JPH08115966A - 真空処理装置およびその使用方法 - Google Patents

真空処理装置およびその使用方法

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JPH08115966A
JPH08115966A JP24748294A JP24748294A JPH08115966A JP H08115966 A JPH08115966 A JP H08115966A JP 24748294 A JP24748294 A JP 24748294A JP 24748294 A JP24748294 A JP 24748294A JP H08115966 A JPH08115966 A JP H08115966A
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JP
Japan
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substrate
chamber
unit
processing apparatus
vacuum processing
Prior art date
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Pending
Application number
JP24748294A
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English (en)
Inventor
Junichi Sato
淳一 佐藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板27に対して所定の処理を施すための3
つの処理チャンバに共通に接続される基板搬送室7の内
には、基板搬送を行う基板搬送ロボット12の他に、基
板27を待機させる基板待機手段13が設けられる。こ
の基板待機手段13は、前記基板搬送ロボット12の上
方にて基板27を載置する基板載置ユニット17と基板
27を上方へ押し上げる基板押上ユニット23とからな
り、両者の動作によって、基板搬送ロボット12に保持
された基板27を、基板載置ユニット17の基板載置部
材に載置させることができるように構成されている。 【効果】 基板搬送室7内に基板27を待機させること
により、基板27の搬出入が迅速に且つ効率よく行え
る。このため、各処理チャンバの稼働率が高まり、真空
処理装置全体としてのスループットが向上する。また、
待機チャンバを基板搬送室7に接続する場合に比して、
クリーンルームを省スペース化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の処理室とこれら
に共通に接続される基板搬送室とを有する、いわゆるマ
ルチャンバ方式の真空処理装置に関し、特に、基板搬送
が効率的に行える構造に関する。また、スループットよ
く所定の処理が行える上記真空処理装置の使用方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年では、半導体装置の製造プロセスに
おいて、異なる処理を行える処理チャンバを必要に応じ
て組み合わせたマルチチャンバ方式の処理装置を用いる
ことが注目されている。この処理装置は基板を大気から
遮断された状態に維持したまま連続処理を行えるため、
従来、自然酸化膜の除去が必要であったプロセスに適用
すると、該自然酸化膜の除去工程を削減することが可能
となる。また、バリヤメタルとAl系材料層を続けて成
膜する場合や、ドライエッチングによるAl系材料層の
パターニング後にイン・ライン・アッシングを行う場合
等、連続処理が有効なプロセスに適用すれば、装置間の
基板搬送に要する時間が節約できる。さらに、処理の安
定性、再現性も向上し、パーティクルの付着も抑制でき
る。
【0003】そして、上記マルチチャンバ方式の処理装
置においては、処理チャンバを交換したり、増やしたり
することが可能であるため、様々なプロセス技術の変化
に対応することもできる。
【0004】図6にマルチチャンバ方式の真空処理装置
の一例を示す。この真空処理装置は、基板に所定の処理
を施すための3つの処理チャンバ1,2,3と、該処理
チャンバ1,2,3がそれぞれゲートバルブ4,5,6
を介して共通に接続される基板搬送室7を有している。
また、該基板搬送室7は、その内部に基板搬送ロボット
12を有すると共に、ゲートバルブ8,9を介してロー
ダ室10、アンローダ室11に接続している。
【0005】上記基板搬送ロボット12は、基板を載置
するハンド部14、該ハンド部11を支持するアーム部
15、該アーム部15に動力を与え所定の動作を行わせ
る駆動部16よりなる。そして、該基板搬送ロボット1
2は、駆動部16にてアーム部15を動作させることに
より、ハンド部14に基板を保持させて、ローダ室10
から基板搬送室7、該基板搬送室7から各処理チャンバ
1,2,3、該基板搬送室7からアンローダ室11等へ
基板搬送を行う。
【0006】ところで、上述のようなマルチチャンバ方
式の真空処理装置においては、複数の処理チャンバ1,
2,3と基板搬送ロボット12とを組み合わせているた
め、各処理チャンバ1,2,3での処理に要する平均時
間tp 、ローダ室10から処理チャンバ1、処理チャン
バ1から処理チャンバ2、処理チャンバ2から処理チャ
ンバ3、処理チャンバ3からアンローダ室11といった
基板搬送に要する平均時間tt のいずれかが全体として
のスループットを劣化させることになる。具体的には、
処理チャンバ数をn(ここではn=3)としたとき、t
p /n≧tt (厳密にはもっと詳細な計算式があるが、
ここでは簡便な式にて表す。)なる関係となった場合、
p が全体のスループットを劣化させ、逆に、tp /n
≦tt なる関係となった場合には、tt が全体のスルー
プットを劣化させる。
【0007】後者の場合、基板搬送に要する時間tt
低減させる方法としては、ゲートバルブ8の開閉を伴う
ローダ室10から基板搬送室7への基板搬入に要する時
間を節約することが考えられる。これは、ローダ室10
から予め取り出しておいた基板を一時的に待機させてお
く待機チャンバ113を設けることにより実現できる。
【0008】この待機チャンバ113は、基板搬送室7
に接続され、ゲートバルブの開閉を伴うことなく、該基
板搬送室7との間で基板搬送が可能となされたチャンバ
である。該待機チャンバ113から処理チャンバ1への
基板搬送は、ゲートバルブ8の開閉を伴わない分、ロー
ダ室10からの基板搬送よりも、短時間で行える。
【0009】なお、ローダ室10から待機チャンバ11
3への基板搬送は、各処理チャンバ1,2,3内で所定
の処理が行われている間、即ち、基板搬送ロボット12
の休止時間を利用して行ってもよいし、ゲートバルブ8
を開放したら、ローダ室10から続けて2枚の基板を取
り出すようにし、そのうち1枚を待機チャンバ113で
待機させるようにしてもよい。
【0010】また、例えば、処理チャンバ3での処理が
処理チャンバ処理1,2での処理より長い時間を要する
ような場合、ある基板に対して処理チャンバ2での処理
が終了しているのに、処理チャンバ3が空かないという
ことが起こるが、このようなときにも、上記待機チャン
バ113内に、処理チャンバ2から取り出した基板を処
理チャンバ3へ搬入可能となるまで待機させることがで
きる。
【0011】このように、待機チャンバ113を設ける
ことによって、基板搬送が効率的に行えるようになるた
め、マルチチャンバ方式の真空処理装置全体としての処
理の効率化が図れ、スループットを向上させることが可
能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
マルチチャンバ方式の真空処理装置においては、多角形
の基板搬送室7の一辺に1つのチャンバがそれぞれ接続
されるため、上記待機チャンバ113を設けると、基板
搬送室7における多角形の一辺が占有されることとな
る。また、待機チャンバ113を設ければ、その分クリ
ーンルーム内の床面積も占有されてしまう。
【0013】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、待機チャンバを設けることな
く、基板搬送の効率化を図れる構成の真空処理装置を提
供することを目的とし、また、スループットよく所定の
処理が行える真空処理装置の使用方法を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る真空処理装
置は、上述の目的を達成するために提案されたものであ
り、基板に対して所定の処理を行う複数の処理室と、こ
れら複数の処理室に共通に接続される基板搬送室と、前
記基板搬送室内に配設され、前記処理室と該基板搬送室
との間で基板の搬出入を行う基板搬送手段とを備えた真
空処理装置において、前記基板搬送室内に、1枚以上の
基板を待機させる基板待機手段を有するものである。
【0015】なお、この真空処理装置において、前記処
理室は、前処理チャンバ、酸化/拡散チャンバ、スパッ
タリング・チャンバ、CVDチャンバ、エッチング・チ
ャンバ、アッシング・チャンバ、後処理チャンバ等、密
閉系であれば、いかなる処理を行うためのチャンバであ
ってもよい。
【0016】また、前記基板搬送室は、前記処理室での
所定処理が行われる前の基板が収納されるローダ室と、
前記複数の処理室での所定の処理全てが終了した基板が
収納されるアンローダ室にも接続され、前記基板搬送手
段は、前記ローダ室およびアンローダ室と前記基板搬送
室との間で基板の搬出入も行えるようになされて好適で
ある。
【0017】この真空処理装置を用いて、基板を前記複
数の処理室間で搬送させながら、該基板に対して一連の
処理を施すに際しては、前記基板待機手段によって、1
枚以上の基板を一時的に前記基板搬送室内に待機させて
いる間、前記基板搬送手段によって、所定の処理室と前
記基板搬送室との間、あるいは、前記ローダ室またはア
ンローダ室と前記基板搬送室との間で、他の基板の搬出
入が行える。
【0018】なお、前記基板待機手段には、ある処理室
から取り出された基板を、他の処理室へ搬入するまでの
間、待機させておいてもよいし、ローダ室から取り出さ
れた基板を、所定の処理室へ搬入するまでの間、待機さ
せておいてもよい。また、前記基板待機手段にて2枚以
上の基板を待機させることが可能である場合には、ある
処理室から取り出された基板とローダ室から取り出され
た基板との両者を待機させてもよい。
【0019】前記基板待機手段は、基板搬送室内にて、
上述の基板搬送手段の動作を妨げることなく基板を待機
させる必要がある。このため、該基板待機手段は、前記
基板搬送手段よりも上方にて基板を載置する基板載置ユ
ニットを有するものであって好適である。
【0020】また、前記基板待機手段には、基板搬送手
段に保持された基板を上方へ押し上げる基板押上ユニッ
トを備えてもよい。なお、この基板押上ユニットに三次
元的な動作を行わせるならば、前記基板載置ユニットは
前記基板搬送手段よりも上方にて固定されていても該基
板載置ユニットに基板を載置させることができるが、該
基板押上ユニットに基板を上下へ平行移動させる動作の
みを行わせるならば、前記基板載置ユニットにも、基板
を受け取るための何等かの動作をさせる必要がある。
【0021】このため、基板載置ユニットを、基板の裏
面の少なくとも一部を支持する基板載置部材と、該基板
載置部材に接続して前記基板押上ユニットの移動軌跡に
一部重なる軌跡を描いて該基板載置部材を移動させる駆
動部材とから構成して好適である。なお、基板載置部材
の動きとしては、基板搬送手段よりも上方の水平面内で
行われる回動運動あるいは直線運動等が挙げられる。
【0022】そして、基板載置部材に基板を載置させる
には、先ず、前記基板押上ユニットによって基板を基板
載置部材よりも上方まで押し上げた後、前記駆動部材に
よって前記基板押上ユニットの移動軌跡に重なる領域に
まで前記基板載置部材を移動させ、次いで、前記基板押
上ユニットによって基板を下方へ移動させて、該基板押
上ユニットに保持された基板の裏面の少なくとも一部を
前記基板載置部材にて支持させればよい。なお、基板の
外周プロファイルが略円形である場合、前記基板載置部
材はリング状部材であって好適である。さらに、前記基
板押上ユニットの移動軌跡に重なる範囲に切欠きが設け
