JPH0811877A - 折りたたみ可能な容器及びその使用方法 - Google Patents

折りたたみ可能な容器及びその使用方法

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JPH0811877A
JPH0811877A JP16486894A JP16486894A JPH0811877A JP H0811877 A JPH0811877 A JP H0811877A JP 16486894 A JP16486894 A JP 16486894A JP 16486894 A JP16486894 A JP 16486894A JP H0811877 A JPH0811877 A JP H0811877A
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JP16486894A
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Masakatsu Shikura
正勝 四倉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 折りたたみ可能な容器を、組み立てた一つの
容器内に、複数の折り畳んだ容器を効率良く収納できる
ようにして、空の容器の搬送コストの低減を図る。 【構成】 短手方向に相対向して延在する第1の側壁
(12、12)と、長手方向に相対向して延在する第2
の側壁(13、13)と、底壁(14)とを具え、第1
の側壁及び前記第2の側壁と前記底壁との連結部におい
て前記底壁が内側へ折れ曲がると共に、前記第1の側壁
が当該側壁の高さ方向に延在する連結部において内側へ
折れ曲がるように構成された折りたたみ可能な容器(1
1)において、前記第1及び第2の側壁どうし、及び前
記底壁と前記第1及び/又は第2の側壁を帯状の連結部
材(15、16)によって連結して、前記容器の角部を
角取りした折りたたみ可能な容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は段ボール容器等の折りた
たみ可能な容器に関するものであって、特に再使用可能
な容器であって、使用後の容器を効率良く回収できるよ
うにした折りたたみ可能な容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】段ボール箱などの折りたたみ可能な容器
は、従来、流通経路においてワンウェイで使用されるこ
とが多い。すなわち、商品の供給元で商品を段ボール容
器に収納して供給先へ送り、供給先は、容器から製品を
取り出した後、最終的に段ボール容器を廃棄してしま
う。しかし、地球環境の保全が強く望まれている今日で
は、このような段ボール容器を回収して再使用すること
が奨励されている。この場合に大きな問題となるのが空
の容器の返送コストであり、従来は、この返送コストが
高いためにこれら段ボール容器の再使用がなかなか実現
されなかった。従ってこの返送コスト低減のために、空
の容器の輸送効率を改善することが強く望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した返送コストが
高くなる原因の一つは、従来の段ボール容器の構造にあ
ると考えられる。すなわち、従来の段ボール容器は、4
枚の側板と底板、及び蓋とで構成されており、これを折
り畳む場合は開口部をひし型につぶして折り畳むように
している。組み立てた状態のまま段ボール容器を回収す
るとなると、多大な輸送スペースを必要とするため、空
の容器の回収する時は、平たく折り畳んだ複数の段ボー
ル容器をひもで縛るなどしてひとつにまとめて回収する
のが普通である。しかし、このような回収の方法では、
紐などで縛る手間が面倒であるとともに、まとめる容器
の数もまちまちになりがちである。また、開口部がひし
形になるようにつぶして折り畳むと、どうしても中央部
が厚くなってしまい、まとめた容器全体の形状が立方体
にならないため、空の容器を返送する際の輸送スペース
を有効に利用することができないという問題がある。
【0004】空の容器を効率良く搬送するために、組み
立てた状態の容器内に複数の折り畳んだ容器を収納する
ことが考えられる。しかし、従来の段ボール容器は、ひ
し形につぶして折り畳んでいるため、折り畳んだ時の面
