JPH08110342A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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Publication number
JPH08110342A
JPH08110342A JP24525894A JP24525894A JPH08110342A JP H08110342 A JPH08110342 A JP H08110342A JP 24525894 A JP24525894 A JP 24525894A JP 24525894 A JP24525894 A JP 24525894A JP H08110342 A JPH08110342 A JP H08110342A
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JP
Japan
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sample
disk
disc
automatic analyzer
reagent
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JP24525894A
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English (en)
Inventor
Tomiji Minekane
富治 峯金
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】検体の追加が随時可能であると共に、緊急検体
の割り込みが発生したときには、いつでも緊急検体を手
前の位置でセットできる。 【構成】サンプルディスク32を、外側サンプルディス
ク32-1及び内側サンプルディスク32-2と、外側サン
プルディスク32-1を回転駆動制御する外側サンプルデ
ィスク用回転機構57と、内側サンプルディスク32-2
を回転駆動制御する内側サンプルディスク用回転機構5
5とから構成し、フリーキーの入力により一方のサンプ
ルディスクを自由にし、フリーキーの再入力又は所定時
間経過後、自由にしたサンプルディスクのSTAT POSITIO
N を自動的に追加位置58に位置決めし、また一方のサ
ンプルディスクの分析中には他方のサンプルディスクの
STATPOSITION を自動的に追加位置58に位置決めする
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、検査対象の被検試料
に試薬を注入攪拌して、被検試料の成分分析を行う自動
分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に自動生化学分析装置は、分析部
とデータ処理部とから構成され、分析部により被検試料
の各種成分の濃度測定を行い、この濃度測定により得ら
れたデータに基づいてデータ処理部で濃度算出等の処理
を行って被検試料の各種成分の解析が行われる。
【0003】分析部は、被検試料及び試薬が分注され、
被検試料と試薬とが反応する反応セルを収納した反応デ
ィスクを中心にして、以下に説明する各種部材が配置さ
れている。
【0004】反応ディスクは、その周辺部に1列に円状
に反応セルを配列し、回転機構を備え、所定の停止時間
を有して間欠的に反応セルを回転移動させる。サンプル
ディスクは、被検試料を収納する容器としてのサンプル
カップ又は採血管が複数個収納し、このサンプルディス
クと反応ディスクとの間に設けられたサンプル分注アー
ム( サンプル分注プローブ )により、サンプルカップ又
は採血管から被検試料( 血清 )がサンプル分注位置に位
置する反応ディスク上の反応セルに分注される。
【0005】また、反応ディスクの内側には第1の試薬
庫が配置され、この第1の試薬庫には試薬が収納された
試薬ビンが収納され、反応ディスクの近傍に設けられた
第1の試薬分注アーム( 試薬分注プローブ )により、試
薬ビンからの試薬が第1の試薬分注位置に位置する反応
ディスク上の反応セルに分注される。
【0006】第2の試薬庫が反応ディスクの外側に配置
されており、反応ディスクとこの試薬庫との間に設けら
れた第2の試薬分注アームにより、第2の試薬庫に収納
された試薬ビンからの試薬が第2の試薬分注位置に位置
する反応ディスク上の反応セルに分注される。
【0007】反応ディスクの周囲近傍には、攪拌機構、
測光部、洗浄ユニットが配置され、それぞれの近傍に位
置した反応セルに対して、撹拌機構は、1又は複数配置
され、反応セル内の被検試料と試薬とを攪拌して被検試
料と試薬との反応を促進し、測光部は、反応セル内の溶
液中の所望の成分の濃度を透過光を検出することにより
測定し、洗浄ユニットは、反応セル内を洗浄・乾燥す
る。
【0008】例えば、まず空の反応セルを第1の試薬分
注位置に位置させて、第1の試薬分注アームにより、第
1の試薬庫から試薬を分注し、次にサンプル分注位置に
位置させて、サンプルアームにより、サンプルディスク
から被検試料を分注する。
【0009】試薬及び被検試料が分注された反応セル
は、攪拌機構の近傍に位置して攪拌され、試薬と被検試
料との反応が促進される。次に、反応セルは測光部の近
傍を移動して、その中の溶液中の所望の成分の濃度が測
定される。
【0010】また、第2の試薬分注位置に反応セルを位
置させ、第2の試薬分注アームにより、第2の試薬庫か
ら試薬を反応セルに分注する。被検試料( すでに第1の
試薬庫からの試薬が分注されている場合には試薬と被検
試料の混合溶液 )及び第2の試薬庫からの試薬が分注さ
れた反応セルは、別の攪拌機構の近傍に位置して攪拌さ
れ、被検試料と試薬との反応が促進される。次に反応セ
ルは測光部の近傍を移動して、その中の溶液中の所望の
成分の濃度が測定される。
【0011】成分濃度測定の終了した反応セルは、洗浄
ユニットの近傍に位置して、その中が洗浄・乾燥され、
再び次の成分濃度測定に使用できるようになる。さら
に、電極を反応セルの近傍に配置して、反応セル内の溶
液中の電解質の測定を行えるようにしたものも知られて
いる。
【0012】ところで、被検試料を収納するサンプルカ
ップ( 又は採血管 )を収納するサンプルディスクの形態
が、分析・検査の迅速化に伴って変化している。従来の
1つの方法として、サンプルディスク自体が自動分析装
置本体に着脱自在に設けられており、自動分析装置本体
から外した状態で、サンプルカップをサンプルディスク
にセットし、このセットが終了してから、サンプルディ
スクを自動分析装置本体に装着するという方法( バッチ
方式 )がある。
