JPH08109220A - ポリアクリルアミドの製造方法 - Google Patents

ポリアクリルアミドの製造方法

Info

Publication number
JPH08109220A
JPH08109220A JP24653394A JP24653394A JPH08109220A JP H08109220 A JPH08109220 A JP H08109220A JP 24653394 A JP24653394 A JP 24653394A JP 24653394 A JP24653394 A JP 24653394A JP H08109220 A JPH08109220 A JP H08109220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymerization
monomer
agent compound
present
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24653394A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Hironaka
孝 弘中
Saburo Takenouchi
三郎 竹之内
Masahiro Ochi
将博 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP24653394A priority Critical patent/JPH08109220A/ja
Publication of JPH08109220A publication Critical patent/JPH08109220A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 アクリルアミドを主成分とする単量体の10
〜35重量%の水溶液を重合させるにあたり、単量体に
対して、100〜5000ppmのアゾ系触媒、5
〜100ppmの酸化剤化合物、及び前記酸化剤化合
物に対して0.2〜0.5モル倍の還元剤化合物を存在
させることを特徴とするポリアクリルアミドの製造方
法。 【効果】 高分子量のポリアクリルアミドを効率よく製
造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリアクリルアミドの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアクリルアミドの好適な製造方法と
しては、アクリルアミドをアゾ系触媒の存在下で重合す
る方法が知られている。しかしながら、アゾ系触媒の場
合、一般に比較的低温条件での重合速度が遅くなるなど
の問題がある。そこで、特公昭47−26430号公報
には、アゾ系触媒とともにレドックス触媒を共存させる
改良方法が提案されている。このレドックス触媒は、通
常、酸化剤化合物と還元剤化合物を当量程度組み合わせ
て使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリアクリルアミドの
工業的な生産性を高めるためには、ある程度高い濃度の
単量体水溶液を重合させる方が有利である。また、アク
リルアミドの重合反応は、発熱反応であり、高濃度の単
量体水溶液を重合させる場合は、なるべく低い温度で重
合を開始させた方が一定品質のポリマーが得られやす
い。しかしながら、前記で例示したような従来技術にお
いては、かかる条件下で所望の物性を有する高分子量の
水溶性ポリマーを効率よく製造する方法は未だ十分とは
いえない状況にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記実情
に鑑み、アクリルアミド水溶液の重合に際し、高い単量
体濃度で、かつ、重合開始温度を低くしても、優れた性
能のポリマーを効率よく製造することができる方法につ
いて鋭意検討した結果、アゾ系触媒に特定量の酸化剤化
合物と還元剤化合物を併用することにより、この目的が
達成されることを見い出し本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、アクリルアミ
ドを主成分とする単量体の10〜35重量%の水溶液を
重合させるにあたり、単量体に対して、100〜50
00ppmのアゾ系触媒、5〜100ppmの酸化剤
化合物、及び前記酸化剤化合物に対して0.2〜0.
5モル倍の還元剤化合物を存在させることを特徴とする
ポリアクリルアミドの製造方法に存する。以下、本発明
を詳細に説明する。
【0006】本発明で使用されるアゾ系触媒としては、
例えば、2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩
酸塩、アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス
(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、
1,1−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)な
どがあげられ、特に、2,2−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)塩酸塩が好ましい。このアゾ化合物の添加量
は、単量体に対して100〜5000ppm、好ましく
は400〜1500ppmであり、添加量があまり少な
いと重合が良好に行なわれず、また、あまり多すぎると
得られるポリマーの分子量が低下するので好ましくな
い。
【0007】酸化剤化合物としては、具体的には例えば
過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどの過硫酸塩、
臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムおよび塩素酸ナトリ
ウム、塩素酸カリウム等の臭素酸塩あるいは塩素酸塩;
過ホウ酸ナトリウム;炭酸化ナトリウム;過酸化水素;
および、過酸化ベンゾイル、ジタ−シャリ−ブチルパー
オキサイドなどの有機パーオキシ化合物を挙げることが
できる。酸化剤化合物の添加量は、モノマーに対して5
〜100ppm、好ましくは10〜50ppm、特に好
ましくは10〜30ppmであり、添加量があまり少な
いと重合が良好に行なわれず、また、あまり多すぎると
得られるポリマーの分子量が低下するので好ましくな
い。
【0008】還元剤化合物としては、具体的には例えば
硫酸第1鉄、塩化第1鉄、重亜硫酸ナトリウム、メタ亜
硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硝酸塩等の無
機化合物およびスルフィン基、第3アミノ基、ヒドラジ
ン基などの基を含む有機化合物(例えばトルエンスルフ
ィン酸、ジメチルアニリン、フェニルヒドラジン等)を
挙げることができる。このうち、無機還元剤の方が、通
常、重合速度および重合率の点から望ましい。還元剤化
合物の添加量は、酸化剤化合物の添加量に対して、0.
2〜0.5モル倍、好ましくは0.2〜0.4モル倍で
あり、添加量があまり少ないと重合が良好に行なわれ
ず、また、あまり多すぎると得られるポリマーの分子量
が低下するので好ましくない。
【0009】本発明の方法において使用される単量体は
アクリルアミドを主成分とするものであり、アクリルア
ミド単独またはアクリルアミドとこれと共重合可能な単
量体との混合物である。単量体混合物を使用する場合、
全単量体中のアクリルアミドの割合は、通常50モル%
以上、好ましくは70モル%以上である。アクリルアミ
ドと共重合可能な単量体としては、具体的には、たとえ
ばメタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸または
これらのエステル化物(例えばメチル、エチル、ブチル
エステル);アミノアルキルアクリレートまたはアミノ
アルキルまたはアミノアルキルメタクリレート(あるい
はこれらの塩あるいはこれらの第4級アンモニウム
塩);アクリロニトリル、酢酸ビニル、などを挙げるこ
とができる。このうち、特にアクリル酸が共重合成分と
して望ましく、例えば、アクリルアミドを70〜99モ
ル%、アクリル酸30〜1モル%の単量体混合物が例示
される。
【0010】また、単量体の濃度は、10〜35重量
%、好ましくは20〜30重量%である。単量体濃度が
あまり高いと重合中に高温となり得られるポリマーの品
質が低下し、また、あまり、低いとポリマーの乾燥が大
変なので好ましくない。本発明における上述の触媒成分
等の重合系内への添加順序は、通常、還元剤を最後に添
加するのが好ましく、例えば、アゾ系触媒、酸化剤、次
いで、還元剤の順で添加される。
【0011】本発明での重合温度は、通常−10〜10
0℃であり、重合開始温度は、例えば20℃以下、好ま
しくは10℃以下とするのがよい。本発明では重合開始
の温度を低くしても、重合が良好に進行する。重合時間
は通常、0.5〜10時間程度である。
【0012】本発明を実施するには、例えば、密閉型の
重合槽にモノマー水溶液を仕込み、窒素ガスを吹き込み
水溶液中の溶存酸素を除去した後、本発明の触媒を水溶
液として添加して重合を行う。重合が終了したのちのポ
リマーはゲル状物であり、次いで、常法に従って平均粒
径1〜10mmに挽粒し、更に、この粒状物を含水率1
0重量%以下まで乾燥処理して製品とする。
【0013】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない
限り以下の例に限定されるものではない。 実施例1〜13及び比較例1〜2 50重量%アクリルアミド水溶液4.51kg、30重
量%アクリル酸ソーダ水溶液2.48kg及び水5.0
1kgを、15Lの密閉型重合槽に仕込んだ。窒素ガス
0.2m3 を水溶液中に吹き込み完全に脱気した後、液
温10℃にて先ず、2,2−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)塩酸塩500ppmを添加し、次いで、酸化剤
(過硫酸アンモニウム)と還元剤(硫酸第1鉄)を表−
1に示したようにモル比を変えて、順次添加混合し放置
して重合を行った。重合後、ゲル状のポリマーを押し出
し造粒機にて平均粒径2.5mmに造粒し、次いで粒状
物を100℃の熱風により2時間乾燥処理した。このよ
うにして得た粒状ポリマーについて、粘度及び水溶液の
溶状を測定した結果を表−1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】1)添加量 単量体に対する重合割合を示す。 2)粘度 4重量%塩化ナトリウム水溶液にポリマーを添加し、
0.5重量%ポリマー溶液とした後、ブルックフィール
ド型粘度計にて25℃、ローターNo2、60rpmの
条件で測定した。 3)水溶液の溶状 0.1重量%ポリマー水溶液とした後、目開き177μ
mのJIS規格の篩にて濾過して残った未溶解物の重量
を測定した。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、高濃度の単量体水溶液
を比較的低い温度が重合を開始しても、効率よく高分子
量のポリアクリルアミドを製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリルアミドを主成分とする単量体の
    10〜35重量%の水溶液を重合させるにあたり、単量
    体に対して、100〜5000ppmのアゾ系触媒、
    5〜100ppmの酸化剤化合物、及び前記酸化剤
    化合物に対して0.2〜0.5モル倍の還元剤化合物を
    存在させることを特徴とするポリアクリルアミドの製造
    方法。
JP24653394A 1994-10-12 1994-10-12 ポリアクリルアミドの製造方法 Pending JPH08109220A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24653394A JPH08109220A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 ポリアクリルアミドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24653394A JPH08109220A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 ポリアクリルアミドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08109220A true JPH08109220A (ja) 1996-04-30

