JPH08105779A - 熱式空気流量検出装置 - Google Patents
熱式空気流量検出装置Info
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- JPH08105779A JPH08105779A JP6266195A JP26619594A JPH08105779A JP H08105779 A JPH08105779 A JP H08105779A JP 6266195 A JP6266195 A JP 6266195A JP 26619594 A JP26619594 A JP 26619594A JP H08105779 A JPH08105779 A JP H08105779A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸入空気の逆流を的確に検出し、流量の検出
精度を向上させる。 【構成】 発熱抵抗体30の抵抗値RH の変化に基づき
吸気管内の吸入空気の流量に対応した流量信号S1 を出
力する流量検出部34と、第1,第2の感温抵抗体3
1,32の抵抗値RT1,RT2の変化に基づき吸気管内の
吸入空気の流れ方向および流量に対応した流れ方向信号
S2 を出力する流れ方向検出部35と、流量検出部34
による流量信号S1 に対応した電源電流I1 を生成する
電流電源部36と、電流電源部36による電源電流I1
を電流源とし、流れ方向検出部35による流れ方向信号
S2 の電圧と基準電圧V1 との差に基づいて変換電流I
2 を出力する信号変換回路37と、変換電流I2 を電流
−電圧変換し、検出信号S3 を出力するI−V変換回路
38とから構成された処理回路によって、吸入空気の流
れ方向と流量に対応して連続的に変化する検出信号S3
を生成する。
精度を向上させる。 【構成】 発熱抵抗体30の抵抗値RH の変化に基づき
吸気管内の吸入空気の流量に対応した流量信号S1 を出
力する流量検出部34と、第1,第2の感温抵抗体3
1,32の抵抗値RT1,RT2の変化に基づき吸気管内の
吸入空気の流れ方向および流量に対応した流れ方向信号
S2 を出力する流れ方向検出部35と、流量検出部34
による流量信号S1 に対応した電源電流I1 を生成する
電流電源部36と、電流電源部36による電源電流I1
を電流源とし、流れ方向検出部35による流れ方向信号
S2 の電圧と基準電圧V1 との差に基づいて変換電流I
2 を出力する信号変換回路37と、変換電流I2 を電流
−電圧変換し、検出信号S3 を出力するI−V変換回路
38とから構成された処理回路によって、吸入空気の流
れ方向と流量に対応して連続的に変化する検出信号S3
を生成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用エンジ
ン等の吸入空気流量を検出するのに好適に用いられる熱
式空気流量検出装置に関する。
ン等の吸入空気流量を検出するのに好適に用いられる熱
式空気流量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジン等では、エン
ジン本体の燃焼室内で燃料と吸入空気との混合気を燃焼
させ、その燃焼圧からエンジンの回転出力を取出すよう
にしており、燃料の噴射量を演算する上で吸入空気流量
を検出することが重要なファクターとなっている。
ジン本体の燃焼室内で燃料と吸入空気との混合気を燃焼
させ、その燃焼圧からエンジンの回転出力を取出すよう
にしており、燃料の噴射量を演算する上で吸入空気流量
を検出することが重要なファクターとなっている。
【0003】そこで、図10ないし図12に従来技術の
熱式空気流量検出装置を示す。
熱式空気流量検出装置を示す。
【0004】図において、1は吸気管2の途中に設けら
れた熱式空気流量検出装置を示し、該熱式空気流量検出
装置1は、エンジン本体の燃焼室(図示せず)に向けて
矢示A方向に流通する吸入空気の流量を検出すべく、吸
気管2の途中に取付穴2Aを介して配設されている。
れた熱式空気流量検出装置を示し、該熱式空気流量検出
装置1は、エンジン本体の燃焼室(図示せず)に向けて
矢示A方向に流通する吸入空気の流量を検出すべく、吸
気管2の途中に取付穴2Aを介して配設されている。
【0005】3は熱式空気流量検出装置1の本体部を構
成する流量計本体を示し、該流量計本体3はインサート
モールド等の手段により図11に示すように成形され、
巻線状をなす後述の基準抵抗14を巻回すべく段付き円
柱状に形成された巻線部4と、該巻線部4の基端側に位
置して略円板状に形成され、後述の端子ピン8A〜8D
が一体的に設けられた端子部5と、巻線部4の先端側か
ら吸気管2の径方向に延設され、吸気管2の中心部で後
述の発熱抵抗9および温度補償抵抗11を位置決めする
検出ホルダ6と、吸気管2の外側に位置して端子部5が
接続された後述の回路ケーシング7とから大略構成され
ている。
成する流量計本体を示し、該流量計本体3はインサート
モールド等の手段により図11に示すように成形され、
巻線状をなす後述の基準抵抗14を巻回すべく段付き円
柱状に形成された巻線部4と、該巻線部4の基端側に位
置して略円板状に形成され、後述の端子ピン8A〜8D
が一体的に設けられた端子部5と、巻線部4の先端側か
ら吸気管2の径方向に延設され、吸気管2の中心部で後
述の発熱抵抗9および温度補償抵抗11を位置決めする
検出ホルダ6と、吸気管2の外側に位置して端子部5が
接続された後述の回路ケーシング7とから大略構成され
ている。
【0006】7は吸気管2の取付穴2Aを閉塞するよう
に該吸気管2の外周側に設けられた回路ケーシングを示
し、該回路ケーシング7は絶縁性の樹脂材料等によって
形成され、その底部側には吸気管2の取付穴2Aに嵌合
する嵌合部7Aが一体的に設けられている。そして、該
回路ケーシング7は、例えばセラミック材料等からなる
絶縁基板上に流量調整抵抗および差動増幅器(いずれも
図示せず)等を実装した状態で、これらを内蔵するよう
になっている。
に該吸気管2の外周側に設けられた回路ケーシングを示
し、該回路ケーシング7は絶縁性の樹脂材料等によって
形成され、その底部側には吸気管2の取付穴2Aに嵌合
する嵌合部7Aが一体的に設けられている。そして、該
回路ケーシング7は、例えばセラミック材料等からなる
絶縁基板上に流量調整抵抗および差動増幅器(いずれも
図示せず)等を実装した状態で、これらを内蔵するよう
になっている。
【0007】8A,8B,8C,8Dは流量計本体3の
端子部5から軸方向に突出した4本の端子ピン(全体と
して各端子ピン8という)を示し、該各端子ピン8は流
量計本体3の巻線部4および検出ホルダ6内に埋設され
た例えば4本の端子板(図示せず)に一体化して設けら
れ、回路ケーシング7のコネクタ部(図示せず)に着脱
可能に接続されるものである。
端子部5から軸方向に突出した4本の端子ピン(全体と
して各端子ピン8という)を示し、該各端子ピン8は流
量計本体3の巻線部4および検出ホルダ6内に埋設され
た例えば4本の端子板(図示せず)に一体化して設けら
れ、回路ケーシング7のコネクタ部(図示せず)に着脱
可能に接続されるものである。
【0008】9は流量計本体3の検出ホルダ6にターミ
ナル10A,10Bを介して設けられたホットフィルム
型の発熱抵抗を示し、該発熱抵抗9は温度変化に敏感に
反応して抵抗値が変化する白金等の感温性材料からな
り、例えば酸化アルミニウム(以下、「アルミナ」とい
う)等のセラミック材料からなる絶縁性の筒体に白金線
を巻回したり、白金膜を蒸着したりして形成される小径
の発熱抵抗素子によって構成されている。そして、該発
熱抵抗9はバッテリ電源VB からの通電により、例えば
240℃前,後の温度をもって発熱した状態となり、吸
