JPH0810742Y2 - 給湯器の排気フード - Google Patents
給湯器の排気フードInfo
- Publication number
- JPH0810742Y2 JPH0810742Y2 JP1991113573U JP11357391U JPH0810742Y2 JP H0810742 Y2 JPH0810742 Y2 JP H0810742Y2 JP 1991113573 U JP1991113573 U JP 1991113573U JP 11357391 U JP11357391 U JP 11357391U JP H0810742 Y2 JPH0810742 Y2 JP H0810742Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust passage
- exhaust
- outlet
- passage
- combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Chimneys And Flues (AREA)
- Housings, Intake/Discharge, And Installation Of Fluid Heaters (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、騒音対策を施した給
湯器の排気フードに関する。
湯器の排気フードに関する。
【0002】
【従来の技術】給湯器の騒音としては、燃焼音と風切音
等によるものが大半であるが、風切音は音圧低減用の吸
音材等で吸収低減させることが可能であるけれども燃焼
音の低減は従来より困難とされていた。
等によるものが大半であるが、風切音は音圧低減用の吸
音材等で吸収低減させることが可能であるけれども燃焼
音の低減は従来より困難とされていた。
【0003】しかし、燃焼排ガスの騒音エネルギーを2
分し、排ガス経路に差をもたせて互いに干渉させること
により燃焼音は打ち消し合って減少する。
分し、排ガス経路に差をもたせて互いに干渉させること
により燃焼音は打ち消し合って減少する。
【0004】そこで、従来の技術としては、たとえば、
実開平2−144366号公報に示され、かつ、図4に
その要部が詳示されているように、熱交換器の上部から
トップ部102の出口103に至る排気通路に隔壁11
1,112を設けて排気通路の出口寄りの部分だけに主
排気通路104、副排気通路105と開口部110を形
成した構造のものがある(なお、符号は図4に付したも
のによる)。
実開平2−144366号公報に示され、かつ、図4に
その要部が詳示されているように、熱交換器の上部から
トップ部102の出口103に至る排気通路に隔壁11
1,112を設けて排気通路の出口寄りの部分だけに主
排気通路104、副排気通路105と開口部110を形
成した構造のものがある(なお、符号は図4に付したも
のによる)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の技術にあっ
ては、排気通路の出口寄りだけを主排気通路104と副
排気通路105に区画しているから、主排気通路104
と副排気通路105を通過する燃焼排ガスの量がA,
B,Cの間隙寸法によって大きく左右されるために、2
分された燃焼排ガス量の均等化は困難であった。
ては、排気通路の出口寄りだけを主排気通路104と副
排気通路105に区画しているから、主排気通路104
と副排気通路105を通過する燃焼排ガスの量がA,
B,Cの間隙寸法によって大きく左右されるために、2
分された燃焼排ガス量の均等化は困難であった。
【0006】また、主排気通路104と副排気通路10
5をトップ部102の出口103の近くで合流させ、合
流部107と出口103がそのまま直に通じているか
ら、トップ部102の出口103の前後で衝突する燃焼
排ガスのほんの一部は出口103に近い合流部107で
干渉するが、燃焼排ガスの殆どは出口103を出たトッ
プ部102の外で始めて干渉するにすぎないため、経路
差はあっても前記燃焼排ガスの配分の均等化の困難性と
相まって騒音の低減は全く期待できないものであった。
5をトップ部102の出口103の近くで合流させ、合
流部107と出口103がそのまま直に通じているか
ら、トップ部102の出口103の前後で衝突する燃焼
排ガスのほんの一部は出口103に近い合流部107で
干渉するが、燃焼排ガスの殆どは出口103を出たトッ
プ部102の外で始めて干渉するにすぎないため、経路
差はあっても前記燃焼排ガスの配分の均等化の困難性と
相まって騒音の低減は全く期待できないものであった。
【0007】この考案は、従来の技術の有する斯かる問
題点に鑑み、燃焼排ガスの騒音エネルギーを略均等に2
分し、これらの波長に位相差をもたせて互いに干渉させ
