JP3260925B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3260925B2
JP3260925B2 JP24159593A JP24159593A JP3260925B2 JP 3260925 B2 JP3260925 B2 JP 3260925B2 JP 24159593 A JP24159593 A JP 24159593A JP 24159593 A JP24159593 A JP 24159593A JP 3260925 B2 JP3260925 B2 JP 3260925B2
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】本発明は画像処理装置に関し、J
PEGベースライン符号化方式により符号化された符号
データを復号処理する画像処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図27は従来のこの種のカラー画像復号
化装置の例を示す図であり、図27を参照して従来の画
像動作を詳細に説明する。図27に於いて、101はJ
PEG(Joint Photographic Experts Group)のADC
T(Adaptre Discrete Cosine Transform)ベースライン
方式(以下「JPEGベースライン符号化方式」とい
う)で符号化された符号データを格納する符号メモリ、
102は符号メモリ101に格納されている符号データ
を復号化するハフマン復号化部、104はハフマン復号
化部102でハフマン復号化されたデータに逆量子化処
理を行う逆量子化部、105は逆量子化部104で逆量
子化されたデータにIDCT処理を行うIDCT処理
部、106はIDCT処理部105でIDCT処理され
復元された画像データを格納する画像メモリである。
【0003】符号メモリ101に格納される一般的なJ
PEGベースライン符号化方式のデータ構造、ハフマン
符号の構成について説明する。図2はJPEGベースラ
イン符号化方式の1ページ分の符号データのデータ構造
を示す図である。図2に示すのは、シーケンシャルモー
ド、インタリーブ形式の場合であり、フレームが1つ、
スキャンも1つとなっている。
【0004】図2の上側から順に説明すると、「SO
I」はイメージの開始を示すマーカーである。続く「D
HT」はハフマン符号を定義するマーカー、「DQT」
は量子化テーブルを定義するマーカー、「SOF」はフ
レームの開始を示すマーカーであり、副走査ライン数、
主走査画素数、サンプリング比、量子化テーブルセレク
タなどが指定される。なお、副走査ライン数に「ゼロ」
が指定された場合には、画像の終了はDNLマーカーで
示される。
【0005】また、「SOS」はスキャンの開始を示す
マーカー、「DATA」は圧縮された符号データであ
る。更に、「EOI」はイメージの終了を示すマーカー
であるが、図2に於いては同時にフレームの終了および
スキャンの終了をも示している。そして、符号化は8×
8サイズの1ブロック分の一色分の画像データを単位と
して、量子化処理、ジグザグスキャン、ハフマン符号化
の処理手順により行われている。
【0006】そして符号データに含まれるマーカーコー
ドは必ずバイト単位で付加される。全てのマーカーコー
ドの最初は“FF”h(「h」は16進数を表す)、
“XX”h(“XX”hは“00”h以外の任意の16
進数を表す)で始まる。そのため符号データ中で“F
F”hとなるときは次に“00”hのバイトを挿入す
る。逆に復号時に“FF”hを発見した時に、次のバイ
トが“00”hであればマーカーコードではないと判断
できる。また、画像の最終部では、バイトに満たないビ
ットは「1」を詰める。このとき“FF”hとなった場
合、次に“00”hを挿入した後EOIマーカーを付加
している。
【0007】ハフマン復号化部102においては、符号
メモリ101に格納されたJPEGベースライン符号化
方式により符号化された符号データを1ブロック単位で
復号化し、逆量子化部104に出力する。そして逆量子
化部104で逆量子化処理を施し、IDCT処理部でI
DCT処理して画像メモリ106に格納する。即ち、従
来のハフマン復号化部102においては、「DHT」か
ら復号用のテーブルをハフマン復号化部102の内部R
AM上に作成し、この復号用のテーブルに基づいて復号
化処理を行い、ページの最後「DATA」直後に付加さ
れている「EOI」マーカーを検出すると1ブロックの
復号終了として例えば「EOIフラグ」をオンする。そ
して逆量子化部104で逆量子化処理を施し、IDCT
処理部でIDCT処理して画像メモリ106に格納す
る。画像メモリ106への格納が終了すると「EOI」
マーカーを確認し、「EOI」マーカーがオンであるた
め1ページの復号処理の終了とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の例では、復号の対象となっている符号データに
ついて、1頁分の復号が終了する前にEOIフラグを確
認していたため、全白等の1ブロックの符号データが短
いものを復号処理する際、すべてのブロックの復号処理
が完了する前に1ページの復号処理を終了してしまう場
合があるという問題点があった。即ち、「EOI」マー
カーの検出時点が1頁の最終ブロックの復号時点よりも
早いために、符号データの復号が完結する前に復号処理
を終了してしまう場合があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決することを目的としてなされたもので、上述の課題を
解決する一手段として以下の構成を備える。即ち、JP
EGベースライン符号化方式により符号化された符号デ
ータをハフマン復号化する復号化部を備え、前記復号化
部は、データ中のEOIマーカーあるいはDNLマーカ
ーを認識する機能と主走査方向の終端を認識する機能を
有し、復号化処理において主走査方向の終端の認識及び
EOIマーカーあるいはDNLマーカーの認識とを条件
として1ページの復号処理を終了する。
【0010】又は、JPEGベースライン符号化方式に
より符号化された符号データをハフマン復号化する復号
化部と、符号データの主走査方向の画素数を計数すると
共に主走査方向の終端においてキャリー信号を出力する
主走査方向カウンタとを備え、前記復号化部は、データ
中のEOIマーカーあるいはDNLマーカーを認識する
機能を有し、復号化処理においてEOIマーカーあるい
はDNLマーカーの認識及び前記主走査方向カウンタに
よるキャリー信号の出力を条件として1ページの復号処
理を終了する。
【0011】あるいは、JPEGベースライン符号化方
式により符号化された符号データをハフマン復号化する
復号化部を備え、前記復号化部は主走査方向の終端を認
識する機能及び副走査方向の終端を認識する機能を有
し、復号化処理において主走査方向の終端の認識及び副
走査方向の終端の認識とを条件として1ページの復号処
理を終了する。
【0012】また、JPEGベースライン符号化方式に
より符号化された符号データをハフマン復号化する復号
化部と、符号データの主走査方向の画素数を計数すると
共に主走査方向の終端に於いてキャリー信号を出力する
主走査方向カウンタと、副走査方向のライン数を計数す
ると共に副走査方向の終端に於いてキャリー信号を出力
する副走査方向カウンタとを備え、前記復号化部は復号
化処理において前記主走査方向カウンタによるキャリー
信号の出力及び前記副走査方向カウンタのキャリー信号
の出力を条件として1ページの復号処理を終了する。
【0013】
【作用】以上の構成において、すべてのブロックの復号
処理が完了する前に1ページの復号処理を終了すること
を防止でき、確実な復号化処理が実現する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る一実施例
を詳細に説明する。
【0015】
【第1の実施例】図1は本発明に係る一実施例のカラー
画像復号化装置の構成を示すブロック構成図である。図
1において、上述した図27と同様構成には同一番号を
付してある。図中101はJPEGベースライン符号化
された符号データを格納する符号メモリ、103は主走
査方向の画素数をカウントする主走査方向カウンタであ
り、主走査方向の終端まで処理が進んだときにキャリー
信号を出力する。画素数のカウントは、復号化データに
対して行われる。104はハフマン復号化部110でハ
フマン復号化されたデータに逆量子化処理を行う逆量子
化部、105は逆量子化部104で逆量子化されたデー
タにIDCT処理を行うIDCT処理部、106はID
CT処理部105でIDCT処理され復元された画像デ
ータを格納する画像メモリ、110は符号メモリ101
に格納されている符号データを復号化するハフマン復号
化部である。
【0016】本実施例におけるJPEGベースライン符
号化方式のデータ構造、ハフマン符号の構成は上述した
図2に示す構成とする。そしてJPEGベースライン符
号化方式による符号化は、8×8サイズの1ブロック分
の一色分の画像データを単位として、量子化処理、ジグ