られれば、該リング状部材を前記基板押上ユニットの移
動軌跡に重ねたときに、該リング状部材の内部に該基板
押上ユニットを存在させることができ、該リング状部材
と該基板押上ユニットとの衝突が避けられる。
【0023】また、基板載置ユニットにおいて基板の裏
面の少なくとも一部を支持する基板載置部材は、上述の
ように該基板載置部材自体が移動するものの他に、基板
の外周プロファイルに実質的に沿った開口を有し、かつ
該開口の有効開口寸法を最大時には該基板の外形寸法よ
りも大、最小時には該基板の外形寸法よりも小に変化さ
せる可動部材を備えたものであってもよい。
【0024】そして、このような基板載置部材に基板を
載置させるには、先ず、前記可動部材によって前記開口
の有効開口寸法を基板の外形寸法よりも大とした状態
で、前記基板押上ユニットによって基板を上方へ押し上
げることによって前記開口に基板を通過させた後、前記
可動部材によって該開口の有効開口寸法を基板の外形寸
法よりも小とし、次いで、前記基板押上ユニットによっ
て基板を下方へ移動させて、該基板押上ユニットに保持
された基板の裏面の少なくとも一部を前記基板載置部材
にて支持させればよい。なお、上述のような基板載置部
材を上下に移動させるならば、前記基板押上ユニットに
よる基板の押し上げを行わずとも、前記基板搬送手段に
保持された基板を直接基板載置部材に載置させることも
可能である。
【0025】なお、前記基板の外周プロファイルが略円
形である場合、前記基板載置部材はその中心に開口を有
するリング状部材より構成でき、前記可動部材は該リン
グ状部材に収納可能に配設され、かつ該開口の中心に向
けて繰り出されることによって該開口の有効開口寸法を
小に変化させる複数個の基板載置片により構成できる。
この場合、複数個の基板載置片の先端を通る円の寸法が
有効開口寸法となるため、これら基板載置片を開口の中
心に向けて繰り出すことにより、該基板載置片上に基板
を載置できる状態となり、これら基板載置片をリング状
部材内へ収納することにより、開口に基板を通過させる
ことができる状態となる。
【0026】但し、前記リング状部材を伸縮性に優れた
素材で構成した場合には、該リング状部材自身が可動部
材となるため、上述のような基板載置片が設けられずと
も、有効開口寸法を変化させることができる。この場
合、該リング状部材の内周側にフランジ部を設け、該フ
ランジ部にて基板を支持させてもよい。
【0027】さらに、前記基板載置ユニットにおいて基
板の裏面の少なくとも一部を支持する基板載置部材は、
基板の外周プロファイルに実質的に沿って配列された複
数の可動部材より構成され、これら可動部材の近接/離
間により該可動部材によって囲まれた空隙部の寸法を最
大時には該基板の外形寸法よりも大、最小時には該基板
の外形寸法よりも小に変化させるようなものでもよい。
【0028】そして、このような基板載置部材に基板を
載置させるには、先ず、前記可動部材を離間させること
によって、該可動部材によって囲まれた空隙部の寸法を
基板の外形寸法よりも大とした状態で、基板押上ユニッ
トによって基板を上方へ押し上げることにより該空隙部
に基板を通過させた後、前記可動部材を近接させること
によって、前記空隙部の開口の有効開口寸法を基板の外
形寸法よりも小とし、次いで、前記基板押上ユニットに
よって基板を下方へ移動させて、該基板押上ユニットに
保持された基板の裏面の少なくとも一部を前記可動部材
にて支持させればよい。なお、上述のような基板載置部
材を上下に移動させるならば、前記基板押上ユニットに
よる基板の押し上げを行わずとも、前記基板搬送手段に
保持された基板を直接基板載置部材に載置させることも
可能である。
【0029】なお、前記基板の外周プロファイルが略円
形である場合には、前記複数の可動部材を近接させるこ
とによって前記基板の外周プロファイルに実質的に沿っ
た円環の少なくとも一部を構成し、該可動部材の各々に
設けられたフランジ部上にて、基板を支持させるとよ
い。
【0030】
【作用】本発明に係る真空処理装置においては、基板搬
送室内に基板待機手段が設けられているため、ここで基
板を待機させておくことができる。例えば、予め、ロー
ダ室から取り出しておいた基板を待機させておけば、こ
の基板に対して所定の処理を施すために所定の処理室へ
搬送するとき、ゲートバルブの開閉を伴うローダ室から
基板搬送室への基板搬送に要する時間を節約できる。
【0031】また、真空処理装置における複数の処理室
のうち、1つの処理室での処理が長い時間を要するとき
には、この処理室へ基板を搬入したくとも、前の基板へ
の処理が終了していないということが起こるが、このよ
うな場合にも、前の基板への処理が終了するまで、基板
を基板待機手段にて待機させておくことができる。そし
て、このようにして基板を待機させておく間、他の処理
室間での基板搬送を行う等、基板搬送手段を有効に活用
できる。
【0032】したがって、基板搬送が効率的に行え、真
空処理装置全体としてのスループットが向上する。
【0033】しかも、本発明における基板待機手段は、
基板搬送室内に設けられるため、従来の待機チャンバが
基板搬送室の1辺の側壁面を占有したり、クリーンルー
ム内に専用の床面積を必要としたのに対して、大幅に省
スペース化を図ることができる。そして、従来、待機チ
ャンバを配設していた所には、別の処理室を設けること
も可能であり、より複雑な連続プロセスにも対応するこ
とができる。
【0034】前記基板待機手段は、基板載置ユニットに
よって、基板搬送手段よりも上方にて基板を待機させる
ため、該基板搬送手段の動きが妨げられる虞れがない。
【0035】なお、前記基板待機手段においては、基板
押上ユニットによる基板の移動および/または基板載置
ユニットによる所定の動作を行わせることによって、基
板搬送手段に保持された基板を該基板載置ユニットに載
置させることができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を適用した具体例について図面
を参照しながら説明する。
【0037】実施例1 本実施例においては、本発明を適用したマルチチャンバ
方式の真空処理装置の一例について、図1、図2、図3
を用いて説明する。
【0038】図1に本実施例の真空処理装置の概略的平
面図を示す。この真空処理装置は、円周の一部が切り欠
かれて直線となされた略円盤状の基板に対して所定の処
理を施すための3つの処理チャンバ1,2,3と、該処
理チャンバ1,2,3がそれぞれゲートバルブ4,5,
6を介して共通に接続される基板搬送室7を有してい
る。また、該基板搬送室7は、ゲートバルブ8,9を介
してローダ室10、アンローダ室11に接続している。
【0039】そして、基板搬送室7内には、基板搬送を
行う基板搬送ロボット12が配設されると共に、基板を
待機させる基板待機手段13が設けられている。
【0040】前記基板搬送ロボット12は、基板を載置
するハンド部14、該ハンド部14を支持するアーム部
15、該アーム部15に動力を与え、所定の動作を行わ
せる駆動部16よりなる。なお、ハンド部14は、略U
字状の薄板であり、基板の中心部に対応する部分に切欠
き14aが設けられている。また、アーム部15は3つ
の回転軸を有することにより、前記ハンド部14を同一
平面上の様々な位置に到達可能にしている。
【0041】したがって、駆動部16によってアーム部
15を動作させることにより、ハンド部14に基板を保
持させて、ローダ室10から基板搬送室7、該基板搬送
室7から各処理チャンバ1,2,3、該基板搬送室7か
らアンローダ室11へ、基板を搬送することが可能とな
る。
【0042】また、前記基板待機手段13は、図2に基
板搬送室7の内部を示すように、基板搬送室7の天井面
7aに設けられ、基板搬送ロボット12の上方にて基板
27を載置する基板載置ユニット17と、基板搬送室7
の床面7b上に設けられ、基板搬送ロボット12のハン
ド部14に保持された基板27を上方へ押し上げる基板
押上ユニット23とから構成されている。
【0043】具体的には、図3に示されるように、前記
基板押上ユニット23は、そのヘッド部24が平坦な円
盤状となされた基板押上ピン25と、該基板押上ピン2
5の突出/後退を行わせる駆動部材26とから構成され
ている。なお、前記ヘッド部24の外径は基板搬送ロボ
ット12におけるハンド部14の切欠き14aよりも小
さくなされている。
【0044】一方、前記基板載置ユニット17は、主
に、実際に基板を支持する基板載置部材であるリング状
部材18と、該リング状部材18に接続して前記基板押
上ピン25の移動軌跡に一部重なる軌跡を描いて該リン
グ状部材18を移動させる駆動部材20とから構成され
る。
【0045】リング状部材18は、基板27の外周プロ
ファイルに実質的に沿って形成され、その一部には切欠
き18aが設けられている。なお、該リング状部材18
の外径は基板27の外径寸法lw よりも大、その内径は
基板27の外径寸法lw よりも小となされており、該基
板27の外径寸法lw よりも内側の領域がフランジ部1
9となされている。また、該リング状部材18は、支持
部21を介して駆動部材20によって動力が与えられて
図中A方向に回転する回転軸22に接続されている。こ
のため、駆動部材20によって回転軸22を図中A方向
に回転させれば、リング状部材18は図中B方向に回動
する。
【0046】なお、前記基板載置ユニット17と前記基
板押上ユニット23とは、該基板押上ピン25の移動軌
跡bに重なる領域までリング状部材18を回動させたと
き、該リング状部材18の中心cが基板押上ピン25の
移動軌跡bに重なるように配置する。なお、リング状部
材18の切欠き18aは、該リング状部材18を回動さ
せたときに基板押上ピン25の移動軌跡bに重なる範囲
に配される。
【0047】そして、上述のような構成を有する基板待
機手段13においては、前記基板押上ユニット23の動
作と、前記基板載置ユニット17の動作とによって、基
板搬送ロボット12のハンド部14に保持された基板を
前記基板載置ユニット17のリング状部材18に載置さ
せることができる。
【0048】具体的には、先ず、基板搬送ロボット12
のハンド部14に保持された基板27の中心aを基板押
上ユニット23の移動軌跡bに一致させるごとく搬送し
た後、前記基板押上ピン25を突出させて、該基板押上
ピン25のヘッド部24を基板27の裏面中央部に当接
させる。なお、基板搬送ロボット12のハンド部14に
は切欠き14aが設けられているため、該切欠き14a
において基板押上ピン25のヘッド部24を基板27の
裏面に当接させることができる。そして、該ヘッド部2
4をさらに上方へ押し上げると、基板27は基板搬送ロ
ボット12のハンド部14上から該ヘッド部24上へと
引き渡される。
【0049】このとき、リング状部材18は基板27の
移動軌跡に重ならない領域に位置させておき、基板27
がリング状部材18より上方へ押し上げられてから、該
リング状部材18を図中B方向に回動させ、該リング状
部材18の中心cを基板押上ピン25の移動軌跡bに一
致させる。その後、基板押上ピン25を後退させると、
基板押上台24上の基板27の裏面外周縁部が、リング
状部材18のフランジ部19に当接され、さらに基板押
上棒25を収縮させれば、ヘッド部24が基板27の裏
面から離れ、前記フランジ部19上に該基板27が残さ
れる。即ち、基板押上ピン25のヘッド部24上から、
リング状部材18のフランジ部19上へ基板27を引き
渡すことができる。
【0050】なお、本実施例の真空処理装置の基板載置
ユニット17においては、リング状部材18が回動する
代わりに直線的に移動する等の変形も考えられる。さら
に、リング状部材18の形状は、基板27を安定に支持
でき、かつ該リング状部材18を移動させたときに基板
押上ピン25の移動軌跡bに重なる範囲に切欠き18a
が設けられていれば、いかなる形状であってもよく、リ
ング状に限られない。また、フリンジ部19が設けられ
ず、全面に亘って平坦化されていてもよい。
【0051】実施例2 本実施例に係る真空処理装置は、基板待機手段13にお
ける基板載置ユニット17の構成を実施例1と異なら
せ、基板を実際に載置する基板載置部材を、基板27の
外周プロファイルに実質的に沿った開口を有し、かつ該
開口の有効開口寸法を最大時には該基板27の外形寸法
よりも大、最小時には該基板27の外形寸法よりも小に
変化させる可動部材を備えたものとした例である。
【0052】具体的には、図4に示されるように、基板
載置ユニット17における基板載置部材は、基板27の
外周プロファイルに実質的に沿った開口28aを有する
リング状部材28を有してなる。また、このリング状部
材28には、該リング状部材28に収納可能とされ、か
つ該リング状部材28の中心dに向けて繰り出すことが
できる3つの基板載置片29を備えている。
【0053】なお、前記基板載置片29は、該基板載置
片29に図中D方向の突出/後退の動作を行わせるアク
チュエータ(図示せず。)に接続され、該アクチュエー
タは支持柱30を介して図示しない駆動部材に接続して
いる。
【0054】前記開口28aの寸法lh は、基板27の
外径寸法lw よりも大径とされているが、有効開口寸法
la は、前記基板載置片29の先端を通る円の寸法であ
るため、これら基板載置片29のを開口28aの中心d
に向けて繰り出すことにより、有効開口寸法la を該基
板27の外形寸法lw よりも小径とすることができる。
なお、このような構成を有する基板載置ユニット17
は、リング状部材28の中心dが、実施例1にて示した
基板押上ユニット23の移動軌跡bに一致するような位
置に配設される。
【0055】上述のようにして基板待機手段13を構成
すると、基板押上ユニット23の動きと、前記基板載置
ユニット17の動きとによって、基板搬送ロボット12
のハンド部14に保持された基板27を該基板載置ユニ
ット17における基板載置片29に載置させることがで
きる。
【0056】具体的には、実施例1と同様、先ず、基板
27をその中心aを基板押上ユニット23の移動軌跡の
中心線bに一致させるごとく搬送した後、基板押上ピン
25を上方へ突出させて、該基板押上ピン25のヘッド
部24上に基板27を載置させて上方へ押し上げる。こ
のとき、前記基板載置片29はリング状部材28内に収
納して、有効開口寸法la を該基板27の外形寸法lw
よりも大径としておくことにより、リング状部材28の
開口28aに基板を通り抜けさせることができる。
【0057】そして、この状態において、リング状部材
28から基板載置片29を突出させ、有効開口寸法la
を該基板27の外形寸法lw よりも小径とする。その
後、基板押上ピン25を後退させれば、該基板押上ピン
25のヘッド部24上の基板27の裏面外周縁部が、前
記基板載置片29上に当接され、さらには、該基板載置
片29に基板27が引き渡される。
【0058】なお、本実施例にて示した基板載置ユニッ
ト17においては、3つの基板載置片29を図中D方向
にて突出/後退させたが、該基板載置片29は3つに限
られず、基板27を安定支持できれば、いくつ設けられ
てもよい。
【0059】また、基板載置ユニット17を以下のよう
に変形することも考えられる。例えば、基板載置部材を
リング状部材28を伸縮性に優れた材料から構成し、支
持柱30を径方向(図中E方向)に移動可能とする。こ
れにより、リング状部材28自身が可動部材となるた
め、基板載置片29を図中D方向にて突出/後退させず
とも、該リング状部材28の有効開口寸法la を変化さ
せることができる。この場合、リング状部材28の内周
縁にフリンジ部を設けておけば、本実施例にて示された
ような突出/後退される基板載置片29は必要ない。
【0060】さらに、該支持柱30に図中F方向への突
出/後退の動作もさせるならば、基板押上ユニット23
によって基板27を押し上げずとも、基板搬送ロボット
12のハンド部14に保持された基板27を直接、基板
載置片29に載置させることもできる。
【0061】実施例3 本実施例に係る真空処理装置は、基板待機手段13にお
ける基板載置ユニット17の構成を実施例1と異なら
せ、基板載置部材を基板27の外周プロファイルに実質
的に沿って配列された複数の可動部材より構成し、これ
ら可動部材によって囲まれた空隙部の寸法を最大時には
該基板27の外形寸法よりも大、最小時には該基板27
の外形寸法よりも小に変化させる例である。
【0062】具体的には、図5に示されるように、基板
載置ユニット17における基板載置部材は、基板27の
外周プロファイルに実質的に沿って配列され、近接させ
たときに全体として円環を構成する3つの可動部材38
より構成される。但し、図5では可動部材38が離間し
た状態を示している。なお、3つの可動部材38が当接
して円環を構成している状態において、該円環の外径は
基板27の外径寸法lw よりも大、その内径は基板27
の外径寸法lw よりも小とされ、該基板27の外径寸法
lw よりも内側の領域がフランジ部39とされている。
【0063】そして、前記可動部材38は該可動部材3
8が構成する円環の径方向(図中G方向)に該可動部材
38を平行移動させる支持柱40に接続しており、該支
持柱40は図示しない駆動部材によって動力を与えられ
るようになされている。
【0064】このため、前記支持柱40を動作させて前
記3つの可動部材38の近接/離間させることにより、
該可動部材38によって囲まれた空隙部38aの寸法l
n を、最大時には基板の外形寸法lw よりも大、最小時
には該基板の外形寸法lw よりも小に変化させることが
できる。
【0065】なお、このような構成を有する基板載置ユ
ニット17は、可動部材38全体として構成する円環の
中心eが、実施例1にて示した基板押上ユニット23の
移動軌跡bに一致するような位置に配設される。
【0066】上述のようにして基板待機手段13を構成
すると、基板押上ユニット23の動きと、前記基板載置
ユニット17の動きとによって、基板搬送ロボット12
のハンド部14に保持された基板27を該基板載置ユニ
ット17における前記複数の可動部材38に載置させる
ことができる。
【0067】具体的には、実施例1と同様、先ず、基板
27をその中心aが基板押上ユニット23の移動軌跡の
中心線bに一致するごとく搬送した後、基板押上ピン2
5を上方へ突出させて、該基板押上ピン25のヘッド部
24上に基板27を載置させて上方へ押し上げる。この
とき、前記可動部材38は離間させておき、空隙部38
aの寸法ln を該基板27の外形寸法lw よりも大径と
しておくことにより、前記空隙部38aに基板を通り抜
