JPH08114139A - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

エンジンの空燃比制御装置

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JPH08114139A
JPH08114139A JP25224794A JP25224794A JPH08114139A JP H08114139 A JPH08114139 A JP H08114139A JP 25224794 A JP25224794 A JP 25224794A JP 25224794 A JP25224794 A JP 25224794A JP H08114139 A JPH08114139 A JP H08114139A
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JP
Japan
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air
fuel ratio
area
sensor
engine
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JP25224794A
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Hideji Kadooka
秀治 門岡
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 O2センサー出力と空燃比の関係を定めるテ
ーブル特性を運転条件に応じて変化させることにより、
誤った空燃比に制御することを防止する。 【構成】 記憶手段21では運転領域を区分けしたエリ
アごとに空燃比に対するO2センサー出力の特性をテー
ブルにしてあらかじめ記憶する。運転条件が前記エリア
のいずれに属するかを判定手段22が判定すると、記憶
手段21に記憶されている複数のテーブルの中からこの
判定したエリアに対応するテーブルを選択手段23が選
択する。参照手段25ではO2センサー出力からこの選
択されたテーブルを参照して空燃比を求め、この空燃比
にもとづいて制御手段26が空燃比のフィードバック制
御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの空燃比制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】O2センサー出力に対する空燃比の特性
をテーブルとしてメモリーに記憶しておき、このテーブ
ルを用いて空燃比制御を行うものがある。
【0003】このものでは、図4に示したように、理論
空燃比よりリッチ側で高レベル(ほぼ1V程度)、リー
ン側で低レベル(ほぼ0V)となるO2センサーの出力
特性をそのままテーブルとしており、そのときのO2
ンサー出力からそのテーブルを参照して空燃比(つまり
実空燃比)を求め、この空燃比が目標空燃比と一致する
ようにエンジンに供給する燃料量を増減するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、O2センサ
ー出力は、空燃比が同じであっても、排気温度(あるい
は排気圧力)により変化し、たとえばテーブル特性をマ
ッチングしたときの排気温度より高くなると、リッチ側
でのO2センサー出力が低下するので、排気温度が変化
したときはそれに応じてテーブル特性を変えてやる必要
がある。
【0005】しかしながら、上記の装置ではテーブルを
1つしか持っていないので、テーブル特性をマッチング
したときの排気温度と異なる温度条件になったときテー
ブルから得られる空燃比と実際の空燃比とのあいだにず
れが生じる。
【0006】たとえば、図4に示すテーブル特性におい
て、このテーブル特性をマッチングしたときの排気温度
と同じ温度条件であれば、O2センサー出力がV1のと
きにテーブルから得られる空燃比Aが実際の空燃比とよ
く一致する。ところが、排気温度の上昇の前後で空燃比
が変わらないとして、テーブル特性をマッチングしたと
きの排気温度より高くなった温度条件では、O2センサ
ー出力がV1からV2(V2<V1)へと低下するの
で、このV2から同じテーブルを参照して得られる空燃
比Bは排気温度の上昇前よりリーン側へとずれる。排気
温度の上昇の前後でB>Aとなるわけで、B−Aの分が
空燃比の検出誤差として生じてしまうのである。
【0007】そこでこの発明は、O2センサー出力と空
燃比の関係を定めるテーブル特性を運転条件に応じて変
化させることにより、誤った空燃比に制御することを防
止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図11に
示すように、運転領域を区分けしたエリアごとに空燃比
に対するO2センサー出力の特性をテーブルにしてあら
かじめ記憶する手段21と、運転条件が前記エリアのい
