JPH08116268A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH08116268A
JPH08116268A JP15761093A JP15761093A JPH08116268A JP H08116268 A JPH08116268 A JP H08116268A JP 15761093 A JP15761093 A JP 15761093A JP 15761093 A JP15761093 A JP 15761093A JP H08116268 A JPH08116268 A JP H08116268A
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健 大藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エントロピー符号化及びランレングス符号化
された圧縮データ列を復号する情報処理装置に関し、ス
キャン順序の変換処理をより少ないハードウェア量で実
現し、また、ランレングス符号の復号処理をより少ない
ハードウェア構成で実現すると共に、無駄な時間を消費
することなく効率良く行い、更に、可変長符号復号器に
対するハードウェア上の負担を削減した情報処理装置を
提供することを目的とする。 【構成】 ランレングス符号化された圧縮データ列Vd
ataを所定のブロック単位毎に所定のデータ系列Rd
ataに変換するランレングス復号手段RLDと、ラン
レングス復号手段RLDからブロック単位で出力される
データ系列Rdataを入力して、該ブロック内のスキ
ャン順序を所定のスキャン順序に変換するスキャン順序
変換手段ZIGZAGとを有して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、符号化され情報量を圧
縮されている画像信号等を復号する情報処理装置に関
し、特に、エントロピー符号化及びランレングス符号化
された圧縮データ列を復号する情報処理装置において、
スキャン順序の変換処理をより少ないハードウェア量で
実現し、また、ランレングス符号の復号処理をより少な
いハードウェア構成で実現すると共に、無駄な時間を消
費することなく効率良く行い、更に、可変長符号復号器
に対するハードウェア上の負担を削減した情報処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの記憶媒体上に画像
信号を記録して、画像信号を普通のデータと同じように
統一的に扱おうという動きが出てきている。これは、一
般にマルチメディア化と言われている。しかしながら、
画像信号はデータ量が非常に多いため何らかのデータ圧
縮が必要である。データ圧縮方法としては、 (1) 時間冗長性を利用したデータ圧縮方式 (2) 空間冗長性を利用したデータ圧縮方式 (3) 符号冗長性を利用したデータ圧縮方式 の3つが普通使われる。本発明では、時間冗長性を利用
した符号化には触れない。
【0003】空間冗長性を利用したデータ圧縮というの
は、先ず、コサイン変換等の周波数の異なる直交関数に
展開し、得られた各周波数に対応する係数に対して、人
間の目の感度が鈍感な高周波部分の係数が大きな量子化
幅となるように量子化を行うことによって、データ圧縮
をするというものである。近年では、この方法のデータ
圧縮においては2次元コサイン変換が使用されることが
多い。
【0004】一方、符号冗長性を利用したデータ圧縮と
いうのは、ゼロランレングスと値を組にした形で符号化
し(ランレングス符号化)、出現確率順に短い符号長と
なるように割当て、データ圧縮するという方式である
(エントロピー符号化または可変長符号化)。
【0005】以上のように、ランレングス符号は、エン
トロピー符号等と組み合わされて、データ圧縮等によく
用いられ、このランレングス符号方式によれば、元の情
報源のシンボルの幾つか分をまとめて1つの情報として
送ることができる。図12(1)に、2値データ列に対
してランレングス符号化を行った場合の一例を示す。連
続する”0”の数と”1”の数を数え、”0”のラ
ン、”1”のランを交互に並べることで、シンボルの数
が大幅に減少し、情報を圧縮することができる。
【0006】また、ランレングス符号を多階調の画像信
号に適用する場合、符号化しないデータの連続する数と
符号化するデータを組にして1つのシンボルとする方法
を用いることができる。図12(2)に多値データ列に
対してランレングス符号化を行った場合の一例を示
す。”0”以外のデータの前に先行している”0”の数
と、その”0”以外の値を組にして表現することでシン
ボル数を減少させることができる。
【0007】このようなランレングス符号は、離散コサ
イン変換(Discrete Cosine Transform :以下、DCT
と略記する)等と組み合わせて用いると特に効果的であ
る。多階調の画像信号の情報圧縮では、先ず画像を小ブ
ロツク(例えば8×8画素のブロック)に分け、それぞ
れに適当な変換(DCT等の直交変換や、画素の平均値
などのベース値との差分操作)を施した後、各画素毎に
量子化を行う。このような操作により、ブロックを”
0”、即ち符号化しないデータ、がよく出現するような
データに変換した後に1次元に並べ、そのデータ列に対
して、先行する”0”の数(以下「ゼロラン」という)
と”0”以外の値(以下「レベル」という)を組にして
表現することでシンボル数を減らし、エントロピー符号
化を行う。
【0008】このような情報圧縮方法では、変換の誤差
や量子化のために復号結果は完全に元のデータには戻ら
ないが、量子化の幅を各画素毎に調整して、”0”が出
現する頻度を調節してやることにより、復号したときデ
ータの視覚的なイメージとのバランスを取りながらデー
タを圧縮することが可能である。多階調画像情報圧縮で
は、DCT、量子化、ランレングス符号化、及び可変長
符号化の各処理を組み合わせた方法がよく用いられる。
