JP2000138933A - 画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化装置

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JP2000138933A
JP2000138933A JP31243998A JP31243998A JP2000138933A JP 2000138933 A JP2000138933 A JP 2000138933A JP 31243998 A JP31243998 A JP 31243998A JP 31243998 A JP31243998 A JP 31243998A JP 2000138933 A JP2000138933 A JP 2000138933A
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coefficient
quantization
zero
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JP31243998A
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Tomohiro Fukuoka
智博 福岡
Masaki Okada
雅樹 岡田
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】符号処理の高速化を図ることのできる画像符号
化装置を提供する。 【解決手段】変換部11は、検出回路11dの検出結果
に基づいて、ゼロ以外の値を持つDCT係数を作業メモ
リ12に格納する。量子化部13は、検出回路13bの
検出結果に基づいて、ゼロの値を持つDCT係数を読み
出した場合に、そのDCT係数に対する量子化処理を省
略するとともに、量子化結果としてゼロを符号復号部1
5へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを圧縮
符号化して符号データに変換する画像符号化装置に関す
るものである。
【0002】近年、カメラ、ビデオカメラのデジタル化
が普及している。その静止画像や動画におけるデジタル
画像の情報量は膨大である。そのため、メモリ容量及び
通信速度を考慮して静止画像データや動画像データを圧
縮符号化する処理が行われる。そして、この符号化処理
は、より高速にかつ効率よく行うことが要求されてい
る。
【0003】
【従来の技術】画像データの圧縮には、大きく分けて可
逆圧縮と非可逆圧縮とがある。可逆圧縮では圧縮したデ
ータを伸長したとき完全な元の画像に復元できる点で優
れているが、データ量が膨大となる。一方、非可逆圧縮
は、圧縮したデータを伸長したとき完全な元の画像に復
元できないものの、データ量を少なくすることができる
点で優れている。従って、デジタルカメラ等の画像デー
タは非可逆圧縮が採用されている。
【0004】非可逆圧縮は、画像データを近隣画素との
相関から周波数成分へ変換した後、その変換後の係数に
対して量子化を施し、その結果をエントロピー符号化に
より符号化するのが一般的な方法である。
【0005】そして、周波数の成分の変換は、一般に直
交変換が用いられ、離散フーリエ変換、アダマール変
換、カルーネンレーベ(KL)変換、離散コサイン変換
(Discreta Cosine Transform:DCT)等いくつかの変
換手法が知られている。又、エントロピー符号化として
は、ハフマン符号化、算術符号化、Lempel-Ziv符号化等
が知られている。
【0006】ところで、静止画像の圧縮伸長方式を定め
たものとしてJPEG(Joint Photographic Coding Ex
perts Group)がよく知られている。このJPEGでは
周波数変換として離散コサイン変換(DCT)を使用
し、エントロピー符号化としてハフマン符号化を使用
し、これらと量子化を組み合わせた符号化方式である。
【0007】詳述すると、自然画(デジタル画像)を、
図12に示すように、8×8画素の画素ブロックB1に
分割し、その画素ブロックB1毎にDCT演算を行い図
13に示すように画素ブロックB1に対するDCT係数
を求める。この時、低周波数領域(図13の左上)に大
きな値を持つDCT係数の分布が集中し、高周波数領域
(図13の右下)にゼロの値を持つDCT係数、或いは
ゼロに近い小さな値を持つDCT係数が出現する。
【0008】次に、変換後の各DCT係数を、予め量子
化テーブルに設定されている量子化ステップ(量子化
値)で除算することで、各DCT係数を量子化する。画
素ブロックB1に対する量子化されたDCT係数は、ジ
グザグ・スキャンによって並び替えられた後、ハフマン
のアルゴリズムで符号化される。
【0009】つまり、一見ランダムに見える自然画(デ
ジタル画像データ)もDCTを行った場合、画素ブロッ
クB1に対するDCT係数は、低周波数領域に大きな係
数の分布が集中し、高周波数領域にゼロの係数、或いは
それに近い小さな係数が出現する確率が高いことが重要
なポイントである。これは、DCTに限らず、周波数変
換を施す場合の大きな特徴である。そして、高周波領域
の成分は、情報が失われても比較的画質に影響を与えな
いことが知られていることから、大きな値で量子化を行
うのが一般的であり、高周波領域にゼロの係数を集中さ
せるようにしている。これにより、符号化効率を上げ、
圧縮後のデータ量を少なくしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ゼロのDC
T係数が出現する場合、例えば量子化(逆量子化)の際
には計算するまでもなく結果がゼロとなることが明らか
である。その結果、ソフトウェアで処理する場合には、
最初にDCT係数がゼロか否か判断し、ゼロの係数であ
る場合には除算処理を行わずに結果のゼロを値として採
用することで、時間がかかる除算処理を省略し、処理速
度を向上させることが一般に行われてきた。
【0011】一方、近年高速な乗算器が開発され、該乗
算器を用いれば前記ソフトウェアでゼロ係数の判断を行
わなくても十分な高速処理が可能となってきている。し
かしながら、該乗算器においては、いくら高速処理が行
えても前記と同様に量子化結果がゼロとなることが明ら
かな演算も行うことになり、更なる高速化を図る上で問
題であった。
【0012】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は符号処理の高速化を図る
ことのできる画像符号化装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、所定の処理領域の画像データが変換手段により
2次元の空間周波数の変換係数に変換された後、量子化
手段により予め設定された量子化ファクタに基づいて量
子化され、符号化手段により所定の符号が割り当てられ
て圧縮データに符号化される。係数記憶手段は、処理領
域の画像データに対する変換係数を格納する領域を持
ち、該領域が予めクリアされる。そして、変換手段は、
変換係数のうち、ゼロ以外の変換係数を係数記憶手段に
出力する。これにより、ゼロの値を持つ変換係数を格納
するのに要する時間、係数記憶手段に対するアクセス時
間が短くなり、符号化の処理時間が短くなる。
【0014】変換手段は、請求項2に記載の発明のよう
に変換係数がゼロか否かを検出する検出手段を備え、該
検出手段の検出結果に基づいて、変換係数がゼロの場合
に、当該係数の書き込みを停止する。そのため、アクセ
ス時間が短くなる。
【0015】量子化手段は、請求項3に記載の発明のよ
うに、係数記憶手段から読み出した変換係数がゼロか否
かを検出する検出手段を備え、その検出結果に基づい
て、ゼロの変換係数に対する量子化処理を抑止するとと
もに、ゼロをその変換係数に対する量子化結果として出
力する。そのため、ゼロの値を持つ変換係数に対する量
子化処理に要する時間だけ、処理時間が短くなる。
【0016】量子化手段は、請求項4に記載の発明のよ
うに、検出手段の検出結果に基づいて、係数記憶手段か
らゼロ以外の変換係数を読み出した場合に、当該変換係
数を読み出した領域にゼロを書き込む。そのため、係数
記憶手段を改めてクリアする必要が無く、その分処理時
間が短くなる。
【0017】係数記憶手段は、請求項5に記載の発明の
ように、変換手段又は量子化手段によって、符号化時に
ただ一度だけ全領域にゼロが書き込まれることによりク
リアされる。
【0018】係数記憶手段は、請求項6に記載の発明の
ように、外部から入力されるクリア信号に応答して全領
域を一括してクリアする機能を持ち、変換手段又は量子
化手段は、1ブロック分のデータの処理を行う毎にクリ
ア信号を係数記憶手段に出力する。そのため、係数記憶
手段がクリアしている間に変換手段,量子化手段は処理
を行うことができ、それにより処理時間が短くなる。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、レジスタ
には予め設定されたしきい値が保持され、比較補正回路
は、変換係数とレジスタのしきい値とを比較し、しきい
値より小さい変換係数をゼロに補正する。これにより、
ゼロに補正された変換係数を処理する時間、処理時間が
短くなる。
【0020】レジスタには、請求項8に記載の発明のよ
うに、処理領域を複数の小領域に分割し、各小領域毎に
