JP2003179923A - 動画像圧縮符号化信号の復号システム及び復号方法,復号用プログラム - Google Patents

動画像圧縮符号化信号の復号システム及び復号方法,復号用プログラム

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JP2003179923A
JP2003179923A JP2001379352A JP2001379352A JP2003179923A JP 2003179923 A JP2003179923 A JP 2003179923A JP 2001379352 A JP2001379352 A JP 2001379352A JP 2001379352 A JP2001379352 A JP 2001379352A JP 2003179923 A JP2003179923 A JP 2003179923A
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Shingo Nakase
新悟 中瀬
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 動画像圧縮符号化信号の復号を高速化するシ
ステムを提供する。 【解決手段】 開示される動画像圧縮符号化信号の復号
システムは、復号データを記憶する復号用テーブル記憶
部24と、読み出した復号データを記憶するキャッシュ
メモリ23と、入力ビット列から所定ビット長のビット
列を出力するビット列バッファ10と、所定ビット長の
ビット列からインデックスを生成するインデックス生成
手段21と、キャッシュメモリからインデックスに対応
する符号語の復号データを読み出すロード手段22と、
復号データに応じて逆量子化を行ってDCT係数とブロ
ックアドレスを出力する逆量子化手段30と、DCT係
数をブロックアドレスに格納するDCT係数ブロック格
納部40と、復号用データをキャッシュメモリにプリフ
ェッチするプリフェッチ手段25とを備え、逆量子化の
処理と前回の復号データに基づくプリフェッチの処理と
を並行して実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧縮符号化され
た動画像信号の復号技術に係り、特にMPEG(Motion
Picture image coding Experts Group )方式の圧縮符
号化を行った動画像信号を対象とする、動画像圧縮符号
化信号の復号システム及び復号方法ならびに復号用プロ
グラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年における、動画像の圧縮符号化は、
MPEG−1(ISO/IEC 11172−2,19
93),MPEG−2(ISO/IEC 13818−
2,1995)及びMPEG−4(ISO/IEC 1
4496−2,1998)等の動画像圧縮規格に準拠し
て行われることが多い。以下においては、これらの技術
をMPEGと総称するものとする。MPEG方式では、
画像を8画素×8画素のブロックに分割して処理を行
う。MPEGの符号化は、この8画素×8画素のブロッ
クを最小の単位として、動き補償と変換符号化の処理を
行うことによって、データサイズの圧縮を実現してい
る。そして、この際、上記の変換符号化の手段として、
離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform :DC
T)と、量子化と、可変長符号化の3つの処理を連続し
て実行する。以下、この変換符号化の符号化方法につい
て説明する。
【0003】まず、8画素×8画素のブロック(画素値
又は動き補償の残差)を8点×8点DCTによって変換
して、8行8列のDCT係数の行列を得る。この行列
を、DCT係数ブロックと呼ぶ。次に、DCT係数ブロ
ック内の各DCT係数を量子化する。続いて量子化され
た各DCT係数を、ジグザグスキャンと呼ばれる走査順
序で、一次元に並べ替える。この一次元に並べられた、
量子化されたDCT係数についての、連続する零係数の
個数(ラン)と、それに続く非零係数の量子化値(レベ
ル)の組み合わせを、各符号化方式で規定された方法で
順次、可変長符号化する。以上が、変換符号化の概要で
ある。
【0004】このようにして変換符号化された信号の復
号は、以下のようにして行われる。まず、信号から可変
長符号を復号して、ランとレベルの組み合わせを順次得
る。次に、量子化されたDCT係数を、逆ジグザグスキ
ャンによって並べ替えて、8行8列の量子化されたDC
T係数ブロックを得る。そして、量子化されたDCT係
数ブロックの各係数に対して逆量子化を行って、DCT
係数ブロックを得る。最後に、DCT係数ブロックを8
点×8点逆離散コサイン変換して、8画素×8画素のブ
ロックを得る。以上で、変換符号化された信号の復号が
完了する。
【0005】ところで、一般には、量子化されたDCT
係数ブロック中の多くの要素は零である。そして、量子
化されたDCT係数が零であれば、逆量子化した結果も
零である。従って、量子化されたDCT係数ブロックの
すべての要素を逆量子化することは無駄であって、非零
係数についてのみ逆量子化すれば十分である。この特徴
を利用することによって、可変長符号の復号と逆量子化
を高速に実行する方法が、特開平10−136363号
公報に開示されている。この方法は、最初にDCT係数
ブロックが格納されているメモリ領域を「0」に初期化
し、その後に、1つの可変長符号の復号と、その復号さ
れた値を逆量子化して求めたDCT係数を適切な位置に
格納する処理とを、繰り返して実行することによって、
DCT係数ブロックを求めるものである。以下、この方
法について詳細に説明する。
【0006】図9は、従来の動画像圧縮符号化信号の復
号システムの構成を示すブロック図、図10は、可変長
符号の定義の例を示す図、図11は、図10で定義され
る可変長符号の復号用テーブルの例を示す図、図12
は、従来の復号システムの動作を示すフローチャートで
ある。この従来例の復号システムは、ビット列バッファ
10と、逆量子化手段30と、DCT係数ブロック格納
部40と、可変長符号復号手段50とから概略構成され
ている。さらに、可変長符号復号手段50は、インデッ
クス生成手段51と、ロード手段52と、キャッシュメ
モリ53と、復号用テーブル記憶部54とから構成され
ている。
【0007】ここでまず、復号用テーブル記憶部54に
記憶されている復号用テーブルについて詳細に説明す
る。復号用テーブルの各エントリには、可変長符号の復
号に用いるための、各符号語の復号データが格納されて
いる。また、各エントリには、インデックスが付されて
いる。インデックスiは、任意のビット列Sから一意に
生成できるように規則を定められている。さらに、ビッ
ト列Sが可変長符号の符号語cから始まるとき、ビット
列Sから一意に生成されるインデックスiに対応する復
号用テーブルエントリには、符号語cのための復号デー
タを格納しておく。ここで、復号データとは、符号語c
の符号長(len),ラン(run),レベル(lev
el)からなる、3つ一組のデータ<len,run,
level>を指している。
【0008】このように復号用テーブルを構成しておけ
ば、可変長符号化されたビット列Sを、以下の手順を繰
り返すことによって、復号することができる。まず、ビ
ット列Sからインデックスiを生成する。次に、復号用
テーブルのなかで、インデックスiに対応するエントリ
を参照して、復号データ<len,run,level
>を取り出す。ビット列Sに含まれる先頭の符号語cに
対応するランrunとレベルlevelとを、復号結果
として出力した後に、ビット列Sから、先頭の符号語c
の符号長lenに相当するビット列を取り除く。
【0009】可変長符号と、それを復号するための復号
用テーブルの簡単な例を、図10,図11を用いて説明
する。図10は、可変長符号の例を示している。また、
図11は、図10で定義される可変長符号を復号するた
めの復号用テーブルの構成例を示している。図11から
知られるように、復号用テーブルの各エントリには、4
ビットのインデックスiが付されている。さらに、イン
デックスiの値がある符号語cで始まるとき、そのイン
デックスiに対応するテーブルエントリには、符号語c
のための復号データが格納されている。すなわち、この
例では、任意のビット列Sからインデックスiを一意に
生成する規則は、ビット列Sの先頭4ビットを抽出し
て、この4ビットの値をインデックスiとすることであ
る。
【0010】なお、図10における符号語「1」のラン
の値がEOB(End Of Block)となっているのは、復号
の対象としているDCT係数ブロックに、これ以上、非
零係数が存在していないことを示している。このEOB
符号語に対応する復号データとして、図11の復号用テ
ーブルでは、ランの値として「64」を用いている。こ
れは、64要素からなるDCT係数ブロックでは、ラン
が64になることはあり得ないからである。このよう
に、復号用テーブルを参照することによって、EOBを
判定することができる。
【0011】続いて、図9を参照して、従来の圧縮符号
化信号の復号システムの各構成要素について説明する。
ビット列バッファ10は、可変長符号化された信号のビ
ット列S1が随時、入力されたとき、そのビット列S1
を一時記憶しておく。ビット列バッファ10は、読み出
しポインタを持っているが、この読み出しポインタは、
ビット列S1における、復号を開始するビットを指示す
るためのものである。そして、ビット列S1のうち、読
み出しポインタが指し示すビットを先頭とする、Nビッ
トのビット列S2を、インデックス生成手段51に出力
する。ここで、Nは可変長符号の最大符号長である。ま
た、ロード手段52から、符号長lenが入力される
と、その値だけ、読み出しポインタを進める。
【0012】可変長符号復号手段50において、インデ
ックス生成手段51は、ビット列バッファ10から入力
されるビット列S2から、復号用テーブルのインデック
スiを生成する。ロード手段52は、インデックス生成
手段51から入力されるインデックスiが指す復号デー
タ<len,run,level>を、キャッシュメモ
リ53から読み出す。そして、読み出されたデータのう
ち、符号長lenをビット列バッファ10に出力し、ラ
ンrunとレベルlevelとを逆量子化手段30に出
力する。復号用テーブル記憶部54は、大容量であるが
メモリアクセス時間の長いメモリであって、復号用テー
ブルのすべてを予め記憶している。
【0013】キャッシュメモリ53は、小容量であるが
メモリアクセス時間の短いメモリである。キャッシュメ
モリ53は、可変長符号復号手段50において必須の要
素ではないが、復号データ<len,run,leve
l>を高速に読み出すために用いられている。これは、
キャッシュメモリ53には、以下の2つの特徴があるた
めである。第1の特徴は、メモリアクセス時間が短いこ
とである。第2の特徴は、一度アクセスしたデータは、
そのデータの近傍のデータも含めて、キャッシュライン
と呼ばれる単位で、一時的に記憶するということであ
る。この2つの特徴によって、頻繁にアクセスされるデ
ータは、キャッシュメモリ53に一時記憶されているの
で、キャッシュメモリ53から直接、データを高速に読
み出すことができる。しかしながら、読み出すべきデー
タがキャッシュメモリ53に一時保存されていないとき
は、復号用テーブル記憶部54からデータを読み出さな
ければならないので、メモリアクセスに時間がかかって
しまう。このことを、キャッシュミスと呼んでいる。
【0014】逆量子化手段30は、ロード手段52から
入力されたランrunとレベルlevelとから、逆量
子化演算を行ってDCT係数coeffを求めるととも
に、DCT係数ブロック格納部40において、DCT係
数coeffを格納すべき位置を指示するブロックアド
レスaddrを、逆ジグザグスキャンに従って決定す
る。DCT係数ブロック格納部40は、ブロックアドレ
スaddrが指し示す位置に、対応するDCT係数co
effを格納する。
【0015】以下、図9に示す構成図と、図12に示す
フローチャートとを参照して、従来例の復号システムに
おける、画素ブロックに対する可変長符号の復号と、逆
量子化の過程とを説明する。まず、DCT係数ブロック
格納部40において、ブロック内のすべてのDCT係数
の値を「0」に初期化する(図12ステップB1)。次
に、ビット列バッファ10において、読み出しポインタ
が指すビットからビット列S1を読み取って、Nビット
長のビット列S2を、インデックス生成手段51へ送る
(図12ステップB2)。インデックス生成手段51
は、送られたNビット長のビット列S2を用いて、復号
用テーブルのインデックスiを生成して、ロード手段5
2へ送る(図12ステップB3)。
【0016】続いて、ロード手段52は、キャッシュメ
モリ53から、インデックスiが指し示す復号データ<
len,run,level>を読み込む。ここで、キ
ャッシュミスが発生すると、キャッシュメモリ53は、
復号用テーブル記憶部54から、インデックスiが指す
復号データ<len,run,level>を読み込ん
でから、ロード手段52に出力しなければならないの
で、不必要なメモリアクセス時間を費やしてしまうこと
になる。ロード手段52は、読み込んだ復号データ<l
en,run,level>のうち、符号長lenをビ
ット列バッファ10へ送り、ランrunとレベルiev
elとを、逆量子化手段30へ送る(図12ステップB
4)。その後、ビット列バッファ10において、読み出
しポインタを符号長lenだけ進める(図12ステップ
B5)。ここで、復号データ<len,run,lev
el>にEOBを示す値が含まれていたときは処理を終
了し、そうでないときは、ステップB7へ進む(図12
ステップB6)。
【0017】逆量子化手段30において、ランrunと
レベルlevelの値を用いて逆量子化を行って、DC
T係数coeffを得る。また、逆ジグザグスキャンに
従ってDCT係数coeffを格納すべき位置を指示す
る、ブロックアドレスaddrを求める。そして、DC
T係数coeffと、ブロックアドレスaddrとを、
DCT係数ブロック格納部40へ出力する(図12ステ
ップB7)。DCT係数ブロック格納部40では、DC
T係数coeffを、ブロックアドレスaddrが指し
示す位置に格納する。そして再び、ステップB2へ戻る
(図12ステップB8)。
【0018】図9,図12に示された従来例の復号シス
テムでは、以上の過程を繰り返すことによって、可変長
符号化された信号から、DCT係数ブロックを求めるこ
とができる。
【0019】また、別の従来技術として、特開平9−1
85548号公報には、復号用テーブルにおける一部の
復号データを、予めキャッシュメモリにロックしておい
てから、可変長符号化された信号を復号する方法が提案
されている。この方法を用いれば、キャッシュメモリに
ロックされているデータについては、キャッシュミスを
起こすことなく、可変長符号化信号を高速に復号するこ
とができる。
【0020】さらに、特開平11−31974号公報に
おいては、可変長符号からなる複数の符号語を同時に復
号するとともに、逆量子化も複数の符号語について同時
に実行することによって、可変長符号からなる信号を効
率的に復号する技術が開示されている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の復号システムでは次のような各種の課題があっ
た。まず、従来の復号システムでは、可変長符号からな
る信号の復号過程において、復号データがキャッシュメ
モリに一時記憶されている場合には、キャッシュミスを
起こすことなく、高速に符号化された信号を復号するこ
とができる。しかしながら、キャッシュメモリに一時記
憶されていない符号語の復号データを、復号用テーブル
記憶部からロードしなければならない場合には、キャッ
シュミスを発生するため、そのキャッシュミスによって
生じるメモリアクセス時間の増加分だけ、符号化信号の
復号に遅れが生じるという問題があった。
【0022】一般的には、キャッシュミスを防止するた
めには、データのプリフェッチを行うことが有効であ
る。すなわち、低速なメモリからキャッシュメモリに、
必要となるデータを予め転送しておくようにすればよい
が、そのためには、必要となるデータが、キャッシュメ
モリからの読み出しよりも充分前に、確定していなけれ
ばならない。しかしながら、可変長符号には,n番目
(nは整数)の符号長が確定しないと、n+1番目の符
号語の先頭ビットが確定しないという性質がある。その
ため、従来の可変長符号化信号の復号方法では、読み込
むべき復号データが確定した直後に、その復号データを
キャッシュメモリに読み込む必要があって、プリフェッ
チを有効に活用することができなかった。
【0023】一方、このような課題を部分的に解決する
手段として、頻繁に使用される復号データを、キャッシ
ュメモリにロックしておく方法が、前述の特開平9−1
85548号公報に提案されている。しかしながら、こ
の方法では、予めキャッシュメモリにロックしておいた
復号データについてはキャッシュミスを起こすことはな
いが、ロックされていなかった復号データについては、
キャッシュミスを発生しないという保証はない。特に、
前述の特開平11−31974号公報で提案されてい
る、複数の符号語について同時に、復号と逆量子化とを
実行する方法を適用した場合には、復号用テーブルの容
量が通常の方法による場合よりも大きいので、キャッシ
ュミスを起こす頻度が高くなってしまう。さらに、特開
平9−185548号公報で提案されている、キャッシ
ュメモリにおいて一部のデータをロックする方法では、
キャッシュメモリの一部の容量を固定的に占有すること
になるので、動き補償等のような、他の復号処理で使用
可能なキャッシュメモリ容量を制限する結果になるとい
う問題がある。
【0024】この発明は上述の事情に鑑みてなされたも
のであって、メモリアクセス時間を隠蔽することによっ
て、高速に可変長符号化信号を復号することが可能な、
動画像圧縮符号化信号の復号システム及び復号方法,な
らびに復号用プログラムを提供することを目的としてい
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、動画像圧縮符号化信号の復
号システムに係り、単一の符号語に対応する可変長符号
語の復号データを複数記憶する復号用テーブル記憶手段
と、上記復号用テーブル記憶手段から読み出した符号語
の復号データを記憶するキャッシュメモリと、入力ビッ
ト列を保持して読み出しポインタの指す位置から所定ビ
ット長のビット列を出力するビット列バッファ手段と、
上記出力された所定ビット長のビット列から、該ビット
列における先頭の符号語を指すインデックスを生成する
インデックス生成手段と、上記キャッシュメモリから上
記インデックスに対応する符号語の復号データを読み出
して、上記符号語の符号長のデータと、ラン及びレベル
のデータとを出力するロード手段と、上記ラン及びレベ
ルの値に応じて、逆量子化を行って逆量子化されたDC
T係数を出力するとともに、逆ジグザグスキャンして上
記逆量子化されたDCT係数のブロックアドレスを出力
する逆量子化手段と、上記ブロックアドレスの指す位置
へ上記DCT係数を格納するDCT係数ブロック格納手
段とを備えた動画像圧縮符号化信号の復号システムにお
いて、上記復号用テーブル記憶手段から上記インデック
スが指す符号語の復号データを読み出して上記キャッシ
ュメモリにプリフェッチするプリフェッチ手段を備え、
連続する復号サイクルごとに、上記キャッシュメモリか
ら読み出された符号語の復号データに対する上記逆量子
化手段の処理及び該処理結果の上記DCT係数ブロック
格納手段への格納の処理と、上記キャッシュメモリから
読み出された符号語の符号長に応じて上記読み出しポイ
ンタの位置を進めて上記ビット列バッファ手段から出力
したビット列における上記インデックスが指す符号語の
復号データを上記キャッシュメモリにプリフェッチする
処理とを、並行して実行するように構成されていること
を特徴としている。
【0026】また、請求項2記載の発明は、動画像圧縮
符号化信号の復号システムに係り、複数の符号語に対応
する可変長符号語の復号データを複数記憶する復号用テ
ーブル記憶手段と、上記復号用テーブル記憶手段から読
み出した可変長符号語の復号データを記憶するキャッシ
ュメモリと、入力ビット列を保持して読み出しポインタ
の指す位置から所定ビット長のビット列を出力するビッ
ト列バッファ手段と、上記出力された所定ビット長のビ
ット列から、該ビット列における先頭の複数の符号語を
指すインデックスを生成するインデックス生成手段と、
上記キャッシュメモリから上記インデックスに対応する
複数の符号語の復号データを読み出して、上記複数の符
号語の符号長の和のデータと、上記複数組のラン及びレ
ベルのデータとを出力するロード手段と、上記複数組の
ラン及びレベルの値に応じて、それぞれ逆量子化を行っ
て逆量子化されたDCT係数を出力するとともに、逆ジ
グザグスキャンして上記各逆量子化されたDCT係数の
ブロックアドレスを出力する逆量子化手段と、上記各ブ
ロックアドレスの指す位置へ対応する上記各DCT係数
を格納するDCT係数ブロック格納手段とを備えた動画
像圧縮符号化信号の復号システムにおいて、上記復号用
テーブル記憶手段から上記インデックスが指す複数の符
号語の復号データを読み出して上記キャッシュメモリに
プリフェッチするプリフェッチ手段を備え、連続する復
号サイクルごとに、上記キャッシュメモリから読み出さ
れた複数の符号語の復号データに対する上記逆量子化手
段の処理及び該処理結果の上記DCT係数ブロック格納
手段への格納の処理と、上記キャッシュメモリから読み
出された複数の符号語の符号長の和に応じて上記読み出
しポインタの位置を進めて上記ビット列バッファ手段か
ら出力したビット列における上記インデックスが指す複
数の符号語の復号データを上記キャッシュメモリにプリ
フェッチする処理とを、並行して実行するように構成さ
れていることを特徴としている。
【0027】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の動画像圧縮符号化信号の復号システムに係
り、入力ビット列に対する最初の復号サイクルでは、上
記並行して実行される処理が、上記プリフェッチ手段の
プリフェッチ処理と、上記DCT係数ブロック格納手段
における各格納位置のDCT係数値の初期化処理とであ
ることを特徴としている。
【0028】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれか一記載の動画像圧縮符号化信号の復号シ
ステムに係り、上記ロード手段に読み出された復号デー
タにEOBを含むときは、当該復号サイクルの処理を終
了することを特徴としている。
【0029】また、請求項5記載の発明は、動画像圧縮
符号化信号の復号方法に係り、入力ビット列における読
み出しポインタの指す位置から所定ビット長のビット列
を読み込むステップと、上記読み込まれた所定ビット長
のビット列から、該ビット列における先頭の符号語を指
すインデックスを生成するステップと、キャッシュメモ
リから上記インデックスに対応する符号語の復号データ
を読み出して、上記符号語の符号長のデータと、ラン及
びレベルのデータとを出力するステップと、上記キャッ
シュメモリから読み出した符号語の復号データにおける
ラン及びレベルの値に応じて逆量子化を行って逆量子化
されたDCT係数を出力するとともに、逆ジグザグスキ
ャンして上記逆量子化されたDCT係数のブロックアド
レスを出力して、上記DCT係数をDCT係数ブロック
格納手段における上記ブロックアドレスの指す位置に格
納する処理と、上記キャッシュメモリから読み出した符
号語の符号長に応じて上記読み出しポインタの位置を進
めて上記入力ビット列から読み込んだビット列における
上記インデックスが指す符号語の復号データを復号用テ
ーブル記憶手段から上記キャッシュメモリにプリフェッ
チする処理とを並行して実行するステップとを、連続す
る復号サイクルごとに繰り返して行うことを特徴として
いる。
【0030】また、請求項6記載の発明は、動画像圧縮
符号化信号の復号方法に係り、入力ビット列における読
み出しポインタの指す位置から所定ビット長のビット列
を読み込むステップと、上記読み込まれた所定ビット長
のビット列から、該ビット列における先頭の複数の符号
語を指すインデックスを生成するステップと、キャッシ
ュメモリから上記インデックスに対応する複数の符号語
の復号データを読み出して、上記複数の符号語の符号長
の和のデータと、複数組のラン及びレベルのデータとを
出力するステップと、上記キャッシュメモリから読み出
した複数の符号語の復号データにおける複数組のラン及
びレベルの値に応じて逆量子化を行って逆量子化された
