JPH08115122A - データ通信機能を備えた制御装置 - Google Patents

データ通信機能を備えた制御装置

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JPH08115122A
JPH08115122A JP24817294A JP24817294A JPH08115122A JP H08115122 A JPH08115122 A JP H08115122A JP 24817294 A JP24817294 A JP 24817294A JP 24817294 A JP24817294 A JP 24817294A JP H08115122 A JPH08115122 A JP H08115122A
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JP
Japan
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data
control
control means
trigger signal
potential
Prior art date
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JP24817294A
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English (en)
Inventor
Shogo Imada
昭吾 今田
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常発生時の原因の解析および究明を容易に
行うことができるデータ通信機能を備えた制御装置を提
供する。 【構成】 複数の制御手段M,Sは、データ通信専用の
通信ラインK1とは異なる第2の通信ラインK2で共通
に接続され、各制御手段M,Sは、実行している制御に
異常が発生したときにトリガ信号を第2の通信ラインK
2に出力し、また実行している制御を特定する制御デー
タを記憶する。制御データには、異常の発生順序を示す
順次番号と、トリガ信号の発生または受信に基づくもの
かを示す発信元データとを含むラベルデータとが付加さ
れる。トリガ信号が受信された制御手段においても同様
に、制御データとラベルデータを記憶する。 【効果】 異常が発生した制御手段のみならず、他の制
御手段における制御データも同時に確保されるので、異
常発生の原因の解析および究明を容易に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載された複数
のECU(Electronic Control Unit)によって構成され
る制御装置のように、複数の制御手段がそれぞれ予め定
める制御を実行するとともに、制御手段間でデータ通信
を行うデータ通信機能を備えた制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、本発明の前提となる制御装置1
1の構成を示すブロック図である。制御装置11は、複
数の制御手段M,S1〜Snを含んで構成される。各制
御手段M,S1〜Snは、それぞれ予め定める制御を実
行する。たとえば、車両に搭載されている場合は、たと
えばECUで実現され、ABS制御、エアーバック制
御、燃料噴射量制御などをそれぞれ実行する。制御装置
11は、1つのマスタ制御手段Mと、複数のスレーブ制
御手段S1〜Sn(総称するときは、参照符Sを用い
る。)に区分され、各制御手段M,Sは、通信ラインK
1によって接続されている。マスタ制御手段Mは、通常
は複数のECUの中から1つ選ばれるが、故障診断を行
う際に外部ツールであるテスタなどが接続された場合
は、当該テスタがマスタ制御手段Mとなる。なお、ここ
での「マスタ」および「スレーブ」は、後述する各制御
手段間の通信方式における主従関係を示すものであり、
制御動作における主従関係を示すものではない。
【0003】制御装置1は、ISO9141(国際標準
規格)に準拠した通信方式が実施される。この通信方式
は、いわゆるマスタ・スレーブ方式であり、マスタ制御
手段Mから複数のスレーブ制御手段Sに対して要求デー
タを送信し、各スレーブ制御手段Sは要求データを受信
し、それぞれのスレーブ制御手段Sが、マスタ制御手段
Mに応答データを送信する方式である。スレーブ制御手
段S1〜Snには、データ送信の順位を決定する優先順
位が定められており、優先順位の高いスレーブ制御手段
から順番にマスタ制御手段Mに応答データを送信する。
ここでは、参照符号Sの添字1〜nが優先順位を表すも
のとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の制御装置11で
は、特定の制御手段において異常が発生した場合、当該
制御手段は、異常発生時に行っていた制御を特定する制
御データを記憶して保持する。しかしながら、制御デー
タの記憶は、異常が発生した制御手段だけが行うのみで
あり、他の制御手段の制御データは全く不明である。し
たがって、異常発生の原因の解析および究明には、限界
がある。
【0005】本発明の目的は、制御手段における異常発
生の原因の解析および究明を容易に行うことができるデ
ータ通信機能を備えた制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め定める制
御をそれぞれ実行する複数の制御手段を1本の通信ライ
ンで接続し、通信ラインは予め定める第1の電位が待機
状態であり、各制御手段は、データ送信の順序を決定す
る優先順位が定められており、前記第1の電位とそれよ
りも低い予め定める第2の電位とを所定のタイミングで
切換えることによってデータを生成して送信し、優先順
位の最上位の制御手段からの要求データに応答して、要
求データに対する応答データを優先順位にしたがって順
番に送信するデータ通信機能を備えた制御装置におい
て、複数の制御手段は、前記通信ラインとは異なる第2
の通信ラインで共通に接続され、各制御手段は、実行し
ている制御に異常が発生したときに予め定めるトリガ信
号を前記第2の通信ラインに出力するトリガ出力手段
と、前記第2の通信ラインに接続され、前記トリガ信号
を検知するトリガ検知手段とを備え、実行している制御
に異常が発生したとき、または前記検知手段によってト
リガ信号が検知されたとき、実行している制御を特定す
る制御データを記憶し、当該制御データに、異常の発生
順序を示す順次番号と、トリガ信号の発生または受信に
基づくものかを示す発生元データとを含むラベルデータ
を付加することを特徴とするデータ通信機能を備えた制
御装置である。また本発明は、予め定める制御をそれぞ
れ実行する複数の制御手段を1本の通信ラインで接続
し、通信ラインは予め定める第1の電位が待機状態であ
り、各制御手段は、データ送信の順序を決定する優先順
位が定められており、前記第1の電位とそれよりも低い
予め定める第2の電位とを所定のタイミングで切換える
ことによってデータを生成して送信し、優先順位の最上
位の制御手段からの要求データに応答して、要求データ
に対する応答データを優先順位にしたがって順番に送信
するデータ通信機能を備えた制御装置において、各制御
手段は、実行している制御に異常が発生したときに予め
定めるトリガ信号を前記通信ラインに出力するトリガ出
力手段と、前記通信ラインに接続され、前記トリガ信号
を検知するトリガ検知手段とを備え、実行している制御
に異常が発生したとき、または前記検知手段によってト
リガ信号が検知されたとき、実行している制御を特定す
る制御データを記憶し、当該制御データに、異常の発生
順序を示す順次番号と、トリガ信号の発生または受信に
基づくものかを示す発生元データとを含むラベルデータ
を付加することを特徴とするデータ通信機能を備えた制
御装置である。さらに本発明の優先順位の最上位の制御
手段は、前記制御データおよび対応するラベルデータの
記憶が終了した後、通信ラインが待機状態であれば、優
先順位の下位の制御手段に対して、制御データおよびラ
ベルデータの送信を要求する要求データを送信し、受信
した各制御手段からの応答データを一括して記憶するこ
とを特徴とする。また本発明の各制御手段のトリガ発生
手段が発生するトリガ信号のパルス幅はそれぞれ異な
り、前記トリガ検知手段は、検知したトリガ信号のパル
ス幅に基づいてトリガ信号を発生した制御手段を判別す
ることを特徴とする。さらにまた本発明の前記トリガ出
力手段は、第1および第2の電位の間の電位に選ばれる
予め定める第3の電位を、トリガ信号として通信ライン
に出力することを特徴とする。また本発明の各制御手段
のトリガ出力手段が出力するトリガ信号としての第3の
電位は、互いに異なる電位に選ばれ、前記トリガ検知手
段は、検知したトリガ信号の電位に基づいて、トリガ信
号を発生した制御手段を判別することを特徴とする。さ
らにまた本発明の前記トリガ出力手段は、制御手段間で
送受信されるデータの最長パルス幅よりも長いパルス幅
の信号を、トリガ信号として出力することを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明に従えば、いずれかの制御手段において
異常が発生すると、当該制御手段はトリガ信号を出力す
るとともに、当該制御手段が実行している制御を特定す
る制御データと対応するラベルデータとを記憶する。ト
リガ信号は、第2の通信ラインを介して他の制御手段に
与えられる。他の制御手段は、トリガ検知手段の出力に
応答して、当該他の制御手段が実行している制御を特定
する制御データと対応するラベルデータとを記憶する。
これによって、いずれかの制御手段において異常が発生
した場合、他の制御手段で行っていた制御を特定する制
御データも保持されることになり、異常発生の原因の解
析および究明が容易になる。
【0008】また本発明に従えば、いずれかの制御手段
において異常が発生すると、当該制御手段はトリガ信号
を出力するとともに、当該制御手段が実行している制御
を特定する制御データとラベルデータとを記憶する。ト
リガ信号は、通信ラインを介して他の制御手段に与えら
れる。他の制御手段は、トリガ検知手段の出力に応答し
て、当該他の制御手段が実行している制御を特定する制
御データとラベルデータとを記憶する。これによって、
いずれかの制御手段において異常が発生した場合、他の
制御手段で行っていた制御を特定する制御データも保持
されることになり、異常発生の原因の解析および究明が
容易になる。
【0009】また好ましくは、いずれかの制御手段にて
異常が発生し、各制御手段において制御データおよびラ
ベルデータの記憶が終了した後、通信ラインが待機状態
であれば、優先順位の最上位の制御手段は、下位の制御
手段からそれぞれ制御データおよびラベルデータを読出
して一括して記憶する。これによって、異常発生時の制
御データを一括して前記最上位の制御手段から抽出する
ことができ、各制御手段から個別に読出す場合に比べて
作業効率が向上する。また、一般に、優先順位が上位の
制御手段は、記憶容量にゆとりもあるため、記憶容量に
制限がある下位の制御手段にデータを記憶しておく場合
に比べて、より多くのデータを記憶することができる。
また、上位の制御手段に制御データを記憶した後は、下
位の制御手段では当該制御データを消去することがで
き、少ない記憶容量を有効に利用することができ、下位
の制御手段の処理の負担が軽減する。
【0010】また好ましくは、トリガ信号を出力するた
めの専用の第2の通信ラインを用いる場合は、各制御手
段が出力するトリガ信号のパルス幅を異ならせる。この
パルス幅の違いによってトリガ信号を受信した制御手段
は、トリガ信号を発生した制御手段を判別することがで
きる。これによって、前記ラベルデータとして、発信元
の制御手段を特定するデータを付加することができる。
したがって、1つの制御データを見るだけで、当該制御
データがどのような状態で記憶されたか、すなわち、自
分自身の異常発生によって記憶したのか、あるいは他の
どの制御手段の異常発生に基づいて記憶したのかを容易
に把握することができる。
【0011】さらに好ましくは、データを送信する通信
ラインにトリガ信号を出力する場合は、データ送信に用
いられる第1および第2の電位とは異なる予め定める第
3の電位をトリガ信号として出力する。これによって、
データ信号とトリガ信号とを明確に区別することができ
る。
【0012】さらにまた好ましくは、前記トリガ信号と
して選ばれる第3の電位は、各制御手段毎に異なる電位
に選ばれる。これによって、各制御手段はトリガ信号を
発生した制御手段を判別し、ラベルデータとして発信元
の制御手段を特定するデータを付加することができる。
これによって、1つの制御データを見ただけで、どうい
う状況で当該制御データが記憶されたのか、すなわち自
分自身の異常発生に基づいて記憶したのか、あるいは他
のどの制御手段の異常発生に基づいて記憶したのかを容
易に把握することができる。
【0013】また好ましくは、データを送信する通信ラ
インにトリガ信号を出力するときは、データ通信に用い
られる最長パルス幅よりも長いパルス幅の信号をトリガ
信号として出力する。これによって、データ信号とトリ
ガ信号とを明確に区別することができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例であるデータ通
信機能を備えた制御装置(以下、単に「制御装置」とい
う)1の構成を示すブロック図である。制御装置1は、
複数の制御手段M,S1〜Snを含んで構成される。各
制御手段M,S1〜SnはたとえばECUで実現され、
それぞれ予め定める制御を個別に実行する。たとえば、
車両に搭載されている場合は、ABS制御、エアーバッ
ク制御、燃料噴射量制御などをそれぞれ実行する。
【0015】制御装置1は、1つのマスタ制御手段M
と、複数のスレーブ制御手段S1〜Sn(総称するとき
は、参照符Sを用いる)とに区別され、各制御手段M,
Sは、通信ラインK1,K2によってそれぞれ共通に接
続されている。通信ラインK1はデータ通信専用の通信
ラインであり、通信ラインK2は後述するトリガ信号専
用の通信ラインである。なお、本実施例において「マス
タ」および「スレーブ」は、後述する通信方式における
主従関係を示すものであり、必ずしも制御動作における
主従関係を示すものではない。
【0016】制御装置1は、ISO9141に準拠した
通信方式が実行される。この通信方式は、いわゆるマス
タ・スレーブ方式であり、マスタ制御手段Mから複数の
スレーブ制御手段Sに対して要求データを送信し、各ス
レーブ制御手段Sは要求データを受信し、それぞれのス
レーブ制御手段Sがマスタ制御手段Mに応答データを送
信する方式である。スレーブ制御手段S1〜Snには、
データ送信の順序を決定する優先順位が定められてお
り、優先順位の高いスレーブ制御手段から順番にマスタ
制御手段Mに対して応答データを送信する。ここでは、
参照符Sの添字1〜nが優先順位を表すものとする。
【0017】一般に、優先順位が上位のものは通信速
度、処理速度などが高速であり、また記憶容量も大きい
ものが選ばれる。優先順位が下位のもの程、通信速度、
処理速度は低速であり、記憶容量も小さくなる。
【0018】マスタ制御手段Mは、車両に搭載されてい
る複数のECUのうち優先順位が最上位のものに選ばれ
るが、ECUからデータの読出しなどを行うテスタなど
のいわゆる外部ツールが通信ラインK1に接続されたと
きは、この外部ツールがマスタ制御手段Mとなる。
【0019】各制御手段M,Sは、待機状態では予め定
める第1の電位(ハイレベル)に設定されている通信ラ
インK1を、前記第1の電位より低く選ばれる予め定め
る第2の電位(ローレベル)に引下げる手段を有し、こ
れら2つのレベルを所定のタイミングで切換えることで
ビットデータを作成し、データを送信する。予め定める
数のビットデータによって、バイトデータが構成され、
さらに予め定める数のバイトデータによってメッセージ
データが構成される。このメッセージデータが、前記要
求データおよび応答データに相当する。
【0020】図2は、スレーブ制御手段Saの構成を示
すブロック図である。なお、マスタ制御手段Mも基本的
には制御手段Saと同様の構成であるが、図2に示すよ
うに、マスタ制御手段Mの電源電位+Bを抵抗R1を介
して通信ラインK1に与える構成が設けられている点
が、スレーブ制御手段Sと異なる点である。
【0021】スレーブ制御手段Saは、データの送信お
よび受信、各種演算、各種制御を実行する制御回路2を
含む。制御回路2は、マイクロコンピュータなどで実現
され、シリアルデータ入力端子Sin、シリアルデータ
出力端子Sout、トリガ信号を出力するポートP0、
トリガ信号の入力を検知するためのポートP1を備え
る。制御回路2は、予め定めるサンプリング周期でポー
トP1の電位(レベル)を検知し、トリガ信号が入力さ
れたかどうかを判断する。
【0022】スレーブ制御手段Saは接続端子3,4を
備え、接続端子3にはデータ通信専用の通信ラインK1
が接続され、接続端子4にはトリガ信号専用の通信ライ
ンK2が接続される。接続端子3には、出力バッファ5
を介してシリアルデータ出力端子Soutが接続され、
さらに入力バッファ6を介してシリアルデータ入力端子
Sinが接続される。接続端子4には、制御回路2のポ
ートP0,P1がそれぞれ接続される。
【0023】データ通信専用の通信ラインK1は、マス
タ制御手段Mによって第1の電位に設定されている。制
御回路2は、シリアルデータ出力端子Soutからデー
タを出力し、出力バッファ5によって通信ラインK1を
選択的に第2の電位(ローレベル、たとえばグランド電
位に選ばれる)に引下げることで送信データを作成し、
マスタ制御手段Mに応答データを送信する。マスタ制御
手段Mから送信された要求データは、入力バッファ6を
介してシリアルデータ入力端子Sinに与えられ、制御
回路2は当該要求データを解析し、対応する応答データ
を送信する。また制御回路2は、予め定める制御動作を
実行し、制御動作実行時に異常が発生した場合は、ポー
トP0からトリガ信号を出力するとともに、異常が発生
したときに実行していた制御を特定する制御データを内
部の記憶手段2aに記憶する。
【0024】図3は、異常発生時の制御手段M,Sの動
作を説明するフローチャートである。ステップa1にお
いて、異常が検知されるとステップa2に進み、トリガ
信号を出力する。ステップa3では、異常が検知された
ときに行っていた制御を特定する制御データを記憶し、
