +(c-1) の
合計を100重量%とするとき、(a-1) エポキシ基を有
するエチレン性不飽和単量体は、0.5〜90重量%好
ましくは1〜70重量%さらに好ましくは2〜50重量
%の量で、(b-1) (メタ)アクリレート類は、10〜9
9.5重量%好ましくは20〜95重量%さらに好まし
くは30〜90重量%の量で、(c-1) 他のエチレン性不
飽和単量体は、0〜89.5重量%好ましくは0〜70
重量%の量で用いられる。上記のような量の各成分から
形成されるエポキシ基を含む共重合体エマルジョン
[I]からは、透明性に優れ、高強度の塗膜を形成しう
る一液型水系架橋性分散体を得ることができる。
【0021】なお上記のようなエポキシ基を含む共重合
体エマルジョン[I]において、(a-1) エポキシ基を有
するエチレン性不飽和単量体の量が0.5重量%未満で
あると、高強度の塗膜を形成しうる一液型水系架橋性分
散体が得られにくく、一方90重量%を越えると一液型
水系架橋性分散体は貯蔵安定性に劣る。また(b-1) (メ
タ)アクリレート類の量が10重量%未満であると、透
明性に優れた塗膜を形成しうる一液型水系架橋性分散体
が得られにくく、一方99.5重量%を越えると相対的
に(a-1) エポキシ基を分子中に有するエチレン性不飽和
単量体の量が0.5重量%未満となるので、塗膜の強度
が低下する。また(c-1) 他のエチレン性不飽和単量体の
量が89.5重量%を超えると、相対的に(b-1) (メ
タ)アクリレート類の量が10重量%未満となるので得
られる塗膜の透明性が低下することがある。
【0022】(d-1) アニオン性乳化剤 本発明で用いられるアニオン性乳化剤(d-1) としては、
具体的にたとえば、高級アルコール硫酸エステルのアル
カリ金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金
属塩、コハク酸ジアルキルエステルスルホン酸のアルカ
リ金属塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸の
アルカリ金属塩、ポリオキシエチレンアルキル(または
アルキルフェニル)エーテルの硫酸エステル塩などを挙
げることができる。
【0023】さらにアニオン性乳化剤(d-1) としては、
分子中にラジカル重合性の不飽和二重結合を有する反応
性アニオン性乳化剤を挙げることができ、具体的に、ラ
テムルS−180A(花王(株)製)、エレミノールJ
S−2(三洋化成(株)製)、アクアロンHS−10
(第一工業製薬(株)製)、アデカリアソープSE−1
0N(旭電化工業(株)製)などを挙げることができ
る。
【0024】これらのアニオン性乳化剤(d-1) は、2種
以上組合わせて用いてもよい。単量体(a-1) 、(b-1) お
よび(c-1) の乳化重合に際して、このアニオン性乳化剤
(d-1) は、単量体の合計100重量部に対して、0.1
〜3重量部の量で用いられることが好ましい。
【0025】上記のようなアニオン性乳化剤(d-1) の存
在下に単量体(a-1) 、(b-1) および(c-1) を乳化重合さ
せて得られるエポキシ基を含む共重合体エマルジョン
[I]を用いると、貯蔵安定性に優れた一液型水系架橋
性分散体を得ることができるとともに、該一液型水系架
橋性分散体からは耐水性に優れた塗膜を形成することが
できる。
【0026】上記のような乳化重合に際しては、アニオ
ン性乳化剤(d-1) とともに公知の他の非イオン性乳化
剤、両性乳化剤と併用することもできる。なおアニオン
性乳化剤(d-1) を使用せず、非イオン性乳化剤あるいは
カチオン性乳化剤のみを用いて調製されたエポキシ基を
含む共重合体エマルジョンを、カルボキシル基を含む共
重合体エマルジョンと混合すると常温で固化してしまい
貯蔵安定性に劣ることがあり、あるいは耐水性に劣る塗
膜が得られることがある。
【0027】また上記のような乳化重合に際しては、ア
ニオン性乳化剤(d-1) とともにラジカル重合開始剤、連
鎖移動剤などを併用することができる。ラジカル重合開
始剤としては、たとえばクメンハイドロパーオキサイ
ド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、
パラメンタンハイドロパーオキサイドなどの有機ハイド
ロパーオキサイド類からなる酸化剤と、アスコルビン酸
ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、含糖ピロリン酸鉄、ス
ルホキシレート、含糖ピロリン酸鉄/スルホキシレート
の混合処方などの還元剤との組み合わせによるレドック
ス系の開始剤、アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル
-2,2'-アゾビスイソブチレート、2-カルバモイルアザイ
ソブチロニトリルなどのアゾ化合物、ベンゾイルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、t-チルパーオキ
シ-2-エチルヘキサノエートなどの有機過酸化物などを
挙げることができる。
【0028】これらのうちレドックス系開始剤が好まし
く用いられる。このレドックス系開始剤を用いると、乳
化重合を温度、pHの穏和な重合条件下で行なうことが
できるので、エポキシ基の加水分解を抑制することがで
きる。ラジカル重合開始剤は、単量体合計100重量部
に対して、通常0.01〜5重量部程度の量で用いるこ
とができる。
【0029】また連鎖移動剤としては、t-ドデシルメル
カプタン、オクチルメルカプタン、n-テトラデシルメル
カプタン、n-ヘキシルメルカプタンなどのメルカプタン
類;臭化エチレンなどのハロゲン化合物;α−メチルス
チレンダイマーなどを用いることができる。連鎖移動剤
は、単量体合計100重量部に対して、通常0.02〜
1重量部の量で用いることができる。
【0030】さらに上記のような乳化重合に際しては、
各種電解質、pH調整剤などを必要に応じて併用するこ
ともできる。乳化重合は、単量体(a-1) 、(b-1) および
(c-1) 、単量体の合計100重量部に対して100〜5
00重量部の量の水を用いて、アニオン性乳化剤(d-1)
さらに必要に応じてラジカル重合開始剤、連鎖移動剤な
どの存在下に、通常、重合温度5〜70℃好ましくは3
0〜60℃で、重合時間0.1〜10時間行なわれる。
【0031】本発明では、得られるエマルジョンの重合
転化率は、99.5%以上であることが好ましい。上記
のようにして得られるエポキシ基を含む共重合体エマル
ジョン[I]中に含まれる共重合体のポリスチレン換算
重量平均分子量は、50,000以上さらに好ましくは
100,000以上であることが望ましい。なおこの分
子量が50,000未満であると、該エマルジョン
[I]を含む一液型水系架橋性分散体から形成される塗
膜は、強度に劣ることがある。
【0032】またエポキシ基を含む共重合体エマルジョ
ン[I]の粒子径は、0.04〜0.3μmの粒子が全粒
子中80重量%以上であるような粒子径分布を持つこと
が望ましい。このような粒子径分布を有するエマルジョ
ン[I]からは、貯蔵安定性に優れ、かつ耐水性に優れ
た塗膜を形成することができるような一液型水系架橋性
分散体を形成することができる。なおこの粒子径は、乳
化剤の使用量を調節することによって容易に調整するこ
とができる。
【0033】カルボキシル基を含む共重合体エマルジョ
ン[II] 本発明で用いられるカルボキシル基を含む共重合体エマ
ルジョン[II]は、(a-2) カルボキシル基を有するエチ
レン性不飽和単量体と、(b-2) (メタ)アクリレート類
と、(c-2) 他のエチレン性不飽和単量体とを、(d-2) ア
ニオン性乳化剤の存在下に乳化重合させて得られる。
