JP4288121B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋板を開放したときに収納物を容易に取り出すことができるとともに、多段積みをしたときにかかる圧縮応力に耐えうる包装箱を提供する。本発明の包装箱は、特に記録材料を収納した複数の内箱を収納するために好ましく用いられる。
従来から、複数の収納物をまとめて収納するために、段ボール箱に代表される包装箱が多用されている。典型的な包装箱は、1枚の底板と4枚の側板から構成される長方形または直方形の収納スペースを有しており、その中に収納物をまとめて収納することができる構造を有している。また、少なくとも1枚の側板の上端部に蓋板が連設されており、その蓋板を当該上端部で折り返すことによって収納スペースを上から覆ったり開放したりすることができるようになっている。蓋板は、4枚の側板すべての上端部に連設されていることもあれば、一部の側板の上端部にのみ連設されていることもある。
一般に、このような包装箱の中には、収納物を効率よく収納することが求められる。例えば、複数の内箱を包装箱の収納スペースいっぱいに隙間なく装填することが求められる場合も多い。遮光された医療用記録材料を収納した内箱を収納する場合には、複数個の内箱を包装箱の一側板に沿って隙間なく並べて装填する。このようにして隙間なく内箱を装填すれば、スペースを効率よく利用し、運送時に包装箱内で内箱が移動したり破損したりする危険性を低減することができる。
しかしながら、このように隙間なく内箱を装填した場合には、包装箱から内箱を取り出すときに困難が伴うという問題がある。すなわち、包装箱の側板と内箱の間に指を挿入して内箱を取り出そうとしても、指を挿入することができるスペースがないためにうまく行かないことが多い。このため、包装箱の蓋板を開放した状態で包装箱の天地を逆にして上下に振ることによって内箱を滑り出させることがあるが、内箱が勢いよく滑り出して内箱の内容物を傷つける事故が生じることが少なくない。このような事態を回避するために、包装箱の側板を破壊して内箱を取り出すことが考えられるが、包装箱の一部を破壊すると包装箱を再利用することができなくなるため好ましいとは言えない。
このような問題に対処するために、包装箱の蓋板を開放したときに、側板と蓋板にまたがる箇所に指が入るスペースが形成されるように工夫された包装箱が提案されている。例えば、特許文献1および特許文献2には、側板とそれに連設された蓋板にまたがって2本の平行な切込線が形成されているとともに、2本の切込線の端部をそれぞれ結ぶ互いに平行な2本の折曲線が形成されている包装箱が開示されている。この包装箱は、蓋板を開放したときに2本の切込線で挟まれた部分が外側に突出するように折れ曲がり、それによって内箱に指をかけるスペースが生まれる。
特開2002−264923号公報 実開平5−19119号公報
特許文献1および特許文献2に記載される包装箱には、蓋板を開放したときに指をかけるためのスペースを形成するための機構が、対向する側板とそれに連設される蓋板にそれぞれ形成されている。そして、これらの対向する側板に連設される蓋板をともに開放して2つのスペースを形成し、各スペースに指を入れて内箱を両端から挟んで取り出すことを意図している。しかしながら、これらの包装箱は、対向する側板とそれに連設される蓋板に、それぞれ同じ方向に向かった平行な切込線が入っているため、切込線に沿った方向にかかる圧縮応力に対する強度が弱いという問題がある。このような応力は包装箱を多段積みしたときにかかりやすいため、実用面で障害を生じやすい。
また、特許文献1および特許文献2に記載される包装箱は、少なくとも4本の切込線と少なくとも4本の折曲線を形成しなければならないため、製造に手間がかかるという問題がある。さらに、特許文献1および特許文献2に記載される包装箱は、スペースを形成するための機構を設けるために、対向する側板のそれぞれに必ず蓋板を連設しなければならず、包装箱設計上の自由度が限られている。また、特許文献1および特許文献2に記載されるように内箱の両端を指で挟んで取り出すためには、対向する側板に連設された各蓋板をそれぞれ必ず開放しなければならず、内箱を取り出すまでのステップが短いとは言えない。
