JPH081170U - 熨斗袋、札紙等における装飾体取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 熨斗袋、箸袋等の装飾体取付けにより表紙を
内側へ貼着する構造の開発。 【構造】 折畳みにより形成された袋体及び折畳まれた
メッセージカード等の表紙部分所定位置に適宜の大きさ
の孔を設けると共に、装飾体裏面に表紙に設けた孔より
大なる接着剤層を設け、装飾体を表紙の孔部分に貼着す
ることにより表紙の孔を介して装飾体が袋体の内側に貼
着され、装飾体を装着すると共に表紙部分を内側に貼着
すべく構成し、熨斗袋等の表書き短冊またはメッセージ
カード等の所定位置に適宜の大きさの孔を設けると共
に、水引飾り、造花等の装飾体裏面に短冊等に設けた孔
より大なる接着剤層を設け、装飾体を短冊等の孔部分に
貼着することにより孔を介して装飾体が包装体または熨
斗袋の表面に貼着され、熨斗袋に貼着するよう構成して
なる熨斗袋、札紙等における装飾体取付け構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は祝儀、不祝儀時に用いられる熨斗袋、箸袋、折畳まれた状態のメッセ ージカード等の装飾体取付けにより表紙を内側へ貼着する構造に関するものと、 席札等の札紙短冊、熨斗袋等の表書き短冊メッセージカード等の装飾体取付けに より短冊を包装体または熨斗袋等に貼着し得る構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より祝儀、不祝儀時に用いられる熨斗袋、箸袋等は周知である。これらの 熨斗袋には慶事においては紅白或いは金銀等の水引をかけ右上部に熨斗を貼着し ており、不祝儀の熨斗袋には黒白の水引をかけている。いずれの場合にも包み紙 の折り方としては、関東地方においては「たとう折り」と呼称される折り方に、 関西地方においては「大阪折り」と呼称される折り方で一般的に流通している。 しかし、いずれの折り方の熨斗袋にあっても内部に紙幣等を入れるには、いった ん水引を外して包み紙を開き、紙幣を入れた後でまた包み紙を畳んで水引を掛け るという煩わしさがあった。このような問題を解決せんとして出願人は新たなる 熨斗袋構造を勘案し、実願平５−１１９１２号として出願しているが、水引その ものも本来の水引の結びの意味を逸脱した飾り結びが多くなっている。また席札 等の札紙短冊、熨斗袋等の表書き短冊等も、札紙は包装体の表面に接着テープを 用いて貼付けており、熨斗袋の表書き短冊はノリで貼付けたり単に水引結びの下 に差し込んで用いているのが実情である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

包装の簡素化が叫ばれている今日、簡易型の熨斗袋にあっても従来の水引飾り の豪華さ、優美さを失わずに水引の簡素化を計り、箸袋にあっては単純な中にも 優美さを向上せしめ、更には札紙、表書き短冊にあっても包装体や熨斗袋に接着 テープとかノリを用いずに貼着し、しかもその貼着構造により優美さを向上せし めることが本考案が解決しようとする課題である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案にあっては係る課題を解決せんとして開発したものであり、熨斗袋、箸 袋等の折畳みにより形成された袋体及び折畳まれたメッセージカード等の表紙部 分所定位置に適宜の大きさの孔を設けると共に、水引飾り、造花等の装飾体裏面 に表紙に設けた孔より大なる接着剤層を設け、該装飾体を前記表紙の孔部分に貼 着することにより表紙の孔を介して装飾体が袋体の内側に貼着され、袋体に装飾 体を装着すると共に袋体の表紙部分を内側に貼着すべく構成してなる熨斗袋、札 紙等における装飾体取付け構造であり、更には、席札等の札紙短冊、熨斗袋等の 表書き短冊またはメッセージカード等の所定位置に適宜の大きさの孔を設けると 共に、水引飾り、造花等の装飾体裏面に短冊等に設けた孔より大なる接着剤層を 設け、該装飾体を前記短冊等の孔部分に貼着することにより孔を介して装飾体が 包装体または熨斗袋の表面に貼着され、短冊等を装飾体と共に包装体または熨斗 袋に貼着するよう構成してなる熨斗袋、札紙等における装飾体取付け構造を呈せ んとするものである。

