JPH08110019A - 焼却炉 - Google Patents
焼却炉Info
- Publication number
- JPH08110019A JPH08110019A JP24600094A JP24600094A JPH08110019A JP H08110019 A JPH08110019 A JP H08110019A JP 24600094 A JP24600094 A JP 24600094A JP 24600094 A JP24600094 A JP 24600094A JP H08110019 A JPH08110019 A JP H08110019A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion chamber
- combustion
- gas
- chamber
- combustion gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Incineration Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 都市ごみや産業廃棄物等を焼却処理する焼却
炉において、燃焼ガス中の固形未燃分を集塵前に完全燃
焼させること。 【構成】 第１燃焼室（１），第２燃焼室（２），第３
燃焼室（３），第４燃焼室（４）を設けて主燃焼ガス
（１２）を順次流通させるとともに、第３燃焼室（３）
の下部と第１燃焼室（１）の後部とを連通する煙道
（７）から、第１燃焼室（１）後部の比較的酸素濃度の
高い副燃焼ガス（１３）を第３燃焼室（３）に供給し
て、固形状未燃物質（１４）と混合し、これを第４燃焼
室（４）で完全燃焼させる。
炉において、燃焼ガス中の固形未燃分を集塵前に完全燃
焼させること。 【構成】 第１燃焼室（１），第２燃焼室（２），第３
燃焼室（３），第４燃焼室（４）を設けて主燃焼ガス
（１２）を順次流通させるとともに、第３燃焼室（３）
の下部と第１燃焼室（１）の後部とを連通する煙道
（７）から、第１燃焼室（１）後部の比較的酸素濃度の
高い副燃焼ガス（１３）を第３燃焼室（３）に供給し
て、固形状未燃物質（１４）と混合し、これを第４燃焼
室（４）で完全燃焼させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみや産業廃棄物
等を焼却処理する焼却炉の燃焼室構成に関する。
等を焼却処理する焼却炉の燃焼室構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は従来の焼却炉の一例を示す縦断側
面図である。燃焼室（０１）の上部に輻射天井（０２）
を設け、燃焼ガスを燃焼室前部の乾燥ゾーン側の副煙道
（０４）（未燃ガスが多い）と、燃焼室後部の後燃焼ゾ
ーン側の主煙道（０３）（酸素が多い）に二分し、ガス
混合室（０５）前で両煙道から導かれたガスを正面衝突
させ、よく混合して再燃焼させている。
面図である。燃焼室（０１）の上部に輻射天井（０２）
を設け、燃焼ガスを燃焼室前部の乾燥ゾーン側の副煙道
（０４）（未燃ガスが多い）と、燃焼室後部の後燃焼ゾ
ーン側の主煙道（０３）（酸素が多い）に二分し、ガス
混合室（０５）前で両煙道から導かれたガスを正面衝突
させ、よく混合して再燃焼させている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】都市ごみや産業廃棄物
の燃焼ガス中には、ガス状の未燃物質としてＣＯ，
Ｈ2，炭化水素等が含まれているが、これらは前記従来
型の燃焼炉で完全燃焼させることができる。しかし、燃
焼ガスに多量に含まれる燃焼飛灰中の固形状未燃物質
は、燃焼が完結するまでの時間がガス状未燃物質よりも
長くかかるのに対し、従来型の燃焼室上方のガス混合室
ではガス滞留時間が短いので、完全に燃焼させることは
できなかった。
の燃焼ガス中には、ガス状の未燃物質としてＣＯ，
Ｈ2，炭化水素等が含まれているが、これらは前記従来
型の燃焼炉で完全燃焼させることができる。しかし、燃
焼ガスに多量に含まれる燃焼飛灰中の固形状未燃物質
は、燃焼が完結するまでの時間がガス状未燃物質よりも
長くかかるのに対し、従来型の燃焼室上方のガス混合室
ではガス滞留時間が短いので、完全に燃焼させることは
できなかった。
【０００４】固形状未燃物質は燃焼ガスに搬送される過