ることにより騒音を効果的に低減する給湯器の排気フー
ドの提供を目的としている。
題点に鑑み、燃焼排ガスの騒音エネルギーを略均等に2
分し、これらの波長に位相差をもたせて互いに干渉させ
ることにより騒音を効果的に低減する給湯器の排気フー
ドの提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案の給湯器の排気フードは実施例に対応する
図1〜図3に示されているように、熱交換器1の上部か
らトップ部2の出口3に至る排気通路を長さの異なる2
つの排気通路に分割して略同一の騒音エネルギーに2分
する通路長の異なる前側排気通路4と後側排気通路5に
形成し、該前側排気通路4と後側排気通路5をトップ部
2の出口3の手前において異なる通路長のもとに合流さ
せ、合流後の排気路6を出口3に導いたことを特徴とし
ている。
に、この考案の給湯器の排気フードは実施例に対応する
図1〜図3に示されているように、熱交換器1の上部か
らトップ部2の出口3に至る排気通路を長さの異なる2
つの排気通路に分割して略同一の騒音エネルギーに2分
する通路長の異なる前側排気通路4と後側排気通路5に
形成し、該前側排気通路4と後側排気通路5をトップ部
2の出口3の手前において異なる通路長のもとに合流さ
せ、合流後の排気路6を出口3に導いたことを特徴とし
ている。
【0009】
【作用】この考案の給湯器の排気フードは前記のように
構成したから、前側排気通路4と後側排気通路5を略同
一の騒音エネルギーに2分されて流れる燃焼排ガスは、
トップ部2の出口3の手前の合流部7において略同一の
騒音エネルギーのもとに波長に位相差をもたせて混ざり
合い互いに干渉して燃焼音を打ち消し合うため、排気路
6を経て出口3から外部に放出される燃焼排ガスの騒音
は著しく減少する。
構成したから、前側排気通路4と後側排気通路5を略同
一の騒音エネルギーに2分されて流れる燃焼排ガスは、
トップ部2の出口3の手前の合流部7において略同一の
騒音エネルギーのもとに波長に位相差をもたせて混ざり
合い互いに干渉して燃焼音を打ち消し合うため、排気路
6を経て出口3から外部に放出される燃焼排ガスの騒音
は著しく減少する。
【0010】
【実施例】以下この考案による給湯器の排気フードの実
施例について図面を参照して説明する。
施例について図面を参照して説明する。
【0011】図1〜図3において、1はフィンアンドチ
ューブ型の熱交換器で、内胴8の上部に備えられてい
る。なお、内胴8の下部にガスバーナを設置して前記熱
交換器1を加熱する燃焼室9を内胴8の下方部とで形成
するインナーケース10が接続されている。
ューブ型の熱交換器で、内胴8の上部に備えられてい
る。なお、内胴8の下部にガスバーナを設置して前記熱
交換器1を加熱する燃焼室9を内胴8の下方部とで形成
するインナーケース10が接続されている。
【0012】2は前記熱交換器1の上部に接続された排
気フードFのトップ部で、該トップ部2には燃焼排ガス
の出口3が横向きに開口されている。
気フードFのトップ部で、該トップ部2には燃焼排ガス
の出口3が横向きに開口されている。
【0013】4及び5は前記排気フードFの熱交換器1
の上部からトップ部2の出口3に至る排気通路を長さの
異なる2つの排気通路に分割して形成された前側排気通
路及び後側排気通路で、該前側排気通路4と後側排気通
路5は中間仕切板11とガイド板12とにより熱交換器
1の上部からトップ部2の出口3の手前の合流部7まで
を流れる燃焼排ガスが2分されて略同一の騒音エネルギ
ーのもとにその波長に一定の位相差が生じる異なる通路
長に迂回して形成されている。
の上部からトップ部2の出口3に至る排気通路を長さの
異なる2つの排気通路に分割して形成された前側排気通
路及び後側排気通路で、該前側排気通路4と後側排気通
路5は中間仕切板11とガイド板12とにより熱交換器
1の上部からトップ部2の出口3の手前の合流部7まで
を流れる燃焼排ガスが2分されて略同一の騒音エネルギ
ーのもとにその波長に一定の位相差が生じる異なる通路
長に迂回して形成されている。
【0014】前記異なる通路長の前側排気通路4と後側
排気通路5はトップ部2の出口3の手前の合流部7で合
流され、合流後の排気路6はノーズ部13を通して出口
3に導かれている。なお、実施例では排気路6が前記ノ
ーズ部13で絞られているが、必ずしも絞る必要はな
い。
排気通路5はトップ部2の出口3の手前の合流部7で合
流され、合流後の排気路6はノーズ部13を通して出口
3に導かれている。なお、実施例では排気路6が前記ノ
ーズ部13で絞られているが、必ずしも絞る必要はな
い。
【0015】また、前側排気通路4と後側排気通路5の
流速の早い所に耐熱性を有する音圧低減用の吸音材14
を貼設している。
流速の早い所に耐熱性を有する音圧低減用の吸音材14
を貼設している。
【0016】なお、図中、15は内胴8の外面に巻回し
て熱交換器1に配管した給水管、16は熱交換器1から
の給湯管である。
て熱交換器1に配管した給水管、16は熱交換器1から
の給湯管である。
【0017】前記構成において、熱交換器1の上部から
トップ部2の出口3に至る排気通路の熱交換器1の直上
から合流部7までが略同一の騒音エネルギーのもとに波
長に一定の位相差を生じさせる異なる通路長の各々独立
した前側排気通路4と後側排気通路5とに形成されてい
るから、燃焼排ガスの騒音エネルギーは確実に2分さ
れ、かつ、これらの波長に一定の位相差を生じさせる。
トップ部2の出口3に至る排気通路の熱交換器1の直上
から合流部7までが略同一の騒音エネルギーのもとに波
長に一定の位相差を生じさせる異なる通路長の各々独立
した前側排気通路4と後側排気通路5とに形成されてい
るから、燃焼排ガスの騒音エネルギーは確実に2分さ
れ、かつ、これらの波長に一定の位相差を生じさせる。
【0018】そして、前記前側排気通路4と後側排気通
路5はトップ部2の出口3の手前の合流部7で異なる通
路長のもとに合流しているから、略同一の騒音エネルギ
ーを有する2分された燃焼排ガスが合流部7においてそ
の波長に位相差をもたせて混ざり合い互いに干渉して燃
焼音を打ち消し合う。
路5はトップ部2の出口3の手前の合流部7で異なる通
路長のもとに合流しているから、略同一の騒音エネルギ
ーを有する2分された燃焼排ガスが合流部7においてそ
の波長に位相差をもたせて混ざり合い互いに干渉して燃
焼音を打ち消し合う。
【0019】合流後の排気路6は出口3に導かれている
から、2分された燃焼排ガスは干渉して合流後、排気路
6を経て出口3から外部に放出される。
から、2分された燃焼排ガスは干渉して合流後、排気路
6を経て出口3から外部に放出される。
【0020】なお、実施例のように排気路6をノーズ部
13で絞ると、その上流を流れる燃焼排ガスの配分が通
路形成部品等の寸法のバラツキによる影響を受けず、し
かも、2分された燃焼排ガスのすべてがもれなく充分に
干渉する。
13で絞ると、その上流を流れる燃焼排ガスの配分が通
路形成部品等の寸法のバラツキによる影響を受けず、し
かも、2分された燃焼排ガスのすべてがもれなく充分に
干渉する。
【0021】また、この考案の上記騒音低減手段によっ
て160Hz付近の音は低減できるが、1KHz付近の
音圧が微増する。したがって、実施例のように前側排気
通路4と後側排気通路5の流速の早い所に耐熱性をもつ
音圧低減用の吸音材14を貼設すると、1KHz付近の
音圧も低減できる。
て160Hz付近の音は低減できるが、1KHz付近の
音圧が微増する。したがって、実施例のように前側排気
通路4と後側排気通路5の流速の早い所に耐熱性をもつ
音圧低減用の吸音材14を貼設すると、1KHz付近の
音圧も低減できる。
【0022】
【考案の効果】この考案の給湯器の排気フードによれ
ば、長さの異なる2つの排気通路に燃焼排ガスの騒音エ
ネルギーを2分して流し、これを異なる通路長のもとに
合流させ略同一の騒音エネルギーのもとに波長に位相差
をもたせて互いに干渉させることにより燃焼音を打ち消
し合うから、従来より困難とされていた燃焼排ガスの燃
焼音が効果的に低減できる。
ば、長さの異なる2つの排気通路に燃焼排ガスの騒音エ
ネルギーを2分して流し、これを異なる通路長のもとに
合流させ略同一の騒音エネルギーのもとに波長に位相差
をもたせて互いに干渉させることにより燃焼音を打ち消
し合うから、従来より困難とされていた燃焼排ガスの燃
焼音が効果的に低減できる。
【0023】実施例のように合流後の排気路6をノーズ
部で絞ると、その上流を流れる燃焼排ガスの配分が通路
形成部品等の寸法のバラツキによる影響を受けないた
め、燃焼排ガスの騒音エネルギーの2分が確実に行える
とともに、その干渉も充分に行えて騒音低減効果はより
高められる。
部で絞ると、その上流を流れる燃焼排ガスの配分が通路
形成部品等の寸法のバラツキによる影響を受けないた
め、燃焼排ガスの騒音エネルギーの2分が確実に行える
とともに、その干渉も充分に行えて騒音低減効果はより
高められる。
【0024】また、流速の早い所にだけ吸音材を貼設す
ると、微増する1KHz付近の音圧を低下させることが
でき全体的な騒音が低下する。
ると、微増する1KHz付近の音圧を低下させることが
でき全体的な騒音が低下する。
【図1】この考案による給湯器の排気フードを備えた胴
体の一部切欠正面図である。
体の一部切欠正面図である。
【図2】胴体の側面図である。
【図3】要部だけの拡大断面図である。
【図4】従来例の要部だけの断面図である。
1 熱交換器 2 トップ部 3 出口 4 前側排気通路 5 後側排気通路 6 排気路
Claims (1)
- 【請求項1】 熱交換器の上部からトップ部の出口に至
る排気通路を長さの異なる2つの排気通路に分割して略
同一の騒音エネルギーに2分する通路長の異なる前側排
気通路と後側排気通路に形成し、該前側排気通路と後側
排気通路をトップ部の出口の手前において異なる通路長
のもとに合流させ、合流後の排気路を出口に導いたこと
を特徴とする給湯器の排気フード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991113573U JPH0810742Y2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 給湯器の排気フード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991113573U JPH0810742Y2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 給湯器の排気フード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0561633U JPH0561633U (ja) | 1993-08-13 |
JPH0810742Y2 true JPH0810742Y2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=14615669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991113573U Expired - Lifetime JPH0810742Y2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 給湯器の排気フード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0810742Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7296615B2 (ja) * | 2019-01-29 | 2023-06-23 | 株式会社パロマ | 給湯器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2723256B2 (ja) * | 1988-08-17 | 1998-03-09 | 松下電器産業株式会社 | ガス給湯器 |
-
1991
- 1991-12-28 JP JP1991113573U patent/JPH0810742Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0561633U (ja) | 1993-08-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0810742Y2 (ja) | 給湯器の排気フード | |
JP5061009B2 (ja) | 潜熱回収式熱源機 | |
JP2008138992A (ja) | 潜熱回収型給湯器 | |
JP3527841B2 (ja) | 蒸気発生器 | |
JP2632005B2 (ja) | 吸収冷凍機用発生器 | |
JP6529422B2 (ja) | 給湯装置 | |
JPH0533883Y2 (ja) | ||
JP2001106150A (ja) | 鞍乗り型車両用の温風排出構造 | |
JP2506612Y2 (ja) | 燃焼装置の排気部構造および、その排気部構造を備えた給湯機または給湯付風呂釜 | |
JPH0810741Y2 (ja) | 燃焼装置の排気部構造 | |
JPH09112884A (ja) | 燃焼装置 | |
JP3716095B2 (ja) | 石炭焚燃焼装置 | |
JPS5941283Y2 (ja) | 消音装置 | |
JPH0636365Y2 (ja) | フアンコイルユニット用定流量弁 | |
JP2509347Y2 (ja) | 給湯器付風呂釜の消音装置 | |
JPH0344997Y2 (ja) | ||
JP2603554Y2 (ja) | 燃焼装置のサイレンサ及びそのサイレンサを備えた給湯機及び給湯付風呂釜 | |
JP3036188B2 (ja) | 複合燃焼機の排気装置 | |
JP2660510B2 (ja) | 自動二輪車の車体フレーム | |
JPH0450410Y2 (ja) | ||
JP2536675Y2 (ja) | 温風暖房機 | |
JPH0345000Y2 (ja) | ||
JPH0810743Y2 (ja) | 強制給気型ガス燃焼機器の騒音防止装置 | |
JPS629477Y2 (ja) | ||
JPS645714Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |