JPH07119804A - Ｖベルト式無段変速機搭載車両における変速制御方法 - Google Patents
Ｖベルト式無段変速機搭載車両における変速制御方法Info
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- JPH07119804A JPH07119804A JP28767493A JP28767493A JPH07119804A JP H07119804 A JPH07119804 A JP H07119804A JP 28767493 A JP28767493 A JP 28767493A JP 28767493 A JP28767493 A JP 28767493A JP H07119804 A JPH07119804 A JP H07119804A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 運転者がモード切替えスイッチを切替える必
要がなく、自動的に運転状況に適したモードを選択し制
御するＶベルト式無段変速機における変速制御方法の提
供を目的とする。 【構成】 制御回路１５は、運転者がアクセルを踏んで
いるか否か，アクセル開度の平均開度，車両の加減速状
態，車速の変化，運転者がブレーキを掛けているか否か
等の条件に基づき、ノーマルモード，スポーツモード，
エンブレモードの何れかのモードを自動的に選定し、こ
の選定したモードに基づきモーターを制御してＶベルト
式無段変速機のプーリー間隔を調整する。
要がなく、自動的に運転状況に適したモードを選択し制
御するＶベルト式無段変速機における変速制御方法の提
供を目的とする。 【構成】 制御回路１５は、運転者がアクセルを踏んで
いるか否か，アクセル開度の平均開度，車両の加減速状
態，車速の変化，運転者がブレーキを掛けているか否か
等の条件に基づき、ノーマルモード，スポーツモード，
エンブレモードの何れかのモードを自動的に選定し、こ
の選定したモードに基づきモーターを制御してＶベルト
式無段変速機のプーリー間隔を調整する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、Ｖベルト式無段変速
機における変速制御方法に関するものである。
機における変速制御方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】従来、図２に示す車両の無
段変速機においては、駆動プーリー２と従動プーリー３
の間にはベルト４が掛けられ、上記駆動プーリー２の入
力軸２Ａは図示していないエンジンの出力機構と接続さ
れており、従動プーリー３の出力軸３Ａは走行駆動系に
接続されている。駆動プーリー２には可動プーリー５が
摺動可能に装着されており、可動プーリー５の摺動位置
によりベルト４の回転直径が可変されるため、無段変速
機は可動プーリー５の摺動位置の制御により変速制御さ
れる。
段変速機においては、駆動プーリー２と従動プーリー３
の間にはベルト４が掛けられ、上記駆動プーリー２の入
力軸２Ａは図示していないエンジンの出力機構と接続さ
れており、従動プーリー３の出力軸３Ａは走行駆動系に
接続されている。駆動プーリー２には可動プーリー５が
摺動可能に装着されており、可動プーリー５の摺動位置
によりベルト４の回転直径が可変されるため、無段変速
機は可動プーリー５の摺動位置の制御により変速制御さ
れる。
【０００３】前記駆動プーリー２の可動プーリー５はモ
ーター６により摺動される。即ち、モーター６の出力軸
に取り付けられた出力歯車７が中間歯車８を回転させ、
更に軸９Ａの端部に取り付けられた歯車１０を回転させ
るため、歯車９が回転駆動される。その結果、歯車９と
噛み合う歯車を有するスライダー１１が回転駆動され
る。スライダー１１の軸部にはネジが形成されており、
そのネジによりスライダー１１が軸方向に移動する。こ
れによりスライダー１１とベアリング１１Ａを介して連
結された前記可動プーリー５を前記入力軸２Ａに沿って
摺動させる。
ーター６により摺動される。即ち、モーター６の出力軸
に取り付けられた出力歯車７が中間歯車８を回転させ、
更に軸９Ａの端部に取り付けられた歯車１０を回転させ
るため、歯車９が回転駆動される。その結果、歯車９と
噛み合う歯車を有するスライダー１１が回転駆動され
る。スライダー１１の軸部にはネジが形成されており、
そのネジによりスライダー１１が軸方向に移動する。こ
れによりスライダー１１とベアリング１１Ａを介して連
結された前記可動プーリー５を前記入力軸２Ａに沿って
摺動させる。
【０００４】歯車９と噛み合うスライダー１１には、可
動プーリー５の摺動位置を検出するポジションセンサー
１２が連結され、このポジションセンサー１２は、スラ
イダー１１の移動に伴って内部抵抗が変化するように構
成されており、結果的に、スライダー１１とベアリング
１１Ａを介して、連結された可動プーリー５の摺動位置
に対応した電圧信号を出力する。
動プーリー５の摺動位置を検出するポジションセンサー
１２が連結され、このポジションセンサー１２は、スラ
イダー１１の移動に伴って内部抵抗が変化するように構
成されており、結果的に、スライダー１１とベアリング
１１Ａを介して、連結された可動プーリー５の摺動位置
に対応した電圧信号を出力する。
【０００５】前記入力軸２Ａの外周部には回転センサー
１３が配設されており、入力軸２Ａの回転数に対応した
信号が出力される。又、出力軸３Ａの外周部には回転セ
ンサー１４が配設されており、出力軸３Ａの回転数に対
応した信号が出力される。
１３が配設されており、入力軸２Ａの回転数に対応した
信号が出力される。又、出力軸３Ａの外周部には回転セ
ンサー１４が配設されており、出力軸３Ａの回転数に対
応した信号が出力される。
【０００６】上記ポジションセンサー１２、回転センサ
ー１３，１４は制御回路１５に接続されており、制御回
路１５に内蔵されたマイクロコンピュータは、ポジショ
ンセンサー１２からの信号を入力することにより、可動
プーリー５の摺動位置を認識することができ、回転セン
サー１３，１４からの信号を入力することにより、実際
の変速比を演算することができる。制御回路１５は、前
記モーター６に対して駆動電流を通電するモーター駆動
回路１６と接続されており、モーター駆動回路１６に対
して、前記可動プーリー５を目標位置に摺動させるため
の制御信号を出力する。モーター駆動回路１６は、その
制御信号を入力するとモーター６を駆動し、可動プーリ
ー５を目標位置に摺動させる。
ー１３，１４は制御回路１５に接続されており、制御回
路１５に内蔵されたマイクロコンピュータは、ポジショ
ンセンサー１２からの信号を入力することにより、可動
プーリー５の摺動位置を認識することができ、回転セン
サー１３，１４からの信号を入力することにより、実際
の変速比を演算することができる。制御回路１５は、前
記モーター６に対して駆動電流を通電するモーター駆動
回路１６と接続されており、モーター駆動回路１６に対
して、前記可動プーリー５を目標位置に摺動させるため
の制御信号を出力する。モーター駆動回路１６は、その
制御信号を入力するとモーター６を駆動し、可動プーリ
ー５を目標位置に摺動させる。
【０００７】制御回路１５に内蔵されたマイクロコンピ
ュータのメモリには、図３に示したようなスロットル開
度と車速と目標レシオ（目標変速比）との関係を段階的
に示した３次元マップが格納されている。従って制御回
路１５には、ポジションセンサー１２、回転センサー１
３，１４からの信号の他に、スロットル開度センサーか
らのスロットル開度信号と、車速センサーからの車速信
号とが入力される。
ュータのメモリには、図３に示したようなスロットル開
度と車速と目標レシオ（目標変速比）との関係を段階的
に示した３次元マップが格納されている。従って制御回
路１５には、ポジションセンサー１２、回転センサー１
３，１４からの信号の他に、スロットル開度センサーか
らのスロットル開度信号と、車速センサーからの車速信
号とが入力される。
【０００８】このような構成のＶベルト式無段変速機に
おいては、前述した如く制御回路１５は、車速とスロッ
トル開度から目標レシオを３次元マップでルックアップ
し、それに対応させてモーター６を制御しているが、制
御回路１５に内蔵されたマイクロコンピュータのメモリ
内には例えば３種類の３次元マップが格納されている。
即ち、通常走行用の目標変速比を示すノーマルモードの
３次元マップの他に、軽快で機敏な走行ができるスポー
ツ走行用のスポーツモードの３次元マップと、下り坂等
でブレーキの負担を軽くするためのエンブレモードの３
次元マップが格納されており、従来においては、いずれ
の変速比モードによる３次元マップで制御するかは運転
席に設けられているスイッチの切替えにより行なわれて