程でも燃焼を続けるが、ガス温度の低下した領域以降で
は燃焼持続が不可能となり、未燃物質は飛灰と共に集塵
装置で回収されることになる。ところが、集塵装置で回
収される未燃物質には、不完全燃焼によって生成するダ
イオキシン類等の有害物質が含まれているので、燃焼ガ
ス中の固形未燃分は、やはり集塵前に完全燃焼させる必
要がある。
程でも燃焼を続けるが、ガス温度の低下した領域以降で
は燃焼持続が不可能となり、未燃物質は飛灰と共に集塵
装置で回収されることになる。ところが、集塵装置で回
収される未燃物質には、不完全燃焼によって生成するダ
イオキシン類等の有害物質が含まれているので、燃焼ガ
ス中の固形未燃分は、やはり集塵前に完全燃焼させる必
要がある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記従来の
課題を解決するために、後方にゆくにしたがって低くな
るよう傾斜した火格子を有し前端に被焼却物が投入され
る第１燃焼室と、上記第１燃焼室の前部から上方に延び
る第２燃焼室と、上記第２燃焼室の後方に配置され上端
が上記第２燃焼室の上端に連通する第３燃焼室と、上記
第３燃焼室の後方に配置され下端が上記第３燃焼室の下
端に連通する第４燃焼室と、上記第４燃焼室の下部を上
記第１燃焼室の後部に連通させる煙道とを備えたことを
特徴とする焼却炉を提案するものである。
課題を解決するために、後方にゆくにしたがって低くな
るよう傾斜した火格子を有し前端に被焼却物が投入され
る第１燃焼室と、上記第１燃焼室の前部から上方に延び
る第２燃焼室と、上記第２燃焼室の後方に配置され上端
が上記第２燃焼室の上端に連通する第３燃焼室と、上記
第３燃焼室の後方に配置され下端が上記第３燃焼室の下
端に連通する第４燃焼室と、上記第４燃焼室の下部を上
記第１燃焼室の後部に連通させる煙道とを備えたことを
特徴とする焼却炉を提案するものである。
【０００６】
【作用】本発明は前記のとおり構成され、第１燃焼室の
前部から上方に延びる第２燃焼室の後方に下向き流れの
第３燃焼室、更にその後方に上向き流れの第４燃焼室を
設けて燃焼ガスを順次流通させるとともに、上記第３燃
焼室の下部を第１燃焼室の後部に連通する煙道を設けた
ので、第１燃焼室後部の比較的酸素濃度の高いガスが第
３燃焼室内へ供給され、燃焼ガス流に搬送されて第３燃
焼室に流入する固形状未燃物質と混合して、第４燃焼室
内でこれをほぼ完全に燃焼させることができる。
前部から上方に延びる第２燃焼室の後方に下向き流れの
第３燃焼室、更にその後方に上向き流れの第４燃焼室を
設けて燃焼ガスを順次流通させるとともに、上記第３燃
焼室の下部を第１燃焼室の後部に連通する煙道を設けた
ので、第１燃焼室後部の比較的酸素濃度の高いガスが第
３燃焼室内へ供給され、燃焼ガス流に搬送されて第３燃
焼室に流入する固形状未燃物質と混合して、第４燃焼室
内でこれをほぼ完全に燃焼させることができる。
【０００７】
【実施例】図１は本発明の一実施例を示す縦断側面図で
ある。図中（１）は第１燃焼室であって、後方（図１で
は右方）にゆくにしたがって低くなるよう傾斜した火格
子（５）が設けられ、前端に被焼却物（１１）が投入さ
れる。（２）は第２燃焼室であって、上記第１燃焼室
（１）の前部から上方に延びており、前壁にはオーバフ
ァイア空気ノズル（６）が設けられている。（３）は第
３燃焼室であって、上記第２燃焼室（２）の後方に配置
され、上流が第２燃焼室（２）の上流に連通している。
（４）は第４燃焼室であって、上記第３燃焼室（３）の
後方に配置され、下端が第３燃焼室（３）の下端に連通
している。
ある。図中（１）は第１燃焼室であって、後方（図１で
は右方）にゆくにしたがって低くなるよう傾斜した火格
子（５）が設けられ、前端に被焼却物（１１）が投入さ
れる。（２）は第２燃焼室であって、上記第１燃焼室
（１）の前部から上方に延びており、前壁にはオーバフ
ァイア空気ノズル（６）が設けられている。（３）は第
３燃焼室であって、上記第２燃焼室（２）の後方に配置
され、上流が第２燃焼室（２）の上流に連通している。
（４）は第４燃焼室であって、上記第３燃焼室（３）の
後方に配置され、下端が第３燃焼室（３）の下端に連通
している。
【０００８】上記第３燃焼室（３）の下部は煙道（７）
によって上記第１燃焼室（１）の後部に連通している。
また上記第３燃焼室（３）の後壁には、第３燃焼室
（３）内のガス流れを上記煙道（７）の開口部に向かせ
るべく凸形のノーズ（８）が設けられている。更に上記
第３燃焼室（３）の下部と上記第４燃焼室（４）の下部
とで灰ホッパ（９）を形成し、その下端はロータリバル
ブ（１０）を介して上記第１燃焼室（１）の後端に連通
している。
によって上記第１燃焼室（１）の後部に連通している。
また上記第３燃焼室（３）の後壁には、第３燃焼室
（３）内のガス流れを上記煙道（７）の開口部に向かせ
るべく凸形のノーズ（８）が設けられている。更に上記
第３燃焼室（３）の下部と上記第４燃焼室（４）の下部
とで灰ホッパ（９）を形成し、その下端はロータリバル
ブ（１０）を介して上記第１燃焼室（１）の後端に連通
している。
【０００９】第１燃焼室（１）の前端（図１では左端）
に投入された都市ごみや産業廃棄物等の被焼却物（１
１）は、火格子（５）上を後方（図１では右方）に移動
しながら乾燥し、火格子（５）の下方から供給される空
気により燃焼する。この第１燃焼室（１）で発生した主
燃焼ガス（１２）は、固形状未燃物質（１４）を搬送し
ながら、第２燃焼室（２）から第３燃焼室（３）へと流
動する。その間に主燃焼ガス（１２）中のガス状未燃物
質（ＣＯ，Ｈ2 ，炭化水素等）は、第２燃焼室（２）内
で、オーバファイア空気ノズル（６）から供給される空
気により完全燃焼する。一方主燃焼ガス（１２）中の固
形状未燃物質（１４）は、第２燃焼室（２）内で完全燃
焼して飛灰（１５）となるものもあるが、多くは、燃焼
を完了することができず、燃えながら主燃焼ガス（１
２）に運ばれて第３燃焼室（３）に移動する。
に投入された都市ごみや産業廃棄物等の被焼却物（１
１）は、火格子（５）上を後方（図１では右方）に移動
しながら乾燥し、火格子（５）の下方から供給される空
気により燃焼する。この第１燃焼室（１）で発生した主
燃焼ガス（１２）は、固形状未燃物質（１４）を搬送し
ながら、第２燃焼室（２）から第３燃焼室（３）へと流
動する。その間に主燃焼ガス（１２）中のガス状未燃物
質（ＣＯ，Ｈ2 ，炭化水素等）は、第２燃焼室（２）内
で、オーバファイア空気ノズル（６）から供給される空
気により完全燃焼する。一方主燃焼ガス（１２）中の固
形状未燃物質（１４）は、第２燃焼室（２）内で完全燃
焼して飛灰（１５）となるものもあるが、多くは、燃焼
を完了することができず、燃えながら主燃焼ガス（１
２）に運ばれて第３燃焼室（３）に移動する。
【００１０】第１燃焼室（１）の後部では、廃棄物の燃
焼がほぼ完了しており、供給された燃焼空気中の酸素消
費量が少ない。したがって、この部分の燃焼ガスは酸素
を多く含有する。この酸素を多く含んだ燃焼ガスが、焼
却炉の下流に設置された図示しない誘引送風機の吸引力
により、第１燃焼室（１）後部から煙道（７）を経由
し、副燃焼ガス（１３）として、第３燃焼室（３）下部
の灰ホッパ（９）表面から噴出し、燃焼を持続しつつガ
ス流に搬送されて来た固形状未燃物質（１４）に衝突す
る。
焼がほぼ完了しており、供給された燃焼空気中の酸素消
費量が少ない。したがって、この部分の燃焼ガスは酸素
を多く含有する。この酸素を多く含んだ燃焼ガスが、焼
却炉の下流に設置された図示しない誘引送風機の吸引力
により、第１燃焼室（１）後部から煙道（７）を経由
し、副燃焼ガス（１３）として、第３燃焼室（３）下部
の灰ホッパ（９）表面から噴出し、燃焼を持続しつつガ
ス流に搬送されて来た固形状未燃物質（１４）に衝突す
る。
【００１１】ここで第３燃焼室（３）に入った主燃焼ガ
ス（１２）と、固形状未燃物質（１４）は、第３燃焼室
（３）の後壁に設けられたノーズ（８）によって、流れ
の方向が灰ホッパ（９）上の煙道（７）開口部に向かう
ように調整されている。すなわち、第３燃焼室（３）内
における煙道（７）の開口位置およびノーズ（８）の形
状は、燃焼ガスと固形状未燃物質の接触・混合が十分に
行われるように選定される。
ス（１２）と、固形状未燃物質（１４）は、第３燃焼室
（３）の後壁に設けられたノーズ（８）によって、流れ
の方向が灰ホッパ（９）上の煙道（７）開口部に向かう
ように調整されている。すなわち、第３燃焼室（３）内
における煙道（７）の開口位置およびノーズ（８）の形
状は、燃焼ガスと固形状未燃物質の接触・混合が十分に
行われるように選定される。
【００１２】こうして固形状未燃物質（１４）は、副燃
焼ガス（１３）により十分な燃焼用酸素を供給されると
ともに、雰囲気温度を高められ、第４燃焼室（４）内で
殆ど完全に燃焼する。一部の未燃固形物は灰ホッパ
（９）に集められ、ロータリバルブ（１０）を経て炉底
へ送給される。
焼ガス（１３）により十分な燃焼用酸素を供給されると
ともに、雰囲気温度を高められ、第４燃焼室（４）内で
殆ど完全に燃焼する。一部の未燃固形物は灰ホッパ
（９）に集められ、ロータリバルブ（１０）を経て炉底
へ送給される。
【００１３】
【発明の効果】本発明によれば、都市ごみや産業廃棄物
の燃焼ガス中に多量に含まれる固形状未燃物質を完全燃
焼させることができるので、下記の効果が得られる。 １） 捕集飛灰中のダイオキシン類の含有量減少 ２） 焼却炉排ガス中のＣＯ濃度低下 ３） 熱回収効率の向上
の燃焼ガス中に多量に含まれる固形状未燃物質を完全燃
焼させることができるので、下記の効果が得られる。 １） 捕集飛灰中のダイオキシン類の含有量減少 ２） 焼却炉排ガス中のＣＯ濃度低下 ３） 熱回収効率の向上
【図１】図１は本発明の一実施例を示す縦断側面図であ
る。
る。
【図２】図２は従来の焼却炉の一例を示す縦断側面図で
ある。
ある。
（０１） 燃焼室 （０２） 輻射天井 （０３） 主煙道 （０４） 副煙道 （０５） ガス混合室 （１） 第１燃焼室 （２） 第２燃焼室 （３） 第３燃焼室 （４） 第４燃焼室 （５） 火格子 （６） オーバファイア空気ノズル （７） 煙道 （８） ノーズ （９） 灰ホッパ （１０） ロータリバルブ （１１） 被焼却物 （１２） 主燃焼ガス （１３） 副燃焼ガス （１４） 固形状未燃物質 （１５） 飛灰
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ２３Ｇ 5/14 Ｆ Ｆ２３Ｍ 9/06 ＺＡＢ
Claims (1)
- 【請求項１】 後方にゆくにしたがって低くなるよう傾
斜した火格子を有し前端に被焼却物が投入される第１燃
焼室と、上記第１燃焼室の前部から上方に延びる第２燃
焼室と、上記第２燃焼室の後方に配置され上端が上記第
２燃焼室の上端に連通する第３燃焼室と、上記第３燃焼
室の後方に配置され下端が上記第３燃焼室の下端に連通
する第４燃焼室と、上記第３燃焼室の下部を上記第１燃
焼室の後部に連通させる煙道とを備えたことを特徴とす
る焼却炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24600094A JPH08110019A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24600094A JPH08110019A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 焼却炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08110019A true JPH08110019A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17141979
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24600094A Withdrawn JPH08110019A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 焼却炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08110019A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112628754A (zh) * | 2020-12-16 | 2021-04-09 | 中广核研究院有限公司 | 废弃物气化熔融处理系统及废弃物气化熔融处理方法 |
-
1994
- 1994-10-12 JP JP24600094A patent/JPH08110019A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112628754A (zh) * | 2020-12-16 | 2021-04-09 | 中广核研究院有限公司 | 废弃物气化熔融处理系统及废弃物气化熔融处理方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |