JP2791410B2 - 圧縮画像データ抽出装置 - Google Patents

圧縮画像データ抽出装置

Info

Publication number
JP2791410B2
JP2791410B2 JP5711692A JP5711692A JP2791410B2 JP 2791410 B2 JP2791410 B2 JP 2791410B2 JP 5711692 A JP5711692 A JP 5711692A JP 5711692 A JP5711692 A JP 5711692A JP 2791410 B2 JP2791410 B2 JP 2791410B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
compressed image
data
coefficient
pixel block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5711692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05219358A (ja
Inventor
英俊 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP5711692A priority Critical patent/JP2791410B2/ja
Publication of JPH05219358A publication Critical patent/JPH05219358A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2791410B2 publication Critical patent/JP2791410B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば商業印刷用の
圧縮画像データの一部を抽出する装置に関し、特に系列
変換とエントロピー符号化によって符号化された全画像
の圧縮画像データから、所望の部分画像の圧縮画像デー
タを抽出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷製版用の画像データはデータ量が膨
大なため、画像データをそのまま記憶するには膨大なメ
モリ容量が必要となり、また、データ転送に多大の時間
を要する。そこで、画像データを符号化して画像データ
を圧縮することにより、そのデータ量を減少させる画像
データ圧縮方法が一般に利用されている。
【0003】多値画像データの圧縮方法としては、いわ
ゆるベクトル量子化符号化や直交変換符号化などの技術
が用いられる。直交変換としては、ディスクリートコサ
イン変換(以下、「DCT変換」と呼ぶ)やアダマール
変換が知られている。圧縮に際しては、DCT変換など
の系列変換によって得られた変換係数を量子化し、さら
に、ハフマン符号化などのエントロピー符号化によって
変換係数を符号化する。これらの圧縮方法は、高圧縮率
で画像データを圧縮することが可能であるが、その反
面、圧縮画像データを復元して得られる画像データが圧
縮前の画像データと完全には一致しない、いわゆる非可
逆の符号化方法である。
【0004】ところで、商業印刷用の画像処理では、1
つの画像内の部分的な画像領域(以下、「部分画像」と
呼ぶ)のみを取り出して、他の画像と合成したい場合が
ある。全画像の圧縮画像データの中から部分画像の圧縮
画像データを抽出する方法としては、特開昭62−18
8467号公報に記載された方法がある。この方法は、
ランレングス圧縮された画像データを対象としており、
圧縮画像データのランレングスを積算して全画像内にお
けるランレングスデータの位置を検出し、抽出すべき部
分画像の位置にあるランレングスデータのみを抽出す
る。ランレングス圧縮された圧縮画像データについて
は、ランレングスが画素の個数を表わしているので、上
述の方法で所望の部分画像の圧縮画像データのみを抽出
することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、エントロピー符
号化されている圧縮画像データは、圧縮画像データを伸
長せずに圧縮画像データ(可変長符号化データ)に対応
する画像位置を求めるのは困難である。このため、従来
は、圧縮画像データから所望の部分画像の圧縮画像デー
タを抽出するために、全画像の圧縮画像データを伸長し
た後に、部分画像の画像データを抽出し、抽出した画像
データを再度圧縮することによって部分画像の圧縮画像
データを作成していた。しかし、この方法では、全画像
の圧縮画像データを伸長するのにかなりの時間を要する
という問題があった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、全画像の圧縮画
像データを伸長することなく、部分画像の圧縮画像デー
タを抽出することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載した発明による装置は、所定方向の
走査線に沿って、全体画像内の画素ブロックごとに画像
データを系列変換するとともに変換係数をエントロピー
符号化することによって作成された全体圧縮画像データ
の中から、部分画像に相当する部分圧縮画像データを抽
出する装置であって、(a)前記全体画像を表示する表
示手段と、(b)前記表示手段に表示された前記全体画
像内の部分画像の領域を指定する領域指定手段と、
(c)前記指定された部分画像を含み、複数の画素ブロ
ックで構成される抽出領域を特定する抽出領域特定手段
と、(d)前記全体圧縮画像データのエントロピー符号
化データを順次復号化するとともに復号化データの個数
を累算し、復号化データの個数に基づいて、前記全体圧
縮画像データにおける画素ブロック間の境界を検出する
エントロピー復号化手段と、(e)前記エントロピー復
号化手段による前記画素ブロック間の境界の検出に応じ
て、前記全体圧縮画像データにおける画素ブロックの個
数を累算する画素ブロックカウンタと、(f)前記画素
ブロックカウンタのカウント数に基づいて、前記抽出領
域に含まれる画素ブロックに相当する圧縮画像データを
部分圧縮画像データとして抽出する抽出手段と、を備え
る。また、請求項2に記載した圧縮画像データ抽出装置
は、全体圧縮画像データは、ディスクリートコサイン変
換のDC係数とAC係数とをエントロピー符号化したエ
ントロピー符号化データを含み、抽出手段は、所定方向