ザグスキャン、ハフマン符号化の処理手順により行われ
る。YUV等の輝度成分と色差成分からなる色空間で表
された画像データを符号化する場合、JPEGベースラ
イン方式のシーケンシャルモード、インタリーブ形式に
於いては、サブサンプル比が、Y:U:V=1:1:1
の場合には、YUVYUV・・・の順で、サブサンプル
比が、Y:U:V=2:1:1の場合には、YYUVY
YUV・・・の順で、サブサンプル比が、Y:U:V=
4:1:1の場合には、YYYYUVYYYYUV・・
・の順で、ブロック毎に各色のデータをインタリーブし
て符号データが構成される。
【0017】図3は1つのブロックの例を示す図であ
り、符号化に際してはまずDCT処理が行われる。DC
Tの演算方法は以下の式による。
【0018】
【数1】 ただし、u=0,v=0のとき C(u),C(v)=
(1/√2) その他のとき C(u),C(v)=1 次に量子化処理が行われるが、量子化テーブルは上述し
た「DQT」マーカーにより輝度成分と色差成分でそれ
ぞれに適した量子化テーブルが定義される。また、量子
化テーブルはページ毎に圧縮率や画質を制御するために
切り替えられる。
【0019】図4は輝度成分用の量子化テーブル、図5
は色差成分用の量子化テーブルであり、DCT処理後の
それぞれの係数を量子化テーブルの対応する位置の閾値
で除算することにより量子化する。ハフマン符号は上述
した「DHT」マーカーにより輝度成分と色差成分でそ
れぞれに適したハフマンテーブルが定義される。
【0020】量子化処理が施されたデータに於いて、図
3の「0」の位置の値をDC係数と呼び、1ブロック分
のデータの平均値を示す。また、「1」から「63」の
位置の値をAC係数と呼ぶ。ハフマン符号化は、DC係
数とAC係数に対して異なった処理が行われる。DC係
数は同じ色の直前のブロックのDC係数との差分をハフ
マン符号化する。
【0021】図6はDC係数のグループ化のための表で
あり、DC係数の差分値により「0」から「11」まで
のグループSSSSに分けられる。図7は輝度成分のD
C差分の符号、図8は色差成分のDC差分の符号の例で
あり、グループSSSSに対応する符号で符号化され
る。さらにそれぞれのグループ内でDC差分値を示すた
めにSSSSと同じ数の付加ビットが付けられる。
【0022】付加ビットはそれぞれのグループの最も小
さな値を「0」として順に当てられる。例えばSSSS
=3であれば、「−3」は「00」、「−2」は「0
1」、「2」は「10」、「3」は「11」となる。D
C係数の符号に続いてAC係数の符号が付けれるが、A
C係数はまず図3に示される「1」から「63」の順に
一次元に並べ直す。これをジグザグスキャンと呼ぶ。こ
の並べ直されたAC係数は、連続するゼロの係数のラン
NNNNとゼロ以外の係数を組にして符号化する。図9
はAC係数のグループ化のための表であり、ゼロ以外の
AC係数により「1」から「10」までのグループSS
SSに分けられる。このゼロランNNNNとグループ番
号SSSSの組により符号化される。また、ゼロランが
「15」を越えるときは16個のゼロ係数に対してZR
L符号を付ける。図3の「63」のAC係数がゼロのと
きは、EOB符号で1ブロックの符号化を終了する。ゼ
ロ以外のときはEOBは付けない。
【0023】図10および図11は輝度成分のAC係数
の符号、図12および図13は色差成分のAC係数の符
号の例である。また、次のブロックの符号はその前のブ
ロックの符号が終了したビットの次から連続して付加さ
れる。しかし、マーカーコードは必ずバイト単位で付加
される。全てのマーカーコードの最初は“FF”h
(「h」は16進数を表す)、“XX”h(“XX”h
は“00”h以外の任意の16進数を表す)で始まる。
そのため符号データ中で“FF”hとなるときは次に
“00”hのバイトを挿入する。逆に復号時に“FF”
hを発見した時に、次のバイトが“00”hであればマ
ーカーコードではないと判断できる。また、画像の最終
部では、バイトに満たないビットは「1」を詰める。こ
のとき“FF”hとなった場合、次に“00”hを挿入
した後EOIマーカーを付加している。
【0024】次に、このようにして符号化された符号化
データを復号化して画像メモリ106に格納する図1に
示す本実施例の動作について説明する。本実施例装置の
目的は、上述した様に符号メモリ101に格納されたJ
PEGベースライン符号化方式により符号化された符号
データを復号化し画像メモリ106に格納することであ
る。
【0025】本実施例におけるハフマン復号化部110
は、図2に示される「SOI」、「DHT」、「DQ
T」、「SOF」、「SOS」等のマーカーを読み出
し、解釈する機能を備えている。この「DHT」にはハ
フマン符号のテーブル、「DQT」には量子化テーブ
ル、「SOF」には主走査方向画素数および副走査方向
ライン数の画像サイズの情報が含まれている。
【0026】ハフマン復号化部110は、はじめに「D
HT」により、図14から図21に示される復号用のテ
ーブルをハフマン復号化部110の内部RAM上に作成
する。図14は輝度成分のDC係数の復号用のテーブ
ル、図15はインデックスとSSSSの対応表、図16
は輝度成分のAC係数の復号用のテーブル、図17はイ
ンデックスとNNNN/SSSSの対応表、図18は色
差成分のDC係数の復号用のテーブル、図19はインデ
ックスとSSSSの対応表、図20は色差成分のAC係
数の復号用のテーブル、図21はインデックスとNNN
N/SSSSの対応表を示しており、これらの表は「D
HT」から生成される。
【0027】図22は符号データの例を示す図であり、
ページの最後の1ブロック分にデータで色差成分のもの
を示しており、直後に「EOI」マーカーが付加されて
いるデータの例が示されている。また、以下の説明にお
いては、このブロックと同じ色成分の直前のブロックの
DC成分は「8」であるとする。本実施例では、最長の
ハフマン符号は図10から図13に示される様に16ビ
ットである。従って、復号するときは常に16ビット分
のデータを準備して行う。
【0028】最初はDC成分であるから図22における
アドレス「0」と「1」のデータである「111010
0010100011」を内部レジスタに取り込む。ハ
フマン復号化部110は、符号メモリ101からデータ
を取り込むときはマーカーコードであるかをまず認識し
ている。つまり“FF”hであるかどうか比較し、次の
バイトが“00”hであればデータの一部であるが、
“00”h以外の値であればマーカーコードであると判
断する。
【0029】例えば、“D9”hであれば「EOI」マ
ーカーであるので、EOIフラグをオンにする。しかし
ながら、図22に示すアドレス「0」、「1」に関して
はマーカーではないので、EOIフラグは操作しない。
そして、内部レジスタに格納された16ビットのデータ
と図18に示す色差成分のDC係数の復号用のテーブル
の符号長の短い方の符号語から順に比較を行う。比較は
参照しているデータから図18の符号語を減算すること
により行い、正となったときその一つ前の符号長である
と判断される。この様にするとアドレス「0」、「1」
のデータは符号長4に当たり、符号は「1110」であ
ることが分かる。このため、ここで16ビットの内部レ
ジスタを左へ4ビットシフトし、アドレス「2」より4
ビット分のデータを転送する。この時、アドレス4は
“FF”hではないのでフラグは操作しない。この結
果、内部レジスタは「100010100011001
1」となる。
【0030】図18に示す色差成分のDC係数の復号用
のテーブルよりインデックスは「4」であるので、図1
9のインデックスとSSSSの対応表よりインデックス
4を参照して、グループ番号SSSSは「4」であるこ
とが分かる。また、グループ番号が「4」であれば付加
ビットが4ビット付加されており、付加ビットは「10
00」である。
【0031】図23は係数が「−15」から「15」ま
での係数に対するSSSSと付加ビットを記した表であ
り、図23よりDC差分値は「8」であることが分か
る。前のブロックのDC成分は「8」であるので、この
ブロックのDC成分は「16」となる。ここでアドレス
2から更に4ビットのデータを取り込んで、4ビットの
付加ビットの分内部レジスタをシフトすると、内部レジ
スタの値は「1010001100111011」とな
る。
【0032】次からはAC係数であるので図20の色差
成分のAC係数の復号用のテーブルを用いて比較を行
う。符号長は4となるが、AC係数に関しては符号長の
ビット数を抜き出して減算を行い、その値をインデック
スに加算した値を図21のインデックスとNNNN/S
SSSの対応表におけるインデックスとして参照する。
今、内部レジスタの最初の4ビットは「1010」、図
20における符号長4の符号も「1010」であるの
で、差は「ゼロ」である、従って図21のインデックス
とNNNN/SSSSの対応表におけるインデックスは
「3」を参照し、NNNNは「ゼロ」、SSSSは
「3」であることが分かる。
【0033】ここでアドレス3が“FF”hであるかを
