JPH08116108A - 磁気式センサ - Google Patents

磁気式センサ

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JPH08116108A
JPH08116108A JP6247395A JP24739594A JPH08116108A JP H08116108 A JPH08116108 A JP H08116108A JP 6247395 A JP6247395 A JP 6247395A JP 24739594 A JP24739594 A JP 24739594A JP H08116108 A JPH08116108 A JP H08116108A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
section
wiring
magnetic
ferromagnetic substance
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Pending
Application number
JP6247395A
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English (en)
Inventor
Akira Tanaka
彰 田中
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強磁性体薄膜を用いた磁気式センサにおい
て、検出部と端子部との接続部分の抵抗、即ち配線抵抗
を減少させ、△R/Rの向上を図る。 【構成】 配線部としてNi−B合金膜を無電界メッキ
法で形成させる。この場合、0.5〜1μm厚が最適範
囲である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業機械、OA機器等
に組み込まれる磁気式ロ−タリ−エンコ−ダ−あるいは
磁気式リニアスケ−ル等に使用される磁気式センサに関
する。
【0002】
【従来の技術】特開昭59−189688に記載の従来
の磁気式センサの断面構造を図2に示す。非磁性基板1
上に強磁性体薄膜2からなる検出部を形成するととも
に、検出部を端子部まで延長し配線部を形成する。一般
に、磁気式センサと外部電気回路との接続はFPC(フ
レキシブルケ−ブル)3を介しておこなわれるため、端
子部に半田4を付ける必要がある。強磁性体薄膜2の膜
厚は、所定の特性を得るため約500A以下と薄く、そ
の延長である配線部も薄いため、半田形成時に配線部が
半田4に食われてしまう。このため、半田迎え用のパ−
マロイ膜6を端子部に上乗せする必要がある。また、保
護膜5は、SiO2膜5a及びポリイミド膜5bからな
っているが、ウェットエッチングによりSiO2膜5a
の端子窓を形成するときに、強磁性体薄膜2の剥がれを
防止するために、強磁性体薄膜2の下部にCr膜7が必
要になる。そのため層構成は、強磁性体薄膜2、SiO
2膜5a、ポリイミド膜5b、半田迎え用のパ−マロイ
膜6及びCr膜7の5層構造をとっている。また、この
ように検出部を延長して同一材料により配線部を形成す
る構造をとると、配線抵抗が高くなり、△R/Rが低下
してしまう。これを改善する目的で、配線部の幅を広げ
るとセンサ全体の大きさが大きくなってしまうという問
題点があった。上記の問題点を解決するために、特開昭
60−102781や特開昭60−117692に記載
の磁気式センサが提案されており、これを図3に示す。
配線部の抵抗を小さくするため、検出部とは異なる材料
で配線部を形成するものである。配線部は、比抵抗の低
いAl合金膜8を2000〜4000Aの厚さに付着さ
せて使用し、かつ非磁性基板1とAl合金膜8との密着
性を向上させるため、Al合金膜8と非磁性基板1との
間にCr膜7を介在させる。これらのAl合金膜8及び
Cr膜7は、半田付け性が悪いために、端子部には半田
迎え用のパ−マロイ膜6などが上乗せされる。そのため
層構成は、強磁性体薄膜2、Al合金膜8、Cr膜7、
SiO2膜5a、ポリイミド膜5b及び半田迎え用のパ
−マロイ膜6の6層構造をとっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、ロ−タリ−エン
コ−ダ−やリニアスケ−ルにおいては、小型化、低価格
化が要求されている。ロ−タリ−エンコ−ダ−やリニア
スケ−ルに使われる磁気式センサは、半導体などの製造
に使われるスパッタリング技術やリソグラフィ技術を用
いてつくられている。従来技術の磁気式センサのよう
に、検出部と配線部を同一材料で形成すると、層構成は
少ないもののセンサの大きさが大きくなり小型化ができ
ない。また、配線部をCr膜7とAl合金膜8の積層で
作製した場合、強磁性体薄膜2や半田迎え用パ−マロイ
膜6の他に、配線部としてCr膜7とAl合金膜8を2
回付着しパタ−ニングしなければならず、製造工程が長
くなるばかりか製造コストがかかる。また、配線材料に
使われるAl合金膜8は、多くの系が検討されているも
のの耐湿性は十分とはいえない。そこで、本発明は、膜
構成を少なくし製造工程を短縮させるとともに、安価で
信頼性の高い磁気式センサを製造することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、非磁性基板上に強磁性体薄膜からなる検出
部を形成し、検出部と端子部の間を配線部で接続し、そ
れらの上面を保護膜で被った磁気式センサにおいて、配
線部を検出部の延長部分とその上に形成した無電解Ni
−B合金膜(0.1wt%〜2.0wt%)とで形成し
た磁気式センサである。Bの含有量は、2.0wt%以上
では比抵抗の増加するため、Bは前記範囲が好ましい。
