JPH08111280A - 管状ヒータ用端子及び管状ヒータの製造方法 - Google Patents
管状ヒータ用端子及び管状ヒータの製造方法Info
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- JPH08111280A JPH08111280A JP33133694A JP33133694A JPH08111280A JP H08111280 A JPH08111280 A JP H08111280A JP 33133694 A JP33133694 A JP 33133694A JP 33133694 A JP33133694 A JP 33133694A JP H08111280 A JPH08111280 A JP H08111280A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発熱線を絶縁管に挿入する前に、全ての接続
を完了してしまうことができ、両端にリード線を接続し
た状態で発熱線を絶縁管に挿入することのできる管状ヒ
ータ用端子及び管状ヒータの製造方法の提供を図る。 【構成】 管状ヒータ用端子t1を、絶縁管aの端面に
当接可能な上下一対のストッパ部1a,1bと、発熱線
の末端とリード線の末端とを圧着する圧着部2a,2b
と、この圧着部2a,2bとストッパ部1a,1bとを
接続する上下一対の弾性を有する支持部3a,3bとか
ら構成する。発熱線bの両端に管状ヒータ用端子t1を
介してリード線cを接続した後、一方のリード線cから
発熱線bを絶縁管aに挿通する。ストッパ部1a,1b
は、支持部3a,3bの弾性に抗してを径内方向に移動
できるため、絶縁管a内を挿通し得る。引き出した管状
ヒータ用端子t1は、ストッパ部1a,1bが支持部3
a,3bの弾性によって径外方向に移動して、絶縁管a
の端面に当接して、固定される。
を完了してしまうことができ、両端にリード線を接続し
た状態で発熱線を絶縁管に挿入することのできる管状ヒ
ータ用端子及び管状ヒータの製造方法の提供を図る。 【構成】 管状ヒータ用端子t1を、絶縁管aの端面に
当接可能な上下一対のストッパ部1a,1bと、発熱線
の末端とリード線の末端とを圧着する圧着部2a,2b
と、この圧着部2a,2bとストッパ部1a,1bとを
接続する上下一対の弾性を有する支持部3a,3bとか
ら構成する。発熱線bの両端に管状ヒータ用端子t1を
介してリード線cを接続した後、一方のリード線cから
発熱線bを絶縁管aに挿通する。ストッパ部1a,1b
は、支持部3a,3bの弾性に抗してを径内方向に移動
できるため、絶縁管a内を挿通し得る。引き出した管状
ヒータ用端子t1は、ストッパ部1a,1bが支持部3
a,3bの弾性によって径外方向に移動して、絶縁管a
の端面に当接して、固定される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、管状ヒータ用端子及
びこの端子を用いた管状ヒータの製造方法に関するもの
である。
びこの端子を用いた管状ヒータの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫の霜取り装置用のヒータや電気ス
トーブや電気パン焼き器等には、ガラス管やセラミック
管等の絶縁管内にニクロム線等の発熱線を挿通し、絶縁
管の端部に管状ヒータ用端子を配位し、この管状ヒータ
用端子にて、発熱線の末端とリード線の末端とを接続し
た管状ヒータが用いられている。この種の管状ヒータに
あっては、発熱線の末端とリード線の末端とを、管状ヒ
ータ用端子の異なる位置で別々に接続しているものや、
実開平4−2491号のように発熱線の末端とリード線
の末端とを一箇所で接続したものが知られている。
トーブや電気パン焼き器等には、ガラス管やセラミック
管等の絶縁管内にニクロム線等の発熱線を挿通し、絶縁
管の端部に管状ヒータ用端子を配位し、この管状ヒータ
用端子にて、発熱線の末端とリード線の末端とを接続し
た管状ヒータが用いられている。この種の管状ヒータに
あっては、発熱線の末端とリード線の末端とを、管状ヒ
ータ用端子の異なる位置で別々に接続しているものや、
実開平4−2491号のように発熱線の末端とリード線
の末端とを一箇所で接続したものが知られている。
【0003】この実開平4−2491号公報に記載のも
のは、図6及び図7に示すように、管状ヒータ用端子t
が、絶縁管aの端面に当接可能な1枚のストッパ部10
1と、このストッパ部101と一体に形成された圧着部
102とを備えている。この圧着部102は、1枚のス
トッパ部101の中央を切り欠いて90度折曲すること
により形成されたもので、この切り欠き部分103に発
熱線bの末端が配位される。そして、圧着部102の両
側に設けられた圧着片104,104を折り曲げて、発
熱線bの末端とリード線cの末端とを、圧着(カシメ止
め)するものである(図7(B)参照)。
のは、図6及び図7に示すように、管状ヒータ用端子t
が、絶縁管aの端面に当接可能な1枚のストッパ部10
1と、このストッパ部101と一体に形成された圧着部
102とを備えている。この圧着部102は、1枚のス
トッパ部101の中央を切り欠いて90度折曲すること
により形成されたもので、この切り欠き部分103に発
熱線bの末端が配位される。そして、圧着部102の両
側に設けられた圧着片104,104を折り曲げて、発
熱線bの末端とリード線cの末端とを、圧着(カシメ止
め)するものである(図7(B)参照)。
【0004】この管状ヒータ用端子tを用いて管状ヒー
タを製造するには、図8(A)に示すように、まず一端
(図では左端)側について、上記のようにして発熱線b
の末端とリード線cの末端とを固定する。そして、発熱
線bの他端(図では右端)を、絶縁管a内に挿通して引
き出す。その際、発熱線bはコイル状をなしており、自
然状態では、絶縁管aの長さよりも短いため、適当な治
工具(図示せず)で発熱線bの他端(図では右端)側の
末端を引っ張り出す必要がある。そして、図8(B)に
示すように、引っ張り出した状態を保持しつつ、他端側
(右側)の管状ヒータ用端子tと、他端側(右側)のリ
ード線cの末端とを、圧着部102に配位し、圧着部1
02の左右の圧着片104,104を折り曲げて圧着
(カシメ止め)する。
タを製造するには、図8(A)に示すように、まず一端
(図では左端)側について、上記のようにして発熱線b
の末端とリード線cの末端とを固定する。そして、発熱
線bの他端(図では右端)を、絶縁管a内に挿通して引
き出す。その際、発熱線bはコイル状をなしており、自
然状態では、絶縁管aの長さよりも短いため、適当な治
工具(図示せず)で発熱線bの他端(図では右端)側の
末端を引っ張り出す必要がある。そして、図8(B)に
示すように、引っ張り出した状態を保持しつつ、他端側
(右側)の管状ヒータ用端子tと、他端側(右側)のリ
ード線cの末端とを、圧着部102に配位し、圧着部1
02の左右の圧着片104,104を折り曲げて圧着
(カシメ止め)する。
【0005】このように、実開平4−2491号公報に
記載のものは、治工具で発熱線bの他端(図では右端)
側の末端を引っ張り出し、引っ張り出した状態を保持し
つつ、圧着(カシメ止め)作業を行う必要がある。しか
も、あまりに長く引っ張り出すと、発熱線bのコイルが
伸びてしまうため、圧着(カシメ止め)作業はガラス管
等の絶縁管aの近傍で行う必要があり、作業性が悪く、
また、作業中にガラス管等を破損してしまうおそれがあ
る。
記載のものは、治工具で発熱線bの他端(図では右端)
側の末端を引っ張り出し、引っ張り出した状態を保持し
つつ、圧着(カシメ止め)作業を行う必要がある。しか
も、あまりに長く引っ張り出すと、発熱線bのコイルが
伸びてしまうため、圧着(カシメ止め)作業はガラス管
等の絶縁管aの近傍で行う必要があり、作業性が悪く、
また、作業中にガラス管等を破損してしまうおそれがあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、発熱線を
絶縁管に挿入する前に、全ての接続を完了してしまうこ
とができ、両端にリード線を接続した状態で発熱線を絶
縁管に挿入することのできる管状ヒータ用端子及び管状
ヒータの製造方法を提供することにより、管状ヒータの
生産効率を飛躍的に高めることを目的とする。
絶縁管に挿入する前に、全ての接続を完了してしまうこ
とができ、両端にリード線を接続した状態で発熱線を絶
縁管に挿入することのできる管状ヒータ用端子及び管状
ヒータの製造方法を提供することにより、管状ヒータの
生産効率を飛躍的に高めることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、ガ