おり、運転者が運転席に備えられている例えばパワース
イッチをＯＮした時には、スポーツモードの３次元マッ
プが選択されて、通常走行よりも低い変速比で加速が可
能で、軽快で機敏な走行を可能とする変速制御が行なわ
れる。このように従来においては、運転席に備えられて
いるスイッチの操作により、運転状況に応じて、運転者
が毎回スイッチ切替えを行なっているが、運転者がスイ
ッチの切替えを行なわない限り運転状況に応じた的確な
走行ができないという問題点があった。
おいては、前述した如く制御回路１５は、車速とスロッ
トル開度から目標レシオを３次元マップでルックアップ
し、それに対応させてモーター６を制御しているが、制
御回路１５に内蔵されたマイクロコンピュータのメモリ
内には例えば３種類の３次元マップが格納されている。
即ち、通常走行用の目標変速比を示すノーマルモードの
３次元マップの他に、軽快で機敏な走行ができるスポー
ツ走行用のスポーツモードの３次元マップと、下り坂等
でブレーキの負担を軽くするためのエンブレモードの３
次元マップが格納されており、従来においては、いずれ
の変速比モードによる３次元マップで制御するかは運転
席に設けられているスイッチの切替えにより行なわれて
おり、運転者が運転席に備えられている例えばパワース
イッチをＯＮした時には、スポーツモードの３次元マッ
プが選択されて、通常走行よりも低い変速比で加速が可
能で、軽快で機敏な走行を可能とする変速制御が行なわ
れる。このように従来においては、運転席に備えられて
いるスイッチの操作により、運転状況に応じて、運転者
が毎回スイッチ切替えを行なっているが、運転者がスイ
ッチの切替えを行なわない限り運転状況に応じた的確な
走行ができないという問題点があった。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、運転者がスイッチを切
替えることなく自動的に運転状況に対応して的確な走行
を可能とするＶベルト式無段変速機を搭載した車両にお
ける変速制御方法を提供せんことを目的とし、その要旨
は、エンジンにより駆動される入力軸に取付けられた駆
動プーリーと、出力軸に取付けられた従動プーリーと、
前記駆動プーリーと前記従動プーリー間に巻き掛けられ
たＶベルトとを有し、前記駆動プーリーもしくは前記従
動プーリーの少なくとも一方のプーリー間隔を、制御回
路によりモーターを介して可変に構成したＶベルト式無
段変速機を搭載し、前記制御回路は、車両の車速とスロ
ットル開度から該制御回路内にメモリされている３次元
マップで目標変速比をルックアップし、それに対応させ
て前記モーターを制御するとともに、該制御回路内に
は、通常走行用の目標変速比を示すノーマルモードの３
次元マップの他に、軽快で機敏な走行用のスポーツモー
ドおよび下り坂走行用のエンブレモード等の複数のマッ
プが格納されてなるＶベルト式無段変速機搭載車両にお
いて、運転者がアクセルを踏んでいるか否かを検知する
アクセル検出手段と、アクセル開度の平均開度を演算す
る手段と、車速を検出する手段と、車両の加減速状態を
検知または演算する手段と、車速の変化を演算する手段
と、運転者がブレーキを掛けているか否かを検出するブ
レーキ検出手段の各信号に基づき、前記制御回路は前記
いずれかの目標変速比モードを選定し、該選定した目標
変速比モードに基づく制御を行なうことである。
点に鑑み案出したものであって、運転者がスイッチを切
替えることなく自動的に運転状況に対応して的確な走行
を可能とするＶベルト式無段変速機を搭載した車両にお
ける変速制御方法を提供せんことを目的とし、その要旨
は、エンジンにより駆動される入力軸に取付けられた駆
動プーリーと、出力軸に取付けられた従動プーリーと、
前記駆動プーリーと前記従動プーリー間に巻き掛けられ
たＶベルトとを有し、前記駆動プーリーもしくは前記従
動プーリーの少なくとも一方のプーリー間隔を、制御回
路によりモーターを介して可変に構成したＶベルト式無
段変速機を搭載し、前記制御回路は、車両の車速とスロ
ットル開度から該制御回路内にメモリされている３次元
マップで目標変速比をルックアップし、それに対応させ
て前記モーターを制御するとともに、該制御回路内に
は、通常走行用の目標変速比を示すノーマルモードの３
次元マップの他に、軽快で機敏な走行用のスポーツモー
ドおよび下り坂走行用のエンブレモード等の複数のマッ
