JPH0811436B2 - 意匠性複合シート - Google Patents

意匠性複合シート

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JPH0811436B2
JPH0811436B2 JP3167920A JP16792091A JPH0811436B2 JP H0811436 B2 JPH0811436 B2 JP H0811436B2 JP 3167920 A JP3167920 A JP 3167920A JP 16792091 A JP16792091 A JP 16792091A JP H0811436 B2 JPH0811436 B2 JP H0811436B2
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JP
Japan
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mica
layer
titanium
titanium mica
sheet
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正治 斎藤
悦郎 福森
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモルフォ蝶、シジミ蝶、
黄金虫、玉虫などの有色光彩色の美麗な色彩をプラスチ
ックシートで表現した文具、家具、室内表層、自動車内
表層等の表層材として近年の高級化、差別化、個性化傾
向に対応した意匠性複合シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】モルフォ蝶、玉虫に代表される有色光彩
色を有し、かつ見る角度によるその色合いが変化する色
彩表現は従来から検討されて来た。例えば魚粉、メタル
片、マイカ粉(以下パール顔料という)を用いたインク
を用い黒色もしくは有色の基材に印刷する方法やパール
顔料に有色の顔料を加え基材に印刷する方法が用いられ
てきた。いずれの方法もインクの厚みがさほど厚くでき
ず上述した天然の有色光彩色の深み、鮮やかさ、色の変
化の点で劣っていた。又、プラスチックの中にパール顔
料もしくは有色顔料を添加したパール顔料を加え、シー
ト状もしくは成形体として用いる場合も見受けられる
が、いずれもパールの白っぽさが勝ち逆に安っぽいイメ
ージしか表現できなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その目的とするところ
は、従来の技術では表現できなかった有色光彩色を天然
のものに近付けた意匠性複合シートを提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、全光線透過率
が厚み1mmの場合60%以上の熱可塑性樹脂に、二酸化
チタンの一部が還元された黒色の酸化チタン被覆層、さ
らにその上に二酸化チタン被覆層を有する鱗片状雲母粒
子からなる還元チタンマイカと二酸化チタン被覆層を有
する鱗片状雲母粒子からなるチタンマイカとを分散させ
た第1層、及び全光線透過率が50%以下であって白
色、黒色もしくは有彩色の熱可塑性樹脂の第2層からな
る複合シートであり、かつ第1層の厚みA(mm)と第1
層に分散した還元チタンマイカ及びチタンマイカの分散
比率B(%)との関係が0.01/A≦B≦0.5/A
であることを特徴とする意匠性複合シートである。
【0005】ここで言う透明樹脂とは押出製膜、カレン
ダー製膜等の製膜法でフィルム化可能な全光線透過率が
厚み1mmの場合60%以上の熱可塑性樹脂であればよ
く、例えばポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピ
レン、ポリエステル。ポリウレタン等の樹脂を挙げるこ
とができる。第1層に用いる透明樹脂の全光線透過率が
60%未満であると還元チタンマイカとチタンマイカの
光彩性、干渉発色性が減ぜられるため、目的が達成され
ない。ただし透明樹脂には着色剤を添加して透明有彩色
にすることもできる。
【0006】この樹脂をベヒクルとし二酸化チタンを薄
膜状にコーティングし、その一部を還元し黒色酸化チタ
ンにし、更にその上に二酸化チタンをコーティングした
鱗片状雲母即ち還元チタンマイカと二酸化チタンを薄膜
状にコーティングした鱗片状雲母即ちチタンマイカを分
散させる。ここで言う二酸化チタンはルチル型でもアナ
ターゼ型でも良く、耐候性を持たせるにはルチル型が好
ましい。
【0007】鱗片雲母は最も無色透明に近い白雲母を表
面が平滑なものが得られる湿式法によって得られたもの
が好ましいが、本発明で規定するものではなく、又その
厚みは0.05〜2.0μm が大きさは10〜200μ
m が好ましい。
【0008】二酸化チタンを被覆した還元チタンマイカ
及びチタンマイカの特徴は、透明樹脂シートに分散した
場合マイカ表面で反射する光と二酸化チタン表面で反射
する光とが干渉し発現する。還元チタンマイカは黒みを
帯びたパール色を発し、チタンマイカは白みを帯びたパ
ール色を発する。さらに二酸化チタンの膜厚を雲母の厚
みによりその発色する色が決まると共に、シートを透過
する光については該チタンマイカに反射されずに透過す
る波長の光についてのみ見え、反射光と通過光がお互い
に補色の関係を持ち、かつ反射光は光彩色を持つことと
なる。
【0009】還元チタンマイカ及びチタンマイカの第1
層への分散添加量B%が第1層厚みAmmに対しB<0.
01/Aであると干渉発色性が減ぜられるため、目的を
達成できない。又B>0.5/Aであると第2層の着色
状況を充分に確認できず変化のある有色光彩色を得るこ
とができない。
【0010】還元チタンマイカ及びチタンマイカを透明
樹脂に分散したフィルムは押出法、共押出法、カレンダ
ー法、溶液キャスト法、二軸延伸法等の一般的な製膜法
で得ることができる。全光線透過率が50%以下である
白色、黒色もしくは有彩色の熱可塑性樹脂層は一般に二
酸化チタン等の白色顔料、カーボンブラック等の黒色顔
料、ベンガラ、フタロシアニン等の有機もしくは無機有
色顔料を熱可塑性樹脂に分散させ着色した樹脂をフィル
ム化したものを用いる。製膜はチタンマイカ分散シート
層と同様の方法で得ることができる。第1層の還元チタ
ンマイカ及びチタンマイカ分散シート層と第2層の着色
シートのラミネートは、ドライラミネート法、押出ラミ
ネート法、熱ラミネート法、共押出ラミネート法、熱プ
レス法、サーマルラミネート法等の手法を用いる。
【0011】
【作用】第1層のベース樹脂となる透明樹脂は、分散さ
れた還元チタンマイカ及びチタンマイカの干渉発色性、
光彩発色性を生かす働きをしており、特定添加量の還元
チタンマイカ及びチタンマイカは干渉発色性、光彩発色
性そのものの働きと第2層の着色層の色合いを見る角度
により微妙に変化させる働きを持ち、第2層の着色層は
本発明複合シートの基調となる色合いを例えば、黒基
調、白基調、赤基調、緑基調を決める働きを持つ。
【0012】
【実施例】《実施例1》硬質塩化ビニル樹脂に安定剤、
滑剤、補強剤を添加し、硬質塩化ビニル透明樹脂ベース
を作製した。該硬質塩化ビニル透明樹脂ベース100重
量部に対し、還元チタンマイカとして資生堂製インフィ
ニットカラーCBR−05を0.5重量%、チタンマイ
カとしてメルク社製イリオジン235を0.5重量%添
加した後、カレンダーにより0.1mm厚みのシートを作
製した。別にカーボンブラックを0.5%添加した全光
線透過率1.2%の黒色塩化ビニルシートを同じカレン
ダー法により0.1mmのシートを得た。次に熱ラミネー
ト機で上記2種のシートを熱ラミネートし0.2mmの複
合シートを得た。得られたシートを還元チタンマイカ及
びチタンマイカを分散シート側から見ると、濃い金色と
緑色の干渉光彩色が見る角度によってそれぞれに反射光
として得られさらに見る角度によっては濃い金色及び緑
色が減じ下地の黒色が強く認識できあたかもモルフォ蝶
のような色合いのシートが得られた。
【0013】《実施例2》実施例1と同様に硬質塩化ビ
ニル透明樹脂100重量部に対し、インフィニットカラ
ーCBR−05を0.5重量%及びメルク社製イリオジ
ン235を0.3重量%を添加した硬質塩化ビニルシー
ト0.2mmを得た。別に赤色顔料を添加した厚み0.1
mm全光線透過率3%の赤色塩化ビニルシートをカレンダ
ー法による得た。かつこの2種のシートをウレタン系接
着剤でドライラミネートし、0.3mmの複合シートを得
た。得られたシートを還元チタンマイカ及びチタンマイ
カ分散シート側から見ると濃い金色緑色の干渉光彩色が
見る角度によってそれぞれに得られ、さらに見る角度に
よっては下地の赤色が強く感じられる特異な色合いのシ
ートが得られた。
【0014】《実施例》メチルメタアクリレート樹脂1
00重量部に対し、還元チタンマイカとして資生堂イン
フィニットカラーORP−02を0.3重量%と、チタ
ンマイカとしてメルク社製イリオジン235を0.5重
量%添加してメチルメタアクリレートシートを得た。別
にカーボン顔料を1.0%添加した黒色メチルメタアク
リレート樹脂を得た。2種の樹脂を二層共押出設備で共
押出製膜し、還元チタンマイカ及びチタンマイカ分散層
0.1mm、黒色層0.2mm合計0.3mm厚みの複合シー
トを得た。得られたシートはその反射光は見る角度によ
り濃紫色ないし緑色に見えさらに見る角度によっては背
景黒色が強調された色相が得られた。
【0015】
【発明の効果】本発明の意匠性複合シートは、モルフォ
蝶、シジミ蝶、黄金虫、玉虫などの有色光彩色であっ
て、見る角度によりその色調が様々に変化する奇麗な色
彩を天然のものに近付けた意匠性を有するシートであっ
て、文具、家具、室内表層、自動車内表層等の表層材と
して用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の意匠性複合シートの模式断面図のであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 9/02 KCN C09C 1/40 PBB E04F 13/00 B 9127−2E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全光線透過率が厚み1mmの場合60%以
    上の熱可塑性樹脂に、二酸化チタンの一部が還元された
    黒色の酸化チタン被覆層、さらにその上に二酸化チタン
    被覆層を有する鱗片状雲母粒子からなる還元チタンマイ
    カと二酸化チタン被覆層を有する鱗片状雲母粒子からな
    るチタンマイカとを分散させた第1層、及び全光線透過
    率が50%以下であって白色、黒色もしくは有彩色の熱
    可塑性樹脂の第2層からなる複合シートであり、かつ第
    1層の厚みA(mm)と第1層に分散した還元チタンマイ
    カ及びチタンマイカの分散比率B(%)との関係が0.
    01/A≦B≦0.5/Aであることを特徴とする意匠
    性複合シート。
JP3167920A 1991-07-09 1991-07-09 意匠性複合シート Expired - Fee Related JPH0811436B2 (ja)

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JPH0516313A JPH0516313A (ja) 1993-01-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5845041U (ja) * 1981-09-19 1983-03-26 バンドー化学株式会社 化粧材
JPH0545478Y2 (ja) * 1989-01-31 1993-11-19

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