JPH08112000A - 同期機のサイリスタ励磁装置 - Google Patents

同期機のサイリスタ励磁装置

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JPH08112000A
JPH08112000A JP26800994A JP26800994A JPH08112000A JP H08112000 A JPH08112000 A JP H08112000A JP 26800994 A JP26800994 A JP 26800994A JP 26800994 A JP26800994 A JP 26800994A JP H08112000 A JPH08112000 A JP H08112000A
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JP
Japan
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power source
gain function
control gain
excitation power
synchronous machine
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JP26800994A
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Masahiko Shibata
雅彦 柴田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電圧検出器17は、電圧検出信号Vg1を出
力し、偏差検出器18により電圧検出信号Vg1と電圧
設定信号Vrとの電圧偏差信号Veが算出され、電圧調
整器31は、主励磁電源と副励磁電源との場合に対応し
て制御ゲイン関数を設定し、電圧偏差信号Veを入力し
て位相制御信号Vaを出力し、パルス発生器21は、位
相制御信号Vaに基づいて点弧パルス信号Pを出力す
る。制御ゲイン関数設定器32は、主励磁電源と副励磁
電源とに対応してそれぞれ最適な制御ゲイン関数を予め
設定する。制御ゲイン関数選択器33は、切替器13に
より選択された励磁電源に対応する制御ゲイン関数を制
御ゲイン関数設定器32から選択して電圧調整器31の
所定の制御ゲイン関数とする。 【効果】 主励磁電源と副励磁電源のどの場合にも制御
特性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期機の界磁巻線に界
磁電流を供給するサイリスタ整流器の交流電源を複数備
える同期機のサイリスタ励磁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】同期機のサイリスタ励磁装置は、自己の
同期機による発生電力を用いるが、始動時には自己の同
期機の発生電力がないため別電源を用意し、必要によ
り、切替えて供給する。
【0003】図4は、この種の同期機のサイリスタ励磁
装置の一例を示す構成図である。
【0004】図において、同期機1の出力側には主ライ
ン2が接続され、この主ライン2は変圧器3と開閉器4
を介して系統5に接続されている。また、主ライン2に
は、主励磁電源としての励磁変圧器6が接続され、励磁
変圧器6の出力が開閉器7を介してサイリスタ整流器8
の供給電源側9aへ供給するように接続されている。
【0005】さらに、図示省略され別に系統等に接続さ
れる副励磁電源10には、副励磁変圧器11が接続さ
れ、副励磁変圧器11の出力が開閉器12を介して供給
するようにサイリスタ整流器8の供給電源側9aに接続
されている。サイリスタ整流器8の出力側は同期機1へ
励磁電流を供給するように界磁巻線14へ接続されてい
る。
【0006】励磁制御装置15は、主ライン2に電圧変
成器16を介して入力側が接続され、その出力側がサイ
リスタ整流器8のパルス入力信号線9bへ接続されてい
る。切替器13は、始動時に開閉器4を閉とする一方、
始動完了後に開閉器7を閉としたとき開閉器4を開とす
るように切替える。
【0007】上記構成で、始動時には開閉器4と開閉器
7が開いて、開閉器12が閉じられ、副励磁電源10か
らサイリスタ整流器8の供給電源側9aへ電源が供給さ
れ、サイリスタ整流器8により界磁巻線14へ励磁電流
が供給される。
【0008】同期機1が回転すると、主ライン2に出力
電圧Vgが発生し、徐々に電圧が上昇して行く。励磁制
御装置15では、電圧検出器17により同期機1の出力
電圧Vgが検出されて電圧検出信号Vg1が偏差検出器
18へ出力される。
【0009】偏差検出器18では、電圧設定器19の電
圧設定信号Vrとの偏差が算出され、算出された電圧偏
差信号Veが電圧調整器20へ出力される。電圧調整器
20では、電圧偏差信号Veを所定の制御ゲイン関数で
増幅して電圧偏差信号Veが小さくなるように位相制御
信号Vaをパルス発生器21へ出力する。
【0010】パルス発生器21では、位相制御信号Va
に基づいてサイリスタ整流器8の供給電源側9aへ点弧
パルス信号Pを出力する。
【0011】これにより、サイリスタ整流器8は、点弧
パルス信号Pに応じて励磁電源Vacを整流して界磁電
流Ifが同期機1の界磁巻線14へ供給される。
【0012】以上のように、同期機1の出力電圧Vgが
上昇し、電圧検出信号Vg1が電圧設定信号Vrに追従
するように制御される。
【0013】その後に、電圧検出信号Vg1が安定して
くると、開閉器12が開とされる一方、開閉器7が閉と
され、励磁変圧器6から励磁電源が供給され、出力電圧
Vgが昇圧される。そして、出力電圧Vgが安定した所
定条件となると、開閉器4が投入されて系統5へ電力を
供給する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4で
説明した励磁制御装置15では、主励磁電源と副励磁電
源のいずれを用いるかによって運転状態が大きく相違す
るために制御が不安定で、しかも、応答性が悪いという
問題がある。
【0015】すなわち、一般に、副励磁電源10からの
副励磁変圧器11の出力である励磁電源Va2は、同期
機1の無負荷運転時に必要な界磁電流Ifを供給できる
ものであればよい。これに対して、主励磁電源としての
主ライン2の出力である励磁電源Va1は、同期機1の
負荷運転時に必要な界磁電流Ifを供給する必要があ
る。
【0016】一般に、励磁電源Va2は、励磁電源Va
1の大きさに比べて1/2〜1/4倍程度と小さい。こ
のような状況で、電圧調整器20に設定される制御ゲイ
ン関数を開閉器7が投入されている主励磁電源を用いる
運転状態を最適な値にすると、開閉器12を投入した副
励磁電源を用いる運転状態では、制御系の必要とするゲ
インに対して1/2〜1/4倍程度と小さくなり応答が
極めて遅くなると共に、制御偏差、すなわち、電圧偏差
信号Veの大きさが2〜4倍程度に大きくなるという問
題がある。
【0017】逆に、電圧調整器20の制御ゲイン関数を
開閉器12が投入されている運転状態を最適な値とする
と、開閉器7を投入した運転状態では、制御系の定常ゲ
インが2〜4倍程度と大きくなり応答が速くなり、制御
系が不安定となるという問題がある。
【0018】そこで、本発明は主励磁電源若しくは副励
磁電源のどちらを用いたときも制御系が安定で最適な応
答が得られる同期機のサイリスタ励磁装置を提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、同期
機が発生出力する電力を用いる主励磁電源と別に副励磁
電源を有し、主励磁電源と副励磁電源のいずれかを開閉
器の開閉により選択的に切替え同期機の励磁電源とする
切替器と、この切替器によって選択的に切替えられた励
磁電源によって同期機の界磁巻線へ界磁電流を出力する
サイリスタ整流器と、同期機の出力電圧が所定の電圧と
なるように所定の制御ゲイン関数により制御して位相制
御信号をサイリスタ整流器へ出力する電圧調整器とを備
える同期機のサイリスタ励磁装置において、主励磁電源
と副励磁電源とに対応してそれぞれ最適な制御ゲイン関
数を予め設定する制御ゲイン関数設定器と、切替器によ
り選択された励磁電源に対応する制御ゲイン関数を制御
ゲイン関数設定器から選択して電圧調整器の所定の制御
ゲイン関数とする制御ゲイン関数選択器とを設けるよう
にしたものである。
【0020】請求項2の発明は、同期機が発生出力する
電力を用いる主励磁電源と別に副励磁電源を有し、主励
磁電源と副励磁電源のいずれかを開閉器の開閉により選
択的に切替え同期機の励磁電源とする切替器と、この切
替器によって選択的に切替えられた励磁電源によって同
期機の界磁巻線へ界磁電流を出力するサイリスタ整流器
と、同期機の界磁電圧が所定の界磁電圧となるように所
定の制御ゲイン関数により制御して位相制御信号をサイ
リスタ整流器へ出力する界磁電圧調整器とを備える同期
機のサイリスタ励磁装置において、主励磁電源と副励磁
電源とに対応してそれぞれ最適な制御ゲイン関数を予め
設定する制御ゲイン関数設定器と、切替器により選択さ
れた励磁電源に対応する制御ゲイン関数を制御ゲイン関
数設定器から選択して界磁電圧調整器の所定の制御ゲイ
ン関数とする制御ゲイン関数選択器とを設けるようにし
たものである。
【0021】請求項3の発明は、同期機が発生出力する
電力を用いる主励磁電源と別に副励磁電源を有し、主励
磁電源と副励磁電源のいずれかを選択的に切替え同期機
の励磁電源とする切替器と、この切替器によって選択的
に切替えられた励磁電源によって同期機の界磁巻線へ界
磁電流を出力するサイリスタ整流器と、同期機の界磁電
流が所定の界磁電流となるように所定の制御ゲイン関数
により制御して位相制御信号をサイリスタ整流器へ出力
する界磁電流調整器とを備える同期機のサイリスタ励磁
装置において、主励磁電源と副励磁電源とに対応してそ
れぞれ最適な制御ゲイン関数を予め設定する制御ゲイン
関数設定器と、切替器により選択された励磁電源に対応
する制御ゲイン関数を制御ゲイン関数設定器から選択し
て界磁電流調整器の所定の制御ゲイン関数とする制御ゲ
イン関数選択器とを設けるようにしたものである。
【0022】
【作用】請求項1の発明によれば、副励磁電源を用いて
運転するとき、その制御系に最適な制御ゲイン関数が制
御ゲイン関数選択器により電圧調整器へ設定される一
方、主励磁電源を用いて運転するとき、その制御系に最
適な制御ゲイン関数が電圧調整器へ設定される。これに
より、副励磁電源を用いてサイリスタ整流器へ励磁電流
を供給するとき、主励磁電源を用いるのに比べ励磁電源
からの供給量が1/2〜1/4程度小さいがこれに対応
した最適な制御ゲイン関数によって制御がされる。従っ
て、制御特性が不安定となったり、応答が遅れることを
防止できる。また、主励磁電源を用いてサイリスタ整流
器へ励磁電流を供給するとき、副励磁電源を用いるとき
と比べ励磁電源からの供給量が2〜4倍と大きくなる
が、最適な制御ゲイン関数により制御される。従って、
制御ゲイン関数が高く、ハンチング等の不安定な現象を
生じることを防止できる。
【0023】請求項2の発明によれば、副励磁電源を用
いて運転するとき、その制御系に最適な制御ゲイン関数
が制御ゲイン関数選択器により界磁電圧調整器へ設定さ
れる一方、主励磁電源を用いて運転するとき、その制御
系に最適な制御ゲイン関数が界磁電圧調整器へ設定され
る。これにより、副励磁電源を用いるとき、主励磁電源
を用いるときそれぞれに対応した最適な制御ゲイン関数
によって制御がされる。従って、制御特性が不安定とな
ったり、応答が遅れることを防止でき、制御ゲイン関数
が高く、ハンチング等の不安定な現象を生じることを回
避できる。
【0024】請求項3の発明によれば、副励磁電源を用
いて運転するとき、その制御系に最適な制御ゲイン関数
が制御ゲイン関数選択器により界磁電流調整器へ設定さ
れる一方、主励磁電源を用いて運転するとき、その制御
系に最適な制御ゲイン関数が界磁電流調整器へ設定され
る。これにより、副励磁電源を用いるとき、主励磁電源
を用いるときそれぞれに対応した最適な制御ゲイン関数
によって制御がされる。従って、制御特性が不安定とな
ったり、応答が遅れることを防止でき、制御ゲイン関数
が高く、ハンチング等の不安定な現象を生じることを回
避できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0026】図1は、本発明の第1実施例を示す同期機
のサイリスタ励磁装置の構成図であり、従来例を示す図
4と同一符号は同一部分または相当部分を示し、両者が
異なる点は、励磁制御装置15の構成を異にし励磁制御
装置30としたことである。
【0027】すなわち、励磁制御装置30は電圧検出器
17と偏差検出器18と電圧設定器19と電圧調整器3
1とパルス発生器21と制御ゲイン関数設定器32と制
御ゲイン関数選択器33とからなっている。
【0028】電圧検出器17は、同期機1の出力電圧を
検出するために電圧変成器16を介して入力して電圧検
出信号Vg1を出力する。偏差検出器18は、電圧検出
信号Vg1と電圧設定器19の電圧設定信号Vrとの電
圧偏差信号Veを算出し、電圧設定器19は、上記電圧
設定信号Vrを出力する。
【0029】電圧調整器31は、後述するように主励磁
電源と副励磁電源との場合に対応して制御ゲイン関数を
設定し、電圧偏差信号Veを入力して位相制御信号Va
を出力する。パルス発生器21は、位相制御信号Vaに
基づいて点弧パルス信号Pを出力する。
【0030】制御ゲイン関数設定器32は、主励磁電源
と副励磁電源とに対応してそれぞれ最適な制御ゲイン関
数を予め設定する。
【0031】制御ゲイン関数選択器33は、切替器13
により選択された励磁電源に対応する制御ゲイン関数を
制御ゲイン関数設定器32から選択して電圧調整器31
の所定の制御ゲイン関数とする。
【0032】以上の構成で、予め制御ゲイン関数設定器
32には、主励磁電源のときと副励磁電源のときに応じ
て予め最適な制御ゲイン関数を設定しておく。そして、
始動時には切替器13からの切替信号を入力した制御ゲ
イン関数選択器33が制御ゲイン関数設定器32の副励
磁電源側34を選択し、これにより制御ゲイン関数KA
1が電圧調整器31へ設定される。
【0033】次に、同期機1が回転すると主ライン2に
出力電圧Vgが発生し、徐々に電圧が上昇して行く。励
磁制御装置30では、電圧検出器17から同期機1の出
力電圧Vgが検出されて電圧検出信号Vg1が偏差検出
器18へ出力される。偏差検出器18では、電圧設定器
19の電圧設定信号Vrとの電圧偏差信号Veが算出さ
れ、算出された電圧偏差信号Veが電圧調整器31へ出
力される。
【0034】電圧調整器31では、電圧偏差信号Veを
最適な制御ゲイン関数KA1によって演算処理して、電
圧偏差信号Veが小さくなるように位相制御信号Vaを
パルス発生器21へ出力する。この制御では、励磁電源
Va2が励磁電源Va1に比べて一般に、1/2〜1/
4と小さいが、これに応じて最適な制御ゲイン関数が電
圧調整器31へ設定されている。これにより、所望の最
適な値に追従し、応答が遅れることが回避される。
【0035】その後に、同期機1の出力電圧Vgが上昇
して安定してくると、切替器13によって開閉器12が
開とされる一方、開閉器7が閉とされる。このとき、切
替器13からの切替信号が励磁制御装置30の制御ゲイ
ン関数選択器33へ入力され副励磁電源側34から主励
磁電源側35へ切替える。
【0036】そして、制御ゲイン関数設定器32の主励
磁電源側35の最適な制御ゲイン関数KA2が取出され
電圧調整器31へ制御ゲイン関数として設定される。こ
れにより、今度は、主励磁電源に応じた最適な制御がさ
れる。そして、出力電圧Vgが安定し、併入の条件が整
うと開閉器4が投入され系統5へ電力が供給される。
【0037】第1実施例によれば、副励磁電源を用いて
運転するとき、その制御系に最適な制御ゲイン関数が制
御ゲイン関数選択器により電圧調整器へ設定される一
