JPH08117751A - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JPH08117751A
JPH08117751A JP6255786A JP25578694A JPH08117751A JP H08117751 A JPH08117751 A JP H08117751A JP 6255786 A JP6255786 A JP 6255786A JP 25578694 A JP25578694 A JP 25578694A JP H08117751 A JPH08117751 A JP H08117751A
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浩司 土川
Yuuta Amano
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解槽にて電解される塩水の温度や硬度が変
化しても常に一定の物理学的性質を有する電解水を供給
できる電解水生成装置を提供すること。 【構成】 希塩水タンク20には電解槽30に供給され
る希塩水が、また濃塩水タンク10には希塩水タンク2
0に供給される濃塩水が貯溜されている。希塩水タンク
20には液面センサ21と濃度センサ22が設けられて
おり、これらのセンサ21、22からの信号に基づき、
制御回路60が希塩水の水位及び濃度を所定範囲内に維
持するように給水バルブ23及びピンチバルブ42を協
働して操作する。電解槽30には酸性水のpHを検出す
るpHセンサ36が設けられており、pHが小さい場合
には希塩水の濃度が低くなるように、またpHが大きい
場合には希塩水の濃度が高くなるように補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩水を陽極と陰極間で
電気分解して電解水を生成する電解水生成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より電解槽に対向して設けられた両
電極間で食塩水などを電気分解するタイプの電解水生成
装置が知られており、図6にはその一例として、食塩等
の水溶性塩Sを溶解して調製された濃塩水を貯溜する濃
塩水タンク70、及びこの濃塩水タンク70から排出管
71を経て供給される濃塩水を適宜希釈しながら調製さ
れた希塩水を貯溜する希塩水タンク72を備え、希塩水
タンク72内の希塩水をポンプ80,81によって直流
電圧が印加されている電解槽90に送出してこの電解槽
90で電気分解を行い、継続的に陽極91と陰極92に
おいて酸性水とアルカリ性水とを生成するように構成さ
れた電解水生成装置が示されている。
【0003】このように構成された従来の電解水生成装
置においては、電解槽90にて塩水が継続して用いられ
ると、希塩水タンク72内の希塩水の水位が低下する。
そこで希塩水タンク72内の希塩水の水位及び濃度を検
出する液面センサ73及び濃度センサ74からの信号に
基づき、制御回路(図示しない。)が希塩水タンク72
内の希塩水の水位及び濃度が所定値以上に保たれるよう
に給水バルブ75及びピンチバルブ76を協働して操作
するように構成されている。このように希塩水タンク7
2内の希塩水の濃度を適正に保つべく濃塩水タンク70
内の濃塩水が希塩水タンク72内に供給されると、濃塩
水タンク70内の水位が低下する。そして濃塩水タンク
70内の液面センサ77によって濃塩水の水位の低下が
検知されると、制御回路が給水バルブ78を開いて濃塩
水タンク70の水位が所定水位に達するまで水を補充さ
せる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来の電
解水生成装置において塩水の電気分解をして殺菌作用の
ある酸性水などの電解水を生成する際、電解される塩水
の温度や硬度、電解効率等が変動することによって得ら
れる電解水の濃度が異なる。即ち上記従来の電解水生成
装置では、季節の変化や環境の変化によって塩水の温度
が変わったり、ミネラルの含有量が異なる水が使用され
たり、あるいは電解槽に印加される電圧が変動したりす
ると、常に一定の物理化学的性質を有する電解水を生成
することができないという問題点があった。
【0005】
【発明の目的】そこで本発明は、電解水生成装置で電解
される塩水の温度や硬度等が変化しても常に一定の物理
学的性質を有する電解水を供給できる電解水生成装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明の電解水生成装置は、電解槽と、この
電解槽に供給されて電解水を生成する希塩水を貯溜する
希塩水タンクと、この希塩水タンク内の希塩水の水位を
検出する希塩水用水位検出手段と、希塩水タンク内に外
部給水源からの水を供給する給水手段と、希塩水用水位
検出手段からの信号に基づき給水手段を制御して希塩水
の水位を所定範囲内に維持する給水制御手段と、希塩水
タンク内の希塩水の濃度を検出する濃度検出手段と、希
塩水タンク内へ濃塩水を供給する濃塩水供給手段と、前
記濃度検出手段により検出された濃度と基準濃度との比
較手段と、この比較手段において前記濃度検出手段によ
り検出された濃度が前記基準濃度以下であることを示す
信号が入力されたとき前記濃塩水供給手段を制御して希
塩水タンク内に濃塩水を供給する濃塩水供給制御手段と
を備えた電解水生成装置であって、この電解水生成装置
にさらに、電解槽における電解結果を評価する物理量を
検出する物理量検出手段と、この物理量検出手段からの
信号に基づいて前記電解槽で生成される電解水の物理化
学的性質が一定に保たれるように前記比較手段における
前記濃度検出手段により検出された濃度を補正するかあ
るいは前記基準濃度を補正する補正手段とを設けたこと
を特徴とする。
【0007】そして前記物理量検出手段が、前記電解槽
で生成された電解水のpHを測定するpHセンサ、導電
度を測定する導電度測定センサ、残留塩素を測定する残
留塩素測定センサ、酸化還元電位を測定する酸化還元電
位測定センサ、及び溶存酸素を測定する溶存酸素測定セ
ンサからなるグループから選択されるセンサであること
を特徴とする。
【0008】
【発明の作用・効果】このように構成された本発明の電
解水生成装置においては、希塩水タンク内の希塩水が電
解槽に供給されて希塩水タンク内の希塩水の水位が低下
したことが希塩水用水位検出手段によって検出される
と、給水制御手段が給水手段を制御して希塩水タンク内
に水を供給させる。これにより希塩水タンク内の濃度が
低下する。そして、比較手段にて濃度検出手段によって
検出された希塩水の濃度と基準濃度とが比較され、希塩
水の濃度が基準の濃度以下になったことが判定される
と、その判定信号に基づいて、濃塩水供給制御手段が濃
塩水供給手段を制御して希塩水タンク内に濃塩水を供給
させる。
【0009】この際、電解結果を評価する物理量検出手
段からの検出信号が生成された電解水が過剰に電解され
たものであることを示している場合には、補正手段が、
前記濃度検出手段によって検出される希塩水の濃度を補
正前よりも補正後の方が所定濃度高くなるように補正す
るか、あるいは基準濃度を補正前よりも補正後の方が所
定濃度低くなるように補正することによって比較手段か
らの比較判定信号が二次的に補正され、濃塩水供給制御
手段によって希塩水タンク内の希塩水の濃度が基準濃度
よりも低くなるように制御される。一方物理量検出手段
からの検出信号が生成された電解水が充分に電解されて
いないものであることを示している場合には、補正手段
が、前記濃度検出手段によって検出される希塩水の濃度
を補正前よりも補正後の方が所定濃度低くなるように補
正するか、あるいは基準濃度を補正前よりも補正後の方
が所定濃度高くなるように補正することによって比較手
段からの比較判定信号が二次的に補正され、濃塩水供給
制御手段によって希塩水タンク内の希塩水の濃度が基準
濃度よりも高くなるように制御される。なおこの物理量
検出手段は、電解水のpHを測定するpHセンサ、導電
度を測定する導電度測定センサ、残留塩素を測定する残
留塩素測定センサ、酸化還元電位を測定する酸化還元電
位測定センサ、あるいは溶存酸素を測定する溶存酸素測
定センサのいずれであってもよい。
【0010】したがって本発明によれば、電解槽におけ
る電気分解効率が温度によって変化しても、また電解さ
れる水の硬度が異なっていても、電解結果を評価する物
理量を検出して、同検出した物理量をフィードバックし
て電解される塩水の濃度を調整しているため、電解槽に
て生成される電解水の濃度や殺菌能力などの物理化学的
性質を常に一定に維持することができる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
図1には本実施例にかかる電解水生成装置の概略図が示
されている。この電解水生成装置には、上方に配設され
飽和食塩水(約26%の塩濃度を有する。)を調製しか
つ貯溜する濃塩水タンク10と、この濃塩水タンク10
の下方に配設され濃塩水タンク10から排出管41を経
てピンチバルブ42の操作によって供給される飽和食塩
水を適宜希釈しながら調製された希塩水(約0.07%
の塩濃度を有する。)を貯溜する希塩水タンク20とが
設けられている。そしてこの希塩水タンク20に貯溜さ
れている処理水が、ポンプ43,44によって処理水供
給管45,46を経て電解槽30の陽極室32及び陰極
室33へと導入され、ここで電気分解されて酸性水及び
アルカリ性水を生成し、それらの両性の電解水をそれぞ
れ酸性水取り出し管48及びアルカリ性水取り出し管4
9から取り出すことができるように構成されている。
(なお、濃塩水タンク10と排出管41とピンチバルブ