気管2内を矢示A方向に流れる吸入空気によって冷却さ
れるときには、この吸入空気の流量に応じて抵抗値が変
化し流量の検出信号を出力させるものである。
ナル10A,10Bを介して設けられたホットフィルム
型の発熱抵抗を示し、該発熱抵抗9は温度変化に敏感に
反応して抵抗値が変化する白金等の感温性材料からな
り、例えば酸化アルミニウム(以下、「アルミナ」とい
う)等のセラミック材料からなる絶縁性の筒体に白金線
を巻回したり、白金膜を蒸着したりして形成される小径
の発熱抵抗素子によって構成されている。そして、該発
熱抵抗9はバッテリ電源VB からの通電により、例えば
240℃前,後の温度をもって発熱した状態となり、吸
気管2内を矢示A方向に流れる吸入空気によって冷却さ
れるときには、この吸入空気の流量に応じて抵抗値が変
化し流量の検出信号を出力させるものである。
【0009】11は発熱抵抗9の上流側に位置して流量
計本体3の検出ホルダ6に設けられた温度補償抵抗を示
し、該温度補償抵抗11は例えばアルミナ等のセラミッ
ク材料からなる絶縁基板上にスパッタリング等の手段を
用いて白金膜を着膜形成することにより形成され、白金
膜の両端は前記検出ホルダ6に立設されたターミナル1
2A,12B間に接続されている。
計本体3の検出ホルダ6に設けられた温度補償抵抗を示
し、該温度補償抵抗11は例えばアルミナ等のセラミッ
ク材料からなる絶縁基板上にスパッタリング等の手段を
用いて白金膜を着膜形成することにより形成され、白金
膜の両端は前記検出ホルダ6に立設されたターミナル1
2A,12B間に接続されている。
【0010】13は流量計本体3の検出ホルダ6上に装
着される保護カバーを示し、該保護カバー13は検出ホ
ルダ6上に発熱抵抗9および温度補償抵抗11を実装し
た後に、図11中に矢印で示す如く検出ホルダ6に被着
され、発熱抵抗9および温度補償抵抗11を保護すると
共に、吸入空気の流通を許すようになっている。なお、
図10中では発熱抵抗9および温度補償抵抗11を明示
すべく、保護カバー13を検出ホルダ6から取外した状
態で示している。
着される保護カバーを示し、該保護カバー13は検出ホ
ルダ6上に発熱抵抗9および温度補償抵抗11を実装し
た後に、図11中に矢印で示す如く検出ホルダ6に被着
され、発熱抵抗9および温度補償抵抗11を保護すると
共に、吸入空気の流通を許すようになっている。なお、
図10中では発熱抵抗9および温度補償抵抗11を明示
すべく、保護カバー13を検出ホルダ6から取外した状
態で示している。
【0011】さらに、14は流量計本体3の巻線部4に
巻回された巻線抵抗からなる基準抵抗を示し、該基準抵
抗14はその両端が、巻線部4に立設されたターミナル
15A,15Bに接続され、前記発熱抵抗9に直列接続
されている。ここで、前記各端子ピン8のうち、端子ピ
ン8Aはターミナル15Aに前記端子板を介して接続さ
れ、端子ピン8Bは他の端子板を介してターミナル15
B,10Aに接続されている。また、端子ピン8Cは別
の端子板を介してターミナル10B,12Bに接続さ
れ、端子ピン8Dはターミナル12Aにさらに別の端子
板を介して接続されている。
巻回された巻線抵抗からなる基準抵抗を示し、該基準抵
抗14はその両端が、巻線部4に立設されたターミナル
15A,15Bに接続され、前記発熱抵抗9に直列接続
されている。ここで、前記各端子ピン8のうち、端子ピ
ン8Aはターミナル15Aに前記端子板を介して接続さ
れ、端子ピン8Bは他の端子板を介してターミナル15
B,10Aに接続されている。また、端子ピン8Cは別
の端子板を介してターミナル10B,12Bに接続さ
れ、端子ピン8Dはターミナル12Aにさらに別の端子
板を介して接続されている。
【0012】このように構成される従来技術の熱式空気
流量検出装置1は、自動車用エンジン等の吸入空気流量
を検出するときに、流量計本体3の端子部5を各端子ピ
ン8を介して回路ケーシング7のコネクタ部に接続した
状態で、流量計本体3の検出ホルダ6等を吸気管2内に
取付穴2Aを介して挿入し、該取付穴2Aに吸気管2の
外周側から回路ケーシング7を取付けることによって、
検出ホルダ6に設けた発熱抵抗9および温度補償抵抗1
1を吸気管2の中心部に配設する。
流量検出装置1は、自動車用エンジン等の吸入空気流量
を検出するときに、流量計本体3の端子部5を各端子ピ
ン8を介して回路ケーシング7のコネクタ部に接続した
状態で、流量計本体3の検出ホルダ6等を吸気管2内に
取付穴2Aを介して挿入し、該取付穴2Aに吸気管2の
外周側から回路ケーシング7を取付けることによって、
検出ホルダ6に設けた発熱抵抗9および温度補償抵抗1
1を吸気管2の中心部に配設する。
【0013】この場合、発熱抵抗9を基準抵抗14に直
列接続すると共に、温度補償抵抗11を回路ケーシング
7内の流量調整抵抗に直列接続することによって、これ
らの発熱抵抗9、基準抵抗14、温度補償抵抗11およ
び流量調整抵抗からブリッジ回路を構成し、これらに外
部から通電を行うことにより発熱抵抗9を240℃前,
後の温度をもって発熱させる。
列接続すると共に、温度補償抵抗11を回路ケーシング
7内の流量調整抵抗に直列接続することによって、これ
らの発熱抵抗9、基準抵抗14、温度補償抵抗11およ
び流量調整抵抗からブリッジ回路を構成し、これらに外
部から通電を行うことにより発熱抵抗9を240℃前,
後の温度をもって発熱させる。
【0014】そして、この状態で吸気管2内をエンジン
本体の燃焼室に向けて矢示A方向に吸入空気が流通する
ときには、この吸入空気の流れにより発熱抵抗9が冷却
されて該発熱抵抗9の抵抗値が変化するから、該発熱抵
抗9に直列接続された基準抵抗14の両端電圧に基づい
て吸入空気の流量に対応した検出信号を出力電圧の変化
として検出する。
本体の燃焼室に向けて矢示A方向に吸入空気が流通する
ときには、この吸入空気の流れにより発熱抵抗9が冷却
されて該発熱抵抗9の抵抗値が変化するから、該発熱抵
抗9に直列接続された基準抵抗14の両端電圧に基づい
て吸入空気の流量に対応した検出信号を出力電圧の変化
として検出する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、吸気管2内を流れる吸入空気の流れで発熱
抵抗9が冷却されるのを利用して、該発熱抵抗9の抵抗
値変化に基づき吸入空気流量を検出する構成であるか
ら、該発熱抵抗9は図10中の矢示A方向(順方向)に
流れる吸入空気流によって冷却されると共に、矢示B方
向(逆方向)に流れる空気流によっても冷却されてしま
い、この逆方向の空気流により吸入空気流量を誤検出す
るという問題がある。
来技術では、吸気管2内を流れる吸入空気の流れで発熱
抵抗9が冷却されるのを利用して、該発熱抵抗9の抵抗
値変化に基づき吸入空気流量を検出する構成であるか
ら、該発熱抵抗9は図10中の矢示A方向(順方向)に
流れる吸入空気流によって冷却されると共に、矢示B方
向(逆方向)に流れる空気流によっても冷却されてしま
い、この逆方向の空気流により吸入空気流量を誤検出す
るという問題がある。
【0016】即ち、多気筒のシリンダを備えたエンジン
本体では、各シリンダ内でそれぞれピストンが往復動す
るに応じて各吸気弁(図示せず)が開弁する毎に、吸入
空気が各シリンダ内に向けて矢示A方向(順方向)に吸
込まれるから、吸気管2内を流れる空気の流速は各吸気
弁の開,閉弁に応じて図12に例示する如く増減を繰返
し脈動するようになる。
本体では、各シリンダ内でそれぞれピストンが往復動す
るに応じて各吸気弁(図示せず)が開弁する毎に、吸入
空気が各シリンダ内に向けて矢示A方向(順方向)に吸
込まれるから、吸気管2内を流れる空気の流速は各吸気
弁の開,閉弁に応じて図12に例示する如く増減を繰返
し脈動するようになる。
【0017】特に、エンジンの回転数が低速域から中速
域等に達して吸,排気量が増大してくると、吸気弁と排
気弁(図示せず)とがオーバラップし、排気の一部が吸
気弁の開弁に伴って吸気管2内に吹返すことがあるた
め、このときに吸気管2内では図12に示す時間t1 ,
t2 間のように流速が負(マイナス)となって、矢示B
方向(逆方向)に流れる空気流が発生し、吸入空気流量
を誤検出するという問題が生じる。
域等に達して吸,排気量が増大してくると、吸気弁と排
気弁(図示せず)とがオーバラップし、排気の一部が吸
気弁の開弁に伴って吸気管2内に吹返すことがあるた
め、このときに吸気管2内では図12に示す時間t1 ,
t2 間のように流速が負(マイナス)となって、矢示B
方向(逆方向)に流れる空気流が発生し、吸入空気流量
を誤検出するという問題が生じる。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は逆方向の空気流により吸入空気
流量を誤検出するのを防止でき、流量の検出精度を大幅
に向上することができる熱式空気流量検出装置を提供す
ることを目的としている。
されたもので、本発明は逆方向の空気流により吸入空気
流量を誤検出するのを防止でき、流量の検出精度を大幅
に向上することができる熱式空気流量検出装置を提供す
ることを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明による熱式空気流量検出装置は、基
端側が吸気管に取付けられた流量計本体と、前記吸気管
内に位置して該流量計本体に設けられ、前記吸気管内を
流れる吸入空気によって冷却されることにより抵抗値が
変化する発熱抵抗と、前記発熱抵抗を含んで第1のブリ
ッジ回路を形成し、該発熱抵抗の抵抗値の変化に基づい
て前記吸気管内を流れる吸入空気の流量に対応した流量
信号を出力する流量検出手段と、前記発熱抵抗の前,後
に離間し設けられ、前記吸入空気の流れ方向に対して抵
抗値が変化する第1,第2の感温抵抗と、該第1,第2
の感温抵抗を含んで第2のブリッジ回路を形成し、該第
1,第2の感温抵抗の抵抗値変化による該第2のブリッ
ジ回路の平衡の崩れによって出力される電圧に基づいて
前記吸気管内を流れる吸入空気の流れ方向に対応した流
れ方向信号を出力する流れ方向検出手段と、前記流量検
出手段からの流量信号の電流値に対応するように電源電
流を制御する電源電流制御手段と、該電源電流制御手段
による電源電流を電流源とすることによって動作し、前
記流れ方向検出手段による流れ方向信号の電圧と一定電
圧を有する基準電圧とを比較し、前記流れ方向信号の電
圧が基準電圧よりも大きいときは、電源電流と同一の変
換電流を出力し、前記流れ方向信号の電圧が基準電圧よ
りも小さいときは電源電流を反転した変換電流を出力す
る信号変換手段と、該信号変換手段による変換電流を入
力し、該変換電流を電流−電圧変換することによって吸
入空気の流れ方向および流量に対応した検出信号を出力
する電流電圧変換手段とからなる構成を採用している。
に、請求項1の発明による熱式空気流量検出装置は、基
端側が吸気管に取付けられた流量計本体と、前記吸気管
内に位置して該流量計本体に設けられ、前記吸気管内を
流れる吸入空気によって冷却されることにより抵抗値が
変化する発熱抵抗と、前記発熱抵抗を含んで第1のブリ
ッジ回路を形成し、該発熱抵抗の抵抗値の変化に基づい
て前記吸気管内を流れる吸入空気の流量に対応した流量
信号を出力する流量検出手段と、前記発熱抵抗の前,後
に離間し設けられ、前記吸入空気の流れ方向に対して抵
抗値が変化する第1,第2の感温抵抗と、該第1,第2
の感温抵抗を含んで第2のブリッジ回路を形成し、該第
1,第2の感温抵抗の抵抗値変化による該第2のブリッ
ジ回路の平衡の崩れによって出力される電圧に基づいて
前記吸気管内を流れる吸入空気の流れ方向に対応した流
れ方向信号を出力する流れ方向検出手段と、前記流量検
出手段からの流量信号の電流値に対応するように電源電
流を制御する電源電流制御手段と、該電源電流制御手段
による電源電流を電流源とすることによって動作し、前
記流れ方向検出手段による流れ方向信号の電圧と一定電
圧を有する基準電圧とを比較し、前記流れ方向信号の電
圧が基準電圧よりも大きいときは、電源電流と同一の変
換電流を出力し、前記流れ方向信号の電圧が基準電圧よ
りも小さいときは電源電流を反転した変換電流を出力す
る信号変換手段と、該信号変換手段による変換電流を入
力し、該変換電流を電流−電圧変換することによって吸
入空気の流れ方向および流量に対応した検出信号を出力
する電流電圧変換手段とからなる構成を採用している。
【0020】この場合、請求項2の発明の如く、前記電
源電流制御手段は、コレクタ−エミッタ間を流れる流量
信号に基づく電流を制御する第1の電流制御用トランジ
スタと、コレクタ−エミッタ間を流れる電源電流を制御
する第2の電流制御用トランジスタとを備え、前記第1
の電流制御用トランジスタのベースと第2の電流制御用
トランジスタのベースとを接続してなるカレントミラー
回路から構成するのが好ましい。
源電流制御手段は、コレクタ−エミッタ間を流れる流量
信号に基づく電流を制御する第1の電流制御用トランジ
スタと、コレクタ−エミッタ間を流れる電源電流を制御
する第2の電流制御用トランジスタとを備え、前記第1
の電流制御用トランジスタのベースと第2の電流制御用
トランジスタのベースとを接続してなるカレントミラー
回路から構成するのが好ましい。
【0021】また、請求項3の発明の如く、 前記信号
変換手段は、一対のエミッタ接地増幅回路を構成する第
1,第2の増幅回路用トランジスタと、該第1,第2の
増幅回路用トランジスタのコレクタ負荷としてそれぞれ
接続され、双方でカレントミラー回路を構成する第3,
第4の増幅回路用トランジスタとからなる差動増幅回路
であり、前記第1の増幅回路用トランジスタのベースに
は前記流れ方向検出手段から出力される流れ方向信号を
入力し、前記第2の増幅回路用トランジスタのベースに
は一定電圧を有する基準電圧を入力する構成とするのが
好ましい。
変換手段は、一対のエミッタ接地増幅回路を構成する第
1,第2の増幅回路用トランジスタと、該第1,第2の
増幅回路用トランジスタのコレクタ負荷としてそれぞれ
接続され、双方でカレントミラー回路を構成する第3,
第4の増幅回路用トランジスタとからなる差動増幅回路
であり、前記第1の増幅回路用トランジスタのベースに
は前記流れ方向検出手段から出力される流れ方向信号を
入力し、前記第2の増幅回路用トランジスタのベースに
は一定電圧を有する基準電圧を入力する構成とするのが
好ましい。
【0022】一方、請求項4の発明の如く、前記発熱抵
抗は、前記流量計本体に取付けられた絶縁基板上に着膜
形成され、かつ該絶縁基板の少なくとも長さ方向に膜状
に延びる発熱抵抗体として構成し、前記第1,第2の感
温抵抗は、前記絶縁基板上の吸入空気の流れ方向に対し
該発熱抵抗体の前,後にそれぞれ離間して着膜形成され
た第1,第2の感温抵抗体として構成するのが好まし
い。
抗は、前記流量計本体に取付けられた絶縁基板上に着膜
形成され、かつ該絶縁基板の少なくとも長さ方向に膜状
に延びる発熱抵抗体として構成し、前記第1,第2の感
温抵抗は、前記絶縁基板上の吸入空気の流れ方向に対し
該発熱抵抗体の前,後にそれぞれ離間して着膜形成され
た第1,第2の感温抵抗体として構成するのが好まし
い。
【0023】
【作用】請求項1の発明によれば、発熱抵抗が吸気管内
を流れる吸入空気によって冷却されることにより該発熱
抵抗の抵抗値が変化する。流量検出手段は、この発熱抵
抗の抵抗値の変化に基づいて、吸気管内を流れる吸入空
気の流量に対応して電流値が変化する流量信号を出力す
る。ここで、この流量信号は流れ方向が順方向であると
