JP2000348539A - 集中接続部を有する電線およびその製造方法 - Google Patents

集中接続部を有する電線およびその製造方法

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JP2000348539A
JP2000348539A JP11153358A JP15335899A JP2000348539A JP 2000348539 A JP2000348539 A JP 2000348539A JP 11153358 A JP11153358 A JP 11153358A JP 15335899 A JP15335899 A JP 15335899A JP 2000348539 A JP2000348539 A JP 2000348539A
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annular
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Takeshi Yasuda
武史 安田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子金具を用いることなく芯線部を溶着処理
して集中接続部を形成する。 【解決手段】 電線11、12の中間部を皮剥ぎ処理し
て芯線部11a、12aを露出させた中間皮剥ぎ部1
3、14を形成する。次いで上記中間皮剥ぎ部13、1
4を溶着下型18に形成された環状凹部18a内に押し
込んだ後、上記溶着下型18に対応する溶着上型19を
相対的に下降させて上記環状凹部18a内の中間皮剥ぎ
部13を加圧すると同時に溶着処理を施して、中心部に
ボルト挿通孔15を有する環状の集中接続部16を形成
するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集中接続部を有す
る電線およびその製造方法に関し、詳しくは、端子金具
を用いることなく芯線部を溶着処理して集中接続部を形
成するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来電線を他部材に電気的に接続するに
は、図7に示すように、電線1の端末を皮剥ぎし、露出
した芯線部1aを端子金具2の圧着部2aに圧着し、こ
の端子金具2を介して接続を行うようにしている。しか
しながら、端子金具2の酸化皮膜の影響や、圧着不良等
の関係で接触抵抗が大きくなって安定した接触状態を長
期にわたって確保できない場合があった。
【0003】そこで、端子金具を用いることなく芯線部
を端子化して直接接続可能としたものとして特開平4−
249875号公報の端子化電線が知られている。この
端子化電線は、図8(A)(B)に示すように、電線3
の芯線部3aを端子形状に対応させた環状凹部4aを有
する雌型プレス電極4に押し込み、雄型プレス電極(図
示せず)にて芯線部3aを端子形状に加圧、加熱するこ
とで端子化電線を形成するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記端
子化電線は電線3の端末から露出させた芯線3aを環状
に形成したものであるため、電線1本ごとに端子化され
た環状部3bを形成しなければならない。よって、複数
本の電線3を集中接続する箇所に使用する場合には、環
状部3bは電線本数分の芯線3aが重合された状態とな
って必要以上に分厚くなってしまい、接続すべき相手側
にその分のスペースを確保しなければならない。また、
環状部3bには芯線3aの端部が重なった継ぎ目部分が
存在するため、その重合部分が段差部3cとなって他部
材との間で引っ掛かりを生じ、その端部から芯線3bが
解されてしまうおそれがあった。さらに、段差部3cの
存在により環状部3bの上下面が平坦とならず、よって
相手部材との接触面に均一な接触圧を作用させることが
できなかった。
【0005】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、芯線により形成される環状部が分厚くならず、し
かも環状部の上下面に段差を生じさせないようにした集
中接続部を有する電線およびその製造方法を提供するこ
とを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、中間部が皮剥ぎ処理されて芯線部を露出
させた中間皮剥ぎ部を有する少なくとも1本の電線から