本発明は、このような従来技術の課題を解決することを目的とした。すなわち本発明は、蓋板を開放したときに収納物を容易に取り出すことができるとともに、多段積みをしたときにかかる圧縮応力に耐えうる実用的な包装箱を提供することを目的とした。また、特許文献1や特許文献2に記載されるような従来の包装箱に比べて簡単に製造することができ、また、包装箱の設計の自由度も大きな包装箱を提供することも目的とした。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、以下の構成を有する本発明の包装箱によれば従来技術の課題を解決しうることを見出した。
(1) 少なくとも1枚の側板と当該側板の上端部に連設された少なくとも1枚の蓋板を有する包装箱において、
前記側板内に、前記側板の上端部と平行な第1筋押線が形成されており、
前記蓋板内に、前記側板の上端部と平行な第2筋押線が形成されており、
前記側板内に形成された第1筋押線の左端部と前記蓋板内に形成された第2筋押線の左端部を結ぶように第1切込線が形成されており、
前記側板内に形成された第1筋押線の右端部と前記蓋板内に形成された第2筋押線の右端部を結ぶように第2切込線が形成されており、
前記第1筋押線、第2筋押線、第1切込線および第2切込線が、包装箱を構成する1枚の側板とそれに連設された1枚の蓋板にのみ形成されており、
該側板の下方に行くにしたがって第1切込線と第2切込線との間隔が徐々に狭くなっており、
前記側板内に形成されている第1切込線と第2切込線の間であって、かつ、第1筋押線と側板の上端部を構成していた折曲部の中間付近に、第1筋押線と平行な第3筋押線が形成されていることを特徴とする包装箱。
(2) 第1切込線と第2切込線が直線状であることを特徴とする(1)に記載の包装箱
(3) 第1切込線の下端部、第2切込線の下端部、第1切込線の上端部および第2切込線の上端部に、それぞれ独立に曲線状の切込または貫通孔が設けられており、当該曲線状の切込または貫通孔を介して第1筋押線または第2筋押線に繋がることを特徴とする(1)または(2)に記載の包装箱。
) 第1切込線の下端部、第2切込線の下端部、第1切込線の上端部および第2切込線の上端部に、それぞれ独立に2R〜20Rの曲線状の切込が設けられていることを特徴とする()に記載の包装箱。
) 少なくとも1枚の底板と2組の対向する側板を有しており、これらの底板と側板によって形成される収納スペースに平板状の内箱をn個収納するための包装箱であって、
包装箱を構成する1組の対向する側板が、前記内箱を構成する最大面積を有する側板とほぼ同じサイズを有しており、
包装箱を構成するもう1組の対向する側板が、前記内箱の厚みのほぼn倍の幅を有していることを特徴とする(1)〜()のいずれか1項に記載の包装箱。
) 前記内箱を構成する側板のうち前記包装箱の側板内側に接する面にラベルが貼付されており、該ラベルの包装箱の側板内側に対する静摩擦係数(JIS P8147)が0.20〜0.40であることを特徴とする()に記載の包装箱。
本発明の包装箱は、蓋板を開放したときに収納物を容易に取り出すことができるとともに、多段積みをしたときにかかる圧縮応力に耐えることができる。また、従来の包装箱に比べて簡単に製造することができ、包装箱の設計の自由度も大きい。
発明の実施の形態
以下において、本発明の包装箱について詳細に説明する。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。また、本明細書において「平行」とは、2つの直線の交差角が15度以下、好ましくは10度以下であるものをさす。さらに、本明細書において「切込線」とは、貫通した切込が線状に連続している態様と、貫通した切込が線状に断続的に形成されている態様(例えばミシン目)の両方を含む概念である。
本発明の包装箱は、少なくとも1枚の側板と当該側板の上端部に連設された少なくとも1枚の蓋板を有する。本発明の包装箱は、このような側板と蓋板を有する包装機能をもった箱であれば、その他の底板、側板、蓋板等の構造は特に制限されない。
