JPH08112471A - シリンダー型ミシン - Google Patents

シリンダー型ミシン

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JPH08112471A
JPH08112471A JP27563994A JP27563994A JPH08112471A JP H08112471 A JPH08112471 A JP H08112471A JP 27563994 A JP27563994 A JP 27563994A JP 27563994 A JP27563994 A JP 27563994A JP H08112471 A JPH08112471 A JP H08112471A
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bed
vertical
shaft
tooth
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Toshirou Mitsutsuji
登四郎 三辻
Seiji Hashimoto
誠二 橋本
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B27/00Work-feeding means
    • D05B27/02Work-feeding means with feed dogs having horizontal and vertical movements
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B27/00Work-feeding means
    • D05B27/02Work-feeding means with feed dogs having horizontal and vertical movements
    • D05B27/08Work-feeding means with feed dogs having horizontal and vertical movements with differential feed motions

Abstract

(57)【要約】 【目的】 主軸と針板を縫い調子の良好な配置関係に設
ける構成としながら、ベッド部におけるシリンダー部を
可及的に小径化して、手首部のような小径の筒状縫製物
の縫製にも適用できるようにする。 【構成】 主軸21及びこの主軸21の一方向回転を前
送り歯17および後送り歯18の作動に適した所定角度
範囲内の往復回転運動に変換する運動変換機構26,3
1をともにベッド部10におけるベッド主部13内に配
置するとともに、ベッド部10におけるシリンダー部1
4には運動変換機構26,31により変換された所定角
度範囲内の往復回転運動を上記両送り歯17,18の上
下方向駆動機構および前後方向駆動機構に伝達する第2
送り上下軸32A,32Bおよび第2送り前後軸35の
みをベッド主部103から延出させて配置する構成とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば首周りや袖口
などような筒状の縫製物の縫製に使用されるもので、詳
しくは、筒状の縫製物を側方から嵌め込むシリンダー部
を有し、このシリンダー部に針板および縫製物に送りを
与える前後の送り歯を設けてなるシリンダー型ミシンに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の一般的なシリンダー型ミシンに
おいては、図11に示すように、ほぼ矩形箱状のベッド
部主部1とこのベッド部主部1から側方へ突出し、その
上面にはミシンアーム2の先端の縫い針3に対向する針
板4が設けられているシリンダー部5とからなるベッド
部6を備えており、上記シリンダー部5に、上記針板4
の針落ち孔前後に形成された送り歯用孔に対して出没す
る前送り歯および後送り歯(図示省略する)が設けられ
ているとともに、シリンダー部5内に、縫い針3との協
働により縫い目を形成するルーパーや上記両送り歯の駆
動機構などが設けられている。
【0003】このようなシリンダー型ミシンにおいて、
上記両送り歯の駆動機構およびそれへの動力伝達機構と
して、従来では、例えば特開平4−20372号公報
(第1図や第13図、第14図)に示すようなものが知
られていた。これら従来の駆動および伝達機構は、いず
れもミシンの主軸がベッド部の主部からシリンダー部に
まで延出されて設けられているものであり、この主軸の
一方向回転によりルーパーを針棒と同期させて駆動させ
るとともに、この主軸の先端部および該主軸の途中に所
定角度範囲内に往復回転運動するように連動されて上記
シリンダー部にまで延出された上下送り軸および前後送
り軸の先端部に上記両送り歯を針棒及びルーパーに同期
して上下運動および前後運動させるための上下方向およ
び前後方向駆動機構を設けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シリンダー
型ミシンにあっては、主軸の軸心と針板との関係を、縫
い調子を良好にすることから、一定の配置関係、特に上
下方向に一定の間隔を隔てて配置することが望ましい。
もし、主軸の軸心と針板との配置関係が所定の関係にな
いと、主軸から動力分配されている針棒、ルーパー、送
り歯などの動作タイミングに微妙なずれが生じて良好な
縫い調子が保てなくなる。
【0005】ところが、従来のシリンダー型ミシンにお
いては、上記送り歯を駆動するための動力伝達機構の一
部としてシリンダー部にまで延出されている主軸を送り
歯の駆動に適した位置に配置する場合は、該主軸と針板
とが縫い調子の良好な位置関係に配置されないために、
縫い調子のよい作動状態が得られず、また、逆に上記主
軸を針板に対して縫い調子の最もよい位置関係に配置す
る場合は、主軸と送り歯の駆動装置との間の運動変換機
構を、主軸の端部や送り台の周辺に設置する必要があ
り、それにともなって、シリンダー部を小さくしようと
しても、それには自ずと制約があり、手首部のように径
の小さい縫製物はシリンダー部に嵌めることができず、
縫製物の適用範囲が限定されるという課題があった。
【0006】この発明は上記の実情に鑑みてなされたも
ので、主軸を針板に対して縫い調子のよい位置に配置し
ながらも、シリンダー部を小径化して、手首部のような
小径縫製物の縫製にも適用することができるシリンダー
型ミシンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るシリンダー型ミシンは、ほぼ矩形箱
状のベッド部主部とこのベッド部主部から側方へ突出
し、その上面には針板が設けられている筒状のシリンダ
ー部とからなるベッド部を備え、上記シリンダー部に、
上記針板の針落ち孔前後に形成された送り歯用溝孔に対
して出没する前送り歯および後送り歯を設け、この前送
り歯および後送り歯を上下方向駆動機構と前後方向駆動
機構との合成により楕円状に循環運動させるように構成
してなるシリンダー型ミシンであって、上記ベッド部に
おけるベッド部主部内に設けた主軸の一方向回転運動を
該主軸と平行状の第1送り上下軸および第1送り前後軸
それぞれの所定角度範囲内の往復回転運動に変換する運
動変換機構を上記ベッド部主部内に設けるとともに、上
記第1送り上下軸に連動して、その往復回転運動を上記
前送り歯および後送り歯の上下方向駆動機構に伝達する
第2送り上下軸と上記第1送り前後軸に連動して、その
往復回転を上記前送り歯および後送り歯の前後方向駆動
機構に伝達する第2送り前後軸のそれぞれを、上記ベッ
ド部におけるベッド部主部からシリンダー部にまで延出
させて設けたものである。
【0008】上記構成のシリンダー型ミシンにおいて、
請求項2のように、上記第2送り上下軸が縫製部の送り
方向の前後に2本配置され、これら2本の第2送り上下
軸を介して上記上下方向駆動機構を上下に駆動すること
で、前送り歯と後送り歯の上下運動量が同一になるよう
に構成することが好ましい。
【0009】また、上記構成のシリンダー型ミシンにお
いて、請求項3のように、上記前送り歯を取り付けた前
送り台の側面に固定の送り台補助板に前送り前後リンク
の一端部を固定連結し、この前送り前後リンクの他端部
に対して上記第2送り前後軸の先端部に固定された前送
り前後腕の偏心位置を調節ピンを介して偏心量調節自在
に連結して前後送り歯の差動量を調節可能に構成するこ
とが好ましい。
【0010】
【作用】この発明によれば、ベッド部主部内に設けられ
た主軸の一方向回転運動が運動変換機構を介して、該ベ