逆方向であるとに関係なく、吸入空気の絶対流量に対応
した特性を有するものである。
を流れる吸入空気によって冷却されることにより該発熱
抵抗の抵抗値が変化する。流量検出手段は、この発熱抵
抗の抵抗値の変化に基づいて、吸気管内を流れる吸入空
気の流量に対応して電流値が変化する流量信号を出力す
る。ここで、この流量信号は流れ方向が順方向であると
逆方向であるとに関係なく、吸入空気の絶対流量に対応
した特性を有するものである。
【0024】一方、吸気管内を流れる吸入空気は正,逆
の流れ方向を有し、第1,第2の感温抵抗の抵抗値は、
この吸入空気の流れ方向によってそれぞれ異なって変化
する。流れ方向検出手段は、第1,第2の感温抵抗の抵
抗値の変化によってブリッジ回路の平衡が崩れたときに
生じる電圧に基づいた流れ方向信号を出力する。即ち、
流れ方向信号は吸気管内を流れる吸入空気の流れ方向が
順方向と逆方向とのいずれであるかを表す信号となる。
の流れ方向を有し、第1,第2の感温抵抗の抵抗値は、
この吸入空気の流れ方向によってそれぞれ異なって変化
する。流れ方向検出手段は、第1,第2の感温抵抗の抵
抗値の変化によってブリッジ回路の平衡が崩れたときに
生じる電圧に基づいた流れ方向信号を出力する。即ち、
流れ方向信号は吸気管内を流れる吸入空気の流れ方向が
順方向と逆方向とのいずれであるかを表す信号となる。
【0025】そして、電源電流制御手段は、信号変換手
段に供給する電源電流を前記流量信号の電流値に対応す
るように制御する。即ち、電源電流を前記流量信号の電
流値に比例するかまたは同一となるように設定し、該電
源電流を前記流量信号の電流値の変化と同様に変化させ
る。
段に供給する電源電流を前記流量信号の電流値に対応す
るように制御する。即ち、電源電流を前記流量信号の電
流値に比例するかまたは同一となるように設定し、該電
源電流を前記流量信号の電流値の変化と同様に変化させ
る。
【0026】そして、信号変換手段は、前記電源電流制
御手段により電流値が制御される電源電流を電流源と
し、前記流れ方向検出手段による流れ方向信号の電圧と
一定電圧を有する基準電圧とを比較し、前記流れ方向信
号の電圧が基準電圧よりも大きいときは、電源電流と同
一の変換電流を出力し、前記流れ方向信号の電圧が基準
電圧よりも小さいときは電源電流を反転した変換電流を
出力する。
御手段により電流値が制御される電源電流を電流源と
し、前記流れ方向検出手段による流れ方向信号の電圧と
一定電圧を有する基準電圧とを比較し、前記流れ方向信
号の電圧が基準電圧よりも大きいときは、電源電流と同
一の変換電流を出力し、前記流れ方向信号の電圧が基準
電圧よりも小さいときは電源電流を反転した変換電流を
出力する。
【0027】ここで、前記基準電圧を、吸入空気の流れ
が零のときの流れ方向信号の電圧(オフセット電圧)と
一致させるように設定することにより、前記流れ方向が
順方向のときに、前記流れ方向信号の電圧が基準電圧よ
りも大きくなり、このとき信号変換手段は電源電流と同
一の変換電流を出力する。また、前述したように電源電
流は前記流量信号の電流値と比例するかまたは同一であ
るため、当該変換電流は、結局、前記流量信号の電流値
と比例するかまたは同一となる。
が零のときの流れ方向信号の電圧(オフセット電圧)と
一致させるように設定することにより、前記流れ方向が
順方向のときに、前記流れ方向信号の電圧が基準電圧よ
りも大きくなり、このとき信号変換手段は電源電流と同
一の変換電流を出力する。また、前述したように電源電
流は前記流量信号の電流値と比例するかまたは同一であ
るため、当該変換電流は、結局、前記流量信号の電流値
と比例するかまたは同一となる。
【0028】一方、前記流れ方向が逆方向のときに、前
記流れ方向信号の電圧が基準電圧よりも小さくなり、こ
のとき信号変換手段は電源電流を反転した変換電流を出
力する。また、前述したように電源電流は前記流量信号
の電流値と比例するかまたは同一の電流値であるため、
当該変換電流の電流値は、結局、前記流量信号を反転さ
せた電流値と比例するかまたは同一となる。
記流れ方向信号の電圧が基準電圧よりも小さくなり、こ
のとき信号変換手段は電源電流を反転した変換電流を出
力する。また、前述したように電源電流は前記流量信号
の電流値と比例するかまたは同一の電流値であるため、
当該変換電流の電流値は、結局、前記流量信号を反転さ
せた電流値と比例するかまたは同一となる。
【0029】そして、電流電圧変換手段は、該信号変換
手段から出力される変換電流を入力し、該変換電流を電
流−電圧変換することによって吸入空気の流れ方向およ
び流量に対応した電圧を有する検出信号を出力する。
手段から出力される変換電流を入力し、該変換電流を電
流−電圧変換することによって吸入空気の流れ方向およ
び流量に対応した電圧を有する検出信号を出力する。
【0030】これにより、吸入空気の流れ方向が順方向
のときには、流量信号にそのまま対応した検出信号が出
力でき、吸入空気の流れ方向が逆方向のときには、流量
信号を反転させた検出信号が出力でき、かつ、吸入空気
の流れ方向が逆転するときの境目においても、連続的で
なだらかなカーブをもって変化する検出信号を出力する
ことができる。
のときには、流量信号にそのまま対応した検出信号が出
力でき、吸入空気の流れ方向が逆方向のときには、流量
信号を反転させた検出信号が出力でき、かつ、吸入空気
の流れ方向が逆転するときの境目においても、連続的で
なだらかなカーブをもって変化する検出信号を出力する
ことができる。
【0031】また、請求項2の発明によれば、電源電流
制御手段における第1の電流制御用トランジスタと第2
の電流制御用トランジスタとはカレントミラー回路を構
成するため、第1の電流制御用トランジスタのコレクタ
ーエミッタ間を流れる流量信号の電流値と、第2の電流
制御用トランジスタのコレクタ−エミッタ間を流れる電
源電流の電流値は同一の電流値となる。従って、流量信
号の電流値の変化に等しく対応させて電源電流を変化さ
せることができる。
制御手段における第1の電流制御用トランジスタと第2
の電流制御用トランジスタとはカレントミラー回路を構
成するため、第1の電流制御用トランジスタのコレクタ
ーエミッタ間を流れる流量信号の電流値と、第2の電流
制御用トランジスタのコレクタ−エミッタ間を流れる電
源電流の電流値は同一の電流値となる。従って、流量信
号の電流値の変化に等しく対応させて電源電流を変化さ
せることができる。
【0032】また、請求項3の発明によれば、第1,第
2の増幅回路用トランジスタ等からなる差動増幅回路
は、前記電源電流制御手段により電流値が制御される電
源電流を電流源とする。また、該差動増幅回路は、第1
の増幅回路用トランジスタのベースに入力される流れ方
向信号の電圧と、第2の増幅回路用トランジスタのベー
スに入力される基準電圧とを比較し、前記流れ方向信号
の電圧が基準電圧よりも大きいときは、電源電流と同一
の変換電流を出力し、前記流れ方向信号の電圧が基準電
圧よりも小さいときは電源電流を反転した変換電流を出
力する。
2の増幅回路用トランジスタ等からなる差動増幅回路
は、前記電源電流制御手段により電流値が制御される電
源電流を電流源とする。また、該差動増幅回路は、第1
の増幅回路用トランジスタのベースに入力される流れ方
向信号の電圧と、第2の増幅回路用トランジスタのベー
スに入力される基準電圧とを比較し、前記流れ方向信号
の電圧が基準電圧よりも大きいときは、電源電流と同一
の変換電流を出力し、前記流れ方向信号の電圧が基準電
圧よりも小さいときは電源電流を反転した変換電流を出
力する。
【0033】さらに、請求項4の発明によれば、吸入空
気の流れ方向に対し、発熱抵抗体の前,後に離間して絶
縁基板上に形成した第1,第2の感温抵抗体が、前記吸