ずれに属するかを判定する手段22と、前記記憶手段2
1に記憶されている複数のテーブルの中からこの判定し
たエリアに対応するテーブルを選択する手段23と、排
気中の酸素濃度に応じた出力をするO2センサー24
と、このO2センサー出力から前記選択されたテーブル
を参照して空燃比を求める手段25と、この空燃比にも
とづいて空燃比のフィードバック制御を行う手段26と
を設けた。
【0009】第2の発明では、第1の発明において、図
12に示すように、前記空燃比フィードバック制御手段
26が、エンジンの運転条件に応じて基本噴射量Tpを
算出する手段31と、前記テーブル参照手段25により
得られる空燃比と目標空燃比の偏差を算出する手段32
と、この偏差にもとづいてフィードバック補正量αを算
出する手段33と、このフィードバック補正量αで前記
基本噴射量Tpを補正して燃料噴射量を算出する手段3
4と、この噴射量の燃料を吸気管に供給する手段35と
からなる。
【0010】第3の発明では、第1または第2の発明に
おいて、前記運転領域がエンジンの回転数と負荷からな
る領域であり、前記運転条件がエンジンの回転数と負荷
である。
【0011】
【作用】排気温度の上昇でエリアが変化したときは、排
気温度の上昇分に対応してO2センサー出力が低下す
る。この場合に、第1の発明では変化後のエリアに対応
するテーブルが選択され、このテーブル特性はリッチ側
出力が減る向きに変化しているので、このテーブルを参
照して得られる空燃比は、変化前のエリアに対応するテ
ーブルを参照して得られる空燃比とほぼ変わらない。
【0012】同様にして、排気温度の下降でエリアが変
化したとき、変化前よりO2センサー出力が大きくなる
が、変化後のエリアに対応するテーブル特性では、リッ
チ側出力が増す向きに変化しているので、このテーブル
を参照して得られる空燃比も、変化前のエリアに対応す
るテーブルを参照して得られる空燃比とほぼ変わらな
い。
【0013】第2の発明でも、排気温度の変化でエリア
が移ったとき、移った先のエリアに対応するテーブル特
性が、変化後の排気温度に対応したものとなっているの
で、移った先のエリアに対応するテーブルを参照して得
られる空燃比が、移る前のエリアに対応するテーブルを
参照して得られる空燃比とほぼ変わらない。
【0014】第3の発明では、負荷が大きくなってエリ
アが移ったときは、負荷が移った先のエリアに対応する
テーブルが選択され、このテーブル特性は、リッチ側出
力が減る向きに変化しているので、負荷の増大に伴って
低下したセンサー出力からこのテーブルを参照して得ら
れる空燃比が負荷の増加前とほぼ変わらない。
【0015】この逆に負荷の減少でエリアが移ったとき
は、この負荷減少に対応してO2センサー出力が大きく
なり、このとき選択されるテーブル内容が、リッチ側出
力が増す向きに変化するので、このときも負荷の減少前
後でほぼ同じ値の空燃比が得られる。
【0016】
【実施例】図1において、1はエンジン本体、2は吸気
通路、3は排気通路、4はスロットル弁、5は燃料イン
ジェクター、6は触媒である。燃料インジェクター5に
は、図示しない燃料供給系統を介して一定圧となるよう
に調圧された燃料が供給されており、ECU(エレクロ
トニックコントロールユニット)16からの駆動パルス
で開かれ、その開弁パルス幅に比例した量の燃料が噴射
供給される。
【0017】11は空気流量を検出する熱線式のエアフ
ローメーター、12はクランク角度の基準位置ごと(4
気筒では180°ごと、6気筒では120°ごと)の信
号(Ref信号)と単位クランク角度ごとの信号とを出
力するクランク角度センサー、13は排気中の残存酸素
濃度に応じ、理論空燃比を境に出力が急変するO2セン
サー、15はエンジンの冷却水温を検出する水温センサ
ーであり、これらからの信号が入力されるECU16で
空燃比制御が実行される。
【0018】マイクロコンピューターからなるECU1
6での空燃比制御は次の通りである。
【0019】燃料インジェクター5はRef信号に同期
して駆動される。たとえばシーケンシャル噴射方式では
エンジン2回転ごとに1回、各気筒ごとに Ti=2×Te+Ts …(1) ただし、Te:有効パルス幅 Ts:バッテリー電圧に応じた無効パルス幅 の式で与えられる噴射パルス幅Tiでインジェクター5
が作動される。なお、同時噴射方式のときはエンジン1
回転ごとに1回、全気筒同時に Ti=Te+Ts …(2) の式で与えられる噴射パルス幅Tiでインジェクター5
が作動されることになる。
【0020】図2は上記(1)式の有効パルス幅Teを
算出するための流れ図で、一定周期(たとえば10ms
ec)で実行する。
【0021】ステップ1ではエアフローメーター11で
検出した空気流量Qとクランク角度センサーで検出した
エンジン回転数Nから基本パルス幅Tpを、 Tp=(Q/N)×K …(3) ただし、K:定数 の式で計算する。このTpで決まる空燃比がベース空燃
比といわれている。