【0013】これに対して、検体( 被検試料 )随時追加
可能なサンプルディスクでリアルタイムに分析する方法
( リアルタイム方式 )がある。これは各サンプルカップ
に検体を識別するためのコードや検査項目等の情報が書
き込まれたバーコードを貼付け、サンプルディスクにセ
ットして、このバーコードをサンプルディスクの所定の
位置に配置されたバーコードリーダにより読取って、そ
の読取った情報を元に分析を実施するというものであ
る。
【0014】このリアルタイム方式では、各サンプルカ
ップ毎にその中に収納された検体を識別するためのバー
コードが貼付けられているので、検体を取り違える等の
人為的ミスを防止することができる。
【0015】また、バッチ方式では、緊急検体が発生し
たときにその緊急検体の数が少なくても、その少ない緊
急検体を収納した少数のサンプルカップをサンプルディ
スクにセットして、自動分析装置本体に取り付けなけれ
ばならず、サンプルディスクの収納可能数について効率
が悪いという問題があると共に、サンプルディスクの取
り外し・取り付けに時間がかかるという問題がある。し
かしリアルタイム方式では、緊急検体が発生したときに
はサンプルディスクに追加としてセットするだけでよい
ので、処理時間を短くすることができ、その結果分析・
検査の迅速化を図ることができる。
【0016】図10は、リアルタイム方式の検体随時追
加可能な自動分析装置で使用されるサンプルディスクを
示す平面図であり、図11は、このサンプルディスクを
示す側面断面図である。
【0017】1はサンプルディスクであり、このサンプ
ルディスクの周辺部には、外周に沿って円形に外側及び
内側の2列( 外側にm個、内側にn個 )に採血管( 又は
サンプルカップ )を配置するNo.2-1〜2-m、No.
3-1〜3-nの収納部が設けられている( 図10及び図1
1では一部の収納部のみを図示し、他の収納部は省略し
ている。 )。
【0018】このNo.2-1〜2-m,No.3-1〜3-n
の収納部にセットされた各採血管には、遠心分離機によ
り分離された血清が収納され、さらに血清の情報( 検体
自体や検査項目の情報 )が書込まれたバーコードがそれ
ぞれ貼付けられている。
【0019】サンプルディスク1の所定箇所には、外側
のNo.2-1〜2-mの収納部にセットされた採血管に貼
付けられたバーコードを読取るための外側用のバーコー
ドリーダ4と、内側のNo.3-1〜3-nの収納部にセッ
トされた採血管に貼付けられたバーコードを読取るため
の内側用の内側バーコードリーダ5とが向かい合わせに
設置されている。
【0020】サンプルディスク1の中心軸( 回転軸 )に
は、モータ等から構成された回転機構6が設けられ、こ
の回転機構6によりサンプルディスク1は回転駆動され
る。反応ディスク7には、その外周に沿って円形に反応
セルを配置するNo.8-1,…,8-pの収納部が1列に
設けられ、サンプルディスク1と反応ディスク7との間
には、サンプリングノズル( 図示せず )が設けられたサ
ンプルアーム9が配置されている。
【0021】このサンプルアーム9は図示しない回動機
構により回動し、その時のサンプリングノズルは図10
中に破線Aで示す軌跡を通る。一方図10中の破線B
は、省略した反応セルの収納部の配置位置を示す。
【0022】このサンプルアーム9のサンプリングノズ
ルが反応ディスク7の反応セルとアクセスする位置がサ
ンプル分注位置Cであり、図10の時には反応ディスク
7のNo.8-4の収納部にセットされている反応セル
が、そのサンプル分注位置に位置決めされる。
【0023】また、そのサンプリングノズルがサンプル
ディスク1の外側にセットされた採血管とアクセスする
位置が外側の吸引位置Dであり、図10の時にはサンプ
ルディスク1の外側のNo.2-3の収納部にセットされ
た採血管が、その外側吸引位置Dに位置決めされてい
る。
【0024】さらに、そのサンプリングノズルがサンプ
ルディスクの内側にセットされた採血管とアクセスする
位置が内側の吸引位置Eであり、図10の時にはサンプ
ルディスク1の内側のNo.3-3の収納部にセットされ
た採血管が、その内側吸引位置Eに位置決めされてい
る。
【0025】従って、サンプルアーム9により、サンプ
ルディスク1の外側の吸引位置D又は内側の吸引位置E
に位置決めされた採血管から検体( 血清 )を吸引し、こ
の吸引した検体が、反応ディスク7のサンプル分注位置
Cに位置決めされた反応セルに分注される。
【0026】また、外側バーコードリーダ4によりバー
コードを読取る位置が外側の読取り位置Fであり、図1
0の時にはNo.2-7の収納部にセットされた採血管に
貼付けられたバーコードが読取られる。
【0027】さらに、内側バーコードリーダ5によりバ
ーコードを読取る位置が内側の読取り位置Gであり、図
10の時にはNo.3-7の収納部にセットされた採血管
に貼付けられたバーコードが読取られる。
【0028】サンプルディスク1の斜線領域に含まれる
外側のNo.2-18 〜2-22 の収納部は、外側の緊急検
査用の収納部STAT POSITION であり、内側のNo.3-4
〜3-8の収納部は、内側の緊急検査用の収納部STAT POS
ITION である。
【0029】この外側STAT POSITION と内側STAT POSIT
ION とは所定の角度( 約90° )を有して配置され、一
方のSTAT POSITION ( 例えば外側STAT POSITION ) にセ
ットされた採血管が分析中の時には、他方のSTAT POSIT
ION ( 例えば内側STAT POSITION ) に緊急検体の採血管
がセットできるようになっている。
【0030】図12は、このサンプルディスク1を使用
している自動分析装置の要部回路構成を示すブロック図
である。11は、制御部本体を構成するCPU(central
processing unit )である。
【0031】このCPU11が行う処理のプログラムデ
ータが記憶されたROM(read onlymemory)12、CP
U11が処理を行うときに使用する各種メモリのエリア
が形成されたRAM(random access memory)13、デー
タ処理装置14と回線を介して接続された通信インター
フェイス15、反応セルを透過した光を検出して反応セ
ル内の溶液中の所望の成分の濃度を測定する測光部16
との信号の伝送制御(A/D(analogue/digital)変換等
を行う )を行う測光部インターフェイス17、メカニカ
ル部18を制御するメカニカル制御部19は、それぞれ
システムバス20を介してCPU11と接続されてい
る。
【0032】測光部16からの信号から得られた濃度デ
ータは、通信インターフェイス15を介してデータ処理
装置14へ送信され、データ処理装置14は受信した濃
度データに基づいて所望の検体の成分分析を行う。
【0033】メカニカル部18は、反応ディスク7、サ
ンプルディスク1、試薬庫( 図示せず )、サンプルアー
ム9、試薬分注アーム( 図示せず )、攪拌アーム( 図示
せず)等から構成されており、メカニカル制御部19
は、上述した各構成部品をそれぞれ制御するようになっ
ている。特に図13に示すように、メカニカル部18の
サンプルディスク1を回転駆動するサンプルディスク用
モータ18-1は、メカニカル制御部19のサンプルディ
スクコントローラ19-1により制御される。
【0034】一般に分析を開始する前の検体( 血清 )が
収納された採血管のサンプルディスク1へのセットは、
そのサンプルディスク1の空いている収納部に順次セッ
トしていくことにより行われる。
【0035】この採血管のサンプルディスク1へのセッ
トが終了すると、分析が開始される。例えば、まず外側
のNo.2-1,…,2-x( xは外側にセットされた採血
管の個数 )の収納部にセットされている採血管が、順次
外側バーコードリーダ4の外側読取り位置Fに回転移動
して、外側バーコードリーダ4により各採血管に貼付け
られているバーコードから検体及び分析項目の情報が読
取られる。
【0036】このとき、No.2-1の収納部にセットさ
れている採血管は、No.2-5の収納部にセットされて
いる採血管が外側読取り位置Fに回転移動してきたとき
に、外側吸引位置Dに位置決めされ、No.2-2,…,
2-xの収納部にセットされている採血管が同様にして順
次外側吸引位置Dに位置決めされる。ここで、順次外側
吸引位置Dに位置決めされた採血管の血清が、サンプル
アーム9のサンプリングノズルにより吸引され、反応デ
ィスク7のサンプル分注位置Cにセットされている反応
セルに所定量分注される。この反応セルに分注された血
清は、バーコードリーダ4により、その吸引元の採血管
のバーコードから読取った分析項目の情報に基づいて分
析される。
【0037】このとき、図示しないが「追加可」を示す
表示が行われていれば、外側STATPOSITION を除く、採
血管がセットされていない収納部に、追加したい採血管
をセットすることができる。
【0038】サンプルディスク1の外側にセットされた
採血管の分析が終了すると、次に内側にセットされた採
血管の分析が行われる。外側と同様にして、順次No.
3-1,…,3-y( yは内側にセットされた採血管の個数
)の収納部にセットされた採血管が内側読取り位置Gに
回転移動して、採血管のバーコードから検体及び分析項
目の情報が読取られ、さらに内側吸引位置Eに位置決め
されると、採血管から血清が吸引され、反応ディスク7
のサンプル分注位置Cにセットされている反応セルに分
注されて、バーコードから読取られた分析項目の情報に
基づいて分析が行われる。
【0039】この採血管の分析中に、緊急検体が発生し
た場合には、緊急検体が収納された採血管を収納しやす
いSTAT POSITION のいずれか一方にセットすることがで
きる。例えばNo.2-3の収納部にセットされている採
血管の分析中に緊急検体が3件発生すると、No.2-1
8 〜No.2-22 の収納部に緊急検体の採血管をセット
することができる。すなわち、緊急検体はNo.2-18
、2-19 、2-20 の収納部にセットされる。
【0040】そこで、No.2-3の収納部にセットされ
ている採血管の分析が終了すると、緊急検体の割込みよ
り、次にNo.2-4の収納部にセットされている採血管
から血清を吸引する前に、直ぐにNo.2-18 の収納部
にセットされている緊急検体の採血管が外側読取り位置
Fに回転移動し、順次No.2-19 、2-20 の収納部に
セットされている採血管が外側読取り位置Fに回転移動
し、外側バーコードリーダ4により各採血管に貼付けら
れているバーコードからその緊急検体及び分析項目の情
報が読取られる。
【0041】バーコード読取りが終了すると、No.2
-18 、No.2-19 、No.2-20の収納部にセットさ
れている採血管は、順次外側吸引位置Dに回動移動し、
ここで、サンプルアーム9のサンプリングノズルにより
採血管から血清が吸引され、反応ディスク7のサンプル
分注位置Cに位置決めされている反応セルに分注され
る。
【0042】この反応セルにより、バーコードから読取
られた分析項目の情報に基づいて分析が行われる。この
緊急検体( No.2-18 、2-19 、2-20)の分析が終了
すると、No.2-4の収納部にセットされている採血管
が外側吸引位置に回転移動して、No.2-4以降の分析
が再開される。
【0043】なお、内側及び外側のSTAT POSITION が互
いに所定の角度を有して配置されているので、一方のST
AT POSITION にセットされている採血管の分析中でも、
他方のSTAT POSITION にセットすることができる。例え
ば内側STAT POSITION のNo.3-4の収納部にセットさ
れている採血管の分析中でも、外側STAT POSITION には
緊急検体の採血管をセットすることができる。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】上述したように1枚の
サンプルディスクに2列にサンプルカップ又は採血管を
配列するものでは、オペレータは、「追加可」の表示が
なければ、サンプルカップ又は採血管をサンプルディス
ク1の収納部にセットすることができないという問題が
あった。すなわち、サンプルディスク1の内側又は外側
のうちの一方の列の分析中のときに、空いている収納部
がサンプルアーム9のサンプリングノズルにより吸引さ
れる吸引位置D,E近傍の場合には、「追加可」の表示
が行われず、実際にサンプリングノズルとの接触を避け
るため、サンプルカップ又は採血管のサンプルディスク
1へのセットはできない。
【0045】また、分析中に、緊急検体の割込みが発生
したときに、分析中のサンプルカップ又は採血管のサン
プルディスク1の収納部によっては、収納部STAT POSIT
IONが、サンプルアームのサンプリングノズルの近傍に
位置することがある。このような場合に、サンプリング
ノズルとの接触を避けるため、緊急検体のサンプルディ
スク1へのセットは見合わせなければならない。
【0046】また、緊急検体の割込みが発生したとき
に、収納部STAT POSITION が手前ではなく装置の奥の方
に位置したりすると、セットし難いという問題がある。
例えば、外側のNo.2-16 の収納部にセットされた採
血管の分析中の時、すなわち、No.2-16 の収納部が
外側吸引位置Dに位置決めされている時、外側のNo.
2-18 〜2-22 の外側STAT POSITION は、サンプルアー
ム9のサンプリングノズルの近傍にあり、内側のNo.
3-4〜3-8の内側STAT POSITION は、手前( 図10にお
いて下側 )ではなく、装置としての奥の方( 図10にお
いて上側)に位置する。
【0047】このような場合では、サンプルアーム9の
サンプリングノズルとの接触を避けるため、No.2-1
8 〜2-22 の外側STAT POSITION には緊急検体をセット
することはできない。また、No.3-4〜3-8の内側ST
AT POSITION も装置の奥に位置しており緊急検体をセッ
トし難い。
【0048】そこでこの発明は、検体の追加が随時可能
であると共に、緊急検体の割り込みが発生したときに
は、いつでも緊急検体を手前の位置でセットできる自動
分析装置を提供することを目的とする。
【0049】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
検査対象の被検試料に試薬を注入攪拌して、被検試料の
成分分析を行う自動分析装置において、被検試料が収納
された容器を収納するサンプルディスクを設け、このサ
ンプルディスクは、円周上に複数の容器を収納する第1
のディスクと、この第1のディスクと同心円で第1のデ
ィスクの外側の円周上に複数の容器を収納する第2のデ
ィスクと、第1のディスクを回転駆動する第1のディス
ク駆動手段と、前記第2のディスクを回転駆動する第2
のディスク駆動手段とを設けたものである。
【0050】請求項2対応の発明は、請求項1対応の発
明において、第1のディスク及び第2のディスクのうち
の1つのディスクに収納された容器の被検試料の分析中
に、他のディスクの緊急検査対象の被検試料が収納され
た容器を収納する収納部を予め設定された位置に位置決
めする位置決め制御手段を設けたものである。
【0051】請求項3対応の発明は、請求項1対応の発
明において、予め指定された入力が行われたときに第1
のディスク及び第2のディスクのいずれか一方のディス
クを回転自由状態にする自由状態制御手段と、予め指定
された入力の再入力又は所定時間の経過により、ディス
クの緊急検査対象の被検試料が収納された容器を収納す
る収納部を、予め設定された位置に位置決めする位置決
め制御手段とを設けたものである。
【0052】
【作用】請求項1対応の発明においては、サンプルディ
スクは第1のディスクと第2のディスクとを備え、第1
のディスクは第1のディスク駆動手段により回転駆動さ
れ、第2のディスクは第2のディスク駆動手段により回
転駆動される。すなわち、第1のディスク駆動手段及び
第2のディスク駆動手段により第1のディスクと第2の
ディスクは、それぞれ独立して回転駆動される。
【0053】請求項2対応の発明においては、請求項1
対応の発明に加えて、1つのディスクに収納された容器
の被検試料の分析中のときには、位置決め制御手段によ
り、他のディスクの緊急検査対象の被検試料が収納され
た容器を収納する収納部が、自動的に予め設定された位
置に位置決めされる。
【0054】請求項3対応の発明においては、請求項1
対応の発明に加えて、予め指定された入力が行われる
と、自由状態制御手段により、いずれか一方のディスク
が回転自由状態となる。
【0055】その後、予め指定された入力の再入力が行
われると、又は所定時間の経過すると、位置決め制御手
段により、その一方のディスクの緊急検査対象の被検試
料が収納された容器を収納する収納部が、予め設定され
た位置に位置決めされる。
【0056】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1は、この発明を適用した自動分析装置の
分析部の概略の構成を示す斜視図である。
【0057】円周上に複数個の反応セルが配列された円
盤状の反応ディスク31は、ある一定のサイクルで所定
の角度だけ回転して停止する間欠的回転動作を行う。検
体(被検試料 )が収納されたサンプルカップ( 又は採血
管、図示せず )が円周状にセットされる円盤状のサンプ
ルディスク32は、前記反応ディスク31の近傍に所定
間隔をおいて配置されている。検体の各種成分とそれぞ
れ反応する複数の試薬が収納された試薬ビンが円周状に
セットされる試薬庫33は、その円周の前記反応ディス
ク31に重なっており、その部分が欠けた形状( C形状
)をしている。
【0058】前記サンプルディスク32は、所定の指定
制御により、前記サンプルディスク32にセットされた
指定の容器としてのサンプルカップ( 採血管 )が、所定
位置に位置決めされるように回転動作する。
【0059】前記反応ディスク31と前記サンプルディ
スク32との間にはサンプルアーム34が配置され、そ
の先端にはサンプリングノズルが取付けられている。こ
のサンプルアーム34は、そのサンプリングノズルを前
記サンプルディスク32の所定位置にセットされている
サンプルカップ上に位置させて、そのサンプルカップ内
の検体( 被検試料 )を所定量だけ吸引し、この吸引が終
了すると回動して、そのサンプリングノズルを前記反応
ディスク31のサンプル分注位置上へ位置させて、その
サンプル分注位置にセットされている反応セルに前記サ
ンプルを予め設定された量だけ分注する。
【0060】さらに前記サンプルアーム34は、サンプ
リングノズルを前記反応ディスク31の上清分注位置上
に位置させて、その上清分注位置にセットされている反
応セルの上清を吸引し、この吸引が終了すると回動し
て、そのサンプリングノズルを前記サンプル分注位置上
へ位置させて、そのサンプル分注位置にセットされてい
る反応セルに前記上清を分注する。
【0061】前記試薬庫33の試薬ビンがセットされる
円周の中心には試薬分注アーム35が配置され、その先
端には試薬分注ノズルが取付けられている。この試薬分
注アーム35は、その試薬分注ノズルを前記試薬庫33
の指定された試薬ビン上に位置させて、その試薬ビン内
の試薬を所定量だけ吸引し、この吸引が終了すると回動
して、その試薬分注ノズルを前記反応ディスク31の試
薬分注位置上へ位置させて、その分注位置にセットされ
ている反応セルに、前記試薬を予め設定された量だけ分
注する。
【0062】また、前記反応ディスク31の外周近傍に
は、先端に攪拌子が取付けられた攪拌アーム36が配置
され、この攪拌アーム36は、前記反応ディスク31の
攪拌位置セットされている反応セル内のサンプルを、攪
拌子により攪拌するようになっている。
【0063】さらに、前記反応ディスク31の外周近傍
には洗浄ユニット37が配置され、この洗浄ユニット3
7には洗浄ノズルや乾燥ノズル等が取付けられている。
この洗浄ユニット37は、前記反応ディスク31の洗浄
位置にセットされている各反応セルに対して、それぞれ
洗浄ノズル又は乾燥ノズルにより洗浄又は乾燥を行うよ
うになっている。
【0064】前記反応ディスク31の1カ所には、測光
部38が設けられている。この測光部38は、発光部を
備え、発光部からの光を前記反応ディスク31の測光位
置にセットされた反応セルに照射し、その透過光の光量
を測定して、反応セル内のサンプルの試薬による変化量
を測定するようになっている。この測定された変化量に
より、サンプルの成分分析( 定量分析・定性分析 )が行
える。
【0065】なお、前記反応ディスク31は、反応セル
の温度を予め設定された温度に保つための恒温槽( 恒温
水槽 )構造となっている。図2は、前記サンプルディス
ク32を示す平面図であり、図3は前記サンプルディス
ク32を示す側面断面図である。
【0066】前記サンプルディスク32は、それぞれ回
転自在に支持する機構を有するリング状の第2のディス
クとしての外側サンプルディスク32-1と円盤状の第1
のディスクとしての内側サンプルディスク32-2とから
構成され、前記外側サンプルディスク32-1にはその外
周に沿った円周上に1列にサンプルカップ( 又は採血管
)を配置するNo.51-1〜51-mの収納部が設けら
れ、また、前記内側サンプルディスク32-2にはその外
周に沿った円周上に1列にサンプルカップ( 又は採血管
)を配置するNo.52-1〜52-nの収納部が設けられ
ている( 図2及び図3では一部の収納部のみを図示し、
他の収納部は省略している。 )。
【0067】このNo.51-1〜51-m、No.52-1
〜52-nの収納部にセットされた各サンプルカップに
は、その中に収納された検体の情報( 検体自体及び検査
項目の情報 )が書込まれたバーコードがそれぞれ貼付け
られている。
【0068】前記サンプルディスク32の所定箇所に
は、外側のNo.51-1〜51-mの収納部にセットされ
たサンプルカップに貼付けられたバーコードを読取るた
めの外側用のバーコードリーダ53と、内側のNo.5
2-1〜52-nの収納部にセットされたサンプルカップに
貼付けられたバーコードを読取るための内側用のバーコ
ードリーダ54とが向かい合わせに設置されている。
【0069】前記内側サンプルディスク32-2の中心軸
( 回転軸 )には、モータ等から構成された内側サンプル
ディスク用の回転機構55が設けられ、この内側サンプ
ルディスク用回転機構55により前記内側サンプルディ
スク32-2が回転駆動される。また、前記外側サンプル
ディスク32-1の下部にはその外周に沿ってギア56が
設けられ、このギア56に連結する外側サンプルディス
ク用の回転機構57が設けられ、この外側サンプルディ
スク用回転機構57により前記外側サンプルディスク3
2-1が回転駆動される。
【0070】前記反応ディスク31には、その外周に沿
って円形1列に反応セルを配置するNo.31-1,…,
31-pの収納部が設けられている。図2において、破線
Aで示す軌跡は、前記サンプルアーム34のサンプリン
グノズルの回動する軌跡であり、破線Bは省略した反応
セルの収納部の配置位置を示す。
【0071】このサンプルアーム34のサンプリングノ
ズルが反応ディスク31の反応セルとアクセスする位置
がサンプル分注位置Cであり、そのサンプリングノズル
が外側サンプルディスク32-1にセットされたサンプル
カップとアクセスする位置が外側の吸引位置D、そのサ
ンプリングノズルが内側サンプルディスク32-2にセッ
トされたサンプルカップとアクセスする位置が内側の吸
引位置E、外側バーコードリーダ53によりバーコード
を読取る位置が外側読取位置F、内側バーコードリーダ
54によりバーコード読取る位置が内側読取位置Gであ
る。
【0072】前記外側サンプルディスク32-1の斜線領
域に含まれるNo.51-18 〜51-22 の収納部は外側
のSTAT POSITION であり、前記内側サンプルディスク3
2-2の斜線領域に含まれるNo.52-4〜52-8の収納
部は内側のSTAT POSITION である。
【0073】また、前記外側吸引位置D及び内側吸引位
置Eから離れた位置で、前記サンプルディスク32の手
前側の近傍の自動分析装置のフレームには、前記サンプ
ルディスク32にサンプルカップを収納べき位置を示す
追加位置( 追加位置マーク )58が設けられている。
【0074】図4は、自動分析装置の要部回路構成を示
すブロック図である。61は、制御部本体を構成するC
PU(central processing unit )である。このCPU6
1が行う処理のプログラムデータが記憶されたROM(r
ead onlymemory)62、前記CPU61が処理を行うと
きに使用する各種メモリのエリアが形成されたRAM(r
andom access memory)63、データ処理装置64と回線
を介して接続された通信インターフェイス65、測光部
66との信号の伝送制御(A/D(analogue/digital)変
換 )を行う測光部インターフェイス67、メカニカル部
68を制御するメカニカル制御部69は、それぞれシス
テムバス70を介して前記CPU61と接続されてい
る。
【0075】前記メカニカル部68は、前記反応ディス
ク31、前記サンプルディスク32( 内側サンプルディ
スク用回転機構55及び外側サンプルディスク用回転機
構57 )、前記試薬庫33、前記サンプルアーム34、
前記試薬分注アーム35、前記攪拌アーム36、前記洗
浄ユニット37等から構成されており、前記メカニカル
制御部69は、上述した各構成部品をそれぞれ制御する
ようになっている。特に図5に示すように、前記メカニ
カル部68の前記内側サンプルディスク用回転機構55
及び外側サンプルディスク用回転機構57はそれぞれ、
サンプルディスクコントローラ69-1により制御され
る。
【0076】このような構成の本実施例においては、一
般検体の追加は、図示しないフリーキーの入力により行
われる。このフリーキーには、外側フリーキーと内側フ
リーキーとがあり、いずれかの入力によりフリーキー入
力処理が開始される。
【0077】図6は、前記CPU61が行うフリーキー
入力処理の流れを示す図である。ステップ1( ST1 )
の処理として、入力されたフリーキーが内側フリーキー
( 図示せず )か否かを判断する。
【0078】ステップ1の処理で内側フリーキーと判断
されると、ステップ2( ST2 )の処理として、内側サ
ンプルディスク32-2を内側サンプルディスク回転機構
55のロックを外して回転フリー状態にし、ステップ3
( ST3 )の処理として、内側フリーキーが再入力され
るまでの待機状態となる。
【0079】この時、オペレータは、内側サンプルディ
スク32-2が手動で自由に回転できるので、この内側サ
ンプルディスク32-2の内側STAT POSITION を除いた空
いている収納部に追加のサンプルカップをセットするこ
とができ、「追加可」の表示は不必要となる。そして、
オペレータはサンプルカップの追加を終了すると、内側
フリーキーを再入力する。
【0080】このステップ3の処理で、内側フリーキー
が再入力されると、ステップ4( ST4 )の処理とし
て、内側サンプルディスク32-2を内側サンプルディス
ク回転機構55によりロックして回転フリー状態を解除
する。
【0081】次にステップ5( ST5 )の処理として、
内側サンプルディスク32-2の内側STAT POSITION (STA
T 位置 )を追加位置58に位置決めして、このフリーキ
ー入力処理を終了する。
【0082】また前述したステップ1の処理で、入力さ
れたフリーキーが内側フリーキーではない、すなわち外
側フリーキーと判断されると、ステップ6( ST6 )の
処理として、外側サンプルディスク32-1を外側サンプ
ルディスク用回転機構57のロックを外して回転フリー
状態にし、ステップ7( ST7 )の処理として、外側フ
リーキーが再入力されるまでの待機状態となる。
【0083】この時、オペレータは、内側サンプルディ
スク32-1が手動で自由に回転できるので、この外側サ
ンプルディスク32-1の外側STAT POSITION を除いた空
いている収納部に追加のサンプルカップをセットするこ
とができ、「追加可」の表示が不必要になる。そして、
オペレータはサンプルカップの追加を終了すると、外側
フリーキーを再入力する。
【0084】このステップ7の処理で、外側フリーキー
が再入力されると、ステップ8( ST8 )の処理とし
て、外側サンプルディスク32-1を外側サンプルディス
ク回転機構57によりロックして回転フリー状態を解除
する。
【0085】次にステップ9( ST9 )の処理として、
外側サンプルディスク32-1の外側STAT POSITION (STA
T 位置 )を追加位置58に位置決めしてこのフリーキー
入力処理を終了する。
【0086】上述した例では、内側サンプルディスク3
2-2又は外側サンプルディスク32-1が内側フリーキー
又は外側フリーキーにより回転フリー状態になった後、
再び内側フリーキー又は外側フリーキーの再入力により
回転フリー状態が解除して、その内側STAT POSITION 又
は外側STAT POSITION を追加位置58に位置決めするよ
うになっていたが、図7に示すように、内側フリーキー
又は外側フリーキーを入力して外側サンプルディスク3
2-2又は外側サンプルディスク32-1が回転フリー状態
になった後、所定時間が経過すると( 図7に示すステッ
プ3( ST3 )及びステップ7( ST7 )参照 )、自動
的に回転フリー状態を解除して外側サンプルディスク3
2-2又は外側サンプルディスク32-1のSTAT POSITION
を追加位置58に位置決めするようにしても良いもので
ある。
【0087】前記サンプルディスク32にセットされた
サンプルカップの被検試料の分析中には、所定の周期で
STAT位置制御処理が行われる。図8は、前記CPU
61が行うSTAT位置制御処理の流れを示す図であ
る。
【0088】ステップ11( ST11 )の処理として、
内側サンプルディスク32-2にセットされたサンプルカ