【0009】図13に画素を直交変換し量子化した小ブ
ロック(8×8画素)に対するランレングス符号化の例
を示す。2次元DCT等の直交変換を施したデータは、
視覚的に高周波成分の解像度が高くないことを利用し
て、高周波成分にあたるデータに大きな量子化幅を与え
て、”0”が出現する頻度を高く設定する。図13
(1)はこのように処理された小ブロックである。
【0010】この小ブロックに対しゼロランとレベルを
組にしてランレングス符号化を行うのであるが、ランレ
ングス符号は更に可変長符号化されるので、ランレング
ス符号化されたデータとしては偏りがあるほうが符号化
効率が向上する。つまり、小ブロックの右下の領域ほど
周波数の高いコサイン関数の係数に相当する訳であるか
ら、量子化後の値は殆どのところでゼロになっており、
ジグザグスキャンしたデータ列に対してランレングス符
号化した方が、普通のラスター順のデータ列に対してよ
りランレングス符号の数が少なくなる。ラスタスキャン
もジグザグスキャンもセロランによる符号化の結果のシ
ンボル数は同じです。実なるのはゼロランの長さと、レ
ベルの出てくる順番です。DCTの結果、レベルは左上
端に多く出現するので、ジグザグスキャンの方が短いゼ
ロランが多く出現することになり、可変長符号化の効率
がよくなります。
【0011】そこで図13(2)のように小さなゼロラ
ンが多く出現するようにジグザグ順にデータを並べ、そ
のデータ列に対してランレングス符号化を行うことによ
り、図13(3)のランレングス符号が得られる。更
に、図13(3)のランレングス符号に対して可変長符
号化を行い、量子化幅の情報等のヘッダ情報を付加し、
最終的な圧縮データが得られる。
【0012】このようにデータ圧縮された画像データを
復号する復号装置の構成図を図14(1)に示す。この
従来の復号装置は、圧縮データ列Zdataを入力して
一時的に保持するバッファBUF、可変長符号復号器V
LD、スキャン順序変換器ZIGZAG’、ランレング
ス復号器RLD、逆量子化器IQ、逆直交変換器IOT
を備え、順次圧縮データを伸長していき最終的な復号デ
ータ列Ddataを得る。
【0013】つまり、先ず可変長符号復号器VLDを用
いて可変長符号の復号を行い、得られたジグザグ順のラ
ンレングス符号(図15(1)参照)を、スキャン順序
変換器ZIGZAG’によって普通のラスター順のスキ
ャン順序(図15(2)参照)に直し、ランレングス復
号器RLDによってランレングス符号から値の系列に戻
し、その係数列に対して、逆量子化器IQにより逆量子
化を施し、更に逆直交変換器IOTによって逆直交変換
を行うことにより、復号データ列Ddataが得られ
る。
【0014】ここで、スキャン順序変換器ZIGZA
G’のハードウェア仕様としては、ジグザグ順で入力さ
れたデータをバッファメモリにジグザグ順で書き込み、
それをラスター順のアドレスで読み出すという機能を実
現すればよい。即ち、少なくとも2次元コサイン変換領
域分のアドレスを持ったバッファメモリが必要である。
また、リアルタイムで処理しようとすると、ジグザグ順
の書き込みとラスター順の読み出しを同時に行わなけれ
ばならないために、インターリーブ方式を使用すること
から、2次元コサイン変換領域分の2倍のアドレスを持
ったバッファメモリが必要である。
【0015】従って、スキャン順序変換器ZIGZA
G’の構成は図14(2)に示すようになる。ここでC
MEM0及びCMEM1はバッファメモリである。実際
のバッファメモリの容量を見積もってみると、先ず、ワ
ード方向については、2次元コサイン変換の領域をn×
m[画素]とするとnm[word]の領域となる。一方、
ビット方向については、n×mコサイン変換領域とする
と、最大n×m個のゼロランレングスまで表す必要があ
るため、ゼロランレングス用としてw=log(nm)
を越える最小の整数W[bit ]だけ必要になり(ここで
logの底は2である)、データ値としてa[bit ]の
精度があるとすると、全部でa×W[bit]のビット幅
が必要となる。従って、バッファメモリの容量として
は、 が必要となる。
【0016】このように、従来の復号装置のスキャン順
序変換器ZIGZAG’で使用されるバッファメモリの
容量は、2次元コサイン変換領域(n×m)が大きくな
ればなるほど大きくなり、一方で、復号装置のハードウ
ェア量は一般に非常に小さなものが求められるため、こ
のバッファメモリの容量を少なくすることは、復号装置
の構成上非常に重要である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、符号化
され情報量を圧縮されている画像信号等を復号する従来
の情報処理装置では、スキャン順序をジグザグ順からラ
スター順へ変換するために使用されるバッファメモリの
容量が、2次元コサイン変換領域が大きくなればなるほ
ど大きくなり、復号装置のハードウェア量が増大すると
いう問題があった。
【0018】本発明は、上記問題点を解決するもので、
その目的は、ランレングス符号化された圧縮データ列を
復号する情報処理装置において、スキャン順序をジグザ
グ順からラスター順へ変換するために用いられるバッフ
ァメモリをより少ない容量で実現する情報処理装置を提
供することである。
【0019】また本発明の他の目的は、可変長符号化及
びランレングス符号化された圧縮データ列を復号する情
報処理装置において、ランレングス符号の復号処理をよ
り少ないハードウェア構成で実現すると共に、無駄な時
間を消費することなく効率良く行え、また、可変長符号
復号器に対するハードウェア上の負担を削減した情報処
理装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴は、図1に示す如く、ランレン
グス符号化された圧縮データ列Vdataを所定のブロ
ック単位毎に所定のデータ系列Rdataに変換するラ
ンレングス復号手段RLDと、前記ランレングス復号手
段RLDからブロック単位で出力されるデータ系列Rd