の走査線に沿って全体画像を見たときに抽出領域の先頭
に位置する先頭画素ブロックに相当するエントロピー符
号化データを、画素ブロックカウンタのカウント値に基
づいて検出し、当該先頭画素ブロックについては前記D
C係数を実質的に表わすエントロピー復号化データを部
分圧縮画像データとして抽出する第1の手段を含む。
【0008】さらに、請求項3に記載した圧縮画像デー
タ抽出装置は、全体圧縮画像データにおけるDC係数の
エントロピー符号化データは、所定方向の走査線に沿っ
て隣接する画素ブロック間のDC係数の差分をエントロ
ピー符号化したエントロピー符号化データを含み、第1
の手段は、エントロピー復号化されたDC係数の差分を
走査線に沿って累算することによって各画素ブロックに
おけるDC係数の値を求めるとともに、先頭画素ブロッ
クに対しては、当該累算によって得られたDC係数の値
を部分圧縮画像データとして抽出する第2の手段を含
む。
【0009】
【作用】エントロピー復号化手段がエントロピー符号化
データを復号化することによって得られる復号化データ
は、画像データを系列変換した変換係数に相当する。1
つの画素ブロックに対する変換係数の個数は、系列変換
の方法によって決まる一定の数である。そこで、エント
ロピー復号化手段は、この変換係数(復号化データ)の
個数を累算することによって、全体圧縮画像データにお
ける画素ブロック間の境界を検出する。画素ブロックカ
ウンタは、エントロピー復号化手段による画素ブロック
の境界の検出に応じて画素ブロックの個数を累算する。
抽出領域を構成する画素ブロックは抽出領域特定手段に
よって特定されているので、抽出手段は画素ブロックカ
ウンタのカウント数に基づいて、各画素ブロックが抽出
領域に含まれるか否かを判別でき、さらに、抽出領域に
含まれる画素ブロックに相当する圧縮画像データを部分
圧縮画像データとして抽出できる。
【0010】請求項2では、全体圧縮画像データを作成
する際に、画像データがディスクリートコサイン変換で
変換され、この変換で得られるDC係数(直流成分)と
AC係数(交流成分)がエントロピー符号化されてい
る。DC係数が予測符号化などの方法に従ってエントロ
ピー符号化されていると、抽出領域のDC係数のエント
ロピー符号化データのみでは抽出領域の画像を再現でき
ない場合がある。そこで、請求項2に記載したように、
第1の手段が、抽出領域の先頭画素ブロックについてD
C係数を実質的に表わすエントロピー復号化データを部
分圧縮画像データとして抽出すれば、DC係数が予測符
号化などの方法を用いてエントロピー符号化されていて
も、部分圧縮画像データによって抽出領域の画像を復元
することができる。
【0011】ここで、「DC係数の値を実質的に表わす
エントロピー復号化データ」とは、先頭画素ブロックの
DC係数の値を求めることができるデータを言い、何ら
かの演算を行なうことによってDC係数の値を求められ
るようなデータも含んでいる。例えば、先頭画素ブロッ
クのDC係数の値そのものでもよく、DC係数の差分値
と1つ前の画素ブロックのDC係数の値でもよい。
【0012】請求項3では、DC係数の差分をエントロ
ピー符号化することによって全体圧縮画像データが生成
されている。この場合には、第2の手段が、エントロピ
ー復号化されたDC係数の差分を走査線に沿って累算す
ることによって、各画素ブロックにおけるDC係数の値
を求めることができ、先頭画素ブロックについてはDC
係数を部分圧縮画像データとして抽出する。このよう
に、先頭画素ブロックについては、DC係数が部分圧縮
画像データとして抽出されるので、部分圧縮画像データ
のみで抽出領域の画像を復元することができる。
【0013】
【実施例】A.装置の全体構成 図1は、この発明の一実施例としての画像処理システム
を示すブロック図である。この画像処理システムは、画
像入力装置30と画像データ圧縮装置40とを備えてい
る。画像入力装置30は、例えば原稿の画像データを読
み取る読取スキャナである。
【0014】画像データ圧縮装置40は、CPU42
と、バスライン44とを備えており、バスライン44に
は、メモリ46と、圧縮処理部48と、伸長処理部50
と、フレームメモリ52とが接続されている。フレーム
メモリ52にはD/A変換器54とCRT56とが順次
接続されている。バスライン44には、さらに、画像入
力装置30と接続されるインタフェイス58と、他の外
部装置との通信を行なうための通信インタフェイス60
と、大容量の画像データを保存するための光磁気ディス
ク62および磁気ディスク64と、キーボード66と、
マウス68とが接続されている。
【0015】B.画像データの圧縮方法の概要と圧縮画
像データの構成 圧縮画像データの抽出方法を説明する前に、その前提と
なる画像データの圧縮方法の概要と圧縮画像データの構
成とを説明する。この実施例では、カラー静止画符号化
の国際標準方式(以下、「JPEG方式」と呼ぶ)に従
って画像データを圧縮する。なお、この国際標準方式に
ついては、「カラー静止画符号化国際標準方式(JPE
G)の概説(その1)」、大町隆夫他、画像電子学会
誌、1991年、第20巻、第1号、第50頁〜第58
頁に説明されている。
【0016】図2は、圧縮処理部48に含まれている符
号化ユニットの構成を示すブロック図である。符号化ユ
ニットは、DCT変換部72と、量子化部74と、ハフ
マン符号化部76とを有している。また、ハフマン符号
化部76は、DC係数符号化部78と、AC係数符号化
部80と、圧縮データ編集部82とを備えている。DC
T変換部72では、画像入力装置30によって読み取ら
れた原画像データDoが2次元DCT変換される。この
際、全画像領域が8×8画素の画素ブロックに分割さ
れ、各画素ブロックごとにDCT変換が行なわれる。ま
た、カラー画像の場合、各色版(例えばイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックの各色版)ごとに変換される。
図3(a)は、全画像IPがM×N個の画素ブロックP
Bに分割された様子を示す概念図であり、図3(b)は
1つの画素ブロックPBを拡大して示している。
【0017】1つの画素ブロックPB内の8×8個(=
64個)の画像データは、DCT変換によって8×8個
の変換係数に変換される。図4は、DCT変換により得
られる変換係数F(p,q)を示す説明図である。8×
8の変換係数F(p,q)のうちで、F(0,0)は直
流成分(以下、「DC係数」と呼ぶ)であり、F(0,
0)以外は交流成分(以下、「AC係数」と呼ぶ)であ