典型的な本発明の包装箱は、1枚の底板と4枚の側板から構成される長方形または直方形の収納スペースを有しており、その中に収納物をまとめて収納することができる構造を有している(例えば図1)。収納スペースの形状は、内箱などの収納物の形状に応じて適宜設計することができる。例えば、複数個の内箱を隙間なく収納することができるように、本発明の包装箱の収納スペースを設計する。本発明の包装箱に収納する内箱の個数は特に制限されないが、通常2〜20個、好ましくは4〜10個である。
本発明の包装箱は、複数枚のシート状記録材料を内包した内箱を複数個収納するために好ましく使用される。特に遮光された医療用記録材料を収納した内箱(例えば1箱約4.5kg)を複数個収納するために好ましく使用される(図1)。遮光された医療用記録材料を収納した内箱14は、図1に示すように平板状である。本発明の包装箱を構成する1組の対向する側板1,3は、その平板状の内箱14を構成する最も大きな面積を有する側板とほぼ同じサイズを有するように設計されていることが好ましい(図2も参照)。また、本発明の包装箱を構成するもう1組の対向する側板2,4は、平板状の内箱の厚みのほぼ整数倍の幅を有するように設計されていることが好ましい。
本発明の包装箱には、蓋板7を開放したときに、蓋板7とそれに連設される側板3にまたがって指を入れるためのスペースが形成されるように工夫されている(図1)。このようなスペースを形成するための機構は、本発明の包装箱を構成する1つの側板とそれに連設される1つの蓋板にのみ設けられている。
この機構の設計法と機能を、図2に示す本発明の包装箱の一実施態様に係る展開図を参照しながら説明する。
図2は、段ボール箱のような典型的な包装箱の展開図に、スペースを形成するための機構を設けたものである。図2の展開図は、4枚の側板1,2,3,4と、各側板の上端部に連設される蓋板5,6,7,8と、各側板の下端部に連設される底板9,10,11,12と、側板1の左端部に連設される接合板13からなる。
スペースを形成するための機構は、側板3とそれに連設される蓋板7にまたがって以下のように形成されている。側板3のA−Bには、側板3の上端部と平行な第1筋押線が形成されている。また、蓋板7のC−Dには、側板3の上端部と平行な第2筋押線が形成されている。これらの筋押線は包装箱の内側から筋押しすることにより形成されている。筋押しは、一般にブレードを押し当てる等の方法により形成される。さらに、側板3内に形成された第1筋押線の左端部Aと蓋板7内に形成された第2筋押線の左端部Cを結ぶ第1切込線が形成されている。また、側板3内に形成された第1筋押線の右端部Bと蓋板7内に形成された第2筋押線の右端部Dを結ぶ第2切込線が形成されている。
各筋押線と切込線の長さは、蓋板7を開放したときに指が入るスペースが確保できる程度であれば特に制限されない。第1筋押線と第2筋押線の長さは、それぞれ通常は3〜13cm、好ましくは5〜11cmである。また、第1切込線と第2切込線の長さは、それぞれ通常は5〜20cm、好ましくは6〜15cmである。切込線の側板内の長さと蓋板内の長さの比は、通常1:3から5:1、好ましくは1:1から3:1である。
具体例として、第1筋押線と第2筋押線の長さがそれぞれ8cm、第1切込線と第2切込線の長さがそれぞれ12cm、切込線の側板内の長さと蓋板内の長さの比が2:1の機構を挙げることができる(第1の具体例)。また、別の具体例として、第1筋押線と第2筋押線の長さがそれぞれ8cm、第1切込線と第2切込線の長さがそれぞれ9cm、切込線の側板内の長さと蓋板内の長さの比が1.25:1の機構を例示することができる(第2の具体例)。
図2の展開図を組み立てる際には、側板と該側板に連設している側板の間、側板と該側板に連設している蓋板の間、側板と該側板に連設している蓋板の間、側板1と側板1に連設している接合板13の間をそれぞれ折り曲げればよい。このとき、底板10,12は、底板9,11よりも通常は先に折り曲げる。また、蓋板6,8は、蓋板5,7よりも通常は先に折り曲げる。また、接合板13と側板4は重ね合わせて、接着剤などで接合する。