方、主励磁電源を用いて運転するとき、その制御系に最
適な制御ゲイン関数が電圧調整器へ設定される。
【0038】これにより、副励磁電源を用いてサイリス
タ整流器へ励磁電流を供給するとき、主励磁電源を用い
るのに比べ励磁電源からの供給量が1/2〜1/4程度
小さいがこれに対応した最適な制御ゲイン関数によって
制御がされる。従って、制御特性が不安定となったり、
応答が遅れることを防止できる。
【0039】また、主励磁電源を用いてサイリスタ整流
器へ励磁電流を供給するとき、副励磁電源を用いるとき
と比べ励磁電源からの供給量が2〜4倍と大きくなる
が、最適な制御ゲイン関数により制御される。従って、
制御ゲイン関数が高く、ハンチング等の不安定な現象を
生じることを防止できる。
【0040】図2は、本発明の第2実施例を示す同期機
のサイリスタ励磁装置の構成図である。
【0041】図2が従来例を示す図4と同一符号は、同
一部分または相当部分を示し、両者が異なる主な点は、
励磁制御装置15の構成を異にし励磁制御装置40とす
る一方、励磁制御装置40は、界磁電圧Vfが所定値と
なるように制御するようにしたことである。
【0042】励磁制御装置40は、界磁電圧検出器41
と偏差検出器42と界磁電圧設定器43と界磁電圧調整
器44と制御ゲイン関数設定器45と制御ゲイン関数選
択器46とパルス発生器21とからなっている。
【0043】ここで、界磁電圧検出器41は、界磁巻線
14の界磁電圧Vfを入力して界磁電圧Vfに比例した
界磁電圧信号Vf1を出力する。偏差検出器42は、界
磁電圧信号Vf1と界磁電圧設定器43の出力である界
磁電圧設定信号Vfrとの偏差を算出し、算出された界
磁電圧偏差信号Vfeを出力する。
【0044】界磁電圧調整器44は、界磁電圧偏差信号
Vfeを後述する制御ゲイン関数によって演算処理して
位相制御信号Vaを出力する。制御ゲイン関数設定器4
5は、予め主励磁電源と副励磁電源のときに対応した最
適な制御ゲイン関数を設定する。
【0045】制御ゲイン関数選択器46は、切替器13
の信号によって副励磁電源側47へ切替えるとき、制御
ゲイン関数設定器45の制御ゲイン関数KM1を界磁電
圧調整器44へ設定する一方、主励磁電源側48へ切替
えるとき制御ゲイン関数設定器45の制御ゲイン関数K
M2を界磁電圧調整器44へ設定する。
【0046】以上の構成で、第1実施例と同様に予め制
御ゲイン関数設定器45には、主励磁電源を用いるとき
と副励磁電源を用いるときに応じて予め最適な制御ゲイ
ン関数を設定しておき、始動時には、切替器13からの
切替信号によって制御ゲイン関数選択器46が制御ゲイ
ン関数設定器45の制御ゲイン関数KM1を界磁電圧調
整器44へ設定しておく。
【0047】次に、同期機1が回転すると主ライン2に
出力電圧Vgが発生し、徐々に電圧が上昇して行く。励
磁制御装置40では、界磁電圧検出器41から界磁巻線
14の界磁電圧Vfが検出されて界磁電圧信号Vf1が
偏差検出器42へ出力される。偏差検出器42では、界
磁電圧設定器43の界磁電圧設定信号Vfrとの偏差が
算出され、算出された界磁電圧偏差信号Vfeが界磁電
圧調整器44へ出力される。
【0048】界磁電圧調整器44では、界磁電圧偏差信
号Vfeを最適な制御ゲイン関数KM1によって演算処
理して、界磁電圧偏差信号Vfeが小さくなるように位
相制御信号Vaをパルス発生器21へ出力する。
【0049】その後に、同期機1の出力電圧Vgが上昇
して安定してくると、切替器13によって開閉器12が
開とされる一方、開閉器7が閉とされる。このとき、切
替器13からの切替信号が励磁制御装置40の制御ゲイ
ン関数選択器46へ入力され、制御ゲイン関数選択器4
6が主励磁電源側48へ切替える。
【0050】そして、制御ゲイン関数設定器45の主励
磁電源側48の最適な制御ゲイン関数KM2が取出され
界磁電圧調整器44へ制御ゲイン関数として設定され
る。これにより、今度は、主励磁電源に応じた最適な制
御がされる。そして、出力電圧Vgが安定し、併入の条