ップの分析中か否かを判断する。ここで、内側サンプル
ディスク32-2にセットされたサンプルカップの分析中
と判断されたときには、ステップ12( ST12 )の処
理として、外側サンプルディスク32-1の外側STAT POS
ITION を追加位置58に位置決めして、このSTAT位
置制御処理を終了するようになっている。
【0089】また、内側サンプルディスク32-2にセッ
トされたサンプルカップの分析中ではないと判断された
とき、すなわち、外側サンプルディスク32-1にセット
されたサンプルカップの分析中と判断されたときには、
ステップ13( ST13 )の処理として、内側サンプル
ディスク32-2の内側STAT POSITION を追加位置58に
位置決めして、このSTAT位置制御処理を終了するよ
うになっている。
【0090】従って、常に、外側サンプルディスク32
-1又は内側サンプルディスク32-2の内の一方が分析中
ならば、他方のサンプルディスクのSTAT POSITION が追
加位置58に位置決めされているので、緊急検体が発生
したときに、オペレータは、追加位置58で他方のサン
プルディスクのSTAT POSITION に、緊急検体が収納され
たサンプルカップをセットすることができる。
【0091】このようにしてセットされたサンプルカッ
プに収納された緊急検体による割込みが発生した時に
は、緊急検体割込処理が開始される。図9は、前記CP
U61が行う緊急検体割込処理の流れを示す図である。
【0092】ステップ21( ST21 )の処理として、
内側サンプルディスク32-2にセットされたサンプルカ
ップの分析中か否かを判断する。ここで、内側サンプル
ディスク32-2にセットされたサンプルカップの分析中
と判断されたときには、ステップ22( ST22 )の処
理として、外側サンプルディスク32-1の外側STAT POS
ITION ( 図8に示すようにこの外側STATPOSITIONは追加
位置58に位置決めされている )に緊急検体のサンプル
カップのセット( 追加 )が完了するまでの待機状態とな
り、この緊急検体のセットが完了すると、ステップ23
( ST23 )の処理として、外側サンプルディスク32
-1の外側STAT POSITION にセットされた緊急検体のサン
プルカップを順次追加位置58から外側読取位置Fへ移
動させる。
【0093】外側読取位置Fに緊急検体のサンプルカッ
プを位置決めすると、ステップ24( ST24 )の処理
として、そのサンプルカップに貼付けられたバーコード
を外側バーコードリーダ53により読取り、ステップ2
5( ST25 )の処理として、そのサンプルカップを順
次外側吸引位置Dへ移動させる。
【0094】吸引位置Dにそのサンプルカップを位置決
めすると、ステップ26( ST26)の処理として、そ
のとき内側吸引位置Eに位置決めされた内側サンプルデ
ィスク32-2のサンプルカップからの分析のための検体
( 被検試料 )の吸引・分注が終了するまでの待機状態と
なる。
【0095】この内側吸引位置Eに位置決めされたサン
プルカップの分析のための検体の吸引・分注が終了する
と、以降の内側サンプルディスク32-2にセットされた
サンプルカップの分析を中断して、ステップ27( ST
27 )の処理として、サンプルアーム34のサンプリン
グノズルにより、外側吸引位置Dに順次位置決めされた
サンプルカップから緊急検体の吸引を行い、反応ディス
ク31のサンプル分注位置Cに位置決めされた反応セル
に分注して、外側サンプルディスク32-1の緊急検体の
分析を行う。
【0096】外側STAT POSITION にセットされた全ての
緊急検体の分析が終了すると、ステップ28( ST28
)の処理として、中断した内側サンプルディスク32-2
にセットされた残りの分析を再開する。すなわち、サン
プルアーム34により内側吸引位置Eに位置決めされた
サンプルカップからの検体の吸引・分注が再開され、こ
の緊急検体の割込処理を終了するようになっている。
【0097】前述したステップ21の処理で、内側サン
プルディスクにセットされたサンプルカップの分析中で
ないと判断されたとき、すなわち、外側サンプルディス
ク32-1にセットされたサンプルカップの分析中と判断
されたときには、上述した外側サンプルディスク32-1
の外側STAT POSITION にセットされた緊急検体を分析す
る処理と同様に、ステップ29( ST29 )〜ステップ
35( ST35 )に示すように、内側サンプルディスク
32-2の内側STAT POSITION にセットされた緊急検体を
分析する処理を行い、この緊急検体の割込処理を終了す
るようになっている。
【0098】このように本実施例によれば、サンプルデ
ィスク32を、外側サンプルディスク32-1及び内側サ
ンプルディスク32-2と、外側サンプルディスク32-1
を回転駆動制御する外側サンプルディスク用回転機構5
7と、内側サンプルディスク32-2を回転駆動制御する
内側サンプルディスク用回転機構55とから構成したこ
とにより、外側サンプルディスク32-1と内側サンプル
ディスク32-2とをそれぞれ独立して回転駆動制御する
ことができ、その結果、フリーキーの入力によりサンプ
ルディスクの所望の収納部を検体のセットが安全な手前
の追加位置58あるいは他の安全で、しかもセットしや
すい位置に位置決めすることができるので、検体の追加
が随時可能である。さらに一方のサンプルディスクの検
体の分析中ならば、他方のサンプルディスクのSTAT POS
ITION が検体のセットが安全な追加位置58に位置決め
