JPH08115757A - ケーブル・電線接続用端子台 - Google Patents

ケーブル・電線接続用端子台

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JPH08115757A
JPH08115757A JP24962094A JP24962094A JPH08115757A JP H08115757 A JPH08115757 A JP H08115757A JP 24962094 A JP24962094 A JP 24962094A JP 24962094 A JP24962094 A JP 24962094A JP H08115757 A JPH08115757 A JP H08115757A
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JP
Japan
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terminal
fitting
electric wire
cable
lower base
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Application number
JP24962094A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Kachi
敏和 加地
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)
  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、電線を、圧着端子を取り付ける
ことなく、簡易に、かつ、確実に接続できるケーブル・
電線接続用端子台を得ることを目的とする。 【構成】 下部基台20の中央部には起立して隔壁21
が設けられている。この隔壁21の上部には下部基台2
0に相対するように上部基台22が設けられている。そ
して、下部基台20の上面には先端側から後端側にわた
って隔壁21を貫通して端子金具24が設けられてい
る。また、押え金具29が端子金具24に接離可能に取
り付けられている。この押え金具29は上部基台22に
螺合されて取り付けられた締着ボルト28の締着動作に
より端子金具24に接近するように構成されている。さ
らに、端子金具24の上面には深溝部25aと浅溝部2
5bとからなる円弧状溝25が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配電盤内および制御
盤内等において、ケーブル・電線を接続する時に使用す
るケーブル・電線接続用端子台に関する。なお、このケ
ーブル・電線接続用端子台は、制御、計装、通信等に使
用するケーブル・電線からモータ等に供給するケーブル
・電線に接続する端子台に適用できる。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のケーブル・電線接続用端
子台を示す斜視図、図11は図10のXI−XI矢視断
面図である。図において、1はケーブル・電線接続用端
子台、2は例えばABS樹脂で成形された絶縁性を有す
る基台、3は端子金具であり、端子台1は、この端子金
具3の第1および第2接続部3a,3bの上面が露呈す
るようにして、複数の端子金具3を基台2に横方向に並
列状に互いに接触しないように、かつ、第1および第2
接続部3a,3bの上面を面一状にインサイト成形して
構成されている。4は端子金具3の両端の第1および第
2接続部3a,3bに穿設された雌ねじ部、5は基台2
から起立して設けられて端子金具3を個々に区切る仕切
壁、6は端子ねじ、7は基台2の両端部に設けられた取
付穴である。
【0003】つぎに、上記従来のケーブル・電線接続用
端子台を用いたケーブルの接続手順について図12を参
照しつつ説明する。中継端子盤(図示せず)内には、端
子台1の基台2に設けられた取付穴7を介して取付ねじ
8を締着して多数の端子台1が取り付けられている。そ
こで、ケーブル9の先端部のシース9aを除去して電線
10を露呈させる。ついで、各電線10をそれぞれ所望
の長さに切断し、その先端部のシース10aを除去し、
芯線10bを露呈させる。そして、圧着治具(図示せ
ず)を用いて各電線10の芯線10bにそれぞれ圧着端
子11を圧着して取り付ける。ついで、圧着端子11を
端子金具3の第1接続部3a上に位置させ、端子ねじ6
を雌めじ部4に締着し、各電線10を所定の端子金具3
の第1接続部3aにそれぞれ接続する。また、端子金具
3の第2接続部3bに対しても、同様に他方のケーブル
9が接続されている。
【0004】ここで、端子金具3の第1接続部3a側に
接続されるケーブル9を少芯とし、第2接続部3b側に
接続されるケーブル9を多芯とすれば、この中継端子盤
を介して配線ケーブル本数の低減がなされる。そして、
この中継端子盤は、例えば工場等の部屋内の多数の機器
から引き出された多数の電線を制御室まで配線する配線
経路中に設けられて、配線ケーブルの本数を低減させて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のケーブル・電線
接続用端子台は以上のように構成されているので、ケー
ブル・電線を接続する際に、ケーブル9内の各電線10
の芯線10b毎に圧着端子11を取り付ける必要があ
る。そこで、圧着治具等の治具が必要となり、さらに芯
線10bの径に合わせた圧着端子11が必要となり、接
続作業性が低下するとともに、作業時間が長くかかると
いう課題があった。また、芯線10bに対して圧着端子
11の剛性が極めて大きく、ケーブル9が揺動した場合
には、圧着端子11と芯線10bとの境界部に繰り返し
応力を生じさせ、芯線10bの断線を発生させるおそれ
があるという課題もあった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、電線の芯線の先端部に圧着端子
を取り付けることなく、簡易に、かつ、確実にケーブル
・電線を接続できるケーブル・電線接続用端子台を得る
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の第1発明に係
るケーブル・電線接続用端子台は、下部基台と、該下部
基台の中央部に一側側端から他側側端にわたって起立し
て設けられた隔壁と、該隔壁の上部に下部基台に相対し
て設けられた上部基台と、下部基台の上面に先端側から
後端側にわたって隔壁を貫通して配設された端子金具
と、下部基台と上部基台と隔壁とで構成された空間のそ
れぞれに端子金具と接離可能に取り付けられた押え金具
と、上部基台に螺合されて締着動作より押え金具を端子
金具に接近させる締着ボルトと、端子金具と押え金具と
の相対する面の少なくとも一方の面の先端側および後端
側のそれぞれに形成された段差部とを備えたものであ
る。
【0008】また、この発明の第2の発明に係るケーブ
ル・電線接続用端子台は、上記第1の発明において、端
子金具と押え金具との相対する面の少なくとも一方の面
に円弧状溝が長さ方向に延設され、該円弧状溝の先端側
および後端側に円弧状の深溝部を形成して段差部を構成
したものである。
【0009】また、この発明の第3の発明に係るケーブ
ル・電線接続用端子台は、上記第1または第2の発明に
おいて、隔壁の一側の側壁に係合突起部が形成され、隔
壁の他側の側壁に係合溝部が形成され、さらに下部基台
の下面側に一側側端から他側側端にわたって案内溝が形
成されているものである。
【0010】また、この発明の第4の発明に係るケーブ
ル・電線接続用端子台は、下部基台と、該下部基台の中
央部に一側側端から他側側端にわたって起立して設けら
れた隔壁と、該隔壁の上部に下部基台に相対して設けら
れた上部基台と、下部基台の上面に、先端側から後端側
にわたって隔壁を貫通して、かつ、並列状に互いに接触
しないように配設された複数の端子金具と、該複数の端
子金具のそれぞれに相対して接離可能に配設された複数
の押え金具と、上部基台に螺合されて締着動作により複
数の押え金具をそれぞれ複数の端子金具に接近させる複
数の締着ボルトと、複数の端子金具と複数の押え金具と
の相対する面の少なくとも一方の面の先端側および後端
側のそれぞれに形成された段差部とを備えたものであ
る。
【0011】
【作用】この発明の第1および第4の発明においては、
締着ボルトの締着動作により押え金具が端子金具に接近
するように作動する。そして、先端側のシースを除去し
て芯線を露出させた電線を端子金具と押え金具との間に
差し込み、締着ボルトを締着動作すれば、シースが端子
金具と押え金具との段差部の領域に、芯線が端子金具と
押え金具との段差部以外の領域にそれぞれ加圧把持され
る。そこで、電線の芯線に圧着端子を圧着することな
く、電線の接続がなされる。さらに、電線が揺動して繰
り返し応力の集中する電線と端子金具および押え金具と
の境界部は電線の芯線ではなくシースが位置しており、
繰り返し応力による芯線の断線が抑制される。
【0012】また、この発明の第2の発明においては、
先端側のシースを除去して芯線を露出させた電線を端子
金具と押え金具との間に差し込み、締着ボルトを締着動
作すれば、シースが端子金具と押え金具との円弧状の深
溝部に、芯線が端子金具と押え金具との深溝部以外の円
弧状溝にそれぞれ加圧把持される。
【0013】また、この発明の第3の発明においては、
案内溝を案内にして、一方の係合突起部が他方の係合溝
部に係合するように、ケーブル・電線接続用端子台を順
次連設することができる。そこで、接続仕様に合わせた
多線接続用のケーブル・電線接続用端子台を簡易に構成
することができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1に係るケーブル・
電線接続用端子台を示す斜視図、図2は図1のII−I
I矢視断面図である。図において、20は細長の下部基
台、21は下部基台20の中央部に起立して設けられて
前部側と後部側とを仕切る隔壁、22は下部基台20に
対向して隔壁21の上部に設けられた細長の上部基台、
23は下部基台20、隔壁21および上部基台22で構
成される空間の一側の側部を塞ぐように設けられた側壁
であり、これらの下部基台20、隔壁21、上部基台2
2および側壁23は、例えばABS樹脂等の絶縁性樹脂
により一体に成形されている。
【0015】24は上面を露呈するように下部基台20
に一体にインサート成形された長尺の端子金具であり、
この端子金具24はその上面全面に長さ方向とぼほ直交
する溝が形成されているとともに、上面中央に長さ方向
に円弧状溝25が設けられている。そして、この円弧状
溝25は段差部としての端部側の円弧状の深溝部25a
とこの深溝部25aに連設された円弧状の浅溝部25b
とからなる段差溝に構成されている。26は上部基台2
2の前部側および後部側に穿設された雌ねじ部、27は
雌ねじ部26の上部に形成された大径の凹部、28は雌
ねじ部26に螺合して取り付けられた締着ボルトであ
る。29は端子金具24に対向して配設された押え金具
であり、この押え金具29は端子金具24と同様に、そ
の下面全面に長さ方向とほぼ直交する溝が形成されてい
るとともに、下面中央に長さ方向に段差部としての円弧
状の深溝部30aとこの深溝部30aに連設された円弧
状の浅溝部30bとからなる段差溝に構成された円弧状
溝30が設けられている。そして、この押え金具29
は、締着ボルト28の下端にピン31により回動自在に
取り付けられて締着ボルト28の上下移動に連動して下
部基台20、隔壁21、上部基台22および側壁23で
構成される空間内を上下移動可能に、つまり端子金具2
4に接離可能に配設されている。この時、締着ボルト2
8が回転しても、押え金具29の端面と隔壁21および
側壁23の壁面とが係合して押え金具29の回動が阻止
されている。32は隔壁21の一側の側壁面に上下方向
に凸状に形成された係合突起部、33は隔壁21の他側
の側壁面に上下方向に凹状に形成された係合溝部であ
る。34は下部基台20の下面中央部に短辺方向に延設
された案内溝、35は案内溝34に挿入される取付板で
ある。100はこのように構成されたケーブル・電線接
続用端子台である。
【0016】ここで、このケーブル・電線接続用端子台
100を連設して構成する多線接続用のケーブル・電線
接続用端子台の組み立て手順について図3を参照しつつ
説明する。まず、取付板35に案内溝34を案内にして
ケーブル・電線接続用端子台100を順次挿入する。こ
の時、一側のケーブル・電線接続用端子台100の係合
突起部32と他側のケーブル・電線接続用端子台100
の係合溝部33とを係合させてケーブル・電線接続用端
子台100同士を互いに密接させる。そして、所定の個
数のケーブル・電線接続用端子台100を取付板35に
挿入した後、両側から取付板35に案内溝37を案内に
して側板36,36を挿入する。ここで、一側の側板3
6には図示していないが係合溝部が設けられて一端側に
位置するケーブル・電線接続用端子台100の係合突起
部32に係合し、他側の側板36には係合突起部38が
設けられて他端側に位置するケーブル・電線接続用端子
台100の係合溝部33に係合している。さらに、側板
36、36にて連設された複数のケーブル・電線接続用
端子台100を両側から挟み付けた状態で、側板36,
36のそれぞれの外側に固定板39、39を宛てがい、
固定板39,39を取付板35にねじ40により締着固
定して、多線接続用のケーブル・電線接続用端子台を組
み立てている。このように組み立てられた多線接続用の
ケーブル・電線接続用端子台は、例えば中継端子盤内に
取付板35に設けられた取付穴41を介して取付ねじ8
を締着して取り付けられている。
【0017】なお、ケーブル・電線接続用端子台100
を単独で使用する場合には、ケーブル・電線接続用端子
台100の他側から係合溝部32に係合突起部38を係
合させるように側板36を宛てがい、その状態で該側板
36を固定すればよい。
【0018】つぎに、この実施例1によるケーブル・電
線端子台100を用いたケーブルの接続手順について図
4を参照しつつ説明する。まず、多線接続用のケーブル
・電線接続用端子台の各ケーブル・電線接続用端子台1
00の締着ボルト28が緩められて、締着ボルト28の
頭部が上部基台22から突出され、端子金具24と押え
金具29との間が開口されている。そこで、電線10
を、図4の(a)に示すように、シース10aの先端部
が除去されて露呈された芯線10bを端子金具24の円
弧状溝25の浅溝部25b内に位置させ、シース10の
先端部を円弧状溝25の深溝部25a内に位置させるよ
うに、端子金具24と押え金具29との間に差し込む。
ついで、締着ボルト28を締め付け方向に回転させて押
え金具29を下方に移動させる。この時、押え金具29
はその端面と隔壁21および側壁23の内壁面とが係合
して回動が阻止されている。そして、押え金具29の下
降により、芯線10bが浅溝部25b,30b間に挟持
され、シース10aが深溝部25a,30a間に挟持さ
れる。さらに締め付け方向に締着ボルト28を回転させ
ることにより、図4の(b)に示すように、芯線10b
が浅溝部25b,30b間に加圧把持され、シース10
aが深溝部25a,30a間に加圧把持されて電線10
が接続される。
【0019】一方、電線10を取り外す場合には、締着
ボルト28を緩める方向に回転させればよい。すなわ
ち、この締着ボルト28を緩める方向に回転させると、
締着ボルト28は上部基台22から突出する方向、つま
り上方に移動する。そこで、締着ボルト28の下端に取
り付けられている押え金具29も上方に移動し、端子金
具24と押え金具29との間が開口して、端子金具24
と押え金具29とによる電線10の加圧把持が解除さ
れ、電線10が取り外される。
【0020】このように、この実施例1によれば、端子
金具24に対して押え金具29を接離自在に配置し、締
着ボルト28の締着力を押え金具29に作用させて端子
金具24と押え金具29との間に電線10を加圧把持す
るようにしているので、各電線10の芯線10b毎に圧
着端子を取り付ける必要がなく、電線10の接続作業が
簡易となるとともに、作業時間を大幅に短縮することが
できるケーブル・電線接続用端子台が得られるという効
果がある。また、端子金具24の上面および押え金具2
9の下面の全面に長さ方向とほぼ直交する溝が形成され
ているので、端子金具24と押え金具29とによる電線
10の把持力が大きくなり、電線10の抜けが防止さ