Ni−Bの膜厚は0.5μm以下では、配線抵抗が高く
なるため磁気抵抗変化率の値が十分でない。1μm以上
では、これを保護するSiO2膜が厚くなりその製法上
長時間を要するため好ましくない。したがって、Ni−
B合金膜の膜厚範囲は、0.5〜1μmの厚みが好まし
い。
【0005】
【作用】検出部の強磁性体薄膜は、比較的非磁性基板と
の密着性が良く検出部を延長することによりCr膜の代
替となり、これを省略できる。また、配線部以外をレジ
ストで被い配線部のみに無電解メッキをすれば配線部の
膜形成とパタ−ニングを同時に形成できる。無電解メッ
キ膜の材質は、比抵抗の低いNi−B合金膜(0.1w
t%〜2.0wt%)を厚く(0.5μm〜1μm)付
けることにより特性を満たすことができ、Al合金膜の
代替となる。またこのNi−B合金膜はAl合金膜と異
なり半田付け性がよいため、半田迎え用のパ−マロイ膜
を省略できる。また、Ni−B合金膜は、Al合金膜に
比べ耐食性に優れるため磁気式センサの信頼性が向上す
る。また保護膜は、無機膜(SiO2、Si3N4、他)
と有機膜(ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、他)のうち
1種のみか、2種を重ねて設けることができる。
【0006】
【実施例】本発明の磁気式センサを図1により説明す
る。非磁性基板1上に強磁性体薄膜2からなる検出部を
形成し、その検出部を配線部により端子部へ接続させ、
さらに保護膜5(本実施例ではSiO2膜5aとポリイ
ミド膜5bの2層)で被ってある。本実施例では、非磁
性基板1としては、ガラス基板及びSi基板などがあ
る。強磁性体薄膜2としては、パ−マロイ膜及びNiC
o膜などがある。配線部は、検出部に使用した強磁性体
薄膜2を延長して設けた部分の上に無電解メッキ法にて
Ni−B合金膜9を積層して作成される。SiO2膜5
a及びポリイミド膜5bには端子窓が開けられ、接続用
の半田4はNi−B合金膜9上に直接形成される。な
お、強磁性体薄膜2とNi−B合金膜9とは密着性が良
かった。上記実施例の磁気式センサと、従来例のように
配線部を検出部と同様に強磁性体薄膜2のみで作成した
ものと、Cr膜7上にAl合金膜8を積層して配線部と
した磁気式センサについて磁気抵抗変化率を測定して図
4に示した。本実施例の磁気式センサの磁気抵抗変化率
は、Cr膜7上にAl合金膜8を積層して配線部とした
従来例とほぼ同等である。また同様に上記3種のセンサ
について、プレッシャ−クッカ−テスト(PCT,12
1℃,2気圧,湿度100%)をおこなったときの故障
発生率を図5に示した。図5からわかるように、本実施
例の磁気式センサの耐久性は、配線部を強磁性体薄膜2
のみで作成した従来例とほぼ同等である。
【0007】
【発明の効果】本発明の磁気式センサは、その配線部を
強磁性体薄膜上に、Ni−B合金膜を無電解メッキし積
層したものであるので、磁気抵抗変化率や信頼性を低減
させずに、Cr膜及び迎え半田用のパ−マロイ膜が省略
でき、製造工程が短縮されてコスト低減になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す断面図。
【図2】従来例(ハ゜-マロイ配線)を示す断面図。
【図3】従来例(Cr/Al配線)を示す断面図。
【図4】従来例と実施例の磁気抵抗変化率の比較を示す
グラフ。
【図5】従来例と実施例の対湿性の比較を示すグラフ。
【符号の説明】
1 非磁性基板 2 強磁性体薄膜 3 FPC(フレ
キシブルケ−ブル) 4 半田 5保護膜 (5a SiO2膜 5b ポリ
イミド膜) 7 半田迎え用パ−マロイ膜 7 Cr膜 8 Al合金膜 9 Ni−B合金膜膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性基板上に磁気抵抗効果を示すところ
    パ−マロイ等の強磁性体薄膜を形成し、検出部と端子部
    の間を配線部で接続し、さらに無機保護膜及び有機保護
    膜で被った4層構造の磁気式センサにおいて、配線部を
    無電界メッキ法で形成したことを特徴とする磁気式セン
    サ。
  2. 【請求項2】前記配線部の組成をNi−B合金膜(0.
    1wt%〜2wt%)で形成したことを特徴とする請求
    項1に記載の磁気式センサ。
  3. 【請求項3】前記配線部の膜厚を0.5〜1μmにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気式センサ。
JP6247395A 1994-10-13 1994-10-13 磁気式センサ Pending JPH08116108A (ja)

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JP6247395A JPH08116108A (ja) 1994-10-13 1994-10-13 磁気式センサ

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JP6247395A JPH08116108A (ja) 1994-10-13 1994-10-13 磁気式センサ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014102163A (ja) * 2012-11-20 2014-06-05 Nidec Sankyo Corp 磁気センサ装置
WO2022131060A1 (ja) * 2020-12-18 2022-06-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 磁気センサ

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