る。
【0018】量子化部74は、64個の変換係数F
(p,q)を線形量子化する。図5は、量子化の際に用
いられる量子化テーブルの例を示す説明図である。各変
換係数F(p,q)は、量子化テーブルの各位置(p,
q)に示された量子化幅Ss(ステップサイズ)によ
り、次式に従って線形量子化される。 f(p,q)=round[F(p,q)/Ss(p,q)] …(1) ここで、f(p,q)は量子化後の変換係数であり、演
算子「round」はもっとも近い整数に整数化する演
算を示す。
【0019】量子化された変換係数f(p,q)は、ハ
フマン符号化部76によって符号化され、圧縮画像デー
タDcとして出力される。JPEG方式では、DC係数
とAC係数とが別々に符号化される。図6は、DC係数
符号化部78の機能を示すブロック図である。また、図
7は、DC係数符号化部78におけるデータ処理の内容
を示す説明図である。ブロック遅延部102と加算器1
04は、各画素ブロックのDC係数Fdと1つ前の画素
ブロックのDC係数Fdとの差分(以下、「DC差分」
とよる)△Fdを算出する。これは、図7(a)および
(b)に示されている。
【0020】グループ化処理部106は、図8に示すグ
ループ化テーブルに従って、DC差分△Fdに対応する
グループ番号SSSSと付加ビットデータAdとを求め
る(図7(f)参照)。なお、図7において付加ビット
データAdは2進数で示されている。グループ番号SS
SSは、図8に示すように、DC差分△Fdの範囲に対
応して定められる番号であり、付加ビットデータAd
は、同じグループ番号SSSSで指定されるDC差分△
Fdの範囲の中の小さい方から何番目の値であるかを示
すデータである。
【0021】グループ番号SSSSは、さらに1次元ハ
フマン符号化部108においてハフマン符号化され、グ
ループ番号符号Hd(図7(d)参照)が生成される。
図9は、1次元ハフマン符号化部108によって使用さ
れるハフマン符号テーブル110の一例を示す説明図で
ある。図9のハフマン符号テーブル110は、図7
(c)のグループ番号SSSSと符号データHdとの関
係を表わしたテーブルである。ハフマン符号化によって
得られる符号データ(符号語)は、図9からも解るよう
に可変長である。
【0022】こうして作成された符号データHdと付加
ビットデータAdはDC係数符号化データCFd(図7
(g)参照)として圧縮データ編集部82(図2)に与
えられる。以上のように、DC係数は、隣接する画素ブ
ロック間のDC係数の差分△Fdをハフマン符号化した
符号データCFdに変換される。DC係数符号化データ
CFdはDC差分△Fdに基づいて符号化されているの
で、画像IP内の部分画像のDC係数符号化データCF
dを復号化すると、DC差分が得られる。通常は、各画
素ブロックのDC差分からDC係数の値を直接求めるこ
とはできない。ただし、各走査線の先頭の画素ブロック
では、DC差分△FdがDC係数Fdに等しいので、復
号化によってDC係数Fdの値を直接得ることができ
る。
【0023】図10は、AC係数符号化部80の機能を
示すブロック図である。AC係数Faは、まずジグザグ
スキャン部112によって1次元に並び直される。図1
1は、ジグザグスキャンの順路を示す説明図である。ま
た、図12(a)は8行8列に配列されたDCT係数の
一例を示し、図12(b)はジグザグスキャンによって
並び直されたAC係数を示している。
【0024】判定部114は、1次元に並び直されたA
C係数Faの値が0か否かを判定する。AC係数Faが
0であれば、ランレングスカウンタ116が、連続する
0のAC係数をランレングスカウントNNNNに変換す
る。AC係数Faが0でなければ、グループ化部118
によって、DC係数と同様にグループ番号SSSSと付
加ビットデータAaが生成される。図12(c)には、
0でない8つのAC係数がグループ番号に変換された状
態を示している。
【0025】ランレングスカウントNNNNとグループ
番号SSSSとは、2次元ハフマン符号化部120にお
いてハフマン符号化され、符号データHa(図12
(d))が生成される。図13は、2次元ハフマン符号
化部120によって使用されるハフマン符号テーブル1
22の一例を示す説明図である。このハフマン符号テー
ブル122は、図12(c)のように並べられたデータ
と、符号データHaとの関係を表わしたテーブルであ
る。
【0026】こうして作成された符号データHaと付加
ビットデータAaはAC係数符号化データCFaとして
圧縮データ編集部82(図2)に与えられる。圧縮デー
タ編集部82は、DC係数符号化データCFdとAC係
数符号化データCFaとを編集して、画像IPの圧縮画
像データDcを作成する。
【0027】図14は、圧縮画像データDcに含まれる
符号化データの部分の構成を示す説明図である。図14
に示すように、圧縮画像データは次のような特徴があ
る。 (1)各画素ブロックごとにDC係数符号化データCF
dとAC係数符号化データCFaがまとめられて保存さ
れている。 (2)DC係数符号化データCFdとAC係数符号化デ
ータCFaとの間に両者を識別するデータが介挿されて
おらず、符号化データCFdとCFaとが連続してい
る。 (3)各画素ブロックに対応する1群の符号化データの
間にも画素ブロックの境界を識別するデータが介挿され
ていない。 (4)可変長符号化されているので、各画素ブロックの
符号化データのデータ長が異なる。
【0028】なお、画像データが複数の色成分(例え
ば、YMCKの4成分)を含む場合には、圧縮画像デー
タ内において各色成分を並べる方法としてノンインター
リーブとインターリーブの2つがある。ノンインターリ
ーブでは、1つの色成分について図14のように符号化
データを並べた後に、次の色成分について符号データを
続ける。一方、インターリーブでは、各画素ブロックご
とに、YMCKの各成分の符号化データを並べた後に、
次の画素ブロックの符号化データを続ける。この実施例
では、ノンインターリーブに従って生成された圧縮画像
データを抽出する場合について説明する。
【0029】C.伸長処理部の構成と動作 図15は、圧縮画像データの抽出が行なわれる伸長処理
部50の内部構成と、圧縮画像データの抽出に関連する
他の回路要素を示すブロック図である。伸長処理部50
は、復号回路202と、第1のバッファ204と、積算
回路206と、カウンタ210と、第2のバッファ21
2と、IDCT変換回路214と、メモリ216とを有
している。IDCT変換回路214は、圧縮画像データ
