JPH081114U - 遮音材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 遮音性能を良くし、上にフローリング材を施
工したときの踏みごこちを良くする表面に凸部をつけた
遮音材を提供する。 【構成】 軟質ウレタンフォームを引裂または破砕した
ウレタンチップ単体、あるいはウレタンチップに繊維屑
等の増量材を添付した混合物にポリウレタン型結合剤を
配合し、片方または両方の面に平板部よりも硬度の低い
凸部をつけた遮音材とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は表面に凸部をつけた遮音材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、ウレタンチップ製、ゴム製、ポリエチレン製の遮音材がある。 これらの遮音材のほとんどが平板状であり、一部には発泡ゴム製で凹凸形状の 遮音材があるが凹凸部とも均一な硬度で柔らかい。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

遮音材の形状が平板状であるため遮音性能が今ひとつ良くない。 発泡ゴム製で凹凸形状の遮音材は、非常に柔らかく、上にフローリング材を施 工し、踏むと「フワフワ」し、踏みごごちが良くない。 本考案はこれらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

遮音材の表面に平板部より硬度の低い凸部を設けた。

【０００５】

【作用】

この考案の遮音材は、表面が凸形状であるため荷重を全面で受けるのではなく 凸部で受けるため、衝撃力を伝える面積が少なくなり遮音性を向上することがで きる。 平板部が硬く凸部が柔らかい構造のため全体的には硬いので、上にフローリン グ材を施工し、踏んでも「フワフワ」することもなく、踏みごごちは平板状のも のと変わりがない。

【０００６】

【実施例】

図２はこの考案に係る遮音材の一実施例を示す斜視図である。

【０００７】 図において、１は平板部、２は平板部１よりも硬度の低い凸部を設けたもので ある。 また、３はこの遮音材の引っ張り強度を高めるための補強材として、不織布を 接着してある。

【考案の効果】

図１は、この考案に係る遮音材の効果を示したもので、遮音材を用いずにフロ ーリング単体の床衝撃音レベルＡとフローリングの下に平板状の遮音材をおいた ときの床衝撃音レベルＢとフローリングの下に凸形状をつけた遮音材をおいたと きの床衝撃音レベルＣである。 Ａ、Ｂ、Ｃともフローリングは同一のもので、Ｂ、Ｃともに同じ厚み、同じ面 重量、同じ素材の遮音材である。 床衝撃音レベルとしては、ＡはＬ−６４、ＢはＬ−５９、ＣはＬ−４９である 。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る遮音材の効果を示すデータで、
ＪＩＳ Ａ−１４１８「建築物の現場における床衝撃音
レベルの測定方法」に準じて床衝撃音遮断性能測定試験
をしたものである。

【図２】この考案の斜視図である。

【図３】この考案の一部を切り欠いた図面である。

【符合の説明】

１ 平板部 ２ 凸部 ３ 不織布 ４ ウレタンチップ ５ 繊維屑 ６ ポリウレタン型結合剤 Ａ フローリング６ｍｍ厚 Ｂ フローリング６ｍｍ厚＋遮音材８ｍｍ厚（平板状） Ｃ フローリング６ｍｍ厚＋遮音材８ｍｍ厚（凸状）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ１０Ｋ 11/162

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軟質ウレタンフォームを引裂または破砕
   したウレタンチップ単体、あるいはそのウレタンチップ
   に繊維屑等の増量材を添加した混合物にポリウレタン型
   結合剤を配合し、片方もしくは両方の面に平板部よりも
   硬度の低い凸部をつけた遮音材。