れ、信頼性に優れた接続が得られる。また、端子金具2
4の上面および押え金具29の下面にそれぞれ長さ方向
の深溝部25a,30aおよび浅溝部25b,30bか
らなる円弧状溝25、30が形成されているので、電線
10の芯線10bを浅溝部25b,30b間に加圧把持
するとともに、シース10aを深溝部25a,30a間
に加圧把持することができる。そこで、円弧状溝25,
30の円弧状の溝形状から、電線10のセットが容易と
なるとともに、加圧把持の際に電線10が位置ずれせ
ず、接続作業性および接続安定性を向上させることがで
きる。さらに、ケーブルが揺動することにより繰り返し
応力が集中する電線10と端子金具24および押え金具
29との境界部は、芯線10bが露出しておらず、芯線
10bの断線の発生が抑えられ、信頼性に優れた接続が
得られる。
【0021】また、下部基台20に端子金具24を一体
に成形し、下部基台20の中央部に起立して隔壁21を
設け、隔壁21の上部に下部基台20に対向して上部基
台22を設け、上部基台22に螺合して取り付けられた
締着ボルト28の下端に端子金具24に対向して押え金
具29を取り付け、隔壁21の一側の側壁に凸状の係合
突起部32を設け、隔壁21の他側の側壁に凹状の係合
溝部33を設け、さらに下部基台20の下面側に案内溝
34を設けてケーブル・電線接続用端子台100を構成
しているので、案内溝34を案内にして取付板35に沿
ってケーブル・電線接続用端子台100を所望の個数連
設することができ、電線10の本数に応じた多線接続用
のケーブル・電線接続用端子台を簡易に構成することが
できる。この時、深溝部25a,30aおよび浅溝部2
5b,30bの溝深さが異なるケーブル・電線接続用端
子台100を用意しておけば、ケーブル内に径の異なる
電線10が納められていても、ケーブル・電線接続用端
子台100を組み合わせて該ケーブルに最適な端子台を
構成することができる。
【0022】なお、上記実施例1では、押え金具29は
その端面が隔壁21および側壁23の内壁面に係合して
上下方向に移動するものとしているが、隔壁21および
側壁23の内壁面に上下方向に案内溝を形成し、押え金
具29の端面に該案内溝に摺動自在に係合する突起部を
形成してもよい。この場合、押え金具29の上下方向の
移動が安定し、かつ、スムーズになり、電線の接続作業
性を向上させることができる。
【0023】また、上記実施例1では、側壁23はケー
ブル・電線接続用端子台100の一側に一体に設けられ
ているものとしているが、側壁23は両側に一体に設け
られていてもよいし、一体に設けられていなくてもよ
い。そして、側壁23が両側に一体に設けられている場
合、ケーブル・電線接続用端子台100を単独で、ある
いは連設して使用する際に、特に側板36を取り付ける
必要がなくなる。また、側壁23が設けられていない場
合には、例えば図5に示すように、ケーブル・電線接続
用端子台100の両側から側板36、仕切り板42を宛
てがえばよい。さらに、上記実施例1では、端子金具2
4と押え金具29とにより1本の電線10を加圧把持す
るものとしているが、端子金具24と押え金具29とに
より複数本の電線10を加圧把持してもよい。
【0024】実施例2.上記実施例1では、押え金具2
9を締着ボルト28の下端に回動自在に取り付けて、押
え金具29を端子金具24に対して接離可能にするもの
としているが、この実施例2では、図6に示すように、
上部基台22の下面からスプリング43を介して押え金
具29を吊設するものとしている。この実施例2によれ
ば、締着ボルト28を緩めて上部基台22から突出させ
る(上昇させる)ことにより、押え金具29はスプリン
グ43の付勢力により上昇されて端子金具24から離反
し、締着ボルト28を締め付けて下降させることによ
り、押え金具29はスプリング43の付勢力に抗して下
降されて端子金具24に接近するように作動するので、
上記実施例1と同様の効果を奏する。
【0025】なお、上記実施例2では、上部基台22の
下面からスプリング43を介して押え金具29を吊設す
るものとしているが、下部基台20の上面と押え金具2
9との間にスプリングあるいは板ばねを設置するものと