を伸長する際に逆DCT変換を行なう回路であり、圧縮
画像データの抽出処理の際には利用されない。なお、図
1において省略されていたCPU42の入力インタフェ
イス41と出力インタフェイス43も図示されている。
復号回路202は、分離回路222と、DC復号回路2
24と、AC復号回路226とを含んでいる。
【0030】なお、本発明における表示手段はCRT5
6(図1)により実現されており、また、領域指定手段
はキーボード66およびマウス68によって実現されて
いる。さらに、抽出領域特定手段は、ROM46aに格
納されたプログラムによってCPU42が実行する処理
内容によって実現されている。エントロピー復号化手段
は、復号回路202によって実現されている。また、画
素ブロックカウンタはカウンタ210によって実現さ
れ、抽出手段はROM46aに格納されたプログラムに
よってCPU42が実行する処理内容によって実現され
ている。
【0031】図16は、圧縮画像データの抽出処理の手
順を示すフローチャートである。図17は、画像IPの
全領域と、抽出処理の対象となる部分画像PIPを示す
説明図である。図17において、(x,y)は画素座標
であり、(m,n)は画素ブロック座標である。ここ
で、y,nが主走査方向の座標軸、x,mが副走査方向
の座標軸である。図18は、抽出処理によって作成され
る圧縮画像データEDcの構成を示す説明図である。
【0032】まず、図16のステップS1では、処理の
対象となる画像の縮小画像をCRT56に表示する。縮
小画像を表わす縮小画像データは、原画像データを間引
くことによって予め準備され、磁気ディスク64に格納
されている。ステップS2では、オペレータが圧縮画像
データの抽出処理を行なうことをキーボード66やマウ
ス68で指示する。
【0033】ステップS3では、ステップS2の指示に
従って、CPU42が出力インタフェイス43を介して
カウンタ210をリセットする。カウンタ210は、後
述するように、画素ブロック数を数えるための回路であ
る。また、ステップS3では、磁気ディスク64に格納
された圧縮画像データDcのヘッダが入力インタフェイ
ス41を介してCPU42に読み取られ、メモリ216
のヘッダ領域にその内容が記憶される(図18のヘッダ
に相当)。
【0034】図19は、圧縮画像データのヘッダの内容
を示す説明図である。ヘッダには、全画像IPのサイズ
(画素数単位)、色成分の数(YMCKの場合には
4)、圧縮方法を示す圧縮フラグ、抽出領域EAの主走
査方向および副走査方向の画素ブロック数、抽出領域E
Aのオフセットアドレス(画素数単位)、圧縮ランク
(圧縮率のレベルを示す)、量子化テーブル(図5)、
およびハフマン符号テーブル(図9、図13)が含まれ
ている。
【0035】なお、量子化テーブルおよびハフマン符号
テーブルは、CPU42から出力インタフェイス43を
介して復号回路202内のDC復号回路224やAC復
号回路226に転送され、記憶される。
【0036】ステップS4では、CRT56に表示され
た縮小画像において、抽出すべき部分画像の領域をマウ
ス68を用いて指定する。図17において、オペレータ
が2つの点P1、P2の位置をマウス68で指定する
と、これらの点の座標(x1,y1),(x2,y2)
がそれぞれCPU42に与えられる。CPU42は、こ
れらの座標(x1,y1),(x2,y2)に基づい
て、点P1、P2を含む画素ブロックPB1、PB2の
座標(m1,n1),(m2,n2)を、以下の式に従
って算出する。 m1=INT(x1/Px)+1 …(2) n1=INT(y1/Py)+1 …(3) m2=INT(x2/Px)+1 …(4) n2=INT(y2/Py)+1 …(5) ここで、関数「INT」は、括弧内の数値の小数点以下
を切り捨てる演算を示す。また、PxおよびPyは、画
素ブロックのx方向およびy方向の画素数をそれぞれ示
す。
【0037】オペレータが指定した部分画像PIPは、
図17に示すように、2つの点P1、P2を対角線上の
頂点とする矩形の領域である。一方、圧縮画像データが
抽出される領域(以下、「抽出領域」と呼ぶ)は、この
部分画像PIPの少なくとも一部を含むようなすべての
画素ブロックで構成される。図17では、抽出領域EA
が太い実線で囲まれている。
【0038】ステップS5では、圧縮画像データDcの
中から、復号回路202によって1画素ブロック分のD
C符号化データが復号される。図20は、ステップS5
の内容をさらに詳細に示すフローチャートである。ステ
ップS21では、圧縮画像データDcに含まれている符
号化データが1ビットだけ復号回路202の分離回路2
22によって読み取られる。分離回路222は、DC係
数符号化データCFdとAC係数符号化データCFaと
を分離する回路であり、圧縮画像データの抽出処理の初
期にはDC復号回路224に符号化データを与えるよう
に初期設定されている。
【0039】ステップS22では、DC復号回路224
がDC係数用のハフマン符号テーブル110(図9)を
参照して、ステップS21で読み込んだ符号化データと
ハフマン符号テーブル110の符号語を比較する。ステ
ップS21で読み込んだ符号化データがハフマン符号テ
ーブル110のいずれかの符号語に一致しなければ、ス
テップS23からS21に戻り、符号化データをもう1
ビット追加して読み取る。ステップS22において符号
化データがハフマン符号テーブル110のいずれかの符
号語に一致した場合(すなわち、符号化データを復号化
した場合)には、ステップS23を経由してステップS
24が実行される。
【0040】ステップS24では、DC係数の算出と分
離回路222の切換えが以下のようにして行なわれる。
まず、DC復号回路224が符号化データを復号化する
と、DC復号回路224からカウントアップ信号CAが
積算回路206とレジスタ208とカウンタ210とに
与えられる。
【0041】積算回路206とレジスタ208は、DC
復号回路224から出力される復号化データ(DC差分
データ△S)に基づいて、各画素ブロックのDC係数を
求める機能を有する。積算回路206は、カウントアッ
プ信号CAに応じてDC差分データ△Sをレジスタ20
8内のデータと加算し、積算回路206で得られたデー
タSUによってレジスタ208内のデータを更新する。
積算回路206から出力されるデータSUは、各画素ブ
ロックのDC係数である。ただし、積算回路206から
の出力をDC係数と一致させるために、各走査線の先頭
にある画素ブロック(図3(a)に斜線で示す画素ブロ