【0034】このような(a-2) カルボキシル基を有する
エチレン性不飽和単量体としては、たとえばイタコン
酸、(メタ)アクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロ
トン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸などが挙げら
れる。これらは2種以上組合せて用いてもよい。
【0035】(b-2) (メタ)アクリレート類としては、
エポキシ基を含むエマルジョン[I]において示した
(メタ)アクリレート類(b-1) に加えて、ヒドロキシメ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレートなど水酸基を有する(メタ)アクリレート
などを挙げることができる。(メタ)アクリレート類の
うちで好ましいものは、前記エポキシ基を含む共重合体
エマルジョン[I]の(b-1) で好ましい単量体として挙
げたものをヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなど
を挙げることができる。これらは2種以上組合せて用い
てもよい。
【0036】(c-2) 他のエチレン性不飽和単量体として
は、エポキシ基を含むエマルジョン[I]において示し
た他のエチレン性不飽和単量体(c-1) に加えて、エチレ
ン系不飽和ジカルボン酸−酸無水物、−モノアルキルエ
ステル、−モノアミド類などを挙げることができる。こ
れらは2種以上組合せて用いてもよい。これらのうちで
は、1,3-ブタジエン、スチレン、アクリロニトリル、α
−メチルスチレンなどが好ましく用いられる。
【0037】本発明で用いられるカルボキシル基を含む
共重合体エマルジョン[II]は、上記のような単量体成
分(a-2) 、(b-2) 、(c-2) を、アニオン性乳化剤(d-2)
の存在下に乳化重合させて得られる。
【0038】カルボキシル基を含む共重合体エマルジョ
ン[II]を調製するに際して、(a-2) +(b-2) +(c-2)
の合計を100重量%とするとき、(a-2) カルボキシル
基を有するエチレン性不飽和単量体は、1〜30重量%
好ましくは2〜20重量%さらに好ましくは3〜15重
量%の量で、(b-2) (メタ)アクリレート類は、10〜
99重量%の量で、(c-2) 他のエチレン性不飽和単量体
は、0〜89重量%好ましくは0〜70重量%の量で用
いられる。上記のような量の各成分から形成されるカル
ボキシル基を含む共重合体エマルジョン[II]からは、
透明性に優れ、高強度の塗膜を形成しうる一液型水系架
橋性分散体を得ることができる。
【0039】なお上記のようなカルボキシル基を含む共
重合体エマルジョン[II]において、(a-2) カルボキシ
ル基を有するエチレン性不飽和単量体の量が1重量%未
満であると、高強度の塗膜を形成しうる一液型水系架橋
性分散体が得られにくく、一方30重量%を越えると一
液型水系架橋性分散体は貯蔵安定性に劣る。また(b-2)
(メタ)アクリレート類の量が10重量%未満である
と、透明性に優れた塗膜を形成しうる一液型水系架橋性
分散体が得られにくく、一方99重量%を越えると相対
的に(a-2) カルボキシル基を分子中に有するエチレン性
不飽和単量体の量が1重量%未満となってしまうので、
塗膜の強度が低下する。また(c-2) 他のエチレン性不飽
和単量体の量が89重量%を超えると、相対的に(b-2)
(メタ)アクリレート類の量が10重量%未満となるの
で得られる塗膜の透明性が低下することがある。
【0040】(d-2) アニオン性乳化剤としては、前記ア
ニオン性乳化剤(d-1) と同様のものを挙げることができ
る。これらは2種以上組合せて用いてもよい。さらにエ
ポキシ基を含むエマルジョン[I]の乳化重合と同様の
条件で、他の非イオン性乳化剤、両性乳化剤、ラジカル
重合開始剤、連鎖移動剤などを併用することもできる。
【0041】カルボキシル基を含む共重合体エマルジョ
ン[II]を調製する際には、エポキシ基を含むエマルジ
ョン[I]の乳化重合の際に示したラジカル重合開始剤
に加えて、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの
過硫酸塩をラジカル重合開始剤として用いることもで
き、過硫酸塩が好ましく用いられる。ラジカル重合開始
剤は、単量体合計100重量部に対して、通常0.01
〜5重量部程度の量で用いることができる。さらに上記
のような乳化重合に際しては、各種電解質、pH調整剤
などを必要に応じて併用することもできる。
【0042】乳化重合は、単量体(a-2) 、(b-2) および
(c-2) 、単量体の合計100重量部に対して100〜5
00重量部の量の水を用いて、アニオン性乳化剤(d-2)
さらに必要に応じてラジカル重合開始剤、連鎖移動剤な
どの存在下に、通常、重合温度5〜90℃好ましくは5
0〜90℃で、重合時間0.1〜10時間行なわれる。
【0043】本発明では、得られるエマルジョンの重合
転化率は、99.5%以上であることが好ましい。上記
のようにして得られるカルボキシル基を含む共重合体エ
マルジョン[II]中に含まれる共重合体のポリスチレン
換算重量平均分子量は、20,000以上さらに好まし
くは50,000以上であることが望ましい。
【0044】なおこの分子量が20,000未満である
と、該エマルジョン[II]を含む一液型水系架橋性分散
体から形成される塗膜は、強度に劣ることがある。また
エポキシ基を含む共重合体エマルジョン[II]の粒子径
は、0.04〜0.3μmの粒子が全粒子中80重量%以
上であるような粒子径分布を持つことが望ましい。この
ような粒子径分布を有するエマルジョン[II]からは、
貯蔵安定性に優れ、かつ耐水性に優れた塗膜を形成する
ことができるような一液型水系架橋性分散体を形成する
ことができる。この粒子径は、乳化剤の使用量を調節す
ることによって容易に調整することができる。
【0045】ポリシロキサン複合重合体エマルジョン
[IV]および[V] 本発明で用いられるエポキシ基を含むポリシロキサン複
合重合体エマルジョン[IV]は、上記のエポキシ基を含
む共重合体エマルジョン[I]100重量部(固形分)
の存在下に、(e) アルコキシシランを、0.1〜500
重量部の量で縮合反応させて得られる。
【0046】またカルボキシル基を含むポリシロキサン
複合重合体エマルジョン[V]は、上記のカルボキシル
基を含む共重合体エマルジョン[II]100重量部(固
形分)の存在下に、(e) アルコキシシランを、0.1〜
500重量部の量で縮合反応させて得られる。
【0047】このようなアルコキシシラン(e) は、 式 Ra nSi(ORb4-n (式中、Ra は炭素数1〜8の有機基であり、Rb は炭
素数1〜5のアルキル基または炭素数1〜4のアシル基
であり、nは0〜3の整数である。)で示される。具体
的には、炭素数1〜8の有機基Ra としては、たとえば
メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基など
のアルキル基、ビニル基、γ-クロロプロピル基、3,3,3
-トリフロロプロピル基、γ-グリシドキシプロピル基、
γ-メタクリルオキシプロピル基、γ-メルカプトプロピ
ル基、フェニル基、3,4-エポキシシクロヘキシルエチル
基、γ-アミノプロピル基などが挙げられる。
【0048】また炭素数1〜5のアルキル基または炭素
数1〜4のアシル基Rb としては、たとえばメチル基、
エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、
t-ブチル基、アセチル基などが挙げられる。
【0049】上記式で示されるアルコキシシランとして