【０００５】

【実施例】

以下本考案に係る実施例の態様を図面に基いて説明すれば、図１は本考案によ る装飾体２を表面に貼着した熨斗袋１であるが、図２に示すように折り畳まれた 表紙３の所定位置に孔４を設けている。該孔４の位置は貼着する装飾体２の形状 、大きさ等によって決定する。図３は装飾体２の裏面図で、該裏面に前記表紙３ に設けた孔４より大とした接着剤層５を設けている。当該接着剤層５を設けた装 飾体２を表紙３の孔４に合せて貼着すれば、接着剤層５は孔４より大きいので装 飾体２は表紙３に貼着されると同時に内側６の表面にも貼着され、表紙３と内側 ６は貼り合わされるよう構成している。図４は熨斗袋１に表書きの短冊７を装着 した状態を示すもので、図５に示すように、短冊７には前記熨斗袋１の表紙３に 設けた孔４に対応した位置に孔８を設けており、該短冊７の孔８を表紙の孔４に 合せ、更に該孔部分８，４に装飾体２の接着剤層５を合せて貼着すれば、熨斗袋 １の内側６と表紙３、更に表紙３と短冊７、短冊７と装飾体２が貼り合わされる ように構成している。

【０００６】 図６は本考案による装飾体１２を装着した箸袋１１で、図７に示すように、該 箸袋１１の折り畳まれた表面部分１３所定位置には孔１４を設けており、図８に 示すように装飾体１２の裏面には前記表面部分１３の孔１４より大なる接着剤層 １５を設けている。表面部分１３に設ける孔１４の位置は貼着する装飾体１２の 形状、大きさにより決定する。前記表面部分１３の孔１４に装飾体１２の接着剤 層１５を合せて貼着することにより、箸袋の１１の内側１６と表面部分１３が装 飾体１２によって貼り合わされるように構成している。

【０００７】 図９は本考案による装飾体２２を装着した席札等の札紙２１で、図１０に示す ように該札紙２１の所定位置に孔２４を設けており、図１１に示すように装飾体 ２２の裏面には札紙２１の孔２４より大なる接着剤層２５を設けている。孔２４ の位置は図１２にも示すように貼着する装飾体２２の形状、大きさにより決定す るものである。包装体（図示なし）等の所定位置に札紙２１を置き、該札紙２１ に設けた孔２４に装飾体２２の接着剤層２５を合せて貼着することにより、札紙 ２１を装飾体２２を付けた状態にて包装体に貼着するように構成している。尚、 本実施例の図面においては装飾体を水引飾りとしているが、水引以外にも造花、 印刷物シール等を用いる。また熨斗袋、箸袋以外にも折り畳まれた状態のメッセ ージカードの場合も同じであり、札紙、表書き短冊以外にもメッセージカード等 にも使用することができる。