入空気の流れ方向に応じてそれぞれ抵抗値が変化するか
ら、第1の感温抵抗体が第2の感温抵抗体よりも抵抗値
が小さいときには、例えば空気の流れ方向を順方向とし
て検出でき、第2の感温抵抗体が第1の感温抵抗体より
も抵抗値が小さいときには、空気の流れを逆方向として
検出できる。さらに、単一の絶縁基板上に発熱抵抗体、
第1,第2の感温抵抗体を着膜形成しているから、部品
点数を削減することができる。
気の流れ方向に対し、発熱抵抗体の前,後に離間して絶
縁基板上に形成した第1,第2の感温抵抗体が、前記吸
入空気の流れ方向に応じてそれぞれ抵抗値が変化するか
ら、第1の感温抵抗体が第2の感温抵抗体よりも抵抗値
が小さいときには、例えば空気の流れ方向を順方向とし
て検出でき、第2の感温抵抗体が第1の感温抵抗体より
も抵抗値が小さいときには、空気の流れを逆方向として
検出できる。さらに、単一の絶縁基板上に発熱抵抗体、
第1,第2の感温抵抗体を着膜形成しているから、部品
点数を削減することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図9に基
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0035】図中、21は本実施例による熱式空気流量
検出装置、22は該熱式空気流量検出装置21の本体部
を構成する流量計本体を示し、該流量計本体22は従来
技術で述べた流量計本体3とほぼ同様に、抵抗値R1 を
有する一の基準抵抗23が巻回される巻線部24と、該
巻線部24の基端側に位置し、複数の端子ピン(図示せ
ず)が一体的に設けられた端子部25と、巻線部24の
先端側から吸気管2の径方向に延設された検出ホルダ2
6と、後述する回路ケーシング27とから大略構成され
ている。
検出装置、22は該熱式空気流量検出装置21の本体部
を構成する流量計本体を示し、該流量計本体22は従来
技術で述べた流量計本体3とほぼ同様に、抵抗値R1 を
有する一の基準抵抗23が巻回される巻線部24と、該
巻線部24の基端側に位置し、複数の端子ピン(図示せ
ず)が一体的に設けられた端子部25と、巻線部24の
先端側から吸気管2の径方向に延設された検出ホルダ2
6と、後述する回路ケーシング27とから大略構成され
ている。
【0036】しかし、前記流量計本体22には検出ホル
ダ26の基端側に後述の絶縁基板29を着脱可能に取付
けられるためのスロット(図示せず)が形成され、該検
出ホルダ26は図1中に示す如く吸気管2の中心部に、
絶縁基板29を介して後述の発熱抵抗体30等を位置決
めする構成となっている。なお、検出ホルダ26には従
来技術で述べた保護カバー13と同様の保護カバー(図
示せず)が取付けられるようになっている。
ダ26の基端側に後述の絶縁基板29を着脱可能に取付
けられるためのスロット(図示せず)が形成され、該検
出ホルダ26は図1中に示す如く吸気管2の中心部に、
絶縁基板29を介して後述の発熱抵抗体30等を位置決
めする構成となっている。なお、検出ホルダ26には従
来技術で述べた保護カバー13と同様の保護カバー(図
示せず)が取付けられるようになっている。
【0037】27は吸気管2の取付穴2Aを閉塞するよ
うに該吸気管2の外周側に設けられた回路ケーシングを
示し、該回路ケーシング27は従来技術で述べた回路ケ
ーシング7とほぼ同様に形成され、吸気管2の取付穴2
Aに嵌合する嵌合部27Aを有しているものの、該回路
ケーシング27は、例えばセラミック材料等からなる絶
縁基板(図示せず)上に後述の流量検出用処理回路等を
実装した状態で、これらを内蔵するようになっている。
なお、28A,28Bは前記基準抵抗23の巻線が接続
されるターミナルである。
うに該吸気管2の外周側に設けられた回路ケーシングを
示し、該回路ケーシング27は従来技術で述べた回路ケ
ーシング7とほぼ同様に形成され、吸気管2の取付穴2
Aに嵌合する嵌合部27Aを有しているものの、該回路
ケーシング27は、例えばセラミック材料等からなる絶
縁基板(図示せず)上に後述の流量検出用処理回路等を
実装した状態で、これらを内蔵するようになっている。
なお、28A,28Bは前記基準抵抗23の巻線が接続
されるターミナルである。
【0038】29は検出ホルダ26に取付けられる絶縁
基板を示し、該絶縁基板29は、図2に示すように、ガ
ラス,アルミナ,窒化アルミニウム等の絶縁材料によ
り、長さ寸法が15〜20mm前後、幅寸法が3〜7mm前
後となった長方形の平板状に形成されている。また、該
絶縁基板29は、基端側が検出ホルダ26のスロットに
着脱可能に取付けられる固定端となり、先端側が自由端
となり、その長さ方向が吸気管2の径方向となるように
検出ホルダ26に取付けられている。さらに、該絶縁基
板29は、その先端側から基端側に向けて細溝状に伸長
するスリット29A,29Aが2箇所形成されている。
基板を示し、該絶縁基板29は、図2に示すように、ガ
ラス,アルミナ,窒化アルミニウム等の絶縁材料によ
り、長さ寸法が15〜20mm前後、幅寸法が3〜7mm前
後となった長方形の平板状に形成されている。また、該
絶縁基板29は、基端側が検出ホルダ26のスロットに
着脱可能に取付けられる固定端となり、先端側が自由端
となり、その長さ方向が吸気管2の径方向となるように
検出ホルダ26に取付けられている。さらに、該絶縁基
板29は、その先端側から基端側に向けて細溝状に伸長
するスリット29A,29Aが2箇所形成されている。
【0039】30は絶縁基板29に形成された発熱抵抗
を構成する発熱抵抗体を示し、該発熱抵抗体30はプリ
ント印刷またはスパッタリング等の手段を用いて白金膜
を着膜させることにより、抵抗値RH を有するように形
成されている。また、該発熱抵抗体30は、図2に示す
如く、絶縁基板29の幅方向中間部に位置し、絶縁基板
29の各スリット29A,29Aの間に配設され、絶縁
基板29の長さ方向に細長い形状に形成されている。
を構成する発熱抵抗体を示し、該発熱抵抗体30はプリ
ント印刷またはスパッタリング等の手段を用いて白金膜
を着膜させることにより、抵抗値RH を有するように形
成されている。また、該発熱抵抗体30は、図2に示す
如く、絶縁基板29の幅方向中間部に位置し、絶縁基板
29の各スリット29A,29Aの間に配設され、絶縁
基板29の長さ方向に細長い形状に形成されている。
【0040】そして、該発熱抵抗体30は、それ自体の
温度によって抵抗値RH が変化するもので、該発熱抵抗
体30は、例えば温度が増加すると抵抗値RH が増加す
るものである。また、前記発熱抵抗体30は、後述する
第1,第2の発熱制御用トランジスタ43,44等によ
って電流値が制御され、温度を一定温度(例えば約24
0℃)に保つように加熱されている。
温度によって抵抗値RH が変化するもので、該発熱抵抗
体30は、例えば温度が増加すると抵抗値RH が増加す
るものである。また、前記発熱抵抗体30は、後述する
第1,第2の発熱制御用トランジスタ43,44等によ
って電流値が制御され、温度を一定温度(例えば約24
0℃)に保つように加熱されている。
【0041】31,32は絶縁基板29上に白金等の感
温性材料をプリント印刷またはスパッタリング等の手段
で着膜させることによって形成された第1,第2の感温
抵抗体を示し、該第1,第2の感温抵抗体31,32
は、吸入空気の流れ方向に対し該発熱抵抗体30の前,
後にそれぞれ離間して着膜形成されている。即ち、該第
1の感温抵抗体31は上流側に配設され、第2の感温抵
抗体32は下流側に配設されている。また、該第1,第
2の感温抵抗体31,32は抵抗値RT1,RT2を有する
ようにそれぞれ形成されている。また、該感温抵抗体3
1,32は、それ自体の温度によって抵抗値RT1,RT2
を変化させるもので、例えば温度が増加すると抵抗値R