は、具体的にたとえば、テトラメトキシシラン、テトラ
エトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブト
キシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリ
エトキシシラン、n-プロピルトリメトキシシラン、n-プ
ロピルトリエトキシシラン、i-プロピルトリメトキシシ
ラン、i-プロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメト
キシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ-クロロプ
ロピルトリメトキシシラン、γ-クロロプロピルトリエ
トキシシラン、3,3,3-トリフロロプロピルトリメトキシ
シラン、3,3,3-トリフロロプロピルトリエトキシシラ
ン、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ-
グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ-メタク
リルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ-メタクリ
ルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ-メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシ
ラン、フェニルトリエトキシシラン、3,4-エポキシシク
ロヘキシルエチルトリメトキシシラン、3,4-エポキシシ
クロヘキシルエチルトリエトキシシラン、ジメチルジメ
トキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジ
メトキシシラン、γ-アミノプロピルトリメトキシシラ
ンなどを挙げることができる。
【0050】これらのうちでは、テトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジジエト
キシシランなどが好ましく用いられる。
【0051】上記の基Ra およびRb の炭素数が上記の
ような数であると、アルコキシシランは水溶性に優れて
おり、エマルジョン[I]または[II]中に吸収されや
すいので好ましい。
【0052】上記のアルコキシシランは、2種以上を併
用することもできる。またオルガノシロキサンは、たと
えばチタン、アルミニウムなどの金属アルコキシドと併
用することもできる。また必要に応じて公知のシランカ
ップリング剤を併用することもできる。さらにこれらの
アルコキシシランは、必要に応じて有機溶媒に溶解して
使用することもできる。
【0053】本発明では、ポリシロキサン複合重合体エ
マルジョン[IV]または[V]を製造するに際して、ア
ルコキシシラン(e) は、共重合体エマルジョン[I]ま
たは[II]100重量部に対して0.1〜500重量部
好ましくは0.5〜250重量部さらに好ましくは1.0
〜100重量部の量で用いられる。
【0054】このような量でアルコキシシラン(e) を用
いて形成されるポリシロキサン複合重合体エマルジョン
[IV]および/または[V]を含む一液型水系架橋性分
散体からは、特に耐候性に優れた塗膜を形成することが
できるが、このアルコキシシランの量が500重量部を
超えると一液型水系架橋性分散体は貯蔵安定性に劣るこ
とがある。
【0055】エマルジョン[I]または[II]中に吸収
されるアルコキシシランの量は、使用される全アルコキ
シシランのうちの5重量%以上好ましくは10重量%以
上さらに好ましくは30重量%以上であることが望まし
い。
【0056】エマルジョン[I]または[II]の存在下
にアルコキシシランを縮合反応させる際には、アルコキ
シシランがエマルジョン[I]または[II]中に充分に
吸収される状態で行なうことが好ましく、アルコキシシ
ランがエマルジョン[I]または[II]中に充分に吸収
されてない状態で縮合反応が進むのを避けることが好ま
しい。
【0057】本発明では、アルコキシシランは、エマル
ジョン[I]または[II]中に、一括あるいは連続ある
いは分割して添加して、充分に攪拌して、アルコキシシ
ランをエマルジョン[I]または[II]中に充分に吸収
させることが好ましい。
【0058】このときのエマルジョン[I]または[I
I]のpH値は、4〜10好ましくは5〜9さらに好ま
しくは6〜8であることが好ましく、温度は90℃以下
好ましくは70℃以下、さらに50℃以下、特に30℃
以下であることが好ましい。特にカルボキシル基を含む
共重合体エマルジョン[II]中にアルコキシシランを良
好に吸収させるためには、アルコキシシランを添加する
前にエマルジョン[II]をアルカリで中和しておくこと
が望ましい。このアルカリとしては、前記のアミン系硬
化触媒、アンモニア水、アルカリ金属の水酸化物などを
用いることができる。
【0059】エマルジョン[I]または[II]中に吸収
されたアルコキシシランの縮合反応は、反応温度および
水素イオン濃度を変えることにより容易に制御すること
ができ、得られるポリシロキサンの重合度を調整するこ
とができる。
【0060】アルコキシシランの縮合反応は、温度30
℃以上好ましくは50℃以上さらに好ましくは70℃以
上で行うことができる。
【0061】一液型水系架橋性分散体 本発明に係る一液型水系架橋性分散体は、上記のように
して別々に乳化重合された[I]エポキシ基を含む共重
合体エマルジョンと、[II]カルボキシル基を含む共重
合体エマルジョンとを含み、[I]/[II](固形分重
量比)が0.1〜10好ましくは0.2〜5である。本発
明に係る第1または第2の一液型水系架橋性分散体は、
このように2種のエマルジョンを特定量で含むととも
に、下記(i) または(ii)いずれかの条件を満たしてい
る。
【0062】また本発明に係る第3または第4の一液型
水系架橋性分散体は、上記のエマルジョン[I]の一部
または全部に代えてポリシラン複合重合体エマルジョン
[IV]を、および/またはエマルジョン[II]の一部ま
たは全部に代えてポリシラン複合重合体エマルジョン
[V]を含有している。
【0063】具体的には、本発明に係る第3または第4
の一液型水系架橋性分散体は、(A)エポキシ基を含む
共重合体エマルジョン[I]および/またはエポキシ基
を含むポリシロキサン複合重合体エマルジョン[IV]
と、(B)カルボキシル基を含む共重合体エマルジョン
[II]および/またはカルボキシル基を含むポリシロキ
サン複合重合体エマルジョン[V]とを含み、(A)/
(B)(固形分重量比)が0.1〜10であり、かつポ
リシラン複合重合体エマルジョン[IV]および/または
[V]を、エマルジョン[I]+[II]+[IV]+
[V]の合計を100重量%とするときに10重量%以
上好ましくは20重量%以上の量で含有している。本発
明に係る第3または第4の一液型水系架橋性分散体は、
このようにポリシロキサン複合重合体エマルジョンを特
定量で含むとともに、下記(i) または(ii)いずれかの条
件を満たしている。
【0064】(i) 上記のエポキシ基を含む共重合体エマ
ルジョン[I]を調製する際に用いられたアニオン性乳
化剤(d-1) およびカルボキシル基を含む共重合体エマル
ジョン[II]を調製する際に用いられたアニオン性乳化
剤(d-2) のいずれか一方または両方が反応性アニオン性
乳化剤である。このとき一液型水系架橋性分散体は、必
要に応じてアミン系硬化触媒[III]を含有していても
よい。 (ii)アミン系硬化触媒[III]を、エマルジョン[I]
と[II]との合計100重量部に対して、0.1〜10