このようにして組み立てた包装箱は、蓋板5,6,7,8を閉じた状態では通常の包装箱と同じ外形を有している。蓋板7を開放し始めると同時に、側板3と蓋板7にまたがって形成された機構部分が包装箱の外側に向かって突出し始める。このとき、側板3の上端部を構成していた折曲部15が外側に最も突出するように折れ曲がる。こうして、図3に示すように側板3と蓋板7にまたがって指を入れるためのスペースSが形成される。このスペースを使って内箱14の側面に指をかけ、内側に緩やかに押さえつけるような圧力を加えながら上方に引き上げることにより、内箱14を容易に取り出すことができる(図1)。
本発明の包装箱に装填する内箱には、スペースに挿入した指が触れる箇所に滑り防止機能を有するラベルLが装着されていることが好ましい。ラベルLは、ラベルLが接する包装箱の側板内側に対する静摩擦係数が0.20〜0.40であることが好ましく、0.20〜0.30であることがより好ましく、0.25〜0.30であることがさらに好ましい。ここにおいて静摩擦係数は、JIS P8147(傾斜方法)に準拠した方法で測定される。すなわち、包装箱の側板と同一材質の材料を傾斜板上に固定し、その上にラベルを静置し、さらにそのラベル上に幅35mm、長さ75mm、質量190gのおもりを載せた状態で傾斜板の傾斜角θを徐々に大きくして行き、おもりが動き始める角度θを測定してtanθを静摩擦係数とする。
本発明では、好ましいラベルとして、例えば表面が樹脂コーティングされているアート紙などを例示することができる。特に、ラテックス加工されたコート紙を好ましく使用することができる。具体的には、(株)サトー製の商品名「コートキャリー」などを例示することができる。なお、ラベルLには、必要に応じて内箱の内容物に関する情報等を印字しておくことができる。
指を入れるためのスペースは、内箱14を再び包装箱に収納するときにも効果を発揮しうる。一般に、包装箱に最後の内箱14を収納するときには、残っている収納スペースが限られているために比較的困難が伴う。しかしながら、本発明の包装箱によれば、側板3と蓋板7にまたがって形成されたスペースを利用して比較的容易に手を入れ、すでに収納されている内箱を寄せて、最後の内箱を収納する空間を確保しやすい。また、こうして確保した空間に最後の内箱を入れる際にも、側板3と蓋板7にまたがって形成されたスペースを利用して最後の内箱に手をそえながら下方に滑らせるように挿入すれば、衝撃を与えることなくスムーズに最後の内箱を挿入することができる。
内箱14の出し入れを終えた後に蓋板7を閉じれば、包装箱は通常の包装箱と同様の形状に戻り、そのまま保管を続けたり、運搬に供したりすることができる。このため、内箱を取り出すときに包装箱の側板などを破壊するタイプの従来の包装箱に比べると、本発明の包装箱は利用価値が高い。
スペースを形成するための機構は、側板3と蓋板7にまたがって形成されていれば、その位置は特に制限されない。通常は、側板3の上端部のほぼ中央に位置するように設計することが好ましい。
また、スペースを形成するための機構は、側板3と蓋板7にまたがるように1つ形成することが好ましい。2つ以上形成することも可能であるが、その場合は各機構の大きさを考慮するなどして包装箱の強度が損なわれないように注意する必要がある。
また、スペースを形成するための機構は、本発明の包装箱を構成する1枚の側板とそれに連設された1枚の蓋板にのみ形成されていなければならない。特許文献1および特許文献2に記載される包装箱のように、対向する側板とそれに連設される蓋板にスペースを形成するための機構がそれぞれ設けられていると、包装箱を多段積みしたときに包装箱が破損しやすいが、本発明のように1枚の側板とそれに連設された1枚の蓋板にのみ機構が形成されていれば、包装箱は破損しにくい。したがって、本発明の包装箱は運搬や保管により適している。
スペースを形成するための機構は、請求項1の条件を満たすものであれば図1〜3に示す態様以外の構造を有するものであっても構わない。