ataを入力して、該ブロック内のスキャン順序を所定
のスキャン順序に変換するスキャン順序変換手段ZIG
ZAGとを具備することである。
【0021】また、本発明の第2の特徴は、図7に示す
如く、先行するゼロの数zとゼロ以外のデータ値dの組
(z,d)からなるランレングス符号の圧縮データ列V
dataを、所定のブロック単位毎に所定のデータ系列
Rdataに変換するランレングス復号手段RLDを具
備し、前記ランレングス復号手段RLDは、前記圧縮デ
ータ列Vdataをブロック単位毎に保持する記憶手段
13と、前記記憶手段13に既に書き込まれている1ブ
ロック分のデータRdataを読み出すと共にゼロ値を
書き込む読み出し手段14と、ゼロ値に初期化されてい
る前記記憶手段13に対して、前記圧縮データ列Vda
taのi番目の組(zi ,di )について、i−1番目
の組(zi-1 ,di-1 )のゼロ以外のデータ値di-1 を
書き込んだアドレスにi番目のゼロの数zi を加算した
アドレスに、i番目のゼロ以外のデータ値di が書き込
まれるように、1ブロック分の圧縮データ列Vdata
を書き込む書き込み手段10とを備えることである。
【0022】また、本発明の第3の特徴は、請求項2に
記載の情報処理装置において、図9に示す如く、前記読
み出し手段14は、1ブロック分データRdataの読
み出し時に、該ブロック内のスキャン順序が所定のスキ
ャン順序となるように、読み出しアドレスを生成するア
ドレス生成手段33を具備することである。
【0023】また、本発明の第4の特徴は、請求項2に
記載の情報処理装置において、図10に示す如く、前記
書き込み手段10は、1ブロック分データVdataの
書き込み時に、該ブロック内のスキャン順序が所定のス
キャン順序となるように、書き込みアドレスを変換する
アドレス変換手段40を具備することである。
【0024】更に、本発明の第5の特徴は、請求項2、
3、または4に記載の情報処理装置において、前記記憶
手段13は、複数のバンクメモリBM0及びBM1を具
備し、読み出し手段14が前記バンクメモリの1つBM
0またはBM1に既に書き込まれている1ブロック分の
データRdataを読み出すと同時に、前記書き込み手
段10は、前記バンクメモリの他の1つBM1またはB
M0に対して、1ブロック分の圧縮データ列Vdata
を書き込むことである。
【0025】さらに、前記読み出し手段は、1ブロック
分データの読み出し時に、該ブロック内のスキャン順序
が所定のスキャン順序となるように、読み出しアドレス
を生成するアドレス生成手段を有する。
【0026】また、前記書き込み手段は、1ブロック分
データの書き込み時に、該ブロック内のスキャン順序が
所定のスキャン順序となるように、書き込みアドレスを
変換するアドレス変換手段を有する。
【0027】そして、前記記憶手段は、複数のバンクメ
モリを有し、読み出し手段が前記バンクメモリの1つに
既に書き込まれている1ブロック分のデータを読み出す
と同時に、前記書き込み手段は、前記バンクメモリの他
の1つに対して、1ブロック分の圧縮データ列を書き込
む様になっている。
【0028】
【作用】本発明の第1の特徴の情報処理装置では、図1
に示す如く、エントロピー符号化及びランレングス符号
化された圧縮データ列Zdataを可変長符号復号器V
LDによって可変長符号の復号を行った直後に、ランレ
ングス復号手段RLDによって圧縮データ列Vdata
の復号を行って、先行するゼロの数zとゼロ以外のデー
タ値dの組(z,d)によるデータ系列に戻し、その後
スキャン順序変換手段ZIGZAGにおいて、例えばバ
ッファメモリCMEM0及びCMEM1を用いて、スキ
ャン順序をジグザグ順からラスター順へ変換し、該ラス
ター系列データに対して逆量子化及び逆直交変換を行っ
て復号している。
【0029】第1の特徴の情報処理装置の構成におい
て、ジグザグ順からラスター順への変換に使用されるバ
ッファメモリCMEM0及びCMEM1の容量を見積も
ると、まず、ワード方向は、従来技術におけるバッファ
メモリと同じく、2次元コサイン変換の領域をn×mと
すると(nm)[word]の領域となる。一方ビット方向
は、既にランレングス符号から、通常の値のみの系列に
復号が終了しているので、値にa[bit ]の精度がある
とすると、a[bit ]となる。従って、バッファメモリ
の容量としては、 の容量分だけ少ないメモリ量で構成することが可能であ
る。
【0030】また、本発明の第2の特徴の情報処理装置
では、図7に示す如く、先行するゼロの数zとゼロ以外
のデータ値dの組(z,d)からなるランレングス符号
の圧縮データ列Vdataを、所定のブロック単位毎に
所定のデータ系列Rdataに変換するランレングス復
号手段RLDにおいて、読み出し手段14では、記憶手
段13に既に書き込まれている1ブロック分のデータR
dataを読み出すと共にゼロ値を書き込み、一方書き
込み手段10では、ゼロ値に初期化されている記憶手段
13に対して、圧縮データ列Vdataのi番目の組
(zi ,di )について、i−1番目の組(zi-1 ,d
i-1 )のゼロ以外のデータ値di-1 を書き込んだアドレ
スにi番目のゼロの数zi を加算したアドレスに、i番
目のゼロ以外のデータ値di が書き込まれるように、1
ブロック分の圧縮データ列Vdataを書き込む。
【0031】つまり、i番目のゼロ以外のデータ値di
(レベルlvl)を書き込むアドレス計算は、ブロック
の最初の組のレベル(d1 )であれば”1”と先行する
ゼロの数z1 (ゼロランzr)の加算、それ以外の組の
レベル(di )に対しては”1”とゼロラン(zi )と
直前の組のレベル(di-1 )を書き込んだアドレスとの
加算で実現できるので、”1”を加算器のキャリインと
すれば1個の加算器11と、計算結果の保持レジスタ1
2とそのゼロリセットで実現でき、更に、エラーは加算
器11のキャリアウトとなるので、回路構成は簡単にな
る。
【0032】また、記憶手段13への書き込み時には、
ゼロ以外のデータ値di (レベルlvl)のみを書き込
むことでランレングス復号が達成されるため、可変長符
号復号器はブロックの最後を認識するまで一時停止する
ことがなくなり、結果として、可変長符号復号器のハー
ドウェアの負担がかるくなり、また、一時停止のために
生じる無駄な時間がなくなる。
【0033】以上のように本発明によれば、ランレング
ス符号の復号にゼロを書き込む時間が生じず、ランレン
グス符号のシンボル数に応じた時間で復号できるので、
可変長符号復号器VLDはランレングス符号部分の復号
を一気に行うことができ、無駄な時間が生じない。即
ち、ランレングス符号供給停止時間に、ヘッダ情報の解
読等を行うことができる。また、1個の加算器で、ゼロ
ラン分のゼロの発生、アドレスの発生、エラー信号の発
生が行え、回路構成が簡単になる。
【0034】また、本発明の第3の特徴の情報処理装置
では、図9に示す如く、読み出し手段14において、1
ブロック分データRdataの読み出し時に、アドレス
生成手段33が該ブロック内のスキャン順序が所定のス
キャン順序となるように、読み出しアドレスを生成する
ので、ランレングス復号手段RLDに、スキャン順序を
並べ変える機能を付加したこととなり、ハードウェア量
を削減できると共に、スキャン順序変換処理を別に行う
必要がないので処理の高速化を図ることができる。
【0035】また、本発明の第4の特徴の情報処理装置
では、図10に示す如く、書き込み手段10において、
1ブロック分データVdataの書き込み時に、アドレ
ス変換手段40が該ブロック内のスキャン順序が所定の
スキャン順序となるように、書き込みアドレスを変換す
るので、ランレングス復号手段RLDに、スキャン順序
を並べ変える機能を付加したこととなり、ハードウェア
量を削減できると共に、スキャン順序変換処理を別に行
う必要がないので処理の高速化を図ることができる。
【0036】更に、本発明の第5の特徴の情報処理装置
では、記憶手段13を複数のバンクメモリBM0及びB
M1で構成し、読み出し手段14がバンクメモリの1つ
BM0またはBM1に既に書き込まれている1ブロック
分のデータRdataを読み出すと同時に、書き込み手
段10では、バンクメモリの他の1つBM1またはBM
0に対して、1ブロック分の圧縮データ列Vdataを
書き込むことようにしたので、ランレングス符号の復号
処理の高速化を図ることができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。
【0038】(第1の実施例)図1(1)に本発明の第
1の実施例に係る情報処理装置の構成図を示す。同図に
おいて、図14(従来例)と重複する部分には同一の符
号を附する。
【0039】同図において、本実施例の情報処理装置
は、圧縮データ列Zdataを入力して一時的に保持す
るバッファBUF、可変長符号復号器VLD、ランレン
グス復号器RLD、スキャン順序変換器ZIGZAG、
逆量子化器IQ、逆直交変換器IOTを備えて構成し、
順次圧縮データを伸長することにより最終的な復号デー
タ列Ddataを得る復号装置である。
【0040】つまり、本実施例の復号装置は、従来例に
対して、スキャン順序変換器ZIGZAGをランレング
ス符号から通常の値の系列に変換するランレングス復号
器RLDの後に配置した構成となっている。
【0041】従って、符号化された画像信号(圧縮デー
タ列Zdata)は、まずバッファBUFに保持された
後、可変長符号復号器VLDによって一連のランレング
ス符号(Vdata)に復号される。その符号列Vda
taは、ランレングス復号器RLDによって本来の値の
系列Rdataに変換される。それらのデータは、ジグ
ザグアドレス発生回路Zadによって生成されたジグザ
グアドレスでバッファメモリCMEM0 に書き込まれ
る。そのジグザグアドレスでバッファメモリCMEM0
に書き込んでいる時、バッファメモリCMEM1から
は、ラスターアドレス発生回路Radによって生成され
たアドレスで、既に書き込まれている前の小ブロックの
データが、ジグザグ順からラスター順に変換されたデー
タ列Rdata’として読み出される。その後、逆量子
化器IQによって逆量子化が行われ、更に、逆直交変換
器IOTによって逆直交変換を行うことにより最終的な
復号データ列Ddataが得られる。
【0042】ジグザグ順からラスター順に変換するスキ
ャン順序変換器ZIGZAGは、2枚のバッファメモリ
CMEM0及びCMEM1、ジグザグアドレス発生回路
Zad、ラスターアドレス発生回路Radから構成され
ている。図2に本実施例のスキャン順序変換器ZIGZ
AGの詳細な構成図を示す。
【0043】図2において、バッファメモリCMEM0
及びCMEM1に対するアドレス生成手段として、シー
ケンシャルにカウントアップするカウンタCN、シーケ
ンシャルアドレスをジグザグ順のアドレスに変換するア
ドレス変換器ADC、バッファメモリCMEM0に対す
るアドレスを選択するセレクタS0、並びにバッファメ
モリCMEM1に対するアドレスを選択するセレクタS
1を備えている。尚、アドレス変換器ADCが保持する
内容は、2次元コサイン変換領域、即ち小ブロックの大
きさをn×m=8×8とする場合、図3に示す如くな
る。
【0044】つまり図2では、ジグザグアドレス発生回
路Zadは、カウンタCN、アドレス変換器ADC、及
びセレクタS0またはS1で、ラスターアドレス発生回
路Radは、カウンタCN、及びセレクタS0またはS
1でそれぞれ実現されている。
【0045】以上のように、本実施例の情報処理装置
(復号装置)は、スキャン順序変換器ZIGZAGをラ
ンレングス復号器RLDの後に配置した構成としたの
で、スキャン順序変換器ZIGZAGで使用するバッフ
ァメモリCMEM0及びCMEM1の容量は、前述の
(1)及び(2)式からnm×W×2[bit ]の容量分
だけ少ないメモリ量で構成することが可能となる。ここ
で、2次元コサイン変換領域の大きさをn×m=8×8
とする場合、w=log(8×8)=6Wであり、8
×8×6×2=768[bit ]だけの容量のバッファメ
モリを節約できる。
【0046】[第1の実施例に対する第1の変形例]図
1(2)は本発明の第1の実施例に対する第1の変形例
に係る情報処理装置の構成図である。
【0047】本変形例の構成では、第1の実施例に比べ
て、バッファメモリCMEM0及びCMEM1に対する
ジグザグアドレス発生回路Zadとラスターアドレス発
生回路Radを交換し、ラスター順のアドレスで一方の
バッファメモリCMEM0に書き込み、同時に、前に書
き込まれた小ブロックのデータを、シグザグ順のアドレ
スで他方のバッファメモリCMEM1から読み出すよう
にしている。このような構成でも、第1の実施例と同様
に、バッファメモリCMEM0及びCMEM1の容量削
減の効果が得られる。
【0048】[第1の実施例に対する第2の変形例]図
6(1)は本発明の第1の実施例に対する第2の変形例
に係る情報処理装置の構成図である。
【0049】本変形例の構成では第1の実施例の構成に
比べて、バッファメモリCMEMを1バンクで構成し、
ジグザグ順のアドレスで書き込んだ後、ラスター順のア
ドレスで読み出すようにしている。高速性が要求されな
い場合には、このような構成とする事も可能である。
【0050】[第1の実施例に対する第3の変形例]図
6(2)は本発明の第2の実施例に対する第3の変形例
に係る情報処理装置の構成図である。
【0051】本変形例の構成では第1の実施例の構成に
比べて、バッファメモリCMEMを1バンクで構成し、
ラスター順のアドレスで書き込んだ後、ジグザグ順のア
ドレスで読み出すようにしている。第2の変形例と同様
に、高速性が要求されない場合には、このような構成と
する事も可能である。
【0052】[第1の実施例におけるランレングス復号
器RLDの詳細説明]次に、第1の実施例、並びに第1
の実施例に対する第1、第2、及び第3の変形例におけ
るランレングス復号器RLDの構成及び動作の詳細な説
明を行い、その問題点について言及する。
【0053】ランレングス復号器RLDは、圧縮データ
列Zdataが可変長符号復号器VLDによって一連の
ランレングス符号Vdataに復号された後、その符号
列Vdataを本来の値の系列Rdataに復号するも
のである。図1(1)及び(2)、並びに図6(1)及
び(2)に示す構成では、可変長符号復号結果のランレ
ングス符号Vdataと、ランレングス復号器の出力R
dataは、シンボル数が異なるので、可変長符号復号
器VLD及びランレングス復号器RLD間でハンドシェ
イクして、ランレングス復号器RLDは、可変長符号復
号器VLDが出力するランレングス符号Vdataの供
給を適時停止させながら復号を行う。
【0054】図4に本実施例のランレングス復号器RL
Dの詳細構成図を示す。図4では、小ブロック(2次元
コサイン変換領域)の大きさが、例えば8×8のような
場合のランレングス復号を想定している。
【0055】図4に示すランレングス復号器RLDにお
いて、可変長符号復号結果のランレングス符号Vdat
aは、先行するゼロの数を表すゼロランzrと、ゼロ以
外の値を持つレベルlvlの組として供給される。ま
た、EOBは小ブロック1つ分のランレングス符号が終
了したことを示す信号、haltはそれがアクティブで
ある間、可変長符号復号器VLDにランレングス符号の
供給を停止させる信号である。
【0056】デクリメンタ101とレジスタ102は、
初めにゼロランzrがセットされ、その値がゼロになる
までデクリメントすると共に、ゼロになるまでランレン
グス符号供給停止信号haltをアクティブにする。カ
ウンタ103の出力は、コントローラ104とエラー検
出器106の入力として使われる。
【0057】コントローラ104は、ブロック終了信号
EOBを受け取った後、カウンタ103が”63”であ
るまでの期間は、ランレングス復号器RLDがゼロを出
力する期間なので、ランレングス符号供給停止信号ha
ltをアクティブにする。セレクタ105は、ランレン
グス符号供給停止信号haltがアクティブの期間、”
0”を選択して出力する。
【0058】エラー検出器106は、値”63”からカ
ウンタ103の出力値を引いたものとゼロランzrを比
較し、等しいか或いはゼロランzrの方が大きい時に、
エラー信号errorをアクティブにして出力する。こ
の場合、ランレングス符号の復号結果Rdataが”
0”も含めて64個以上のシンボルを含んでいることに
なり、入力データにエラーがあることが検出される。こ
のように、本実施例のランレングス復号器RLDでは、
ゼロランzrの数だけ”0”を出力することとなる。
【0059】図5に、本実施例の可変長符号復号器VL
D及びランレングス復号器RLDの動作を説明するタイ
ミングチャートを示す。図中、VLDは可変長符号復号
器、RLDはランレングス復号器を示している。
【0060】同図に示すように、ランレングス復号器R
LDは元の画像データの数と同じだけのデータを出力す
るので、復号に常に一定の時間がかかる。また、可変長
符号復号器VLDは、ランレングス復号器RLDがゼロ
を出力している間、可変長符号器VLDの復号を一時停
止し、ランレングス符号の供給を停止しなくてはならな
い。このような頻繁な一時停止の繰り返しはハードウェ
アの構成を困難なものにする。
【0061】更に、圧縮されたデータ中にはランレング
ス符号だけではなく、ランレングス符号のシンボル数
や、量子化の情報等、復号に欠かせない情報だけでな
く、様々な付加情報が可変長符号化されて入っているの
で、これらのデータの復号も行わなくてはならない。こ
れらのヘッダ情報は、可変長符号の性質からいって、ビ
ットストリームの任意のデータを探索する事ができない
ので、ランレングス符号部分の取り出しが終わらない限
り取り出すことができないのが普通である。従って、可
変長符号復号器VLDがブロック終了信号EOBを検出
するまではヘツダ情報の解釈ができず、それ以前の復号
停止はまったくのオーバーヘッド時間となる。従って、
動画像などのリアルタイム処理においては付加情報の入
ったヘッダ部分の解読時間がとれず、ハードウェアの負
担を大きくすることになる。
【0062】(第2の実施例)次に、上述した第1の実
施例の情報処理装置の問題点を解決する本発明の第2の
実施例に係る情報処理装置について説明する。本実施例
の情報処理装置の全体構成は、図1(1)及び(2)、
並びに図6(1)及び(2)に示す第1の実施例、並び
に第1の実施例に対する第1、第2、及び第3の変形例
の構成と同様である。
【0063】本実施例では、第1の実施例におけるラン
レングス復号器RLDの問題点を解決するために、ラン
レングス復号器RLDは図7に示すような詳細構成を備
える。同図において、本実施例のランレングス復号器R
LDは、ランレングス符号Vdataをブロック単位毎
に保持するバンクメモリ(記憶手段)13、カウンタ
(読み出し手段)14、加算器11及びレジスタ12か
ら成る書き込み手段10、並びにコントローラ15から
構成されている。尚、図7で用いられる信号名の内、図
4と同一のものについては同一信号名を使用し、その説
明を省略する。
【0064】加算器11は、レベルlvlを書き込むア
ドレスを計算すること、並びにエラーの検出を行う。書
込アドレスの計算は前回の書込アドレスを保持している
レジスタ12の内容と、ゼロランzrの長さと、”1”
を加算することで実行する。”1”は加算器11のキャ
リインとし、レジスタ12の内容とゼロランzrを加算
することで、1つの加算器11で書込アドレスを計算で
きる。
【0065】また、エラー検出は加算器11のキャリア
ウトになるので、ごく簡単な構成で書込アドレスの計算
とエラー検出が行える。レジスタ12は小ブロックの最
初のランの書込アドレスの計算の時にはゼロになってい
るように、ランレングス復号の開始直前にゼロにリセッ
トされる。この加算器11の出力を書込アドレスとし、
予めゼロに初期化されているバンクメモリ0BM0また
はバンクメモリ1BM1にレベルlvlを書き込むこと
で、ランレングス符号の復号処理が行われる。
【0066】バンクメモリ13は、1ブロック分の容量
のメモリを2つ(BM0及びBM1)持っており、一方
がランレングス符号の復号のための書き込みに、他方が
ランレングス符号の復号結果の読み出しに使用される。
1ブロック分しかメモリを持たない場合には、書き込み
が終わってからでないと読み出せないが、1ブロック分
のメモリを2個交互に使うことによって書き込み、読み
出しが同時に行えるので効率的である。
【0067】バンクメモリ13の読み出しでは、カウン
タ14によって読出アドレスが生成される。更にカウン
タ14の値に従って、バンクメモリ0BM0またはバン
クメモリ1BM1の内容の読み出しと同時に、”0”を
書き込むことによって、読み出し側のバンクメモリBM
0またはBM1の内容を順次初期化していく。このリー
ド・モディファイド・ライト動作によって、ランレング
ス符号のゼロの部分が予め復号されていることになるの
で、バンクメモリが切り替わって、読み出しを行ってい
たバンクメモリが書き込みを行うバンクになった時に、
前述の書込アドレスの計算手段によって計算されるラン
ダムなアドレスに、レベルlvlを書き込んで行くこと
で、ランレングス符号の復号処理が実現できる。
【0068】コントローラ15は、カウンタ14がバン
クメモリ13から最後に読出アドレスを発生した後、次
の小ブロックの最初に読出アドレスを発生する時に、バ
ンク切替信号bcを発生する。また、1つの小ブロック
内のランレングス符号の終了を示すブロック終了信号E
OBが送られてきてから、カウンタ14が次の最初の読
出アドレスを発生するまでの期間は、初期化されたバン
クメモリがないので、次のランレングス復号が行えない
ことから、ランレングス符号の供給を停止させるため
に、その期間、ランレングス符号供給停止信号halt
をアクティブにして復号を停止する。
【0069】図8に、本実施例の動作を説明するタイミ
ングチャートを示す。図中、VLDは可変長符号復号
器、RLDはランレングス復号器を示している。
【0070】本実施例のランレングス復号器RLDで
は、パワーオン直後のような、ランレングス符号の復号
動作を開始する前に、初期化されたバンクメモリBM0
またはBM1を用意するために、1バンク分のメモリを
空読みする動作が必要となる。
【0071】動作を開始すれば、ゼロランzrとレベル
lvlの組1つに対して、バンクメモリBM0またはB
M1への1回の書き込み動作で復号が終了するので、ラ
ン、レベルの組の数に対応する時間だけでランレングス
符号の復号処理が完了する。また、ランレングス符号を
供給する可変長符号復号器VLDは、ビットストリーム
中のランレングス符号部分を連続して復号できる。
【0072】従って、可変長符号復号器VLDはブロッ
ク終了信号EOBを検知するまでの間で停止する動作
は、ビットストリームの復号でヘッダ情報の取り出しす
らできない期間となるが、その動作が起こらないので、
効率的にビットストリームを復号でき、いちいち停止す
る動作がない分、可変長符号復号器VLDのハードウェ
アの負担が軽くなる。
【0073】また、ブロック終了信号EOBから次のラ
ンレングス復号開始までのランレングス符号の供給停止
の期間は、第1の実施例のオーバーヘツドとなる部分も
含んだ時間となって、より長くなるので、その期間にヘ
ッダ情報などをビットストリームから取り出すなどの動
作を柔軟に処理することが可能となる。
【0074】[第2の実施例に対する第1の変形例]次
に図9に、第2の実施例に対する第1の変形例の情報処
理装置におけるランレングス復号器RLDの詳細構成図
を示す。
【0075】本変形例のランレングス復号器RLDは、
スキャン順序を並べ変えるためのスキャン順序変換器Z
IGZAGの機能を含んだ構成となっている。従って、
本変形例の情報処理装置の全体構成は、図1(1)及び
(2)、並びに図6(1)及び(2)に示す構成からス
キャン順序変換器ZIGZAGを取り除いた構成とな
る。
【0076】第2の実施例によるランレングス復号器R
LDは、予めゼロに初期化されたバンクメモリを必要と
するが、本変形例の構成では、スキャン順序の並べ変え
をするために極めて有効に利用することができる。
【0077】バンクメモリ13の読出アドレス発生器3
1は、カウンタ32と、ランレングス符号化の際に、走
査順序を変える前のラスター順の並びに変換するための
アドレス変換器33により読出アドレスを発生する。こ
こで、アドレス変換器33はジグザグスキャンされてい
る場合、図3に示す変換表を保持したメモリで実現でき
る。
【0078】このように本変形例の情報処理装置の構成
は、ランレングス復号器RLDに、スキャン順序を並べ
変える機能を付加した構成となっているので、更にハー
ドウェア量を削減できると共に、スキャン順序変換処理
を別に行う必要がないので処理の高速化を図ることがで
きる。
【0079】[第2の実施例に対する第2の変形例]次
に図10に、第2の実施例に対する第2の変形例の情報
処理装置におけるランレングス復号器RLDの詳細構成
図を示す。
【0080】本変形例のランレングス復号器RLDも、
スキャン順序を並べ変えるためのスキャン順序変換器Z
IGZAGの機能を含んだ構成となっている。第1の変
形例と同様に、本変形例の情報処理装置の全体構成は、
図1(1)及び(2)、並びに図6(1)及び(2)に
示す構成からスキャン順序変換器ZIGZAGを取り除
いた構成となる。
【0081】第1の変形例のランレングス復号器RLD
では、バンクメモリ13からの読み出し時に、アドレス
変換を施すことによってスキャン順序の変換処理を実現
していたが、本変形例では、バンクメモリ13への書き
込み時に、アドレス変換を施すことによってスキャン順
序の変換処理を実現している。
【0082】つまり、図11に示す変換表を保持したア
ドレス変換器40(メモリ)を加算器11の出力側に付
加して、加算器11が出力する書込アドレスを変換する
ことで、レベルlvlの書き込み操作により一気にスキ
ャン順序まで変換するものである。この場合、読出アド
レス発生手段は単純なカウンタ14だけで構成できる。
【0083】前述のように、ゼロランzrを用いたラン
レングス符号は、可変長符号化を行う時の符号化効率を
向上させるために、小ブロックを普通にラスター順にス
キャンして1次元に並べるのではなく、ジグザグ順のス
キャンに変換する等の方法が用いられる。このような並
べ変えを任意に実現するには、一度メモリにランレング
ス符号の復号結果を蓄える必要がある。
【0084】第1及び第2の変形例のランレングス復号
器RLDにおけるバンクメモリや13の構成は、この並
べ変えを実現するために極めて有効に利用でき、アドレ
ス変換器33または40を付加することで、簡単にスキ
ャン順序の並べ変えを行うことができる。特にリアルタ
イム性の要求されないシステムにおいては、バンクメモ
リ13を2バンク構成とせず、1バンクとして小ブロッ
ク単位で書き込みと読み出しを切り替えてもよい。この
場合は復号に第2の実施例並びに第1及び第2の変形例
に対して2倍の時間がかかることとなるが、その他の効
果を備えたまま、バンクメモリの量を1/2にすること
ができる。
【0085】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴の情報
処理装置によれば、エントロピー符号化及びランレング
ス符号化された圧縮データ列を可変長符号復号器によっ
て可変長符号の復号を行った直後に、ランレングス復号
手段によって圧縮データ列の復号を行って、先行するゼ
ロの数zとゼロ以外のデータ値dの組(z,d)による
データ系列に戻し、その後スキャン順序変換手段におい
て、例えばバッファメモリを用いて、スキャン順序をジ
グザグ順からラスター順へ変換し、該ラスター系列デー
タに対して逆量子化及び逆直交変換を行って復号するこ
ととしたので、ジグザグ順からラスター順への変換に使
用されるバッファメモリの容量を従来に比べて、大幅に
削減することができ、より少ないハードウェア構成で復
号処理を行える情報処理装置を提供することができる。
【0086】また、本発明の第2、第3、第4、及び第
5の特徴の情報処理装置によれば、先行するゼロの数z
とゼロ以外のデータ値dの組(z,d)からなるランレ
ングス符号の圧縮データ列を、所定のブロック単位毎に
所定のデータ系列に変換するランレングス復号手段にお
いて、読み出し手段で記憶手段に既に書き込まれている
1ブロック分のデータを読み出すと共にゼロ値を書き込
み、一方書き込み手段では、ゼロ値に初期化されている
記憶手段に対して、圧縮データ列のi番目の組(zi ,
di )について、i−1番目の組(zi-1 ,di-1 )の
ゼロ以外のデータ値di-1 を書き込んだアドレスにi番
目のゼロの数zi を加算したアドレスに、i番目のゼロ
以外のデータ値di が書き込まれるように、1ブロック
分の圧縮データ列を書き込むこととしたので、ランレン
グス符号の復号にゼロを書き込む時間が生じず、ランレ
ングス符号のシンボル数に応じた時間で復号できるの
で、可変長符号復号器はランレングス符号部分の復号を
一気に行うことができ、無駄な時間を生じることなく、
ランレングス符号供給停止時間にヘッダ情報の解読等を
行うことができ、結果として、より少ないハードウェア
構成で且つ高速に復号処理を行える情報処理装置を提供
することができる。
【0087】また、読み出し手段において、1ブロック
分データの読み出し時に、アドレス生成手段が該ブロッ
ク内のスキャン順序が所定のスキャン順序となるよう
に、読み出しアドレスを生成するので、ランレングス復
号手段にスキャン順序を並べ変える機能を付加したこと
となり、より少ないハードウェア構成で且つ更に高速な
復号処理を行い得る情報処理装置を提供することができ
る。
【0088】或いは、書き込み手段において、1ブロッ
ク分データの書き込み時に、アドレス変換手段が該ブロ
ック内のスキャン順序が所定のスキャン順序となるよう
に、書き込みアドレスを変換することとしても、ランレ
ングス復号手段にスキャン順序を並べ変える機能を付加
したこととなり、ハードウェア量を削減できると共に、
スキャン順序変換処理を別に行う必要がないので処理の
高速化を図ることができる。
【0089】更に、記憶手段を複数のバンクメモリで構
成し、読み出し手段がバンクメモリの1つに既に書き込
まれている1ブロック分のデータを読み出すと同時に、
書き込み手段で、バンクメモリの他の1つに対して、1
ブロック分の圧縮データ列を書き込むことようにしたの
で、ランレングス符号の復号処理を更に高速にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(1)は本発明の第1の実施例に係る情報
処理装置の構成図、図1(2)は第1の変形例の構成図
である。
【図2】第1の実施例の情報処理装置におけるスキャン
順序変換器の詳細な構成図である。
【図3】第1の実施例の情報処理装置におけるアドレス
変換器の内容を説明する図である。
【図4】第1の実施例の情報処理装置におけるランレン
グス復号器の詳細な回路構成図である。
【図5】第1の実施例の情報処理装置におけるランレン
グス復号器の動作を説明する図である。
【図6】図6(1)は第1の実施例の情報処理装置に対
する第2の変形例の構成図、図6(2)は第3の変形例
の構成図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る情報処理装置のラ
ンレングス復号器の詳細な回路構成図である。
【図8】第2の実施例の情報処理装置におけるランレン
グス復号器の動作を説明する図である。
【図9】第2の実施例の情報処理装置に対する第1の変
形例のランレングス復号器の詳細な回路構成図である。
【図10】第2の実施例の情報処理装置に対する第2の
変形例のランレングス復号器の詳細な回路構成図であ
る。
【図11】第2の実施例の情報処理装置に対する第2の
変形例のランレングス復号器のアドレス変換器の内容を
説明する図である。
【図12】図12(1)は2値データ列に対するランレ
ングス符号化、図12(2)は多値データ列に対するラ
ンレングス符号化をそれぞれ説明する図である。
【図13】小ブロック(8×8画素)に対するランレン
グス符号化の一例であり、図13(1)は小ブロック、
図13(2)はジグザグスキャンしたデータ列、図13
(3)はランレングス符号をそれぞれ説明する図であ
る。
【図14】図14(1)は従来の情報処理装置の構成
図、図14(2)は従来例の詳細な構成図である。
【図15】図15(1)はシグザグ順のスキャン、図1
5(2)はラスター順のスキャンをそれぞれ説明する図
である。
【符号の説明】
Zdata 圧縮データ列 Ddata 復号データ列 BUF バッファ VLD 可変長符号復号器 RLD ランレングス復号器(ランレングス復号手段) ZIGZAG スキャン順序変換器(スキャン順序変換
手段) ZIGZAG’ スキャン順序変換器 IQ 逆量子化器 IOT 逆直交変換器 Zad ジグザグアドレス発生回路 Rad ラスターアドレス発生回路 CMEM0,CMEM1 バッファメモリ CN カウンタ ADC アドレス変換器 S0,S1 セレクタ Vdata 可変長復号データ列 Rdata ランレングス復号データ列 Rdata’ スキャン順を変換したランレングス復号
データ列 101 デクリメンタ 102 レジスタ 103 カウンタ 104 コントローラ 105,108 セレクタ 106 エラー検出器 107 比較器 G1,G2 ゲート回路 EOB ブロック終了信号 halt ランレングス符号供給停止信号 error エラー信号 zr ゼロラン lvl レベル 10 書き込み手段 11 加算器 12 レジスタ 13 バンクメモリ(記憶手段) BM0 バンクメモリ0 BM1 バンクメモリ1 14 カウンタ(読み出し手段) 15 コントローラ bc バンク切替信号 31 読出アドレス発生器 32 カウンタ 33 アドレス変換器(アドレス生成手段) 40 アドレス変換器(アドレス変換手段)
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランレングス符号化された圧縮データ列
    を所定のブロック単位毎に所定のデータ系列に変換する
    ランレングス復号手段と、 前記ランレングス復号手段からブロック単位で出力され
    るデータ系列を入力して、該ブロック内のスキャン順序
    を所定のスキャン順序に変換するスキャン順序変換手段
    とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 先行するゼロの数zとゼロ以外のデータ
    値dの組(z,d)からなるランレングス符号の圧縮デ
    ータ列を、所定のブロック単位毎に所定のデータ系列に
    変換するランレングス復号手段を有し、 前記ランレングス復号手段は、 前記圧縮データ列をブロック単位毎に保持する記憶手段
    と、 前記記憶手段に既に書き込まれている1ブロック分のデ
    ータを読み出すと共にゼロ値を書き込む読み出し手段
    と、 ゼロ値に初期化されている前記記憶手段に対して、前記
    圧縮データ列のi番目の組(zi ,di )について、i
    −1番目の組(zi-1 ,di-1 )のゼロ以外のデータ値
    di-1 を書き込んだアドレスにi番目のゼロの数zi を
    加算したアドレスに、i番目のゼロ以外のデータ値di
    が書き込まれるように、1ブロック分の圧縮データ列を
    書き込む書き込み手段とを備えることを特徴とする情報
    処理装置。
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