JPH08113181A - 自動変速装置付自転車 - Google Patents
自動変速装置付自転車Info
- Publication number
- JPH08113181A JPH08113181A JP6249476A JP24947694A JPH08113181A JP H08113181 A JPH08113181 A JP H08113181A JP 6249476 A JP6249476 A JP 6249476A JP 24947694 A JP24947694 A JP 24947694A JP H08113181 A JPH08113181 A JP H08113181A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed
- gear
- bicycle
- deceleration
- acceleration
- Prior art date
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- Pending
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- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】運転操作感の良好な自動変速装置付自転車を得
る。 【構成】変速機構を有する自転車において、車両の速度
を検出する速度検出手段20と、この速度検出手段20
からの信号を入力するとともに指示信号を前記変速機構
に出力する制御部5とを備え、制御部5は、前記速度検
出手段20からの情報に基づき車両速度及び車両加減速
度に応じて変速機構を作動させるよう構成した。
る。 【構成】変速機構を有する自転車において、車両の速度
を検出する速度検出手段20と、この速度検出手段20
からの信号を入力するとともに指示信号を前記変速機構
に出力する制御部5とを備え、制御部5は、前記速度検
出手段20からの情報に基づき車両速度及び車両加減速
度に応じて変速機構を作動させるよう構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車用の自動変速装
置に関する。
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車の変速装置としては、複数
段の変速ギヤと、この複数段の変速ギヤにチェーンを掛
け替えるディレーラと、このディレーラに接続する変速
用ワイヤとを備えたものがある。この装置は、前記変速
用ワイヤの先端部に取り付けられたギヤレバーを手動操
作することにより、変速用ワイヤを長さ方向に作動さ
せ、ギヤの位置を選定している。
段の変速ギヤと、この複数段の変速ギヤにチェーンを掛
け替えるディレーラと、このディレーラに接続する変速
用ワイヤとを備えたものがある。この装置は、前記変速
用ワイヤの先端部に取り付けられたギヤレバーを手動操
作することにより、変速用ワイヤを長さ方向に作動さ
せ、ギヤの位置を選定している。
【0003】しかし、このような変速装置では、減速時
にはブレーキレバーを握るため減速と変速を同時に行え
ないという欠点があった。そこで、変速操作を自動的に
行う装置も考案されている。例えば実開平2−1339
91号に記載されたものがある。この自転車の自動変速
装置は、自転車のタイヤの回転数に応じて生じるソレノ
イドの推力によって変速用ワイヤをその長さ方向に引張
り変速するものである。
にはブレーキレバーを握るため減速と変速を同時に行え
ないという欠点があった。そこで、変速操作を自動的に
行う装置も考案されている。例えば実開平2−1339
91号に記載されたものがある。この自転車の自動変速
装置は、自転車のタイヤの回転数に応じて生じるソレノ
イドの推力によって変速用ワイヤをその長さ方向に引張
り変速するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記実開平2−133
991号に記載された自動変速装置は、車輪の回転速度
のみによって変速の時期を決定している。このため、自
転車が急加速している場合でも、あるいは徐々に加速し
ている場合でも所定の速度にて一様に変速させるため、
運転者にとっては違和感が生じることがあった。
991号に記載された自動変速装置は、車輪の回転速度
のみによって変速の時期を決定している。このため、自
転車が急加速している場合でも、あるいは徐々に加速し
ている場合でも所定の速度にて一様に変速させるため、
運転者にとっては違和感が生じることがあった。
【0005】本発明は前記事項に鑑みなされたものであ
り、運転操作感が良好な自動変速装置付自転車を提供す
