JPH0810984A - 管端とフランジとの位置決め装置ならびに管端とフランジとの接合方法 - Google Patents

管端とフランジとの位置決め装置ならびに管端とフランジとの接合方法

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JPH0810984A
JPH0810984A JP14626294A JP14626294A JPH0810984A JP H0810984 A JPH0810984 A JP H0810984A JP 14626294 A JP14626294 A JP 14626294A JP 14626294 A JP14626294 A JP 14626294A JP H0810984 A JPH0810984 A JP H0810984A
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JP
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flange
chuck
pipe
tube
axis
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Application number
JP14626294A
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English (en)
Inventor
Hideki Goto
英喜 後藤
Masaki Kunishio
正岐 国塩
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JFE Pipe Fitting Mfg Co Ltd
Matsumoto Kikai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd
Matsumoto Kikai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管端にフランジを溶接で接合するときの前段
階として、管軸とフランジの一端面との直角度や抜き代
を直接的に高精度に定めて両者を位置決めする。 【構成】 チャック4のチャック爪5にスペーサ7を嵌
め込んだ後、チャック爪5で管端10を保持させる。こ
のとき、管端10をスペーサ7を介してチャック4のフ
ランジ当り面55側に押し付けておく。3つのチャック
爪5に共通の軸線とフランジ当り面55とが直角である
ので、管軸L−Lとフランジ2の一端面とが直角にな
る。スペーサ7の撤去跡が溶接肉を収容するための抜き
代になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管端とフランジとの位
置決め装置ならびに管端とフランジとの接合方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば図10のように管1の管端10
にフランジ2を溶接で接合する場合、溶接による接合の
前段階として、管軸L−Lとフランジ2の一端面21
(すなわち相手側フランジとの対向面)との直角度や、
管端10とフランジ2の中心孔25の内面26とを接合
している溶接肉31の収容空間すなわち抜き代Aなどを
高精度で定めておくことが要求される。従来、管軸L−
Lとフランジ2の一端面21との直角度を求める手段と
して、水準器を用いる方法や図11や図12に示したス
コヤ100を用いる方法が行われていた。水準器を用い
る方法は、管端10の周囲複数箇所において、管の水平
度と管端に嵌め込んだフランジの一端面の垂直度をそれ
ぞれ水準器で調整する方法である。図11の方法は、管
端10の周囲複数箇所において、スコヤ100の直角を
なす2つの辺110,120を管1の外面と管端10に
嵌め込んだフランジ2の他端面22に押し当ててそれら
の直角度を調節する方法である。図12(a)の方法
は、管端10の周囲複数箇所において、スコヤ100の
第1辺130を管1の外面に合わせると共に、第2辺1
40を管端10に嵌め込んだフランジ2の一端面21に
合わせ、管端10の周囲複数箇所におけるフランジ2の
外周面23とスコヤ100の第3辺150との間隔Bが
同じか否かを目で見て管1の外面とフランジ2の一端面
21との直角度を調節する方法である。また、図12
(b)の方法は、管端10の周囲複数箇所において、ス
コヤ100の第1辺130を管1の外面に合わせると共
に、第2辺140を管端10に嵌め込んだフランジ2の
一端面21に当て、管端10の周囲複数箇所においてフ
ランジ2の一端面21とスコヤ100の第2辺140と
の間隔Cを目で見てフランジ2が管軸に対して傾斜して
いるか否かを知ることにより直角度を求める方法であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た3つの方法はいずれも、管軸とフランジの一端面との
直角度を直接に求めるものでないばかりか、勘に頼る方
法であったので熟練を必要とする割りに高精度が得られ
にくいという問題があった。スコヤ100の代わりに角
度計を用いることもあったが、それによっても同様の問
題があった。また、上記した3つの方法においては、上
述した抜き代A(図10参照)を適切に定めることが困
難であるのみならず、フランジ2に具備されているボル
ト挿通孔の位置を管端周方向の所定位置に定めるという
所謂孔振りの精度を高めることに困難があった。本発明
は以上の問題や事情に鑑みてなされたものである。すな
わち、本発明は、管端にフランジを溶接で接合するとき
の前段階として、管軸とフランジの一端面との直角度や
抜き代を直接的に高精度に定めて両者を位置決めするこ
とのできの管端とフランジとの位置決め装置を提供する
ことを目的とする。また、本発明は、管軸とフランジの
一端面との直角度や抜き代が高精度に保たれる管端とフ
ランジとの接合方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
による管端とフランジとの位置決め装置は、管端に挿入
される複数のチャック爪、等角度おきに配備された複数
の上記チャック爪を共通の軸線に対して同一量だけ遠近
方向に移動させて複数の上記チャック爪における管端内
面との接触面を上記軸線上の一点を中心とする円周上に
位置させるチャック爪動作機構および上記軸線に対して
直交する仮想平面上に位置して管に外嵌合されたフラン
ジの一端面が当接されるフランジ当り面を備えたチャッ
クと、軸長が上記フランジにおける中心孔の内面の軸長
よりも短く外径が上記フランジの中心孔の直径よりも短
く内径が管端の内径と同一かそれより長くかつ複数の上
記チャック爪に外嵌合される円環状のスペーサと、を有
するというものである。このような位置決め装置におい
ては、請求項2に記載した発明のように、管に吸着され
てチャックのフランジ当り面に一端面が当接されたフラ
ンジの他端面に当接される磁石片でなるフランジ仮止め
具を有するものであることが望ましい。請求項3に記載
した発明のように、上記チャック爪が、管端に対して挿
入されかつ管端内面との接触面を備える突出杆部と、こ
の突出杆部の基端部から上記接触面に対して直角に延び
出たフランジ当り面とを備えるものであってもよい。請
求項4に記載した発明による管端とフランジとの接合方
法は、請求項1記載の管端とフランジとの位置決め装置
を用いて位置決めした管端とフランジとの接合方法であ
って、チャックの複数のチャック爪にスペーサを嵌め込
んだ後、それらのチャック爪に管端を遊嵌状に挿入する
こと、複数のチャック爪に挿入した管端をスペーサを介
してチャックのフランジ当り面側に押し付けること、チ
ャックのチャック爪動作機構を操作して複数のチャック
爪を軸線から遠ざかる方向に移動させることによりそれ
らのチャック爪により管端を上記軸線と同心上に固定す
ること、管にフランジを外嵌合すること、を任意の順序
で行い、次に、管に外嵌合されているフランジの一端面
をチャックのフランジ当り面に押し付け、その状態で管
の外面とフランジの他端面とを溶接で仮付けし、この
後、フランジが仮付けされた管をチャックから取り外
し、管の外面とフランジの他端面とを本溶接すること
と、管端とフランジの中心孔の内面とをスペーサの撤去
跡空間内で本溶接することとを任意の順序で行うという
ものである。また、請求項5に記載した発明による管端
とフランジとの接合方法は、請求項2記載の管端とフラ
ンジとの位置決め装置を用いて位置決めした管端とフラ
ンジとの接合方法であって、チャックの複数のチャック
爪にスペーサを嵌め込んだ後、それらのチャック爪に管
端を遊嵌状に挿入すること、複数のチャック爪に挿入し
た管端をスペーサを介してチャックのフランジ当り面側
に押し付けること、チャックのチャック爪動作機構を操