ッド部主部内に設けられた第1送り上下軸および第1送
り前後軸それぞれの所定角度範囲内の往復回転運動に変
換されたのち、それら第1送り上下軸および第1送り前
後軸の往復回転運動がベッド部主部からシリンダー部に
まで延出された第2送り上下軸および第2送り前後軸を
経て前送り歯および後送り歯の上下方向駆動機構および
前後方向駆動機構に伝達されて、これら上下方向駆動機
構と前後方向駆動機構との合成により前送り歯および後
送り歯が楕円状に循環運動し、縫い針およびルーパーの
動作に同期して筒状のシリンダー部に嵌め込まれた筒状
縫製物を後方へ所定量づつ送りながら、所定の縫製が行
われる。
【0011】ここで、上記両送り歯の上下方向駆動機構
および前後方向駆動機構に往復回転運動を伝達するため
の動力伝達機構として、主軸及びこの主軸の一方向回転
を上記両送り歯の作動に適した所定角度範囲内の往復回
転運動に変換する運動変換機構はともにベッド部におけ
るベッド部主部内の配置に止めるとともに、上記運動変
換機構により変換された所定角度範囲内の往復回転運動
を上記両送り歯の上下方向駆動機構および前後方向駆動
機構に伝達する第2送り上下軸および第2送り前後軸の
みをベッド部におけるベッド部主部からシリンダー部に
まで延出させる構成としたので、主軸を針板に対して縫
い調子の点で最も理想的な位置に配置しながら、第2送
り上下軸および第2送り前後軸は両送り歯の駆動機構へ
の専用の動力伝達軸になるために、それらの配置には自
由性があり、したがって、これら第2送り上下軸および
第2送り前後軸を収納するシリンダー部をできるだけコ
ンパクトかつ小径化することが可能となり、このシリン
ダー部に嵌め込んで縫製される筒状縫製物の最小径を小
さくすることができる。
【0012】特に、請求項2のように、前送り歯および
後送り歯の上下方向駆動装置を2本の第2送り上下軸を
介して上下に駆動させて、両送り歯の上下運動量を同一
にする構成を採用する場合は、両送り歯の軌跡を水平送
りの理想的な軌跡にして、縫製物への食い込みが良好
で、かつ、送りむらのない均一な送りを行わせることが
できる。
【0013】また、請求項3のように、前送り台の側面
に固定の送り台補助板に一端部を固定連結した前送り前
後リンクの他端部に対して第2送り前後軸の先端部に固
定された前送り前後腕の偏心位置を調節ピンを介して偏
心量調節自在に連結して前後送り歯の差動量を調節可能
に構成する場合は、送り台補助板などの簡単な構成部材
を追加するだけで、筒状縫製物を構成する生地の材質な
どに応じて前後送り歯による差動量を任意、容易に調節
することができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面にもとづい
て説明する。図1はこの発明に係るシリンダー型ミシン
の全体構成を示す概略斜視図であり、同図において、1
0はベッド部で、このベッド部10の右端部から上方へ
一体的にアーム部11を延設してミシン本体12が構成
されている。上記ベッド部10は、ほぼ矩形箱状のベッ
ド部主部13と、このベッド部主部13の左端部の手前
側上部から左側方へ一体に突出する筒状のシリンダー部
14とから構成され、上記シリンダー部14の上面には
針板15が固定されている。上記アーム部11の先端下
部には、上記針板15に対向して、例えば3本の縫い針
16aを備えた針棒16が図示しない駆動機構を介して
上下に往復運動自在に設けられている。また、上記針板
15下方のシリンダー部14内にはルーパー51(図6
参照)が設けられているとともに、該針板15には、上
記縫い針16aが上下に挿通移動する針落ち孔が形成さ
れ、この針落ち孔の前後に前送り歯17および後送り歯
18がそれぞれ出没する送り歯用溝19および20(図
9参照)が形成されている。したがって、筒状の縫製物
は、上記シリンダー部14に左側方から嵌め込まれて針
板15上にセットされ、上記前送り歯17および後送り
歯18により後方に所定量づつ送られつつ、上記縫い針
16aとルーパー51との協働により縫い目が形成され
るように縫製されるようになっている。
【0015】図2〜図4は上記前送り歯17および後送
り歯18を駆動するために上記ベッド部10内に設けら
れた機構の分解斜視図、図5はその機構の一部を分解し
た状態の組立斜視図、図6〜図10はその機構の各構成
要素の配置関係を示す図であり、これら各図を参照して
上記前送り歯17および後送り歯18の上下方向駆動機
構および前後方向駆動機構ならびにそれら各駆動機構へ
の動力伝達機構を説明する。
【0016】図2〜図5において、21は主軸であっ
て、この主軸21は図示しないモータを介して一方向に
回転駆動されるもので、上記ベッド部10におけるベッ
ド部主部13内に配設されている。22,23は上記主
軸21と平行状に上記ベッド部主部13内に配設された
第1送り上下軸および第1送り前後軸であって、第1送
り上下軸22は送り上下ロッド24、送り上下軸腕25
からなり、上記ベッド部主部13内に配置された運動変
換機構26を介して上記主軸21の一方向回転運動が所
定角度範囲内の往復回転運動に変換されて伝達され、か
つ、第1送り前後軸23は前送りロッド27、長短一対
の前送りレバーリンク28,29および前送りレバー3
0からなり、上記ベッド部主部13内に配置された運動
変換機構31を介して上記主軸21の一方向回転運動が
所定角度範囲内の往復回転運動に変換されて伝達され
る。
【0017】32A,32Bは上記ベッド部10におけ
るベッド部主部13からシリンダー部14にまで延出し
て設けられた第2送り上下軸であって、これら2本の第
2送り上下軸32A,32Bは上記シリンダー部14の
上部の針板15近くで、前後両送り歯17,18による
送り方向の前後に配置されており、上記第1送り上下軸
22に、前後一対の送り上下リンク33A,33Bおよ
び送り上下軸腕34A,34Bを介して連動されて所定
角度範囲内で往復回転運動するように構成されている。
35は上記ベッド部10におけるベッド部主部13から
シリンダー部14にまで延出して設けられた第2送り前
後軸であって、この第2送り前後軸35は上記シリンダ
ー部14内において後部に配置された上記第2送り上下
軸32Bのやや下方に配置されており、上記第1送り前
後軸23に、送り前後リンク36および送り前後軸腕3
7を介して連動されて所定角度範囲内で往復回転運動す
るように構成されている。
【0018】38は上記前送り歯17を取り付けた前送
り台、39は上記後送り歯18を取り付けた後送り台で
あって、これら両送り台38,39は共に板状で、上記
シリンダー部14内において互いに板面を合わせた状態
で上下方向および前後方向に移動自在に配設されてい
る。上記両送り台38,39の前後両側の上下中間位置
には矩形状の切欠部38a,39aが形成され、これら
切欠部38a,39aに両送り台38,39に跨がる状
態で該送り台38,39を上下方向に移動させるための
角駒40,41が嵌合保持されており、これら角駒4
0,41に上記2本の第2送り上下軸32A,32Bの
先端部が嵌合固定されている。これによって、上記2本
の第2送り上下軸32A,32Bの往復回転運動にとも
ない、上記前送り台38および後送り台39、ひいては
前送り歯17および後送り歯18を上記針棒16および
ルーパー51に同期して上下方向に同一量、駆動移動さ
せる上下方向駆動機構が構成されている。
【0019】42は上記第2送り前後軸35の先端部に
固定させた後送り前後腕であり、その偏心位置に連結し
た後送り前後リンク43の一端部を上記後送り台39の
略中央部に固定している。44は上記第2送り前後軸3
5の先端部に固定させた前送り前後腕であり、その偏心
位置に調節ピン45を介して連結した前送り前後リンク
46の一端部を上記前送り台38の左側面に固定した送
り台補助板47に固定連結している。これによって、上
記第2送り前後軸35の往復回転運動にともない、上記
前送り台38および後送り台39、ひいては前送り歯1
7および後送り歯18を上記針棒16およびルーパー5
1に同期して前後方向に駆動移動させる前後方向駆動機
構が構成されているとともに、調節ピン45を介して前
送り前後腕44と前送り前後リンク46との偏心位置を
調節することによって、前送り歯17と後送り歯18と
の送り量を調節可能な差動調節機構が構成されている。
なお、図中、48は送り量調節機構であり、49は上記
ベッド部10のベッド部主部13からシリンダー部14
に向けて突出させたルーパー軸で、上記ルーパー51を
取り付けており、図示は省略するが、上記主軸21に連
動している。また50は送り台ガイドである。
【0020】以上のように構成されたシリンダー型ミシ
ンにおいては、ベッド部主部13内に設けられた主軸2
1が駆動されてミシンが作動すると、針棒16およびル
ーパー51が動作されるとともに、上記主軸21の一方
向回転運動が運動変換機構26,31により所定角度範
囲内の往復回転運動に変換されて、ベッド部主部13内
に設けられた第1送り上下軸22および第1送り前後軸
23に伝達されてこれら第1送り上下軸22および第1
送り前後軸23がそれぞれ所定角度範囲内で往復回転運
動する。これら第1送り上下軸22および第1送り前後
軸23の往復回転運動が前後一対の送り上下リンク33
A,33B、送り上下軸腕34A,34Bおよび送り前
後リンク36および送り前後軸腕37を介して、ベッド
部主部13からシリンダー部14にまで延出された2本
の第2送り上下軸32A,32Bおよび第2送り前後軸
35に伝達されて、これら各軸32A,32Bおよび3
5が所定角度範囲内で往復回転運動し、さらに、これら
軸32A,32Bおよび35の往復回転運動が上述した
前送り歯17および後送り歯18の上下方向駆動機構お
よび前後方向駆動機構に伝達されて、これら上下方向駆
動機構と前後方向駆動機構との合成により前送り歯17
および後送り歯18が楕円状に循環運動し、縫い針16
aおよびルーパー51の動作に同期して筒状のシリンダ
ー部14に嵌め込まれた筒状縫製物を後方へ所定量づつ
送りながら、所定の縫製が行われる。
【0021】このように動作するシリンダー型ミシンに
おいて、上記主軸21及びこの主軸21の一方向回転を
上記両送り歯17,18の作動に適した所定角度範囲内
の往復回転運動に変換する運動変換機構26,31がと
もにベッド部10におけるベッド部主部13内に配置さ
れており、ベッド部10におけるシリンダー部14には
上記運動変換機構26,31により変換された所定角度
範囲内の往復回転運動を上記両送り歯17,18の上下
方向駆動機構および前後方向駆動機構に伝達する第2送
り上下軸32A,32Bおよび第2送り前後軸35のみ
をベッド部主部13から延出させる構成としているの
で、主軸21と針板15とは縫い調子の点で最も理想的
な位置関係に配置しながら、両送り歯17,18の上下
方向および前後方向の駆動機構への専用の動力伝達軸と
なる上記第2送り上下軸32A,32Bおよび第2送り
前後軸35はシリンダー部14内の任意の位置に配置す
ることが可能となる。したがって、これら第2送り上下
軸32A,32Bおよび第2送り前後軸35を収納する
シリンダー部14をできるだけコンパクトに、かつ小径
化することが可能となり、このシリンダー部14に嵌め
込んで縫製可能な筒状縫製物の最小径を小さくして、該
シリンダー型ミシンにより縫製可能な筒状縫製物の適用
範囲を拡大することができる。
【0022】特に、上記実施例のように、前送り歯17
および後送り歯18の上下方向駆動機構を2本の第2送
り上下軸32A,32Bを介して上下に駆動させて、両
送り歯17,18の上下運動量を同一にする場合は、両
送り歯17,18の軌跡を水平送りの理想的な軌跡にし
て、縫製物への食い込みが良好で、かつ、送りむらのな
い均一な送りを行わせることができる。
【0023】また、前送り歯17と後送り歯18との送
り量を調節ピン45の調整によって簡単に調節すること
が可能であり、縫製物を構成する生地の材質に応じて常
に適切な差動送りを行わせることができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、主軸
をベッド部におけるベッド部主部内の配置に止めた構成
とすることにより、該主軸と針板とを縫い調子の点で最
も理想的な位置関係に配置することができる。それでい
て、主軸の一方向回転運動を所定角度範囲内の往復回転
運動に変換させて前送り歯および後送り歯の上下方向お
よび前後方向の駆動機構への専用の動力伝達軸となる第
2送り上下軸および第2送り前後軸のみをベッド部にお
けるシリンダー部に挿通配置させればよいので、これら
両第2送り軸をシリンダー部内において両送り歯の作動
に適した範囲で自由に配置することができる。したがっ
て、これら第2送り上下軸および第2送り前後軸と送り
歯駆動機構との間に特別に偏心量の大きいアーム等を配
置する必要がなく、それらを収納するシリンダー部を可
及的にコンパクトに、かつ小径化することが可能とな
り、このシリンダー部に嵌め込んで縫製可能な筒状縫製
物の最小径を小さくして、該シリンダー型ミシンにより
縫製可能な筒状縫製物の適用範囲を著しく拡大すること
ができるという効果を奏する。
【0025】特に、請求項2のように、前送り歯および
後送り歯の上下方向駆動装置を2本の第2送り上下軸を
介して上下に駆動させて、両送り歯の上下運動量を同一
にする構成を採用する場合は、両送り歯の軌跡を水平送
りの理想的な軌跡にして、縫製物への食い込みが良好
で、かつ、送りむらのない均一な送りを行わせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるシリンダー型ミシン
の全体構成を示す概略斜視図である。
【図2】ベッド部内に設けられる機構のうち、主軸から
第1送り軸への動力伝達機構を示す分解斜視図である。
【図3】ベッド部内に設けられる機構のうち、第1送り
軸から第2送り軸への動力伝達機構を示す分解斜視図で
ある。
【図4】ベッド部内に設けられる機構のうち、第2送り
軸から送り歯駆動機構への動力伝達機構を示す分解斜視
図である。
【図5】図2〜図5に示す各動力伝達機構の組立斜視図
である。
【図6】ベッド部における構成部材のうち、上部側に位
置する構成部材の配置状態示す平面図である。
【図7】ベッド部における構成部材のうち、下部側に位
置する構成部材の配置状態示す平面図である。
【図8】図6のA−A線に沿った縦断面図である。
【図9】図7のB−B線に沿った縦断面図である。
【図10】図7のC−C線に沿った縦断面図である。
【図11】従来のシリンダー型ミシンの全体構成を示す
概略斜視図である。
【符号の説明】
10 ベッド部 13 ベッド部主部 14 シリンダー部 15 針板 17 前送り歯 18 後送り歯 19,20 送り歯用溝 21 主軸 22 第1送り上下軸 23 第1送り前後軸 26,31 運動変換機構 32A,32B 第2送り上下軸 35 第3送り前後軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ矩形箱状のベッド部主部とこのベッ
    ド部主部から側方へ突出し、その上面には針板が設けら
    れている筒状のシリンダー部とからなるベッド部を備
    え、上記シリンダー部に、上記針板の針落ち孔前後に形
    成された送り歯用溝に対して出没する前送り歯および後
    送り歯を設け、この前送り歯および後送り歯を上下方向
    駆動機構と前後方向駆動機構との合成により楕円状に循
    環運動させるように構成してなるシリンダー型ミシンで
    あって、 上記ベッド部におけるベッド部主部内に設けた主軸の一
    方向回転運動を該主軸と平行状の第1送り上下軸および
    第1送り前後軸それぞれの所定角度範囲内の往復回転運
    動に変換する運動変換機構を上記ベッド部主部内に設け
    るとともに、上記第1送り上下軸に連動して、その往復
    回転運動を上記前送り歯および後送り歯の上下方向駆動
    機構に伝達する第2送り上下軸と上記第1送り前後軸に
    連動して、その往復回転を上記前送り歯および後送り歯
    の前後方向駆動機構に伝達する第2送り前後軸のそれぞ
    れを、上記ベッド部におけるベッド部主部からシリンダ
    ー部にまで延出させて設けていることを特徴とするシリ
    ンダー型ミシン。
  2. 【請求項2】 上記第2送り上下軸が縫製部の送り方向
    の前後に2本配置され、これら2本の第2送り上下軸を
    介して上記上下方向駆動機構を上下に駆動することで、
    前送り歯と後送り歯の上下運動量が同一になるように構
    成している請求項1のシリンダー型ミシン。
  3. 【請求項3】 上記前送り歯を取り付けた前送り台の側
    面に固定の送り台補助板に前送り前後リンクの一端部を
    固定連結し、この前送り前後リンクの他端部に対して上
    記第2送り前後軸の先端部に固定された前送り前後腕の
    偏心位置を調節ピンを介して偏心量調節自在に連結して
    前後送り歯の差動量を調節可能に構成している請求項1
    のシリンダー型ミシン。
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