ラス管等の絶縁管aの端部に配位され、この絶縁管内に
挿通された発熱線bの末端と、リード線cの末端とを接
続する管状ヒータ用端子において、次の構成を有するも
のを提供することによって上記の課題を解決する。本願
の第1の発明の管状ヒータ用端子は、絶縁管の端面に当
接可能な複数のストッパ部1a,1bと、発熱線の末端
とリード線の末端とを圧着する圧着部2a,2bと、こ
の圧着部と複数のストッパ部とを接続する複数の支持部
3a,3bと、この支持部に形成された発熱線挿通孔4
aとを備えると共に、上記支持部3a,3bのうち少な
くとも1つが弾性を有するものである。そして、支持部
3a,3bの弾性に抗して少なくとも1つのストッパ部
1a,1bが径内方向に移動することにより絶縁管a内
を挿通し得ると共に、支持部3a,3bの弾性によって
径外方向に移動することにより各ストッパ部が絶縁管の
端面に当接し得ることを特徴とする。
ラス管等の絶縁管aの端部に配位され、この絶縁管内に
挿通された発熱線bの末端と、リード線cの末端とを接
続する管状ヒータ用端子において、次の構成を有するも
のを提供することによって上記の課題を解決する。本願
の第1の発明の管状ヒータ用端子は、絶縁管の端面に当
接可能な複数のストッパ部1a,1bと、発熱線の末端
とリード線の末端とを圧着する圧着部2a,2bと、こ
の圧着部と複数のストッパ部とを接続する複数の支持部
3a,3bと、この支持部に形成された発熱線挿通孔4
aとを備えると共に、上記支持部3a,3bのうち少な
くとも1つが弾性を有するものである。そして、支持部
3a,3bの弾性に抗して少なくとも1つのストッパ部
1a,1bが径内方向に移動することにより絶縁管a内
を挿通し得ると共に、支持部3a,3bの弾性によって
径外方向に移動することにより各ストッパ部が絶縁管の
端面に当接し得ることを特徴とする。
【0008】本願の第2の発明は、ガラス管等の絶縁管
a内にニクロム線等の発熱線bを挿通し、絶縁管の端部
に管状ヒータ用端子t1,t2を配位し、この管状ヒー
タ用端子にて、発熱線bの末端とリード線cの末端とを
接続した管状ヒータの製造方法において、次の構成を有
するものを提供することによって上記の課題を解決す
る。即ち、本願の第2の発明に係る管状ヒータの製造方
法は、次の工程を有するものである。まず、発熱線bの
両端に、リード線c,cを、管状ヒータ用端子t1,t
2を介して予め接続する。次に、一方のリード線c、管
状ヒータ用端子t1、発熱線bの順に、絶縁管aの一端
から他端に向けて挿通する。最後に、一方の管状ヒータ
用端子t1を絶縁管aの他端から引き出し、引き出した
管状ヒータ用端子t1を絶縁管aの他端に固定するもの
である。
a内にニクロム線等の発熱線bを挿通し、絶縁管の端部
に管状ヒータ用端子t1,t2を配位し、この管状ヒー
タ用端子にて、発熱線bの末端とリード線cの末端とを
接続した管状ヒータの製造方法において、次の構成を有
するものを提供することによって上記の課題を解決す
る。即ち、本願の第2の発明に係る管状ヒータの製造方
法は、次の工程を有するものである。まず、発熱線bの
両端に、リード線c,cを、管状ヒータ用端子t1,t
2を介して予め接続する。次に、一方のリード線c、管
状ヒータ用端子t1、発熱線bの順に、絶縁管aの一端
から他端に向けて挿通する。最後に、一方の管状ヒータ
用端子t1を絶縁管aの他端から引き出し、引き出した
管状ヒータ用端子t1を絶縁管aの他端に固定するもの
である。
【0009】
【作用】本願発明にあっては、支持部3a,3bの弾性
に抗して少なくとも1つのストッパ部1a,1bを径内
方向に移動させることにより絶縁管a内を挿通し得るよ
うにしたため、発熱線bを絶縁管aに挿入する前に、全
ての接続を完了した後、絶縁管a内に挿入し得る。そし
て、管状ヒータ用端子t1を絶縁管aの他端から引き出
す。すると、少なくとも1つのストッパ部1a,1bが
支持部3a,3bの弾性によって径外方向に移動する。
これにより、各ストッパ部1a,1bが、絶縁管aの端
面に当接して、管状ヒータ用端子t1の絶縁管aへの固
定が可能となる。
に抗して少なくとも1つのストッパ部1a,1bを径内
方向に移動させることにより絶縁管a内を挿通し得るよ
うにしたため、発熱線bを絶縁管aに挿入する前に、全
ての接続を完了した後、絶縁管a内に挿入し得る。そし
て、管状ヒータ用端子t1を絶縁管aの他端から引き出
す。すると、少なくとも1つのストッパ部1a,1bが
支持部3a,3bの弾性によって径外方向に移動する。
これにより、各ストッパ部1a,1bが、絶縁管aの端
面に当接して、管状ヒータ用端子t1の絶縁管aへの固
定が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき本願発明の一実施例を説
明する。図1の(A)は一実施例の管状ヒータ用端子の
正面図であり、(B)は(A)の2点鎖線部分の拡大図
である。図2は同管状ヒータ用端子の平面図であり、図
3は同管状ヒータ用端子の側面図である。
明する。図1の(A)は一実施例の管状ヒータ用端子の
正面図であり、(B)は(A)の2点鎖線部分の拡大図
である。図2は同管状ヒータ用端子の平面図であり、図
3は同管状ヒータ用端子の側面図である。
【0011】この管状ヒータ用端子は金属製で、絶縁管
aの端面に当接可能な上下一対のストッパ部1a,1b
と、発熱線の末端とリード線の末端とを圧着する圧着部
2a,2bと、この圧着部2a,2bとストッパ部1
a,1bとを接続する上下一対の支持部3a,3bとが
一体に形成されている。
aの端面に当接可能な上下一対のストッパ部1a,1b
と、発熱線の末端とリード線の末端とを圧着する圧着部
2a,2bと、この圧着部2a,2bとストッパ部1
a,1bとを接続する上下一対の支持部3a,3bとが
一体に形成されている。
【0012】ストッパ部1a,1bは、その横幅が絶縁
管aの内径より小さく、上下一対のストッパ部1a,1
bの上端と下端との間の長さが絶縁管aの内径より大き
い。尚、図3では、上下一対のストッパ部1a,1bの
上端と下端との間の長さが、絶縁管aの外径よりも大き
く描かれているが、絶縁管aの外径と等しいか、或い
は、絶縁管aの外径よりも若干小さいものであってもよ
い。要は、上下一対のストッパ部1a,1bの少なくと
も一部が、絶縁管aの端面に当接するものであればよ
い。そして、支持部3a,3bの弾性に抗して、上下の
ストッパ部を径内方向に(図1(A)、図3では上のス
トッパ部1aを下に、下のストッパ部1bを上に)移動
させると、上下一対のストッパ部1a,1bの上端と下
端との間の長さは、絶縁管aの内径より小さくなり、絶
縁管a内を挿通し得る状態となる。この実施例では、ス
トッパ部1a,1bは外周が半円形の平板状をなして、
自然状態で直立しているが、上記の条件を満たし得るこ
とを条件として適宜変更して実施し得る。
管aの内径より小さく、上下一対のストッパ部1a,1
bの上端と下端との間の長さが絶縁管aの内径より大き
い。尚、図3では、上下一対のストッパ部1a,1bの
上端と下端との間の長さが、絶縁管aの外径よりも大き
く描かれているが、絶縁管aの外径と等しいか、或い
は、絶縁管aの外径よりも若干小さいものであってもよ
い。要は、上下一対のストッパ部1a,1bの少なくと
も一部が、絶縁管aの端面に当接するものであればよ
い。そして、支持部3a,3bの弾性に抗して、上下の
ストッパ部を径内方向に(図1(A)、図3では上のス
トッパ部1aを下に、下のストッパ部1bを上に)移動
させると、上下一対のストッパ部1a,1bの上端と下
端との間の長さは、絶縁管aの内径より小さくなり、絶
縁管a内を挿通し得る状態となる。この実施例では、ス
トッパ部1a,1bは外周が半円形の平板状をなして、
自然状態で直立しているが、上記の条件を満たし得るこ
とを条件として適宜変更して実施し得る。
【0013】支持部3a,3bは、その先端(図3中の
右端)側が圧着部2a,2bに連続しており、その基端
(図3中の左端)側がストッパ部1a,1bの基端に連
続している。上下の支持部3a,3bは、その先端(図
3中の右端)側から基端側に向かうに従って、上下の間
隔が徐々に大きくなるように傾斜して配位されており、
上下の支持部3a,3bと圧着部2a,2bとで横Y字
状を形成する。この実施例では、上下の支持部3a,3
b間の角度を45度としているが、この角度は適宜変更
して実施し得る。また、実施例では上下一対の支持部3
a,3bによって、上下一対のストッパ部1a,1bを
径内方向に移動可能に支持するものであるが、少なくと
も1つの支持部3a,3bが少なくとも1つのストッパ
