JPH08116905A - 可食容器入り納豆及びその製造方法 - Google Patents

可食容器入り納豆及びその製造方法

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JPH08116905A
JPH08116905A JP6284021A JP28402194A JPH08116905A JP H08116905 A JPH08116905 A JP H08116905A JP 6284021 A JP6284021 A JP 6284021A JP 28402194 A JP28402194 A JP 28402194A JP H08116905 A JPH08116905 A JP H08116905A
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natto
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edible
container
air permeability
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Naoki Irokawa
直樹 色川
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Chiyoda Corp
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AZUMA SHOKUHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 納豆の製造上、及び食用上の手間をなくし、
利用範囲を拡大する。 【構成】 可食容器としての素材に納豆を収めるための
加工を施し、それによって形成される可食食器の内部空
所に、納豆菌を植え付けた適量の蒸し大豆を充填し、発
酵させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、そのまま食用に供する
ことができる可食容器入り納豆とその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】大豆を納豆菌で発酵させた糸引き納豆は
合成樹脂や紙類或いは経木などから成る容器に入れられ
ているのが普通であり、製品とするときに味付けをした
り小売用等の容器に入れ直すようにしている。しかし納
豆が糸を引き、粘り気があるため扱いにくく加工の手間
がかかり、コスト面にはね返るという問題があった。
【0003】また食品としての面を見ると、納豆が健康
食品として高く評価されているのは周知のとおりであ
る。しかし、その用途はかき混まぜて惣菜とするという
単純なものが殆んどであり、そのほかには納豆汁など比
較的限られている。なお、納豆を食用としない理由にそ
の臭いがあげられていることにも注意する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたものでその課題とするところは、納豆を
容器から出し入れすることによる製造上の手間を無くす
るとともに、納豆の取り扱いを容易化し、さらに納豆の
利用範囲を拡大することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、納豆を詰めるための空所を有し、納豆ととも
にそのまま食用可能であり、かつ通気性を有する可食容
器に、納豆菌を植え付けた適量の蒸し大豆を充填すると
いう手段を講じたものである。
【0006】そしてこの可食容器入り納豆は、可食容器
としての素材に納豆を収めるための加工を施し、それに
よって形成される可食容器の内部空所に、納豆菌を植え
付けた適量の蒸し大豆を充填し、発酵させて製造するこ
とが望ましい。
【0007】可食容器として最も適しているのは油揚で
ある。油揚は薄く切った豆腐を揚げた食品であるからそ
のまま食用可能であり、油で揚げた結果発泡状になった
構造が納豆菌の増殖に必要な空気の流通を保証するから
である。
【0008】油揚に浸透している油は納豆の発酵を妨げ
る原因になり得るが、発酵が全く行なわれないというほ
どではなく、必要であれば油揚を煮詰めて油抜きを施す
ことにより納豆の発酵に関する若干の危惧は全く問題に
ならない程度になる。可食容器として調理済みの油揚が
理想的であるというのは上記の理由による。
【0009】さらに納豆を詰める可食容器を油揚とする
利点は、納豆も油揚もともに大豆を加工した食品である
という点にあり、これらが組み合わさった新たな食品は
味覚的に調和している。しかもくせがあまりないため本
発明に係る納豆を多くの食品の付け合わせなどとして用
いることを可能にする。
【0010】納豆を包み込んでいる可食容器は、納豆を
かきまぜるために容器に移しかえる手間を不要とするの
でそうした容器がなくても手軽に納豆を食べることを可
能にする。しかも納豆に別の栄養成分を加えることにな
るので、栄養価が高くなり、また納豆の調味料や可食容
器の中に適当な成分を添加することによって栄養的な充
実度をさらに高めることも可能になる。
【0011】可食容器で納豆菌を植え付けた蒸し大豆を
包み込み、発酵させることによって納豆臭が直接外へ出
にくくなる。納豆臭を全般的に抑えるためには低温発酵
法を併用すると良い。通常の発酵が初め40〜45℃、
その後発酵熱が出てから40〜42℃の条件で行なわれ
るのに対して、低温発酵法は、全工程を通じて40℃よ
り低い温度条件で発酵させることをいう。低温発酵法自
体は公知であるが、油揚のような可食容器中でも納豆を
製造できることが本発明によって確められた。
【0012】なお可食容器の他の例としては、高野豆
腐、はんぺんなどを挙げることができるが、これらは油
抜きをする必要はなく、そのまま食用可能な状態になっ
ていれは良い。その他にもそのまま食用可能な容器とな
り、かつ通気性を有するものであればそれを使用するこ
とができる。
【0013】
【実施例】
<形状、構造的な構成>本発明に係る可食容器入り納豆
は、可食容器の中に納豆を充填した構造を有する。
【0014】可食容器は、内部に納豆を詰めるための空
所を有するか或いは空所を形成することができ、納豆と
ともに食用可能(可食性)であり、かつ通気性を有して
いる必要がある。
【0015】可食容器が油揚である場合、油揚はそのま
ま食用可能であるけれども前述の理由によって調味し、
油抜きを実施したものである方が良い。高野豆腐も油揚
と同様大豆製品であるから可食容器に適しているが、こ
れを使用する場合には軟かくした状態で納豆を充填す
る。
【0016】可食容器の内部に詰められる納豆は、納豆
菌を植え付けた蒸した大豆であって、適当な温、湿度条
件を与えることにより納豆になる状態にある。大豆を蒸
し大豆とする加工法は従来周知の方法と同じで良い。即
ち、十分吸水させた大豆を数十分間加圧蒸煮する方法が
あり、この場合納豆菌は上記蒸煮後の大豆を60℃より
下回らないうちに接種して混合するようにする。
【0017】この納豆を可食容器に充填するために、油
揚はそれを例えば2等分して開き、軟かくした高野豆腐
やはんぺんは切り込みを入れて、夫々空所を形成する。
納豆をその空所に充填するのは充填機又は手作業であ
る。しかし充填段階では納豆に粘り気が生じていないの
で扱いにくいということはない。 <製造方法1>油揚40重量部に砂糖30重量部、醤油
10重量部、水十数重量部、残部調味料及び発酵調味料
を加え、煮詰め、その調理済み油揚を冷却後2分割して
開き、その中に、納豆菌を植え付けた蒸し大豆適量を充
填し、これを発酵室に入れ、湿度90%,室温38℃の
条件下で13時間発酵させ、可食容器入りの納豆を製造
した。 <製造方法2>製造方法1と同じ方法で製造した、可食
容器入りの納豆を発酵終了後、冷蔵庫に移して熟成さ
せ、その後庫外へ取り出してそれをフィルム包装し、即
席料理用の生麺に添附する惣菜用の可食容器入り納豆を
製造した。 <製造方法3>製造方法1と同じ方法で製造した、可食
容器入りの納豆を発酵終了後、真空条件下で脱水するこ
とにより凍結乾燥させ、それを高度のガスバリヤ性を有
するフィルムで包装し、即席料理用の乾燥麺に添附する
惣菜用としての可食容器入り納豆を製造した。この納豆
には脱酵素剤を必要に応じ併存させておく。 <比較例>室温42℃とし、発酵時間を8〜12時間と
したほかは製造方法1と同じ条件及びプロセスで本発明
に係る可食容器入り納豆を製造した。得られた納豆は製
造方法1で得た納豆と外見上差がないが、食用したとこ
ろ従来の納豆と同程度の納豆臭を感じたのに対して、製
造方法1で得た納豆の納豆臭は明らかに少ないことが確
認された。比較例1の納豆もこれを製造方法2と同様に
処理したものも即席料理用の生麺に添附する惣菜用納豆
として利用でき、またこれをさらに製造方法3と同様に
凍結乾燥させたものは即席料理用の乾燥麺に添附する惣
菜用の納豆として利用することができた。
【0018】以上の製造方法では調味方法として醤油味
の1例を挙げただけであるが、これに限らず納豆の発酵
は可能であるから、例えば塩味、肉汁味、カレー味等各
種の味付けをすることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は前記の如く構成されかつ作用す
るものであるから、納豆を容器から出し入れすることに
よる製造上の手間をなくし、かつ食用の際に味付けをす
る手間も不要になり、かきまぜなくてもそのまま食用で
きるので納豆の取り扱いが飛躍的に簡便化され、可食容
器との組み合わせによる栄養の強化やバランスの向上、
納豆臭の軽減と相俟って納豆の利用範囲を著しく拡大す
ることができるという効果を奏する。
【0020】さらに製造上、納豆の糸引きと粘り気によ
る扱いにくさが無くなるので、その分のコストは低減さ
れる利点があり、生のそばやうどんの添附用惣菜とし
て、さらに凍結乾燥した場合には長期保存が可能となる
ので即席食品の添附する惣菜として或いは学校その他の
給食用、弁当用などとして利用することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に納豆を詰めるための空所を有し、
    納豆とともにそのまま食用可能であり、かつ通気性を有
    する可食容器に、納豆菌を植え付けた適量の蒸し大豆を
    充填して成ることを特徴とする可食容器入り納豆。
  2. 【請求項2】 可食容器が調理済みの油揚であることを
    特徴とする請求項第1項記載の可食容器入り納豆。
  3. 【請求項3】 うどんやそばのような即席料理用麺類に
    添付する惣菜であって、納豆を詰めるための空所を有
    し、納豆とともにそのまま食用可能であり、かつ通気性
    を有する可食容器に、納豆菌を植え付けた適量の蒸し大
    豆を充填して成ることを特徴とする可食容器入り納豆。
  4. 【請求項4】 可食容器としての素材に納豆を収めるた
    めの加工を施し、それによって形成される可食食器の内
    部空所に、納豆菌を植え付けた適量の蒸し大豆を充填
    し、発酵させることを特徴とする可食容器入り納豆の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 可食容器の素材を調理する過程で加熱す
    ることにより、油抜きとともに通気性の付与又は通気性
    向上処理を行ない、調理済みの可食容器の内部に、納豆
    菌を植え付けた適量の蒸し大豆を充填し、発酵させるこ
    とを特徴とする可食容器入り納豆の製造方法。
  6. 【請求項6】 可食容器が油揚であり、それを調理した
    のち複数個に切断し、各片を開いてそこに、納豆菌を植
    え付けた蒸し大豆を詰めるようにした請求項第5項記載
    の可食容器入り納豆の製造方法。
  7. 【請求項7】 可食容器の素材を調理する過程で加熱す
    ることにより、油抜きとともに通気性の付与又は通気性
    向上処理を行ない、調理済みの可食容器の内部に、納豆
    菌を植え付けた適量の蒸し大豆を充填し、発酵させ、そ
    れをフィルムに包装し真空包装したことを特徴とする可
    食容器入り納豆の製造方法。
  8. 【請求項8】 可食容器の素材を調理する過程で加熱す
    ることにより、油抜きとともに通気性の付与又は通気性
    向上処理を行ない、調理済みの可食容器の内部に、納豆
    菌を植え付けた適量の蒸し大豆を充填し、発酵させ、そ
    れを真空条件下で脱水することにより連結乾燥させたこ
    とを特徴とする可食容器入り納豆の製造方法。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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