DCT係数を出力するとともに、逆ジグザグスキャンし
て上記各逆量子化されたDCT係数のブロックアドレス
を出力して、上記各DCT係数をDCT係数ブロック格
納手段における上記各ブロックアドレスの指す位置に格
納する処理と、上記キャッシュメモリから読み出した複
数の符号語の符号長の和に応じて上記読み出しポインタ
の位置を進めて上記入力ビット列から読み込んだビット
列における上記インデックスが指す複数の符号語の復号
データを復号用テーブル記憶手段から上記キャッシュメ
モリにプリフェッチする処理とを並行して実行するステ
ップとを、連続する復号サイクルごとに繰り返して行う
ことを特徴としている。
【0031】また、請求項7記載の発明は、請求項5又
は6記載の動画像圧縮符号化信号の復号方法に係り、入
力ビット列に対する最初の復号サイクルでは、上記並行
して実行される処理として、上記プリフェッチ手段のプ
リフェッチ処理と、上記DCT係数ブロック格納手段に
おける各格納位置のDCT係数値の初期化処理とが行わ
れることを特徴としている。
【0032】また、請求項8記載の発明は、請求項5乃
至7のいずれか一記載の動画像圧縮符号化信号の復号方
法に係り、上記読み込まれた復号データにEOBを含む
ときは、当該復号サイクルの処理を終了することを特徴
としている。
【0033】また、請求項9記載の発明は、動画像圧縮
符号化信号の復号プログラムに係り、入力ビット列にお
ける読み出しポインタの指す位置から所定ビット長のビ
ット列を読み込む処理と、上記読み込まれた所定ビット
長のビット列から、該ビット列における先頭の符号語を
指すインデックスを生成する処理と、キャッシュメモリ
から上記インデックスに対応する符号語の復号データを
読み出して、上記符号語の符号長のデータと、ラン及び
レベルのデータとを出力する処理と、上記キャッシュメ
モリから読み出した符号語の復号データにおけるラン及
びレベルの値に応じて逆量子化を行って逆量子化された
DCT係数を出力するとともに、逆ジグザグスキャンし
て上記各逆量子化されたDCT係数のブロックアドレス
を出力して、上記各DCT係数をDCT係数ブロック格
納手段における上記各ブロックアドレスの指す位置に格
納する処理と、上記キャッシュメモリから読み出した符
号語の符号長に応じて上記読み出しポインタの位置を進
めて上記入力ビット列から読み込んだビット列における
上記インデックスが指す符号語の復号データを復号用テ
ーブル記憶手段から上記キャッシュメモリにプリフェッ
チする処理とを並行して実行するステップとを、連続す
る復号サイクルごとに繰り返して行わせることを特徴と
している。
【0034】また、請求項10記載の発明は、動画像圧
縮符号化信号の復号プログラムに係り、入力ビット列に
おける読み出しポインタの指す位置から所定ビット長の
ビット列を読み込む処理と、上記読み込まれた所定ビッ
ト長のビット列から、該ビット列における先頭の複数の
符号語を指すインデックスを生成する処理と、キャッシ
ュメモリから上記インデックスに対応する複数の符号語
の復号データを読み出して、上記複数の符号語の符号長
の和のデータと、複数組のラン及びレベルのデータとを
出力する処理と、上記キャッシュメモリから読み出した
複数の符号語の復号データにおける複数組のラン及びレ
ベルの値に応じて逆量子化を行って逆量子化されたDC
T係数を出力するとともに、逆ジグザグスキャンして上
記各逆量子化されたDCT係数のブロックアドレスを出
力して、上記各DCT係数をDCT係数ブロック格納手
段における上記各ブロックアドレスの指す位置に格納す
る処理と、上記キャッシュメモリから読み出した複数の
符号語の符号長の和に応じて上記読み出しポインタの位
置を進めて上記入力ビット列から読み込んだビット列に
おける上記インデックスが指す複数の符号語の復号デー
タを復号用テーブル記憶手段から上記キャッシュメモリ
にプリフェッチする処理とを並行して実行するステップ
とを、連続する復号サイクルごとに繰り返して行わせる
ことを特徴としている。
【0035】また、請求項11記載の発明は、請求項9
又は10記載の動画像圧縮符号化信号の復号プログラム
に係り、入力ビット列に対する最初の復号サイクルで
は、上記並行して実行される処理として、上記プリフェ
ッチ手段のプリフェッチ処理と、上記DCT係数ブロッ
ク格納手段における各格納位置のDCT係数値の初期化
処理とを行わせることを特徴としている。
【0036】また、請求項12記載の発明は、請求項9
乃至11のいずれか一記載の動画像圧縮符号化信号の復
号プログラムに係り、上記読み込まれた復号データにE
OBを含むときは、当該復号サイクルの処理を終了させ
ることを特徴としている。
【0037】また、請求項13記載の発明は、動画像圧
縮符号化信号の復号プログラムを記録した記憶媒体に係
り、コンピュータ読み取り可能なプログラムを記録した
記憶媒体であって、請求項9乃至12のいずれか一記載
の動画像圧縮符号化信号の復号方法を実行するプログラ
ムを記録したことを特徴としている。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である動画像圧縮符号化
信号の復号システムの構成を示すブロック図、図2,図
3は、本実施例の動画像圧縮符号化信号の復号システム
の動作を示すフローチャート、図4は、本実施例の動画
像圧縮符号化信号の復号システムの効果を説明するため
の図である。なお、図10に示された可変長符号の定義
例、及び図11に示された可変長符号の復号用テーブル
の構成例は、本実施例の場合にも適用される。
【0039】この例の動画像圧縮符号化信号の復号シス
テムは、図1に示すように、ビット列バッファ10と、
可変長符号復号手段20と、逆量子化手段30と、DC
T係数ブロック格納部40とから概略構成されている。
これらのうち、ビット列バッファ10,逆量子化手段3
0,DCT係数ブロック格納部40の構成,機能は図9
に示された従来例の場合と同様なので、以下において
は、その詳細な説明を省略する。
【0040】可変長符号復号手段20は、さらに、イン
デックス生成手段21と、ロード手段22と、キャッシ
ュメモリ23と、復号用テーブル記憶部24と、プリフ
ェッチ手段25とから構成されている。インデックス生
成手段21は、ビット列バッファ10から入力されるビ
ット列S2から、復号用テーブルのインデックスiを生
成する。ロード手段22は、インデックス生成手段21
から入力されたインデックスiが指す復号データ<le
n,run,level>を、キャッシュメモリ23か
ら読み出す。そして、読み出された復号データのうち、
符号長lenをビット列バッファ10に出力し、ランr
unとレベルlevelとを逆量子化手段30に出力す
る。復号用テーブル記憶部24は、大容量であるがメモ
リアクセス時間の長いメモリであって、復号用テーブル
のすべてを予め記憶している。キャッシュメモリ23
は、小容量であるがメモリアクセス時間の短いメモリで
ある。
【0041】プリフェッチ手段25は、インデックス生
成手段21から入力されるインデックスiが指す復号デ
ータ<len,run,level>について、プリフ
ェッチを実行するための手段である。プリフェッチ手段
25の行うプリフェッチの動作は、次の(1) ,(2) のう
ちのどちらかである。 (1) インデックスi が指す復号データ<len,ru
n,level>が、キャッシュメモリ23に一時記憶
されていれば、プリフェッチ手段23はなにもしない。 (2) インデックスiが指す復号データ<len,ru
n,level>が、キャッシュメモリ23に一時記憶
されていないときは、プリフェッチ手段23は、復号用
テーブル記憶部24から復号データ<len,run,
level>を、キャッシュライン単位でキャッシュメ
モリ23に転送する。
【0042】以下、図1に示す構成図と、図2,図3に
示すフローチャートとを参照して、本実施例の復号シス
テムの全体の動作を説明する。まず、ビット列バッファ
10において、読み出しポインタが指し示す位置からビ
ット列S1をNビットだけ読み取って、n(=1)番目
のNビット長のビット列S2(n)として、インデック
ス生成手段21に出力する(図2ステップA1)。イン
デックス生成手段21では、送られたビット列S2
(n)を用いて、n番目の符号語のインデックスi
(n)を生成して、インデックスi(n)をプリフェッ