T1,RT2が増加するものである。
温性材料をプリント印刷またはスパッタリング等の手段
で着膜させることによって形成された第1,第2の感温
抵抗体を示し、該第1,第2の感温抵抗体31,32
は、吸入空気の流れ方向に対し該発熱抵抗体30の前,
後にそれぞれ離間して着膜形成されている。即ち、該第
1の感温抵抗体31は上流側に配設され、第2の感温抵
抗体32は下流側に配設されている。また、該第1,第
2の感温抵抗体31,32は抵抗値RT1,RT2を有する
ようにそれぞれ形成されている。また、該感温抵抗体3
1,32は、それ自体の温度によって抵抗値RT1,RT2
を変化させるもので、例えば温度が増加すると抵抗値R
T1,RT2が増加するものである。
【0042】そして、該感温抵抗体31,32は絶縁基
板29上で実質的に均一な面積をもって形成され、通常
時には図3に示すようにバッテリ電源VB から電流が印
加され、発熱抵抗体30よりも低い温度で発熱してい
る。これにより、該感温抵抗体31,32は、流れる空
気によって効果的に冷却され、抵抗値の減少として空気
の流れ方向を感度良く検出することができる。
板29上で実質的に均一な面積をもって形成され、通常
時には図3に示すようにバッテリ電源VB から電流が印
加され、発熱抵抗体30よりも低い温度で発熱してい
る。これにより、該感温抵抗体31,32は、流れる空
気によって効果的に冷却され、抵抗値の減少として空気
の流れ方向を感度良く検出することができる。
【0043】ここで、前記第1の感温抵抗体31は吸入
空気の順方向の流れ(矢示A方向)に対して上流側に位
置し、第2の感温抵抗体32は下流側に位置し、かつ感
温抵抗体31,32の間には発熱抵抗体30が位置して
いる。このような配置関係より、吸入空気が順方向の矢
示A方向の流れの場合には、第1の感温抵抗体31が冷
やされ、第2の感温抵抗体32が発熱抵抗体30からの
熱を受けることによって、第1の感温抵抗体31の抵抗
値RT1は低下し、第2の感温抵抗体32の抵抗値RT2は
実質的に変化しない。
空気の順方向の流れ(矢示A方向)に対して上流側に位
置し、第2の感温抵抗体32は下流側に位置し、かつ感
温抵抗体31,32の間には発熱抵抗体30が位置して
いる。このような配置関係より、吸入空気が順方向の矢
示A方向の流れの場合には、第1の感温抵抗体31が冷
やされ、第2の感温抵抗体32が発熱抵抗体30からの
熱を受けることによって、第1の感温抵抗体31の抵抗
値RT1は低下し、第2の感温抵抗体32の抵抗値RT2は
実質的に変化しない。
【0044】一方、吸気管2内を流れる吸入空気の流れ
が逆方向の矢示B方向となった場合には、第2の感温抵
抗体32が冷やされ、第1の感温抵抗体31が発熱抵抗
体30からの熱を受けることによって、第2の感温抵抗
体32の抵抗値RT2は低下し、第1の感温抵抗体31の
抵抗値RT1は実質的に変化しない。この結果、第1の感
温抵抗体31の抵抗値RT1と第2の感温抵抗体32の抵
抗値RT2とを比較することにより、吸入空気の流れ方向
が順方向であるか、逆方向であるかを判別するようにな
っている。
が逆方向の矢示B方向となった場合には、第2の感温抵
抗体32が冷やされ、第1の感温抵抗体31が発熱抵抗
体30からの熱を受けることによって、第2の感温抵抗
体32の抵抗値RT2は低下し、第1の感温抵抗体31の
抵抗値RT1は実質的に変化しない。この結果、第1の感
温抵抗体31の抵抗値RT1と第2の感温抵抗体32の抵
抗値RT2とを比較することにより、吸入空気の流れ方向
が順方向であるか、逆方向であるかを判別するようにな
っている。
【0045】33,33,…は絶縁基板29の基端側に
位置して形成された例えば5個の電極を示し、該各電極
33は絶縁基板29の幅方向に所定間隔をもって列設さ
れ、絶縁基板29の基端側を前記検出ホルダ26のスロ
ット内に差込むことにより、該検出ホルダ26側の各タ
ーミナル(図示せず)に接続される。そして、該各電極
33を介して絶縁基板29上に形成された発熱抵抗体3
0、第1,第2の感温抵抗体31,32等を回路ケーシ
ング27内に設けられた各電子部品と接続し、図3に示
す流量検出用処理回路を構成している。
位置して形成された例えば5個の電極を示し、該各電極
33は絶縁基板29の幅方向に所定間隔をもって列設さ
れ、絶縁基板29の基端側を前記検出ホルダ26のスロ
ット内に差込むことにより、該検出ホルダ26側の各タ
ーミナル(図示せず)に接続される。そして、該各電極
33を介して絶縁基板29上に形成された発熱抵抗体3
0、第1,第2の感温抵抗体31,32等を回路ケーシ
ング27内に設けられた各電子部品と接続し、図3に示
す流量検出用処理回路を構成している。
【0046】次に、図3は本実施例による流量検出用処
理回路を示す。
理回路を示す。
【0047】図3において、当該流量検出用処理回路
は、流量検出手段としての流量検出部34と、流れ方向
検出手段としての流れ方向検出部35と、電源電流制御
手段としての電流電源部36と、信号変換手段としての
信号変換回路37と、電流電圧変換手段としてのI−V
変換回路38とから構成されている。以下、これらの回
路部の構成について詳説する。
は、流量検出手段としての流量検出部34と、流れ方向
検出手段としての流れ方向検出部35と、電源電流制御
手段としての電流電源部36と、信号変換手段としての
信号変換回路37と、電流電圧変換手段としてのI−V
変換回路38とから構成されている。以下、これらの回
路部の構成について詳説する。
【0048】まず第1に、流量検出部34の構成につい
て説明するに、39は第1のブリッジ回路を示し、該ブ
リッジ回路39は、発熱抵抗体30、温度補償抵抗4
0、抵抗値R1 を有する一の基準抵抗23および抵抗値
R2 を有する流量調整抵抗40からなるブリッジ回路と
して構成されている。ここで、前記温度補償抵抗40は
発熱抵抗体30の近傍に位置して検出ホルダ26に設け
られ、かつ温度補償抵抗40は吸入空気の流れによる影
響を受けず、吸入空気の温度によってのみ抵抗値RK が
変化するものである。
て説明するに、39は第1のブリッジ回路を示し、該ブ
リッジ回路39は、発熱抵抗体30、温度補償抵抗4
0、抵抗値R1 を有する一の基準抵抗23および抵抗値
R2 を有する流量調整抵抗40からなるブリッジ回路と
して構成されている。ここで、前記温度補償抵抗40は
発熱抵抗体30の近傍に位置して検出ホルダ26に設け
られ、かつ温度補償抵抗40は吸入空気の流れによる影
響を受けず、吸入空気の温度によってのみ抵抗値RK が
変化するものである。
【0049】また、発熱抵抗体30と温度補償抵抗40
との接続点aは後述する第2の発熱制御用トランジスタ
44を介してバッテリ電源VB に接続され、基準抵抗2
3と流量調整抵抗41との接続点bはアースに接続され
ている。そして、該ブリッジ回路39には、バッテリ電
源VB からの電流が第2の発熱制御用トランジスタ44
を介して供給される。これにより、ブリッジ回路39に
設けられた発熱抵抗体30および温度補償抵抗40が発
熱し、発熱抵抗体30の抵抗値RH および温度補償抵抗
40の抵抗値RK が発熱量に対応した抵抗値に保持され
る。
との接続点aは後述する第2の発熱制御用トランジスタ
44を介してバッテリ電源VB に接続され、基準抵抗2
3と流量調整抵抗41との接続点bはアースに接続され
ている。そして、該ブリッジ回路39には、バッテリ電
源VB からの電流が第2の発熱制御用トランジスタ44
を介して供給される。これにより、ブリッジ回路39に
設けられた発熱抵抗体30および温度補償抵抗40が発
熱し、発熱抵抗体30の抵抗値RH および温度補償抵抗
40の抵抗値RK が発熱量に対応した抵抗値に保持され
る。