してもよい。この場合、押え金具29は、締着ボルト2
8の上昇によりスプリングあるいは板ばねの付勢力によ
り端子金具24から離反し、締着ボルト28の下降によ
りスプリングあるいは板ばねの付勢力に抗して端子金具
24に接近するように作動する。
【0026】実施例3.上記実施例1では、端子金具2
4の上面に長さ方向に深溝部25aと浅溝部25aとか
らなる円弧状溝25を形成するものとしているが、この
実施例3では、図7に示すように、端子金具44の上面
を平坦にし、かつ、その両端側に段差部としての段差4
5を設けるものとしている。なお、押え金具の下面も、
図示していないが端子金具44の上面と同様に段差が形
成されている。この実施例3によれば、端子金具44の
段差45と押え金具の段差との間で電線10のシース1
0aを加圧把持できるので、上記実施例1と同様の効果
を奏する。
【0027】なお、上記実施例3では、端子金具44お
よび押え金具の相対する面を平坦面として構成するもの
としているが、端子金具44および押え金具の相対する
面の全面に長さ方向にほぼ直交する溝を形成してもよ
い。この場合、電線10の把持力が大きくなり、電線1
0の抜けが防止される。
【0028】実施例4.上記実施例1では、端子金具2
4および押え金具29の相対する面に深溝部25a,3
0aと浅溝部25b,30bとからなる1条の円弧状溝
25,30を形成するものとしているが、この実施例4
では、図8に示すように、端子金具46に深溝部47a
と浅溝部47bとからなる2条の円弧状溝47,47を
形成するものとしている。なお、押え金具にも、図示し
ていないが端子金具46と同様に2条の円弧状溝が形成
されている。この実施例4によれば、1つのケーブル・
電線接続用端子台にて2本の電線10同士を一括して接
続することができる。そして、このケーブル・電線接続
用端子台を組み込むことにより、電線の接続仕様に合わ
せた小型のケーブル・電線接続用端子台が得られる。
【0029】なお、上記実施例4では、端子金具46お
よび押え金具の相対する面を平坦面として構成するもの
としているが、端子金具46および押え金具の相対する
面の全面に長さ方向にほぼ直交する溝を形成してもよ
い。この場合、電線10の把持力が大きくなり、電線1
0の抜けが防止される。また、端子金具46の一端側に
2条の円弧状溝47、47を形成し、他端側に1条の円
弧状47溝を形成してもよい。この場合、2本の電線1
0を1本の電線10に接続できるケーブル・電線接続用
端子台が得られる。さらに、端子金具46に形成される
円弧状溝47は2条に限らず、3条、4条あるいはそれ
以上であってもよい。
【0030】実施例5.図9はこの発明の実施例5に係
るケーブル・電線接続用端子台を示す斜視図である。こ
の実施例5によるケーブル・電線接続用端子台は、下部
基台50の中央部に一側側端から他側側端にわたって起
立して隔壁が設けられ、隔壁の上部に下部基台50に相
対して上部基台51が設けられている。そして、下部基
台50の上面には、先端側から後端側にわたって隔壁を
貫通して、かつ、並列状に互いに接触しないように、複
数の端子金具24が配設されている。これらの複数の端
子金具24間のそれぞれの位置には、仕切り壁52が起
立して設けられている。また、下部基台50、上部基台
51、隔壁および仕切り壁52で囲まれたそれぞれの空
間内には、押え金具29が端子金具24に接離可能に配
設されている。さらに、上部基台51には、締着動作に
より押え金具29をそれぞれ端子金具24に接近させる
ように、複数の締着ボルト28が螺合されて取り付けら
れている。なお、下部および上部基台50、51、隔壁
および仕切り壁52は、例えばABS樹脂で一体に成形
されている。
【0031】この実施例5によれば、締着ボルト28の
締着動作により押え金具29を端子金具24に接近させ
て、電線10のシース10aを端子金具24および押え
金具29の深溝部25a,30a間に、芯線10bを端
子金具24および押え金具29の浅溝部25b,30b
間でそれぞれ加圧把持できる。したがって、この実施例
5においても、電線10の芯線10b毎に圧着端子を取
り付ける必要がなく、電線10の接続作業が簡易となる
とともに、作業時間を大幅に短縮することができる。さ
らに、電線10のシース10aを加圧把持できるで、芯
線10bの断線の発生が抑えられ、信頼性に優れた接続
が得られる。
【0032】なお、上記各実施例では、端子金具および
押え金具の相対する面にそれぞれ深溝部と浅溝部とから
なる円弧状溝や段差を形成するものとしているが、深溝
部と浅溝部とからなる円弧状溝や段差は端子金具および
押え金具の相対する面の両面に必ずしも形成する必要も
なく、少なくとも一方の面に形成していれば、円弧状溝
の深溝部あるいは段差により電線10のシース10aの
加圧把持が可能となり、電線10の芯線10bの断線の
発生を抑える効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0034】この発明の第1発明によれば、下部基台
と、該下部基台の中央部に一側側端から他側側端にわた
って起立して設けられた隔壁と、該隔壁の上部に下部基
台に相対して設けられた上部基台と、下部基台の上面に
先端側から後端側にわたって隔壁を貫通して配設された
端子金具と、下部基台と上部基台と隔壁とで構成された
空間のそれぞれに端子金具と接離可能に取り付けられた
押え金具と、上部基台に螺合されて締着動作より押え金
具を端子金具に接近させる締着ボルトと、端子金具と押
え金具との相対する面の少なくとも一方の面の先端側お
よび後端側のそれぞれに形成された段差部とを備えてい
るので、電線の芯線毎に圧着端子を取り付ける必要がな
く、かつ、電線のシースを段差部で加圧把持でき、電線
の接続作業性の向上が図られ、作業時間の短縮が図ら
れ、さらには電線の断線の発生を抑えることができるケ
ーブル・電線接続用端子台が得られる。
【0035】また、この発明の第2の発明によれば、上
記第1の発明において、端子金具と押え金具との相対す
る面の少なくとも一方の面に円弧状溝が長さ方向に延設
され、該円弧状溝の先端側および後端側に円弧状の深溝
部を形成して段差部を構成したので、上記第1の発明の
効果に加えて、電線のセットが容易となるとともに、加
圧把持の際の電線の位置ずれが防止され、接続作業性お
よび接続安定性を向上させることができる。
【0036】また、この発明の第3の発明によれば、上
記第1または第2の発明において、隔壁の一側の側壁に
係合突起部が形成され、隔壁の他側の側壁に係合溝部が
形成され、さらに下部基台の下面側に一側側端から他側
側端にわたって案内溝が形成されているので、上記第1
または第2の発明の効果に加えて、案内溝を案内にして
所望の個数を連設することができ、配線仕様に適応した
多線接続用のケーブル・電線接続用端子台を簡易に構成
することができる。
【0037】また、この発明の第4の発明によれば、下
部基台と、該下部基台の中央部に一側側端から他側側端
にわたって起立して設けられた隔壁と、該隔壁の上部に
下部基台に相対して設けられた上部基台と、下部基台の
上面に、先端側から後端側にわたって隔壁を貫通して、
かつ、並列状に互いに接触しないように配設された複数
の端子金具と、該複数の端子金具のそれぞれに相対して
接離可能に配設された複数の押え金具と、上部基台に螺
合されて締着動作により複数の押え金具をそれぞれ複数
の端子金具に接近させる複数の締着ボルトと、複数の端
子金具と複数の押え金具との相対する面の少なくとも一
方の面の先端側および後端側のそれぞれに形成された段
差部とを備えているので、電線の芯線毎に圧着端子を取
り付ける必要がなく、かつ、電線のシースを段差部で加
圧把持でき、電線の接続作業性の向上が図られ、作業時
間の短縮が図られ、さらには電線の断線の発生を抑える
ことができる多線接続用のケーブル・電線接続用端子台
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係るケーブル・電線接
続用端子台を示す斜視図である。
【図2】 図1のII−II矢視断面図である。
【図3】 この発明の実施例1に係るケーブル・電線接
続用端子台を連設して構成する多線接続用のケーブル・
電線接続用端子台を示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施例1に係るケーブル・電線接
続用端子台による電線の接続手順を説明する断面図であ
る。
【図5】 この発明の実施例1に係るケーブル・電線接
続用端子台の実施態様を示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施例2に係るケーブル・電線接
続用端子台を示す断面図である。
【図7】 この発明の実施例3に係るケーブル・電線接
続用端子台における端子金具を示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施例4に係るケーブル・電線接
続用端子台における端子金具を示す斜視図である。
【図9】 この発明の実施例5に係るケーブル・電線接
続用端子台を示す斜視図である。
【図10】 従来のケーブル・電線接続用端子台を示す
斜視図である。
【図11】 図10のXI−XI矢視断面図である。
【図12】 従来のケーブル・電線接続用端子台による
電線の接続手順を説明する斜視図である。
【符号の説明】
20 下部基台、21 隔壁、22 上部基台、24
端子金具 25 円弧状溝、25a 深溝部(段差
部)、28 締着ボルト、29 押え金具、30円弧状
溝、30a 深溝部(段差部)、32 係合突起部、3
3 係合溝部、34 案内溝、44 端子金具、45
段差(段差部)、46 端子金具、47円弧状溝、47
a 深溝部(段差部)、50 下部基台、51 上部基
台。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部基台と、該下部基台の中央部に一側
    側端から他側側端にわたって起立して設けられた隔壁
    と、該隔壁の上部に前記下部基台に相対して設けられた
    上部基台と、前記下部基台の上面に先端側から後端側に
    わたって前記隔壁を貫通して配設された端子金具と、前
    記下部基台と前記上部基台と前記隔壁とで構成された空
    間のそれぞれに前記端子金具と接離可能に取り付けられ
    た押え金具と、前記上部基台に螺合されて締着動作より
    前記押え金具を前記端子金具に接近させる締着ボルト
    と、前記端子金具と前記押え金具との相対する面の少な
    くとも一方の面の先端側および後端側のそれぞれに形成
    された段差部とを備えたことを特徴とするケーブル・電
    線接続用端子台。
  2. 【請求項2】 端子金具と押え金具との相対する面の少
    なくとも一方の面に円弧状溝が長さ方向に延設され、該
    円弧状溝の先端側および後端側に円弧状の深溝部を形成
    して段差部を構成したことを特徴とする請求項1記載の
    ケーブル・電線接続用端子台。
  3. 【請求項3】 隔壁の一側の側壁に係合突起部が形成さ
    れ、前記隔壁の他側の側壁に係合溝部が形成され、さら
    に下部基台の下面側に一側側端から他側側端にわたって
    案内溝が形成されていることを特徴とする請求項1およ
    び2のいずれかに記載のケーブル・電線接続用端子台。
  4. 【請求項4】 下部基台と、該下部基台の中央部に一側
    側端から他側側端にわたって起立して設けられた隔壁
    と、該隔壁の上部に前記下部基台に相対して設けられた
    上部基台と、前記下部基台の上面に、先端側から後端側
    にわたって前記隔壁を貫通して、かつ、並列状に互いに
    接触しないように配設された複数の端子金具と、該複数
    の端子金具のそれぞれに相対して接離可能に配設された
    複数の押え金具と、前記上部基台に螺合されて締着動作
    により前記複数の押え金具をそれぞれ前記複数の端子金
    具に接近させる複数の締着ボルトと、前記複数の端子金
    具と前記複数の押え金具との相対する面の少なくとも一
    方の面の先端側および後端側のそれぞれに形成された段
    差部とを備えたことを特徴とするケーブル・電線接続用
    端子台。
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