【0022】ステップ2では基本パルス幅Tpを用いて
有効パルス幅Teを、 Te=Tp×Co×α …(4) ただし、Co:各種補正係数 α:空燃比フィードバック補正係数〔%〕 の式で計算する。
【0023】(4)式の各種補正係数Coはいろいろな
条件下で円滑な運転を確保するための値である。たとえ
ば始動時、暖機時、高負荷時などで水温センサー15な
どの信号にもとづいて基本パルス幅Tpを補正する。こ
のとき、後述する空燃比フィードバック補正係数αの値
は100%にクランプされている(図6のステップ2
4,34)。
【0024】図3は燃料噴射パルス幅Tiの算出と噴射
実行の流れ図で、Ref信号に同期して実行する。
【0025】シーケンシャル噴射のときはステップ11
で上記(1)式の燃料噴射パルス幅Tiを計算し、これ
をステップ12で出力レジスターに転送する。4気筒エ
ンジンにおける点火順序を#1−#3−#4−#2とし
て、今回のRef信号の入力で、たとえば1番気筒にT
iに対応する燃料が供給されたとすれば、次回(つまり
1回後)のRef信号の入力で3番気筒に、2回後のR
ef信号の入力で4番気筒に、3回後のRef信号の入
力で2番気筒にTiの燃料が供給されるわけである。
【0026】(4)式の空燃比フィードバック補正係数
αは、O2センサー出力からテーブル(空燃比に対する
2センサー出力の特性を記憶したテーブル)を参照し
て空燃比を求めたあと、この空燃比と目標空燃比との偏
差にもとづいて比例積分微分制御(フィードバック制御
の一種)によって計算される値である。
【0027】さて、O2センサー出力は排気温度や排気
圧力に応じて変化するので、上記のテーブルをマッチン
グした排気温度や排気圧力と異なる温度条件や圧力条件
になると、テーブルを参照して得られる空燃比と実際の
空燃比とのあいだにずれが生じ、誤った空燃比へと制御
してしまう。
【0028】これに対処するため、排気温度や排気圧力
に応じて複数のテーブルを持たせることが考えられる。
排気温度が高くなるほど、同じ空燃比条件でのO2セン
サー出力が特にリッチ側で大きく低下していくので、た
とえば排気温度を三つの領域に分け、図5に示したよう
に低温域では実線の特性のテーブルを、中温域では一点
鎖線の特性のテーブルを、高温域では二点鎖線の特性の
テーブルをあらかじめ用意しておき、センサーにより検
出した排気温度がどの温度域にあるかを判定し、その判
定した温度域に対応するテーブルを選択させるのであ
る。なお、排気圧力に応じて3つのテーブルを用意して
も、また排気温度と排気圧力の両方を加味して複数のテ
ーブルを用意することもできる。
【0029】しかしながら、排気温度や排気圧力を検出
するセンサーを追加するのではコストアップになるし、
排気温度や排気圧力を検出するセンサーの応答性や精度
は必ずしも高くない。
【0030】一方、排気温度とエンジンの回転数や負荷
とのあいだには強い相関があり、回転数一定で負荷が大
きくなるほど排気温度が高くなり、また負荷一定でエン
ジン回転数が高くなるほど排気温度が高くなるので、排
気温度をエンジンの回転数と負荷に代えることができ
る。エンジンの回転数と負荷を用いるのであれば、これ
らを検出するセンサーを新たに追加する必要がない。
【0031】そこで、エンジンの回転数と負荷とで区分
けした各エリアに適したテーブル(をあらかじめ作成し
て、ECU16のメモリーに記憶させておき、ECU1
6では、その記憶した複数のテーブルの中から、そのと
きのエンジンの回転数と負荷の属するエリアに対応する
テーブルを選択させる。
【0032】さらに詳述すると、図6は空燃比フィード
ック補正係数αを算出するための流れ図で、Ref信号
に同期して実行する。
【0033】ステップ21ではエンジン回転数Nと基本
パルス幅(負荷相当量)Tpを読み込み、ステップ22
でこれらの値が運転領域マップ上でいずれのエリアに属
するかを判定する。図7に運転領域マップを示すと、領
域はほぼ等分の合計9つのエリア[m,n](ただし、
mとnは0,1,2の整数)に区分けされており、たと
えば、回転数NがN1≦N<N2、基本パルス幅Tpが
0≦Tp<Tp1であれば、エリア[0,1]に属する
と判断するのである。
【0034】ステップ23では、各エリアごとにマッチ
ングされている複数のテーブルの中から、判定したエリ
ア[m,n]に対応するテーブルを選択する。各エリア
でテーブル特性がどう異なっているかを図8に示すと、
回転域が同じエリアであれば負荷の大きなエリアほど、
また負荷域が同じエリアのときは回転数の高いエリアほ
ど同じ空燃比に対するO2センサー出力の小さいテーブ
ル特性になっている。エリア[m,n]に対応するテー
ブルでのO2センサー出力をV[m,n]としたとき、
空燃比一定の条件でV[0,n]>V[1,n]>V
[2,n]であり、またV[m,0]>V[m,1]>
V[m,2]となるわけである。このようなテーブル特
性は、排気温度が高くなるほどO2センサー出力が低下
する特性に合わせたものである。