部1a,1bを径内方向に移動可能に支持するものであ
れば足り、例えば、一方の支持部3bを絶縁管aの軸方
向と略平行に設け、他方の支持部3aを傾斜させて、他
方の支持部3aに接続したストッパ部1aのみを径内方
向に移動可能としてもよい。但し、この実施例のよう
に、上下対象とした方が、安定性に勝ると共に、発熱線
bを絶縁管aの中央に配位し易く有利である。
右端)側が圧着部2a,2bに連続しており、その基端
(図3中の左端)側がストッパ部1a,1bの基端に連
続している。上下の支持部3a,3bは、その先端(図
3中の右端)側から基端側に向かうに従って、上下の間
隔が徐々に大きくなるように傾斜して配位されており、
上下の支持部3a,3bと圧着部2a,2bとで横Y字
状を形成する。この実施例では、上下の支持部3a,3
b間の角度を45度としているが、この角度は適宜変更
して実施し得る。また、実施例では上下一対の支持部3
a,3bによって、上下一対のストッパ部1a,1bを
径内方向に移動可能に支持するものであるが、少なくと
も1つの支持部3a,3bが少なくとも1つのストッパ
部1a,1bを径内方向に移動可能に支持するものであ
れば足り、例えば、一方の支持部3bを絶縁管aの軸方
向と略平行に設け、他方の支持部3aを傾斜させて、他
方の支持部3aに接続したストッパ部1aのみを径内方
向に移動可能としてもよい。但し、この実施例のよう
に、上下対象とした方が、安定性に勝ると共に、発熱線
bを絶縁管aの中央に配位し易く有利である。
【0014】この一対の支持部3a,3bには、貫通孔
4a,4bが形成されている。一方(上方の支持部3a
側)の貫通孔4aは発熱線bの末端を挿通する発熱線挿
通孔であり、他方(下方の支持部3b側)の貫通孔4b
は水抜き孔である。この水抜き孔4bは、冷蔵庫の霜取
り装置用のヒータとして実施する場合に、水が端子部分
に溜まってしまうことを防ぐために設けたものであり、
必ずしも必要ではない。この貫通孔4a,4b、特に発
熱線挿通孔4aは、支持部3a,3bの中央に長手方向
に沿って形成され、その先端(図2では右端)は、圧着
部2a,2bに達している。
4a,4bが形成されている。一方(上方の支持部3a
側)の貫通孔4aは発熱線bの末端を挿通する発熱線挿
通孔であり、他方(下方の支持部3b側)の貫通孔4b
は水抜き孔である。この水抜き孔4bは、冷蔵庫の霜取
り装置用のヒータとして実施する場合に、水が端子部分
に溜まってしまうことを防ぐために設けたものであり、
必ずしも必要ではない。この貫通孔4a,4b、特に発
熱線挿通孔4aは、支持部3a,3bの中央に長手方向
に沿って形成され、その先端(図2では右端)は、圧着
部2a,2bに達している。
【0015】次に、圧着部2a,2bは、板状をなし、
その先端(図3では右端)が連続しており、この先端で
上下に2つ折りにされ、重ねられている。下側の圧着部
2bの左右両側(図2では前後両側)からは、一対の圧
着片5a,5bが上方に向けて延設されている。また、
この実施例では、圧着時並びに使用時の強度アップを図
るために、上下の圧着部2a,2bは、その中央部が、
左右両側より僅かに下方に張り出すように、緩やかに湾
曲している。同様の目的のために、上下の圧着部2a,
2bの長手方向(絶縁管aの軸方向)に伸びる溝を、曲
げ加工により形成してもよい。
その先端(図3では右端)が連続しており、この先端で
上下に2つ折りにされ、重ねられている。下側の圧着部
2bの左右両側(図2では前後両側)からは、一対の圧
着片5a,5bが上方に向けて延設されている。また、
この実施例では、圧着時並びに使用時の強度アップを図
るために、上下の圧着部2a,2bは、その中央部が、
左右両側より僅かに下方に張り出すように、緩やかに湾
曲している。同様の目的のために、上下の圧着部2a,
2bの長手方向(絶縁管aの軸方向)に伸びる溝を、曲
げ加工により形成してもよい。
【0016】この端子へ発熱線bを接続するには、発熱
線bの末端を、基端側から先端側の方向へ(図3では左
から右方向へ)発熱線挿通孔4a内を挿通して、上方の
圧着部2a上に位置させると共に、リード線cの末端を
先端側から(図3では右から)圧着部2aの上面に位置
させる。そして、一対の圧着片5a,5bを内側へ曲げ
て、圧着片5a,5bと上方の圧着部2aとの間にて、
発熱線bの末端とリード線cの末端とを圧着して接続す
るものである。尚、一対の圧着片5a,5bは、上方の
圧着部2aから設けることも可能であるが、実施例のよ
うにしておく方が、上下の圧着部2a,2bが分離し難
く強度的に有利である。また、上下の圧着部2a,2b
が分離する方向に力が加わると、この力が発熱線b及び
リード線cの圧着を強める方向に作用することになり、
発熱線b及びリード線cの圧着が外れ難くなる点でも有
利である。
線bの末端を、基端側から先端側の方向へ(図3では左
から右方向へ)発熱線挿通孔4a内を挿通して、上方の
圧着部2a上に位置させると共に、リード線cの末端を
先端側から(図3では右から)圧着部2aの上面に位置
させる。そして、一対の圧着片5a,5bを内側へ曲げ
て、圧着片5a,5bと上方の圧着部2aとの間にて、
発熱線bの末端とリード線cの末端とを圧着して接続す
るものである。尚、一対の圧着片5a,5bは、上方の
圧着部2aから設けることも可能であるが、実施例のよ
うにしておく方が、上下の圧着部2a,2bが分離し難
く強度的に有利である。また、上下の圧着部2a,2b
が分離する方向に力が加わると、この力が発熱線b及び
リード線cの圧着を強める方向に作用することになり、
発熱線b及びリード線cの圧着が外れ難くなる点でも有
利である。
【0017】この管状ヒータ用端子を用いて管状ヒータ
を製造するには、図4(A)に示すように、発熱線bの
両端に、一対の管状ヒータ用端子t1,t2を介して一
対のリード線c,cを接続する。この接続は、上記のよ
うに圧着片5a,5bによる圧着にて行う。そして、一
方のリード線cを、絶縁管a内に挿通して引き出して行
く(図4(B))。その際、図5に示すように、一方の
管状ヒータ用端子t1は、その先端の圧着部2a,2b
から絶縁管a内に挿入される。より詳しくは、ストッパ
部1a、1bを上下に摘んでやることにより、支持部3
a,3bが弾性変形し、ストッパ部1a、1bが径内方
向に移動して、絶縁管aの内周の大きさよりも小さくな
る。これによって、ストッパ部1a、1bを含む管状ヒ
ータ用端子t1全体が絶縁管a内を挿通し得るようにな
り、そのまま絶縁管aの他端側へ引き出す事ができる。
ストッパ部1a、1bが引き出されると、支持部3a,
3bの弾性によって、ストッパ部1a、1bが元の状態
に戻り、絶縁管aの内径よりも大きくなって、絶縁管a
の端部に当接する。尚、コイル状の発熱線bの左右の見
掛け長さは、自然状態で絶縁管aの長さよりも長いた
め、一方の管状ヒータ用端子t1が絶縁管aの他端側へ
引き出された状態では、他方の管状ヒータ用端子t2
は、そのストッパ部1a、1bが絶縁管aの一端側の端
部に当接している。またこのように、コイル状の発熱線
bの左右の見掛け長さは、自然状態で絶縁管aの長さよ
りも長いため、コイル状の発熱線bの弾性によって両管
状ヒータ用端子t1,t2は、絶縁管aの両端に固定さ
れる。そのため、他の固定手段は必要としないが、別個
の固定手段を付加的に設けてもよい。
を製造するには、図4(A)に示すように、発熱線bの
両端に、一対の管状ヒータ用端子t1,t2を介して一
対のリード線c,cを接続する。この接続は、上記のよ
うに圧着片5a,5bによる圧着にて行う。そして、一
方のリード線cを、絶縁管a内に挿通して引き出して行
く(図4(B))。その際、図5に示すように、一方の
管状ヒータ用端子t1は、その先端の圧着部2a,2b
から絶縁管a内に挿入される。より詳しくは、ストッパ
部1a、1bを上下に摘んでやることにより、支持部3
a,3bが弾性変形し、ストッパ部1a、1bが径内方
向に移動して、絶縁管aの内周の大きさよりも小さくな
る。これによって、ストッパ部1a、1bを含む管状ヒ
ータ用端子t1全体が絶縁管a内を挿通し得るようにな
り、そのまま絶縁管aの他端側へ引き出す事ができる。
ストッパ部1a、1bが引き出されると、支持部3a,
3bの弾性によって、ストッパ部1a、1bが元の状態
に戻り、絶縁管aの内径よりも大きくなって、絶縁管a
の端部に当接する。尚、コイル状の発熱線bの左右の見
掛け長さは、自然状態で絶縁管aの長さよりも長いた
め、一方の管状ヒータ用端子t1が絶縁管aの他端側へ
引き出された状態では、他方の管状ヒータ用端子t2
は、そのストッパ部1a、1bが絶縁管aの一端側の端
部に当接している。またこのように、コイル状の発熱線
bの左右の見掛け長さは、自然状態で絶縁管aの長さよ
りも長いため、コイル状の発熱線bの弾性によって両管
状ヒータ用端子t1,t2は、絶縁管aの両端に固定さ
れる。そのため、他の固定手段は必要としないが、別個
の固定手段を付加的に設けてもよい。
【0018】以上のように、本願の第1の発明に係る管
状ヒータ用端子t1,t2は、能率的な管状ヒータの生
産方法である本願の第2の発明に係る管状ヒータの製造
方法の実施に最も適したものであるが、従来と同様の方
法、即ち、発熱線を絶縁管に挿通した後に、一方の管状
ヒータ用端子によって発熱線とリード線とを圧接する方
法に使用することもできる。尚、上記実施例において、
上下左右は相対的な位置関係を示すに止まり、絶対的な
位置を示すものではない。以上の実施例の他、本願発明
は適宜変更して実施し得るものであり、例えば、ストッ
パ部及び支持部は、3個以上設けるようにしてもよい。
また、圧着部は上下2枚の圧着部によって構成したが、
1枚のみで実施してもよい。
状ヒータ用端子t1,t2は、能率的な管状ヒータの生
産方法である本願の第2の発明に係る管状ヒータの製造
方法の実施に最も適したものであるが、従来と同様の方
法、即ち、発熱線を絶縁管に挿通した後に、一方の管状
ヒータ用端子によって発熱線とリード線とを圧接する方
法に使用することもできる。尚、上記実施例において、
上下左右は相対的な位置関係を示すに止まり、絶対的な
位置を示すものではない。以上の実施例の他、本願発明
は適宜変更して実施し得るものであり、例えば、ストッ
パ部及び支持部は、3個以上設けるようにしてもよい。
また、圧着部は上下2枚の圧着部によって構成したが、
1枚のみで実施してもよい。
【0019】
【発明の効果】本願の第1の発明は、発熱線を絶縁管に
挿入する前に、全ての接続を完了してしまうことがで
き、両端にリード線を接続した状態で発熱線を絶縁管に
挿入することのできる管状ヒータ用端子を提供すること
により、管状ヒータの生産効率を飛躍的に高めることが
できるものである。
挿入する前に、全ての接続を完了してしまうことがで
き、両端にリード線を接続した状態で発熱線を絶縁管に
挿入することのできる管状ヒータ用端子を提供すること
により、管状ヒータの生産効率を飛躍的に高めることが
できるものである。
【0020】本願の第2の発明は、両端にリード線を接
続した状態で発熱線を絶縁管に挿入することによって、
管状ヒータの生産効率を飛躍的に高めることができる管
状ヒータの生産方法を提供することができたものであ
る。
続した状態で発熱線を絶縁管に挿入することによって、
管状ヒータの生産効率を飛躍的に高めることができる管
状ヒータの生産方法を提供することができたものであ
る。
【図1】(A)は一実施例の管状ヒータ用端子の正面図
であり、(B)は(A)の2点鎖線部分の拡大図であ
る。
であり、(B)は(A)の2点鎖線部分の拡大図であ
る。
【図2】同管状ヒータ用端子の平面図である。
【図3】同管状ヒータ用端子の側面図である。
【図4】(A)は一実施例の管状ヒータ用の製造方法の
第1工程の説明図であり、(B)は同第2工程の説明図
であり、(C)は同第3工程の説明図である。
第1工程の説明図であり、(B)は同第2工程の説明図
であり、(C)は同第3工程の説明図である。
【図5】図4(B)の要部拡大図である。
【図6】従来の管状ヒータ用端子の正面図である。
【図7】(A)は従来の管状ヒータ用端子の側面図であ
り、(B)は同端子の接続状態の側面図である。
り、(B)は同端子の接続状態の側面図である。
【図8】(A)は従来の管状ヒータ用の製造方法の第1
工程の説明図であり、(B)は同第2工程の説明図であ
る。
工程の説明図であり、(B)は同第2工程の説明図であ
る。
1a ストッパ部 1b ストッパ部 2a 圧着部 2b 圧着部 3a 支持部 3b 支持部 4a 発熱線挿通孔 a 絶縁管 b 発熱線 c リード線
Claims (2)
- 【請求項1】 ガラス管等の絶縁管(a) の端部に配位さ
れ、この絶縁管内に挿通された発熱線(b) の末端と、リ
ード線(c) の末端とを接続する管状ヒータ用端子におい
て、 絶縁管の端面に当接可能な複数のストッパ部(1a,1b)
と、発熱線の末端とリード線の末端とを圧着する圧着部
(2a,2b) と、この圧着部と複数のストッパ部とを接続す
る複数の支持部(3a,3b) と、この支持部に形成された発
熱線挿通孔(4a)とを備えると共に、上記支持部(3a,3b)
のうち少なくとも1つが弾性を有するものであり、 支持部(3a,3b) の弾性に抗して少なくとも1つのストッ
パ部(1a,1b) が径内方向に移動することにより絶縁管
(a) 内を挿通し得ると共に、支持部(3a,3b) の弾性によ
って径外方向に移動することにより各ストッパ部が絶縁
管の端面に当接し得ることを特徴とする管状ヒータ用端
子。 - 【請求項2】 ガラス管等の絶縁管(a) 内にニクロム線
等の発熱線(b) を挿通し、絶縁管の端部に管状ヒータ用
端子(t1,t2)を配位し、この管状ヒータ用端子にて、発
熱線(b) の末端とリード線(c) の末端とを接続した管状
ヒータの製造方法において、 発熱線(b) の両端に、リード線(c) (c) を、管状ヒータ
用端子(t1,t2)を介して予め接続し、 次に、一方のリード線(c) 、管状ヒータ用端子(t1)、発
熱線(b) の順に、絶縁管(a) の一端から他端に向けて挿
通し、 一方の管状ヒータ用端子(t1)を絶縁管(a) の他端から引
き出し、引き出した管状ヒータ用端子(t1)を絶縁管(a)
の他端に固定することを特徴とする管状ヒータの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33133694A JPH08111280A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 管状ヒータ用端子及び管状ヒータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33133694A JPH08111280A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 管状ヒータ用端子及び管状ヒータの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08111280A true JPH08111280A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=18242547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33133694A Pending JPH08111280A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 管状ヒータ用端子及び管状ヒータの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08111280A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003100425A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-04 | Micron Electric Co Ltd | パイプヒータ |
EP1370116A1 (fr) * | 2002-06-05 | 2003-12-10 | Seb S.A. | Element chauffant simplifié pour grille-pain |
-
1994
- 1994-10-06 JP JP33133694A patent/JPH08111280A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003100425A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-04 | Micron Electric Co Ltd | パイプヒータ |
EP1370116A1 (fr) * | 2002-06-05 | 2003-12-10 | Seb S.A. | Element chauffant simplifié pour grille-pain |
FR2840760A1 (fr) * | 2002-06-05 | 2003-12-12 | Seb Sa | Element chauffant simplifie pour grille-pain |
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