JPH08107642A - 電動機の固定子 - Google Patents

電動機の固定子

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JPH08107642A
JPH08107642A JP24273694A JP24273694A JPH08107642A JP H08107642 A JPH08107642 A JP H08107642A JP 24273694 A JP24273694 A JP 24273694A JP 24273694 A JP24273694 A JP 24273694A JP H08107642 A JPH08107642 A JP H08107642A
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JP
Japan
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stator
stator core
slot
insulating paper
electric motor
Prior art date
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Pending
Application number
JP24273694A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Hasegawa
武彦 長谷川
Tadahito Igami
忠人 居上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP24273694A priority Critical patent/JPH08107642A/ja
Publication of JPH08107642A publication Critical patent/JPH08107642A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁鋼板よりなる固定子コアシートを積層し
た固定子鉄心のスロット内に絶縁紙を介して銅線などの
導体が巻線された固定子を有する電動機において、電動
機の特性を落とすことなくまた組立性,コスト性にも影
響を与えることなく電動機の漏れ電流を低減させること
ができる固定子を提供することを目的とする。 【構成】 前記目的を達成するため、本発明は固定子コ
アシートのスロット内の形状を複数の凹凸状とし、これ
を積層した電動機の固定子鉄心を提供する。また、前記
目的を達成するため固定子コアシートのスロット内の複
数の凹凸状の位置を変えた固定子コアシートを積層する
際に、同じ形状の固定子コアシートが連続しないように
積層した電動機の固定子鉄心を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機固定子のスロッ
ト内絶縁構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、エアコンファンモータや洗濯機モ
ータは電動機固定子を樹脂などでモールドしたモールド
モータが主流となっている。モールドモータの利点は、
固定子の外周部を鋼板ブラケットで覆った鋼板モータに
比べて防振,防音性に優れ、絶縁性,防水性にも優れて
いる。しかしながら近年、地球環境保護の動きが高まる
中、リサイクル性がないモールドモータよりリサイクル
性のある鋼板モータへ移動する動きが高まってきてお
り、脱モールド化の動きが強くなってきている。
【0003】一般に電動機固定子のスロット構造はモー
ルドモータ,鋼板モータとも同じであり、その形状は各
メーカにより様々な形状があるが、図6に示すように固
定子鉄心のスロット表面は起伏のないフラットな面で構
成されている。この固定子鉄心の1スロット内の構成を
図7に示す。
【0004】図7において、2はスロット内導体、3は
絶縁紙、5は固定子鉄心である。スロット内導体と固定
子鉄心とは絶縁をほどこす必要があり、図7に示すよう
に一般にポリエチレンテレフタレートなどの絶縁紙を介
して絶縁されている。
【0005】しかしながら従来の電動機においては、ス
ロット内導体と固定子鉄心を絶縁しても導体と固定子鉄
心間には浮遊静電容量が存在し、高周波に対しては絶縁
性が小さくなり漏れ電流が発生する。商用の50,60
Hzでモータを駆動させる場合はほとんど問題になること
はないが、インバータなどのPWM制御による電動機の
高周波運転を行う場合は、この漏れ電流が大きく問題に
なってくる。
【0006】また、モールドモータいおいては固定子外
周が樹脂で覆われて絶縁されているため、漏れ電流が問
題となることはほとんどないが、鋼板モータにおいては
固定子外周が鋼板ブラケットと接触しているため、人体
への影響がないよう電気用品取締法に規定されている値
以内に収まるように対策が必要になってくる。
【0007】この漏れ電流を低減させる従来の方法とし
てスロット内有効面積に対する導体の面積、すなわちス
ペースファクタを低減させる方法や、実願昭59−19
4826にあるように、電動機の固定子とブラケットの
間に絶縁板を介在させることにより、絶縁性を高める方
法や絶縁紙の厚みを厚くしたり絶縁紙を2枚重ねて対策
する方法がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、電動機の特性に大きく影響したり、コスト
性,組立性などに問題が生じてしまう結果となる。たと
えば、前述のスペースファクタを低減させる方法におい
ては、電動機の特性に大きく影響を与え、電動機の効率
を低下させてしまう結果となる。また、電動機の固定子
と鋼板ブラケットの間に絶縁板を介在させることによ
り、絶縁性を高める方法においてはコスト,組立性など
に問題が生ずる。また、絶縁紙の厚みを厚くしたり絶縁
紙を2枚重ねて対策する方法においては、あまり効果が
期待できない。
【0009】この理由について、図8を参照にして説明
する。図8は絶縁紙を2枚重ねて対策した場合の1スロ
ット内の構造を示しており、絶縁紙が1枚の時と比べ絶
縁紙を2枚重ねることにより導体と固定子スロット間の
距離が大きくなり、浮遊静電容量は低下すると考えられ
る。しかしながら、一般に絶縁紙の誘電率は空気の誘電
率より大きく、スロット内の絶縁紙の量を多くすること
による誘電率の増加が生じ、結果的にあまり効果が期待
できないという問題点を有していた。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、モータの特性に大きな影響を与えず、固定子とブラ
ケット間に絶縁板を用いることなくコスト,組立性に優
れた漏れ電流の少ない電動機の固定子を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電動機固定子は、固定子鉄心と絶縁紙の接触
面に絶縁紙側もしくは固定子鉄心側に複数の凹凸を持つ
構造となっており、絶縁紙と固定子の接触面積を低減さ
せることにより、漏れ電流を低減させることを目的とす
る。
【0012】
【作用】この構成によって、電動機特性にほとんど影響
を与えることなく、かつコスト性,組立性を悪化させる
ことなく漏れ電流を低減することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0014】一般に漏れ電流は、スロット内の導体と固
定子鉄心間の浮遊静電容量の存在が原因となって起こ
る。したがって漏れ電流の原理はコンデンサの原理と同
じと考えられ、漏れ電流をi(A)、周波数をf(H
z)、静電容量をC(F)、電圧をV(V)とおくと、
i=2πfCVで表される。すなわち、静電容量Cに比
例するので漏れ電流を低減させるにはCを低減させれば
よい。
【0015】スロット内の浮遊静電容量Cを計算で導き
出すことは困難であるが、一般にスロット内導体の線
径,導体断面積,スペースファクタなどに関係する。ま
た、固定子側のスロット形状や、スロット内絶縁紙の誘
電率にも関係する。浮遊静電容量Cを低減させるには、
スロット内導体と固定子鉄心との距離を大きくとった
り、導体と絶縁紙および絶縁紙と固定子鉄心との接触面
積を小さくすればよい。そこで、図1(a)に本発明の
固定子コアシートと図1(b)にそれを用いた固定子の
スロット内構成例、および図4(a)に本発明の絶縁紙
構造図と図4(b)にそれを用いた固定子のスロット内
構造図を示す。
【0016】図1(a)の固定子コアシートはスロット
内部に複数の凹凸を有しており、絶縁紙と固定子鉄心と
の接触面積が従来のものと比べて大幅に低減されてい
る。また、絶縁紙と固定子鉄心の接触していない部分も
従来のものと比べて導体と固定子との距離が長くなって
いる。したがって、従来のスロット構造のものに比べて
大幅に浮遊静電容量が低減でき漏れ電流も低減できる。
さらに、この固定子コアシートが同一形状のものを積層
した固定子鉄心を図2に、また固定子コアシートスロッ
ト内の形状の複数の凹凸状の位置を変えた固定子コアシ
ートを同じスロット内の形状が連続しないように積層し
た固定子鉄心を図3に示す。これより、図3に示す固定
子鉄心とすることにより固定子鉄心のスロット内の積層
方向にも凹凸が設けることができ、より大きな漏れ電流
の低減が期待できる。
【0017】同じように、図4(a)の絶縁紙は絶縁紙
表面に複数の凹凸を有しており、絶縁紙と固定子鉄心と
の接触面積が低減されていることと、導体と固定子鉄心
との距離が長くなっていることから浮遊静電容量の低減
ができる。また、これは絶縁紙表面に小さな複数の凹凸
を有する構造から、絶縁紙を2枚重ねる方法と比べ誘電
率をさほど大きくすることはなく浮遊静電容量の低減が
できる。
【0018】また、図5に示すように複数の凹凸を有す
る固定子鉄心と絶縁紙を両方組み合わせて構成する固定
子のスロット構造とすることにより、さらに大きく静電
容量の低減が図れる。
【0019】これら固定子鉄心および絶縁紙に有する凹
凸は、スロット内面積にほとんど影響をおよぼさず、ま
たスロット内に導体を挿入した後の絶縁紙にかかる応力
に対して絶縁紙が変形しないように、導体の線型に比べ
て十分小さくすることが望ましい。
【0020】これらの方法により、固定子スロット内の
構造のみによりモータの特性にほとんど影響を与えず、
組立性,コスト性に優れた漏れ電流低減に効果的な電動
機の固定子スロット内構造を提供することができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は、インバータなど
のPWM制御における高周波運転の鋼板モータにおいて
も、漏れ電流の少ないモータとすることができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例における固定子コアシ
ート図 (b)本発明の一実施例における固定子コアシートを用
いた固定子のスロット内構造図
【図2】本発明の一実施例における固定子鉄心のスロッ
ト内構造図
【図3】本発明の一実施例における固定子鉄心のスロッ
ト内構造図
【図4】(a)本発明の一実施例における絶縁紙構造図 (b)本発明の一実施例における絶縁紙を用いた固定子
のスロット内構造図
【図5】本発明の一実施例における固定子コアシートと
絶縁紙を用いた固定子のスロット内構造図
【図6】従来の固定子コアシート図
【図7】従来の固定子のスロット内構造図
【図8】従来の漏れ電流の低減方法として絶縁紙2枚重
ねた時の固定子のスロット内構造図
【符号の説明】
1 本発明の固定子鉄心 2 スロット内導体 3 従来の絶縁紙 4 本発明の絶縁紙 5 従来の固定子鉄心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁鋼板よりなる固定子コアシートを積層
    した固定子鉄心のスロット内に、絶縁紙を介して導体が
    挿入された電動機の固定子において、前記固定子コアシ
    ートのスロット内の形状を複数の凹凸状とし、前記固定
    子コアシートを積層し固定子鉄心としたことを特徴とし
    た電動機の固定子。
  2. 【請求項2】電磁鋼板よりなる固定子コアシートを積層
    した固定子鉄心のスロット内に、絶縁紙を介して導体が
    挿入された電動機の固定子において、少なくとも隣接す
    るスロットにおいて、固定子コアシートスロット内の形
    状の複数の凹凸状の位置を変えるとともに、前記固定子
    コアシートを積層する際に同じスロット内の形状が連続
    しないように積層した電動機の固定子。
  3. 【請求項3】積層された固定子鉄心のスロット内に、絶
    縁紙を介して導体が挿入された電動機の固定子のスロッ
    ト内絶縁構造において、固定子スロット内絶縁紙の両面
    および片面に複数の凹凸を設けた絶縁紙を使用したこと
    を特徴とした電動機の固定子。
JP24273694A 1994-10-06 1994-10-06 電動機の固定子 Pending JPH08107642A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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