ることを技術的課題とする。また、加減速度の大小によ
り変速のタイミングを変更させる自動変速装置付自転車
を提供することを技術的課題とする。
り、運転操作感が良好な自動変速装置付自転車を提供す
ることを技術的課題とする。また、加減速度の大小によ
り変速のタイミングを変更させる自動変速装置付自転車
を提供することを技術的課題とする。
【0006】また、必要以上の変速を行わない自動変速
装置付自転車を提供することを技術的課題とする。ま
た、運転操作感の良好な自動変速装置付自転車を簡易な
構成で安価に提供することを技術的課題とする。
装置付自転車を提供することを技術的課題とする。ま
た、運転操作感の良好な自動変速装置付自転車を簡易な
構成で安価に提供することを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。 <本発明の要旨>本発明は、変速機構を有する自転車に
おいて、車両の速度を検出する速度検出手段と、この速
度検出手段からの信号を入力するとともに指示信号を変
速機構に出力する制御部とを備える。
決するため、以下の手段を採用した。 <本発明の要旨>本発明は、変速機構を有する自転車に
おいて、車両の速度を検出する速度検出手段と、この速
度検出手段からの信号を入力するとともに指示信号を変
速機構に出力する制御部とを備える。
【0008】〔構成要素〕 <変速機構>前記変速機構は、複数段の変速ギヤと、こ
の複数の変速ギヤにチェーンを掛け替えるディレーラ
と、このディレーラに接続する変速用ワイヤと、この変
速用ワイヤを移動させるワイヤ操作手段とから構成する
ことができる。また、前記変速機構は、内装式変速機
と、この内装式変速機に接続する変速用ワイヤと、この
変速用ワイヤを移動させるワイヤ操作手段とから構成す
るようにしてもよい。
の複数の変速ギヤにチェーンを掛け替えるディレーラ
と、このディレーラに接続する変速用ワイヤと、この変
速用ワイヤを移動させるワイヤ操作手段とから構成する
ことができる。また、前記変速機構は、内装式変速機
と、この内装式変速機に接続する変速用ワイヤと、この
変速用ワイヤを移動させるワイヤ操作手段とから構成す
るようにしてもよい。
【0009】前記ワイヤ操作手段は、変速用ワイヤの途
中部分をワイヤの交差方向に移動(変位)して変速用ワ
イヤを作動させるものが好ましい。また、前記ワイヤ操
作手段は、前記変速用ワイヤをその長さ方向に移動させ
るものでもよい。
中部分をワイヤの交差方向に移動(変位)して変速用ワ
イヤを作動させるものが好ましい。また、前記ワイヤ操
作手段は、前記変速用ワイヤをその長さ方向に移動させ
るものでもよい。
【0010】<速度検出手段>前記速度検出手段は、単
位時間あたりの車輪やペダルの回転数を検出するセンサ
を例示することができる。このような回転数を検出する
センサとしては、電磁ピックアップ方式の回転センサを
例示することができる。
位時間あたりの車輪やペダルの回転数を検出するセンサ
を例示することができる。このような回転数を検出する
センサとしては、電磁ピックアップ方式の回転センサを
例示することができる。
【0011】<制御部>前記制御部は、速度検出手段か
らの情報に基づき車両速度及び車両加減速度に応じて前
記変速機構を作動させるように構成されている。
らの情報に基づき車両速度及び車両加減速度に応じて前
記変速機構を作動させるように構成されている。
【0012】また、前記制御部は、加速度が大なる程ギ
ヤアップを早くするよう前記変速機構を作動させるとと
もに、減速度が大なる程ギヤダウンを早くするよう前記
変速機構を作動させるように構成することもできる。
ヤアップを早くするよう前記変速機構を作動させるとと
もに、減速度が大なる程ギヤダウンを早くするよう前記
変速機構を作動させるように構成することもできる。
【0013】また、前記制御部は、所定のギヤポジショ
ン変更速度域にて加減速度が小さい場合は、ギヤポジシ
ョンを従前のポジションに維持するよう変速機構を制御
するように構成することもできる。
ン変更速度域にて加減速度が小さい場合は、ギヤポジシ
ョンを従前のポジションに維持するよう変速機構を制御
するように構成することもできる。
【0014】また、前記制御部は、離散的に表された速
度値及び加減速度値の組に対してギヤポジションを割り
当ててなるギヤポジションマップを格納し、このギヤポ
ジションマップのギヤポジションとなるように前記変速
機構を作動させるように構成することもできる。
度値及び加減速度値の組に対してギヤポジションを割り
当ててなるギヤポジションマップを格納し、このギヤポ
ジションマップのギヤポジションとなるように前記変速
機構を作動させるように構成することもできる。
【0015】なお、前記制御部は、中央処理装置(CP
U),読み出し/書き込みメモリ(RAM)、読み出し
専用メモリ(ROM)、入出力装置(I/O)と、これ
らを接続するバスを有するように構成するとよい。
U),読み出し/書き込みメモリ(RAM)、読み出し
専用メモリ(ROM)、入出力装置(I/O)と、これ
らを接続するバスを有するように構成するとよい。
【0016】また、前記制御部は、速度検出手段とは別
に設けた加速度センサからの信号に基づき、車両の加減
速度を判断するようにしてもよい。この加速度センサ
は、例えば圧電式加速度センサや、可動コイル形加速度
センサを例示することができる。なお、クランクの回転
を検出するクランク回転検出センサを設け、クランクが
回転しているときにのみギヤチェンジを行うように構成
してもよい。
に設けた加速度センサからの信号に基づき、車両の加減
速度を判断するようにしてもよい。この加速度センサ
は、例えば圧電式加速度センサや、可動コイル形加速度
センサを例示することができる。なお、クランクの回転
を検出するクランク回転検出センサを設け、クランクが
回転しているときにのみギヤチェンジを行うように構成
してもよい。
【0017】
【作用】制御部は速度検出手段からの信号に基づき、車
両速度及び車両加減速度に応じて変速機構が作動するよ
うに制御する。
両速度及び車両加減速度に応じて変速機構が作動するよ
うに制御する。
【0018】また、前記制御部は、加速度が大なる程ギ
ヤアップを早くするよう前記変速機構を作動させるとと
もに、減速度が大なる程ギヤダウンを早くするよう前記
変速機構を作動させる。
ヤアップを早くするよう前記変速機構を作動させるとと
もに、減速度が大なる程ギヤダウンを早くするよう前記
変速機構を作動させる。
【0019】また、前記制御部は、所定のギヤポジショ
ン変更速度域にて加減速度が小さい場合は、ギヤポジシ
ョンを従前のポジションに維持するよう判断し、必要以
上にギヤチェンジが行われることを防止する。
ン変更速度域にて加減速度が小さい場合は、ギヤポジシ
ョンを従前のポジションに維持するよう判断し、必要以
上にギヤチェンジが行われることを防止する。
【0020】前記制御部が離散的に表された速度値及び
加減速度値の組に対してギヤポジションを割り当ててな
るギヤポジションマップを格納している場合、制御部
は、このギヤポジションマップのギヤポジションとなる
ように前記変速機構を作動させる。
加減速度値の組に対してギヤポジションを割り当ててな
るギヤポジションマップを格納している場合、制御部
は、このギヤポジションマップのギヤポジションとなる
ように前記変速機構を作動させる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図4に基づき
説明する。本実施例の自動変速装置付自転車は、内装式
変速機34と、この内装式変速機34に接続する変速用
ワイヤ4と、変速用ワイヤ4を変位(移動)するワイヤ
操作手段10及び手動操作手段9と、速度検出手段とし
てのスピードセンサ20と、前記スピードセンサ20か
らの信号を入力するとともにワイヤ操作手段10に信号
を出力する制御部5とから構成されている。
説明する。本実施例の自動変速装置付自転車は、内装式
変速機34と、この内装式変速機34に接続する変速用
ワイヤ4と、変速用ワイヤ4を変位(移動)するワイヤ
操作手段10及び手動操作手段9と、速度検出手段とし
てのスピードセンサ20と、前記スピードセンサ20か
らの信号を入力するとともにワイヤ操作手段10に信号
を出力する制御部5とから構成されている。
【0022】前記変速用ワイヤ4の一方の端部は、内装
式変速機34と接続している。また、変速用ワイヤ4の
他方の端部は、手動操作手段であるギヤレバー9と接続
している。前記内装式変速機34は、後輪3のハブ軸に
回転自在にハブ体及び駆動体を設け、この駆動体からハ
ブ体に複数の動力伝達系を介してチェーン8からの動力
を伝達するとともに、前記動力伝達系をクラッチにより
選択して変速するようになっている。
式変速機34と接続している。また、変速用ワイヤ4の
他方の端部は、手動操作手段であるギヤレバー9と接続
している。前記内装式変速機34は、後輪3のハブ軸に
回転自在にハブ体及び駆動体を設け、この駆動体からハ
ブ体に複数の動力伝達系を介してチェーン8からの動力
を伝達するとともに、前記動力伝達系をクラッチにより
選択して変速するようになっている。
【0023】前記ワイヤ操作手段10は、モータ13
と、前記変速用ワイヤ4の途中部分にて変速用ワイヤ4
がその長さ方向に移動可能となるように連接する連接具
11と、この連接具11に接続する作動用ケーブル12
と、前記モータ13の駆動力により前記作動用ケーブル
12を引張または弛緩するプーリ15と、前記モータ1
3に電力を供給する電源7とを備えている。そして、プ
ーリ15は、作動用ケーブル12と連接具11とを介し
て変速用ワイヤ4をワイヤの直角(直交)方向に引張ま
たは戻すようになっている。また、前記モータ13は超
音波モータにより構成され、変速用ワイヤ4からの作動
力では回転せずに、制御部5からの駆動指令時のみに回
転作動するようになっている。なお、前記モータ13、
プーリ15、電源7、及び制御部5は、車体フレームの
ダウンチューブ27にブラケット17によって固定され
ている。また、前記変速用ワイヤ4は、連接具11と連
接する付近のみ露出され、その他の部分はアウターケー
ブル4aに覆われている。また、変速用ワイヤ4は前記
ブラケット17によりダウンチューブ27に沿って支承
されている。
と、前記変速用ワイヤ4の途中部分にて変速用ワイヤ4
がその長さ方向に移動可能となるように連接する連接具
11と、この連接具11に接続する作動用ケーブル12
と、前記モータ13の駆動力により前記作動用ケーブル
12を引張または弛緩するプーリ15と、前記モータ1
3に電力を供給する電源7とを備えている。そして、プ
ーリ15は、作動用ケーブル12と連接具11とを介し
て変速用ワイヤ4をワイヤの直角(直交)方向に引張ま
たは戻すようになっている。また、前記モータ13は超
音波モータにより構成され、変速用ワイヤ4からの作動
力では回転せずに、制御部5からの駆動指令時のみに回
転作動するようになっている。なお、前記モータ13、
プーリ15、電源7、及び制御部5は、車体フレームの
ダウンチューブ27にブラケット17によって固定され
ている。また、前記変速用ワイヤ4は、連接具11と連
接する付近のみ露出され、その他の部分はアウターケー
ブル4aに覆われている。また、変速用ワイヤ4は前記
ブラケット17によりダウンチューブ27に沿って支承
されている。
【0024】前記スピードセンサ20は、シートステー
25に取り付けられた磁気検知部21と、後輪側のスポ
ークに取り付けられた強磁性体22とにより構成されて
いる。そして、後輪3の回転に伴って強磁性体22が磁
気検知部21に近接する度に(すなわち車輪が一回転す
る度に)、磁気検知部21がパルス信号を発信するよう
になっている。
25に取り付けられた磁気検知部21と、後輪側のスポ
ークに取り付けられた強磁性体22とにより構成されて
いる。そして、後輪3の回転に伴って強磁性体22が磁
気検知部21に近接する度に(すなわち車輪が一回転す
る度に)、磁気検知部21がパルス信号を発信するよう
になっている。
【0025】前記制御部5は、中央処理装置(CP
U),読み出し/書き込みメモリ(RAM)、読み出し
専用メモリ(ROM)、入出力装置(I/O)を備え、
これらはバスにより接続している。そして、制御部5の
I/Oは、図2に示すように前記スピードセンサ20
と、ワイヤ操作手段(自動変速装置)10と接続してい
る。
U),読み出し/書き込みメモリ(RAM)、読み出し
専用メモリ(ROM)、入出力装置(I/O)を備え、
これらはバスにより接続している。そして、制御部5の
I/Oは、図2に示すように前記スピードセンサ20
と、ワイヤ操作手段(自動変速装置)10と接続してい
る。
【0026】前記RAMには、図4に示すように、縦軸
を加減速度とし、横軸を速度として1速〜3速のギヤポ
ジションを設定するギヤポジションマップを格納する。
このギヤポジションマップは、車輪加速度に対応するギ
ヤアップマップと、車輪減速度に対応するギヤダウンマ
ップとからなっている。前記ギヤアップマップは、加速
度が大きい程、同一速度でも加速度が小さい場合より高
めのギヤポジションが設定されている。また、前記ギヤ
ダウンマップは、減速度が大きい程、同一速度でも減速
度が小さい場合より低めのギヤポジションが設定されて
いる。さらに、このギヤポジションマップは、変速速度
域にて車輪の加減速度が小さい場合(図4中、「A」で
表す箇所)はギヤポジションを設定しておらず、制御部
5がギヤポジションマップの「A」を読みだした場合は
変速を行わせないように設定されている。
を加減速度とし、横軸を速度として1速〜3速のギヤポ
ジションを設定するギヤポジションマップを格納する。
このギヤポジションマップは、車輪加速度に対応するギ
ヤアップマップと、車輪減速度に対応するギヤダウンマ
ップとからなっている。前記ギヤアップマップは、加速
度が大きい程、同一速度でも加速度が小さい場合より高
めのギヤポジションが設定されている。また、前記ギヤ
ダウンマップは、減速度が大きい程、同一速度でも減速
度が小さい場合より低めのギヤポジションが設定されて
いる。さらに、このギヤポジションマップは、変速速度
域にて車輪の加減速度が小さい場合(図4中、「A」で
表す箇所)はギヤポジションを設定しておらず、制御部
5がギヤポジションマップの「A」を読みだした場合は
変速を行わせないように設定されている。
【0027】なお、前記マップの設定値は、使用する自
転車の仕様や運転者の希望する変速速度域によって変更
・調整が行えるようになっている。または、複数のマッ
プをRAMに格納しておき、運転者が任意に選択できる
ようにしてもよい。
転車の仕様や運転者の希望する変速速度域によって変更
・調整が行えるようになっている。または、複数のマッ
プをRAMに格納しておき、運転者が任意に選択できる
ようにしてもよい。
【0028】また、ROMには、後述する実行プログラ
ムが格納してある。なお、本実施例の変速装置には、ギ
ヤポジションを検出して制御部5に信号を出力するギヤ
ポジションセンサ(図示せず)が備えてある。
ムが格納してある。なお、本実施例の変速装置には、ギ
ヤポジションを検出して制御部5に信号を出力するギヤ
ポジションセンサ(図示せず)が備えてある。
【0029】次に、制御部5における動作過程を説明す
る。図3は制御部5における実行プログラムのフローで
ある。運転者の操作により電源が入れられると、ステッ
プ101にて初期設定がなされた後、スピードセンサ2
0からの信号に基づき速度計算がなされ(ステップ10
2)、さらに、車輪加減速度の計算がなされる(ステッ
プ103)。そして、ステップ104にて、今回計測し
た速度VN が前回計測した速度VO 以下であるか否かが
判断される。ステップ104の肯定枝はステップ105
に移行し、ステップ104の否定枝はステップ108に
移行する。なお、ステップ104の速度VN が初回の計
算により算出された値である場合は、前回速度VO は零
が読みだされ、車両が未だ停止しているのであればステ
ップ105に移行し、車両が動き出しているときはステ
ップ108に移行することとなる。
る。図3は制御部5における実行プログラムのフローで
ある。運転者の操作により電源が入れられると、ステッ
プ101にて初期設定がなされた後、スピードセンサ2
0からの信号に基づき速度計算がなされ(ステップ10
2)、さらに、車輪加減速度の計算がなされる(ステッ
プ103)。そして、ステップ104にて、今回計測し
た速度VN が前回計測した速度VO 以下であるか否かが
判断される。ステップ104の肯定枝はステップ105
に移行し、ステップ104の否定枝はステップ108に
移行する。なお、ステップ104の速度VN が初回の計
算により算出された値である場合は、前回速度VO は零
が読みだされ、車両が未だ停止しているのであればステ
ップ105に移行し、車両が動き出しているときはステ
ップ108に移行することとなる。
【0030】ステップ105では、ギヤポジションマッ
プのギヤダウンマップが検索され、今回のギヤポジショ
ンPGN が決定される。そして、ステップ106にて、
今回のギヤポジションPGN は前回のギヤポジションP
GO (ギヤポジションセンサにて検出しているポジショ
ン)よりも小さいか否かが判断される。ステップ106
の肯定枝はステップ107に移行して、今回のギヤポジ
ションPGN にギヤダウンされる。また、ステップ10
6の否定枝はステップ102の循環ルーチンとなる。
プのギヤダウンマップが検索され、今回のギヤポジショ
ンPGN が決定される。そして、ステップ106にて、
今回のギヤポジションPGN は前回のギヤポジションP
GO (ギヤポジションセンサにて検出しているポジショ
ン)よりも小さいか否かが判断される。ステップ106
の肯定枝はステップ107に移行して、今回のギヤポジ
ションPGN にギヤダウンされる。また、ステップ10
6の否定枝はステップ102の循環ルーチンとなる。
【0031】一方、ステップ108では、ギヤポジショ
ンマップのギヤアップマップが検索され、今回のギヤポ
ジションPGN が決定される。そして、ステップ109
にて、今回のギヤポジションPGN は前回のギヤポジシ
ョンPGO よりも大きいか否かが判断される。ステップ
109の肯定枝はステップ110に移行して、今回のギ
ヤポジションPGN にギヤアップされる。また、ステッ
プ109の否定枝はステップ102の循環ルーチンとな
る。ここで、具体的なギヤポジションの変更をみてみる
と、例えば今回速度が13km/h、車輪加速度が0.03
G(G=9.8m/s2とする)で、前回速度が10km/hだ
とすると、ギヤアップマップの検索によりギヤポジショ
ンPGN は「2」に決定され、1速から2速にギヤアッ
プされる。また、今回速度が9km/h、車輪加速度が0.
01G で、前回速度が8km/hだとすると、ギヤアップ
マップの検索ではギヤポジションPGN は「A」に決定
されるため、ステップ109にては否定枝となり、ギヤ
ポジションは1速のままでギヤチェンジは行われない。
ンマップのギヤアップマップが検索され、今回のギヤポ
ジションPGN が決定される。そして、ステップ109
にて、今回のギヤポジションPGN は前回のギヤポジシ
ョンPGO よりも大きいか否かが判断される。ステップ
109の肯定枝はステップ110に移行して、今回のギ
ヤポジションPGN にギヤアップされる。また、ステッ
プ109の否定枝はステップ102の循環ルーチンとな
る。ここで、具体的なギヤポジションの変更をみてみる
と、例えば今回速度が13km/h、車輪加速度が0.03
G(G=9.8m/s2とする)で、前回速度が10km/hだ
とすると、ギヤアップマップの検索によりギヤポジショ
ンPGN は「2」に決定され、1速から2速にギヤアッ
プされる。また、今回速度が9km/h、車輪加速度が0.
01G で、前回速度が8km/hだとすると、ギヤアップ
マップの検索ではギヤポジションPGN は「A」に決定
されるため、ステップ109にては否定枝となり、ギヤ
ポジションは1速のままでギヤチェンジは行われない。
【0032】このように本実施例によれば、制御部5の
RAMに格納したギヤポジションマップを、加速度が大
きい程ギヤアップが早くなるとともに減速度が大きい程
ギヤダウンが早くなるように設定したので、車両は加減
速度に応じて変速のタイミングを変更することとなり、
運転操作感の良好な自動変速機付自転車とすることがで
きる。
RAMに格納したギヤポジションマップを、加速度が大
きい程ギヤアップが早くなるとともに減速度が大きい程
ギヤダウンが早くなるように設定したので、車両は加減
速度に応じて変速のタイミングを変更することとなり、
運転操作感の良好な自動変速機付自転車とすることがで
きる。
【0033】また、加減速度が小さい場合は変速速度域
であってもギヤポジションマップの検索ではギヤポジシ
ョンは「A」となるので(1速〜3速のいずれも読み出
さないので)、制御部5はギヤポジション「A」を不感
帯としてギヤチェンジを行わない。したがって、走行中
に必要以上にギヤポジションが上下することはなく、運
転操作感をより良好にすることができる。
であってもギヤポジションマップの検索ではギヤポジシ
ョンは「A」となるので(1速〜3速のいずれも読み出
さないので)、制御部5はギヤポジション「A」を不感
帯としてギヤチェンジを行わない。したがって、走行中
に必要以上にギヤポジションが上下することはなく、運
転操作感をより良好にすることができる。
【0034】また、車両が加速している場合はギアダウ
ンしないとともに、車両が減速している場合はギヤアッ
プしない制御ロジックとしたので、装置がより安定して
作動することとなる。
ンしないとともに、車両が減速している場合はギヤアッ
プしない制御ロジックとしたので、装置がより安定して
作動することとなる。
【0035】
【発明の効果】本発明の自動変速装置付自転車によれ
ば、速度と加減速度とを基にギヤチェンジを行うので、
運転操作感を良好にすることができる。
ば、速度と加減速度とを基にギヤチェンジを行うので、
運転操作感を良好にすることができる。
【0036】また、加速度が大なる程ギヤアップを早く
するよう変速機構を制御するとともに、減速度が大なる
程ギヤダウンを早くするよう変速機構を制御するように
したので、より運転操作感を向上させることができる。
するよう変速機構を制御するとともに、減速度が大なる
程ギヤダウンを早くするよう変速機構を制御するように
したので、より運転操作感を向上させることができる。
【0037】さらに、加減速度の小さい場合は、変速速
度域であっても必要以上には変速を行わないようにした
ので、変速に伴う振動も低減でき、運転操作感を良好に
できる。
度域であっても必要以上には変速を行わないようにした
ので、変速に伴う振動も低減でき、運転操作感を良好に
できる。
【0038】また、制御部が、速度値と加減速度値によ
るギヤポジションマップを基にギヤポジションを決定す
るようにしたので、運転操作感の良好な自動変速装置付
自転車を簡易な構成で安価に提供することが可能となっ
た。
るギヤポジションマップを基にギヤポジションを決定す
るようにしたので、運転操作感の良好な自動変速装置付
自転車を簡易な構成で安価に提供することが可能となっ
た。
【図1】本発明の実施例における変速装置を自転車に取
り付けた状態を示す図
り付けた状態を示す図
【図2】実施例における概略構成を示す図
【図3】実施例の制御部における実行プログラムのフロ
ーチャート
ーチャート
【図4】実施例の制御部における、速度値と加減速度値
とからギヤポジションを設定したギヤポジションマップ
とからギヤポジションを設定したギヤポジションマップ
3・・後輪 4・・変速用ワイヤ 4a・・アウターケーブル 5・・制御部(ECU) 7・・電源 8・・チェーン 9・・手動操作手段(ギヤレバー) 10・・ワイヤ操作手段 11・・連接具 12・・作動用ケーブル 13・・モータ 15・・プーリ 17・・ブラケット 20・・スピードセンサ(速度検出手段) 21・・磁気検知部 22・・強磁性体 25・・シートステー 27・・ダウンチューブ 34・・内装式変速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前原 利史 埼玉県羽生市東5丁目4番71号曙ブレーキ 工業株式会社開発本部内
Claims (4)
- 【請求項1】 変速機構を有する自転車において、 車両の速度を検出する速度検出手段と、この速度検出手
段からの信号を入力するとともに指示信号を前記変速機
構に出力する制御部とを備え、 前記制御部は、前記速度検出手段からの情報に基づき車
両速度及び車両加減速度に応じて前記変速機構を作動さ
せることを特徴とする自動変速装置付自転車。 - 【請求項2】 前記制御部は、加速度が大なる程ギヤア
ップを早くするよう前記変速機構を作動させるととも
に、減速度が大なる程ギヤダウンを早くするよう前記変
速機構を作動させるように構成されていることを特徴と
する請求項1記載の自動変速装置付自転車。 - 【請求項3】 前記制御部は、所定のギヤポジション変
更速度域にて加減速度が小さい場合は、ギヤポジション
を従前のポジションに維持するよう前記変速機構を制御
することを特徴とする請求項1または2に記載の自動変
速装置付自転車。 - 【請求項4】 前記制御部は、離散的に表された速度値
及び加減速度値の組に対してギヤポジションを割り当て
てなるギヤポジションマップを格納し、このギヤポジシ
ョンマップのギヤポジションとなるように前記変速機構
を作動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
に記載の自動変速装置付自転車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6249476A JPH08113181A (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 自動変速装置付自転車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6249476A JPH08113181A (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 自動変速装置付自転車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08113181A true JPH08113181A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17193537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6249476A Pending JPH08113181A (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 自動変速装置付自転車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08113181A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0831021A2 (en) | 1996-09-20 | 1998-03-25 | Shimano Inc. | Method and apparatus for shifting a bicycle transmission |
EP0849159A2 (en) | 1996-12-20 | 1998-06-24 | Shimano Inc. | Electrical operating device for a bicycle |
US6073061A (en) * | 1996-12-20 | 2000-06-06 | Shimano, Inc. | Bicycle operating method using predicted values |
US6367833B1 (en) | 2000-09-13 | 2002-04-09 | Shimano, Inc. | Automatic shifting control device for a bicycle |
US6926637B2 (en) | 2001-11-21 | 2005-08-09 | Shimano, Inc. | Method and apparatus for controlling a bicycle transmission |
JP2007085491A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Honda Motor Co Ltd | 自動変速制御装置 |
US10167056B2 (en) | 2015-06-25 | 2019-01-01 | Shimano Inc. | Bicycle transmission control apparatus |
JP2020185927A (ja) * | 2019-05-15 | 2020-11-19 | 株式会社シマノ | 制御装置および変速システム |
-
1994
- 1994-10-14 JP JP6249476A patent/JPH08113181A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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