【０００６】

【考案の効果】

以上のように本考案は、熨斗袋１、箸袋１１等の折畳みにより形成された袋体 及び折畳まれたメッセージカード等の表紙部分３、１３の所定位置に適宜の大き さの孔４、１４を設けると共に、水引飾り、造花等の装飾体２、１２裏面に表紙 ３、１３に設けた孔４、１４より大なる接着剤層５、１５を設け、該装飾体５、 １５を前記表紙３、１３の孔４、１４部分に貼着することにより表紙３、１３の 孔４、１４を介して装飾体２、１２が袋体１、１１の内側６、１６に貼着され、 袋体１、１１に装飾体２、１２を装着すると共に袋体１、１１の表紙３、１３部 分を内側６、１６に貼着すべく構成してなる熨斗袋、札紙等における装飾体取付 け構造であり、更には、席札等の札紙短冊、熨斗袋等の表書き短冊２１またはメ ッセージカード等の所定位置に適宜の大きさの孔２４を設けると共に、水引飾り 、造花等の装飾体２２の裏面に、短冊２１等に設けた孔２４より大なる接着剤層 ２５を設け、該装飾体２２を前記短冊２１等の孔２４部分に貼着することにより 、孔２４を介して装飾体２２が包装体または熨斗袋の表面に貼着され、短冊２１ 等を装飾体２２と共に包装体または熨斗袋に貼着するよう構成してなる熨斗袋、 札紙等における装飾体取付け構造であるから、従来の熨斗袋は内部に紙幣等を入 れる際に、いったん水引を外して包み紙を開き、紙幣を入れた後でまた包み紙を 畳んで水引をかけるという煩わしさがあり、このような問題を解決せんとして、 出願人が実願平５−１１９１２号として出願した新たなる熨斗袋構造にあっても 水引そのものは従来の形態であったし、席札等の札紙短冊、熨斗袋等の表書きの 短冊等も、札紙は包装体の表面に接着テープを用いて貼付けており、熨斗袋の表 書き短冊はノリで貼付けたり単に水引結びの下に差し込んで用いているのが実情 であったが、本考案においては水引飾り等の装飾体２を熨斗袋１の表紙３に貼着 することによって水引飾りを付けると同時に表紙３と内側６を張り合わせること になり、また箸袋１１にあっても表面部分１３に装飾体１２を貼着することによ って、箸袋１１に従来はなかった装飾体１２を付けると同時に表面部分１３と内 側１６を張り合わせることになり、席札等の札紙とか熨斗袋の表書き短冊２１の 場合も、札紙または短冊２１に装飾体２２を貼着することによって、札紙の場合 は、該札紙２１に装飾体２２を付けると同時に札紙２１を包装体等に貼着でき、 熨斗袋の場合は、該熨斗袋に表書き短冊を重ねておいて水引飾り２２等を貼着す ることによって、短冊２１は熨斗袋の表面に貼着され、同時に水引飾りをも付け ることができる。しかも当該構造は折り畳み形式のメッセージカードの場合も本 考案による装飾体を貼着することによって折り畳んだメッセージカードは貼り合 わされメッセージの内容を他の人等に見られることはない。またオープンなカー ド形式のメッセージカードの場合も進物品等の表面に装飾体と共に貼着すること ができる。その上、本考案による形態はその用途は他にも考えられ一般的に広く 利用されるものである等、誠に顕著なる実用的効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による一の実施例の正面図である。

【図２】一の実施例の構造を説明するための正面図であ
る。

【図３】一の実施例の装飾体の裏面図である。

【図４】本考案による二の実施例の正面図である。

【図５】二の実施例の表書き短冊の正面図である。

【図６】本考案による三の実施例の正面図である。

【図７】三の実施例の構造を説明するための正面図であ
る。

【図８】三の実施例の装飾体の裏面図である。

【図９】本考案による四の実施例の正面図である。

【図１０】四の実施例の構造を説明するための正面図で
ある。

【図１１】四の実施例の装飾体の裏面図である。

【図１２】四の実施例の他の例を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 熨斗袋 ２ 装飾体 ３ 熨斗袋表紙 ４ 表紙の孔 ５ 接着剤層 ６ 熨斗袋内側 ７ 表書き短冊 ８ 表書き短冊の孔 １１ 箸袋 １２ 装飾体 １３ 箸袋の表面部分 １４ 表面部分の孔 １５ 接着剤層 １６ 箸袋の内側 ２１ 札紙 ２２ 装飾体 ２４ 札紙の孔 ２５ 接着剤層

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 熨斗袋、箸袋等の折畳みにより形成され
   た袋体及び折畳まれたメッセージカード等の表紙部分所
   定位置に適宜の大きさの孔を設けると共に、水引飾り、
   造花等の装飾体裏面に表紙に設けた孔より大なる接着剤
   層を設け、該装飾体を前記表紙の孔部分に貼着すること
   により表紙の孔を介して装飾体が袋体の内側に貼着さ
   れ、袋体に装飾体を装着すると共に袋体の表紙部分を内
   側に貼着すべく構成してなる熨斗袋、札紙等における装
   飾体取付け構造。
2. 【請求項２】 席札等の札紙短冊、熨斗袋等の表書き短
   冊またはメッセージカード等の所定位置に適宜の大きさ
   の孔を設けると共に、水引飾り、造花等の装飾体裏面に
   短冊等に設けた孔より大なる接着剤層を設け、該装飾体
   を前記短冊等の孔部分に貼着することにより孔を介して
   装飾体が包装体または熨斗袋の表面に貼着され、短冊を
   装飾体と共に包装体または熨斗袋に貼着するよう構成し
   てなる熨斗袋、札紙等における装飾体取付け構造。