けさせることができる。
【0068】そして、この状態において、可動部材38
を近接させ、空隙部38aの寸法ln を該基板27の外
形寸法lw よりも小径とする。その後、基板押上ピン2
5を後退させれば、該基板押上ピン25のヘッド部24
上の基板27の裏面外周縁部が、前記可動部材38のフ
リンジ部39上に当接され、さらには、該フリンジ部3
9に基板27が引き渡される。
【0069】なお、本実施例にて示した基板載置ユニッ
ト17においては、全体として円環を構成する3つの可
動部材38を近接/離間させたが、可動部材38は3つ
に限られず、2つ以上であればいくつでもよい。また、
基板27を安定支持できれば、可動部材38を近接させ
たときに該可動部材38同士が当接しなくともよい。例
えば、3本以上の支持柱40の先端にそれぞれ設けられ
たフックのようなものによって基板27を支持させても
よい。
【0070】さらに、支持柱40の動作は、可動部材3
8の近接/離巻を可能とするものであれば特に限定され
ず、可動部材38全体が構成する円環の径方向(図中G
方向)に平行移動させる以外に、支持柱40を支える点
を中心とする円弧方向で移動させる等、様々な変形が可
能である。また、該支持柱40に図中H方向への突出/
後退の動作もさせるならば、基板押上ユニット23によ
って基板27を押し上げずとも、基板搬送ロボット12
のハンド部14に保持された基板27を可動部材38が
直接受け取ることもできる。
【0071】実施例4 ここで、以上のような真空処理装置の使用方法について
説明する。
【0072】本実施例では、ローダ室10から取り出し
た基板に対して、順に処理チャンバ1での処理、処理チ
ャンバ2での処理、処理チャンバ3での処理を施し、ア
ンローダ室11へ収納するといった一連の処理を行うに
際して、ローダ室10から予め基板を取り出しておき、
基板搬送ロボット12の上方に配設された基板待機手段
13にて該基板を待機させた。
【0073】具体的には、上述の真空処理装置をトラン
ジスタの配線形成のためのスパッタリングに用い、一枚
の基板に対して、処理チャンバ1でのチタン(Ti)膜
の成膜、処理チャンバ2での窒化チタン(TiN)膜の
成膜、処理チャンバ3でのアルミニウム(Al)膜の成
膜といった一連の処理を施した。このとき、最初の1枚
目の基板は、ローダ室10から処理チャンバ1へ直接搬
送するが、2枚目以降の基板は、処理チャンバ1にて前
の基板に対する処理を行っている間に、予め、ローダ室
10から取り出して基板待機手段13にて待機させてお
き、処理チャンバ1が空いたら、該基板待機手段13か
ら処理チャンバ1へ基板を搬送した。
【0074】これは、処理チャンバ1への基板搬送に
は、かなりの時間がかかり、処理チャンバ1の休止時間
を長引かせることになるのに対して、基板待機手段13
から処理チャンバ1への基板搬送には、ゲートバルブ8
の開放を伴わない分、基板搬送に要する時間が省略さ
れ、処理チャンバ1の休止時間を短縮できるからであ
る。
【0075】以上のようにして、基板搬送ロボット12
よりも上方に設けられた基板待機手段13にて、ローダ
室10から取り出しておいた基板を待機させておけば、
処理チャンバ3内の基板のアンローダ室11への搬送、
処理チャンバ2内の基板の処理チャンバ3への搬送、処
理チャンバ1内の基板の処理チャンバ2への搬送、とい
った基板搬送ロボット12の動きが妨げられることがな
い。そして、新たに処理チャンバ1へ基板を搬入しよう
とするときには、基板待機手段13から短時間で搬入す
ることができ、この真空処理装置を用いた一連の処理全
体のスループットを向上させることが可能となる。
【0076】実施例5 本実施例においては、処理チャンバ1,2,3にて基板
に施す処理は実施例3と同様であるが、ローダ室10か
ら取り出した基板を基板待機手段13にて待機させる代
わりに、処理チャンバ2での処理が終了した基板を該基
板待機手段13に待機させた。
【0077】処理チャンバ1,2,3による一連の処理
のうち、処理チャンバ1でのTi膜の成膜、処理チャン
バ2でのTiN膜の成膜に比して、処理チャンバ3での
Al膜の成膜には長い処理時間を要するため、処理チャ
ンバ2での処理が終了した基板を処理チャンバ3へ搬入
したいのに、処理チャンバ3では前の基板に対するAl
膜の成膜が終了していないということが起こる。このと
き、処理チャンバ2での処理が終了した基板を基板待機
手段13に待機させておけば、処理チャンバ1が空いた
とき、処理チャンバ2内で基板を待機させておいた基板
を処理チャンバ3へ搬送するのに比して、処理チャンバ
2のゲートバルブ5を開放する必要がない分、短時間で
基板を搬入することができる。このため、処理チャンバ
3の休止時間を最低限に抑えることができる。
【0078】また、処理チャンバ2での処理が終了した
基板を基板待機手段13に待機させている間に、処理チ
ャンバ1での処理が終了した基板の処理室2への搬送
や、ローダ室10から処理チャンバ1への基板搬送も行
えるため、処理チャンバ1および処理チャンバ2の稼働
率を向上させることができる。
【0079】以上のようにして、基板搬送ロボット12
よりも上方に設けられた基板待機手段13にて、処理チ
ャンバ2から取り出した基板を待機させておけば、処理
チャンバ3内の基板のアンローダ室11への搬送、処理
チャンバ1内の基板の処理チャンバ2への搬送、ローダ
室10内の基板の処理チャンバ1への搬送といった基板
搬送ロボット12の動きが妨げられない。そして、処理
チャンバ3へ基板を搬入しようとするときには、基板待
機手段13から短時間で搬入することができ、この真空
処理装置を用いた一連の処理全体のスループットを向上
させることが可能となる。
【0080】以上、本発明を適用した真空処理装置およ
びその使用方法について説明したが、これらは上述した
実施例に限定されるものではない。例えば、基板搬送室
7内に2枚以上の基板を待機させることができる真空処
理装置を構成してもよい。即ち、実施例1〜実施例3に
示したような基板待機手段13を2組以上配設したり、
1つの基板載置ユニット17が2枚以上の基板を保持で
きるようにしてもよい。このようにすることにより、実
施例3にて説明したローダ室10から取り出した基板の