続いてステップa4においてラベルデータを付加する。
ラベルデータは、異常が発生した順番を示す順次番号
と、記憶した制御データが自分自身の異常発生に基づい
て記憶したデータであることを示す「発信」データとを
含む。このラベルデータの付加は、マスタ制御手段Mか
らの命令で行うようにしてもよいし、制御手段M,S自
身の判断で行うようにしてもよい。また、異常が発生し
た時刻を示す時刻データを付加してもよい。
【0025】図4は、他の制御手段で異常が発生した際
の制御手段M,Sの動作を説明するフローチャートであ
る。ステップb1でトリガ信号の受信が検知されると、
ステップb2に進み、トリガ信号が検知されたときに実
行していた制御を特定する制御データを記憶し、ステッ
プb3においてラベルデータを付加する。ラベルデータ
は、異常が発生した順番を示す順次番号と、記憶した制
御データが他の制御手段にて発生した異常に基づいて記
憶したデータであることを示す「受信」データとを含
む。このラベルデータの付加も、上述と同様に、マスタ
制御手段Mからの命令で行うようにしてもよいし、制御
手段M,S自身の判断で行うようにしてもよい。
【0026】図5は、異常発生後のマスタ制御手段Mの
動作を説明するフローチャートである。ステップc1で
は、通信ラインK1が正常かどうか、すなわち待機状態
であるかどうかを判断し、正常であればステップc2に
進み、スレーブ制御手段Sに対して制御データおよびラ
ベルデータの送信を指示する要求データを送信する。ス
テップc3では、全ての制御手段Sから制御データを受
信したかどうかを判断し、受信が完了したら処理を終了
する。
【0027】図6は、異常発生後のスレーブ制御手段S
の動作を説明するフローチャートである。ステップd1
では、マスタ制御手段Mからの要求データが受信された
かどうかを判断し、要求データが受信されるとステップ
d2に進み、制御データおよびラベルデータをマスタ制
御手段Mに送信する。なお、スレーブ制御手段Sは、上
述したように、データ送信の優先順位が定められている
ので、この優先順位にしたがって、上位のものから順番
に制御データおよびラベルデータを送信する。
【0028】以上のように本実施例によれば、いずれか
の制御手段にて異常が発生した場合、異常が発生した制
御手段の制御データだけでなく、他の制御手段の制御デ
ータも同時に記憶され、確保される。したがって、異常
発生の原因を解析および究明する際に用いる制御データ
の数が多くなり、より正確な解析および究明が実現され
る。また、制御データは、一括して最上位の制御手段で
あるマスタ制御手段Mに集められて記憶される。したが
って、外部機器(ツール)であるテスタなどを用いて制
御データを読出す場合、最上位の制御手段であるマスタ
制御手段Mからのデータ読出し作業だけで済み、各制御
手段から個別にデータを読出す場合に比べて作業が簡単
である。また、下位の制御手段Sでは、制御データをマ
スタ制御手段Mに送信した後は、当該制御データを消去
することができ、限られたメモリを有効に利用すること
ができる。特に、下位の制御手段であればあるほど、有
効である。
【0029】なお、トリガ信号として出力するトリガ信
号のパルス幅を、各制御手段毎に異なるパルス幅に選ぶ
ことによって、トリガ信号を受信した制御手段は当該ト
リガ信号を発生した制御手段をそのパルス幅に基づいて
判別することができ、制御データに対して付加されるラ
ベルデータとして、当該制御データがどの制御手段の異
常発生に基づいて記憶されたものかを示す発信元データ
を付加することができる。これによって、1つの制御デ
ータを見ただけでも、その制御データがどのような状態
で記憶されたかを容易に認識することができ、異常発生
の原因の解析および究明が容易になる。
【0030】図7は、本発明の第2実施例である制御装
置11の構成を示すブロック図である。本実施例は、前
述の制御装置1と類似しており、対応する構成には同一
の参照符号を付して説明は省略する。本実施例の特徴
は、各制御手段M,Sは、データ通信専用の通信ライン
K1だけで、接続されていることである。したがって、
制御装置11では、トリガ信号も前記通信ラインK1を
用いて送信および受信する。
【0031】図8は、制御手段Sbの構成を示すブロッ
ク図である。なお、前述の実施例と同様に、制御手段M
も制御手段Sbと同一の構成であるが、制御手段Mの電
源電位+Bを抵抗R1を介して通信ラインK1に与える
構成が付加されている点が、スレーブ制御手段Sbとは
異なる点である。
【0032】制御手段Sbは、図2に示す制御手段Sa
と類似した構成であり、同一の構成には同一の参照符号
を付して説明は省略する。本実施例においては、接続端
子3と出力バッファ5および入力バッファ6との間の信
号線に、抵抗R2およびスイッチ7をこの順に直列に接
続し、スイッチ7の一方端子をグランド電位に接続し、
スイッチ7の他方端子を抵抗R2の一方端に接続したこ
とである。スイッチ7には、制御回路2のポートP0か
らの制御信号が与えられる。スイッチ7は、前記制御信
号が与えられたときに閉じられ、通信ラインK1の電位
を、B・R2/(R1+R2)に引下げる。これによっ
てトリガ信号が作成される。また、抵抗R2の他方端が
接続される接続点と、出力バッファ5および入力バッフ
ァ6との間の信号線には、レベル判定回路8が接続さ
れ、通信ラインK1の電位を判定し、判定結果を制御回
路2のポートP1に出力する。
【0033】図9は、制御装置11において用いられる
トリガ信号TRGの信号波形およびデータDATAの信
号波形を示す波形図である。前述したように、制御回路
2において異常が発生し、ポートP0から制御信号が出
力されるとスイッチ7が閉じられ、通信ラインK1は予
め定める電位V3(=B・R2/(R1+R2))に引
下げられる。図9(1)は、トリガ信号TRGの信号波
形を示す波形図である。トリガ信号TRGは、予め定め
る期間T1のパルス幅を有する信号である。図9(2)
は、トリガ信号TRGとデータ信号DATAとが重なっ
た場合の信号波形を示している。データ信号DATA
は、第1の電位V1と、第2の電位V2とを選択的に切
換えることによって構成されている。
【0034】前述した図8に示すスレーブ制御手段Sで
は、入力バッファ6を介してシリアルデータ入力端子S
inに与えられる電位が、予め定める基準電位Vthよ
りも高ければハイレベルであると判断し、低ければロー
レベルと判断する。基準電位Vthは、たとえば(V1
+V2)/2に選ばれる。したがって、トリガ信号TR
Gによってデータ信号DATAのハイレベルが第3の電
位V3に引下げられたとしても、この電位V3が前記基
準レベルVthよりも大きな値であれば、制御回路2
は、第3の電位V3もハイレベルであると判定し、デー
タ通信には何ら影響が発生しない。レベル判定回路8
は、基準電位を第1の電位V1と第3の電位V3との間
に選び、当該基準電位よりも高いか低いかに基づいてト
リガ信号TRGが入力されているかどうかを判定する。
【0035】このように、データ送信用の通信ラインK
1を用いてトリガ信号を送信した場合であっても、トリ
ガ信号TRGをデータ信号DATAと区別することがで
きる。本実施例においても、前述と同様の効果が得られ
る。
【0036】図10は、制御装置11に用いられるトリ
ガ信号TRGの他の例を示す波形図である。図9におい
ては、トリガ信号TRGによって引下げられる電位が1
種類の電位であったけれども、本実施例においては、図
8に示すスレーブ制御手段Sに用いられる抵抗R2の抵
抗値をそれぞれ異なる値に選ぶことによって、トリガ信
号TRGとして用いる電位のレベルを異ならせる。
【0037】たとえば、図10に示されるように、スレ
ーブ制御手段S1は、トリガ信号TRGとして通信ライ
ンK1を電位V1から電位V3aに引下げる。同様に、
制御手段S2〜S4は、それぞれトリガ信号として、通
信ラインK1を第1の電位V1から電位V3b,V3
c,V3dにそれぞれ引下げる。なお、これらの電位V
3a〜V3d(V3a>V3b>V3c>V3d)は、
前述した基準電位Vthよりも大きく選ぶことは勿論で
ある。このように、第3の電位を複数種類選ぶことによ
って、制御手段Sは、トリガ信号TRGがどの制御手段
から発生したものであるかを判別することができる。こ
のような波形のトリガ信号TRGを用いても、前述の第
1実施例および第2実施例と同様の効果を得ることがで
きる。
【0038】図11は、本発明の第3実施例を説明する
ための波形図である。本実施例では、トリガ信号TRG
として、制御装置11がデータ通信に用いる最長のパル
ス幅よりも長いパルス幅をトリガ信号TRGとして用い
ている。図11(1)は、制御装置11において用いら
れている1バイトデータの波形を示している。1バイト
データは、期間T2の間ローレベルとされるスタートビ
ットデータと、期間T3の間に出力されるたとえば8ビ
ットのビットデータと、期間T4の間ハイレベルに選ば
れる終了ビットデータとで構成される。
【0039】スタートビットデータは必ずローレベルで
あり、8ビットデータとして8ビット全て「0」である
データを送信した場合、期間T2+T3の間ローレベル
が継続される。ストップビットデータは、上述したよう
に必ずハイレベルであるので、8ビットデータから成る
1バイトデータを送信する通信モードにおいては、期間
T2+T3よりもローレベルが継続することはない。そ
こで、図11(2)に示すように、期間T2+T3より
も長い期間である期間T5の間ローレベルが継続される
パルス信号をトリガ信号TRGとして用いる。これによ
って、データ信号DATAとトリガ信号TRGとを明確
に区別することができる。本実施例においても、前述の
第1実施例と同様の効果がある。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、いずれか
の制御手段にて異常が発生した場合、当該制御手段にお
ける制御データだけでなく、他の制御手段における制御
データも記憶して保持されるので、異常が発生した原因
の解析および究明が容易になる。
【0041】また本発明によれば、異常発生時に各制御
手段が記憶した制御データを1つの制御手段、すなわち
優先順位の最上位の制御手段で一括して記憶保持するこ
とによって、これらの制御データを容易に抽出すること
ができる。また、一般に、最上位の制御手段は、他の制
御手段に比べて記憶容量にゆとりがあるため、下位の制
御手段に制御データを記憶させたままでは、データ量が
多くなると、処理に不都合が発生する場合があるが、最
上位の制御手段に記憶することにより、このような不都
合は発生しない。
【0042】また、異常が発生する際に記憶される制御
データには、当該制御データがどのような状態で記憶さ
れたかを示すラベルデータが付加される。このラベルデ
ータを見ることによって、制御データの位置ずけを容易
に理解することができる。また、ラベルデータとして、
当該制御データがどの制御手段の異常に基づいて記憶し
たかを示す発信元データを記憶することによって、1つ
の制御データを見ただけでも当該制御データが、どのよ
うな状況で記録されたのかを認識することができ、異常
の発生の原因の解析の究明が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である制御装置1の構成を
示すブロック図である。
【図2】第1実施例に用いられるスレーブ制御手段Sa
の構成を示す回路図である。
【図3】異常発生時の制御手段の動作を説明するフロー
チャートである。
【図4】他の制御手段において異常が発生した際の制御
手段の動作を説明するフローチャートである。
【図5】異常発生後にマスタ制御手段Mが行う動作を説
明するフローチャートである。
【図6】異常発生後にスレーブ制御手段Sが行う動作を
説明するフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例である制御装置11を説明
するブロック図である。
【図8】第2実施例に用いられるスレーブ制御手段Sb
の構成を示す回路図である。
【図9】第2実施例に用いられるトリガ信号を説明する
波形図である。
【図10】第2実施例に用いられる他のトリガ信号を説
明する波形図である。
【図11】本発明の第3実施例に用いられるトリガ信号
を説明する波形図である。
【符号の説明】
1,11 制御装置 2 制御回路 3,4 接続端子 5 出力バッファ 6 入力バッファ 7 スイッチ 8 レベル判定回路 K1,K2 通信ライン R1,R2 抵抗 P0,P1 ポート S スレーブ制御手段 M マスタ制御手段 Sin シリアルデータ入力端子 Sout シリアルデータ出力端子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定める制御をそれぞれ実行する複数
    の制御手段を1本の通信ラインで接続し、通信ラインは
    予め定める第1の電位が待機状態であり、各制御手段
    は、データ送信の順序を決定する優先順位が定められて
    おり、前記第1の電位とそれよりも低い予め定める第2
    の電位とを所定のタイミングで切換えることによってデ
    ータを生成して送信し、優先順位の最上位の制御手段か
    らの要求データに応答して、要求データに対する応答デ
    ータを優先順位にしたがって順番に送信するデータ通信
    機能を備えた制御装置において、 複数の制御手段は、前記通信ラインとは異なる第2の通
    信ラインで共通に接続され、 各制御手段は、実行している制御に異常が発生したとき
    に予め定めるトリガ信号を前記第2の通信ラインに出力
    するトリガ出力手段と、 前記第2の通信ラインに接続され、前記トリガ信号を検
    知するトリガ検知手段とを備え、 実行している制御に異常が発生したとき、または前記検
    知手段によってトリガ信号が検知されたとき、実行して
    いる制御を特定する制御データを記憶し、当該制御デー
    タに、異常の発生順序を示す順次番号と、トリガ信号の
    発生または受信に基づくものかを示す発生元データとを
    含むラベルデータを付加することを特徴とするデータ通
    信機能を備えた制御装置。
  2. 【請求項2】 予め定める制御をそれぞれ実行する複数
    の制御手段を1本の通信ラインで接続し、通信ラインは
    予め定める第1の電位が待機状態であり、各制御手段
    は、データ送信の順序を決定する優先順位が定められて
    おり、前記第1の電位とそれよりも低い予め定める第2
    の電位とを所定のタイミングで切換えることによってデ
    ータを生成して送信し、優先順位の最上位の制御手段か
    らの要求データに応答して、要求データに対する応答デ
    ータを優先順位にしたがって順番に送信するデータ通信
    機能を備えた制御装置において、 各制御手段は、実行している制御に異常が発生したとき
    に予め定めるトリガ信号を前記通信ラインに出力するト
    リガ出力手段と、 前記通信ラインに接続され、前記トリガ信号を検知する
    トリガ検知手段とを備え、 実行している制御に異常が発生したとき、または前記検
    知手段によってトリガ信号が検知されたとき、実行して
    いる制御を特定する制御データを記憶し、当該制御デー
    タに、異常の発生順序を示す順次番号と、トリガ信号の
    発生または受信に基づくものかを示す発生元データとを
    含むラベルデータを付加することを特徴とするデータ通
    信機能を備えた制御装置。
  3. 【請求項3】 優先順位の最上位の制御手段は、前記制
    御データおよび対応するラベルデータの記憶が終了した
    後、通信ラインが待機状態であれば、優先順位の下位の
    制御手段に対して、制御データおよびラベルデータの送
    信を要求する要求データを送信し、受信した各制御手段
    からの応答データを一括して記憶することを特徴とする
    請求項1または2記載のデータ通信機能を備えた制御装
    置。
  4. 【請求項4】 各制御手段のトリガ発生手段が発生する
    トリガ信号のパルス幅はそれぞれ異なり、 前記トリガ検知手段は、検知したトリガ信号のパルス幅
    に基づいてトリガ信号を発生した制御手段を判別するこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータ通信機能を備えた
    制御装置。
  5. 【請求項5】 前記トリガ出力手段は、第1および第2
    の電位の間の電位に選ばれる予め定める第3の電位を、
    トリガ信号として通信ラインに出力することを特徴とす
    る請求項2記載のデータ通信機能を備えた制御装置。
  6. 【請求項6】 各制御手段のトリガ出力手段が出力する
    トリガ信号としての第3の電位は、互いに異なる電位に
    選ばれ、 前記トリガ検知手段は、検知したトリガ信号の電位に基
    づいて、トリガ信号を発生した制御手段を判別すること
    を特徴とする請求項5記載のデータ通信機能を備えた制
    御装置。
  7. 【請求項7】 前記トリガ出力手段は、制御手段間で送
    受信されるデータの最長パルス幅よりも長いパルス幅の
    信号を、トリガ信号として出力することを特徴とする請
    求項2記載のデータ通信機能を備えた制御装置。
JP24817294A 1994-10-13 1994-10-13 データ通信機能を備えた制御装置 Pending JPH08115122A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007500896A (ja) * 2003-07-31 2007-01-18 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー プロセス制御システムにおけるトリガ式のフィールド装置データ収集

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JP2007500896A (ja) * 2003-07-31 2007-01-18 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー プロセス制御システムにおけるトリガ式のフィールド装置データ収集

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