予め設定されたしきい値が保持され、比較補正回路は、
変換係数と該係数が含まれる小領域に対応するしきい値
を比較し、しきい値より小さい変換係数をゼロに補正す
る。そのため、領域毎にゼロに補正される変換係数が多
くなり、その分処理時間が短くなる。
【0021】しきい値は、請求項9に記載の発明のよう
に、量子化ファクタの最小値の2分の1の小数部を切り
上げることにより得られる値である。そのため、しきい
値よりも小さい変換係数は量子化処理における結果がゼ
ロとなるため、その変換係数を予めゼロに補正してその
変換係数に対する処理を省略することで、処理時間が短
くなる。
【0022】付加情報記憶手段には、請求項10に記載
の発明のように、検出手段の検出結果に基づいて、各変
換係数が有効か無効かを示す付加情報が記憶される。量
子化手段は、付加情報記憶手段に記憶された付加情報に
基づいて係数記憶手段から変換係数の読み出しと、読み
出した変換係数に対する量子化処理を実施する。その結
果、無効な付加情報が記憶された変換係数に対する処理
が省略され、処理時間が短くなる。
【0023】量子化手段は、請求項11に記載の発明の
ように、付加情報に基づいて、有効な変換係数のみを係
数記憶手段から読み出し、該変換係数に対する量子化処
理を実施してその結果を符号化手段に出力し、無効な変
換係数に対してゼロを量子化結果として符号化手段に出
力する。そのため、処理時間が有効な変換係数の処理に
要する時間となり、全ての変換係数を処理する場合に比
べて処理時間が短くなる。
【0024】請求項12に記載の発明によれば、画像記
憶手段には所定の処理領域の画像データが記憶される。
比較手段は、画像記憶手段に記憶された各画像データを
比較し、その比較結果に基づいて一致情報又は不一致情
報を出力し、変換手段は、一致情報又は不一致情報に基
づいて、画像記憶手段から画像データを読み出し、該画
像データを2次元の空間周波数の変換係数に変換し、量
子化手段は、変換係数を予め設定された量子化ファクタ
に基づいて量子化し、符号化手段は量子化結果に所定の
符号を割り当て、その結果を圧縮データとして出力す
る。そして、全画像データが同一値の場合に、一致情報
に基づいて直流成分の計算のみを行うことで、処理時間
が短くなる。
【0025】比較手段は、請求項13に記載の発明のよ
うに、画像データの全てが同じ値の場合に一致情報を出
力する。そのため、全画像データが同一値の場合に、一
致情報に基づいて直流成分の計算のみを行うことで、処
理時間が短くなる。
【0026】比較手段は、請求項14に記載の発明のよ
うに、画像データの下位の1又は複数ビットに対してマ
スク可能に構成され、画像データの差が所定の幅に入る
ときに一致情報が出力され、それに基づく処理時間が短
くなる。
【0027】変換手段は、請求項15に記載の発明のよ
うに、比較手段からの一致情報に基づいて、画像データ
に対して直流成分の変換係数を求め、交流成分の変換係
数をゼロとする。そのため、処理時間が短くなる。
【0028】レジスタは、請求項16に記載の発明のよ
うに、所定領域の画像データのうち、最初に入力される
画像データを保持し、比較手段は、レジスタに保持され
た画像データと、順次入力される画像データとを比較す
るように構成される。そのため、最初に入力される画像
データと他の画像データとが容易に比較される。
【0029】フリップフロップは、請求項17に記載の
発明のように、所定の処理領域の画像データに対する処
理を開始する毎にリセットされ、比較手段の比較結果に
基づく不一致情報によりセットされ、変換手段は、フリ
ップフロップがリセット状態の時に直流成分を求める変
換処理を実施することで、処理時間が短くなる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第一実施形態)以下、本発明を
具体化した第一実施形態を図面に従って説明する。
【0031】図1は、画像符号化装置10の概略構成を
示す。この画像符号化装置10は、JPEG方式により
画像データを圧縮データに符号化する処理と、圧縮デー
タを画像データに復号化する処理を行う機能を持つ。
尚、画像符号化装置は、符号化処理のみを行う機能を持
つように構成されてもよい。
【0032】画像符号化装置10は、変換手段としての
空間周波数変換部(以下、変換部という)11、係数記
憶手段としての作業メモリ12、量子化手段としての量
子化部13、量子化テーブル14、符号化手段としての
符号復号部15、符号化テーブル16を備えている。前
記符号化処理は、離散コサイン変換(Discreta Cosine
Transform:DCT)処理、量子化処理、エントロピー符
号化処理を含む。前記復号化処理は、逆離散コサイン変
換(逆DCT)処理、逆量子化処理、エントロピー復号
化処理を含む。
【0033】変換部11は、空間周波数変換(直交変
換)として離散コサイン変換(DCT)を行うものであ
る。即ち、変換部11は、DCT処理と逆DCT処理を
行う機能を持つ。
【0034】符号化処理において、変換部11には、自
然画像を分割した図12に示す8×8画素の画素ブロッ
クB1が画像データとして入力される。変換部11は、
画像データを2次元のDCT処理によって64個の係数
(DCT係数)に変換し、このDCT係数を作業メモリ
12に格納する。
【0035】この時、変換部11は、DCT係数の値が
ゼロか否かを検出する。そして、変換部11は、検出結
果に基づいて、ゼロ以外の値を持つDCT係数を作業メ
モリ12に格納する。換言すれば、変換部11は、検出
結果に基づいてゼロの値を持つDCT係数(ゼロ係数)
を作業メモリ12に格納しない。これにより、作業メモ
リ12に対するアクセス数は、DCT係数の数よりも少
なくなる。このことは、処理に要する時間を従来のそれ
よりも短くする、即ち処理速度を従来のそれよりも高く
する。
【0036】復号化処理において、変換部11は、作業
メモリ12に格納されたDCT係数を読み出し、これを
逆DCT処理にて画像データに変換する。そして、変換
部11は、画像データを外部に出力する。
【0037】作業メモリ12は、RAM(Random Acces
s Memory)よりなり、1ブロックのDCT係数に対応す
る容量を持つ。尚、本実施形態では、64個のDCT係
数が最大11ビットの値を持つことから、作業メモリ1
2は、11ビット×64ワードの記憶容量を持つ。
【0038】量子化部13は、量子化テーブル14に格
納された量子化係数(量子化ファクタ)に基づいて、量
子化処理と逆量子化処理を行う機能を有する。量子化テ
ーブル14には、各DCT係数に対応して複数の画像情
報による輝度成分、色差成分等の平均値を持つ量子化フ
ァクタが予め格納される。
【0039】符号化処理において、量子化部13は、作
業メモリ12からDCT係数をジグザグスキャンにて読
み出し、そのDCT係数を量子化テーブル14に格納さ
れた量子化ファクタに基づいて量子化する。詳述すれ
ば、量子化部13は、DCT係数を対応する量子化ファ
クタにて除算し、その商の小数部を四捨五入すること
で、DCT係数を量子化したデータを得る。このように
して、量子化部13は、量子化したデータを符号復号部
15に出力する。
【0040】この時、量子化部13は、DCT係数の値
がゼロか否かを検出する。そして、量子化部13は、検
出結果に基づいて、DCT係数がゼロ以外の値を持つ場
合に、そのDCT係数を量子化処理し、その処理結果を
符号復号部15へ出力する。一方、量子化部13は、検
出結果に基づいて、DCT係数がゼロであるゼロ係数の
場合に、そのDCT係数に対する量子化処理を省略し、
ゼロを符号復号部15へ出力する。これは、ゼロ係数を
量子化しても、その結果はゼロになることが明らかであ
ることによる。これにより、量子化部13が行う演算の
回数は、DCT係数の数よりも少なくなる。このこと
は、量子化処理に要する時間を、従来のように全てのD
CT係数を量子化するために必要な時間よりも短くす
る、即ち処理速度を従来のそれよりも高くする。
【0041】復号化処理において、量子化部13は、符
号復号部15から入力されるデータを、量子化ファクタ
に基づいて逆量子化する。詳述すれば、量子化部13
は、入力データに量子化ファクタを乗算してDCT係数
を得る。そして、量子化部14は、逆量子化の結果、即
ちDCT係数を作業メモリ12に対してジグザグスキャ
ンにて順次格納する。
【0042】この時、量子化部13は、量子化処理の時
と同様に、ゼロ係数に対する逆量子化処理を省略する。
更に、量子化部13は、符号化処理における変換部11
と同様に、作業メモリ12に対するゼロ係数の書き込み
を行わない。これにより、量子化部13が行う演算の回
数及び作業メモリ12に対するアクセス数は、DCT係
数の数よりも少なくなる。このことは、逆量子化処理に
要する時間を、従来のように全てのDCT係数を逆量子
化により得るために必要な時間よりも短くする、即ち処
理速度を従来のそれよりも高くする。
【0043】また、変換部11と量子化部13は、作業
メモリ12の全領域、又は一部領域をクリアする機能を
有する。領域のクリアは、0(ゼロ)を格納することに
より行われる。
【0044】変換部11は、圧縮(符号化)処理の開始
時において、作業メモリ12の全領域をクリアする。更
に、変換部11は、復号化処理において、作業メモリ1
2からDCT係数を読み出すとともに、その読み出した
アドレスにゼロを書き戻すことにより、作業メモリ12
の一部領域、即ちDCT係数を読み出した記憶領域をク
リアする。
【0045】量子化部13は、伸長(復号化)処理の開
始時に、作業メモリ12の全領域をクリアする。更に、
量子化部13は、符号化処理において、作業メモリ12
の一部領域、即ちDCT係数を読み出した記憶領域をク
リアする。
【0046】符号復号部15は、エントロピー符号化,
復号化としてハフマン符号化により符号処理・復号処理
を行うものである。符号復号部15には符号化テーブル
16が接続され、その符号化テーブル16には、符号化
係数データは予め出現頻度に応じて可変長の符号を割り
当ててあるハフマン符号データが格納されている。
【0047】符号化処理において、先ず、符号復号部1
5は、量子化部13から入力されたデータに基づいて符
号化テーブル16に格納されたデータを検索し、検索結
果に基づいて入力データを可変長符号のデータに変換す
る。次に、符号復号部15は、生成した複数ブロックの
可変長符号データをまとめて所定のビット長を持つ固定
長符号データを作成する。そして、符号復号部15は、
この固定長符号データを、圧縮データとして出力する。
復号化処理において、符号復号部15は、上記の符号化
処理と逆の順序で圧縮データを復号化し、その結果を量
子化部13に出力する。
【0048】次に、変換部11,量子化部13の構成を
詳述する。変換部11は、データバッファ11a、アド
レス発生回路11b、ゼロ係数検出回路(以下、検出回
路という)11cを備えている。
【0049】データバッファ11aには、図12に示す
8×8画素の画像ブロックB1が画像データとして入力
される。この画像ブロックB1は、自然画(デジタル画
像)を分割したものである。変換部11は、画像データ
に対して二次元離散コサイン変換(DCT)を行って6
4個のDCT係数を得る。
【0050】アドレス発生回路11bは、作業メモリ1
2に対するアクセスのためのアドレス信号を発生させる
ために設けられている。符号化処理開始前に、変換部1
1は、アドレス信号とゼロを作業メモリ12に出力し、
これにより作業メモリ12の全領域をクリアする。符号
化処理において、変換部11は、アドレス信号とDCT
係数を作業メモリ12に出力し、これによりDCT係数
を格納する。
【0051】復号化処理において、変換部11は、アド
レス信号を作業メモリ12に出力し、そのアドレスに格
納されたDCT係数を読み出す。更に、変換部11は、
読み出したアドレスに対してゼロを書き戻すことで、そ
のアドレスの内容をクリアする。
【0052】検出回路11cはDCT係数の値がゼロか
どうか検出する。変換部11は、符号化処理・復号化処
理において、検出回路11cの検出結果に基づいて、作
業メモリ12に対するアクセスを制御する。
【0053】即ち、符号化処理において、変換部11
は、64個のDCT係数を作業メモリ12に順次書き込
むときに、そのDCT係数がゼロ係数(即ち「0」)の
時にはそのDCT係数の出力を抑止する。即ち、変換部
11は、ゼロ係数の場合に、作業メモリ12にアクセス
しない。
【0054】また、復号化処理において、変換部11
は、作業メモリ12からDCT係数を読み出す。このD
CT係数の値がゼロ以外の場合、変換部11は、そのD
CT係数を読み出したアドレスに対してゼロを書き込
む。このようにして所定の処理単位(64個)のDCT
係数の読み出しが終了したとき、作業メモリ12の全領
域にはゼロが格納される。
【0055】量子化部13は、アドレス発生回路13
a、ゼロ係数検出回路(以下、検出回路という)13
b、除算器13c、乗算器13dを備えている。アドレ
ス発生回路13aは作業メモリ12のアドレスを指定す
るものである。アドレス発生回路13aは作業メモリ1
2からDCT係数を読み出す走査順序(ジクザグ・スキ
ャン)に応じたアドレス信号ADR2を出力する。量子
化部13は、アドレス信号ADRに基づいて作業メモリ
12から1つのDCT係数データを読み出すと、その読
み出したアドレスに「0」を書き込む。従って、量子化
部13が64個のDCT係数を作業メモリ12から全て
読み出すと、作業メモリ12の内容は全て「0」にクリ
アされる。
【0056】検出回路13bは入力データがゼロ係数か
どうか検出する。量子化部13は、検出回路13bの検
出結果に基づいて、量子化,逆量子化処理と、作業メモ
リ12に対するアクセスを制御する。
【0057】符号処理において、検出回路13bは、作
業メモリ12から読み出したDCT係数がゼロ係数か否
かを検出する。量子化部13は、その検出結果に基づい
て、DCT係数がゼロ係数である場合に、そのDCT係
数に対する量子化処理を省略し、その代わりに量子化結
果としてゼロを符号復号部15へ出力する。これによ
り、量子化部13は、1ブロックのデータに対する量子
化処理の時間を短くする。
【0058】復号処理において、検出回路13bは、符
号復号部15から入力されるデータがゼロ係数か否かを
検出する。量子化部13は、その検出結果に基づいて、
入力データがゼロ係数である場合に、その入力データに
対する逆量子化処理を省略するとともに、作業メモリ1
2に対する出力を抑止する。これにより、量子化部13
は、1ブロックのデータに対する逆量子化処理の時間を
短くする。
【0059】除算器13cには、作業メモリ12から読
み出されたDCT係数と、そのDCT係数に対応する量
子化ファクタが入力される。除算器13cは、DCT係
数を量子化ファクタで除算し、更にその商の小数部を四
捨五入する。量子化部13は、この除算結果を、量子化
データとして符号復号部15へ出力する。即ち、量子化
部13は、この除算器13cを用いて量子化処理を行
う。
【0060】乗算器13dには、符号復号部15から入
力されたデータと、そのデータに対応する量子化ファク
タが入力される。乗算器13dは、データと量子化ファ
クタを乗算する。量子化部13は、この乗算結果をDC
T係数として作業メモリ12へ出力する。即ち、量子化
部13は、この乗算器13dを用いて逆量子化処理を行
う。
【0061】次に、上記のように構成された画像符号化
装置10の作用を符号化処理と復号化処理に分けて説明
する。 [符号化処理]先ず、変換部11は作業メモリ12の全
領域の内容をクリアする。即ち、変換部11は、アドレ
ス発生回路11bによりアドレスを発生しながら、各ア
ドレスに000hを書き込んでいく。これを64回実行し終
えた時点で作業メモリ12の内容は全て0(ゼロ)でク
リアされている。
【0062】次に、変換部11のデータバッファ11a
には、外部から画像データが所定の処理単位毎に書き込
まれる。処理単位は8ピクセル×8ライン(=1ブロッ
ク)で、合計64ピクセルの矩形領域である。
【0063】画像データが書き込まれると、変換部11
はDCT処理を実行し、変換後のDCT係数を作業メモ
リ12に書き込む。この時、変換部11は、DCT係数
がゼロ係数であるか否かを検出回路11cにより検出
し、ゼロ係数の書き込みを行わない。
【0064】1ブロックの変換が終了して、作業メモリ
12への書き込みが終了すると、変換部11は量子化部
13に対して書き込み完了フラグを発生する。これを受
け取った量子化部13は、作業メモリ12の内容をジグ
ザグに読み出しながら量子化を行う。
【0065】この時に、量子化部13は、読み出したデ
ータがゼロ係数であるか否かを検出回路13bにより検
出する。ところで、変換部11は、ゼロ係数の書き込み
を行っていない。しかしながら、予め作業メモリ12の
内容はクリアされているため、作業メモリ12は、変換
部11がゼロ係数を書き込まなかったアドレスにゼロを
保持している。従って、量子化部13はこのアドレスに
格納されたデータ、即ちゼロをDCT係数として読み出
す。これにより、量子化部13は、変換部11から作業
メモリ2を介してゼロを含む全てのDCT係数を受け取
る。
【0066】量子化部13は、検出回路13bの検出結
果に基づいて、ゼロでない係数であった場合にはその係
数に対する量子化ファクタを用いて除算を行い、その商
を四捨五入する処理を行う。この処理中に、量子化部1
3は、DCT係数を読み出したアドレスに対して000hを
書き込んでクリアを行う。これにより、作業メモリ12
をクリアするための時間を特に設ける必要がない。
【0067】量子化部13は、演算結果を得ると、1要
素の量子化終了フラグを発生し、演算結果のデータを符
号復号部15に出力する。符号復号部15は、この終了
フラグに応答し、量子化部13から入力されるデータ
を、符号化テーブル16から読み出した符号データに基
づいて符号化し、その結果を圧縮データとして出力す
る。
【0068】一方、読み出された値がゼロであった場合
に、量子化部13は量子化を実行する必要がないので、
終了フラグを発生して値0のデータを符号復号部15に
出力する。この場合には、作業メモリ12の該当アドレ
スは元々0であるためクリアは行わない。
【0069】このようにして量子化データを作成する。
この処理を64回繰り返した後、量子化部13は変換部
11に対して読み出し完了フラグを発生する。変換部1
1は、完了フラグに応答して次に入力される1ブロック
の画像データをDCT係数に変換し、そのDCT係数を
作業メモリ12に書き込む。尚、変換部11は、量子化
部13が量子化処理を行っている間に次のブロックの画
像データをDCT係数に変換し、読み出し完了フラグに