42とが一体的に本発明の濃塩水供給手段に相当す
る。) 濃塩水タンク10はタンク内が仕切り壁11によって二
室に区画されていて、食塩Sが投入される第1室12
と、仕切り壁11を越えて第1室12で生成した飽和状
態の食塩水が流入する第2室13とからなっている。そ
して第2室13には、この第2室13内に貯溜される飽
和食塩水の水位が下限水位以下になったこと及び上限水
位以上になったことを検知するフロート式の液面センサ
14が設けられており、この第2室13内の飽和食塩水
が上述したように排出管41を経て適宜希塩水タンク2
0に供給できるように構成されている。一方希塩水タン
ク20には、この希塩水タンク20内に貯溜される希塩
水の水位が下限水位以下になったこと及び上限水位以上
になったことを検知するフロート式の液面センサ(2
1:本発明の希塩水用水位検出手段に相当する。)と、
希塩水の濃度を検出する濃度センサ(22:本発明の濃
度検出手段に相当する。)が設けられている。さらにこ
れらの両塩水タンク10,20の上方には、外部給水源
(図示しない。)から水をそれぞれ補給する給水バルブ
(15,23:なお、外部給水源及び給水バルブ23が
本発明の給水手段に相当する。)が配設されており、貯
溜されている塩水の水位が所定水位よりも下がった場合
に水を供給できるように構成されている。また、これら
の両塩水タンク10,20には、オーバーフロー管47
が連通して設けられており、それぞれの塩水タンク1
0,20内の塩水が所定量を越えた場合にこのオーバー
フロー管47より排出できるようになっている。
【0012】この電解水生成装置は従来より周知の電解
槽30を備えている。この電解槽30は内部が隔膜31
によって陽極室32及び陰極室33に区画されていて、
それぞれの電極室32,33に一対の電極34,35が
対向配設され、この両電極34,35に直流電源51が
電圧供給回路52を介して接続されている。そして酸性
水取り出し管48には電解によって生成した酸性水のp
Hを測定するpHセンサ(36:本発明の物理量検出手
段に相当する。)が設けられている。
【0013】そして、電源スイッチSW1、基準濃度設
定スイッチSW2、二個の液面センサ14,21、濃度
センサ22、pHセンサ36は制御回路60に接続され
ている。この制御回路60は例えばマイクロコンピュー
タにより構成され、図2及び図3に示したフローチャー
トに対応するプログラムを繰り返し実行して、二個の給
水バルブ15,23、ピンチバルブ42、二個のポンプ
43,44、そして電圧供給回路52の作動を制御す
る。
【0014】次に、上記のように構成した実施例の動作
を図2及び図3のフローチャートに沿って説明する。電
源スイッチSW1の投入によりこの電解水生成装置の作
動をスタート(ステップ100)させると、制御回路6
0はプログラムの実行を開始し、ステップ102におい
て制御回路60が二個の給水バルブ15,23及びピン
チバルブ42を操作して、濃塩水タンク10に液面セン
サ14によって検知される所定量の濃塩水を、また希塩
水タンク20に液面センサ21によって検知される所定
量の希塩水を貯溜させる。こうして濃塩水タンク10及
び希塩水タンク20に塩水が満たされると、ステップ1
04において制御回路60は電圧供給回路52を切り換
えて電解槽30の両電極34,35に直流電源51から
の電圧を印加させ、それと同時にポンプ43,44を作
動させて電解槽30に希塩水タンク20から処理水を供
給させる。これにより電解槽30では処理水の電気分解
が継続して行われ、陽極室32にて酸性水が、陰極室3
3にてアルカリ性水が生成される。ステップ104にお
ける電解水の生成開始後、制御回路60はステップ10
6〜ステップ118からなる循環処理を実行し続ける。
【0015】ステップ106は濃塩水タンク10内の濃
塩水の水位を所定範囲内に維持するための処理であっ
て、制御回路60は液面センサ14からの信号に基づき
給水バルブ15を制御して外部給水源から水を供給させ
る。このステップ106にて濃塩水タンク10内の濃塩
水の水位が所定範囲内に調整されると、制御回路60は
プログラムをステップ108に進める。
【0016】ステップ108〜118からなる次の循環
処理は、希塩水タンク20内の希塩水の水位を所定範囲
に維持しかつその希塩水の濃度をフィードバックにより
補正された濃度に調整するための処理であって、この処
理においてはまず、制御回路60にステップ108にて
基準濃度設定スイッチSW2により設定される基準濃度
Co(例えば0.07%)が入力される。続いてステッ
プ110にて酸性水取り出し管に設けられたpHセンサ
36によって検出されたpHが入力される。そしてステ
ップ112において制御回路60は、この制御回路60
内に設けられた補正テーブル(図4参照:なおこの補正
テーブルは、pHが2.5のときの基準濃度Co が0.
07%であって補正濃度Co’が0となるように設定さ
れている。)に基づき前記検出された酸性水のpHに対
する補正濃度Co’を導出する。次にステップ114に
おいて制御回路60は、前記入力した基準濃度Co に前
記導出された補正濃度Co’を加算することによって新
たな基準濃度Co(=Co+Co’)を算出する。例えば
酸性水のpHが小さい場合には補正濃度Co’はマイナ
スであり、新たに算出された基準濃度Co は入力した基
準濃度Co よりも小さくなり、また酸性水のpHが大き
い場合には補正濃度Co’はプラスであり、新たに算出
された基準濃度Co は入力した基準濃度Co よりも大き
くなる。続いてステップ116において濃度センサ22
によって検出された希塩水の濃度Cが制御回路60に入
力される。そして制御回路60はステップ118におい
て、前記入力された希塩水濃度C及び液面センサ21か
らの信号に基づいて制御回路60が給水バルブ23及び
ピンチバルブ42の作動を制御する制御ルーチンを実行
する。
【0017】この制御ルーチンは図3に詳細に示される
ように、ステップ200にてその実行が開始される。な
お、この制御ルーチンで制御される給水バルブ23とピ
ンチバルブ42の制御状態については図5に示されてい
る。制御回路60は、ステップ202において液面セン
サ21によって検出される希塩水の水位hが上限水位以
上であるか、あるいは下限水位未満であるか、あるいは
下限水位以上であってかつ上限水位未満(即ち所定範囲
内)であるかを判定する。
【0018】希塩水の水位hが下限水位未満である場合
には、同ステップ202において「h<下限」と判定
し、プログラムをステップ210に進める。ステップ2
10においては前記ステップ116にて入力された希塩
水濃度Cと前記ステップ114にて算出された基準濃度
Co とを比較して、希塩水濃度Cが基準濃度Co の許容
誤差の下限(Co−ΔC)未満であるか、あるいは基準
濃度Co の許容誤差の上限(Co+ΔC)以上である
か、あるいは基準濃度Co の許容誤差の範囲内(Co−
ΔC以上かつCo+ΔC未満)であるかを判定してそれ
ぞれ対応するステップ212、ステップ216、ステッ
プ214にプログラムを進める。ステップ212、ステ
ップ214及びステップ216では、制御回路60が給
水バルブ23とピンチバルブ42とをそれぞれの状態
(図5における状態301、状態304、状態307に
対応する。)に制御する。その後制御回路60はプログ
ラムをステップ240に進めて、この一連の制御ルーチ
ンを終了し、続いてプログラムをステップ106に戻
す。
【0019】また希塩水水位hが所定範囲内であるとき
は、ステップ202において「下限≦h<上限」と判定
し、プログラムをステップ220に進めて、前記の入力
された希塩水濃度Cと前記の算出された基準濃度Co と
の比較判定をステップ210で行ったのと同様に行う。
そしてその判定結果が希塩水濃度Cが基準濃度Co の許
容誤差の下限(Co−ΔC)未満である場合、あるいは
希塩水濃度Cが基準濃度Co の許容誤差の上限(Co+
ΔC)以上である場合にはプログラムをそれぞれステッ
プ222、ステップ224(図5における状態302及
び状態308に対応する。)に進め、ピンチバルブ42
の制御を行った後、ステップ240にてこの制御ルーチ
ンを終了する。また、ステップ220における判定結果
が希塩水濃度Cが基準濃度Co の許容誤差の範囲内(C
o−ΔC以上かつCo+ΔC未満)である場合にはそのま
まプログラムをステップ240に進めてこの制御ルーチ
ンを終了する。制御ルーチンの終了に引続き制御回路6
0はプログラムをステップ106へ戻す。
【0020】また、希塩水水位hが上限水位以上である
ときは、ステップ202において「h≧上限」と判定し
プログラムをステップ230に進め、前記の入力された
希塩水濃度Cと前記の算出された基準濃度Co との比較
判定についてステップ210で行ったのと同様に行い、
その判定結果によりプログラムをステップ232、ステ
ップ234、ステップ236に進める。このステップ2
32、ステップ234及びステップ236では、制御回
路60が給水バルブ23とピンチバルブ42とをそれぞ
れの状態(それぞれ図5における状態303、状態30