【0050】さらに、前記発熱抵抗体30と基準抵抗2
3との間の接続点cは演算増幅器等からなる差動増幅回
路42の非反転側の入力端子に接続され、温度補償抵抗
40と流量調整抵抗41との間の接続点dは差動増幅回
路42の反転側の入力端子に接続されている。また、差
動増幅回路42の出力端子は第1の発熱制御用トランジ
スタ43のベース端子に接続され、該第1の発熱制御用
トランジスタ43のコレクタ端子は第2の発熱制御用ト
ランジスタ44のベース端子に、エミッタ端子はアース
に接続されている。また、第2の発熱制御用トランジス
タ44のエミッタ端子はバッテリ電源VB に接続され、
コレクタ端子は接続点aに接続されている。
3との間の接続点cは演算増幅器等からなる差動増幅回
路42の非反転側の入力端子に接続され、温度補償抵抗
40と流量調整抵抗41との間の接続点dは差動増幅回
路42の反転側の入力端子に接続されている。また、差
動増幅回路42の出力端子は第1の発熱制御用トランジ
スタ43のベース端子に接続され、該第1の発熱制御用
トランジスタ43のコレクタ端子は第2の発熱制御用ト
ランジスタ44のベース端子に、エミッタ端子はアース
に接続されている。また、第2の発熱制御用トランジス
タ44のエミッタ端子はバッテリ電源VB に接続され、
コレクタ端子は接続点aに接続されている。
【0051】ここで、吸気管2内を流れる吸入空気の流
量Qが一定ならば、発熱抵抗体30の抵抗値RH は変化
しないため、ブリッジ回路39は平衡状態を維持する。
しかし、例えば吸入空気の流量Qが増加すると、発熱抵
抗体30が冷却され、抵抗値RH が変化するため、ブリ
ッジ回路39の平衡が崩れ、ブリッジ回路39の接続点
c,d間に電圧が生じる。これにより、前記差動増幅回
路42はブリッジ回路39の接続点c,d間の電圧に基
づいて第1の発熱制御用トランジスタ43のベース電位
を増加させる。そして、第1,第2の発熱制御用トラン
ジスタ43,44が、このベース電位に基づいて制御さ
れ、バッテリ電源VB からブリッジ回路39に供給する
電流を増加させる。これにより、発熱抵抗体30が加熱
され、発熱抵抗体30の抵抗値RH が増加し、ブリッジ
回路39が平衡状態に戻るようになる。
量Qが一定ならば、発熱抵抗体30の抵抗値RH は変化
しないため、ブリッジ回路39は平衡状態を維持する。
しかし、例えば吸入空気の流量Qが増加すると、発熱抵
抗体30が冷却され、抵抗値RH が変化するため、ブリ
ッジ回路39の平衡が崩れ、ブリッジ回路39の接続点
c,d間に電圧が生じる。これにより、前記差動増幅回
路42はブリッジ回路39の接続点c,d間の電圧に基
づいて第1の発熱制御用トランジスタ43のベース電位
を増加させる。そして、第1,第2の発熱制御用トラン
ジスタ43,44が、このベース電位に基づいて制御さ
れ、バッテリ電源VB からブリッジ回路39に供給する
電流を増加させる。これにより、発熱抵抗体30が加熱
され、発熱抵抗体30の抵抗値RH が増加し、ブリッジ
回路39が平衡状態に戻るようになる。
【0052】一方、発熱抵抗体30と基準抵抗23との
間の接続点cは、演算増幅器等からなる増幅回路45の
非反転側の入力端子に接続されている。また、該増幅回
路45の反転側の入力端子は第1の基準電圧V1 を出力
する第1の定電圧電源に接続され、出力側は前記電流電
源部36の入力側に接続されている。そして、該増幅回
路45はブリッジ回路39の接続点cの電圧を第1の基
準電圧V1 を基準にして増幅し、流量信号S1 を電流電
源部36に向けて出力する。
間の接続点cは、演算増幅器等からなる増幅回路45の
非反転側の入力端子に接続されている。また、該増幅回
路45の反転側の入力端子は第1の基準電圧V1 を出力
する第1の定電圧電源に接続され、出力側は前記電流電
源部36の入力側に接続されている。そして、該増幅回
路45はブリッジ回路39の接続点cの電圧を第1の基
準電圧V1 を基準にして増幅し、流量信号S1 を電流電
源部36に向けて出力する。
【0053】即ち、前記発熱抵抗体30が吸気管2内を
流れる吸入空気によって冷却され、その抵抗値RH が低
下した場合には、バッテリ電源VB からブリッジ回路3
9に供給される電流が増加し、接続点cの電圧も増加す
る。そして、接続点cの電圧を増幅回路45によって増
幅することより吸入空気の流量Qに対応した流量信号S
1 を出力する。
流れる吸入空気によって冷却され、その抵抗値RH が低
下した場合には、バッテリ電源VB からブリッジ回路3
9に供給される電流が増加し、接続点cの電圧も増加す
る。そして、接続点cの電圧を増幅回路45によって増
幅することより吸入空気の流量Qに対応した流量信号S
1 を出力する。
【0054】ここで、図4は吸入空気の流量Qの変化に
対する流量信号S1 の電圧VS1の変化を示している。こ
のように、流量検出部34による流量信号S1 は吸入空
気の流れ方向にかかわらず流量Qのみ(絶対流量)に対
応して電圧が変化する信号である。なお、前記増幅回路
45は第1の基準電圧V1 を基準に増幅するため、流量
信号S1 の電圧には直流分である基準電圧V1 が加算さ
れる。
対する流量信号S1 の電圧VS1の変化を示している。こ
のように、流量検出部34による流量信号S1 は吸入空
気の流れ方向にかかわらず流量Qのみ(絶対流量)に対
応して電圧が変化する信号である。なお、前記増幅回路
45は第1の基準電圧V1 を基準に増幅するため、流量
信号S1 の電圧には直流分である基準電圧V1 が加算さ
れる。
【0055】第2に、流れ方向検出部35の構成につい
て説明するに、46は第2のブリッジ回路を示し、該ブ
リッジ回路46は、第1,第2の感温抵抗体31,32
と他の基準抵抗47,48から構成され、第1,第2の
感温抵抗体31,32の接続点eはバッテリ電源VB に
接続され、基準抵抗47,48の接続点fはアースに接
続されている。これにより、該ブリッジ回路46にはバ
ッテリ電源VB からの電流が供給されている。
て説明するに、46は第2のブリッジ回路を示し、該ブ
リッジ回路46は、第1,第2の感温抵抗体31,32
と他の基準抵抗47,48から構成され、第1,第2の
感温抵抗体31,32の接続点eはバッテリ電源VB に
接続され、基準抵抗47,48の接続点fはアースに接
続されている。これにより、該ブリッジ回路46にはバ
ッテリ電源VB からの電流が供給されている。
【0056】また、第1の感温抵抗体31と基準抵抗4
7の間の接続点gは演算増幅器等からなる差動増幅回路
49の反転側の入力端子に接続され、第2の感温抵抗体
32と基準抵抗48の間の接続点hは差動増幅回路49
の非反転側の入力端子に接続され、該差動増幅回路49
の出力端子は信号変換回路37の入力側に接続されてい
る。また、該差動増幅回路49の非反転側の入力端子は
第1の基準電圧V1 を出力する第1の定電圧電源に接続
されている。そして、該差動増幅回路49は接続点gと
接続点hの電圧の差を増幅し、流れ方向信号S2 を信号
変換回路37に向けて出力する。
7の間の接続点gは演算増幅器等からなる差動増幅回路
49の反転側の入力端子に接続され、第2の感温抵抗体
32と基準抵抗48の間の接続点hは差動増幅回路49
の非反転側の入力端子に接続され、該差動増幅回路49
の出力端子は信号変換回路37の入力側に接続されてい
る。また、該差動増幅回路49の非反転側の入力端子は
第1の基準電圧V1 を出力する第1の定電圧電源に接続
されている。そして、該差動増幅回路49は接続点gと
接続点hの電圧の差を増幅し、流れ方向信号S2 を信号
変換回路37に向けて出力する。
【0057】即ち、吸気管2内において吸入空気に流れ
がないときは、第1,第2の感温抵抗体31,32の抵
抗値RT1,RT2は共に変化しないため、ブリッジ回路4