例えば、第1切込線と第2切込線は、平行でない。側板3の下方に行くにしたがって第1切込線と第2切込線との間隔が徐々に狭くなるように設計される。図4は、側板3の下方に行くにしたがって第1切込線と第2切込線との間隔が徐々に狭くなるように設計された包装箱を開いたときの状態を示す図である。
また、蓋板7内においても、第1切込線と第2切込線は必ずしも平行でなくても構わない。側板3の上端部に近づくにしたがって第1切込線と第2切込線との間隔が徐々に狭くなるように設計してもよいし、逆に間隔が徐々に広くなるように設計してもよい。
このように、第1切込線と第2切込線を平行にしないことによって、切込線の方向にかかる応力を受けたときに応力を分散し、切込線に起因する裂け目の発生をより効果的に防ぐことができる。
さらに、第1切込線と第2切込線は、展開図において必ずしも直線状である必要はなく、例えば、側板3内と蓋板7内ではそれぞれ直線状でありながら側板3の上端部において折れ曲がっていてもよい。また、第1切込線と第2切込線は曲線部を含んでいても構わない。
また、本発明では、側板3内に形成されている第1切込線と第2切込線の間に、第1筋押線と平行な第3筋押線が形成されている。図5は、このような第3筋押線16が形成された機構を有する包装箱の蓋板7を開放した状態を示す図である。第3筋押線16が外側に突出するように折れ曲がるため、第3筋押線を有しない図3の状態に比べてスペースSを十分に確保できるという利点がある。このため、包装箱の上からより指を入れやすくなり、内箱を一段と取り出しやすくなる。また、第3筋押線16が形成されていると折れ曲がる箇所が多くなるために、蓋板7を開放しやすくなるという利点もある。
第3筋押線16は、第1筋押線17と側板の上端部を構成していた折曲部15の中間付近に形成する。例えば、第1筋押線17と折曲線15の間隔が8cmである場合には、第3筋押線16を第1筋押線17から2〜6cmの位置に形成することが好ましく、3〜5cmの位置に形成することがより好ましい。
また、本発明では、第1切込線の下端部、第2切込線の下端部、第1切込線の上端部および第2切込線の上端部に、それぞれ独立に曲線状の切込または貫通孔が設けられており、当該曲線状の切込または貫通孔を介して第1筋押線または第2筋押線に繋がるように設計してもよい。例えば、図2のA−B−D−Cで表される部分構造のバリエーションとして、図6に示す態様を採ることができる。
図6(a)では、第1切込線の下端部(A)、第2切込線の下端部(B)、第1切込線の上端部(C)および第2切込線の上端部(D)に、それぞれ曲線状の切込が設けられている。曲線状の切込は2R〜20Rであることが好ましく、4R〜14Rであることがより好ましく、6R〜8Rであることがさらに好ましい。上記の第1の具体例や第2の具体例では、例えば7Rの切込をABCDの4箇所に設けることができる。曲線状の切込の長さは0.7cm以上であることが好ましく、1.0cm以上であることがより好ましい。
図6(b)では、第1切込線の下端部(A)、第2切込線の下端部(B)、第1切込線の上端部(C)および第2切込線の上端部(D)に、それぞれ貫通孔が設けられている。貫通孔の構造は特に制限されないが、好ましくは円形または楕円形であり、より好ましくは円形である。円形の貫通孔の径は2mm〜20mmであることが好ましく、3mm〜10mmであることがより好ましく、5mm〜8mmであることがさらに好ましい。
こうして形成される曲線状の切込や貫通孔は、すべてが同一の形状であってもそれぞれが異なる形状であってもよい。好ましいのはすべてが同一の形状である場合である。
このように切込線の下端部や上端部に曲線状の切込や貫通孔を設けることによって、切込線の下端部や上端部にかかる負荷を分散させることができる。特に蓋体の開閉に伴って、切込線の下端部や上端部には比較的大きな負荷がかかり、切込線の下端部近傍や上端部近傍が裂けたり、折れたりし易くなる。本発明にしたがって曲線状の切込や貫通孔を設けておけば、このような損傷を抑えることができるため好ましい。
本発明の包装箱では、スペースを形成するための機構が1つの側板とそれに連設された蓋板にのみ設置され、他の側板や蓋板には設置されない。このため、包装箱の設計の自由度が比較的高いという利点がある。例えば、蓋板を1枚だけにし、開閉操作を単純化した包装箱を設計することが可能である。このような設計は、特許文献1や特許文献2に記載される包装箱では実現することが不可能である。
本発明の包装箱を構成する材料は特に制限されないが、大量生産に適していて比較的安価である段ボールを用いることが好ましい。また、包装箱の中に収納する内箱を構成する材料も特に制限されないが、段ボールを用いることが好ましい。特に、表面の凹凸が小さいことから強化中芯段ボールを用いることが好ましい。段ボールの坪量は150〜210g/m2が好ましく、170〜190g/m2がより好ましい。
蓋板を開放した状態にある本発明の包装箱の一実施態様を示す斜視図である。 本発明の包装箱の一実施態様における展開図である。 本発明の包装箱の側板とそれに連設される蓋板に形成された機構の一実施態様を示す斜視図である。 本発明の包装箱の側板とそれに連設される蓋板に形成された機構の別の一実施態様を示す斜視図である。 本発明の包装箱の側板とそれに連設される蓋板に形成された機構のさらに別の一実施態様を示す斜視図である。 図2のA−B−D−Cで表わされる部分構造のバリエーションを示す図である。
1〜4 側板
5〜8 蓋板
9〜12 底板
13 接合板
14 内箱
15 折曲部
16 第3筋押線
17 第1筋押線
S スペース

Claims (6)

  1. 少なくとも1枚の側板と当該側板の上端部に連設された少なくとも1枚の蓋板を有する包装箱において、
    前記側板内に、前記側板の上端部と平行な第1筋押線が形成されており、
    前記蓋板内に、前記側板の上端部と平行な第2筋押線が形成されており、
    前記側板内に形成された第1筋押線の左端部と前記蓋板内に形成された第2筋押線の左端部を結ぶように第1切込線が形成されており、
    前記側板内に形成された第1筋押線の右端部と前記蓋板内に形成された第2筋押線の右端部を結ぶように第2切込線が形成されており、
    前記第1筋押線、第2筋押線、第1切込線および第2切込線が、包装箱を構成する1枚の側板とそれに連設された1枚の蓋板にのみ形成されており、
    該側板の下方に行くにしたがって第1切込線と第2切込線との間隔が徐々に狭くなっており、
    前記側板内に形成されている第1切込線と第2切込線の間であって、かつ、第1筋押線と側板の上端部を構成していた折曲部の中間付近に、第1筋押線と平行な第3筋押線が形成されていることを特徴とする包装箱。
  2. 第1切込線と第2切込線が直線状であることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 第1切込線の下端部、第2切込線の下端部、第1切込線の上端部および第2切込線の上端部に、それぞれ独立に曲線状の切込または貫通孔が設けられており、当該曲線状の切込または貫通孔を介して第1筋押線または第2筋押線に繋がることを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 第1切込線の下端部、第2切込線の下端部、第1切込線の上端部および第2切込線の上端部に、それぞれ独立に2R〜20Rの曲線状の切込が設けられていることを特徴とする請求項に記載の包装箱。
  5. 少なくとも1枚の底板と2組の対向する側板を有しており、これらの底板と側板によって形成される収納スペースに平板状の内箱をn個収納するための包装箱であって、
    包装箱を構成する1組の対向する側板が、前記内箱を構成する最大面積を有する側板とほぼ同じサイズを有しており、
    包装箱を構成するもう1組の対向する側板が、前記内箱の厚みのほぼn倍の幅を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の包装箱。
  6. 前記内箱を構成する側板のうち前記包装箱の側板内側に接する面にラベルが貼付されており、該ラベルの包装箱の側板内側に対する静摩擦係数(JIS P8147)が0.20〜0.40であることを特徴とする請求項に記載の包装箱。
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