調べてから4ビットを取り込むと内部レジスタの値は
「0011001110111101」となる。付加ビ
ットは最初の3ビットの「001」であるので、図23
よりAC係数は「−6」であると分かる。更に、アドレ
ス3より3ビット取り込んで、内部レジスタをシフトす
ると、内部レジスタの値は「100111011110
1001」となる。同様にして符号長は「3」、差は1
00−100=0となり、インデックス2を参照して、
NNNNは「ゼロ」、SSSSは「2」と分かる。ここ
でアドレス3から1ビットとアドレス4から2ビット取
り込むと、内部レジスタの値は「1110111101
001000」となる。
【0034】アドレス4は“FF”hでないためフラグ
は操作しない。付加ビットは「11」であり、更にアド
レス4から2ビット取り込み、内部レジスタは「101
1110100100011」となる。図20の色差成
分のAC係数の復号用のテーブルにより比較を行うと符
号長は4であると分かる。差は1011−1010=1
となり、図21のインデックスとNNNN/SSSSの
対応表によりインデックス3+1=4を参照すると、N
NNN=1、SSSS=1とを分かる。アドレス4より
4ビット取り込み、内部レジスタは、「1101001
000111111」となるが、最初の1ビットは付加
ビットである。NNNNが「1」であるので「ゼロ」の
AC係数が一つあることが分かる。また次のAC係数は
「1」である。
【0035】ここで、アドレス5より1ビット取り込
み、内部レジスタの値は、「101001000111
1111」となるが、アドレス5は“FF”hであるの
でアドレス6を見ると“D9”hである。従ってEOI
マーカーであるので、EOIフラグをオンにする。続い
て復号を行うと符号長は「4」であり、差は「ゼロ」で
あるのでNNNNは「ゼロ」、SSSSは「3」である
ことが分かる。ここでアドレス5より4ビット取り込む
と内部レジスタは、「010001111111111
1」となるが、最初の3ビットは付加ビットである。従
ってこのAC係数は「−5」であることが分かる。アド
レス5から3ビット取り込むと内部レジスタは、「00
11111111111111」となる。図20の色差
成分のAC係数の復号用のテーブルに従って比較する
と、符号長は「1」であり、NNNN=0、SSSS=
0となる。これはEOB符号であるのでハフマン復号化
部110は当該ブロックの復号を終了する。
【0036】復号した係数を並べるとDC係数が「1
6」、AC係数が「−6」、「3」、「0」、「1」、
「−5」、「0」、・・、「0」となる。図3の順に従
い配置すると図24に示す様になる。このデータは、逆
量子化部104に送られ逆量子化される。逆量子化は、
図4に示す輝度用の量子化テーブルと、図5に示される
色差用の量子化テーブルと、ハフマン復号後のそれぞれ
の係数と量子化テーブルの対応する量子化係数と乗算す
ることにより行われる。
【0037】このようにして逆量子化処理が終了する
と、次にIDCT処理部105でIDCT処理を行う。
IDCT処理部105におけるIDCTの演算方法は以
下の式による。
【0038】
【数2】 ただし、u=0,v=0のとき C(u),C(v)=
(1/√2) その他のとき C(u),C(v)=1 そして復号されIDCT処理された画像データを画像メ
モリ106に格納する。ここまでの処理が終了すると、
主走査方向カウンタ103をインクリメントするがこの
場合には主走査方向の終端であるので、主走査方向カウ
ンタ103からキャリー信号が出力される。
【0039】ハフマン復号化部110は、この主走査方
向カウンタ103からのキャリー信号が出力されると、
EOIフラグを調べ、EOIフラグがもしオンとなって
いる場合には1ページの復号処理の終了とする。図22
の例ではEOIフラグはオンになっているので1ページ
の復号処理の終了となる。以上の説明は、副走査ライン
数がSOFマーカーで指定され他場合の例であるが、副
走査ライン数がSOFマーカーで指定されないとき、つ
まり副走査ライン数に「ゼロ」が設定されている場合に
は、符号データの構成は、上述した図2に示す構成では
なく、図25に示す構成となる。
【0040】即ち、この場合には、「DATA」の直後
にDNLマーカーが付加されてくる。従って、符号デー
タの復号処理が終了してからこのDNLマーカーが認識
され、ここで副走査ライン数が分かることになる。この
場合においても、基本的な動作は上述した副走査ライン
数がSOFマーカーで指定された場合とほぼ同じである