応答して変換後のDCT係数を作業メモリ12に格納す
るようにしてもよい。
【0070】[復号化処理]先ず、量子化部13は作業
メモリ12の内容をクリアする。即ち、量子化部13
は、アドレス発生回路13aによりアドレスを発生しな
がら、各アドレスに000hを書き込んでいく。これを64
回実行し終えた時点で作業メモリ12の内容は全て0で
クリアされている。
【0071】次に、量子化部13は、符号復号部15が
出力するフラグに応答し、その符号復号部15から出力
されるデータを取り込んで逆量子化を行い、作業メモリ
12にジグザグに書き込んでいく。
【0072】この際、量子化部13は、符号復号部15
から受け取ったデータがゼロであるか否かを検出回路1
3bにより検出する。この検出結果に基づいて、量子化
部13は、データの値がゼロでない場合には対応する量
子化ファクタを用いて乗算を行いその積をDCT係数と
して作業メモリ12に書き込む。
【0073】一方、検出結果に基づいて、量子化部13
は、入力データの値がゼロであった場合、乗算と作業メ
モリ12への書き込みを行わず、速やかに次のデータを
符号復号部15から受け取る。
【0074】1ブロックの処理が終了して作業メモリ1
2への書き込みが終了すると、量子化部13は変換部1
1に対して書き込み完了フラグを発生する。これを受け
取った変換部11は、作業メモリ12の内容を読み出し
て、逆DCTを実行して画像データを復元し、その画像
データをデータバッファ11aに格納する。この画像デ
ータは、外部から読み出される。
【0075】この時、変換部11は、作業メモリ12の
内容を読み出した際に、ゼロ係数を読み出したか否か、
即ち読み出されたDCT係数の値がゼロであるか否かを
検出回路11cにより検出する。その検出結果に基づい
て、変換部11は、DCT係数の値がゼロ以外の値であ
る場合にそれを読み出したアドレスに000hを書き戻して
クリアを行う。
【0076】変換部11は、作業メモリ12から処理単
位(1ブロック)分のDCT係数の読み出しを終了する
と、量子化部13に対して読み出し完了フラグを発生す
る。量子化部13は、その完了フラグに応答して次のデ
ータに対する逆量子化処理を実施する。尚、量子化部1
3は、変換部11が逆DCT処理を行っているときに逆
量子化処理を実施ししてDCT係数を得ておき、完了フ
ラグに応答してDCT係数を作業メモリ12に格納する
ようにしても良い。
【0077】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)変換部11は、検出回路11dの検出結果に基づ
いて、ゼロ以外の値を持つDCT係数を作業メモリ12
に格納するようにした。その結果、ゼロの値を持つDC
T係数を格納するのに要する時間だけ、作業メモリ12
に対するアクセス時間が短くなるので、符号化の処理時
間が短くなり、符号化処理を高速化することができる。
【0078】(2)量子化部13は、検出回路13bの
検出結果に基づいて、ゼロの値を持つDCT係数を読み
出した場合に、そのDCT係数に対する量子化処理を省
略するとともに、量子化結果としてゼロを符号復号部1
5へ出力するようにした。その結果、ゼロの値を持つD
CT係数に対する量子化処理に要する時間だけ、処理時
間が短くなり、符号化処理を高速化することができる。
【0079】(3)変換部11は、符号化処理を開始す
るときにただ1度だけ作業メモリ12にゼロを書き込ん
でその作業メモリ12の全領域をクリアする。量子化部
13は、検出回路13bの検出結果に基づいて、ゼロ以
外の値を持つDCT係数を読み出した場合に、そのDC
T係数を読み出した作業メモリ12のアドレスにゼロを
書き戻すようにした。その結果、処理単位である1ブロ
ックのDCT係数の読み出しが終了したときには、作業
メモリ12の全領域にゼロが書き込まれている、即ちク
リアされているため、作業メモリ12を処理単位毎にク
リアする必要が無く、そのクリアに必要な時間、処理時
間が短くなり、符号化処理を高速化することができる。
【0080】(4)復号化処理において、量子化部13
は、上記(2)と同様に、符号復号部15から入力され
るデータがゼロの場合に、そのデータに対する逆量子化
処理を省略すると共に、作業メモリ12に対する処理結
果の格納を停止するようにした。その結果、ゼロの値を
持つデータに対する量子化処理と作業メモリ12に対す
るアクセスの時間だけ、処理時間が短くなり、復号化処
理を高速化することができる。
【0081】(5)復号化処理において、変換部11
は、量子化部13と同様にゼロ以外の読み出した作業メ
モリ12の領域にゼロを書き戻すようにした。その結
果、上記(3)と同様に、作業メモリ12を処理単位毎
にクリアする必要が無く、そのクリアに必要な時間、処
理時間が短くなり、復号化処理を高速化することができ
る。
【0082】尚、前記実施形態は、以下の態様に変更し
てもよい。 ○上記第一,第二実施形態では、符号化処理の際に変換
部11が作業メモリ12に対するクリア処理を行い、復
号化処理の際に量子化部13がそれを行う機能を持つ構
成としたが、変換部11が符号化・復号化処理において
作業メモリ12に対するクリア処理を行う構成、又は量
子化部13がそれを行う機能を持つ構成としてもよい。
また、符号化処理の際に量子化部13が作業メモリ12
に対するクリア処理を行い、復号化処理の際に変換部1
1がそれを行う機能を持つ構成としてもよい。
【0083】(第二実施形態)以下、本発明を具体化し
た第二実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便
宜上、第一実施形態と同様の構成については同一の符号
を付してその説明を一部省略する。
【0084】図2は、画像符号化装置20のブロック回
路図を示す。この画像符号化装置20は、変換手段とし
ての空間周波数変換部(以下、変換部という)21、係
数記憶手段としての作業レジスタ22、量子化手段とし
ての量子化部23、量子化テーブル14、符号化手段と
しての符号復号部15、符号化テーブル16を備えてい
る。
【0085】変換部21は、データバッファ11a、ア
ドレス発生回路11b、ゼロ係数検出回路(以下、検出
回路という)11cを備えている。量子化部23は、ア
ドレス発生回路13a、ゼロ係数検出回路(検出回路)
13b、除算器13c、乗算器13dを備えている。
【0086】作業レジスタ22は、1ブロック分のDC
T係数を格納可能な記憶容量を持つ。作業レジスタ22
は、1ブロック分のDCT係数(64個)に対応する複
数のレジスタを含み、各レジスタはそれぞれDCT係数
のビット数に対応して11bitの記憶容量を持つ。
【0087】作業レジスタ22は、外部から入力される
クリア信号に基づいて、各レジスタを一括してクリアす
る機能を持つ。そのクリア信号は、符号化処理,復号化
処理に応じて変換部21又は量子化部23から入力され
る。
【0088】変換部21は、1ブロック分のDCT係数
に対する変換処理(DCT演算)を行う毎に、クリア信
号CLR1を作業レジスタ22に出力する。一方、量子
化部23は、1ブロック分のDCT係数を演算する逆量
子化処理を行う毎に、クリア信号CLR2を作業レジス
タ22に出力する。
【0089】作業レジスタ22は、クリア信号CLR
1,CLR2に応答してレジスタの内容をクリアする。
即ち、作業レジスタ22は、DCT変換処理又は逆量子
化処理が開始される毎に変換部21,量子化部23から
入力されるクリア信号CLR1,CLR2により全領域
をクリアする。このことは、変換部21,量子化部23
が作業レジスタ22をアクセスする時間を短くする。
【0090】次に、上記のように構成された画像符号化
装置20における符号化処理と復号化処理を説明する。 [符号化処理]変換部21は、1ブロック分のDCT係
数に対する変換処理(DCT演算)を行う毎に、クリア
信号CLR1を作業レジスタ22に出力する。詳述する
と、変換部21は、先ず、クリア信号CLR1を作業レ
ジスタ22に出力する。作業レジスタ22は、そのクリ
ア信号CLR1に応答して各レジスタを一括してクリア
する。
【0091】次に、変換部21は、外部からデータバッ
ファ11aに格納された1ブロック分の画像データに対
してDCT演算を施してDCT係数を得る。そして、変
換部21は、第一実施形態の変換部11と同様に、各D
CT係数がそれぞれゼロ係数か否かを検出回路11cに
て検出し、その検出結果に基づいて、ゼロ以外の値を持
つDCT係数を、アドレス発生回路11bから出力され
るアドレス信号ADR1に基づいて作業レジスタ22に
格納する。即ち、変換部21は、検出回路11cの検出
結果に基づいて、ゼロの値を持つDCT係数を作業レジ
スタ22に格納しない。このことは、変換部21が作業
レジスタ22をアクセスする回数を少なくし、変換部2
1が行うDCT演算を開始してからDCT係数の格納を
終了するまでに要する時間を短くする。
【0092】そして、変換部21は、1ブロック分のD
CT係数の格納を終了すると、量子化部23に対して書
き込み完了フラグを送出する。これを受け取った量子化
部23は、作業レジスタ22の内容をジグザグ・スキャ
ンにて読み出しながら量子化処理を実行する。
【0093】この時、量子化部23は、検出回路13b
によりゼロの値を持つDCT係数(ゼロ係数)を検出す
る。作業レジスタ22は、クリア信号CLR1により全
領域をクリアしている。従って、量子化部23は、変換
部21がゼロ係数を書き込まなくても、そのゼロ係数に
対応する領域からゼロを読み出す。これにより、量子化
部23は、ゼロ係数を含む64個のDCT係数を受け取
る。
【0094】更に、量子化部23は、検出回路13bの
検出結果に基づいて、ゼロ以外の値を持つDCT係数
を、その係数に対応する量子化ファクタを用いて量子化
する。そして、量子化部23は、量子化結果を符号復号
部15へ出力する。この時、量子化部23は、DCT係
数を読み出したアドレスに対してゼロを書き戻さない。
これは、作業レジスタ22が一括して全領域をクリアす
るためである。これにより、作業レジスタ22に対する
アクセス時間が短くなる。
【0095】一方、量子化部23は、検出結果に基づい
て、ゼロ係数に対する量子化を省略する。これは、ゼロ
係数の量子化結果がゼロになることが明らかであること
に起因する。これにより、量子化部23が64個のDC
T係数を量子化するのに要する時間が短くなる。
【0096】このようにして量子化部23は、DCT係
数を量子化し、その量子化データを符号復号部15へ出
力する。この処理を64回繰り返した後、量子化部23
は、変換部21に対して読み出し完了フラグを発生す
る。変換部21は、完了フラグに応答して次に入力され
る1ブロックの画像データに対するDCT処理を開始す
る。即ち、変換部21は、クリア信号CLR1を作業レ
ジスタ22に出力し、作業レジスタ22はこれに応答し
て全領域をクリアする。
【0097】上記の処理を繰り返し実行することで、画
像符号装置20は、1つの画像データを圧縮データに符
号化する。 [復号化処理]先ず、量子化部23は、1ブロックのD
CT係数を算出する逆量子化処理を逆量子化処理を開始
する時に、クリア信号CLR2を作業レジスタ22に出
力する。詳述すると、量子化部23は、復号処理の開始
時、変換部21からDCT係数の読み出しを終了した完
了フラグを受け取った時にクリア信号CLR2を出力す
る。作業レジスタ22には、そのクリア信号CLR2に
応答して、各レジスタの内容を一括してクリアする。
【0098】次に、量子化部23は、符号復号部15が
出力するフラグに応答し、その符号復号部15から出力
されるデータを取り込んで逆量子化を行い、作業レジス
タ22にジグザグに書き込んでいく。
【0099】この際、量子化部23は、符号復号部15
から受け取ったデータがゼロであるか否かを検出回路1
3bにより検出する。この検出結果に基づいて、量子化
部23は、データの値がゼロでない場合には対応する量
子化ファクタを用いて乗算を行いその積をDCT係数と
して作業レジスタ22に書き込む。
【0100】一方、検出結果に基づいて、量子化部23
は、入力データの値がゼロであった場合、乗算と作業レ
ジスタ22への書き込みを行わず、速やかに次のデータ
を符号復号部15から受け取る。これにより、量子化部
23は、ゼロ係数の演算に要する時間と、その書き込み
に要する時間だけ、逆量子化処理全体に要する時間を短
くする。
【0101】1ブロックの処理が終了して作業レジスタ
22への書き込みが終了すると、量子化部23は変換部
21に対して書き込み完了フラグを発生する。これを受
け取った変換部21は、作業レジスタ22の内容を読み
出して、逆DCTを実行して画像データを復元し、その
画像データをデータバッファ11aに格納する。この画
像データは、外部から読み出される。
【0102】変換部21は、作業レジスタ22から処理
単位(1ブロック)分のDCT係数の読み出しを終了す
ると、量子化部23に対して読み出し完了フラグを発生
する。量子化部23は、その完了フラグに応答して次の
データに対する逆量子化処理を実施する。尚、量子化部
23は、変換部21が逆DCT処理を行っているときに
逆量子化処理を実施ししてDCT係数を得ておき、完了
フラグに応答してDCT係数を作業レジスタ22に格納
するようにしても良い。
【0103】上記の処理を繰り返し実行することで、画
像符号化装置20は、圧縮データを復号化して画像デー
タを再生する。以上記述したように、本実施の形態によ
れば、以下の効果を奏する。
【0104】(1)上記第一実施形態と同様に、変換部
21は、ゼロ係数を作業レジスタ22に格納しない。ま
た、量子化部23は、ゼロ係数に対する量子化・逆量子
化処理を省略するとともに、作業レジスタ22に対する
ゼロ係数の格納を停止する。その結果、処理時間が短く
なり、処理を高速化することができる。
【0105】(2)作業レジスタ22は、変換部21又
は量子化部23から入力されるクリア信号CLR1,C
LR2に応答し、全領域を一括してクリアする。その結
果、変換部21,量子化部23が作業レジスタ22にゼ
ロを書き込んでクリアする必要が無く、変換部21,量
子化部23における処理を簡略化することができる。ま
た、作業レジスタ22が自身で全領域をクリアするた
め、そのクリアしている間に変換部21,量子化部23
はそれぞれ変換処理、量子化処理を行うことができるた
め、処理時間が短くなり、処理を高速化することができ
る。
【0106】尚、前記実施形態は、以下の態様に変更し
てもよい。 ○上記第二実施形態において、変換部21の処理順序を
変更しても良い。即ち、変換部21は、先ず画像データ
に対するDCT演算を行ってDCT係数を得る。次に、
変換部21は、クリア信号CLR1を出力し、作業レジ
スタ22をクリアする。その後、変換部21は、DCT
係数を作業レジスタ22に格納する。作業レジスタ22
のクリアは、量子化部23が全てのDCT係数を読み取
った後に行われなければならない。即ち、上記の順番で
処理することで、量子化部23が量子化処理を行ってい
る間にDCT演算を行うことができ、符号化処理に要す
る時間を短縮することができる。
【0107】(第三実施形態)以下、本発明を具体化し
た第三実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便
宜上、第一実施形態と同様の構成については同一の符号
を付してその説明を一部省略する。
【0108】図3は、画像符号化装置30のブロック回
路図を示す。この画像符号化装置30は、変換手段とし
ての空間周波数変換部(以下、変換部という)31、し
きい値レジスタ32、係数記憶手段としての作業バッフ
ァ33、量子化手段としての量子化部13、量子化テー
ブル14、符号化手段としての符号復号部15、符号化
テーブル16を備えている。
【0109】変換部31は、データバッファ11a、ア
ドレス発生回路11b、比較補正回路(以下、補正回路
という)31a、出力回路31b、ゼロ係数検出回路
(以下、検出回路という)31cを備えている。
【0110】データバッファ11aには、1ブロック分
の画像データが入力される。変換部31は、画像データ
をDCT処理して64個のDCT係数を得る。補正回路
31aは、しきい値レジスタ32に格納された比較係数
を読み出す。比較係数の値は、量子化部13により量子
化する際に使用する係数(量子化ファクタ)、即ち量子
化テーブル14に格納された量子化ファクタの最小値に
基づいて設定されている。詳しくは、量子化ファクタの
最小値をQmin とすると、比較係数の値には、その最小
値Qmin の2分の1(=Qmin /2)の小数部を切り上
げた値が設定されている。
【0111】図4は、図3の量子化テーブル14に格納
された量子化ファクタの一例を示す。この図4におい
て、量子化ファクタの最小値に丸を付けて示してある。
このような量子化ファクタの場合、式入りレジスタ32
には、「5」(=10/2)が予め格納される。
【0112】補正回路31aは、入力されるDCT係数
の絶対値と、しきい値レジスタ32から読み出した比較
係数の値を比較する。その比較結果に基づいて、補正回
路31aは、DCT係数の値が比較係数の値以上の場合
には当該DCT係数を、DCT係数の値が比較係数の値
よりも小さい場合にはゼロ係数を出力回路31bへ出力
する。
【0113】これは、量子化部13における量子化結果
に基づいている。即ち、量子化部13は、入力されるD
CT係数に対応して量子化テーブル14から読み出した
量子化ファクタにてそのDCT係数を量子化する。詳し
くは、量子化部13は、DCT係数を量子化ファクタで
除算し、その商の小数部を四捨五入して量子化結果を得
る。従って、量子化ファクタの1/2の値よりも小さな
DCT係数は、除算及び四捨五入の結果がゼロとなる。
【0114】即ち、変換部31は、補正回路31aによ
り、量子化結果がゼロとなるDCT係数をゼロ係数に補
正している訳である。このことは、変換部31及び量子
化部13が扱うゼロ係数の数を、補正前のDCT係数に
含まれるゼロの数よりも多くする。
【0115】図5は、図13のDCT係数に対して上記
補正処理を行った結果を示す。この図5により、補正後
のDCT係数D2aが、図13に示す補正前のDCT係
数に比べてゼロの数が多いことが明らかとなる。
【0116】検出回路31cは、補正回路31aから出
力される係数がゼロ係数か否かを検出し、その検出結果
に基づく制御信号を出力回路31bへ出力する。出力回
路31bは制御信号に応答し、検出結果に基づいてゼロ
以外の値を持つDCT係数を作業バッファ33へ出力
し、ゼロ係数の出力を抑止する。
【0117】このとき、変換部31が作業バッファ32
をアクセスする数は、DCT係数(補正前)をそのまま