【0035】なお、テーブル数は9つに限られない。テ
ーブル数が多くなるほど空燃比の検出精度はよくなる
が、同時にメモリー容量が大きくなる。この逆に、テー
ブル数を少なくすると検出精度は粗いがメモリー容量は
小さくて済む。いくつのテーブルを持たせるかは検出精
度とメモリー容量の関係で定める。
【0036】図6においてステップ24以降は従来と同
様である。
【0037】ステップ24では空燃比のフィードバック
条件かどうかみて、フィードバック条件であればステッ
プ25に進んでフラグ(初期状態はリセット)をセット
する。このフラグは積分分を算出するかどうかを指示す
るためのフラグである。
【0038】ステップ26ではO2センサー出力VO2
〔V〕を読み込み、このO2センサー出力VO2から、
上記のようにして選択したテーブルをステップ27で参
照して空燃比ABYFを求める。
【0039】この空燃比ABYFと目標空燃比DABY
Fとの偏差Δを、ステップ28において Δ=ABYF−DABYF …(5) の式で求め、この偏差Δから比例積分微分制御であれば
ステップ29,30において比例分P〔%〕と微分分D
〔%〕を、 P=KP・Δ …(6) ただし、KP:比例定数 D=KD・(Δ−Δ-1) …(7) ただし、KD:微分定数 Δ-1:前回のΔ の式で計算し、最後にステップ31で空燃比フィードバ
ック補正係数α〔%〕を、 α=P+I+D …(8) の式で計算する。なお、(8)式の積分分Iについては
図9で後述する。
【0040】ステップ32は後処理であり、今回求めた
Δの値を変数Δ-1に移しておく。
【0041】一方、フィードバック条件でないときは、
空燃比フィードバック補正係数αを100%とする(ス
テップ24,34)。また、途中でフィードバック条件
でなくなったときは、ステップ33に進んでフラグをリ
セットする。
【0042】図9は積分分Iの算出のための流れ図で、
時間同期(たとえば50ms周期)で実行する。
【0043】ステップ41ではフラグをみてセットされ
ていれば、ステップ42以降に進む。
【0044】ステップ42,43,44では、図6のス
テップ26,27,28と同様にして偏差Δを求め、ス
テップ45で積分分I〔%〕を、 I=I-1+KI・Δ …(9) ただし、KI:積分定数 I-1:前回のI の式で計算する。ステップ46では今回求めたIの値を
変数I-1に移す。
【0045】ここでこの例の作用を説明する。
【0046】いま、回転数Nと基本パルス幅Tpが図7
においてエリア[1,1]にあれば、このエリア[1,
1]に対応するテーブルが選択される。このテーブル特
性が図10の実線だったとしたとき、そのときのO2
ンサー出力V1からそのテーブルを参照して得られる空
燃比はAである。
【0047】この状態から空燃比はそのままで、負荷が
大きくなってエリア[2,1]に移ったとすると、排気
温度が上昇するので、その上昇分に対応してO2センサ
ー出力がV1からV2へと低下する。
【0048】この場合に、この例では、負荷が移った先
のエリア[2,1]に対応するテーブルが選択され、こ
のテーブル特性は、図10において一点鎖線で示したよ
うにリッチ側出力が減る向きに変化している。このた
め、V2からこの一点鎖線で示されるこのテーブルを参
照して得られる空燃比はほぼAとなる。負荷の増加の前
後(排気温度の上昇の前後)で変わらない空燃比が得ら
れるわけである。
【0049】この逆に負荷の減少でエリア[0,1]に
移ったときは、この負荷減少に対応してO2センサー出
力がV3へと大きくなり(V3>V1)、このとき選択
されるテーブル内容が図10の2点鎖線のようにリッチ
側出力が増す向きに変化するので、このときも負荷の減
少前後でほぼ同じ値の空燃比Aが得られる。
【0050】空燃比はそのままでエンジン回転数が高く
なったり低くなったりしてエリアが変わったときも同様
であり、回転数の変化前後で同じ空燃比が得られる。
【0051】このように、各エリアに適合するテーブル
を、エリアごとにあらかじめマッチングにより用意して
おき、そのときの運転条件の属するエリアに対応するテ
ーブルを選択させることで、排気温度の変化に伴ってO
2センサー出力が大きく変化しても、空燃比の検出誤差
が生じることがないのである。
【0052】
【発明の効果】第1の発明は、運転領域を区分けしたエ
リアごとに空燃比に対するO2センサー出力の特性をテ
ーブルにしてあらかじめ記憶する手段と、運転条件が前
記エリアのいずれに属するかを判定する手段と、前記記
憶手段に記憶されている複数のテーブルの中からこの判
定したエリアに対応するテーブルを選択する手段と、排
気中の酸素濃度に応じた出力をするO2センサーと、こ
のO2センサー出力から前記選択されたテーブルを参照
して空燃比を求める手段と、この空燃比にもとづいて空
燃比のフィードバック制御を行う手段とを設けたので、
排気温度の変化に伴ってO2センサー出力が大きく変化
しても、空燃比の検出誤差が生じることがない。