6、状態309に対応する。)に制御する。その後プロ
グラムをステップ240に進めて、この一連の制御ルー
チンを終了し、プログラムをステップ106に戻す。
【0021】次にこの制御ルーチンのフローチャトに対
応するプログラムを繰り返し実行する場合の給水バルブ
23とピンチバルブ42の制御状態の一例を、図3及び
図5を用いて説明する。まず、ステップ102において
所定量の希塩水が貯溜されている希塩水タンク20から
希塩水が電解槽30に供給されて希塩水タンク20内の
希塩水の水位が低下したことが液面センサ21によって
検出されると、制御回路60が給水バルブ23を制御し
て希塩水タンク20内に水を供給させる。これにより希
塩水タンク20内の希塩水濃度が低下する。そして、希
塩水水位hが下限水位未満であってかつ希塩水濃度Cが
基準濃度Co の許容誤差の下限未満であるとステップ2
02及びステップ210にて判定された場合は、制御回
路60は図3におけるステップ212、即ち図5におけ
る状態301に示されるように給水バルブ23及びピン
チバルブ42の両方を開き、希塩水タンク20内に外部
給水源から水を、また濃塩水タンク10から濃塩水を供
給させる。そして希塩水水位hが下限水位未満のままで
希塩水濃度Cが基準濃度Co の許容誤差の上限以上にな
ったことがステップ202及びステップ210にて判定
されると、制御回路60は給水バルブ23を開いた状態
でピンチバルブ42を閉じる。この場合の給水バルブ2
3とピンチバルブ42の制御状態は、図5における状態
301(図3におけるステップ212)より状態304
を経て状態307(ステップ216)に移行する。
【0022】また、この状態307に示すように給水バ
ルブ23を開き、ピンチバルブ42を閉じている状態に
おいて、制御回路60が引き続いて給水バルブ23から
希塩水タンク20に水を供給させ続けると希塩水水位h
が高くなる。そしてステップ202において上限水位以
上となったことが判定されると、制御回路60はプログ
ラムをステップ236に進める。ここで希塩水濃度Cが
基準濃度Co の許容誤差の上限以上のままであれば、プ
ログラムを更にステップ236へ進める。このステップ
236は図5における状態309に対応し、希塩水水位
hが上限水位以上になっているのにかかわらず給水バル
ブ23は開いていて、希塩水タンク20内の過剰の希塩
水は、オーバーフロー管47より排出される。これによ
って、希塩水タンク20内の希塩水濃度Cは、速やかに
所定の濃度範囲内に調整され、状態306へと移行す
る。
【0023】また、希塩水タンク20に水と濃塩水とを
供給させている場合(前記ステップ212即ち状態30
1参照)に、希塩水濃度Cが基準濃度Co の許容誤差の
下限未満のままで、希塩水水位hが上限水位以上になっ
たことが液面センサ21により検出されると、制御回路
60が給水バルブ23のみ閉じて水の供給を停止する。
即ち給水バルブ23とピンチバルブ42の制御状態は、
図5における状態301(図3におけるステップ21
2)から状態302(ステップ222)を経て状態30
3(ステップ232)へと移行する。
【0024】また、状態303(ステップ232)に示
すように給水バルブ23を閉じ、ピンチバルブ42を開
いている状態において、制御回路60が引き続いて濃塩
水タンク10から希塩水タンク20に濃塩水を供給させ
続けると、希塩水濃度Cは高くなって基準濃度Co の許
容誤差の上限以上となる。そして希塩水水位が上限以上
のままであれば、状態309(ステップ236)へと移
行する。この状態309においては前述したように、希
塩水水位hが上限水位以上になっているにもかかわらず
給水バルブ23は開いていて、希塩水タンク20内の過
剰の希塩水は、オーバーフロー管47より排出される。
これによって、希塩水タンク20内の希塩水は希釈され
て希塩水濃度Cは、速やかに所定の濃度範囲内に調整さ
れ、状態306へと移行する。
【0025】また、この制御ルーチンにおいては希塩水
が電解槽30へと送られると希塩水タンク20の希塩水
水位が下がるので、例えば供給バルブ23が閉じている
状態である状態303や状態306は、希塩水水位の低
下によって状態301や状態307へと移行する。
【0026】このように図5に示す各状態は、ステップ