作業バッファ32へ格納する場合に比べて少ない。これ
は、補正後のDCT係数にゼロが補正前に比べて多く含
まれるからである。これにより、変換部31は、短時間
でDCT係数を作業バッファ32に格納することができ
る。
【0118】作業バッファ32は、第一実施形態の作業
メモリ12と同じ構成を持つ。従って、変換部31は、
符号化処理を開始すると、第一実施形態と同様に先ず作
業バッファ32をクリアする。
【0119】作業バッファ32に格納されたDCT係数
は、量子化部13により読み出され量子化される。量子
化部13は、第一実施形態と同様に動作し、作業バッフ
ァ32から読み出したDCT係数を順次量子化する。こ
の時、量子化部13の検出回路13b(図1参照)は、
読み出したDCT係数がゼロ係数か否かを検出する。量
子化部13は、その検出結果に基づいて、DCT係数が
ゼロ係数の場合に、そのDCT係数に対する量子化処理
を実行しない。そして、量子化部13が作業バッファ3
2から読み出す1ブロック分のDCT係数は、変換部3
1による補正前のDCT係数に比べてゼロ係数の数が多
い。換言すれば、量子化部13が読み出す1ブロック分
のDCT係数のうち、ゼロ以外の値を持つDCT係数の
数は、補正前のDCT係数に含まれるゼロ以外の値を持
つ係数の数よりも少ない。即ち、量子化部13が量子化
するDCT係数の数が少ない。これにより、量子化部1
3は、短時間で1ブロック分のDCT係数に対する量子
化処理を終了することができる。
【0120】更に、量子化部13は、検出結果に基づい
て、ゼロ以外の値を持つDCT係数を作業バッファ32
から読み出すと、その読み出したアドレスに対してゼロ
を書き戻して作業バッファ32をクリアする。この場合
においても、ゼロ以外の値を持つDCT係数の数が、補
正前のDCT係数に含まれるそれに比べて少ないため、
量子化部13が作業バッファ32をアクセス(書き戻
す)する回数が少ない。このようにして、量子化部13
は、短時間で作業バッファ32に対するアクセス時間を
実行することができる。
【0121】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)しきい値レジスタ32には、量子化部13にて量
子化に用いられる量子化ファクタのうち、最小値を考慮
したしきい値が予め記憶される。変換部31の補正回路
31aは、変換処理によって得たDCT係数としきい値
とを比較し、しきい値よりも小さいDCT係数の値をゼ
ロに補正するようにした。しきい値より小さいDCT係
数は、量子化部13の量子化結果がゼロになる。その結
果、量子化部13による量子化結果がゼロになるDCT
係数を予めゼロ係数として扱うことで、そのゼロ係数の
ための作業バッファ33に対するアクセス時間、量子化
部13における量子化処理に必要な時間を省略して処理
時間を短くし、処理を高速化することができる。
【0122】尚、前記実施形態は、以下の態様に変更し
てもよい。 ○上記第三実施形態では、64個のDCT係数,量子化
ファクタに対して1つのしきい値をしきい値レジスタ4
5に格納する構成としたが、画像データの処理単位を複
数の小領域に分割し、各小領域に対応する量子化ファク
タの最小値を式入りレジスタ45に格納する構成として
も良い。例えば、図6に示すように、DCT係数D1を
4つの領域D1a,D1b,D1c,D1dに分割す
る。これに対して、図7に示すように、量子化ファクタ
R1を4つの領域R1a,R1b,R1c,R1dに分
割する。そして、各領域R1a〜R1dに含まれる量子
化ファクタの最小値(10,24,18,68)を考慮
し、それら最小値の1/2の小数部を切り上げた値を各
領域D1a〜D1dに対応するしきい値としてしきい値
レジスタ45に格納する。即ち、しきい値レジスタ45
は、分割した領域の数に対応してしきい値を格納する領
域を持つ。図8は、しきい値レジスタ45に格納したし
きい値(5,12,9,34)とDCT係数D1を比較
し補正した結果を示す。この補正後のDCT係数D2b
は、図5の補正後のDCT係数D2aに比べてゼロの値
を持つDCT係数の数が多い。従って、その分だけ、変
換部31が作業バッファ33をアクセスする回数が更に
少なくなる。また、量子化部13において、量子化する
DCT係数の数が少なくなるため、処理時間が短くな
る、即ち高速な処理が可能となる。
【0123】(第四実施形態)以下、本発明を具体化し
た第四実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便
宜上、第一実施形態と同様の構成については同一の符号
を付してその説明を一部省略する。
【0124】図9は、画像符号化装置40のブロック回
路図を示す。この画像符号化装置40は、変換手段とし
ての空間周波数変換部(以下、変換部という)41、係
数記憶手段としての作業メモリ42、量子化手段として
の量子化部43、量子化テーブル14、符号化手段とし
ての符号復号部15、符号化テーブル16を備えてい
る。
【0125】変換部41は、データバッファ11a、ア
ドレス発生回路11b、ゼロ係数検出回路(以下、検出
回路という)41a、付加情報格納レジスタ(以下、レ
ジスタという)41bを備えている。データバッファ1
1aには、1ブロック分の画像データが入力される。変
換部41は、画像データをDCT処理して64個のDC
T係数を得る。
【0126】検出回路41aは、DCT係数の値がゼロ
か否か、即ちDCT係数がゼロ係数か否かを検出する。
検出回路41aは、その検出結果に基づいて、DCT係
数に対応する付加情報をレジスタ41bに格納する。こ
の付加情報は、DCT係数が量子化部43にとって有効
か無効かを示す情報である。有効なDCT係数は、量子
化が必要なDCT係数、即ちゼロ以外の値を持つDCT
係数を量子化部43にとって有効とし、量子化が不要な
DCT係数、即ちゼロ係数を量子化部43にとって無効
としている。
【0127】レジスタ41bは、1ブロック分のDCT
係数の数に対応するビット数、即ち64ビットのレジス
タであり、MSBからLSBに向かってジグザグスキャ
ンに対応したビット配列を持つ。検出回路41aは、ジ
グザグスキャンにて作業メモリ42から読み出されるD
CT係数の順番に対応するビット位置に、検出結果の付
加情報を格納する。
【0128】即ち、変換部41は、DCT処理にて得た
各DCT係数が有効か無効かを判断し、その判断結果を
レジスタ41bに格納すると共に、有効なDCT係数の
みを作業メモリ42に格納する。そして、変換部41
は、1ブロック分のDCT係数に対する処理を終了する
と、量子化部43に対して書き込み完了フラグを発行す
る。
【0129】量子化部43は、完了フラグを受け取る
と、量子化処理を開始する。即ち、量子化部43は、作
業メモリ42に格納されたDCT係数をジグザグ・スキ
ャンにて読み出し、その係数を量子化テーブル14に格
納された量子化ファクタに基づいて量子化する。
【0130】この時、量子化部43は、レジスタ41b
のMSBから順に付加情報を1ビットずつ読み出す。そ
して、量子化部43は、読み出した付加情報が有効を示
す情報の場合、その付加情報に対応するアドレスに格納
されたデータを読み出す。このデータは、変換部41か
ら格納されたDCT係数である。即ち、量子化部43
は、有効を示す情報に基づいてDCT係数を作業メモリ
42から読み出し、そのDCT係数を量子化する。そし
て、量子化部43は、量子化結果を符号復号部15へ出
力する。
【0131】一方、量子化部43は、読み出した付加情
報が無効を示す情報の場合、ゼロを符号復号部15へ出
力し、次の付加情報を読み出す。即ち、量子化部43
は、無効を示す情報に対応するアドレスに格納されたデ
ータの読み出しと、それに対する量子化処理を省略す
る。これにより、量子化部43は、無効な情報に対応す
るDCT係数、即ちゼロの値を持つDCT係数に対する
作業メモリ42のアクセスと量子化処理を省略する。更
に、量子化部43は、作業メモリ42から読み出したデ
ータがゼロ係数か否かを検出する必要がない。このこと
は、量子化部43におけるアクセス時間及び量子化処理
時間を短くする。従って、量子化部43は、量子化処理
を高速に行うことができる。
【0132】尚、量子化部43は、レジスタ41bから
読み出した付加情報に基づいて、有効な情報に対応する
アドレスからのみデータを読み出し、無効な情報に対応
するアドレスに対してゼロを用いる。従って、変換部4
1がDCT係数を書き込んだアドレス以外のアドレスに
どのような値が保持されていてもよい。即ち、作業メモ
リ42をクリアする必要がなく、その分処理を簡略にす
ることができるとともに処理時間を短縮することができ
る。
【0133】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)変換部41は、検出回路41aの検出結果に基づ
いて、DCT係数が量子化部43にとって有効か無効か
を示す付加情報をレジスタ41bに格納するようにし
た。量子化部43は、付加情報を読み出し、その付加情
報が無効を示す場合に、その付加情報に対するDCT係
数の読み出し,量子化を省略するようにした。その結
果、量子化部43にとって無効となるDCT係数に対す
る処理の時間だけ、処理時間が短くなり、処理を高速化
することができる。
【0134】(2)量子化部43は、付加情報が無効を
示す場合に、その付加情報に対応するDCT係数の読み