が、異なる点は、ハフマン復号化部110に上述したE
OIフラグの他に、DNLフラグを設けている点であ
り、1ページの符号データの復号処理の終了条件を主走
査方向カウンタのキャリーの出力及びEOIフラグのオ
ンの2つの条件が満足された時としていたのに変え、主
走査方向カウンタのキャリーの出力との条件と、EOI
フラグのオンまたはDNLフラグのオンのいずれかが認
識されたとの条件の2つの条件が満足された時を条件と
する点である。
【0041】以上説明した様に本実施例によれば、すべ
てのブロックの復号処理が完了する前に1ページの復号
処理を終了することを防止でき、確実な復号化処理とす
ることが可能となる。
【0042】
【第2の実施例】以上の説明は、1ページの符号データ
の復号処理の終了条件を主走査方向カウンタのキャリー
の出力及びEOIフラグのオンの2つの条件が満足され
た時、又は、主走査方向カウンタのキャリーの出力との
条件と、EOIフラグのオンまたはDNLフラグのオン
のいずれかが認識されたとの条件の2つの条件が満足さ
れた時を条件とする例について説明してきた。しかし本
発明は以上の例に限定されるものではなく、更にSOF
マーカーで指定された副走査方向ライン分のデータを復
元した時にキャリー信号を出力する副走査方向カウンタ
を備える構成とし、EOIフラグがオン、主走査方向カ
ウンタがキャリーを出力することに加え、副走査方向カ
ウンタがキャリーを出力するという条件を加えてもよ
い。このようにすることにより、更に確実な復号化処理
が可能となる。このように構成した本発明に係る第2実
施例を以下に説明する。
【0043】図26は本発明に係る第2実施例の構成を
示すブロック構成図であり、図26において、上述した
図1に示す第1実施例と同様構成には同一番号を付し、
詳細説明を省略する。図26において、107は副走査
方向カウンタであり、SOFマーカーで指定された副走
査方向ライン分のデータを復元した時にキャリー信号を
出力する。また、120は符号メモリ101に格納され
ている符号データを復号化するハフマン復号化部であ
る。以上の構成を備える第2実施例において、基本的な
動作は上述した第1実施例と同様であるため、以下、上
述した第1実施例と異なる部分を説明する。
【0044】第2実施例のハフマン復号化部120は、
上述した図1に示すハフマン復号化部110の、1ペー
ジ分の符号データの復号処理の終了条件を、EOIフラ
グがオン、主走査方向カウンタ103よりのキャリーを
認識したことの2点とすることに加え、副走査方向カウ
ンタ107がキャリーを出力し、これを認識したことと
いう条件を加える。
【0045】この様に副走査カウンタ107を備えるこ
とにより、更に確実な復号化処理が可能となる。尚、本
発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用して
も1つの機器から成る装置に適用しても良い。また、本
発明は、システム或は装置にプログラムを供給すること
によって達成される場合にも適用できることはいうまで
もない。
【0046】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、すべ
てのブロックの復号処理が完了する前に1ページの復号
処理を終了することを防止でき、確実な復号化処理が可
能な画像処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の画像処理装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】JPEGベースライン符号化方式の1ページ分
の符号データの構成を示す図である。
【図3】本実施例で処理する符号化データの1ブロック
の構成例を示す図である。
【図4】本実施例における輝度成分の量子化テーブルの
例を示す図である。
【図5】本実施例における色差成分の量子化テーブルの
例を示す図である。
【図6】本実施例におけるDC係数のグループを示す表
を表した図である。
【図7】本実施例における輝度成分のDC差分の符号を
示す表を表した図である。
【図8】本実施例における色差成分のDC差分の符号を
示す表を表した図である。
【図9】本実施例におけるAC係数のグループを示す表
を表した図である。
【図10】本実施例における輝度成分のAC係数の符号
を示す表を表した図である。
【図11】本実施例における輝度成分のAC係数の符号
を示す表を表した図である。
【図12】本実施例における色差成分のAC係数の符号
を示す表を表した図である。
【図13】本実施例における色差成分のAC係数の符号
を示す表を表した図である。
【図14】本実施例における輝度成分のDC係数の復号
用のテーブルの例を示す図である。
【図15】本実施例におけるインデックスとSSSSの
対応表を表した図である。
【図16】本実施例における輝度成分のAC係数の復号
用のテーブルの例を示す図である。
【図17】本実施例におけるインデックスとNNNN、
SSSSの対応表を表した図である。
【図18】本実施例における輝度成分のDC係数の復号
用のテーブルの例を示す図である。
【図19】本実施例におけるインデックスとSSSSの
対応表を表した図である。
【図20】本実施例における輝度成分のAC係数の復号
用のテーブルの例を示す図である。
【図21】本実施例におけるインデックスとNNNN、
SSSSの対応表を表した図である。
【図22】本実施例における符号データの例である。
【図23】本実施例における「−15」から「15」の
係数に対応するSSSSと付加ビットを示す表を表した
図である。
【図24】本実施例における図22に示す符号データを
復号した係数を示す図である。
【図25】JPEGベースライン符号化方式の1ページ
分の符号データの構成を示す図である。
【図26】本発明に係る第2実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図27】従来の復号化装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
101 符号メモリ 102,110,120 ハフマン復号化部 103 主走査方向カウンタ 104 逆量子化部 105 IDCT処理部 106 画像メモリ 107 副走査カウンタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 JPEGベースライン符号化方式により
    符号化された符号データをハフマン復号化する復号化部
    を備え、 前記復号化部は、データ中のEOIマーカーあるいはD
    NLマーカーを認識する機能と主走査方向の終端を認識
    する機能を有し、復号化処理において主走査方向の終端
    の認識及びEOIマーカーあるいはDNLマーカーの認
    識とを条件として1ページの復号処理を終了することを
    特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 JPEGベースライン符号化方式により
    符号化された符号データをハフマン復号化する復号化部
    と、 符号データの主走査方向の画素数を計数すると共に主走
    査方向の終端に於いてキャリー信号を出力する主走査方
    向カウンタとを備え、 前記復号化部は、データ中のEOIマーカーあるいはD
    NLマーカーを認識する機能を有し、復号化処理におい
    てEOIマーカーあるいはDNLマーカーの認識及び前
    記主走査方向カウンタによるキャリー信号の出力を条件
    として1ページの復号処理を終了することを特徴とする
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 JPEGベースライン符号化方式により
    符号化された符号データをハフマン復号化する復号化部
    を備え、 前記復号化部は主走査方向の終端を認識する機能及び副
    走査方向の終端を認識する機能を有し、復号化処理にお
    いて主走査方向の終端の認識及び副走査方向の終端の認
    識とを条件として1ページの復号処理を終了することを
    特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 JPEGベースライン符号化方式により
    符号化された符号データをハフマン復号化する復号化部
    と、 符号データの主走査方向の画素数を計数すると共に主走
    査方向の終端に於いてキャリー信号を出力する主走査方
    向カウンタと、 副走査方向のライン数を計数すると共に副走査方向の終
    端に於いてキャリー信号を出力する副走査方向カウンタ
    とを備え、 前記復号化部は復号化処理において前記主走査方向カウ
    ンタによるキャリー信号の出力及び前記副走査方向カウ
    ンタのキャリー信号の出力を条件として1ページの復号
    処理を終了することを特徴とする画像処理装置。
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