重量部の量で含有している。
【0065】上記のような条件(i) または(ii)を満たす
本発明に係る一液型水系架橋性分散体は、耐水性に優れ
た塗膜を形成することができる。本発明に係る第1およ
び第3の一液型水系架橋性分散体は、この条件(i)を満
たしている。本発明に係る第2および第4の一液型水系
架橋性分散体は、この条件(ii)を満たしている。
【0066】上記のような(i) を満たす本発明に係る第
1および第3の一液型水系架橋性分散体では、アニオン
性乳化剤(d-1) 、(d-2) のいずれか一方、または両方と
して反応性アニオン性乳化剤を用いてエマルジョンが調
製されているが、(d-1) 、(d-2) の両方とも反応性アニ
オン性乳化剤であると、より耐水性に優れた塗膜を形成
することができるので好ましい。
【0067】反応性アニオン性乳化剤としては、前記に
示したもののうちでも、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテルの硫酸エステル塩の分子中にラジカル重
合性の不飽和二重結合が導入された乳化剤が好ましく、
具体的にはアクアロンHS−10(第一工業製薬(株)
製)、アデカリアソープSE−10N(旭電化工業
(株)製)などが好ましく用いられる。なおアニオン性
乳化剤として反応性アニオン性乳化剤を用いる場合に
も、ラジカル開始剤、連鎖移動剤などの種類、使用量お
よび重合条件は上記と同様である。
【0068】上記のような本発明に係る第1の一液型水
系架橋性分散体は、[III]アミン系硬化触媒を上記の
エマルジョン[I]と[II]との合計100重量部に対
して、0〜10重量部の量で含んでいる。また第3の一
液型水系架橋性分散体は、[III]アミン系硬化触媒
を、(A)と(B)との合計100重量部(固形分)に
対して0〜10重量部の量で含有している。
【0069】このアミン系硬化触媒[III]としては、
イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、イミノビ
スプロピルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、ト
リエチルアミン、2-エチルヘキシルアミン、2-エチルヘ
キシルオキシプロピルアミン、3-エトキシプロピルアミ
ン、ジイソブチルアミン、3-ジエチルアミノプロピルア
ミン、ジ-2-エチルヘキシルアミン、ジブチルアミノプ
ロピルアミン、トリ-n-ブチルアミン、トリ-n-オクチル
アミン、t-ブチルアミン、3-メトキシプロピルアミンな
どを挙げることができる。
【0070】さらにアミン系硬化触媒[III]として、N
-メチルエタノールアミン、N,N-ジメチルエタノールア
ミン、N,N-ジエチルエタノールアミン、N,N-ジブチルエ
タノールアミン、N-メチル-N,N-ジエタノールアミン、
トリエタノールアミンなどの[III-a]アミノアルコー
ルを用いることもできる。
【0071】また上記のような(ii)を満たす本発明に係
る第2および第4の一液型水系架橋性分散体は、上記の
ようなアミン系硬化触媒[III]のうちの特に[III-a]
アミノアルコールを含有することが好ましい。上記のう
ちでも、N-メチル-N,N-ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミンなどが好ましく用いられる。アミノアルコ
ールは2種以上組合せて用いてもよい。
【0072】本発明に係る第2の一液型水系架橋性分散
体は、このアミン系硬化触媒[III]を[I]と[II]
との合計100重量部に対して、0.1〜10重量部好
ましくは0.1〜5重量部さらに好ましくは0.1〜2重
量部の量で含有している。また本発明に係る第4の一液
型水系架橋性分散体は、アミン系硬化触媒[III]を
(A)と(B)との合計100重量部(固形分)に対し
て0.1〜10重量部の好ましくは0.1〜5重量部さら
に好ましくは0.1〜2重量部の量で含有している。な
おこのアミン系硬化触媒の量が0.1重量部未満である
と、一液型水系架橋性分散体から得られる乾燥塗膜は耐
水性に劣ることがあり、一方10重量部を越えると一液
型水系架橋性分散体の貯蔵安定性に劣ることがある。
【0073】なお上記のアミン系硬化触媒[III]は、
カルボキシル基を含む共重合体エマルジョン[II]の製
造工程で添加してもよく、カルボキシル基を含む共重合
体エマルジョン[II]製造後に添加してもよく、さらに
エポキシ基を含む共重合体エマルジョン[I]とカルボ
キシル基を含む共重合体エマルジョン[II]とを混合し
た後に添加してもよいが、カルボキシル基を含む共重合
体エマルジョン[II]製造後に添加するとカルボキシル
基を含む共重合体エマルジョン[II]中の凝固物の発生
を抑え、良好な貯蔵安定性を保つことができるので好ま
しい。またアミン系硬化触媒[III]は、水、カルビト
ールなどの溶媒で希釈して添加してもよい。
【0074】上記のような本発明に係る一液型水系架橋
性分散体は、貯蔵安定性に優れ、かつ常温または加熱乾
燥後に透明性に優れ、耐水性および強度に優れた塗膜を
形成することができるので、広い分野で利用することが
できる。さらにポリシラン複合重合体エマルジョン[I
V]および/または[V]を含む一液型水系架橋性分散
体は、上記のような優れた耐水性および強度特性に加え
て、特に耐候性に優れた塗膜を形成することができる。
【0075】上記のような本発明に係る一液型水系架橋
性分散体をコーティング用途に用いる場合は、目的に応
じて下記の添加剤を添加することができる。造膜性、濡
れ性を向上させる添加剤としては、メチルアルコール、
エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコ
ール、アミルアルコール、ヘキシルアルコールなどのア
ルコール類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プ
ロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ヘキシルセロソ
ルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、メチ
ルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテー
ト、トリブトキシメチルフォスフェートなどの有機溶剤
を使用することができる。この有機溶剤は、全一液型水
系架橋性分散体(固形分)中、0〜20重量%好ましく
は0〜10重量%さらに好ましくは0〜5重量%の量で
用いることができる。
【0076】また他の添加剤としては、一般的に水溶性
樹脂として用いられる水溶性ポリエステル樹脂、水溶性
あるいは水分散性アクリル樹脂、スチレン−マレイン酸
樹脂などのカルボキシル化芳香族ビニル樹脂、ウレタン
樹脂などの樹脂類、さらに潤滑剤、消泡剤、湿潤剤、レ
ベリング剤、顔料などを用いることができる。これらの
添加剤は、一液型水系架橋性分散体(固形分)100重
量部に対して、50重量部以下好ましくは40重量部以
下の量で必要に応じて用いることができる。
【0077】本発明に係る一液型水系架橋性分散体を含
むコーティング剤は貯蔵安定性に優れ、かつ常温または
加熱乾燥後に透明性に優れ、耐水性、強度に優れ、さら
には高耐候性の塗膜を形成することができるので、クリ
ヤー塗料および着色塗料の双方に使用することができ、
木材、紙、合成樹脂、ガラス、繊維、金属、コンクリー
ト、モルタル、セメント、プラスチック、セラミック
ス、スレート、大理石、陶磁器、セッコウ、皮革などの
あらゆる基材のコーティング剤として広く利用すること
ができる。
【0078】これらのコーティング剤は、特に建築内