作して複数のチャック爪を軸線から遠ざかる方向に移動
させることによりそれらのチャック爪により管端を上記
軸線と同心上に固定すること、管にフランジを外嵌合す
ること、を任意の順序で行い、次に、フランジの一端面
をチャックのフランジ当り面に押し付けると共に、管に
外嵌合されているフランジを管端の回りで回転させてフ
ランジに具備されているボルト挿通孔を所定位置に定め
る孔振りを行った後、仮止め具で仮止めしたフランジの
他端面と管の外面とを溶接で仮付けし、この後、フラン
ジが仮付けされた管をチャックから取り外すと共に、仮
止め具を管から取り外し、管の外面とフランジの他端面
とを本溶接することと、管端とフランジの中心孔の内面
とをスペーサの撤去跡空間内で本溶接することとを任意
の順序で行うというものである。
【0005】
【作用】請求項1に記載した発明による管端とフランジ
との位置決め装置において、管端に複数のチャック爪を
挿入した後、それらのチャック爪をチャック爪動作機構
によって共通の軸線に対して遠ざかる方向に移動させ、
それらのチャック爪の接触面を管端内面に接触させて管
端を保持させると、上記軸線に管軸が一致する。したが
って、上記軸線に対して直交する仮想平面上に位置する
フランジ当り面に管に外嵌合されたフランジの一端面を
当接させることにより、管軸とフランジの一端面とが高
精度で直角に位置決めされる。また、スペーサは、管端
とフランジの中心孔の内面とを接合する溶接肉の収容空
間となる抜き代を定めることに役立つ。この発明におい
て、請求項2に記載したように、上記位置決め装置が磁
石片でなるフランジ仮止め具を有していると、チャック
のフランジ当り面に一端面が当接されたフランジを、管
に吸着させたフランジ仮止め具によって押し付けておく
ことができる。請求項4に記載した発明に係る管端とフ
ランジとの接合方法によれば、チャック爪によって保持
された管端の管軸がチャックの軸線に一致するので、上
記軸線に対して直交する仮想平面上に位置するフランジ
当り面に管に外嵌合されたフランジの一端面を当接させ
ることにより、管軸とフランジ一端面とが高精度で直角
に位置決めされる。フランジの一端面が押し付けられた
チャックのフランジ当り面と管端とがスペーサの軸長に
見合う間隔を保つので、その間隔分だけの抜け代が確保
される。請求項5に記載した発明に係る管端とフランジ
との接合方法によれば、チャックのフランジ当り面に一
端面が当接されたフランジを、管軸とフランジの一端面
との直角度と抜け代を保ったままフランジに具備されて
いるボルト挿通孔を管端周囲の所定位置に合わせるとい
う所謂孔振りを楽に行うことができ仮付けも楽に行うこ
とができる。
【0006】
【実施例】図1および図2は本発明の実施例による管端
とフランジとの位置決め装置に用いられるチャック4を
示す斜視図、図3はそのチャック4の原理の説明図、図
4はチャック4の構成要素であるチャック爪5の説明
図、図5はスペーサ7の断面図である。図1や図2に示
したチャック4は、3つのチャック爪5…をそれらの共
通の軸線に対して同一量だけ遠近方向に移動させること
のできるチャック爪動作機構6を備えている。図1のチ
ャック4において、チャック爪動作機構6は、渦巻き条
61を具備する回転部材62と、この回転部材62を収
容する筐体63と、回転部材62に具備された歯車部6
4に噛み合った操作ねじ65とを有している。そして、
チャック爪5に設けられた複数の溝部51が上記渦巻き
条61にかみ合わされ、かつこのチャック爪5に具備さ
れた取付部52が上記筐体63に設けられたガイド溝6
6により上記遠近方向に案内されるようになっている。
図2のチャック4についても略同様の構成になっている
けれども、図2のチャック4は薄型であって、図1に示
された操作ねじ65の代わりにレバー67,67を有し
ている。チャック爪動作機構63のこのような構成は、
旋盤などで工作物を掴むことに用いられている周知のチ
ャックに採用されているチャック爪動作機構と同一の構
成である。したがって、旋盤などで用いられる周知のチ
ャックのチャック爪動作機構を転用することが可能であ
る。図1のチャック4においては操作ねじ65を回して
図3の矢印Xのように回転部材62を回転させることに
より、図2のチャック4においてはレバー67,67を
回して図3の矢印Xのように回転部材62を回転させる
ことにより、渦巻き条61に噛み合っている3つのチャ
ック爪5…が共通の軸線に対して同一量だけ遠近方向
(矢印Y)に移動する。図4のように、チャック爪5
は、管端内面との接触面54を備える長い突出杆部53
と、この突出杆部53の基端部から上記接触面54に対
して直角に延び出たフランジ当り面55とを備えてお
り、それぞれのチャック爪5…のフランジ当り面55…
は共通の軸線に対して直交する仮想平面上に位置してい
る。そして、上述したように渦巻き条61に噛み合って
いる3つのチャック爪5…が共通の軸線に対して同一量
だけ遠近方向に移動するときには、それぞれのチャック
爪5…の接触面54…が上記した共通の軸線上の一点を
中心P(図3)とする円周上に位置するようになってい
る。また、図4のように、フランジ当り面55における
上記接触面54との隣接箇所に盗み凹所56が設けられ
ている。図5に示したスペーサ6は、その軸長Cが後述
するフランジ2の中心孔25の内面の軸長よりも短く、
外径D1がフランジ2の中心孔25の内径よりも長くな
く(すなわち同一が短く)、さらに、内径D2が後述す
る管1の管端10の内径よりも短くない(すなわち同一
か長い)長さになっている。このスペーサ6は欠円部の
ない円環状に形成されていても、周方向の一箇所に欠円
部を有する1つ割り状の円環状に形成されていてもよ
い。また、スペーサ6における図5の斜線部分の断面形
状は四角形である必要は必ずしもなく、円形であっても
よい。請求項3に記載した発明の実施例による位置決め
装置においては、磁石片でなるフランジ仮止め具8(図
8参照)を有している。請求項1に記載した発明の位置
決め装置において、この仮止め具8は不可欠ではない。
次に、図6〜図10を参照して請求項4または請求項5
に記載した発明の実施例による管端10とフランジ2と
の接合方法を説明する。なお、この実施例では、図2で
説明したチャック4を用いている。チャック4のレバー
67,67を回して3つ(図では2つだけが説明的に示
されている)のチャック爪5…をそれらに共通の軸線に
近付け、図6の仮想線で示したようにそれらのチャック
爪5…を管端10に挿入できる位置にしてスペーサ7を
嵌め込む。この後、3つのチャック爪5…に管端10を
挿入する。また、チャック爪5…に挿入した管端10を
スペーサ7を介してフランジ当り面55側に押し付け
る。そして、レバー67,67を回して3つのチャック
爪5…をそれらに共通の軸線から遠ざかる方向に移動さ
せることにより、図6や図9に示したようにそれらのチ
ャック爪5…により管端10の内面の等角度おきの3箇
所を内側ら押し付ける。このようにすると、管端10が
3つのチャック爪5…によりそれらに共通の軸線と同心
上に固定され、その軸線と管軸L−Lとが一致し、管軸
L−Lと上記フランジ当り面55との直角度が高精度に
定まる。また、管端10とチャック4のフランジ当り面
35との間にはスペーサ7の軸長C(図5参照)に相当
する間隔が保たれる。この場合、スペーサ7の内周部が
チャック爪5…の盗み凹所56に対応するので、スペー
サ7が確実にフランジ当り面55に当り、そのことが管
端10とチャック4のフランジ当り面35との間隔をス
ペーサ7の軸長Cと正確に一致させることに役立つ。こ
の状態で、あらかじめ管1に外嵌合しておいたフランジ
2、またはこの時点で管1に外嵌合したフランジ2をチ
ャック4のフランジ当り面55側に移動してその一端面
21をフランジ当り面55に押し付ける。このようにす
ると、フランジ2の一端面21が管軸L−Lに対して直
角になり、同時に、フランジ2の中心孔25の一部にス
ペーサ7が収容され、その中心孔25の他部が管端10
に外嵌合した状態になる。このようにしてフランジ2の
一端面21と管軸L−Lとの直角度やスペーサ7の軸長
Cに相当する抜き代を求めてから、図6に示したように
管1の外面とフランジ2の他端面22との間の数箇所を
溶接32aで仮付けする。この後、チャック4のレバー
67,67を回して3つのチャック爪5…をそれらに共
通の軸線に近付けてフランジ2が仮付けされた管1をチ
ャック4から取り外すと共に、スペーサ7をフランジ2
の中心孔25から取り外す。そして、管1の外面とフラ
ンジ2の他端面22とを本溶接することと、管端10と
フランジ2の中心孔25の内面26とをスペーサ7の撤
去跡空間内で本溶接することとを任意の順序で行う。こ
のようにすると、図10に示したように、管軸L−Lと
フランジ2の一端面21との直角度が高精度に確保され