なり、上記中間皮剥ぎ部を環状に形成すると共に、加圧
および溶着処理を施して中心部にボルト挿通孔を有する
環状の集中接続部を形成したことを特徴とする集中接続
部を有する電線を提供している。
【0007】このようにすれば、環状の集中接続部は、
中間皮剥ぎ部から形成されているため、1本の電線毎に
集中接続部に対し2方向の電線を集中接続することがで
きる。しかも、集中接続部は、2本分の電線を集中させ
ても1本分の中間皮剥ぎされた芯線から形成されるた
め、集中接続部が必要以上に分厚くなることがない。更
に、集中接続部には芯線の端部による継ぎ目が存在しな
ため、集中接続部が他部材との引っ掛かりにより解され
ることがないと共に、上下の接触面も平坦となって相手
部材への接続時に均一な接触圧で集中接続部を接続させ
ることができる。
【0008】集中接続部の製造方法においては、電線の
中間部を皮剥ぎ処理して芯線部を露出させた中間皮剥ぎ
部を形成し、次いで上記中間皮剥ぎ部を溶着下型に形成
された環状凹部内に押し込んだ後、上記溶着下型に対応
する溶着上型を相対的に下降させて上記環状凹部内の中
間皮剥ぎ部を加圧すると同時に溶着処理を施して、中心
部にボルト挿通孔を有する環状の集中接続部を形成する
ようにしている。中間皮剥ぎ部により環状に形成する集
中接続部は、抵抗溶接または超音波溶接により加圧しな
がら溶着するようにしている。
【0009】中間皮剥ぎ部の芯線部は連続的であり、電
線の端部から露出させた芯線を利用するものに比し、環
状に処理し易く、溶着下型の環状凹部内への押し込み操
作も容易に行うことができる。
【0010】上記中間皮剥ぎ部を形成した電線を複数本
準備し、該複数本の電線の中間皮剥ぎ部を重ねて上記溶
着下型の環状凹部内に押し込んで、複数本の電線の中間
皮剥ぎ部を溶着一体化した集中接続部を形成するように
してもよい。これにより、4方向以上から集中する電線
に対する集中接続部を形成することができ、上記のよう
に集中接続部を形成する中間皮剥ぎ部に継ぎ目が存在し
ないため、複数の電線の中間皮剥ぎ部を重合しても上下
の接触面の平滑性を損なうことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、集中接続部付き電線10を
示し、本実施形態においては、中間部が皮剥ぎ処理され
て芯線部11a、12aを露出させた中間皮剥ぎ部1
3、14を有する2本の電線11、12からなってい
る。中間皮剥ぎ部13、14は、後述の方法により、中
心部にボルト挿通孔15を有する環状に形成され、抵抗
溶接または超音波溶接の溶着作用によって丸形平板状の
端子のような形態の集中接続部16を形成している。
【0012】図2は、集中接続部16を形成するための
抵抗溶接用の溶着型17を示し、溶着下型18には、環
状の集中接続部16の形状に対応する環状凹部18aが
形成されている。環状凹部18aの中心部は、集中接続
部16に形成されるボルト挿通孔15に対応するピン1
8bが立設され、また、環状凹部18aの一側には、該
環状凹部18aへ導入される芯線部11a、12aの導
入路18cが連通形成されている。一方、溶着上型19
は、溶着下型18の環状凹部18aおよび導入路18c
に対応する形状の押圧凸部19aと、ピン18bに対応
するガイド凹部19bを備えている。
【0013】次ぎに、上記溶着型17を用いて集中接続
部付き電線10を製造する方法について説明すると、先
ず、図3に示すように、集中接続に供すべき電線11、
12の中間部を所要長さにわたり皮剥ぎ処理して芯線部
11a、12aを露出させた中間皮剥ぎ部13、14を
形成する。次いで、図4(A)に示すように、中間皮剥
ぎ部13、14の中央部を中心として電線11、12を
緩やかに180°折り曲げる。そして、図4(B)に示
すように、折り曲げられた中間皮剥ぎ部13、14を順
次溶着下型18の環状凹部18aおよび導入路18c内
に押し込むようにする。その押し込み操作は、折り曲げ
た電線11、12の両側を持って、中間皮剥ぎ部13、
14の屈曲中心をピン18bに引っ掛けるようにするこ
とで、容易に行うことができる。
【0014】続いて、図5に示すように、溶着上型19
を相対的に下降させて環状凹部18aおよび導入路18
c内に押圧部19aを嵌入し、中間皮剥ぎ部13、14
を加圧すると共に、溶着下型18、溶着上型19を電極
として抵抗溶接することで中間皮剥ぎ部13、14を構
成する芯線部11a、12aを溶着一体化する。このよ
うにして、図1に示すように、中心部にボルト挿通孔1
5を有する環状で平坦な集中接続部16が形成される。
【0015】上記の例では、2本の電線11、12を用
いたので、集中接続部16では4方向から導入される4
本の電線を集中接続することができる。即ち、中間皮剥
ぎ部13、14で集中接続部16を形成するため、使用
する電線本数の倍の本数分の集中接続を行うことが可能
となる。従って、集中接続部16では、2本分の電線1
1、11の集中接続を行っても1本分の芯線部11aか
ら構成されるため、必要以上に集中接続部16が分厚く
なることはない。しかも、中間皮剥ぎ部13、14にお
いては、芯線部11a、12aが連続しているため、集
中接続部16の上下面は段差を生じることなく滑らかな
平面に仕上げることができる。
【0016】図6は、変形例を示し、溶着下型28に形
成される環状凹部28aへの導入路28cを180°位
相した位置にも形成することで、電線11、12とは反
対側から導入される電線21、22も同時に集中接続す
るようにしたものである。
【0017】上記のようにして形成される集中接続部1
6は、中心部のボルト挿通孔15にボルトを通して相手
部材に取り付けることで、従来の平板状丸端子に代えて
集中アース用として使用したり、電気接続箱等のバスバ
ーへの集中接続用として利用される。なお、上記実施形
態においては、集中接続部16の溶着を抵抗溶接で行う
方法を示したが、超音波溶着によっても同様に行うこと
ができる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係る集中接続部を有する電線およびその製造方法によ
れば、複数の方向から導入される電線の集中接続部を、
端子金具を用いることなく電線自体に形成することがで
きる。しかも、集中接続部は中間皮剥ぎ部を溶着によっ
て環状に形成されるものであるため、集中接続部に芯線
部の継ぎ目が存在せず上下面の接触面を平坦面とするこ
とができ、相手部材への接続時に均一な接触圧で集中接
続部を接続することができる。さらに、集中接続部は、
集中接続すべき電線本数に比し、必要以上に分厚くなる
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の集中接続部を有する電線の斜視図で
ある。
【図2】 溶着型を示す斜視図である。
【図3】 集中接続部を形成すべき電線の中間皮剥ぎ部
を示す図である。
【図4】 (A)(B)は溶着下型への芯線部の押し込
み工程を示す図である。
【図5】 溶着型による溶着工程を示す断面図である。
【図6】 変形例を示す図である。
【図7】 従来例を示す図である。
【図8】 (A)(B)は従来例を示す図である。
【符号の説明】
11、12、21、22 電線 11a、12a 芯線部 13、14 中間皮剥ぎ部 15 ボルト挿通孔 16 集中接続部 18、28 溶着下型 18a、28a 環状凹部 19 溶着上型

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間部が皮剥ぎ処理されて芯線部を露出
    させた中間皮剥ぎ部を有する少なくとも1本の電線から
    なり、 上記中間皮剥ぎ部を環状に形成すると共に、加圧および
    溶着処理を施して中心部にボルト挿通孔を有する環状の
    集中接続部を形成したことを特徴とする集中接続部を有
    する電線。
  2. 【請求項2】 電線の中間部を皮剥ぎ処理して芯線部を
    露出させた中間皮剥ぎ部を形成し、 次いで上記中間皮剥ぎ部を溶着下型に形成された環状凹
    部内に押し込んだ後、 上記溶着下型に対応する溶着上型を相対的に下降させて
    上記環状凹部内の中間皮剥ぎ部を加圧すると同時に溶着
    処理を施して、中心部にボルト挿通孔を有する環状の集
    中接続部を形成するようにしたことを特徴とする集中接
    続部を有する電線の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記中間皮剥ぎ部を形成した電線を複数
    本準備し、該複数本の電線の中間皮剥ぎ部を重ねて上記
    溶着下型の環状凹部内に押し込んで、複数本の電線の中
    間皮剥ぎ部を溶着一体化した集中接続部を形成するよう
    にしている請求項2に記載の集中接続部を有する電線の
    製造方法。
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