チ手段25とロード手段22に出力する(図2ステップ
A2)。
【0043】続いて、プリフェッチ手段25では、イン
デックスi(n)が指すn番目の符号語の復号データ<
len,run,level>(n)を、キャッシュメ
モリ23にプリフェッチする。このとき、復号データ<
len,run,level>(n)がキャッシュメモ
リ23に一時記憶されていれば、なにも起こらないが、
一時記憶されていない場合には、キャッシュメモリ23
は、インデックスi(n)が指す復号データ<len,
run,level>(n)を、復号用テーブル記憶部
24から読み出す(図2ステップA3)。続いて、DC
T係数ブロック格納部40において、すべてのDCT係
数を「0」に初期化する(図2ステップA4)。
【0044】次に、ロード手段22において、キャッシ
ュメモリ23から、n番目の符号語の復号データ<le
n,run,level>(n)を読み込む。そして、
符号長len(n)をビット列バッファ10に出力し、
ランrun(n)とレベルlevel(n)とを逆量子
化手段30に出力する(図2ステップA5)。ビット列
バッファ10では、ロード手段22から入力された、n
番目の符号語に対応する復号データの符号長len
(n)の値だけ、読み出しポインタを進める(図2ステ
ップA6)。復号データ<len,run,level
>(n)に、EOBを示す値が含まれていれば、処理を
終了し、含まれていなければ、次のステップA8へ進む
(図3ステップA7)。
【0045】再び、ビット列バッファ10において、読
み出しポインタが指す位置からビット列S1をNビット
だけ読み取り、(n+1)番目のNビット長のビット列
S2(n+1)として、インデックス生成手段21に出
力する(図3ステップA8)。次に、インデックス生成
手段21において、入力されたビット列S2(n+1)
を用いて、(n+1)番目の符号語のインデックスi
(n+1)を生成する。そして、インデックスi(n+
1)を、プリフェッチ手段25とロード手段22に出力
する(図3ステップA9)。
【0046】続いて、プリフェッチ手段25では、(n
+1)番目の符号語のインデックスi(n+1)が指し
示す復号データ<len,run,level>(n+
1)を、キャッシュメモリ23にプリフェッチする。こ
のとき、復号データ<len,run,level>
(n+1)がキャッシュメモリ23に一時記憶されてい
れば、なにも起こらないが、一時記憶されていないとき
は、キャッシュメモリ23は、インデックスiが指す復
号データ<len,run,level>(n+1)
を、復号用テーブル記憶部24から読み出す(図3ステ
ップA10)。
【0047】一方、逆量子化手段30において、n番目
の符号語の復号データ<len,run,level>
(n)における、ランrun(n)とレベルlevel
(n)の値を用いて逆量子化を行って、DCT係数co
eff(n)を得る。また、逆ジグザグスキャンに従っ
て、DCT係数を格納する位置を指示するブロックアド
レスaddr(n)を求める。そして、求められたDC
T係数coeff(n)とブロックアドレスaddr
(n)とを、DCT係数ブロック格納部40に出力する
(図3ステップA11)。DCT係数ブロック格納部4
0では、DCT係数coeff(n)をブロックアドレ
スaddr(n)が指す位置に格納する。そして、nの
値をn+1として、再びステップA5に戻る(図3ステ
ップA12)。以後、ステップA5〜ステップA12の
処理を繰り返して実行する。このような動作を行うこと
によって、可変長符号の復号と逆ジグザグスキャン及び
逆量子化の処理が実行されて、DCT係数ブロックが得
られる。
【0048】次に、図4を参照して、本実施例の効果
を、図9及び図12に示された従来例の場合と比較して
説明する。なお、図4においては、図上、下向きを時間
が進む方向として表している。従来方式の場合は、DC
T係数ブロックの初期化を行ったのち、第1回の処理で
あるループ#1において、ビット読み込み1と、テーブ
ルのインデックス生成1と、テーブル参照のメモリアク
セス時間1におけるロード実行と、逆量子化1とを行っ
て、逆量子化1の結果を格納して、ループ#1の処理を
終了する。そして、以下同様に、ループ#2,…の処理
を行う。これに対して本発明方式では、最初、ビット読
み込み1と、テーブルのインデックス生成1とを行った
のち、DCT係数ブロックの初期化とテーブル参照のメ
モリアクセス時間1におけるプリフェッチとを並行して
実行する。次にループ#1の処理において、ビット読み
込み2とテーブルのインデックス生成2とを行ったの
ち、テーブル参照のメモリアクセス時間2におけるプリ
フェッチと、逆量子化1と逆量子化1の結果を格納する
処理とを並行して実行する。そして、以後同様に、ルー
プ#2,ループ#3の処理を行う。
【0049】このように、この例の動画像圧縮符号化信
号の復号システムでは、n番目の符号語の復号データを
復号用テーブル記憶部24からキャッシュメモリ23に
転送するのに必要なメモリアクセス時間と、DCT係数
ブロックの初期化又はn−1番目の符号語の復号データ
を逆量子化して、逆量子化の結果を格納する処理時間と
を並行して進行させることができる。すなわち、従来方
式では、メモリアクセス時間が、すべて復号時間に加算
されるのに対して、本発明方式では、プリフェッチと並
行して、DCT係数ブロックの初期化又は逆量子化が実
行されるので、メモリアクセス時間が隠蔽されて、高速
に可変長符号信号の復号を行うことが可能になる。
【0050】◇第2実施例 次に、この発明の第2実施例として、可変長符号復号用
テーブルとして、特開平11−31974号公報で開示
されているような、複数符号を同時に復号できるテーブ
ルを用いた場合の実施例を説明する。図5は、この発明
の第2実施例である動画像圧縮符号化信号の復号システ
ムにおける可変長符号復号用テーブルの例を示す図、図
6,図7は、本実施例の動画像圧縮符号化信号の復号シ
ステムの動作を示すフローチャートである。なお、この
例における動画像圧縮符号化信号の復号システムの構成
は、図1に示された第1実施例の場合と同様である。
【0051】この例の動画像圧縮符号化信号の復号シス
テムにおける可変長符号復号用テーブルには、復号デー
タ<len,run,level>として、複数の符号
語の符号長の和lenと、複数の符号語のそれぞれのラ
ンrun及びレベルlevelが記録されている。例え
ば、符号語1と符号語2を含むビット列を復号するため
の復号用データにおいては、図5に示すように、符号長
の和lenとして、len1+len2の値が書き込ま
れており、ランrunは、<run1,run2>から
構成され、レベルlevelは、<level1,le
vel2>から構成されている。
【0052】また、この実施例においては、複数の符号
語に対して、それぞれ逆量子化と逆ジグザグスキャンと
DCT係数の格納とを行う必要があるが、これを高速に
実行するためには、図1に示された動画像圧縮符号化信
号の復号システムにおいて、逆量子化手段30を、複数
の符号語を並列処理できるように拡張する。この実施例
では、ビット列バッファ10から可変長符号復号手段2
0に出力するビット列S2のビット数をKとするが、K
の値をあまり長くすると、可変長符号復号用テーブルの
メモリ容量が大きくなるので、K≦2Nとすることが好
適である。
【0053】次に、図6,図7に示されたフローチャー
トを参照して、この例の復号システムにおける可変長符
号復号の手順を説明する。なお、図2,図3に示された
第1実施例のフローと、図6,図7に示された第2実施
例のフローとでは、ステップA7以降のみが相違するの
で、以下においては、ステップA7以降を重点的に説明
する。
【0054】まず、ビット列バッファ10において、読
み出しポインタが指し示す位置からビット列S1をKビ
ットだけ読み取って、n(=1)番目のKビット長のビ
ット列S2(n)をインデックス生成手段21に出力す
る(図6ステップA1)。インデックス生成手段21
は、送られたKビット長のビット列S2(n)を用い
て、n番目のインデックスi(n)を生成して、プリフ
ェッチ手段25とロード手段22に出力する(図6ステ
ップA2)。続いて、プリフェッチ手段25では、イン
デックスi(n)が指す、n番目の復号データ<le
n,run,level>(n)を、キャッシュメモリ
23にプリフェッチする(図6ステップA3)。続い
て、DCT係数ブロック格納部40において、DCT係
数が格納されるべきすべての位置に、「0」を格納する
(図6ステップA4)。
【0055】次に、ロード手段22において、キャッシ
ュメモリ23からn番目の復号データ<len,ru
n,level>(n)を読み込んで、符号長の和le
n(n)をビット列バッファ10に出力し、複数符号語
のそれぞれのランrun(n)とレベルlevel
(n)とを、逆量子化手段30に出力する(図6ステッ
プA5)。ビット列バッファ10では、ロード手段22
から入力された符号長の和len(n)の値だけ、読み
出しポインタを進める(図6ステップA6)。n番目の
復号データ<len,run,level>(n)に、
EOBを示す値が含まれていたときは、ステップA13
に進み、EOBを示す値が含まれていなければ、ステッ
プA8へ進む(図7ステップA7−2)。
【0056】再び、ビット列バッファ10において、読
み出しポインタが指す位置からビット列S1 をKビット
だけ読み取って、(n+1)番目のKビット長のビット
列S2(n)をインデックス生成手段21に出力する
(図7ステップA8)。次に、インデックス生成手段2
1において、ビット列S2(n+1)を用いて、(n+
1)番目のインデックスi(n+1)を生成して、プリ
フェッチ手段25とロード手段22に出力する(図7ス
テップA9)。続いて、プリフェッチ手段25では、イ
ンデックスi(n+1)が指す、(n+1)番目の復号
データ<len,run,level>(n+1)を、
キャッシュメモリ23にプリフェッチする(図7ステッ
プA10−2)。
【0057】逆量子化手段30において、n番目の復号
データ<len,run,level>(n)におけ
る、複数の符号語のそれぞれのランrun(n)とレベ
ルlevel(n)の値を用いて、逆量子化を並列に実
行して、複数のDCT係数coeff(n)を求める。
また、逆ジグザグスキャンに従って、それぞれのDCT
係数coeff(n)を格納する位置を指し示すブロッ
クアドレスaddr(n)を求める。そして、複数のD
CT係数coeff(n)とそれぞれのブロックアドレ
スaddr(n)とを、DCT係数ブロック格納部40
に出力する(図7ステップA11−2)。
【0058】DCT係数ブロック格納部40では、複数
のDCT係数coeff(n)を、対応するそれぞれの
ブロックアドレスaddr(n)が指示する位置に格納
する。そして、n=n+1として、再びステップA5に
戻る(図7ステップA12−2)。n番目の復号データ
<len,run,level>(n)にEOBを示す
値を含む場合であって、EOB以外の符号語を含む場合
にはステップA14へ進み、EOB以外の符号語を含ま
ない場合には処理を終了する(図7ステップA13)。
【0059】ステップA14において、逆量子化手段3
0では、n番目の復号データ<len,run,lev
el>(n)における、複数の符号語のそれぞれのラン
run(n)とレベルlevel(n)の値を用いて、
逆量子化を並列に実行して、複数のDCT係数coef
f(n)を求める。また、逆ジグザグスキャンに従っ
て、複数のDCT係数coeff(n)を格納すべき位
置を指示する、それぞれのブロックアドレスaddr
(n)を求める。そして、複数のDCT係数coeff
(n)と、対応するそれぞれのブロックアドレスadd
r(n)とを、DCT係数ブロック格納部40に出力す
る(図7ステップA14)。DCT係数ブロック格納部
40において、複数のDCT係数coeff(n)を、
対応するそれぞれのブロックアドレスaddr(n)が
指す位置に格納して、処理を終了する(図7ステップA
15)。
【0060】以後、ステップA5〜ステップA15の処
理を繰り返して実行する。このような動作を行うことに
よって、複数の符号語からなる可変長符号の復号と逆ジ
グザグスキャン及び逆量子化が実行されて、DCT係数
ブロックが得られる。この実施例によれば、複数の可変
長符号を同時に復号できる場合があり、この際、複数の
符号語の逆量子化を並列に実行するので、第1実施例の
場合と比較して、より高速に復号を行うことができる。
【0061】このように、この例の動画像圧縮符号化信
号の復号システムでは、プリフェッチと並行して、DC
T係数ブロックの初期化又は可変長符号の逆量子化を実
行するので、メモリアクセス時間が隠蔽されて、高速に
可変長符号信号の復号が行われるようになるとともに、
この際、可変長符号が複数の符号語からなる場合には、
複数の符号語の逆量子化等の処理を並列に実行するの
で、より高速に可変長符号の復号を実行することが可能
になる。
【0062】◇第3実施例 次に、この発明の第3実施例として、第1実施例及び第
2実施例の動画像圧縮符号化信号の復号システムを実現
するための具体的構成例を説明する。図8は、この発明
の第3実施例である動画像圧縮符号化信号の復号システ
ムの具体的構成を示すブロック図である。この例の動画
像圧縮符号化信号の復号システムは、図8に示すよう
に、中央演算処理装置(CPU)101と、キャッシュ
メモリ102と、メインメモリ103と、記憶媒体10
4とから概略構成されている。
【0063】CPU101は、プログラムに基づいて動
作して、各種の演算,制御を行って、動画像圧縮符号化
信号の復号システムの全体の動作を実行させる。キャッ
シュメモリ102は、小容量のメモリであって、CPU
101が高速にアクセスできる機能を有している。メイ
ンメモリ103は、大容量のメモリであるが、読み出し
時間が長い。記憶媒体104は、磁気ディスク,半導体
メモリ,CD−ROM(Compact Disk Read Only Memor
y )等からなり、メインメモリ103にロードすべきデ
ータを予め格納している。この例における、データのプ
リフェッチ機能は、CPU101の専用命令として実装
されているものもあるが、図示されないレジスタへのロ
ード命令によって代用できる場合もある。いずれの場合
でも、CPU101は、プリフェッチ動作時のメモリア
クセスの待ち時間に停止することなく、他の命令を同時
に実行できる中央演算処理装置であることが必要であ
る。
【0064】以下、図8を参照して、この例の動画像圧
縮符号化信号の復号システムの動作を説明する。この例
の復号システムにおける可変長符号復号用プログラム
は、記憶媒体104からメインメモリ103に読み込ま
れて、CPU101の動作を制御する。例えば図1に示
された動画像圧縮符号化信号の復号システムにおける、
ビット列バッファ10,可変長符号復号化手段20,逆
量子化手段30,DCT係数ブロック格納部40は、す
べてCPU101とキャッシュメモリ102とメインメ
モリ103とによって実現可能であって、このような機
能は、記録媒体104から提供されるプログラムの制御
によって実行される。特に、これらのうち、図1のキャ
ッシュメモリ23は、図8のキャッシュメモリ102に
対応している。また、第2実施例のように、複数の可変
長符号語の復号を同時に実行するためには、CPU10
1が、複数のデータを同時に演算処理することが可能な
中央演算処理装置であることが望ましい。
【0065】以上のことから、CPU101と、キャッ
シュメモリ102と、メインメモリ103と、記憶媒体
104とからなる装置を用い、動画像圧縮符号化信号の
復号プログラムによって動作することによって、第1実
施例及び第2実施例における処理と同一の処理を実行す
ることができる。
【0066】このように、この例の動画像圧縮符号化信
号の復号システムによれば、CPUと、キャッシュメモ
リと、メインメモリと、記憶媒体とからなる具体的構成
によって、第1実施例の場合と同様に、可変長符号が単
一の符号語からなる場合に、DCT係数ブロックの初期
化又は逆量子化と並行して、次の復号サイクルの可変長
符号語のプリフェッチを実行することによって、メモリ
アクセス時間が隠蔽されて、高速に可変長符号信号の復
号が行われるようにし、また、第2実施例の場合と同様
に、可変長符号が複数の符号語からなる場合に、DCT
係数ブロックの初期化又は逆量子化と並行して、次の復
号サイクルの複数の可変長符号語のプリフェッチを実行
することによって、メモリアクセス時間が隠蔽されて、
高速に可変長符号信号の復号が行われるようにすること
ができる。
【0067】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上記の各
実施例の動作手順において、すべての符号語にEOBが
含まれるか否かをチエックしているが、多くの場合の符
号化方式において、DCT係数ブロックの最初の符号語
にEOBが含まれることはないので、その場合は、最初
の符号語に対しては、EOBが含まれるか否かのチエッ
クを省略して、ビット列の読み込みの処理に進むように
してもよい。また、ビット列バッファ10において、所
定ビット数のビット列の読み込み処理を行う場合につい
て説明したが、この所定ビット数より多くのビット列を
読み込む場合でも、本実施例を適用できることは明らか
である。また、この所定ビット数未満のビット列を読み
込むときは、読み込んだビット数が符号長に満たない場
合だけ、最終的に所定ビット数読み込めばよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の動画像圧
縮符号化信号の復号システムによれば、可変長符号化及
び量子化された信号を復号する際に、可変長符号語のプ
リフェッチを並行処理することによって、プリフェッチ
のメモリアクセス時間を隠蔽することができるので、復
号処理を高速化することができる。さらにこの際、復号
しようとするすべての符号語に対してプリフェッチを実
行するので、可変長符号の符号長及び出現頻度に無関係
に、どのような符号語からなる可変長符号からなる信号
でも、高速に復号することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である動画像圧縮符号化信
号の復号システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例の動画像圧縮符号化信号の復号システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図3】本実施例の動画像圧縮符号化信号の復号システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施例の動画像圧縮符号化信号の復号システ
ムの効果を説明するための図である。
【図5】本発明の第2実施例である動画像圧縮符号化信
号の復号システムにおける可変長符号復号用テーブルの
例を示す図である。
【図6】本実施例の動画像圧縮符号化信号の復号システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施例の動画像圧縮符号化信号の復号システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施例である動画像圧縮符号化信
号の復号システムの具体的構成を示すブロック図であ
る。
【図9】従来の動画像圧縮符号化信号の復号システムの
構成を示すブロック図である。
【図10】可変長符号の定義の例を示す図である。
【図11】可変長符号の復号用テーブルの例を示す図で
ある。
【図12】従来の復号システムの動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 ビット列バッファ(ビット列バッファ手段) 20 可変長符号復号手段 21 インデックス生成手段 22 ロード手段 23 キャッシュメモリ 24 復号用テーブル記憶部(復号用テーブル記憶
手段) 25 プリフェッチ手段 30 逆量子化手段 40 DCT係数ブロック格納部(DCT係数ブロ
ック格納手段)
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Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の符号語に対応する可変長符号語の
    復号データを複数記憶する復号用テーブル記憶手段と、 前記復号用テーブル記憶手段から読み出した符号語の復
    号データを記憶するキャッシュメモリと、 入力ビット列を保持して読み出しポインタの指す位置か
    ら所定ビット長のビット列を出力するビット列バッファ
    手段と、 前記出力された所定ビット長のビット列から、該ビット
    列における先頭の符号語を指すインデックスを生成する
    インデックス生成手段と、 前記キャッシュメモリから前記インデックスに対応する
    符号語の復号データを読み出して、前記符号語の符号長
    のデータと、ラン及びレベルのデータとを出力するロー
    ド手段と、 前記ラン及びレベルの値に応じて、逆量子化を行って逆
    量子化されたDCT係数を出力するとともに、逆ジグザ
    グスキャンして前記逆量子化されたDCT係数のブロッ
    クアドレスを出力する逆量子化手段と、 前記ブロックアドレスの指す位置へ前記DCT係数を格
    納するDCT係数ブロック格納手段とを備えた動画像圧
    縮符号化信号の復号システムにおいて、 前記復号用テーブル記憶手段から前記インデックスが指
    す符号語の復号データを読み出して前記キャッシュメモ
    リにプリフェッチするプリフェッチ手段を備え、 連続する復号サイクルごとに、前記キャッシュメモリか
    ら読み出された符号語の復号データに対する前記逆量子
    化手段の処理及び該処理結果の前記DCT係数ブロック
    格納手段への格納の処理と、前記キャッシュメモリから
    読み出された符号語の符号長に応じて前記読み出しポイ
    ンタの位置を進めて前記ビット列バッファ手段から出力
    したビット列における前記インデックスが指す符号語の
    復号データを前記キャッシュメモリにプリフェッチする
    処理とを、並行して実行するように構成されていること
    を特徴とする動画像圧縮符号化信号の復号システム。
  2. 【請求項2】 複数の符号語に対応する可変長符号語の
    復号データを複数記憶する復号用テーブル記憶手段と、 前記復号用テーブル記憶手段から読み出した可変長符号
    語の復号データを記憶するキャッシュメモリと、 入力ビット列を保持して読み出しポインタの指す位置か
    ら所定ビット長のビット列を出力するビット列バッファ
    手段と、 前記出力された所定ビット長のビット列から、該ビット
    列における先頭の複数の符号語を指すインデックスを生
    成するインデックス生成手段と、 前記キャッシュメモリから前記インデックスに対応する
    複数の符号語の復号データを読み出して、前記複数の符
    号語の符号長の和のデータと、前記複数組のラン及びレ
    ベルのデータとを出力するロード手段と、 前記複数組のラン及びレベルの値に応じて、それぞれ逆
    量子化を行って逆量子化されたDCT係数を出力すると
    ともに、逆ジグザグスキャンして前記各逆量子化された
    DCT係数のブロックアドレスを出力する逆量子化手段
    と、 前記各ブロックアドレスの指す位置へ対応する前記各D
    CT係数を格納するDCT係数ブロック格納手段とを備
    えた動画像圧縮符号化信号の復号システムにおいて、 前記復号用テーブル記憶手段から前記インデックスが指
    す複数の符号語の復号データを読み出して前記キャッシ
    ュメモリにプリフェッチするプリフェッチ手段を備え、 連続する復号サイクルごとに、前記キャッシュメモリか
    ら読み出された複数の符号語の復号データに対する前記
    逆量子化手段の処理及び該処理結果の前記DCT係数ブ
    ロック格納手段への格納の処理と、前記キャッシュメモ
    リから読み出された複数の符号語の符号長の和に応じて
    前記読み出しポインタの位置を進めて前記ビット列バッ
    ファ手段から出力したビット列における前記インデック
    スが指す複数の符号語の復号データを前記キャッシュメ
    モリにプリフェッチする処理とを、並行して実行するよ
    うに構成されていることを特徴とする動画像圧縮符号化
    信号の復号システム。
  3. 【請求項3】 入力ビット列に対する最初の復号サイク
    ルでは、前記並行して実行される処理が、前記プリフェ
    ッチ手段のプリフェッチ処理と、前記DCT係数ブロッ
    ク格納手段における各格納位置のDCT係数値の初期化
    処理とであることを特徴とする請求項1又は2記載の動
    画像圧縮符号化信号の復号システム。
  4. 【請求項4】 前記ロード手段に読み出された復号デー
    タにEOBを含むときは、当該復号サイクルの処理を終
    了することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一記
    載の動画像圧縮符号化信号の復号システム。
  5. 【請求項5】 入力ビット列における読み出しポインタ
    の指す位置から所定ビット長のビット列を読み込むステ
    ップと、 前記読み込まれた所定ビット長のビット列から、該ビッ
    ト列における先頭の符号語を指すインデックスを生成す
    るステップと、 キャッシュメモリから前記インデックスに対応する符号
    語の復号データを読み出して、前記符号語の符号長のデ
    ータと、ラン及びレベルのデータとを出力するステップ
    と、 前記キャッシュメモリから読み出した符号語の復号デー
    タにおけるラン及びレベルの値に応じて逆量子化を行っ
    て逆量子化されたDCT係数を出力するとともに、逆ジ
    グザグスキャンして前記逆量子化されたDCT係数のブ
    ロックアドレスを出力して、前記DCT係数をDCT係
    数ブロック格納手段における前記ブロックアドレスの指
    す位置に格納する処理と、前記キャッシュメモリから読
    み出した符号語の符号長に応じて前記読み出しポインタ
    の位置を進めて前記入力ビット列から読み込んだビット
    列における前記インデックスが指す符号語の復号データ
    を復号用テーブル記憶手段から前記キャッシュメモリに
    プリフェッチする処理とを並行して実行するステップと
    を、連続する復号サイクルごとに繰り返して行うことを
    特徴とする動画像圧縮符号化信号の復号方法。
  6. 【請求項6】 入力ビット列における読み出しポインタ
    の指す位置から所定ビット長のビット列を読み込むステ
    ップと、 前記読み込まれた所定ビット長のビット列から、該ビッ
    ト列における先頭の複数の符号語を指すインデックスを
    生成するステップと、 キャッシュメモリから前記インデックスに対応する複数
    の符号語の復号データを読み出して、前記複数の符号語
    の符号長の和のデータと、複数組のラン及びレベルのデ
    ータとを出力するステップと、 前記キャッシュメモリから読み出した複数の符号語の復
    号データにおける複数組のラン及びレベルの値に応じて
    逆量子化を行って逆量子化されたDCT係数を出力する
    とともに、逆ジグザグスキャンして前記各逆量子化され
    たDCT係数のブロックアドレスを出力して、前記各D
    CT係数をDCT係数ブロック格納手段における前記各
    ブロックアドレスの指す位置に格納する処理と、前記キ
    ャッシュメモリから読み出した複数の符号語の符号長の
    和に応じて前記読み出しポインタの位置を進めて前記入
    力ビット列から読み込んだビット列における前記インデ
    ックスが指す複数の符号語の復号データを復号用テーブ
    ル記憶手段から前記キャッシュメモリにプリフェッチす
    る処理とを並行して実行するステップとを、連続する復
    号サイクルごとに繰り返して行うことを特徴とする動画
    像圧縮符号化信号の復号方法。
  7. 【請求項7】 入力ビット列に対する最初の復号サイク
    ルでは、前記並行して実行される処理として、前記プリ
    フェッチ手段のプリフェッチ処理と、前記DCT係数ブ
    ロック格納手段における各格納位置のDCT係数値の初
    期化処理とが行われることを特徴とする請求項5又は6
    記載の動画像圧縮符号化信号の復号方法。
  8. 【請求項8】 前記読み込まれた復号データにEOBを
    含むときは、当該復号サイクルの処理を終了することを
    特徴とする請求項5乃至7のいずれか一記載の動画像圧
    縮符号化信号の復号方法。
  9. 【請求項9】 入力ビット列における読み出しポインタ
    の指す位置から所定ビット長のビット列を読み込む処理
    と、 前記読み込まれた所定ビット長のビット列から、該ビッ
    ト列における先頭の符号語を指すインデックスを生成す
    る処理と、 キャッシュメモリから前記インデックスに対応する符号
    語の復号データを読み出して、前記符号語の符号長のデ
    ータと、ラン及びレベルのデータとを出力する処理と、 前記キャッシュメモリから読み出した符号語の復号デー
    タにおけるラン及びレベルの値に応じて逆量子化を行っ
    て逆量子化されたDCT係数を出力するとともに、逆ジ
    グザグスキャンして前記各逆量子化されたDCT係数の
    ブロックアドレスを出力して、前記各DCT係数をDC
    T係数ブロック格納手段における前記各ブロックアドレ
    スの指す位置に格納する処理と、前記キャッシュメモリ
    から読み出した符号語の符号長に応じて前記読み出しポ
    インタの位置を進めて前記入力ビット列から読み込んだ
    ビット列における前記インデックスが指す符号語の復号
    データを復号用テーブル記憶手段から前記キャッシュメ
    モリにプリフェッチする処理とを並行して実行するステ
    ップとを、連続する復号サイクルごとに繰り返して行わ
    せることを特徴とする動画像圧縮符号化信号の復号プロ
    グラム。
  10. 【請求項10】 入力ビット列における読み出しポイン
    タの指す位置から所定ビット長のビット列を読み込む処
    理と、 前記読み込まれた所定ビット長のビット列から、該ビッ
    ト列における先頭の複数の符号語を指すインデックスを
    生成する処理と、 キャッシュメモリから前記インデックスに対応する複数
    の符号語の復号データを読み出して、前記複数の符号語
    の符号長の和のデータと、複数組のラン及びレベルのデ
    ータとを出力する処理と、 前記キャッシュメモリから読み出した複数の符号語の復
    号データにおける複数組のラン及びレベルの値に応じて
    逆量子化を行って逆量子化されたDCT係数を出力する
    とともに、逆ジグザグスキャンして前記各逆量子化され
    たDCT係数のブロックアドレスを出力して、前記各D
    CT係数をDCT係数ブロック格納手段における前記各
    ブロックアドレスの指す位置に格納する処理と、前記キ
    ャッシュメモリから読み出した複数の符号語の符号長の
    和に応じて前記読み出しポインタの位置を進めて前記入
    力ビット列から読み込んだビット列における前記インデ
    ックスが指す複数の符号語の復号データを復号用テーブ
    ル記憶手段から前記キャッシュメモリにプリフェッチす
    る処理とを並行して実行するステップとを、連続する復
    号サイクルごとに繰り返して行わせることを特徴とする
    動画像圧縮符号化信号の復号プログラム。
  11. 【請求項11】 入力ビット列に対する最初の復号サイ
    クルでは、前記並行して実行される処理として、前記プ
    リフェッチ手段のプリフェッチ処理と、前記DCT係数
    ブロック格納手段における各格納位置のDCT係数値の
    初期化処理とを行わせることを特徴とする請求項9又は
    10記載の動画像圧縮符号化信号の復号プログラム。
  12. 【請求項12】 前記読み込まれた復号データにEOB
    を含むときは、当該復号サイクルの処理を終了させるこ
    とを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一記載の動
    画像圧縮符号化信号の復号プログラム。
  13. 【請求項13】 コンピュータ読み取り可能なプログラ
    ムを記録した記憶媒体であって、請求項9乃至12のい
    ずれか一記載の動画像圧縮符号化信号の復号方法を実行
    するプログラムを記録したことを特徴とする動画像圧縮
    符号化信号の復号プログラムを記録した記憶媒体。
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