た状態で管端10にフランジ2が溶接31,32で接合
され、また、抜き代Aが高精度で形成される。以上説明
した方法で管端10とフランジ2とを接合すると、たと
えば図7に示したように管端10の端面10aが管軸L
−Lに対して直角になっていない場合であっても、管軸
L−Lとフランジ2の一端面21との直角度が高精度に
確保される。なお、図7において、符号Eは管端10の
端面10aにおける所定箇所と他の箇所との管軸L−L
方向での隔たり幅を示している。ところで、図9のよう
にフランジ2にボルト挿通孔27が具備されている場
合、管端10にそのフランジ2を溶接で接合するに際し
ては、そのボルト挿通孔27の位置を管端10の周囲の
所定箇所に合わせる必要がある。その場合には、図6で
説明した要領で管軸L−Lとフランジ2の一端面21と
の直角度や抜き代を求めた後、図8のように、フランジ
2を管軸L−L方向の定位置で管端10に回転自在に保
持させ、その状態でフランジ2を回転させてボルト挿通
孔の位置を調整することにより孔振りを行い、仮止め具
8を吸着させて仮止めする。この場合、チャック4側に
位置合わせ用の目印などを付けておくことが可能であ
る。この後、フランジ2の溶接による仮止め、フランジ
2のチャック4からの取外し、仮止め具8やスペーサ7
の取外しなどを行い、管端とフランジ2とを上述したよ
うにして本溶接することにより接合する。なお、図6〜
図8においては同一部分に同一符号を付してある。とこ
ろで、管1の外面とフランジ2の他端面との溶接による
仮付けは、管端10の周囲の複数箇所に施す必要がある
ので、その仮付け時に管1を回転させることができれば
便利である。このための対策としては、たとえば図6に
仮想線で示した回転軸(たとえば旋盤の主軸やその他の
機械類の回転軸を利用することができる)Rにチャック
4を装着しておくことが有益である。
【0007】
【発明の効果】本発明に係る管端とフランジとの位置決
め装置は、チャックで保持させた管端の管軸に対するフ
ランジの一端面の直角度を直接的に求めるものであり、
しかも熟練を必要とせずに高精度の直角度を求めること
が可能になるという効果のほか、管軸と管端面との直角
度の精度の良否にかかわらず、管軸に対するフランジの
一端面の直角度が高精度で求められるという効果があ
る。また、管端とフランジの中心孔の内面とを溶接した
ときの溶接肉を収容するのに必要な抜け代をスペーサを
使用することによって正確に形成することができるとい
う効果がある。さらに、磁石片でなる仮止め具を有する
位置決め装置であると、フランジに具備されているボル
ト挿通孔の位置を管端周方向の所定位置に定めるという
所謂孔振りを片手で容易に行うことができる上、孔振り
の精度を高めることも容易である。本発明に係る管端と
フランジとの接合方法によれば、管端にフランジを接合
する場合に、管軸とフランジの一端面との直角度の精度
が高まるのみならず、上記抜き代や孔振りについても精
度が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による位置決め装置に用いられ
るチャックを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例による位置決め装置に用いられ
る他の種類のチャックを示す斜視図である。
【図3】チャックの原理の説明図である。
【図4】チャック爪の説明図である。
【図5】スペーサの断面図である。
【図6】本発明の実施例による接合方法の説明図であ
る。
【図7】本発明の実施例による接合方法の他の説明図で
ある。
【図8】本発明の実施例による接合方法のさらに他の説
明図である。
【図9】3つのチャック爪で管端を保持させた状態の説
明図である。
【図10】接合された管端とフランジとを示す断面図で
ある。
【図11】管軸とフランジの一端面との直角度を求める
ときの従来例の説明図である。
【図12】(a)は管軸とフランジの一端面との直角度
を求めるときの他の従来例の説明図である。(b)は管
軸とフランジの一端面との直角度を求めるときのさらに
他の従来例の説明図である。
【符号の説明】
2 フランジ 5 チャック爪 6 チャック爪動作機構 7 スペーサ 8 フランジ仮止め具 10 管端 25 フランジの中心孔 31,32 溶接 53 突出杆部 54 接触面 55 フランジ当り面 C スペーサの軸長 D1 スペーサの外径 P 複数のチャック爪の共通の軸線上の一点に位置する