装、建築外装、鋼構造物用、コンクリート構造物、屋根
用、建材用、PCM用、自動車塗装用、缶コート用、ア
ルミコーティング用に好適であり、さらにコーティング
剤以外にも接着剤、セメント混和剤、カーペットバッキ
ング剤、シーラント用、紙含浸用、繊維コーティングな
どにも使用することができる
【0079】
【発明の効果】本発明に係る一液型水系架橋性分散体
は、貯蔵安定性に優れ、耐水性および強度に優れた塗膜
を形成することができ、さらには耐候性にも優れた塗膜
を形成することができる。本発明に係る一液型水系架橋
性分散体は、広範囲な基材に塗布することができるの
で、多種の用途に利用することができ、外装建材のコー
ティング用としても好適に利用することができる。
【0080】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
また実施例における諸物性の評価は、次の方法に拠っ
た。
【0081】貯蔵安定性 実施例、比較例で得られた水系分散体を3ヶ月貯蔵した
後、その状態を目視により表価した。 ○ … 異常のないもの、 × … 分離、凝固等が見られたもの。 なお水系分散体製造後、10日以内に分離、凝固などが
見られたものを××とし、他の物性は測定しなかった。
【0082】透明性 実施例、比較例で得られた分散体を、乾燥後の皮膜の厚
みが0.3mmになるようにガラス板上に流し、25
℃、相対湿度50%の恒温恒湿槽内で10日間乾燥させ
て成膜した。ガラス板から剥した固化皮膜を目視により
観察した。 ○ … 透明なもの、 × … 濁り、変色のあるもの、 − … 測定されなかったもの。
【0083】吸水率 透明性の試験と同様に作成され、ガラス板から剥がされ
た固化皮膜の重量を測定した。次いでこれを25℃の純
水に7日間浸漬した後、皮膜表面の水滴をガーゼで拭い
てから重量を測定し、重量増加率(%)を求めた。測定
されなかったものは−とした。
【0084】耐水白化性 吸水率の試験後の皮膜を目視により評価した。 ○ … 透明なもの、 △ … 濁りの生じたもの、 × … 白色になったもの、 − … 測定されなかったもの。
【0085】塗膜強度 透明性の試験と同様に作成され、ガラス板から剥がされ
た固化皮膜について、JIS K6301に準じて引張
り強さを測定した。測定されなかったものは−とした。
【0086】耐候性 実施例、比較例で得られた水系分散体を、乾燥膜厚が3
0μmとなるようにフレキシブル板上に塗布し、25
℃、相対湿度50%の恒温恒湿槽内で7日間乾燥させた
後、JIS K5400の9.8.1によるサンシャイン
カーボンアーク灯式の促進耐候性試験を3000時間行
なった。 ○ … 塗膜に異常のないもの、 × … フクレ、ハガレ、曇りなどを生じたもの、 − … 測定されなかったもの。
【0087】
【実施例1】エポキシ基を含むアクリル系共重合体エマルジョン
[I]の調製 攪拌機、温度計およびモノマーを導入するポンプを備え
た内容積100リットルのステンレス製オートクレーブ
に、イオン交換水100重量部と、クメンハイドロパー
オキサイド0.05重量部と、アスコルビン酸ナトリウ
ム0.05重量部とを仕込み、気相重量部を15分間チ
ッ素ガスで置換し、40℃に昇温した。別容器中で、イ
オン交換水50重量部と、表1中エマルジョン[I]の
欄に示す各単量体(a-1) 、(b-1) 、(c-1) および乳化剤
(d-1) とを混合攪拌して、プレ乳化物を調製した。
【0088】得られたプレ乳化物を、3時間かけて前記
オートクレーブ中に連続的に滴下した。滴下中はチッ素
ガスを導入し、オートクレーブ内の温度を40℃に保っ
た。連続滴下終了後、さらにアスコルビン酸ナトリウム
0.05重量部を加え、50℃で2時間熟成した後、2
5℃まで冷却し、エポキシ基を含むアクリル系共重合体
エマルジョン[I]を得た。
【0089】重量法で求めた重合転化率は99.9%で
あった。アクリル系共重合体エマルジョン[I]のpH
は6.7であり、動的光散乱法により測定した平均粒子
径は110nmであった。
【0090】カルボキシル基を含むアクリル系共重合体
エマルジョン[II]の調製 前記と同様のオートクレーブに、イオン交換水130重
量部と、過硫酸アンモニウム0.3重量部を仕込み、気
相重量部を15分間チッ素ガスで置換し、80℃に昇温
した。別容器中で、イオン交換水50重量部と、表1中
エマルジョン[II]の欄に示す各単量体(a-2) 、(b-2)
、(c-2) および乳化剤(d-2) とを混合攪拌して、プレ
乳化物を調製した。
【0091】得られたプレ乳化物を、3時間かけて前記
オートクレーブ中に連続的に滴下した。滴下中はチッ素
ガスを導入し、オートクレーブ内の温度を80℃に保っ
た。連続滴下終了後、さらに過硫酸アンモニウム0.1
重量部を加え、90℃で2時間熟成した後、25℃まで
冷却し、カルボキシル基を含むアクリル系共重合体エマ
ルジョン[II]を得た。
【0092】重量法で求めた重合転化率は99.6%で
あった。アクリル系共重合体エマルジョン[II]のpH
は3.6であり、動的光散乱法により測定した平均粒子
径は150nmであった。
【0093】一液型水系架橋性分散体の調製 上記で得られたカルボキシル基を含むアクリル系共重合
体エマルジョン[II]250重量部(固形分)を攪拌し
ながら、トリエチルアミンの10重量%水溶液1.5重
量部を添加した。次いで得られた混合物を、エポキシ基
を含むアクリル系共重合体エマルジョン[I]750重
量部(固形分)を攪拌しながらこの中に加えて一液型水
系架橋性分散体を得た。得られた一液型水系架橋性分散
体について、上記のような各評価を行なった。結果を表
1に示す。
【0094】
【比較例1〜7】実施例1において、各成分を表1に示
すような量で用いた以外は、実施例1と同様にして一液
型水系架橋性分散体を調製し、上記のような各評価を行
なった。結果を表1に示す。
【0095】
【実施例2】実施例1において、各成分を表1に示すよ
うな量で用いた以外は、実施例1と同様にしてエポキシ
基を含むアクリル系共重合体エマルジョン[I]および
カルボキシル基を含むアクリル系共重合体エマルジョン
[II]を調製した。得られたエマルジョン[I]と、ア
ンモニアでPH7に調製されたエマルジョン[II]と
を、表1に示すような量で混合して、アミン系硬化触媒
[III]を含まない一液型水系架橋性分散体を得た。
【0096】得られた一液型水系架橋性分散体100重
量部(固形分)に対し、ブチルセロソルブ30重量部を
添加した後、上記のような各評価を行なった。結果を表
2に示す。
【0097】
【比較例8〜10】実施例2において、各成分を表1に
示すような量で用いた以外は、実施例2と同様にして一
液型水系架橋性分散体を得た。
【0098】得られた一液型水系架橋性分散体100重
量部(固形分)に、ブチルセロソルブ30重量部を添加
した後、上記のような各評価を行なった。結果を表2に
示す。
【0099】
【比較例11〜12】実施例2において、各成分を表1
に示すような量で用いて一液型水系架橋性分散体を調製
し、得られた一液型水系架橋性分散体にブチルセロソル
ブを添加しなかった以外は、実施例2と同様にして上記
のような各評価を行なった。結果を表2に示す。
【0100】
【実施例3】実施例1において、各成分を表1に示すよ
うな量で用いた以外は、実施例1と同様にして一液型水
系架橋性分散体を調製し、上記のような各評価を行なっ
た。結果を表3に示す。
【0101】
【比較例13〜18】実施例1において、各成分を表1
に示すような量で用いた以外は、実施例1と同様にして
一液型水系架橋性分散体を調製し、上記のような各評価
を行なった。結果を表3に示す。
【0102】
【実施例4】実施例1において、各成分を表1に示すよ