ック)の符号化データを処理する前に、レジスタ208
内のデータがCPU42によって0に初期化されてい
る。なお、圧縮画像データDcには、各走査線の符号化
データが始まる前に走査線の先頭であることを示すマー
カが含まれており、そのマーカの検出に応じてレジスタ
208の内容が初期化される。
【0042】カウンタ210は、カウントアップ信号C
Aのパルス数をカウントすることにより、実質的に各走
査線に沿って圧縮画像データにおける画素ブロックの個
数をカウントし、そのカウント値CTをCPU42に与
える。なお、カウンタ210は、圧縮画像データの抽出
処理の始めにCPU42により0に初期化される。
【0043】ステップS24では、さらに、DC復号回
路224から分離回路222に切換信号が与えられる。
分離回路222が切り換えられると、磁気ディスク64
から読み込まれる符号化データが分離回路222からA
C復号回路226に与えられるようになる。
【0044】こうしてステップS5(S21〜S24)
が終了すると、図16のステップS6〜S10が実行さ
れ、処理中の符号化データに相当する画素ブロックが抽
出領域EAの先頭画素ブロックであるか否かがCPU4
2によって判断される。ここで、抽出領域EAの先頭画
素ブロックとは、抽出領域EA内の画素ブロックのうち
で主走査方向座標nが最小値n1を有する画素ブロック
である。図17には、抽出領域EAの最上部にある先頭
画素ブロックに一方向だけの斜線が付されている。
【0045】ステップS6では、処理中の画素ブロック
が抽出領域EAの先頭画素ブロックであるか否かが判断
される。次式(5)および(6)が満足されるときには
先頭画素ブロックである。 MOD(CT,N)=n1 …(6) m1≦INT[(CT−1)/N]≦m2 …(7) ここで、関数「MOD」は、括弧内の第1の値を第2の
値で徐算した余りをとる演算を示している。CTはカウ
ンタ210のカウント値、Nは全画像IPの主走査方向
の画素ブロック数(図3)、n1は抽出領域EAの主走
査方向の画素ブロック座標の最小値、m1,m2は抽出
領域EAの副走査方向の画素ブロック座標の最小値と最
大値である。
【0046】処理中の画素ブロックが先頭画素ブロック
である場合には、ステップS7において、先頭画素ブロ
ックのデータであることを示すマーカがCPU42によ
ってメモリ216に書き込まれ、次に積算回路206か
ら出力されたDC係数SUがバッファ212を介してメ
モリ216に書き込まれる。図18に示すように、第1
番目の先頭画素ブロックのマーカはヘッダのすぐ後のア
ドレスに書き込まれ、DC係数SUがその後に書き込ま
れる。ヘッダとマーカとDC係数SUとは固定長のデー
タである。なお、処理中の画素ブロックが先頭画素ブロ
ックでない場合については、さらに後述する。
【0047】先頭画素ブロックのDC係数SUがメモリ
216に書き込まれると、ステップS11においてその
先頭画素ブロックのAC係数が復号化される。図21
は、ステップS11の詳細手順を示すフローチャートで
ある。ステップS31では、圧縮画像データDcに含ま
れている符号化データが1ビットだけ復号回路202の
分離回路222によって読み取られる。分離回路222
は、ステップS24(図19)においてAC復号回路2
26に符号化データを与えるように切り換えられてい
る。
【0048】ステップS32では、AC復号回路226
がAC係数用のハフマン符号テーブル122(図13)
を参照して、ステップS31で読み込んだ符号化データ
とハフマン符号テーブル122の符号語を比較する。な
お、ステップS31〜S33の手順は、図20に示すD
C係数の復号の手順S21〜S23と同じである。
【0049】ステップS34では、処理中の画素ブロッ
クが抽出領域EA内の画素ブロックであるか否かが判断
される。次式(8)および(9)が満足されるときに
は、抽出領域EA内の画素ブロックである。 n1≦MOD(CT,N)≦n2 …(8) m1≦INT[(CT−1)/N)]+1≦m2 …(9)
【0050】処理中の画素ブロックが抽出領域EA内の
画素ブロックである時には、ステップS35においてA
C係数符号化データCFaがそのままメモリ216に書
き込まれる。図18に示されるように、最初の画素ブロ
ックPB(m1,n1)のAC係数符号化データCFa
は、復号化されたDC係数SUのすぐ後に書き込まれ
る。一方、処理中の画素ブロックが抽出領域EA内の画
素ブロックでない時には、ステップS37に示すよう
に、AC係数符号化データCFaがメモリ216に書き
込まれずに、次のステップS37に移行する。
【0051】ステップS37では、1画素ブロック分
(63個)のAC係数の復号化が終了したか否かが判断
され、終了していなければステップS31に戻って上述
の処理を繰り返す。
【0052】1画素ブロック分のAC係数が復号される
と、ステップS38において切換信号がAC復号回路2
26から分離回路222に与えられ、分離回路222が
DC復号回路224側に切り換えられる。こうして図1
6のステップS11(図21のステップS31〜S3
8)が終了すると、ステップS12に移行する。
【0053】ステップS12では、処理中の画素ブロッ
クが抽出領域EA内の最終ブロックであるか否かが判断
される。最終ブロックとは、その座標値(m,n)が抽
出領域EAの最大値(m2,n2)と等しい画素ブロッ
クPB2である(図17参照)。次式(10)および
(11)が満足されるときには、抽出領域EA内の最終
ブロックである。 MOD(CT,N)=n2 …(10) INT[(CT−1)/N)]+1=m2 …(11) 最終ブロックでないときにはステップS5に戻り、ステ
ップS5〜S12の処理を繰り返す。
【0054】ところで、ステップS6において、処理中
の画素ブロックが先頭画素ブロックでないと判断された
場合には、次のように処理が実行される。まず、ステッ
プS8において、処理中の画素ブロックが抽出領域EA
内の画素ブロックであるか否かが判断される。上述の次
式(8)および(9)が満足されるときには、抽出領域
EA内の画素ブロックである。
【0055】抽出領域EA内の画素ブロックである時に
は、ステップS9においてDC係数符号化データCFd
がそのままメモリ216に書き込まれる。図18に示す
ように、各走査線上の先頭画素ブロック以外の画素ブロ
ックの符号化データは、DC係数符号化データCFd、
AC係数符号化データCFaの順で画素ブロックごとに
連続的に書き込まれる。一方、処理中の画素ブロックが
抽出領域EA内の画素ブロックでない時には、ステップ