積は、容器の長手方向の側板の面積と短手方向の側板の
面積との和になり、これを同じサイズの組み立てた容器
中に収納すると、折り畳んだ容器のほぼ半分が組み立て
た収納用の容器からはみ出してしまうことになる。従っ
て、大変不安定な状態のままで容器を搬送しなければな
らず、搬送中に中に収納した容器が折れたり、外に飛出
してしまう等の問題がある。また、このような状態で
は、組み立てた容器内に折り畳んだ容器を収納した状態
のものを上下方向に更に積み重ねることができないた
め、トラックやコンテナ等の輸送スペースを有効に利用
することができない。
【0005】本発明は、このような課題を解決すべくな
されたものであり、容器を折り畳んだ時の長さを組み立
てた状態の容器の長さ(内側長)より短くなるようにし
て、一つの組み立てた容器の中に、同じサイズの容器を
複数個折り畳んで効率良く収納することができる折りた
たみ可能な容器及びその使用方法を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願第1発明の折りたたみ可能な容器は、少なくと
も、第1の方向に相対向して延在する第1の側板と、前
記第1の方向に直交する第2の方向に相対向して延在す
る第2の側板と、底板とを具え、前記第1の側板及び/
又は前記第2の側板と前記底板との連結部において前記
底板が内側へ折れ曲がると共に、前記第1又は第2の側
板が当該側板の高さ方向に延在する連結部において内側
へ折れ曲がるように構成された折りたたみ可能な容器に
おいて、前記第1の側板と第2の側板とを帯状の連結部
材によって連結したことを特徴とするものである。
【0007】また、本願第1発明の折りたたみ可能な容
器は、前記第1及び/又は第2の側板と前記底板とを帯
状の連結部材によって連結すると共に、前記底板の4隅
に、前記容器を折り畳んだ時に生じる前記第1及び第2
の側面を構成する部材及び前記底面を構成する部材の重
なりを減じる逃げ部を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0008】また、本願第1発明の更なる実施例は、前
記容器の開口部の一端に、前記帯状の連結部材を介して
連結された蓋を設けたことを特徴とするものである。
【0009】更に、本願第1発明の他の実施例は、前記
蓋が前記容器に連結された方向に直交する方向における
前記蓋の長さを、前記容器の高さとほぼ同じになるよう
に構成したことを特徴とするものである。
【0010】また、本願第1発明の折りたたみ可能な容
器の好適な実施例は、前記帯状の連結部材が、前記容器
を構成する各部材と一体的に形成されていることを特徴
とするものである。
【0011】さらに、本願第1発明の折りたたみ可能な
容器の他の好適な実施例は、前記容器を構成する側板及
び底板が内側ライナー材、フルート材、外側ライナー材
からなる段ボール材で構成され、前記帯状の連結部材が
前記外側ライナー材のみで構成されていることを特徴と
するものである。
【0012】更に、本願第1発明の他の実施例は、前記
第1または第2の側板の水平方向における内側長が、前
記容器を折り畳んだ時の厚さの整数倍か整数倍よりやや
長いことを特徴とするものである。
【0013】更に、本発明の他の実施例は、前記容器の
材質が強化段ボール材であることを特徴とするものであ
る。
【0014】本願第2発明は、上述した折りたたみ可能
な容器の使用方法に関するものであり、少なくとも、第
1の方向に相対向して延在する第1の側板と、前記第1
の方向に直交する第2の方向に相対向して延在する第2
の側板と、底板とを具え、前記第1の側板及び/又は前
記第2の側板と前記底板との連結部において前記底板が
内側へ折れ曲がると共に、前記第1又は第2の側板が当
該側板の高さ方向に延在する連結部において内側へ折れ
曲がるように構成し、前記第1の側板と第2の側板とを
これらの側板と同じ部材で、これらの側板と一体的に形
成された帯状の連結部材によって連結した折りたたみ可
能な容器の使用方法であって、一つの容器を組み立て
て、この組み立てた容器の中に折り畳んだ容器を収納す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0015】本願第2発明の折りたたみ可能な容器の他
の好適な実施例は、前記折り畳んで収納する容器の高さ
を前記組み立てた容器の高さの約1/2にして、前記折
り畳んだ容器を高さ方向に二つ重ねたものを前記組み立
てた容器内に収納するようにしたことを特徴とするもの
である。
【0016】
【作用】図1は、本発明の折りたたみ可能な容器の収納
の原理を説明するための図であり、図1(a)は容器を
組み立てた状態を示す平面図、(b)は折り畳んだ状態
を示す平面図、(c)は組み立てた状態の側断面図、
(d)は折り畳んだ状態を示す側断面図である。以下、
この図を参照して本発明の折りたたみ可能な容器の作用
を説明する。
【0017】上述したとおり、本発明にかかる折りたた
み可能な容器は、いずれか一方の相対向する側板(2、
2)が高さ方向における連結部(2a、2a)で内側に
おれ曲るように構成されているため、折り畳む際に開口
部の両側部がM字型につぶれてゆき、図1(b)に示す
ように、折り畳んだ時の最大専有面積は組み立てた状態
における容器の第2の側板(3、3)の内側面の面積に
ほぼ一致する。また、本発明の容器(1)では、各側板
(2、2;3、3)が、帯状の連結部材(5)によって
連結されて、4つの角部が平坦になるように構成されて
いるため、容器(1)の開口部は図1(a)に示すよう
に8角形となる。これを折り畳むと、第2の側板(3、
3)と帯状連結部材(5)との間の連結部(A)で折れ
曲がり、更に連結部材(5)と第1の側板(2、2)と
の間の連結部(B)で折れ曲がるため、図1(b)に示
すように、前記連結部材(5)の幅(W1+W1)が折
り畳んだ容器の厚さT1となる。従って、折り畳んだ容
器の長手方向の長さL2は、組み立てた容器の第2の側
板(3、3)の内側長よりD1×2だけ短くなるため、
折り畳んだ容器をそのままの状態で組み立てた容器の中
に収納することができる。
【0018】また、本発明にかかる折りたたみ可能な容
器は、底板(4)と第1及び/又は第2の側板(2、
2:3、3)とも、それぞれ帯状の連結部材(6)を介
して連結するように構成している。従って、容器の底部
においても、図1(c)、(d)に示すように、この連
結部材の幅(W1+W1)が折り畳んだ容器の厚さ(T
1)となる。したがって、折り畳んだ容器の高さH2が
組み立てた状態の容器の深さH1よりD2だけ短くなる
ため、折り畳んだ容器を組み立てた容器の中に収納する
際に、容器が外にはみ出すことなく、きちんと収納する
ことができる。なお、この場合、底板(4)の4隅に図
1(a)に示すように切り欠き7を設けることによっ
て、折り畳んだ時に各隅で部材どうしが重なることがな
くなり、折り畳んだ容器を平坦な状態に保つことが可能
となる。
【0019】上述したとおり、本発明の好適な実施例で
は、容器の各部材を連結する帯状連結部材(5、6)
が、連結する各部材と同じ部材で一体的に構成されてい
る。このように構成することによって、容器の製造が容
易になると共に、折り畳んだ際に容器に強い反発力が生
じる。従って、例えば、一つの組み立てた容器に最大9
個の組み立てた容器を収納できるように設計された容器
において、2、3個しか折り畳んだ容器を収納しないよ
うな場合でも、折り畳んだ容器が強い反発力を有してい
るため、組み立てた容器の内壁を凹圧することとなり、
容易に折り畳んだ容器が飛出してしまうことがない。従
って、トラックなどによる輸送中に大きな揺れが生じて
も、安定した状態で多数の容器を搬送することができ
る。また、最大収納数より少ない数の容器を折り畳んで
収納しても、外箱となる組み立てた容器の中に収納する
容器がきちんと収るため、外箱となる容器を上下左右い
ずれの方向にも重ねることが可能となり、輸送スペース
自体に無駄が生じることがない。
【0020】本発明の他の好適な実施例では、容器を構
成する側板(2、2:3、3)及び底板(4)を内側ラ
イナー材、フルート材、外側ライナー材からなる段ボー
ル材で構成して、帯状の連結部材となる角部の内側ライ
ナー材とフルート材を除去して、連結部材(6)を外側
ライナー材のみで構成するようにしている。図2は、第
1の側板2と第3の側板3との連結部を展開して示す断
面図である。ここでは、上記と同様に一つの組み立てた
容器中に、複数の折り畳んだ容器をぴったりと収納する
ことができるが、折り畳んだ容器の反発力は逆に小さく
なるように抑えられている。このように構成することに
よって、折り畳んだ容器の出し入れ等、取扱が容易にな
るため、同一の場所で容器の保管、出し入れを繰り返す
場合等に好適にしようすることができる。
【0021】必要に応じて、容器に帯状の連結部材を介
して蓋を設けるようにしてもよい。この場合、蓋と前記
容器を連結する方向に直交する方向における蓋の長さを
容器の高さとほぼ同じになるようにすれば、容器を折り
畳む際に蓋を外側あるいは内側に折曲げて折り畳み、折
り畳んだ容器を組み立てた容器の中にきちんと収納する
ことが可能となる。
【0022】更に、第1または第2の側板の幅方向にお
ける内側長が、折り畳んだ容器の厚さの整数倍か整数倍
よりやや長くなるように設計することによって、所望の
数の容器を組み立てた一つの容器の中に収納することが
可能となり、無駄なスペースを生じさせることなく、容
器の輸送を整然と行うことができる。
【0023】更に、容器の材質としては、強化段ボール
材を用いることが好ましい。強化段ボール材は、通常の
段ボール材より強度において優れており、複数回の使用
に十分に耐え得る。また、通常の段ボールに比べて一層
反発力が大きいため、組み立てた容器内に収納した時の
安定度が増す。ここで、強化段ボールとは、例えば、米
国やカナダ産の針葉樹などを原料とした長繊維パルプを
材料に用いた段ボール材を言い、このような材料を製紙
時に高密度に圧縮して製造するため、この段ボール材は
通常の段ボール材に比べて、重量が有ると共に、剛性が
高く、折曲げ強度が非常に大きいといった特徴を有す
る。
【0024】また、本願第2発明にかかる折りたたみ可
能な容器の使用方法は、M型に折り畳むようにした容器
であって、第1及び第2の側板をこれらの側板と同じ部
材で一体的に形成された帯状の連結部材で連結して、折
り畳んだ時の最大専有面積が、組み立てた容器の一方の
側板の内側面積より小さくなるようにした容器の使用方
法であって、一つの容器を組み立てて、この組み立てた
容器の中に折り畳んだ容器を収納することによって、効
率良く容器を収納して、搬送の便を図るようにしたもの
である。
【0025】すなわち、容器を折り畳んだ時の面積が組
み立てた容器の一方の側板の内側面より小さいため、複
数個の折り畳んだ容器を組み立てた容器内に収納するこ
とが可能である。長方形の容器を考えた時、折り畳んだ
容器を方向を変えることなく、組み立てた容器内に収納
することが可能であり、収納した容器が組み立てた容器
からはみ出すことなく収納することができる。従って、
このように一つの容器内に複数の容器を収納でき、しか
も、全体の体積が一つの容器を組み立てた時の体積と同
じであるため、多数の容器を効率良く搬送することが可
能となる。
【0026】この場合、帯状の連結部材が第1及び第2
の側板とを同じ部材で一体的に形成されているため、折
り畳んだ容器に強い戻り反発力が生じる。従って、組み
立てた容器に収納した容器は、常に組み立てた容器の内
側板を押圧しているため、収納した容器が搬送時びゆれ
などによって容易に組み立てた容器の外へ出てしまうよ
うなことがなく、安定した状態で空の容器を搬送するこ
とができる。空の容器の搬送は、必ずしも容器の開口部
を上に向けて行うとは限らず、本発明の使用方法によれ
ば、横に向けて搬送しても、容器自体がもつ反発力によ
って安定した状態を保つことができる。
【0027】更に、折り畳んだ容器は90°回転させ
て、組み立てた容器内に収納するようにしてもよい。こ
の場合、容器の形状が長方形であれば、組み立てた容器
の開口部から折り畳んだ容器が若干はみ出ることになる
が、折り畳んだ容器が強い反発力を有しているため、輸
送中に組み立てた容器から折り畳んだ容器が飛出してし
まうようなことはない。
【0028】また、組み立てた容器の中に収納する容器
の数は、少なくともその容器に収納可能な数の1/3程
度を収納するようにしても、その反発力によって折り畳
んだ容器が組み立てた容器の側板を押圧して組み立てた
容器の内壁と、折り畳んだ容器との間に摩擦力が生じ、
収納した容器が組み立てた容器から抜けにくくなる。例
えば、一つの組み立てた容器の中に、最大9個の折り畳
んだ容器を収納できるように設計された容器において
は、少なくとも3つの容器を折り畳んで収納しても、収
納した容器を安定した状態に保って、容器を搬送するこ
とが可能となる。
【0029】更に、本願第2発明にかかる折りたたみ可
能な容器の使用法においては、折りたたんで収納する容