うな量で用いた以外は、実施例1と同様にして一液型水
系架橋性分散体を調製し、上記のような各評価を行なっ
た。結果を表4に示す。
【0103】
【比較例19〜23】実施例1において、各成分を表1
に示すような量で用いた以外は、実施例1と同様にして
一液型水系架橋性分散体を調製し、上記のような各評価
を行なった。結果を表4に示す。
【0104】
【実施例5】実施例1において、各成分を表1に示すよ
うな量で用いた以外は、実施例1と同様にして一液型水
系架橋性分散体を調製した。得られた一液型水系架橋性
分散体100重量(固形分)に、ブチルセロソルブ30
重量部を添加した後、上記のような各評価を行なった。
結果を表4に示す。
【0105】
【実施例6】実施例1のエポキシ基を含む共重合体エマ
ルジョン[I]およびカルボキシル基を含む共重合体エ
マルジョン[II]の調製において、表5に示すような量
で各成分を用いた以外は、実施例1と同様にしてエポキ
シ基を含む共重合体エマルジョン[I]およびカルボキ
シル基を含む共重合体エマルジョン[II]を調製した。
【0106】カルボキシル基を含むポリシロキサン複合
重合体エマルジョン[V]の調製 表5に示す量のアミン系硬化触媒の10重量%水溶液
を、上記で得られたカルボキシル基を含む共重合体エマ
ルジョン[II]250重量部(固形分)を攪拌しなが
ら、この中に添加した。
【0107】得られた混合物を攪拌機、温度計を備えた
内容積100リットルのステンレス製オートクレーブ中
に入れ、オートクレーブを密閉し、フェニルトリメトキ
シシラン30重量部を添加した後、約1時間にわたり強
く攪拌してさらに80℃に昇温して、3時間攪拌を続け
て反応させた。
【0108】一液型水系架橋性分散体の調製 上記で得られたエポキシ基を含む共重合体エマルジョン
[I]750重量部とカルボキシル基を含むポリシロキ
サン複合重合体エマルジョン[V]250重量部とを混
合して一液型水系架橋性分散体を得た。得られた一液型
水系架橋性分散体中のポリシロキサン複合重合体エマル
ジョン[V]の量は、エマルジョン全量中25重量%で
ある。結果を表5に示す。
【0109】
【実施例7】実施例1のエポキシ基を含む共重合体エマ
ルジョン[I]およびカルボキシル基を含む共重合体エ
マルジョン[II]の調製において、表5に示すような量
で各成分を用いた以外は、実施例1と同様にしてエポキ
シ基を含む共重合体エマルジョン[I]およびカルボキ
シル基を含む共重合体エマルジョン[II]を調製した。
【0110】エポキシ基を含むポリシロキサン複合重合
体エマルジョン[IV]の調製 攪拌機、温度計を備えた内容積100リットルのステン
レス製オートクレーブ中に上記で得られたエポキシ基を
含む共重合体エマルジョン[I]600重量部を入れ、
オートクレーブを密閉し、メチルトリエトキシシラン3
0重量部を添加して、約1時間にわたり強く攪拌し、さ
らに80℃に昇温して3時間攪拌を続け反応させた。
【0111】一液型水系架橋性分散体の調製 表5に示す量のアミン系硬化触媒の10重量%水溶液
を、上記で得られたカルボキシル基を含む共重合体エマ
ルジョン[II]400重量部(固形分)を攪拌しなが
ら、この中に添加した。
【0112】得られた混合物を、上記で得られたエポキ
シ基を含むポリシロキサン複合重合体エマルジョン[I
V]600重量部(固形分)を攪拌しながら、この中に
添加して一液型水系架橋性分散体を得た。得られた一液
型水系架橋性分散体中のエポキシ基を含むポリシロキサ
ン複合重合体エマルジョン[IV]の量は、エマルジョン
全量中60重量%である。結果を表5に示す。
【0113】
【実施例8】実施例1のエポキシ基を含む共重合体エマ
ルジョン[I]およびカルボキシル基を含む共重合体エ
マルジョン[II]の調製において、表5に示すような量
で各成分を用いた以外は、実施例1と同様にしてエポキ
シ基を含む共重合体エマルジョン[I]およびカルボキ
シル基を含む共重合体エマルジョン[II]を調製した。
【0114】エポキシ基を含むポリシロキサン複合重合
体エマルジョン[IV]の調製 実施例7において、上記で得られたエポキシ基を含む共
重合体エマルジョン[I]を用いた以外は実施例7と同
様にしてポリシロキサン複合重合体エマルジョン[IV]
を調製した。
【0115】カルボキシル基を含むポリシロキサン複合
重合体エマルジョン[V]の調製 表5に示す量のアミン系硬化触媒の10重量%水溶液
を、上記で得られたカルボキシル基を含む共重合体エマ
ルジョン[II]400重量部(固形分)を攪拌しなが
ら、この中に添加した。
【0116】得られた混合物を攪拌機、温度計を備えた
内容積100リットルのステンレス製オートクレーブ中
に入れ、オートクレーブを密閉し、ジメチルジメトキシ
シラン100重量部を添加した後、約1時間にわたり強
く攪拌してさらに80℃に昇温して、3時間攪拌を続け
て反応させた。
【0117】一液型水系架橋性分散体の調製 上記で得られたエポキシ基を含むポリシロキサン複合重
合体エマルジョン[IV]600重量部とカルボキシル基
を含むポリシロキサン複合重合体エマルジョン[V]4
00重量部とを混合して、エマルジョンの全量がポリシ
ロキサン複合重合体エマルジョンである一液型水系架橋
性分散体を得た。結果を表5に示す。得られた一液型水
系架橋性分散体100重量部(固形分)に、ブチルセロ
ソルブ30重量部を添加した後、上記のような各評価を
行なった。
【0118】
【比較例24】実施例7において、表5に示す各成分を
用いた以外は実施例7と同様にして、一液型水系架橋性
分散体を得て、実施例7と同様にして評価した。結果を
表7に示す。
【0119】
【表1】
【0120】
【表2】
【0121】
【表3】
【0122】
【表4】
【0123】
【表5】
【0124】なお表1〜6中、単量体および乳化剤の使
用量は重量%であり、各略称は次の化合物を示す。 (a-1) GMA … グリシジルメタアクリレート (a-2) MAA … メタクリル酸 (b-1) 、(b-2) nBA … n-ブチルアクリレート MMA … メチルメタアクリレート (c-1) 、(c-2) ST … スチレン BD … 1,3-ブタジエン (d-1) アニオン性乳化剤 SE−10N … 旭電化工業(株)製アデカリアソープSE−10N (分子中にラジカル重合性の不飽和二重結合が導入されたポリオキシエチレン ノニルフェニルエーテルの硫酸エステルアンモニウム塩) DBS … ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム NP20(非イオン性乳化剤) … 花王(株)製エマルゲン920 (ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル) (d-2) アニオン性乳化剤 HS−10 … 第一工業製薬(株)製アクアロンHS−10 (分子中にラジカル重合性の不飽和二重結合が導入されたポリオキシエチレン ノニルフェニルエーテルの硫酸エステルアンモニウム塩) NPES … 花王(株)製ハイテノールN08 (ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルの硫酸エステルアンモニウム塩) [III]アミン系硬化触媒 N(C2H4OH)3 … トリエタノールアミン CH3N(C2H4OH)2 … N-メチル-N,N-ジエタノールアミン N(C2H5)3 … トリエチルアミン
【0125】上記の表から明らかなように、本発明に係
る第1の一液型水系架橋性分散体である実施例1は、エ
マルジョン[II]を調製する際に反応性アニオン性乳化
剤(d-2) を用いた例であり、また実施例2は、エマルジ
ョン[I]および[II]を調製する際にそれぞれ反応性
アニオン性乳化剤(d-1) および(d-2) を用いた例であ
り、これらの一液型水系架橋性分散体は貯蔵安定性に優
れており、各一液型水系架橋性分散体からは常温乾燥後
に透明性に優れ、耐水性および強度に優れた塗膜が形成
されている。
【0126】これに対して比較例1は、エポキシ基を有
するエチレン性不飽和単量体(a-1)の使用量が本発明の
範囲未満の例であり、この一液型水系架橋性分散体から
得られる塗膜は耐水性、強度に劣っていた。
【0127】比較例2は、エポキシ基を含む共重合体エ
マルジョン[I]を調製する際にアニオン性乳化剤(d-
1) を使用しなかった例であり、貯蔵安定性に劣る一液
型水系架橋性分散体が得られた。
【0128】比較例3は、カルボキシル基を有するエチ
レン性不飽和単量体(a-2) の使用量が本発明の範囲未満
の例であり、この一液型水系架橋性分散体から得られる
塗膜は耐水性、強度に劣っていた。
【0129】比較例4は、カルボキシル基を有するエチ
レン性不飽和単量体(a-2) の使用量が本発明の範囲を超
える例であり、貯蔵安定性に劣る一液型水系架橋性分散
体が得られた。
【0130】比較例5は、(メタ)アクリレート類(b-
2) の使用量が本発明の範囲を超える例であり、この一
液型水系架橋性分散体から得られる塗膜は耐水性、強度
に劣っていた。
【0131】比較例6は、エマルジョン[I]および
[II]のいずれの調製時にも、反応性アニオン性乳化剤
を使用せず、かつ[III-a]アミノアルコールも使用し
ない例であり、この一液型水系架橋性分散体から得られ
る塗膜は耐水性に劣っていた。
【0132】比較例7は、エポキシ基を含む共重合体エ
マルジョン[I]とカルボキシル基を含む共重合体エマ
ルジョン[II]との割合が本発明の範囲外の例であり、
この一液型水系架橋性分散体から得られる塗膜は強度に
劣っていた。
【0133】比較例8は、エポキシ基を有するエチレン
性不飽和単量体の使用量(a-1) が本発明の範囲を超える
例であり、貯蔵安定性に劣る一液型水系架橋性分散体が
得られた。
【0134】比較例9は、エポキシ基と非反応性の(メ
タ)アクリレート類(b-1) の使用量が本発明の範囲未満
の例であり、この一液型水系架橋性分散体から得られる
塗膜は透明性に劣っていた。
【0135】比較例10は、(メタ)アクリレート類(b
-2) の使用量が本発明の範囲未満の例であり、この一液
型水系架橋性分散体から得られる塗膜は透明性に劣って
いた。
【0136】比較例11は、エポキシ基を有するエチレ
ン性不飽和単量体(a-1) の使用量が本発明の範囲未満で
あって、エポキシ基と非反応性の(メタ)アクリレート
類(b-1) の使用量が本発明の範囲を超える例であり、こ
の一液型水系架橋性分散体から得られる塗膜は耐水性、
強度に劣っていた。
【0137】比較例12は、エポキシ基を含む共重合体
エマルジョン[I]とカルボキシル基を含む共重合体エ
マルジョン[II]との割合が本発明の範囲外の例であ
り、この一液型水系架橋性分散体から得られる塗膜は強
度に劣っていた。
【0138】また本発明に係る第2の一液型水系架橋性
分散体である実施例3〜4は、[III-a]アミノアルコ
ールを含む例であり、また実施例5 は、エマルジョン
[I]および[II]を調製する際にそれぞれ反応性アニ
オン性乳化剤(d-1) および(d-2) を用いるとともに[II
I-a]アミノアルコールを含む例であり、これらの一液
型水系架橋性分散体は貯蔵安定性に優れており、各一液
型水系架橋性分散体からは常温乾燥後に透明性に優れ、
耐水性および強度に優れた塗膜が形成されている。
【0139】これに対して比較例13は、エポキシ基を
に有するエチレン性不飽和単量体(a-1) の使用量が本発
明の範囲未満の例であり、この一液型水系架橋性分散体
から得られる塗膜は耐水性、強度に劣っていた。
【0140】比較例14は、エポキシ基を含む共重合体
エマルジョン[I]を調製する際にアニオン性乳化剤(d
-1) を使用しなかった例であり、貯蔵安定性に劣る一液
型水系架橋性分散体が得られた。
【0141】比較例15は、カルボキシル基を有するエ
チレン性不飽和単量体(a-2) の使用量が本発明の範囲未
満の例であり、この一液型水系架橋性分散体から得られ
る塗膜は耐水性、強度に劣っていた。
【0142】比較例16は、カルボキシル基を有するエ
チレン性不飽和単量体(a-2) の使用量が本発明の範囲を
超える例であり、貯蔵安定性に劣る一液型水系架橋性分
散体が得られた。
【0143】比較例17は、(メタ)アクリレート類(b
-2) の使用量が本発明の範囲未満の例であり、この一液
型水系架橋性分散体から得られる塗膜は透明性に劣って
いた。
【0144】比較例18は、エポキシ基を含む共重合体
エマルジョン[I]とカルボキシル基を含む共重合体エ
マルジョン[II]との割合が本発明の範囲外の例であ
り、この一液型水系架橋性分散体から得られる塗膜は強
度に劣っていた。
【0145】比較例19は、エポキシ基をに有するエチ
レン性不飽和単量体(a-1) の使用量が本発明の範囲を超
える例であり、貯蔵安定性に劣る一液型水系架橋性分散
体が得られた。
【0146】比較例20は、エポキシ基と非反応性の
(メタ)アクリレート類(b-1) の使用量が本発明の範囲
未満の例であり、この一液型水系架橋性分散体から得ら
れる塗膜は透明性に劣っていた。
【0147】比較例21は、エポキシ基を含む共重合体
エマルジョン[I]とカルボキシル基を含む共重合体エ
マルジョン[II]との割合が本発明の範囲外の例であ
り、この一液型水系架橋性分散体から得られる塗膜は強
度に劣っていた。
【0148】比較例22は、[III-a]アミノアルコー
ルの使用量が本発明の範囲未満の例であり、この一液型
水系架橋性分散体から得られる耐水性は強度に劣ってい
た。比較例23は、[III-a]アミノアルコールの使用
量が本発明の範囲を超える例であり、貯蔵安定性に劣る
一液型水系架橋性分散体が得られた。
【0149】さらに実施例6〜8は、ポリシロキサン複
合重合体エマルジョンを用いた一液型水系架橋性分散体
であり、上記の実施例で得られた優れた特性に加えて、
優れた耐候性を有する塗膜が得られた。
【0150】比較例24は、エマルジョン[I]および
[V]のいずれの調製時にも、反応性アニオン性乳化剤
を使用せず、かつ[III-a]アミノアルコールも使用し
ない例であり、この一液型水系架橋性分散体から得られ
る塗膜は耐水性および耐候性に劣っていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平春 晃男 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】[I](a-1) エポキシ基を有するエチレン
    性不飽和単量体:0.5〜90重量%、 (b-1) エポキシ基とは非反応性の(メタ)アクリレート
    類:10〜99.5重量%、および (c-1) エポキシ基とは非反応性であって、上記の(a-1)
    および(b-1) とラジカル共重合可能な他のエチレン性不
    飽和単量体:0〜89.5重量%[(a-1) +(b-1) +(c-
    1) の合計は100重量%である]を、 (d-1) アニオン性乳化剤の存在下に乳化重合させて得ら
    れるエポキシ基を含む共重合体エマルジョンと、 [II](a-2) カルボキシル基を有するエチレン性不飽和
    単量体:1〜30重量%、 (b-2) (メタ)アクリレート類:10〜99重量%、お
    よび (c-2) 上記の(a-2) および(b-2) とラジカル共重合可能
    な他のエチレン性不飽和単量体:0〜89重量%[(a-
    2) +(b-2) +(c-2) の合計は100重量%である]
    を、 (d-2) アニオン性乳化剤の存在下に乳化重合させて得ら
    れるカルボキシル基を含む共重合体エマルジョンと含
    み、 [I]/[II](固形分重量比)が0.1〜10であ
    り、 上記のアニオン性乳化剤(d-1) 、(d-2) のいずれか一方
    または両方が反応性アニオン性乳化剤であって、かつ [III]アミン系硬化触媒を、[I]と[II]との合計
    100重量部に対して0〜10重量部の量で含有してい
    ることを特徴とする一液型水系架橋性分散体。
  2. 【請求項2】[I](a-1) エポキシ基を有するエチレン
    性不飽和単量体:0.5〜90重量%、 (b-1) エポキシ基とは非反応性の(メタ)アクリレート
    類:10〜99.5重量%、および (c-1) エポキシ基とは非反応性であって、上記の(a-1)
    および(b-1) とラジカル共重合可能な他のエチレン性不
    飽和単量体:0〜89.5重量%[(a-1) +(b-1) +(c-
    1) の合計は100重量%である]を、 (d-1) アニオン性乳化剤の存在下に乳化重合させて得ら
    れるエポキシ基を含む共重合体エマルジョンと、 [II](a-2) カルボキシル基を有するエチレン性不飽和
    単量体:1〜30重量%、 (b-2) (メタ)アクリレート類:10〜99重量%、お
    よび (c-2) 上記の(a-2) および(b-2) とラジカル共重合可能
    な他のエチレン性不飽和単量体:0〜89重量%[(a-
    2) +(b-2) +(c-2) の合計は100重量%である]
    を、 (d-2) アニオン性乳化剤の存在下に乳化重合させて得ら
    れるカルボキシル基を含む共重合体エマルジョンと含
    み、 [I]/[II](固形分重量比)が0.1〜10であっ
    て、かつ [III]アミン系硬化触媒を、[I]と[II]との合計
    100重量部に対して、0.1〜10重量部の量で含有
    していることを特徴とする一液型水系架橋性分散体。
  3. 【請求項3】(A) [I](a-1) エポキシ基を有するエチレン性不飽和単量
    体:0.5〜90重量%、 (b-1) エポキシ基とは非反応性の(メタ)アクリレート
    類:10〜99.5重量%、および (c-1) エポキシ基とは非反応性であって、上記の(a-1)
    および(b-1) とラジカル共重合可能な他のエチレン性不
    飽和単量体:0〜89.5重量%[(a-1) +(b-1) +(c-
    1) の合計は100重量%である]を、 (d-1) アニオン性乳化剤の存在下に乳化重合させて得ら
    れるエポキシ基を含む共重合体エマルジョンおよび/ま
    たは[IV]前記のエポキシ基を含む共重合体エマルジョ
    ン[I]100重量部(固形分)の存在下に、(e) アル
    コキシシランを、0.1〜500重量部の量で縮合反応
    させて得られるエポキシ基を含むポリシロキサン複合重
    合体エマルジョン、 および (B) [II](a-2) カルボキシル基を有するエチレン性不飽和
    単量体:1〜30重量%、 (b-2) (メタ)アクリレート類:10〜99重量%、お
    よび (c-2) 上記の(a-2) および(b-2) とラジカル共重合可能
    な他のエチレン性不飽和単量体:0〜89重量%[(a-
    2) +(b-2) +(c-2) の合計は100重量%である]
    を、 (d-2) アニオン性乳化剤の存在下に乳化重合させて得ら
    れるカルボキシル基を含む共重合体エマルジョンおよび
    /または [V]前記のカルボキシル基を含む共重合体エマルジョ
    ン[II]100重量部(固形分)の存在下に、(e) アル
    コキシシランを、0.1〜500重量部の量で縮合反応
    させて得られるカルボキシル基を含むポリシロキサン複
    合重合体エマルジョンを含有し、 (A)/(B)(固形分重量比)が0.1〜10であ
    り、 前記[I]+[II]+[IV]+[V]の合計を100重
    量%とするとき[IV]と[V]との合計量が10重量%
    以上であり、 上記のアニオン性乳化剤(d-1) 、(d-2) のいずれか一方
    または両方が反応性アニオン性乳化剤であり、かつ [III]アミン系硬化触媒を、(A)と(B)との合計
    100重量部(固形分)に対して0〜10重量部の量で
    含有していることを特徴とする一液型水系架橋性分散
    体。
  4. 【請求項4】(A) [I](a-1) エポキシ基を有するエチレン性不飽和単量
    体:0.5〜90重量%、 (b-1) エポキシ基とは非反応性の(メタ)アクリレート
    類:10〜99.5重量%、および (c-1) エポキシ基とは非反応性であって、上記の(a-1)
    および(b-1) とラジカル共重合可能な他のエチレン性不
    飽和単量体:0〜89.5重量%[(a-1) +(b-1) +(c-
    1) の合計は100重量%である]を、 (d-1) アニオン性乳化剤の存在下に乳化重合させて得ら
    れるエポキシ基を含む共重合体エマルジョンおよび/ま
    たは [IV]前記のエポキシ基を含む共重合体エマルジョン
    [I]100重量部(固形分)の存在下に、(e) アルコ
    キシシランを、0.1〜500重量部の量で縮合反応さ
    せて得られるエポキシ基を含むポリシロキサン複合重合
    体エマルジョン、 および (B) [II](a-2) カルボキシル基を有するエチレン性不飽和
    単量体:1〜30重量%、 (b-2) (メタ)アクリレート類:10〜99重量%、お
    よび (c-2) 上記の(a-2) および(b-2) とラジカル共重合可能
    な他のエチレン性不飽和単量体:0〜89重量%[(a-
    2) +(b-2) +(c-2) の合計は100重量%である]
    を、 (d-2) アニオン性乳化剤の存在下に乳化重合させて得ら
    れるカルボキシル基を含む共重合体エマルジョンおよび
    /または [V]前記のカルボキシル基を含む共重合体エマルジョ
    ン[II]100重量部(固形分)の存在下に、(e) アル
    コキシシランを、0.1〜500重量部の量で縮合反応
    させて得られるカルボキシル基を含むポリシロキサン複
    合重合体エマルジョンを含有し、 (A)/(B)(固形分重量比)が0.1〜10であ
    り、 上記[I]+[II]+[IV]+[V]の合計を100重
    量%とするとき[IV]と[V]との合計量が10重量%
    以上であり、かつ [III]アミン系硬化触媒を、(A)と(B)との合計
    100重量部(固形分)に対して0.1〜10重量部の
    量で含有していることを特徴とする一液型水系架橋性分
    散体。
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JP26292494A Pending JPH08120148A (ja) 1994-10-26 1994-10-26 一液型水系架橋性分散体

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JP (1) JPH08120148A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002136918A (ja) * 2000-11-06 2002-05-14 Asahi Kasei Corp 軽量気泡コンクリート塗装パネル

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