出しを省略するようにした。その結果、読み出しを行わ
ない領域にどのようなデータが書き込まれていても良い
ため、作業メモリ42をクリアする必要が無く、その分
処理を簡略化すると共に、その処理に必要な時間、処理
を高速化することができる。
【0135】尚、前記実施形態は、以下の態様に変更し
てもよい。 ○上記第四実施形態において、レジスタ41bをシフト
レジスタ構造にしておき、量子化部43からの読み出し
に対応してシリアルに出力するようにしてもよい。
【0136】○上記実施形態では、付加情報を格納する
レジスタを変換部41に備える構成としたが、これに限
定されず、量子化部43に設ける、独立して設けるな
ど、適宜変更して実施しても良い。
【0137】(第五実施形態)以下、本発明を具体化し
た第五実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便
宜上、第一実施形態と同様の構成については同一の符号
を付してその説明を一部省略する。
【0138】図10は、画像符号化装置50のブロック
回路図を示す。この画像符号化装置50は、画像メモリ
51、レジスタ52、比較器53、フリップフロップ5
4、変換手段としての空間周波数変換部(以下、変換部
という)55、係数記憶手段としての作業メモリ12、
量子化手段としての量子化部13、量子化テーブル1
4、符号化手段としての符号復号部15、符号化テーブ
ル16を備えている。
【0139】画像メモリ51は、1ブロック分の画像デ
ータを記憶可能な容量を持つ。画像メモリ51には、符
号化を行う場合に入力される1ブロック分の画像データ
が入力される。この画像データは、レジスタ52及び比
較器53に入力される。
【0140】レジスタ52は、1つの画像データを記憶
可能な容量を持つ。レジスタ52は、1ブロックの先頭
に入力される画像データ、即ち、図12の左上の画素の
画像データを記憶する。レジスタ52は、記憶した画像
データ(これを他の画像データと区別するために先頭デ
ータという)を比較器53に出力する。
【0141】比較器53は、レジスタ52から入力され
る先頭データと順次入力される画像データの値を比較
し、その比較結果を一致情報又は不一致情報としてフリ
ップフロップ54へ出力する。フリップフロップ54
は、1ブロック分の画像データの符号化開始時に、例え
ば変換部55によりリセットされる。フリップフロップ
54は、一致情報に基づいてセットする。
【0142】詳述すると、比較器53は、、先頭データ
と画像データの値が一致する場合には一致情報として
「0」を、一致しない場合には不一致情報として「1」
をフリップフロップ54へ出力する。フリップフロップ
54は、「1」に応答してセットし、「1」のデータを
変換部55へ出力する。
【0143】従って、1ブロック分の画像データが画像
メモリ51に格納されると、比較器53は先頭データと
1ブロック分の各画像データとを比較する。そして、先
頭データと各画像データのうちの1つでも値が異なる
と、フリップフロップ54がセットされる。即ち、先頭
データと全画像データの値が一致する場合、フリップフ
ロップ54はリセット状態のままとなる。
【0144】変換部55は、フリップフロップ54の状
態に基づいて、画像メモリ51から画像データの読み出
しとDCT処理を行う。詳しくは、変換部55は、フリ
ップフロップ54から「1」が入力される、即ち、フリ
ップフロップ54がセットされた場合、画像メモリ51
に格納された全画像データを読み出し、これに対してD
CT処理を行う。そして、変換部55は、第一実施形態
と同様に、DCT処理にて得たDCT係数を作業メモリ
12に格納する。
【0145】一方、フリップフロップ54から「0」が
入力される、即ち、フリップフロップ54がリセット状
態にある場合、先頭データと全画像データとが一致す
る、即ち、画像メモリ51には同じ値の画像データが格
納されている。全て同じ値を持つ画像データに対して得
られるDCT係数は、そのDCT成分のみ有効な値を持
ち、交流成分(AC成分)はゼロとなる。従って、変換
部55は、画像メモリ51に格納された先頭データを読
み出し、これに対して直流成分(DC成分)の計算のみ
を行い、交流成分を全てゼロとする。これにより、1ブ
ロックの画像データが全て同じ値を持つ場合の処理時間
を短くする、即ち処理を高速化することができる。
【0146】量子化部13は、第一実施形態と同様に動
作する。即ち、量子化部13は、作業メモリ12から読
み出したDCT係数の値がゼロか否かを検出し、ゼロの
値を持つDCT係数に対する量子化処理を省略するとと
もに、そのDCT係数に対する量子化結果としてゼロを
符号復号部15へ出力する。これにより、量子化処理に
要する時間を短くする、即ち、量子化処理の高速化を図
ることができる。
【0147】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)比較器53は、レジスタ52に格納された先頭デ
ータと画像データとを比較し、その比較結果に基づいて
一致情報又は不一致情報をフリップフロップ54へ出力
する。フリップフロップ54は、不一致情報に基づいて
セットする。変換部55は、フリップフロップ54がリ
セット状態にある時に、その画像データに対する直流成
分の計算のみを行い、交流成分の計算を省略して交流成
分をゼロとするようにした。その結果、全画像データが
同一値の場合における処理時間が短くなり、処理を高速
化することができる。
【0148】尚、前記実施形態は、以下の態様に変更し
てもよい。 ○上記第五実施形態では、比較器53は、レジスタ52
に格納された先頭データと画像データが一致する場合に
一致情報として「0」を出力する構成としたが、比較に
幅を持たせるようにしてもよい。即ち、先頭データとの
差が所定の範囲内にある画像データを先頭データと一致
すると判断する。先頭データとの差の範囲を、圧縮した
符号データを伸長して表示するときに視覚上目立たない
範囲とする。これには、図11に示す比較器60を用い
る。
【0149】比較器60は、画像データのビット数に対
応した8個の排他的論理和回路(XOR回路)610〜
617、8入力OR回路62、AND回路63a,63
bを備える。各XOR回路610〜617には、対応す
る先頭データ信号F0〜F7、画像データ信号C0〜C
7が入力される。先頭データ,画像データの下位2ビッ
トに対応するXOR回路610,611の出力端子は、
AND回路63a,63bの入力端子に接続され、それ
らAND回路63a,63bにはマスク信号M0,M1
が入力される。先頭データ,画像データの上位6ビット
に対応するXOR回路612〜617の出力端子と、A
ND回路63a,63bの出力端子は、OR回路62の
入力端子に接続され、そのOR回路62から比較結果が
出力される。
【0150】この比較器60は、Lレベルのマスク信号
M0,M1に基づいて先頭データの各ビットと画像デー
タの各ビットの比較結果のうち、下位2ビットの比較結
果をマスクすることができる。この下位2ビットが上記
した先頭データとの差の範囲である。これにより、比較
器60は、先頭データと画像データの各上位6ビットが
一致する場合に、比較結果として一致情報を出力する。
これにより、先頭データに近い値(範囲内の値)を持つ
画像データを先頭データと同じ値を持つとして扱うこと
で、全ての画像データが一致すると判断する確率を高く
する、即ち、空間周波数変換により生成されるDCT係
数の交流成分がゼロになる確率を高くする。これによ
り、作業効率を高める、即ち、符号化処理の高速化を図
ることができる。
【0151】また、前記第一〜第五実施形態は、以下の
態様に変更してもよい。 ○上記第一〜第五実施形態は、JPEG方式により画像
データを符号化して圧縮データを作成する画像符号化装
置10〜50に具体化したが、MPEG(Moving Pictu
re Experts Group)方式等の他の方式により画像データ
を符号化する画像符号化装置に具体化して実施してもよ
い。
【0152】○上記第一〜第五実施形態は、空間周波数
変換(直交変換)として離散コサイン変換(DCT)を
用いたが、離散フーリエ変換、アダマール変換、カルー
ネンレーベ(KL)変換等の手法を用いて実施してもよ
い。また、エントロピー符号化としてハフマン符号化を
用いて符号化・復号化を行ったが、算術符号化、Lempel
-Ziv符号化等を用いて実施してもよい。
【0153】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至11
に記載の発明によれば、ゼロの値を持つ変換係数に対す
る係数記憶手段への格納,量子化を省略することで、各
処理時間を短くして符号化処理を高速化することができ
る。
【0154】また、請求項7乃至9に記載の発明によれ
ば、予め設定したしきい値よりも小さい変換係数をゼロ
に補正し、その変換係数に対する各処理を省略すること
で、各処理時間を短くして符号化処理を高速化すること
ができる。
【0155】また、請求項10,11に記載の発明によ
れば、ゼロの値を持つ変換係数に対して無効を示す付加
情報を記憶し、量子化手段が無効を示す情報に対応する
変換係数に対する処理を省略することで、処理時間を短
くして符号化処理を高速化することができる。
【0156】また、請求項12乃至17に記載の発明に
よれば、各画像データを比較し、全画像データが一致す
る場合に、変換手段において直流成分の計算のみを行う
ことで、処理時間を短くして符号化処理を高速化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の画像符号化装置のブロック回
路図。
【図2】 第二実施形態の画像符号化装置のブロック回
路図。
【図3】 第三実施形態の画像符号化装置のブロック回
路図。
【図4】 量子化ファクタの説明図。
【図5】 補正後のDCT係数の説明図。
【図6】 領域分割したDCT係数の説明図。
【図7】 領域分割した量子化ファクタの説明図。
【図8】 領域分割による補正後のDCT係数の説明
図。
【図9】 第四実施形態の画像符号化装置のブロック回
路図。
【図10】 第五実施形態の画像符号化装置のブロック
回路図。
【図11】 別の比較器の回路図。
【図12】 画像データの説明図。
【図13】 DCT係数の説明図。
【符号の説明】
11,21,31,41,55 変換手段としての変換
部 12 記憶手段としての作業メモリ 13 量子化手段としての量子化部 14 符号化手段としての符号復号部 22 記憶手段としての作業レジスタ 33 記憶手段としての作業バッファ 11c,13b,31c,41a 検出手段としてのゼ
ロ係数検出回路 CLR1,CLR2 クリア信号 32 しきい値レジスタ 31a 比較補正手段としての比較補正回路 41b 付加情報記憶手段としての付加情報用レジスタ 51 画像記憶手段としての画像メモリ 52 レジスタ 53,60 比較手段としての比較器 54 フリップフロップ
フロントページの続き (72)発明者 岡田 雅樹 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK12 LC09 MA04 MA23 MC01 MC14 MC22 MC26 ME02 PP01 PP04 SS14 UA02 UA05 UA38 5C078 AA04 BA21 CA31 DA00 DA01 DA02 DB11 DB18

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを符号化した符号データを出
    力する画像符号化装置であって、 所定の処理領域の画像データを2次元の空間周波数の変
    換係数に変換し、該変換係数を出力する変換手段と、 前記変換係数を予め設定された量子化ファクタに基づい
    て量子化し、その量子化結果を出力する量子化手段と、 前記量子化結果に所定の符号を割り当て、その結果を圧
    縮データとして出力する符号化手段と、 前記処理領域の画像データに対する変換係数を格納する
    領域を持ち、該領域が予めクリアされ、前記変換手段に
    より変換係数が対応する領域に格納される係数記憶手段
    と、を備え、 前記変換手段は、前記変換係数のうち、ゼロ以外の変換
    係数を前記係数記憶手段に出力するようにした画像符号
    化装置。
  2. 【請求項2】 前記変換手段は、前記変換係数がゼロか
    否かを検出する検出手段を備え、該検出手段の検出結果
    に基づいて、前記変換係数がゼロの場合に、当該係数の
    書き込みを停止することを特徴とする請求項1に記載の
    画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記量子化手段は、前記係数記憶手段か
    ら読み出した変換係数がゼロか否かを検出する検出手段
    を備え、その検出結果に基づいて、ゼロの変換係数に対
    する量子化処理を抑止するとともに、ゼロをその変換係
    数に対する量子化結果として出力することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記量子化手段は、前記検出手段の検出
    結果に基づいて、前記係数記憶手段からゼロ以外の変換
    係数を読み出した場合に、当該変換係数を読み出した領
    域にゼロを書き込むことを特徴とする請求項3に記載の
    画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記変換手段又は前記量子化手段によっ
    て、符号化時にただ一度だけ前記係数記憶手段の全領域
    にゼロが書き込むことによりクリアを行うことを特徴と
    する請求項1に記載の画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記係数記憶手段は、外部から入力され
    るクリア信号に応答して全領域を一括してクリアする機
    能を持ち、前記変換手段又は前記量子化手段は、1ブロ
    ック分のデータの処理を行う毎に前記クリア信号を前記
    係数記憶手段に出力することを特徴とする請求項1に記
    載の画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 予め設定されたしきい値を保持するレジ
    スタと、 前記変換係数と前記レジスタのしきい値とを比較し、し
    きい値より小さい変換係数をゼロに補正する比較補正回
    路と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像
    符号化装置。
  8. 【請求項8】 前記レジスタは、処理領域を複数の小領
    域に分割し、各小領域毎に予め設定されたしきい値を保
    持し、 前記比較補正回路は、前記変換係数と該係数が含まれる
    小領域に対応するしきい値を比較し、しきい値より小さ
    い前記変換係数をゼロに補正することを特徴とする請求
    項7に記載の画像符号化装置。
  9. 【請求項9】 前記しきい値は、前記量子化ファクタの
    最小値の2分の1の小数部を切り上げることにより得ら
    れる値であることを特徴とする請求項7に記載の画像符
    号化装置。
  10. 【請求項10】 前記検出手段の検出結果に基づいて、
    各変換係数が有効か無効かを示す付加情報を記憶する付
    加情報記憶手段を備え、 前記量子化手段は、付加情報記憶手段に記憶された付加
    情報に基づいて前記係数記憶手段から変換係数の読み出
    しと、読み出した変換係数に対する量子化処理を実施す
    ることを特徴とする請求項2に記載の画像符号化装置。
  11. 【請求項11】 前記量子化手段は、前記付加情報に基
    づいて、有効な変換係数のみを前記係数記憶手段から読
    み出し、該変換係数に対する量子化処理を実施してその
    結果を前記符号化手段に出力し、無効な変換係数に対し
    てゼロを量子化結果として前記符号化手段に出力するこ
    とを特徴とする請求項10に記載の画像符号化装置。
  12. 【請求項12】 画像データを符号化した符号データを
    出力する画像符号化装置であって、 所定の処理領域の画像データを記憶する画像記憶手段
    と、 前記画像記憶手段に記憶された各画像データを比較し、
    その比較結果に基づいて一致情報又は不一致情報を出力
    する比較手段と、 前記一致情報又は不一致情報に基づいて、前記画像記憶
    手段から画像データを読み出し、該画像データを2次元
    の空間周波数の変換係数に変換する変換手段と、 前記変換係数を予め設定された量子化ファクタに基づい
    て量子化し、その量子化結果を出力する量子化手段と、 前記量子化結果に所定の符号を割り当て、その結果を圧
    縮データとして出力する符号化手段と、を備えたことを
    特徴とする画像符号化装置。
  13. 【請求項13】 前記比較手段は、前記画像データの全
    てが同じ値の場合に一致情報を出力することを特徴とす
    る請求項12に記載の画像符号化装置。
  14. 【請求項14】 前記比較手段は、前記画像データの下
    位の1又は複数ビットに対してマスク可能に構成された
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像符号化装置。
  15. 【請求項15】 前記変換手段は、前記比較手段からの
    一致情報に基づいて、前記画像データに対して直流成分
    の変換係数を求め、交流成分の変換係数をゼロとするこ
    とを特徴とする請求項12に記載の画像符号化装置。
  16. 【請求項16】 前記所定領域の画像データのうち、最
    初に入力される画像データを保持するレジスタを備え、 前記比較手段は、前記レジスタに保持された画像データ
    と、順次入力される画像データとを比較するように構成
    されたことを特徴とする請求項12に記載の画像符号化
    装置。
  17. 【請求項17】 前記所定の処理領域の画像データに対
    する処理を開始する毎にリセットされ、前記比較手段の
    比較結果に基づく不一致情報によりセットされるフリッ
    プフロップを備え、 前記変換手段は、前記フリップフロップのセット又はリ
    セットの状態に基づいて前記変換処理を実施することを
    特徴とする請求項12に記載の画像符号化装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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