されるので、また、緊急検体の割り込みが発生したとき
には、いつでも緊急検体を追加位置58でセットでき
る。従って、サンプルアーム34のサンプルノズルに手
が触れる等の危険性がなく、安全に検体( 緊急検体 )を
セットすることができる。
【0099】また、この実施例によれば、フリ−キーの
入力により、外側サンプルディスク32-1及び内側サン
プルディスク32-1の少なくとも一方が自由になり、自
由になったサンプルディスク32-1のどの収納部( N
o.51-1〜51-m )へでも検体の追加が可能になる。
また、フリーキーの再入力又は所定時間の経過後、その
自由になったサンプルディスクのSTAT POSITION が自動
的に追加位置58に位置決めされるので、その後に緊急
検体の割り込みが発生したときには、操作の必要がなく
即座に追加検体を追加位置58でセットすることができ
る。従って、サンプルアーム34のサンプルノズルに手
が触れる等の危険性がなく、安全に検体緊急検体をセッ
トすることができる。
【0100】また、この実施例によれば、外側サンプル
ディスク32-1及び内側サンプルディスク32-1の一方
のサンプルディスクの検体が分析中のときには、他方の
サンプルディスクのSTAT POSITION が自動的に追加位置
58に位置決めされるので、緊急検体の割り込みが発生
しても、他方のサンプルディスクのSTAT POSITION 操作
の必要がなく即座に追加検体を追加位置58でセットす
ることができる。従って、サンプルアーム34のサンプ
ルノズルに手が触れる等の危険性がなく、安全に緊急検
体をセットすることができる。
【0101】なお、この実施例においては、試薬庫及び
攪拌アームがそれぞれ1個の自動分析装置について説明
したが、この発明はこれに限定されるものではなく、各
種部材の構成及び形状については、この発明の要旨を逸
脱しない範囲で変形することができる。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
検体の追加が随時可能であると共に、緊急検体の割り込
みが発生したときには、いつでも緊急検体を手前の位置
でセットできる自動分析装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の自動分析装置の分析部の
概略の構成を示す斜視図。
【図2】同実施例の自動分析装置のサンプルディスクを
示す平面図。
【図3】同実施例の自動分析装置のサンプルディスクを
示す側面断面図。
【図4】同実施例の自動分析装置の要部回路構成を示す
ブロック図。
【図5】同実施例の自動分析装置のメカニカル制御部及
びメカニカル部の一部詳細な回路構成を示すブロック
図。
【図6】同実施例の自動分析装置で行われるフリーキー
入力処理の流れの一例を示す図。
【図7】同実施例の自動分析装置で行われるフリーキー
入力処理の流れの他の例を示す図。
【図8】同実施例の自動分析装置で行われるSTAT位
置制御処理の流れを示す図。
【図9】同実施例の自動分析装置で行われる緊急検体の
割込処理の流れを示す図。
【図10】従来例の自動分析装置のサンプルディスクを
示す平面図。
【図11】従来例の自動分析装置のサンプルディスクを
示す側面断面図。
【図12】従来例の自動分析装置の要部回路構成を示す
ブロック図。
【図13】従来例の自動分析装置のメカニカル制御部及
びメカニカル部の一部詳細な回路構成を示すブロック
図。
【符号の説明】
32…サンプルディスク、 32-1…外側サンプルディスク、 32-2…内側サンプルディスク、 55…内側サンプルディスク用回転機構、 57…外側サンプルディスク用回転機構、 69-1…サンプルディスクコントローラ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象の被検試料に試薬を注入攪拌し
    て、前記被検試料の成分分析を行う自動分析装置におい
    て、前記被検試料が収納された容器を収納するサンプル
    ディスクを設け、このサンプルディスクは、円周上に複
    数の前記容器を収納する第1のディスクと、この第1の
    ディスクと同心円で前記第1のディスクの外側の円周上
    に複数の前記容器を収納する第2のディスクと、前記第
    1のディスクを回転駆動する第1のディスク駆動手段
    と、前記第2のディスクを回転駆動する第2のディスク
    駆動手段とを設けたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記第1のディスク及び前記第2のディスクのうちの1
    つのディスクに収納された容器の前記被検試料の分析中
    に、他のディスクの緊急検査対象の被検試料が収納され
    た容器を収納する収納部を予め設定された位置に位置決
    めする位置決め制御手段を設けたことを特徴とする自動
    分析装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動分析装置において、
    予め指定された入力が行われたときに前記第1のディス
    ク及び前記第2のディスクのいずれか一方のディスクを
    回転自由状態にする自由状態制御手段と、予め指定され
    た入力の再入力又は所定時間の経過により、前記ディス
    クの緊急検査対象の被検試料が収納された容器を収納す
    る収納部を、予め設定された位置に位置決めする位置決
    め制御手段とを設けたことを特徴とする自動分析装置。
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