S10に示すように、DC係数符号化データCFdがメ
モリ216に書き込まれずにステップS11に移行し、
前述したAC係数の復号化処理が実行される。
【0056】以上のように、抽出領域EAの先頭画素ブ
ロックの符号化データを抽出する際に、メモリ216に
マーカを書き込んだ後に復号化されたDC係数SUを書
き込み、さらにAC係数符号化データCFaを書き込
む。また、抽出領域EA内のその他の画素ブロックにつ
いてはDC係数符号化データCFdとAC係数符号化デ
ータCFaをそのまま連続して書き込む。この結果、図
18に示す圧縮画像データEDcが作成される。
【0057】先頭画素ブロック以外の画素ブロックにつ
いては符号化データをそのまま抽出するが、上述したよ
うに、その際にもハフマン符号化されている符号化デー
タを復号化している。これは、図14にも示したよう
に、画像IP全体の圧縮画像データに含まれて いる符
号化データが可変長データになっているので、符号化デ
ータをハフマン符号テーブルと照合しないと、符号化デ
ータにおける画素ブロック間の境界が判別できないから
である。
【0058】なお、先頭画素ブロック以外の画素ブロッ
クでは、符号化データにおける画素ブロック間の境界を
判別できればよいので、復号されたデータを求めずに、
符号化データがハフマン符号語の1つと一致するか否か
だけを判断するようにしてもよい。
【0059】図18に示すように、抽出された圧縮画像
データEDcにおいて、ヘッダとマーカと先頭画素ブロ
ックのDC係数SUの部分は固定長データであり、その
後に続く符号化データは可変長データである。なお、図
18では図示の便宜上、1本の走査線上の圧縮画像デー
タを一行にまとめて示している。各走査線の可変長符号
化データの最後尾には、可変長符号化データのデータ長
が8ビットの整数倍になるように、バイト合せのための
データ(図18中斜線で示す)が付加されている。
【0060】以上のように、この実施例では、圧縮画像
データを抽出する際に、圧縮画像データ中の符号化デー
タがハフマン符号テーブル中の符号語の1つと一致する
ことを検出して各符号化データ間の区切りを識別した
後、符号化データをそのまま抽出後の圧縮画像データに
用いる。抽出後の圧縮画像データにおいて、抽出領域E
Aの先頭画素ブロックのDC係数のデータとしては、符
号化データを復号化したDC係数が用いられており、ま
た、復号化したDC係数の前に先頭画素ブロックである
ことを示すマーカが書き込まれている。すなわち、この
実施例では、全画像の圧縮画像データを伸長する必要が
なく、ハフマン符号化されている符号化データを復号化
するだけで所望の抽出領域EAの圧縮画像データを抽出
できるという利点がある。
【0061】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0062】(1)本発明は、YMCKの画像成分で構
成された画像データに限らず、BGR成分やCIE表色
系成分で構成された圧縮画像データの抽出にも適用でき
る。また、1色の画像成分のみを含む画像データにも適
用可能である。一般に、本発明は多値圧縮画像データの
抽出に適用することができる。
【0063】(2)上記実施例では、DCT変換とハフ
マン符号化とによって画像データを符号化することによ
って圧縮していたが、この発明は一般に、系列変換とエ
ントロピー符号化によって圧縮された圧縮画像データを
抽出する場合に適用できる。系列変換としては、例え
ば、フーリエ変換、アダマール変換などの直交変換やベ
クトル量子化符号化などを利用できる。また、エントロ
ピー符号化としては算術符号化などが利用できる。
【0064】(3)抽出後の圧縮画像データにおいて、
先頭画素ブロックのDC係数として復号化したデータS
Uを用いていたが、一旦復号化したDC係数SUを予測
符号化やハフマン符号化などで圧縮し、この符号化デー
タをマーカの次に記録しておいてもよい。上記実施例に
おいて、復号化したDC係数SUを用いていたのは、J
PEG方式ではDC係数の差分△Fdをハフマン符号化
しているので、符号化データからは先頭画素のDC係数
SUを直接的に算出できないからである。
【0065】DC係数の差分△Fdではなく、DC係数
Fdそのものを符号化して作成した圧縮画像データから
その一部を抽出する場合には、先頭画素ブロックについ
ても符号化データをそのまま用いて抽出後の圧縮画像デ
ータを作成することが可能である。
【0066】抽出後の圧縮画像データの他の構成とし
て、先頭画素ブロックについても符号化データをそのま
ま用いることとし、先頭画素ブロックの前の画素ブロッ
クのDC係数の値を保存するようにしてもよい。この
際、先頭画素ブロックの前の画素ブロックのDC係数
は、可逆符号化して保存してもよい。すなわち、一般
に、先頭画素ブロックについてはDC係数を実質的に表
わすデータが抽出されていればよい。
【0067】(4)上記実施例において、DC係数の差
分△Fdを求める演算は予測符号化の一種である。ま
た、ハフマン符号化はエントロピー符号化の一種であ
る。すなわち、上記実施例の圧縮方法では、DC係数に
ついて予測符号化(差分の算出)を行なった後にエント
ロピー符号化(ハフマン符号化)を行なっている。この
発明は、差分以外の予測符号化を用いた圧縮画像データ
の抽出にも適用することができる。差分以外の予測式に
従った予測符号化を用いる場合には、抽出後の圧縮画像
データのみによって先頭画素ブロックのDC係数を算出
することができるように、予測式に従って先頭画素ブロ
ックのDC係数を実質的に表わすデータを抽出すればよ
い。
【0068】(5)抽出領域EAの範囲は、CRT56
に表示された縮小画像の上でオペレータがマウス68を
用いて指定していたが、この代わりに、抽出領域EAの
幅の寸法(画素数)をオペレータがキーボード66を用
いて入力するようにしてもよい。
【0069】(6)画像表示装置としては、CRT56
の代わりにカラープリンタなどの他の画像出力装置を用
いてもよい。
【0070】(7)上記実施例では、ノンインターリー
ブに従って生成された圧縮画像データからその一部を抽
出していたが、本発明は、インターリーブに従って生成
された圧縮画像データの抽出にも適用できる。この場合
には、AC復号回路226によって分離回路222を切
り換える際の基準となる復号化データの個数を、インタ
ーリーブの方法に従って変更しておけばよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載した発明によれば、エントロピー復号化手段がエ
ントロピー符号化データを復号化して求める復号化デー
タ(変換係数)の個数を累算することによって、全体圧
縮画像データにおける画素ブロック間の境界を検出し、
画素ブロックカウンタは、エントロピー復号化手段によ
る画素ブロックの境界の検出に応じて画素ブロックの個
数を累算する。抽出領域を構成する画素ブロックは抽出
領域特定手段によって特定されているので、抽出手段は
画素ブロックカウンタのカウント数に基づいて、各画素
ブロックが抽出領域に含まれるか否かを判別でき、さら
に、抽出領域に含まれる画素ブロックに相当する圧縮画
像データを部分圧縮画像データとして抽出できる。すな
わち、請求項1に記載した発明によれば、圧縮画像デー
タを画像データにまで伸長することなく、部分画像を含
む抽出領域の圧縮画像データを抽出することができると
いう効果がある。
【0072】また、請求項2に記載した発明によれば、
抽出領域の先頭画素ブロックについてはDC係数を実質
的に表わすエントロピー復号化データを部分圧縮画像デ
ータとして抽出するので、DC係数が予測符号化などの
方法を用いてエントロピー符号化されている場合にも、
部分圧縮画像データによって抽出領域の画像を復元する
ことができるという効果がある。
【0073】さらに、請求項3に記載した発明によれ
ば、先頭画素ブロックについてはDC係数を部分圧縮画
像データとして抽出するので、DC係数の差分に基づい
てDC係数がエントロピー符号化されている場合にも、
部分圧縮画像データによって抽出領域の画像を復元する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用して画像データの圧
縮を行なう画像処理システムを示すブロック図。
【図2】圧縮処理部48に備えられている符号化ユニッ
トの構成を示すブロック図。
【図3】画像内の画素ブロックを示す説明図。
【図4】DCT変換により得られた変換係数F(p,
q)を示す説明図。
【図5】量子化の際に用いられる量子化テーブルの例を
示す説明図。
【図6】DC係数符号化部78の機能を示すブロック
図。
【図7】DC係数符号化部78におけるデータ処理の内
容を示す説明図。
【図8】グループ化テーブルを示す説明図。
【図9】DC係数用の一次元ハフマン符号テーブルを示
す説明図。
【図10】AC係数符号化部80の機能を示すブロック
図。
【図11】ジグザグスキャンの順路を示す説明図。
【図12】8行8列に配列されたDCT係数と、ジグザ
グスキャンによって並び直されたAC係数を示す説明
図。
【図13】AC係数用の2次元ハフマン符号テーブルを
示す説明図。
【図14】圧縮画像データDcに含まれる符号化データ
の部分の構成を示す説明図。
【図15】圧縮画像データの抽出に関連する回路要素を
示すブロック図。
【図16】圧縮画像データの抽出処理の手順を示すフロ
ーチャート。
【図17】画像IPの全領域と、抽出処理の対象となる
部分画像PIPを示す説明図。
【図18】抽出処理によって作成される圧縮画像データ
EDcの構成を示す説明図。
【図19】抽出された圧縮データのヘッダの内容を示す
説明図。
【図20】ステップS5におけるDC符号化データの復
号処理の内容を詳細に示すフローチャート。
【図21】ステップS11におけるAC符号化データの
復号処理の詳細手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
30 画像入力装置 40 画像データ圧縮装置 41 入力インタフェイス 42 CPU 43 出力インタフェイス 44 バスライン 46 メモリ 48 圧縮処理部 50 伸長処理部 52 フレームメモリ 54 D/A変換器 56 CRT 58 インタフェイス 60 通信インタフェイス 62 光磁気ディスク 64 磁気ディスク 66 キーボード 68 マウス 72 DCT変換部 74 量子化部 76 ハフマン符号化部 78 DC係数符号化部 80 AC係数符号化部 82 圧縮データ編集部 102 ブロック遅延部 104 加算器 106 グループ化処理部 108 1次元ハフマン符号化部 110 1次元ハフマン符号テーブル 112 ジグザグスキャン部 114 判定部 116 ランレングスカウンタ 118 グループ化部 120 2次元ハフマン符号化部 122 2次元ハフマン符号テーブル 202 復号回路 206 積算回路 208 レジスタ 210 カウンタ 212 バッファ 214 IDCT変換回路 216 メモリ 222 分離回路 224 DC復号回路 226 AC復号回路 Aa 付加ビットデータ Ad 付加ビットデータ CA カウントアップ信号 CFa AC係数符号化データ CFd DC係数符号化データ Dc 圧縮画像データ Do 原画像データ EA 抽出領域 EDc 抽出後の圧縮画像データ F DCT変換係数 Ha ハフマン符号データ Hd ハフマン符号データ IP 全画像 PB 画素ブロック PIP 部分画像 NNNN ランレングスカウント SSSS グループ番号 SU 復号されたDC係数データ m 副走査方向画素ブロック座標 n 主走査方向画素ブロック座標 x 副走査方向画素座標 y 主走査方向画素座標

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向の走査線に沿って、全体画像内
    の画素ブロックごとに画像データを系列変換するととも
    に変換係数をエントロピー符号化することによって作成
    された全体圧縮画像データの中から、部分画像に相当す
    る部分圧縮画像データを抽出する装置であって、 (a)前記全体画像を表示する表示手段と、 (b)前記表示手段に表示された前記全体画像内の部分
    画像の領域を指定する領域指定手段と、 (c)前記指定された部分画像を含み、複数の画素ブロ
    ックで構成される抽出領域を特定する抽出領域特定手段
    と、 (d)前記全体圧縮画像データのエントロピー符号化デ
    ータを順次復号化するとともに復号化データの個数を累
    算し、復号化データの個数に基づいて、前記全体圧縮画
    像データにおける画素ブロック間の境界を検出するエン
    トロピー復号化手段と、 (e)前記エントロピー復号化手段による前記画素ブロ
    ック間の境界の検出に応じて、前記全体圧縮画像データ
    における画素ブロックの個数を累算する画素ブロックカ
    ウンタと、 (f)前記画素ブロックカウンタのカウント数に基づい