Family

ID=17149830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24653394A Pending JPH08109220A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 ポリアクリルアミドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08109220A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001641A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Daiyanitorikkusu Kk アクリル系重合体の製造方法
CN102372806A (zh) * 2010-08-23 2012-03-14 中国石油化工股份有限公司 用于合成驱油用聚丙烯酰胺的引发剂组合物
CN110452322A (zh) * 2018-05-08 2019-11-15 上海芮津化工科技发展有限公司 一种聚丙烯酰胺及其共聚物的合成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001641A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Daiyanitorikkusu Kk アクリル系重合体の製造方法
CN102372806A (zh) * 2010-08-23 2012-03-14 中国石油化工股份有限公司 用于合成驱油用聚丙烯酰胺的引发剂组合物
CN110452322A (zh) * 2018-05-08 2019-11-15 上海芮津化工科技发展有限公司 一种聚丙烯酰胺及其共聚物的合成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3093351B2 (ja) 塩化ビニルの懸濁重合用分散安定剤、その製造法及び塩化ビニルの懸濁重合法
JP3640415B2 (ja) ポリテトラフルオルエチレンミクロパウダー及びそれらの製造方法と使用法
US3969329A (en) Process for producing high molecular weight acrylamide water-soluble polymers by controlling the viscosity of the polymerization reaction medium with a water-miscible organic solvent
JP3218396B2 (ja) 塩化ビニル重合用重合体乳化剤
JPH08109220A (ja) ポリアクリルアミドの製造方法
JP4632665B2 (ja) 重合反応の間の有機開始剤及び保護コロイドの同時計量供給
JP2002155108A (ja) ビニルピロリドン重合体の製造方法
JP3101714B1 (ja) 可逆的な親水性−疎水性変化を示す共重合体及びその製造方法
JP3869898B2 (ja) アクリルアミド系重合体分散液の製造方法
US5849831A (en) Process for producing vinyl resin
JPH0653772B2 (ja) 水溶性ポリマーゲルの製造方法
JPH10316705A (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JPH0145487B2 (ja)
JPS59136301A (ja) 懸濁重合安定剤
JPH03290402A (ja) 塩化ビニル系モノマーの懸濁重合用分散安定剤
JP3364092B2 (ja) 炭素−炭素二重結合を有する化合物の重合制御方法
JPS5933312A (ja) N−ビニルカルボン酸アミドの重合方法
JP2003306506A (ja) アクリルアミド系水溶性高分子重合体の製造法
JP4495834B2 (ja) アクリルアミド系重合体組成物およびその製造方法
US5342906A (en) Method for the suspension polymerization of vinyl chloride monomer
US4003962A (en) Method of preparing an easy processing polyvinyl halide by an in-process reaction
JPH09302022A (ja) 水溶性重合体の製造方法
JPS5947685B2 (ja) 塩化ビニル共重合体の製造方法
JPH1045813A (ja) 塩化ビニル系重合体の製造法
JPH0676458B2 (ja) ポリn−ビニルホルムアミドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040316