プが格納されてなるＶベルト式無段変速機搭載車両にお
いて、運転者がアクセルを踏んでいるか否かを検知する
アクセル検出手段と、アクセル開度の平均開度を演算す
る手段と、車速を検出する手段と、車両の加減速状態を
検知または演算する手段と、車速の変化を演算する手段
と、運転者がブレーキを掛けているか否かを検出するブ
レーキ検出手段の各信号に基づき、前記制御回路は前記
いずれかの目標変速比モードを選定し、該選定した目標
変速比モードに基づく制御を行なうことである。
【００１０】
【作用】制御回路では、アクセル検知手段からの検知信
号，アクセル開度の平均開度，車両の加減速状態，車速
の変化，ブレーキの有無等により運転状況を判断し、運
転状況に対応した適正な目標変速比モードを自動的に選
定して、この選定した変速比モードに基づき目標変速比
をルックアップしてこれに対応させてモーターを制御
し、Ｖベルト式無段変速機のプーリー間隔を調整して、
運転状況に対応した的確な走行を可能とし、運転者は何
らスイッチ操作を行なうことなく、運転状況に応じた的
確な走行を行なうことができる。
号，アクセル開度の平均開度，車両の加減速状態，車速
の変化，ブレーキの有無等により運転状況を判断し、運
転状況に対応した適正な目標変速比モードを自動的に選
定して、この選定した変速比モードに基づき目標変速比
をルックアップしてこれに対応させてモーターを制御
し、Ｖベルト式無段変速機のプーリー間隔を調整して、
運転状況に対応した的確な走行を可能とし、運転者は何
らスイッチ操作を行なうことなく、運転状況に応じた的
確な走行を行なうことができる。
【００１１】
【実施例】図１は、前記図２に示した制御回路１５内で
行なわれる制御の一例を示したフローチャートであり、
制御回路１５では、前述した如く制御回路１５に内蔵さ
れたマイクロコンピュータのメモリ内に格納されている
図３に示すような３次元マップで目標変速比をルックア
ップし、これに対応させて前記モーター６を制御し、Ｖ
ベルト式無段変速機のプーリー間隔を制御するが、制御
回路１５に内蔵されたマイクロコンピュータのメモリ内
には、通常走行用の目標変速比を示すノーマルモードの
３次元マップの他に、軽快で機敏な走行用のスポーツモ
ードの３次元マップ、および下り坂走行用のエンブレモ
ードの３種類の３次元マップが格納されており、本例で
は制御回路１５は、運転状況に応じて、この３種類の３
次元マップの内の何れかを自動的に選択し、選択したマ
ップに基づき車両の車速とスロットル開度から目標変速
比をルックアップし、それに対応させて前記モーター６
を制御するように構成されており、運転者のスイッチ操
作によることなく、制御回路１５内で自動的にノーマル
モードかスポーツモードかエンブレモードかの何れかの
モードが選定されるのである。
行なわれる制御の一例を示したフローチャートであり、
制御回路１５では、前述した如く制御回路１５に内蔵さ
れたマイクロコンピュータのメモリ内に格納されている
図３に示すような３次元マップで目標変速比をルックア
ップし、これに対応させて前記モーター６を制御し、Ｖ
ベルト式無段変速機のプーリー間隔を制御するが、制御
回路１５に内蔵されたマイクロコンピュータのメモリ内
には、通常走行用の目標変速比を示すノーマルモードの
３次元マップの他に、軽快で機敏な走行用のスポーツモ
ードの３次元マップ、および下り坂走行用のエンブレモ
ードの３種類の３次元マップが格納されており、本例で
は制御回路１５は、運転状況に応じて、この３種類の３
次元マップの内の何れかを自動的に選択し、選択したマ
ップに基づき車両の車速とスロットル開度から目標変速
比をルックアップし、それに対応させて前記モーター６
を制御するように構成されており、運転者のスイッチ操
作によることなく、制御回路１５内で自動的にノーマル
モードかスポーツモードかエンブレモードかの何れかの
モードが選定されるのである。
【００１２】図１に沿ってその実施例を説明すると、ス
テップＳ１において、アクセルを踏んでいるか否かが、
制御回路１５に接続されたアクセルスイッチからの信号
により判別され、アクセルを踏んでいる時はステップＳ
２において、アクセルの平均開度が所定値以上か否かが
判定される。これは、制御回路１５に接続されたスロッ
トル開度センサーからの信号に基づき制御回路１５内で
平均開度が演算され求められる。平均開度が所定値以上
であれば、ステップＳ３において、加減速が所定値より
多いか否かが判定される。これは車両に取付けられた加
速度検出器からの信号、または車速センサーからの信号
に基づき制御回路１５内で演算することにより求められ
る。加減速が所定値以上の場合には、ステップＳ４にお
いて、加減速時のスピード変化が所定値以上か否かが判
定される。これは車速センサーからの信号に基づき制御
回路１５内で演算することにより求められる。
テップＳ１において、アクセルを踏んでいるか否かが、
制御回路１５に接続されたアクセルスイッチからの信号
により判別され、アクセルを踏んでいる時はステップＳ
２において、アクセルの平均開度が所定値以上か否かが
判定される。これは、制御回路１５に接続されたスロッ
トル開度センサーからの信号に基づき制御回路１５内で
平均開度が演算され求められる。平均開度が所定値以上
であれば、ステップＳ３において、加減速が所定値より
多いか否かが判定される。これは車両に取付けられた加
速度検出器からの信号、または車速センサーからの信号
に基づき制御回路１５内で演算することにより求められ
る。加減速が所定値以上の場合には、ステップＳ４にお
いて、加減速時のスピード変化が所定値以上か否かが判
定される。これは車速センサーからの信号に基づき制御
回路１５内で演算することにより求められる。
【００１３】上記ステップＳ２，ステップＳ３，ステッ
プＳ４において、アクセルの平均開度が所定値以上であ
り、加減速が所定値以上であり、かつ加減速時のスピー
ド変化が所定値以上であると判定された場合には、運転
者が加速フィーリングの良好な軽快なスポーツ走行を要
求しているものと判定し、ステップＳ５において、スポ
ーツモードの３次元マップが選定されて、制御回路１５
内では車両の車速とスロットル開度からスポーツモード
の３次元マップで目標変速比をルックアップし、これに
対応させて前記モーター６を制御する。
プＳ４において、アクセルの平均開度が所定値以上であ
り、加減速が所定値以上であり、かつ加減速時のスピー
ド変化が所定値以上であると判定された場合には、運転
者が加速フィーリングの良好な軽快なスポーツ走行を要
求しているものと判定し、ステップＳ５において、スポ
ーツモードの３次元マップが選定されて、制御回路１５
内では車両の車速とスロットル開度からスポーツモード
の３次元マップで目標変速比をルックアップし、これに
対応させて前記モーター６を制御する。
【００１４】また、前記ステップＳ２，ステップＳ３，
ステップＳ４の条件の内一つでも所定値以下であれば、
通常走行であると判定し、ステップＳ６でノーマルモー
ド用の３次元マップを選定し、このノーマルモード用の
３次元マップに基づきモーター６の制御を行なう。
ステップＳ４の条件の内一つでも所定値以下であれば、
通常走行であると判定し、ステップＳ６でノーマルモー
ド用の３次元マップを選定し、このノーマルモード用の
３次元マップに基づきモーター６の制御を行なう。
【００１５】また、前記ステップ１においてアクセルを
踏んでいない場合には、ステップＳ７において、ブレー
キを掛けているか否かが判別され、ブレーキを掛けてい
る時は次のステップＳ８において、車速の変化が所定値
より大きいか否かを判別する。ステップＳ８において車
速の変化が所定値より大きい場合には、ステップＳ９に
おいてエンブレモードの３次元マップを選定し、これに
基づき制御を行い、急な下り坂等においてブレーキの負
担を低減させる。また、ステップＳ８において車速の変
化が所定値より小さい時は、前記ステップ５のスポーツ
モードの３次元マップを選定し、これに基づく制御を行
なう。
踏んでいない場合には、ステップＳ７において、ブレー
キを掛けているか否かが判別され、ブレーキを掛けてい
る時は次のステップＳ８において、車速の変化が所定値
より大きいか否かを判別する。ステップＳ８において車
速の変化が所定値より大きい場合には、ステップＳ９に
おいてエンブレモードの３次元マップを選定し、これに
基づき制御を行い、急な下り坂等においてブレーキの負
担を低減させる。また、ステップＳ８において車速の変
化が所定値より小さい時は、前記ステップ５のスポーツ
モードの３次元マップを選定し、これに基づく制御を行
なう。
【００１６】また、前記ステップ７においてブレーキを
掛けていない時は、ステップＳ１０において、車は減速
しているか否かを判別する。減速していない時は、下り
坂等を走行していると認定して、前記ステップＳ９のエ
ンブレモードの３次元マップを選定し、これに基づく制
御を行なう。
掛けていない時は、ステップＳ１０において、車は減速
しているか否かを判別する。減速していない時は、下り
坂等を走行していると認定して、前記ステップＳ９のエ
ンブレモードの３次元マップを選定し、これに基づく制
御を行なう。
【００１７】ステップ１０において、減速している場合
は、さらにステップＳ１１において、車速の変化が所定
値より大きいか否かを判別する。車速の変化が所定値以
内であれば通常の減速と認定して、前記ステップ６のノ
ーマルモードの３次元マップを選定し、これに基づく制
御を行なう。逆に車速の変化が所定値以上であれば、昇
り坂等を走行していると判定して、前記ステップ５のス
ポーツモードの３次元マップを選定し、これに基づく制
御を行なう。
は、さらにステップＳ１１において、車速の変化が所定
値より大きいか否かを判別する。車速の変化が所定値以
内であれば通常の減速と認定して、前記ステップ６のノ
ーマルモードの３次元マップを選定し、これに基づく制
御を行なう。逆に車速の変化が所定値以上であれば、昇
り坂等を走行していると判定して、前記ステップ５のス
ポーツモードの３次元マップを選定し、これに基づく制
御を行なう。
【００１８】このように運転者がアクセルを踏んでいる
時は、アクセルの平均開度，車両の加減速および加減速
時のスピード変化が、それぞれ所定値以上かどうかによ
り運転状況を判定し、自動的にスポーツモードかノーマ
ルモードの何れかを選択する。又、アクセルを運転者が
踏んでいない時には、ブレーキを掛けているか否か，車
両スピード変化が所定値以上か否か等により運転状況を
判定し、自動的にエンブレモード等を選択するものであ
り、運転者は運転状況を判定しモード切替えスイッチを
切替える必要がなく、常に運転状況に応じたモード選択
を自動的に的確に行なって、軽快で経済的で、かつ安全
な走行が可能となる。
時は、アクセルの平均開度，車両の加減速および加減速
時のスピード変化が、それぞれ所定値以上かどうかによ
り運転状況を判定し、自動的にスポーツモードかノーマ
ルモードの何れかを選択する。又、アクセルを運転者が
踏んでいない時には、ブレーキを掛けているか否か，車
両スピード変化が所定値以上か否か等により運転状況を
判定し、自動的にエンブレモード等を選択するものであ
り、運転者は運転状況を判定しモード切替えスイッチを
切替える必要がなく、常に運転状況に応じたモード選択
を自動的に的確に行なって、軽快で経済的で、かつ安全
な走行が可能となる。
【００１９】
【発明の効果】本発明は、プーリー間隔を、制御回路に
よりモーターを介して可変に構成したＶベルト式無段変
速機を搭載し、制御回路は、車両の車速とスロットル開
度から該制御回路内にメモリされている３次元マップで
目標変速比をルックアップし、それに対応させて前記モ
ーターを制御するとともに、該制御回路内には、通常走
行用の目標変速比を示すノーマルモードの３次元マップ
の他に、軽快で機敏な走行用のスポーツモードおよび下
り坂走行用のエンブレモード等の複数のマップが格納さ
れてなるＶベルト式無段変速機搭載車両において、運転
者がアクセルを踏んでいるか否かを検知するアクセル検
出手段と、アクセル開度の平均開度を演算する手段と、
車速を検出する手段と、車両の加減速状態を検知または
演算する手段と、車速の変化を演算する手段と、運転者
がブレーキを掛けているか否かを検出するブレーキ検出
手段の各信号に基づき、前記制御回路は前記いずれかの
目標変速比モードを選定し、該選定した目標変速比モー
ドに基づく制御を行なうこととしたため、制御回路内で
運転状況を判定し自動的に最適な変速比モードの３次元
マップを選定しこれに基づき制御を行なうため、運転者
が運転状況を自ら判定しモード切替えスイッチを切替え
る必要がなく、自動的に運転状況に的確に応じたモード
選択がなされ、軽快で経済的かつ安全な走行が可能とな
る効果を奏する。
よりモーターを介して可変に構成したＶベルト式無段変
速機を搭載し、制御回路は、車両の車速とスロットル開
度から該制御回路内にメモリされている３次元マップで
目標変速比をルックアップし、それに対応させて前記モ
ーターを制御するとともに、該制御回路内には、通常走
行用の目標変速比を示すノーマルモードの３次元マップ
の他に、軽快で機敏な走行用のスポーツモードおよび下
り坂走行用のエンブレモード等の複数のマップが格納さ
れてなるＶベルト式無段変速機搭載車両において、運転
者がアクセルを踏んでいるか否かを検知するアクセル検
出手段と、アクセル開度の平均開度を演算する手段と、
車速を検出する手段と、車両の加減速状態を検知または
演算する手段と、車速の変化を演算する手段と、運転者
がブレーキを掛けているか否かを検出するブレーキ検出
手段の各信号に基づき、前記制御回路は前記いずれかの
目標変速比モードを選定し、該選定した目標変速比モー
ドに基づく制御を行なうこととしたため、制御回路内で
運転状況を判定し自動的に最適な変速比モードの３次元
マップを選定しこれに基づき制御を行なうため、運転者
が運転状況を自ら判定しモード切替えスイッチを切替え
る必要がなく、自動的に運転状況に的確に応じたモード
選択がなされ、軽快で経済的かつ安全な走行が可能とな
る効果を奏する。
【図１】変速制御の一例を示すフローチャート図であ
る。
る。
【図２】車両に搭載されるＶベルト式無段変速機の全体
概略構成図である。
概略構成図である。
【図３】制御回路内に格納されるスロットル開度と車速
と目標変速比との関係を段階的に示した３次元マップ図
である。
と目標変速比との関係を段階的に示した３次元マップ図
である。
１ 無段変速機 ２ 駆動プーリー ３ 従動プーリー ４ ベルト ５ 可動プーリー ６ モーター １１ スライダー １２ ポジションセンサー １５ 制御回路 １６ モーター駆動回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ１６Ｈ 59:54
Claims (1)
- 【請求項１】 エンジンにより駆動される入力軸に取付
けられた駆動プーリーと、出力軸に取付けられた従動プ
ーリーと、前記駆動プーリーと前記従動プーリー間に巻
き掛けられたＶベルトとを有し、前記駆動プーリーもし
くは前記従動プーリーの少なくとも一方のプーリー間隔
を、制御回路によりモーターを介して可変に構成したＶ
ベルト式無段変速機を搭載し、前記制御回路は、車両の
車速とスロットル開度から該制御回路内にメモリされて
いる３次元マップで目標変速比をルックアップし、それ
に対応させて前記モーターを制御するとともに、該制御
回路内には、通常走行用の目標変速比を示すノーマルモ
ードの３次元マップの他に、軽快で機敏な走行用のスポ
ーツモードおよび下り坂走行用のエンブレモード等の複
数のマップが格納されてなるＶベルト式無段変速機搭載
車両において、運転者がアクセルを踏んでいるか否かを
検知するアクセル検出手段と、アクセル開度の平均開度
を演算する手段と、車速を検出する手段と、車両の加減
速状態を検知または演算する手段と、車速の変化を演算
する手段と、運転者がブレーキを掛けているか否かを検
出するブレーキ検出手段の各信号に基づき、前記制御回
路は前記いずれかの目標変速比モードを選定し、該選定
した目標変速比モードに基づく制御を行なうことを特徴
とするＶベルト式無段変速機搭載車両における変速制御
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28767493A JPH07119804A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | Ｖベルト式無段変速機搭載車両における変速制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28767493A JPH07119804A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | Ｖベルト式無段変速機搭載車両における変速制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07119804A true JPH07119804A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17720255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28767493A Pending JPH07119804A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | Ｖベルト式無段変速機搭載車両における変速制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07119804A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09133208A (ja) * | 1995-11-07 | 1997-05-20 | Mazda Motor Corp | 自動変速機の制御装置 |
| EP1916456A2 (en) | 2006-10-27 | 2008-04-30 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Straddle-type vehicle |
| EP1975474A2 (en) | 2007-03-30 | 2008-10-01 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Continuously variable transmission |
| US7908065B2 (en) | 2006-10-20 | 2011-03-15 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus and control method of a vehicle, program for realizing that control method using a computer, and recording medium on which that program is recorded |
| WO2013015029A1 (ja) * | 2011-07-28 | 2013-01-31 | 日産自動車株式会社 | 無段変速機の変速制御装置 |
-
1993
- 1993-10-21 JP JP28767493A patent/JPH07119804A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
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| EP1916456A2 (en) | 2006-10-27 | 2008-04-30 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Straddle-type vehicle |
| US7641016B2 (en) | 2006-10-27 | 2010-01-05 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Straddle-type vehicle |
| EP1975474A2 (en) | 2007-03-30 | 2008-10-01 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Continuously variable transmission |
| US8088037B2 (en) | 2007-03-30 | 2012-01-03 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Straddle type vehicle, power unit and continuously variable transmission |
| WO2013015029A1 (ja) * | 2011-07-28 | 2013-01-31 | 日産自動車株式会社 | 無段変速機の変速制御装置 |
| JP5626471B2 (ja) * | 2011-07-28 | 2014-11-19 | 日産自動車株式会社 | 無段変速機の変速制御装置及び変速制御方法 |
| US9090249B2 (en) | 2011-07-28 | 2015-07-28 | Nissan Motor Co., Ltd. | Shift control device for continuously-variable transmission and shift control method for continuously-variable transmission |
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