    て、前記抽出領域に含まれる画素ブロックに相当する圧
    縮画像データを部分圧縮画像データとして抽出する抽出
    手段と、 を備えることを特徴とする圧縮画像データ抽出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧縮画像データ抽出装置
    であって、 全体圧縮画像データは、ディスクリートコサイン変換の
    DC係数とAC係数とをエントロピー符号化したエント
    ロピー符号化データを含み、 抽出手段は、 所定方向の走査線に沿って全体画像を見たときに抽出領
    域の先頭に位置する先頭画素ブロックに相当するエント
    ロピー符号化データを、画素ブロックカウンタのカウン
    ト値に基づいて検出し、当該先頭画素ブロックについて
    は前記DC係数を実質的に表わすエントロピー復号化デ
    ータを部分圧縮画像データとして抽出する第1の手段を
    含む圧縮画像データ抽出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の圧縮画像データ抽出装置
    であって、 全体圧縮画像データにおけるDC係数のエントロピー符
    号化データは、所定方向の走査線に沿って隣接する画素
    ブロック間のDC係数の差分をエントロピー符号化した
    エントロピー符号化データを含み、 第1の手段は、 エントロピー復号化されたDC係数の差分を走査線に沿
    って累算することによって各画素ブロックにおけるDC
    係数の値を求めるとともに、先頭画素ブロックに対して
    は、当該累算によって得られたDC係数の値を部分圧縮
    画像データとして抽出する第2の手段を含む圧縮画像デ
    ータ抽出装置。
JP5711692A 1992-02-06 1992-02-06 圧縮画像データ抽出装置 Expired - Lifetime JP2791410B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5711692A JP2791410B2 (ja) 1992-02-06 1992-02-06 圧縮画像データ抽出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5711692A JP2791410B2 (ja) 1992-02-06 1992-02-06 圧縮画像データ抽出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05219358A JPH05219358A (ja) 1993-08-27
JP2791410B2 true JP2791410B2 (ja) 1998-08-27

Family

ID=13046573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5711692A Expired - Lifetime JP2791410B2 (ja) 1992-02-06 1992-02-06 圧縮画像データ抽出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2791410B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3408923B2 (ja) * 1996-05-28 2003-05-19 シャープ株式会社 画像表示装置
US7469068B2 (en) 2004-05-27 2008-12-23 Seiko Epson Corporation Method and apparatus for dimensionally transforming an image without a line buffer
JP6679933B2 (ja) * 2016-01-05 2020-04-15 株式会社ニューフレアテクノロジー 描画データ作成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05219358A (ja) 1993-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5422736A (en) Multi-mode image processing permitting selection of quantization process according to image characteristics
US6563946B2 (en) Image processing apparatus and method
JPH1118087A (ja) 画像データの変換装置および変換方法
JP3105906B2 (ja) 画像処理装置
JP3469438B2 (ja) 画像信号の処理方法及び装置、記録媒体
JP2791410B2 (ja) 圧縮画像データ抽出装置
JPH1075448A (ja) 画像圧縮装置および画像伸張装置
JPH10210399A (ja) ブロック走査及びラスター走査のためのメモリアドレス算出装置並びにその方法
JPH06189140A (ja) 画像圧縮装置
JP2802378B2 (ja) 圧縮画像デ−タの伸長方法
JP3023215B2 (ja) 画像処理装置
JP3732900B2 (ja) 画像圧縮装置および画像伸張装置
JP3260284B2 (ja) 画像圧縮装置および画像伸張装置
JP3559419B2 (ja) 画像圧縮データの伸張方法及び装置
US20020176630A1 (en) Image data processing method
JP2935320B2 (ja) 画像圧縮伸長装置
JP3347488B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2003348355A (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP2006340300A (ja) 信号処理方法及び信号処理装置、並びに信号処理プログラム及び情報記録媒体
JP3260925B2 (ja) 画像処理装置
JP2001078199A (ja) 映像信号符号化装置
JP4649764B2 (ja) 画像データ伸長方法および画像データ伸長装置
JP3392949B2 (ja) 画像圧縮装置および画像伸張装置
KR0160616B1 (ko) 디지탈 영상 압축방법 및 그 장치
JPH1075463A (ja) 画像圧縮装置および画像伸張装置