件が整うと開閉器4が投入され系統5へ電力が供給され
る。
【0051】第2実施例によれば、副励磁電源を用いて
運転するとき、その制御系に最適な制御ゲイン関数が制
御ゲイン関数選択器により界磁電圧調整器へ設定される
一方、主励磁電源を用いて運転するとき、その制御系に
最適な制御ゲイン関数が界磁電圧調整器へ設定される。
【0052】これにより、副励磁電源を用いてサイリス
タ整流器へ励磁電流を供給するとき、主励磁電源を用い
るのに比べ励磁電源からの供給量が1/2〜1/4程度
小さいがこれに対応した最適な制御ゲイン関数によって
制御がされる。
【0053】従って、制御特性が不安定となったり、応
答が遅れることを防止できる。また、主励磁電源を用い
てサイリスタ整流器へ励磁電流を供給するとき、副励磁
電源を用いるときと比べ励磁電源からの供給量が2〜4
倍と大きくなるが、最適な制御ゲイン関数により制御さ
れる。従って、制御ゲイン関数が高く、ハンチング等の
不安定な現象を生じることを防止できる。
【0054】図3は、本発明の第3実施例を示す同期機
のサイリスタ励磁装置の構成図である。
【0055】図3が従来例を示す図4と同一符号は、同
一部分または相当部分を示し、両者が異なる主な点は、
励磁制御装置15の構成を異にし励磁制御装置50とす
る一方、励磁制御装置50は、サイリスタ整流器8の供
給電源側9aへ流れる交流電流Iacが所定値となるよ
うに制御するようにしたことである。
【0056】励磁制御装置50は、界磁電流検出器51
と偏差検出器52と界磁電流設定器53と界磁電流調整
器54と制御ゲイン関数設定器55と制御ゲイン関数選
択器56とパルス発生器21とからなっている。
【0057】ここで、界磁電流検出器51は、電流変成
器59を介して界磁電流に相当する交流電流Iacを入
力して交流電流Iacに比例した界磁電流信号If1を
出力する。
【0058】偏差検出器52は、界磁電流信号If1と
界磁電流設定器53の出力である界磁電流設定信号If
rとの偏差を算出し、算出された界磁電流偏差信号If
eを出力する。
【0059】界磁電流調整器54は、界磁電流偏差信号
Ifeを後述する制御ゲイン関数によって演算処理して
位相制御信号Vaを出力する。制御ゲイン関数設定器5
5は、予め主励磁電源と副励磁電源のときに対応した最
適な制御ゲイン関数を設定する。
【0060】制御ゲイン関数選択器56は、切替器13
の信号によって副励磁電源側57へ切替えるとき、制御
ゲイン関数設定器55の制御ゲイン関数KF1を界磁電
流調整器54へ設定する一方、主励磁電源側58へ切替
えるとき制御ゲイン関数設定器55の制御ゲイン関数K
F2を界磁電流調整器54へ設定する。
【0061】以上の構成で、予め制御ゲイン関数設定器
55には、主励磁電源を用いるときと副励磁電源を用い
るときに応じて予め最適な制御ゲイン関数を設定してお
き、始動時には、切替器13の切替信号により制御ゲイ
ン関数選択器56が制御ゲイン関数設定器55の制御ゲ
イン関数KF1を界磁電流調整器54へ設定しておく。
【0062】同期機1が回転すると主ライン2に出力電
圧Vgが発生し、徐々に電圧が上昇して行く。励磁制御
装置50では、界磁電流検出器51が交流電流Iacを
検出して界磁電流信号If1が偏差検出器52へ出力さ
れる。偏差検出器52では、界磁電流設定器53の界磁
電流設定信号Ifrとの偏差が算出され、算出された界
磁電流偏差信号Ifeが界磁電流調整器54へ出力され
る。
【0063】界磁電流調整器54では、界磁電流偏差信
号Ifeを最適な制御ゲイン関数KF1によって演算処
理して界磁電流偏差信号Ife小さくなるように位相制
御信号Vaをパルス発生器21へ出力する。
【0064】その後に、同期機1の出力電圧Vgが上昇
して安定してくると、切替器13によって開閉器12が
開とされる一方、開閉器7が閉とされる。このとき、切
替器13からの切替信号が励磁制御装置50の制御ゲイ
ン関数選択器56によって制御ゲイン関数設定器55の
主励磁電源側58が選択される。
【0065】そして、制御ゲイン関数設定器55の主励
磁電源側58の最適な制御ゲイン関数KF2が取出され
界磁電流調整器54へ制御ゲイン関数として設定され
る。これにより、今度は、主励磁電源に応じた最適な制
御がされる。そして、出力電圧Vgが安定し、併入の条
件が整うと開閉器4が投入され系統5へ電力が供給され
る。
【0066】第3実施例によれば、副励磁電源を用いて
運転するとき、その制御系に最適な制御ゲイン関数が制
御ゲイン関数選択器により界磁電流調整器へ設定される
一方、主励磁電源を用いて運転するとき、その制御系に
最適な制御ゲイン関数が界磁電流調整器へ設定される。
【0067】これにより、副励磁電源を用いてサイリス
タ整流器へ励磁電流を供給するとき、主励磁電源を用い
るのに比べ励磁電源からの供給量が1/2〜1/4程度
小さいがこれに対応した最適な制御ゲイン関数によって
制御がされる。
【0068】従って、制御特性が不安定となったり、応
答が遅れることを防止できる。また、主励磁電源を用い
てサイリスタ整流器へ励磁電流を供給するとき、副励磁
電源を用いるときと比べ励磁電源からの供給量が2〜4
倍と大きくなるが、最適な制御ゲイン関数により制御さ
れる。従って、制御ゲイン関数が高く、ハンチング等の
不安定な現象を生じることを防止できる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、副励磁電源を用いて運転するとき、その制御系に
最適な制御ゲイン関数が制御ゲイン関数選択器により電
圧調整器へ設定される一方、主励磁電源を用いて運転す
るとき、その制御系に最適な制御ゲイン関数が電圧調整
器へ設定されるために制御特性が不安定となったり、応
答が遅れることを防止でき、また、制御ゲイン関数が高
く、ハンチング等の不安定な現象を生じることを防止で
きる。
【0070】請求項2の発明によれば、副励磁電源を用
いて運転するとき、その制御系に最適な制御ゲイン関数
が制御ゲイン関数選択器により界磁電圧調整器へ設定さ
れる一方、主励磁電源を用いて運転するとき、その制御
系に最適な制御ゲイン関数が界磁電圧調整器へ設定され
るために制御特性が不安定となったり、応答が遅れるこ
とを防止でき、制御ゲイン関数が高く、ハンチング等の
不安定な現象を生じることを防止できる。
【0071】請求項3の発明によれば、副励磁電源を用
いて運転するとき、その制御系に最適な制御ゲイン関数
が制御ゲイン関数選択器により界磁電流調整器へ設定さ
れる一方、主励磁電源を用いて運転するとき、その制御
系に最適な制御ゲイン関数が界磁電流調整器へ設定され
るために制御特性が不安定となったり、応答が遅れるこ
とを防止でき、制御ゲイン関数が高く、ハンチング等の
不安定な現象を生じることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す同期機のサイリスタ
励磁装置の構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す同期機のサイリスタ
励磁装置の構成図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す同期機のサイリスタ
励磁装置の構成図である。
【図4】従来例を示す同期機のサイリスタ励磁装置の構
成図である。
【符号の説明】
1 同期機 2 主ライン 3 変圧器 4,7,12 開閉器 6 励磁変圧器 8 サイリスタ整流器 10 副励磁電源 11 副励磁変圧器 13 切替器 15,30,40,50 励磁制御装置 17 電圧検出器 18,42,52 偏差検出器 19 電圧設定器 20,31 電圧調整器 21 パルス発生器 32,45,55 制御ゲイン関数設定器 33,46,56 制御ゲイン関数選択器 34,47,57 副励磁電源側 35,48 主励磁電源側 41 界磁電圧検出器 43 界磁電圧設定器 44 界磁電圧調整器 51 界磁電流検出器 53 界磁電流設定器 54 界磁電流調整器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期機が発生出力する電力を用いる主励
    磁電源と別に副励磁電源を有し、前記主励磁電源と前記
    副励磁電源のいずれかを開閉器の開閉により選択的に切
    替え前記同期機の励磁電源とする切替器と、この切替器
    によって選択的に切替えられた励磁電源によって前記同
    期機の界磁巻線へ界磁電流を出力するサイリスタ整流器
    と、前記同期機の出力電圧が所定の電圧となるように所
    定の制御ゲイン関数により制御して位相制御信号を前記
    サイリスタ整流器へ出力する電圧調整器とを備える同期
    機のサイリスタ励磁装置において、 前記主励磁電源と前記副励磁電源とに対応してそれぞれ
    最適な制御ゲイン関数を予め設定する制御ゲイン関数設
    定器と、 前記切替器により選択された励磁電源に対応する制御ゲ
    イン関数を前記制御ゲイン関数設定器から選択して前記
    電圧調整器の前記所定の制御ゲイン関数とする制御ゲイ
    ン関数選択器とを備えることを特徴とする同期機のサイ
    リスタ励磁装置。
  2. 【請求項2】 同期機が発生出力する電力を用いる主励
    磁電源と別に副励磁電源を有し、前記主励磁電源と前記
    副励磁電源のいずれかを開閉器の開閉により選択的に切
    替え前記同期機の励磁電源とする切替器と、この切替器
    によって選択的に切替えられた励磁電源によって前記同
    期機の界磁巻線へ界磁電流を出力するサイリスタ整流器
    と、前記同期機の界磁電圧が所定の界磁電圧となるよう
    に所定の制御ゲイン関数により制御して位相制御信号を
    前記サイリスタ整流器へ出力する界磁電圧調整器とを備
    える同期機のサイリスタ励磁装置において、 前記主励磁電源と前記副励磁電源とに対応してそれぞれ
    最適な制御ゲイン関数を予め設定する制御ゲイン関数設
    定器と、 前記切替器により選択された励磁電源に対応する制御ゲ
    イン関数を前記制御ゲイン関数設定器から選択して前記
    界磁電圧調整器の前記所定の制御ゲイン関数とする制御
    ゲイン関数選択器とを備えることを特徴とする同期機の
    サイリスタ励磁装置。
  3. 【請求項3】 同期機が発生出力する電力を用いる主励
    磁電源と別に副励磁電源を有し、前記主励磁電源と前記
    副励磁電源のいずれかを選択的に切替え前記同期機の励
    磁電源とする切替器と、この切替器によって選択的に切
    替えられた励磁電源によって前記同期機の界磁巻線へ界
    磁電流を出力するサイリスタ整流器と、前記同期機の界
    磁電流が所定の界磁電流となるように所定の制御ゲイン
    関数により制御して位相制御信号を前記サイリスタ整流
    器へ出力する界磁電流調整器とを備える同期機のサイリ
    スタ励磁装置において、 前記主励磁電源と前記副励磁電源とに対応してそれぞれ
    最適な制御ゲイン関数を予め設定する制御ゲイン関数設
    定器と、 前記切替器により選択された励磁電源に対応する制御ゲ
    イン関数を前記制御ゲイン関数設定器から選択して前記
    界磁電流調整器の前記所定の制御ゲイン関数とする制御
    ゲイン関数選択器とを備えることを特徴とする同期機の
    サイリスタ励磁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016158336A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 株式会社東芝 同期機の励磁装置および励磁方法
JP2022047022A (ja) * 2020-09-11 2022-03-24 三菱重工業株式会社 電力系統安定化システム及び電力系統安定化方法

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