中心

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管端に挿入される複数のチャック爪、等
    角度おきに配備された複数の上記チャック爪を共通の軸
    線に対して同一量だけ遠近方向に移動させて複数の上記
    チャック爪における管端内面との接触面を上記軸線上の
    一点を中心とする円周上に位置させるチャック爪動作機
    構および上記軸線に対して直交する仮想平面上に位置し
    て管に外嵌合されたフランジの一端面が当接されるフラ
    ンジ当り面を備えたチャックと、 軸長が上記フランジにおける中心孔の内面の軸長よりも
    短く外径が上記フランジの中心孔の直径よりも短く内径
    が管端の内径と同一かそれより長くかつ複数の上記チャ
    ック爪に外嵌合される円環状のスペーサと、 を有する管端とフランジとの位置決め装置。
  2. 【請求項2】 管に吸着されてチャックのフランジ当り
    面に一端面が当接されたフランジの他端面に当接される
    磁石片でなるフランジ仮止め具を有する請求項1記載の
    管端とフランジとの位置決め装置。
  3. 【請求項3】 チャック爪が、管端に対して挿入されか
    つ管端内面との接触面を備える突出杆部と、この突出杆
    部の基端部から上記接触面に対して直角に延び出たフラ
    ンジ当り面とを備える請求項1または請求項2記載の管
    端とフランジとの位置決め装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の管端とフランジとの位置
    決め装置を用いて位置決めした管端とフランジとの接合
    方法であって、 チャックの複数のチャック爪にスペーサを嵌め込んだ
    後、それらのチャック爪に管端を遊嵌状に挿入するこ
    と、 複数のチャック爪に挿入した管端をスペーサを介してチ
    ャックのフランジ当り面側に押し付けること、 チャックのチャック爪動作機構を操作して複数のチャッ
    ク爪を軸線から遠ざかる方向に移動させることによりそ
    れらのチャック爪により管端を上記軸線と同心上に固定
    すること、 管にフランジを外嵌合すること、を任意の順序で行い、
    次に、 管に外嵌合されているフランジの一端面をチャックのフ
    ランジ当り面に押し付け、その状態で管の外面とフラン
    ジの他端面とを溶接で仮付けし、 この後、フランジが仮付けされた管をチャックから取り
    外し、管の外面とフランジの他端面とを本溶接すること
    と、管端とフランジの中心孔の内面とをスペーサの撤去
    跡空間内で本溶接することとを任意の順序で行うことを
    特徴とする管端とフランジとの接合方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の管端とフランジとの位置
    決め装置を用いて位置決めした管端とフランジとの接合
    方法であって、 チャックの複数のチャック爪にスペーサを嵌め込んだ
    後、それらのチャック爪に管端を遊嵌状に挿入するこ
    と、 複数のチャック爪に挿入した管端をスペーサを介してチ
    ャックのフランジ当り面側に押し付けること、 チャックのチャック爪動作機構を操作して複数のチャッ
    ク爪を軸線から遠ざかる方向に移動させることによりそ
    れらのチャック爪により管端を上記軸線と同心上に固定
    すること、 管にフランジを外嵌合すること、を任意の順序で行い、
    次に、 フランジの一端面をチャックのフランジ当り面に押し付
    けると共に、管に外嵌合されているフランジを管端の回
    りで回転させてフランジに具備されているボルト挿通孔
    を所定位置に定める孔振りを行った後、 仮止め具で仮止めしたフランジの他端面と管の外面とを
    溶接で仮付けし、 この後、フランジが仮付けされた管をチャックから取り
    外すと共に、仮止め具を管から取り外し、管の外面とフ
    ランジの他端面とを本溶接することと、管端とフランジ
    の中心孔の内面とをスペーサの撤去跡空間内で本溶接す
    ることとを任意の順序で行うことを特徴とする管端とフ
    ランジとの接合方法。
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