待機と、処理室2から取り出した基板の待機の両方を行
えるため、一層、基板搬送の効率化を図ることが可能と
なる。
【0081】また、上述の実施例では、基板搬送ロボッ
ト12として、ハンド部14を1つしか持たないものを
用いたが、共通のアーム部15に2つ以上のハンド部1
4を有するような基板搬送ロボット12を用いてもよ
い。例えば、2つのハンド部14を有する基板搬送ロボ
ット12を用い、実施例3のようにローダ室10から取
り出した基板を基板待機手段13に待機させるならば、
ローダ室10のゲートバルブ8を開放したら、一度に2
枚以上の基板を取り出せ、そのうち1枚を基板待機手段
13へ待機させればよい。即ち、ゲートバルブ8の開放
は、基板1枚毎に行う必要がなく、2枚に1度で済む。
そして、各処理チャンバ1,2,3のゲートバルブ4,
5,6を一旦開放したら、基板の取り出しと共に基板の
搬入も同時に行えるので、基板の搬出入が非常にスムー
ズとなり、各処理チャンバ1,2,3の稼働率も高ま
る。
【0082】なお、基板待機手段13の配設位置を図1
では、基板搬送室7におけるローダ室10に近い場所に
示したが、これに限られず、基板搬送ロボット12の動
きを妨げない場所であれば、基板搬送室7内のどこであ
ってもよい。例えば、基板押上ユニット23の基板押上
ピン25を基板搬送ロボット12の駆動部16から突出
/後退させるようにし、基板搬送ロボット12の駆動部
16上にて、基板載置ユニット17への基板の載置を行
ってもよい。
【0083】また、本実施例では本発明の真空処理装置
を用いて配線形成を行ったが、これに限られず、複数の
処理チャンバ間で搬送させて、該基板に対して一連の処
理を施すならば、本発明の真空処理装置をどのようなプ
ロセスに用いてもよい。さらに、処理チャンバの数も3
つに限られず、適宜、必要な処理を行える処理チャンバ
を必要な数だけ組み合わせればよい。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
係る真空処理装置は、基板の搬出入が迅速に且つ効率よ
く行える。このため、この真空処理装置を使用すると、
各処理室の稼働率が高まり、真空処理装置全体としての
スループットが向上する。
【0085】また、基板に対する一連の処理が外部の雰
囲気から遮断された状態にて行えるので、プロセスの再
現性が向上すると共に、基板へのパーティクルの付着が
防止できる。また、基板待機手段は基板搬送室内に設け
られているため、待機チャンバを基板搬送室に接続する
場合に比して、クリーンルームを省スペース化でき、該
クリーンルームの維持費を削減することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチチャンバ方式の真空処理装
置の概要を示す模式的平面図である。
【図2】基板搬送室の内部を側面から見た模式図であ
る。
【図3】基板待機手段における基板載置ユニットの一構
成例を示す斜視図である。
【図4】基板載置ユニット他の構成例を示す斜視図であ
る。
【図5】基板載置ユニットのさらに他の構成例を示す斜
視図である。
【図6】従来のマルチチャンバ方式の真空処理装置の概
要を示す模式的平面図である。
【符号の説明】 1,2,3 処理チャンバ 4,5,6 ゲートバルブ 7 基板搬送室 8 ゲートバルブ 10 ローダ室 12 基板搬送ロボット 13 基板待機手段 17 基板載置ユニット 18 リング状部材 20 駆動部材 23 基板押上ユニット 27 基板 28 リング状部材 28a 開口 29 基板載置片 38 可動部材 38a 空隙部 lw 基板の外径寸法 la 有効開口寸法 ln 空隙部の寸法

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対して所定の処理を行う複数の処
    理室と、 これら複数の処理室に共通に接続される基板搬送室と、 前記基板搬送室内に配設され、該基板搬送室と前記処理
    室との間で基板の搬出入を行う基板搬送手段とを備えた
    真空処理装置において、 前記基板搬送室内に、1枚以上の基板を待機させる基板
    待機手段を有することを特徴とする真空処理装置。
  2. 【請求項2】 前記基板搬送室は、前記処理室での所定
    処理が行われる前の基板が収納されるローダ室と、前記
    複数の処理室での所定の処理が全て終了した基板が収納
    されるアンローダ室にも接続され、 前記基板搬送手段は、前記ローダ室およびアンローダ室
    と前記基板搬送室との間での基板の搬出入も行うことを
    特徴とする請求項1記載の真空処理装置。
  3. 【請求項3】 前記基板待機手段は、前記基板搬送手段
    よりも上方にて基板を載置する基板載置ユニットを有す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真
    空処理装置。
  4. 【請求項4】 前記基板待機手段は、前記基板搬送手段
    に保持された基板を上方へ押し上げる基板押上ユニット
    を有することを特徴とする請求項3記載の真空処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記基板載置ユニットにおいて基板の裏
    面の少なくとも一部を支持する基板載置部材は、前記基
    板押上ユニットの移動軌跡に一部重なる軌跡を描いて該
    基板載置部材を移動させる駆動部材に接続することを特
    徴とする請求項3または請求項4記載の真空処理装置。
  6. 【請求項6】 前記基板載置部材は、前記基板押上ユニ
    ットの移動軌跡に重なる範囲に切欠きが設けられたリン
    グ状部材であることを特徴とする請求項5記載の真空処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記基板載置ユニットにおいて基板の裏
    面の少なくとも一部を支持する基板載置部材は、基板の
    外周プロファイルに実質的に沿った開口を有し、かつ該
    開口の有効開口寸法を最大時には該基板の外形寸法より
    も大、最小時には該基板の外形寸法よりも小に変化させ
    る可動部材を備えることを特徴とする請求項3または請
    求項4に記載の真空処理装置。
  8. 【請求項8】 前記開口は、基板載置部材を構成するリ
    ング状部材の中央に設けられ、前記可動部材は、該リン
    グ状部材に収納可能に配設され、かつ該開口の中心に向
    けて繰り出されることによって該開口の有効開口寸法を
    小に変化させる複数個の基板載置片より構成されること
    を特徴とする請求項7記載の真空処理装置。
  9. 【請求項9】 前記基板載置ユニットにおいて基板の裏
    面の少なくとも一部を支持する基板載置部材は、基板の
    外周プロファイルに実質的に沿って配列された複数の可
    動部材より構成され、該複数の可動部材の近接/離間に
    より該可動部材によって囲まれた空隙部の寸法を最大時
    には該基板の外形寸法よりも大、最小時には該基板の外
    形寸法よりも小に変化させることを特徴とする請求項3
    または請求項4に記載の真空処理装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の可動部材の各々は、基板載
    置用のフランジ部を有し、かつ全体として円環の少なく
    とも一部を構成することを特徴とする請求項9に記載の
    真空処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
    1項に記載の真空処理装置を用いて、基板を前記複数の
    処理室間で搬送させながら、該基板に対して一連の処理
    を施すに際し、 前記基板待機手段によって、1枚以上の基板を一時的に
    前記基板搬送室内に待機させている間、前記基板搬送手
    段によって、所定の処理室と前記基板搬送室との間、あ
    るいは、前記ローダ室またはアンローダ室と前記基板搬
    送室との間で、他の基板の搬出入を行うことを特徴とす
    る真空処理装置の使用方法。
  12. 【請求項12】 前記基板待機手段には、ある処理室か
    ら取り出された基板を、他の処理室へ搬入するまでの
    間、待機させることを特徴とする請求項11記載の真空
    処理装置の使用方法。
  13. 【請求項13】 前記基板待機手段には、ローダ室から
    取り出された基板を、所定の処理室へ搬入するまでの
    間、待機させることを特徴とする請求項11または請求
    項12に記載の真空処理装置の使用方法。
  14. 【請求項14】 前記基板待機手段によって基板を待機
    させるには、前記基板搬送手段よりも上方にて、前記基
    板載置ユニットの前記基板載置部材に基板を載置させる
    ことを特徴とする請求項11ないし請求項13のいずれ
    か1項に記載の真空処理装置の使用方法。
  15. 【請求項15】 前記基板載置ユニットに基板を載置さ
    せるに際しては、前記基板搬送手段に保持された基板を
    前記基板押上ユニットによって上方へ押し上げることを
    特徴とする請求項14記載の真空処理装置の使用方法。
  16. 【請求項16】 前記基板載置部材をこれに接続される
    前記駆動部材によって前記基板押上ユニットの移動軌跡
    に重なる位置に移動させて、 前記基板押上ユニットに保持された基板の裏面の少なく
    とも一部を前記基板載置部材にて支持させることを特徴
    とする請求項15に記載の真空処理装置の使用方法。
  17. 【請求項17】 前記基板載置部材であるリング状部材
    を前記基板押上ユニットの移動軌跡に重ねたときに、該
    リング状部材の内部に該基板押上ユニットを存在させる
    ことを特徴とする請求項16に記載の真空処理装置の使
    用方法。
  18. 【請求項18】 前記基板載置ユニットに基板を載置さ
    せるには、前記基板の外周プロファイルに実質的に沿っ
    た開口を有する基板載置部材に備えられた可動部材を動
    作させ、該開口の有効開口寸法を基板の外形寸法よりも
    大とした状態で、基板を該開口に通過させて該可動部材
    よりも相対的に上方に位置させた後、 前記開口の有効開口寸法を基板の外形寸法よりも小と
    し、 前記基板搬送手段または前記基板押上ユニットに保持さ
    れた基板の裏面の少なくとも一部を前記基板載置部材に
    て支持させることを特徴とする請求項14または請求項
    15に記載の真空処理装置の使用方法。
  19. 【請求項19】 前記有効開口寸法は、前記可動部材を
    構成する複数個の基板載置片を前記基板載置部材を構成
    するリング状部材に収納する、または該リング状部材の
    開口の中心に向けて繰り出すことにより変化させること
    を特徴とする請求項18に記載の真空処理装置の使用方
    法。
  20. 【請求項20】 前記基板載置ユニットに基板を載置さ
    せるには、前記基板の外周プロファイルに実質的に沿っ
    て配列された複数の可動部材よりなる基板載置部材にお
    ける該複数の可動部材を互いに離間させることによっ
    て、該可動部材によって囲まれた空隙部の寸法を基板の
    外形寸法よりも大とした状態で、基板を該空隙部に通過
    させて該可動部材よりも相対的に上方に位置させた後、 前記複数の可動部材を互いに近接させることによって、
    前記空隙部の開口の有効開口寸法を基板の外形寸法より
    も小とし、 前記基板搬送手段または前記基板押上ユニットに保持さ
    れた基板の裏面の少なくとも一部を前記基板載置部材に
    て支持させることを特徴とする請求項14または請求項
    15に記載の真空処理装置の使用方法。
  21. 【請求項21】 前記複数の可動部材による基板の支持
    は、該複数の可動部材を近接させることによって該基板
    の外周プロファイルに実質的に沿った円環の少なくとも
    一部を構成した状態で、該可動部材の各々に設けられた
    フランジ部上にて行うことを特徴とする請求項20に記
    載の真空処理装置の使用方法。
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