器の高さを組み立てた容器の高さの約1/2にすること
によって、折り畳んだ容器をその高さ方向に二つ重ねて
組み立てた容器内に収納することが可能となる。
【0030】
【実施例】以下に本発明に係る折りたたみ可能な容器を
実施例に基づいて詳細に説明する。
【0031】図3は、本発明にかかる折りたたみ可能な
容器の第1実施例の全体の構成を示す図であり、(a)
は斜視図、(b)は平面図、(c)はA−A線に沿った
断面図である。容器11は、短手方向に対向して延在す
る第1の側板12、12、長手方向に対向して延在する
第2の側板13、13及び底板14とで構成されてい
る。第1の側板12、12は、それぞれ側板中央におい
て高さ方向に分離された2枚の部材12a、12bとで
構成されており、ヒンジテープ12cによって連結され
ている。従って、容器を折り畳む際には、これら2枚の
部材12a、12bの連結部において内側にM字型に折
れ曲がる。また、底板14は、図3(b)に示すように
第2の側板13、13にそれぞれ連結された2枚の部材
14a、14bとからなり、これらの部材は短手方向に
おける中央で分離している。この中央の分離ラインにむ
けて4隅から斜めにそれぞれ切込み14cが設けられて
おり、容器11を折り畳む際に、底板14がこの切込み
部分において上側に折れ曲がるように構成されている。
各側板12と13及び第2の側板13と底板14とは、
これらの部材と一体的に構成されている帯状の連結部材
15、16を介して連結されている。従って、組み立て
た時の容器11の開口部の形状は図3(b)に示すよう
に8角形になる。なお、底板14の各4隅には切り欠き
17が設けられており、容器11を折り畳んだ時に角部
が重なり合わないように構成されている。また、図3
(c)に示すように一枚の段ボール材からなる補強板1
8を第2の側板13の下側端に取り付けて、底板14を
補強するようにしてもよい。この場合、補強板18は第
2の側板13との連結部において内側におれるようにし
ておいて、容器11を折り畳む時には、連結部材15、
16によって形成される隙間の中に収納するようにす
る。
【0032】このように構成した容器11を折り畳んだ
状態を図4に示す。容器11を折り畳んだ状態では、帯
状連結部材15は、第2の側板との連結部15aにおい
て容器の厚さ方向に折れ曲がり、更に第1の側板との連
結部15bにおいて、第1の側板が内側に向けて折れ曲
がっている。従って、容器11を折り畳んだ時の長手方
向における長さが、組み立てた時の長手方向における内
側長よりやや小さくなるため、折り畳んだ容器を、これ
と同じサイズの組み立てた容器の中に収納することがで
きる。高さ方向においても同じことが言える。すなわ
ち、容器11を折り畳む際に、連結部材16が第2の側
板との連結部16aにおいて容器の厚さ方向に折れ曲が
り、更に、底板14との連結部において、底板14が内
側、すなわち容器の高さ方向に折れ曲がる。従って、容
器11を折り畳んだ時の高さは、組み立てた時の容器の
深さ、すなわち高さ方向における内側長よりやや小さく
なるため、折り畳んだ容器11を組み立てた容器の中に
ぴったりと収納することができる。
【0033】例えば、組み立てた時の容器の内のりが、
長さL:480mm、高さH:450mm、幅W:35
0mmであり、折り畳んだ時の容器が、長さL’:47
0mm、高さH’:445mm、厚さW’:37mmで
ある。このように、組み立てた容器の内のりの長さLと
高さHより、折り畳んだ時の容器の長さL’と高さH’
とがやや小さく、組み立てた容器の幅Wは、折り畳んだ
容器の厚さW’の9倍より17mm大きい。従って、最
大9個の容器を折り畳んで、組み立てた容器の中にきっ
ちりと収納することが可能となる。なお、ここで内側長
の幅Wが折り畳んだ容器の厚さW’の9倍よりやや大き
いのは、容器を出し入れする時に必要となる遊びを考慮
したものである。
【0034】図5は、本発明にかかる折りたたみ可能な
容器の第2実施例の構成を示す図である。本実施例の折
りたたみ可能な容器21は、長手方向に延在する第2の
側板の上側端に帯状の連結部材19を介して蓋20を設
けるようにしたものである。蓋20は、三方に差込み部
20aを有している。なお、本実施例及び以下の実施例
において第1実施例と同様の構成要素については同じ符
号をを付してその説明は省略するものとする。
【0035】図6は、図5に示す蓋付き容器21を折り
畳んだ状態を示す図である。折り畳む際に、蓋20は第
2の側板13と連結部材19との連結部において外側に
折り曲げるようにする。この場合、蓋20に差込み部2
0aが設けられているため、前記連結部19から差込み
部20a先端までの長さMより容器21の高さHが高く
なるようにすれば、折り畳んだ容器を組み立てた容器内
にきちんと収納することができる。
【0036】第2実施例においては、蓋20が設けられ
ているため、組み立てた容器内に折り畳んだ容器を収納
した後、蓋20を閉めることによって、容器収納後の組
み立てた容器の表面をより平坦に保つことが可能とな
る。従って、搬送スペースをより一層有効に利用するこ
とができる。
【0037】図7は、本発明の第3実施例の構成を示す
図である。第3実施例の容器31は高さが第1及び第2
の実施例の容器の高さの約1/2になるように構成され
ており、その他の構成は第2の実施例と同様である。こ
の場合、図8に示すように、折り畳んだ状態の容器を2
つ逆方向に重ねあわせて、第1又は第2実施例のサイズ
の容器11内に収納する。従って、組み立てた容器の短
手方向の長さWが折り畳んだ容器の厚さTの整数倍と同
じかこれよりやや大きく構成されている場合、最大この
整数の2倍の数の容器31を、第1あるいは第2の実施
例で説明した容器内に収納することが可能となる。
【0038】図9は、本発明の第4実施例の容器の構成
を示す図であり、図9(a)は斜視図、(b)は平面図
である。第4実施例では第1の側板12と第2の側板1
3間の連結部C,D,E,F及び第2の側板3と底板4
との間の連結辺GおよびH、第1の側板2と底板4との
間の連結辺J及びKにおいて、図2に示すように段ボー
ル材の内側ライナー材とフルート材とを取り除いて、外
側ライナー材のみを残したもので帯状連結部材15、1
6を構成するようにしている。
【0039】図9(b)に示すように、容器41を組み
立てた状態では、内側ライナー材とフルート材とを取り
除いた部分の角部どうしが当接し、容器41を上からみ
た時に、各角部に3角形の空洞42が形成されることに
なる。その他の構成は上述した第1実施例の構成と同じ
である。
【0040】第4実施例では、各連結部が外側ライナー
材のみで構成されているため、上述した第1〜第3実施
例とは逆に、容器11を折り畳んだ際の段ボール材の戻
り反発力が小さく押さえられることになる。組み立てた
容器内に収納する容器の数が少ない場合は、収納された
容器の押圧力は小さくなるが、容器の出し入れがより容
易になるという利点がある。第2実施例と同様に蓋を設
けるようにしてもよく、また、第3実施例と同様に、折
り畳んでいれる容器の高さを組み立てて使う容器の半分
にして、2枚の容器を交互に組合わせて組み立てた容器
内に収納するようにしてもよい。
【0041】図10及び図11は、本発明にかかる容器
の使用方法を説明するための図である。上記に第1実施
例で説明した、各側板間を側板と同じ部材で、一体的に
形成した帯状の連結部材で連結して、M型に折りたたむ
ことができる容器を、9個折り畳んで(11−1〜11
−9)1個の組み立てた容器11の中に収納するように
している。図10に示す例では、9個の折り畳んだ容器
をそのままの状態、すなわち折り畳んだ容器を回転させ
ることなくそのままの状態で組み立てた容器11内に収
納するようにしている。図11に示すように、折り畳ん
だ容器を90゜回転させて収納するようにしてもよい。
この場合は、折り畳んだ容器が組み立てた容器の開口部
から少しはみ出すことになるが、9個全部を収納すれ
ば、収納後の形状として立方体が保たれ、1セット(組
み立てた容器1個と折り畳んだ容器9個)の箱の更に他
の1セットの箱を積み重ねて置くことができ、輸送スペ
ースが無駄にならない。ただし、組み立てた容器の中に
収納可能な数を全部入れる必要はない。一つの組み立て
た容器の中に、2つか3つの折り畳んだ容器しか収納し
ないような場合でも、折り畳んだ容器はM型にたたまれ
ており、大きな反発力を有しているため、組み立てた容
器の内壁を押圧して、中の容器が容易に外にでることが
ない。
【0042】上述した実施例においては、容器(11、
21、31、41)の材質として強化段ボールを使用す
ることが好ましい。強化段ボール材としては、長繊維パ
ルプを製紙時に高密度に圧縮した材料を用いて製造した
ものが好ましく、例えば、トライウォール(商品名)な
どを好適に用いることができる。強化段ボールは、強
度、耐久性、耐水性、耐熱性等に優れ、多数回の使用に
耐え得るためである。
【0043】第2〜第4実施例においても、第1実施例
で説明したように、底板の補強板を設けることができる
ことはいうまでもない。
【0044】また、上述の実施例では、開口部が長方形
の容器を例に取って説明したが、正方形、すなわち真四
角な容器にも本発明を適用することが可能である。さら
に、上述の実施例では、一つの容器内に収納できる折り
畳んだ容器の数を9個としているが、この数は、容器の
幅を設計変更することで自在に変えることができる。
【0045】更に、上述の実施例では、底板も段ボール
材で構成するようにしたが、各容器内に収納するものの
重量や、性質に応じて、底板を例えば紙や、ビニール材
など容易に折り畳める材料で構成するようにしてもよ
い。更に、底板の形状及び逃げ部形状は、上記実施例に
記載したものに限定されるものではなく、底板としての
機能及び、角部での各部材が重なりあうことを避けると
いう機能を果たすものであれば、どのような形状でもか
まわない。逃げ部の変形例としては、上述の実施例で述
べた切り欠きの他に、切り欠きに代えて、この部分に薄
い紙や、樹脂などでなるフィルム部材を設けることなど
が考えられる。
【0046】
【発明の効果】上記に詳述したとおり、本発明に係る折
りたたみ可能な段ボール容器は、各側面同士及び側面と
底面とを帯状の連結部材を介して連結するようにしてい
るため、一つの組み立てた容器の中に、同じサイズの容
器を折り畳んで、これを複数個収納することができる。
このように、複数の容器を一つの容器の中にまとめるこ
とができるため、空の容器の輸送効率を著しく改善する
ことが可能となる。従って、空の容器の返送コストを著
しく下げることが可能となり、容器の再使用が容易にな
ると共に、物資節減、ひいては地球環境の保全に寄与す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の折りたたみ可能な容器の原理を説明
するための図である。
【図2】 本発明の折りたたみ可能な容器の原理を説明
するための図である。
【図3】 本発明の折りたたみ可能な容器の第1実施例
の構成を示す斜視図である。
【図4】 図1に示す折りたたみ可能な容器の折り畳ん
だ状態を示す図である。
【図5】 本発明の折りたたみ可能な容器の第2実施例
の構成を示す図である。
【図6】 図5に示す折りたたみ可能な容器の折り畳ん
だ状態を示す図である。
【図7】 本発明の折りたたみ可能な容器の第3実施例
の構成を示す図である。
【図8】 図7に示す折りたたみ可能な容器の折り畳ん
だ状態を示す図である。
【図9】 本発明の折りたたみ可能な容器の第4実施例
の構成を示す図である。
【図10】 本発明の折りたたみ可能な容器の使用状態
を示す図である。
【図11】 本発明の折りたたみ可能な容器の使用状態
を示す図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、41 容器 2、12 第1の側板 3、13 第2の側板 4、14 底板 5、6、15、16、19 帯状連結部材 7、17 切り欠き 20 蓋

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、第1の方向に相対向して延
    在する第1の側板と、前記第1の方向に直交する第2の
    方向に相対向して延在する第2の側板と、底板とを具
    え、前記第1の側板及び/又は前記第2の側板と前記底
    板との連結部において前記底板が内側へ折れ曲がると共
    に、前記第1又は第2の側板が当該側板の高さ方向に延
    在する連結部において内側へ折れ曲がるように構成され
    た折りたたみ可能な容器において、前記第1の側板と第
    2の側板とを帯状の連結部材によって連結したことを特
    徴とする折りたたみ可能な容器。
  2. 【請求項2】 前記第1及び/又は第2の側板と前記底
    板とを帯状の連結部材によって連結すると共に、前記底
    板の4隅に、前記容器を折り畳んだ時に生じる前記第1
    及び第2の側板を構成する部材及び前記底面を構成する
    部材の重なりを減じる逃げ部を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の折りたたみ可能な容器。
  3. 【請求項3】 前記容器の開口部の一端に、前記帯状の
    連結部材を介して連結された蓋を設けたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の折りたたみ可能な容器。
  4. 【請求項4】 前記蓋が前記容器に連結された方向に直
    交する方向における前記蓋の長さを、前記容器の高さと
    ほぼ同じに構成した請求項3に記載の折りたたみ可能な
    容器。
  5. 【請求項5】 前記帯状の連結部材が、前記容器を構成
    する各部材同じ部材で、一体的に形成されていることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の折りた
    たみ可能な容器。
  6. 【請求項6】 前記容器を構成する側板及び底板が内側
    ライナー材、フルート材、外側ライナー材からなる段ボ
    ール材で構成され、前記帯状の連結部材が前記外側ライ
    ナー材のみで構成されていることを特徴とする請求項5
    に記載の折りたたみ可能な容器。
  7. 【請求項7】 前記第1または第2の側板の幅方向にお
    ける内側長が、前記容器を折り畳んだ時の厚さの整数倍
    か整数倍よりやや長いことを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれかに記載の折りたたみ可能な容器。
  8. 【請求項8】前記容器の材質が強化段ボール材であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の折
    りたたみ可能な容器。
  9. 【請求項9】 少なくとも、第1の方向に相対向して延
    在する第1の側板と、前記第1の方向に直交する第2の
    方向に相対向して延在する第2の側板と、底板とを具
    え、前記第1の側板及び/又は前記第2の側板と前記底
    板との連結部において前記底板が内側へ折れ曲がると共
    に、前記第1又は第2の側板が当該側板の高さ方向に延
    在する連結部において内側へ折れ曲がるように構成し、
    前記第1の側板と第2の側板とをこれらの側板と同じ部
    材でこれらの側板と一体的に構成された帯状の連結部材
    によって連結した折りたたみ可能な容器を、一つの容器
    を組み立てて、この組み立てた容器の中に折り畳んだ容
    器を収納するようにした折りたたみ可能な容器の使用方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の折りたたみ可能な容
    器の使用方法において、前記折り畳んで収納する容器の
    高さを前記組み立てた容器の高さの約1/2に構成し
    て、前記折り畳んだ容器を高さ方向に二つ重ねたものを
    前記組み立てた容器内に収納するようにしたことを特徴
    とする折りたたみ可能な容器の使用方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010013169A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Yamato Packing Technology Institute Co Ltd 運搬箱および運搬箱の繰り返し使用方法
JP2016003042A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 株式会社アイベックス 折り畳み容器
JP2017140229A (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 大日本印刷株式会社 陳列装置
JP2020511370A (ja) * 2017-03-21 2020-04-16 シーイーシー システムズ プロプライエタリー リミテッド 折り畳み式インターモーダルコンテナおよび折り畳み式インターモーダルコンテナ組立体
JP2022162178A (ja) * 2021-04-12 2022-10-24 茂憲 今橋 折り畳み式容器

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