【0053】第2の発明では、第1の発明において、前
記空燃比フィードバック制御手段が、エンジンの運転条
件に応じて基本噴射量を算出する手段と、前記テーブル
参照手段により得られる空燃比と目標空燃比の偏差を算
出する手段と、この偏差にもとづいてフィードバック補
正量を算出する手段と、このフィードバック補正量で前
記基本噴射量を補正して燃料噴射量を算出する手段と、
この噴射量の燃料を吸気管に供給する手段とからなるの
で、排気温度の変化に伴ってO2センサー出力が大きく
変化しても、空燃比の検出誤差が生じることがない。
【0054】第3の発明では、第1または第2の発明に
おいて、前記運転領域がエンジンの回転数と負荷からな
る領域であり、前記運転条件がエンジンの回転数と負荷
であるので、エンジンの回転数と負荷の変化に伴ってO
2センサー出力が大きく変化しても、空燃比の検出誤差
が生じることがなく、かつ排気温度を検出するセンサー
をあらたに追加する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のシステム図である。
【図2】有効パルス幅Teの算出を説明するための流れ
図である。
【図3】燃料噴射パルス幅Tiの算出と噴射実行を説明
するための流れ図である。
【図4】空燃比に対するO2センサー出力の特性図であ
る。
【図5】排気温度を相違させたときの空燃比に対するO
2センサー出力の特性図である。
【図6】空燃比フィードバック補正係数αの算出を説明
するための流れ図である。
【図7】運転領域図である。
【図8】各エリアごとのテーブルがどうなっているかを
示す特性図である。
【図9】積分分Iの算出を説明するための流れ図であ
る。
【図10】実施例の作用を説明するための特性図であ
る。
【図11】第1の発明のクレーム対応図である。
【図12】第2の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】 11 エアーフローメーター 12 クランク角度センサー 13 O2センサー 16 ECU 21 テーブル記憶手段 22 運転領域判定手段 23 テーブル選択手段 24 O2センサー 25 テーブル参照手段 26 空燃比フィードバック制御手段 31 基本噴射量算出手段 32 偏差算出手段 33 フィードバック補正量算出手段 34 燃料噴射量算出手段 35 燃料供給手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転領域を区分けしたエリアごとに空燃比
    に対するO2センサー出力の特性をテーブルにしてあら
    かじめ記憶する手段と、 運転条件が前記エリアのいずれに属するかを判定する手
    段と、 前記記憶手段に記憶されている複数のテーブルの中から
    この判定したエリアに対応するテーブルを選択する手段
    と、 排気中の酸素濃度に応じた出力をするO2センサーと、 このO2センサー出力から前記選択されたテーブルを参
    照して空燃比を求める手段と、 この空燃比にもとづいて空燃比のフィードバック制御を
    行う手段とを設けたことを特徴とするエンジンの空燃比
    制御装置。
  2. 【請求項2】前記空燃比フィードバック制御手段は、エ
    ンジンの運転条件に応じて基本噴射量を算出する手段
    と、前記テーブル参照手段により得られる空燃比と目標
    空燃比の偏差を算出する手段と、この偏差にもとづいて
    フィードバック補正量を算出する手段と、このフィード
    バック補正量で前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を
    算出する手段と、この噴射量の燃料を吸気管に供給する
    手段とからなることを特徴とする請求項1に記載のエン
    ジンの空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】前記運転領域がエンジンの回転数と負荷か
    らなる領域であり、前記運転条件がエンジンの回転数と
    負荷であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    エンジンの空燃比制御装置。
JP25224794A 1994-10-18 1994-10-18 エンジンの空燃比制御装置 Pending JPH08114139A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102959373A (zh) * 2010-06-25 2013-03-06 金洋产业株式会社 船舶用内燃机的缸排气温度测量用一体型温度测量仪
JP2015094299A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 日産自動車株式会社 内燃機関の燃料噴射制御装置

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