202、ステップ210、ステップ220、及びステッ
プ230の判定結果に基づき相互に移行する。その際、
状態302、状態305、状態308における給水バル
ブ23は、前の状態の給水バルブ23が開いていれば開
いたまま、前の状態の給水バルブ23が閉じていれば閉
じたままに保持される。また、状態304、状態30
5、状態306におけるピンチバルブ442は、前の状
態のピンチバルブ42が開いていれば開いたまま、前の
状態のピンチバルブ42が閉じていれば閉じたままに保
持される。
【0027】こうして制御ルーチンの実行により希塩水
タンク20内の希塩水水位が下限水位と上限水位との間
に、また希塩水濃度Cが基準濃度Co の許容誤差の範囲
内(Co−ΔC以上かつCo+ΔC未満)に維持される。
ところでこの基準濃度Co は前記説明したように、ステ
ップ108〜ステップ116の処理によって、pHセン
サ36によって検出されたpHに対応する補正濃度C
o’(この補正濃度Co’は図4に示された変化特性グラ
フ、即ち酸性水のpHが2.5で希塩水濃度が0.07
%の場合に補正濃度Co’が0に設定されているグラフ
に基づいて導出される。)を基準濃度設定スイッチSW
2により設定された基準濃度Co(0.07%)に加算
することによって算出された新たな基準濃度Co(=Co
+Co’)である。即ちこの新たな基準濃度Co は、酸
性水のpHが2.5よりも小さい場合には補正濃度C
o’がマイナスであるため基準濃度設定スイッチSW2
により設定された基準濃度Co (0.07%)よりも小
さく、また酸性水のpHが2.5よりも大きい場合には
補正濃度Co’がプラスであるため前記設定された基準
濃度Co (0.07%)よりも大きい。したがって酸性
水のpHが2.5よりも小さい場合は、ステップ21
0、220、230における判定によって、希塩水濃度
Cが基準設定スイッチSW2により設定された補正前の
基準濃度Coよりも低くなるように制御される。一方、
酸性水のpHが2.5よりも大きい場合は、ステップ2
10、220、230における判定によって、希塩水濃
度Cが前記設定された基準濃度Coよりも高くなるよう
に制御される。
【0028】したがってこの実施例によれば、電解槽3
0における電気分解効率が温度によって変化しても、ま
た電解される水の硬度が異なっていても、電解結果を評
価するpHセンサ36からの検出信号をフィードバック
して電解される希塩水濃度Cを調整しているため、電解
槽30にて生成される電解水の濃度や殺菌能力などの物
理化学的性質を常に一定に維持することができる。
【0029】なお、上記実施例においては電解結果を評
価する物理量を検出する物理量検出手段として酸性水の
pHを測定するpHセンサ36を用いたが、アルカリ性
水のpHを測定するpHセンサを用いてもよい。また検
出する物理量として、上記実施例において採用した電解
水のpHに代えて、電解水の導電度、残留塩素、酸化還
元電位、あるいは溶存酸素を採用してもよい。
【0030】また、上記実施例においては、ステップ1
12における酸性水のpHに対する補正濃度Co’の導
出を図4に示すような補正テーブルを用いて行ったが、
酸性水pHに対する関数式を用いて補正濃度Co’を計
算するようにしてもよい。また、上記実施例においては
pHに対して補正濃度を連続的に変化させるようにした
が、離散的に変化させるようにしてもよい。
【0031】また上記実施例においては、電解槽30で
生成される電解水の物理化学的性質が一定に保たれるよ
うに、前記ステップ210、ステップ220、及びステ
ップ230で比較される基準濃度Co に対して電解結果
を評価する物理量をフィードバックして補正を行った
が、同各ステップで比較される濃度センサ22によって
検出された希塩水濃度Cに対して同物理量をフィードバ
ックして補正を行うようにしてもよい。この場合には、
pHセンサ36からの検出信号が酸性水のpHが小さい
ことを示しているときには、濃度センサ22によって検
出される希塩水の濃度を補正前よりも補正後の方が所定
濃度高くなるように補正すれば希塩水タンク20内の希
塩水の濃度が基準濃度よりも低くなるように制御される
し、また、pHセンサ36からの検出信号が酸性水のp
Hが大きいことを示しているときには、濃度センサ22
によって検出される希塩水の濃度を補正前よりも補正後
の方が所定濃度低くなるように補正すれば希塩水タンク
20内の希塩水の濃度が基準濃度よりも高くなるように
制御される。
【0032】また、上記実施例においては電解槽30と
して隔膜31で両電極室32,33に分離したタイプの
電解槽を用いたが、隔膜が設けられていないタイプの電
解槽であってもよい。
【0033】また、上記実施例においては水位検出手段
として、塩水の水位が下限水位以下になったこと及び上
限水位以上になったことをそれぞれ検出することのでき
る液面センサ14あるいは21を採用したが、塩水の水
位を検出できる液面センサを水位検出手段として用い、
この検出信号と下限水位及び上限水位を表す信号とをプ
ログラム処理によって比較して塩水の水位が下限水位以
下であるか上限水位以上であるかを判定するように構成
してもよい。
【0034】また、上記実施例においては濃塩水供給手
段を濃塩水タンク10と排出管41とピンチバルブ42
とで構成したが、ピンチバルブ42に代えて電導ポンプ
を用いて濃塩水タンク10から希塩水タンクに濃塩水を
供給するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかる塩水供給装置の概
略図である。
【図2】 図1に示した制御回路により実行されるプロ
グラムに対応するフローチャートである。
【図3】 図2の制御ルーチンの詳細を示すフローチャ
ートである。
【図4】 酸性水のpHに対する補正濃度Co’の変化
特性グラフである。
【図5】 給水バルブ23とピンチバルブ42の制御状
態を表す図である。
【図6】 従来の塩水供給装置の概略図である。
【符号の説明】
10…濃塩水タンク、14…液面センサ、15,23…
給水バルブ、20…希塩水タンク、21…液面センサ、
22…濃度センサ、30…電解槽、34,35…電極、
36…pHセンサ、42…ピンチバルブ、43,44…
ポンプ、51…直流電源、52…電圧供給回路、60…
制御回路、SW1…電源スイッチ、SW2…基準濃度設
定スイッチ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解槽と、 前記電解槽に供給されて電解水を生成する希塩水を貯溜
    する希塩水タンクと、 前記希塩水タンク内の希塩水の水位を検出する希塩水用
    水位検出手段と、 前記希塩水タンク内に外部給水源からの水を供給する給
    水手段と、 前記希塩水用水位検出手段からの信号に基づき前記給水
    手段を制御して希塩水の水位を所定範囲内に維持する給
    水制御手段と、 前記希塩水タンク内の希塩水の濃度を検出する濃度検出
    手段と、 前記希塩水タンク内へ濃塩水を供給する濃塩水供給手段
    と、 前記濃度検出手段により検出された濃度と基準濃度とを
    比較手段と、 前記比較手段において前記濃度検出手段により検出され
    た濃度が前記基準濃度以下であることを示す信号が入力
    されたとき前記濃塩水供給手段を制御して前記希塩水タ
    ンク内に濃塩水を供給する濃塩水供給制御手段とを備え
    た電解水生成装置において、この電解水生成装置にさら
    に、 前記電解槽における電解結果を評価する物理量を検出す
    る物理量検出手段と、 前記物理量検出手段からの信号に基づいて前記電解槽で
    生成される電解水の物理化学的性質が一定に保たれるよ
    うに前記比較手段における前記濃度検出手段により検出
    された濃度を補正するかあるいは前記基準濃度を補正す
    る補正手段とを設けたことを特徴とする電解水生成装
    置。
  2. 【請求項2】前記物理量検出手段が、前記電解槽で生成
    された電解水のpHを測定するpHセンサ、導電度を測
    定する導電度測定センサ、残留塩素を測定する残留塩素
    測定センサ、酸化還元電位を測定する酸化還元電位測定
    センサ、及び溶存酸素を測定する溶存酸素測定センサか
    らなるグループから選択されたセンサであることを特徴
    とする請求項1記載の電解水生成装置。
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