6は平衡状態を維持する。しかし、吸入空気が順方向
(図1中の矢示A方向)に流れると、第1の感温抵抗体
31が吸入空気を受けて冷却され、第1の感温抵抗体3
1の抵抗値RT1が低下する。なお、第2の感温抵抗体3
2は発熱抵抗体30からの熱を受けるため抵抗値RT2は
実質的に変化しない。これにより、ブリッジ回路46の
平衡が崩れ、ブリッジ回路46の接続点g,h間に電圧
が生じる。差動増幅回路49は、この電圧を増幅し、吸
気管2内の吸入空気の順方向の流れに対応した流れ方向
信号S2 を出力する。一方、吸入空気が逆方向(図1中
の矢示B方向)に流れた場合にも、上述した動作によ
り、吸入空気の逆方向の流れに対応した流れ方向信号S
2 を出力する。
がないときは、第1,第2の感温抵抗体31,32の抵
抗値RT1,RT2は共に変化しないため、ブリッジ回路4
6は平衡状態を維持する。しかし、吸入空気が順方向
(図1中の矢示A方向)に流れると、第1の感温抵抗体
31が吸入空気を受けて冷却され、第1の感温抵抗体3
1の抵抗値RT1が低下する。なお、第2の感温抵抗体3
2は発熱抵抗体30からの熱を受けるため抵抗値RT2は
実質的に変化しない。これにより、ブリッジ回路46の
平衡が崩れ、ブリッジ回路46の接続点g,h間に電圧
が生じる。差動増幅回路49は、この電圧を増幅し、吸
気管2内の吸入空気の順方向の流れに対応した流れ方向
信号S2 を出力する。一方、吸入空気が逆方向(図1中
の矢示B方向)に流れた場合にも、上述した動作によ
り、吸入空気の逆方向の流れに対応した流れ方向信号S
2 を出力する。
【0058】ここで、図5は吸入空気の流量Qの変化に
対する流れ方向信号S2 の電圧VS2の変化を示してい
る。このように、流れ方向検出部35による流れ方向信
号S2は、吸入空気の流れ方向に対応して電圧が変化す
る信号である。また、前記差動増幅回路49は第1の基
準電圧V1 を基準に増幅するため、流れ方向信号S2 の
電圧には直流分である基準電圧V1 が加算される。即
ち、この基準電圧V1 は流れ方向信号S2 のオフセット
電圧となり、流れ方向信号S2 の電圧VS2が基準電圧V
1 と同一のときには吸気管2内の吸入空気の流量Qが零
であり、流れ方向信号S2 の電圧VS2が基準電圧V1 よ
り大きければ吸入空気の流れが順方向であり、流れ方向
信号S2 の電圧VS2が基準電圧V1 より小さければ吸入
空気の流れが逆方向である。
対する流れ方向信号S2 の電圧VS2の変化を示してい
る。このように、流れ方向検出部35による流れ方向信
号S2は、吸入空気の流れ方向に対応して電圧が変化す
る信号である。また、前記差動増幅回路49は第1の基
準電圧V1 を基準に増幅するため、流れ方向信号S2 の
電圧には直流分である基準電圧V1 が加算される。即
ち、この基準電圧V1 は流れ方向信号S2 のオフセット
電圧となり、流れ方向信号S2 の電圧VS2が基準電圧V
1 と同一のときには吸気管2内の吸入空気の流量Qが零
であり、流れ方向信号S2 の電圧VS2が基準電圧V1 よ
り大きければ吸入空気の流れが順方向であり、流れ方向
信号S2 の電圧VS2が基準電圧V1 より小さければ吸入
空気の流れが逆方向である。
【0059】第3に、電流電源部36の構成について説
明するに、該電流電源部36は抵抗値R3 を有する固定
抵抗50,第1,第2の電流制御用トランジスタ51,
52および電圧変換回路53とから構成されている。
明するに、該電流電源部36は抵抗値R3 を有する固定
抵抗50,第1,第2の電流制御用トランジスタ51,
52および電圧変換回路53とから構成されている。
【0060】そして、前記第1,第2の電流制御用トラ
ンジスタ51,52はベース同士を接続したカレントミ
ラー回路を形成しており、第1の電流制御用トランジス
タ51のコレクタ−エミッタ間には、前記流量検出部3
4から出力される流量信号S1 が固定抵抗50を介して
流れ、第2の電流制御用トランジスタ52のコレクタ−
エミッタ間には、第1の電流制御用トランジスタ51の
コレクタ−エミッタ間を流れる流量信号S1 と同一の電
流値の電源電流I1 が流れる。
ンジスタ51,52はベース同士を接続したカレントミ
ラー回路を形成しており、第1の電流制御用トランジス
タ51のコレクタ−エミッタ間には、前記流量検出部3
4から出力される流量信号S1 が固定抵抗50を介して
流れ、第2の電流制御用トランジスタ52のコレクタ−
エミッタ間には、第1の電流制御用トランジスタ51の
コレクタ−エミッタ間を流れる流量信号S1 と同一の電
流値の電源電流I1 が流れる。
【0061】また、前記流量検出部34から出力される
流量信号S1 は固定抵抗50を介して前記電圧変換回路
53の非反転入力端子に入力されるようになっている。
また、該電圧変換回路53の反転入力端子は第2の基準
電圧V2 を出力する第2の定電圧電源に接続され、該電
圧変換回路53の出力端子は第1,第2の電流制御用ト
ランジスタ51,52のベース端子に接続されている。
そして、該電圧変換回路53は、流量信号S1 と第2の
基準電圧V2 とに基づいて、第1,第2の電流制御用ト
ランジスタ51,52のベース電位を設定する。これに
より、第2の電流制御用トランジスタ52のコレクタ−
エミッタ間には、流量信号S1 の電流値と同一であり、
流量信号S1 の電流値と同様に変化する電源電流I1 が
流れる。ここで、電源電流I1 を、流量信号S1 の電圧
VS1,固定抵抗49の抵抗値R3,第2の基準電圧V2
の関係は下記の数1のようになる。
流量信号S1 は固定抵抗50を介して前記電圧変換回路
53の非反転入力端子に入力されるようになっている。
また、該電圧変換回路53の反転入力端子は第2の基準
電圧V2 を出力する第2の定電圧電源に接続され、該電
圧変換回路53の出力端子は第1,第2の電流制御用ト
ランジスタ51,52のベース端子に接続されている。
そして、該電圧変換回路53は、流量信号S1 と第2の
基準電圧V2 とに基づいて、第1,第2の電流制御用ト
ランジスタ51,52のベース電位を設定する。これに
より、第2の電流制御用トランジスタ52のコレクタ−
エミッタ間には、流量信号S1 の電流値と同一であり、
流量信号S1 の電流値と同様に変化する電源電流I1 が
流れる。ここで、電源電流I1 を、流量信号S1 の電圧
VS1,固定抵抗49の抵抗値R3,第2の基準電圧V2
の関係は下記の数1のようになる。
【0062】
【数1】
【0063】そして、第2の電流制御用トランジスタ5
2のコレクタ端子が信号変換回路37の接続点iに接続
されており、第2の電流制御用トランジスタ52のコレ
クタ−エミッタ間に流れる電源電流I1 は該信号変換回
路37の電源電流となる。この意味で、電流電源部36
は信号変換回路37の電流源となっている。
2のコレクタ端子が信号変換回路37の接続点iに接続
されており、第2の電流制御用トランジスタ52のコレ
クタ−エミッタ間に流れる電源電流I1 は該信号変換回
路37の電源電流となる。この意味で、電流電源部36
は信号変換回路37の電流源となっている。
【0064】第4に、信号変換回路37の構成について
説明するに、該信号変換回路37は、一対のエミッタ接
地増幅回路を構成する第1,第2の増幅回路用トランジ
スタ54,55と、該第1,第2の増幅回路用トランジ
スタ54,55のコレクタ負荷としてそれぞれ接続さ
れ、双方でカレントミラー回路を構成する第3,第4の
増幅回路用トランジスタ56,57とからなる差動増幅
回路である。そして、前記第1,第2の増幅回路用トラ
ンジスタ54,55間の接続点iは、前記電流電源部3
6の第2の電流制御用トランジスタ52のコレクタ端子
に接続されており、該信号変換回路37は電流電源部3
6の電源電流I1 を電流源とする。また、前記第1の増
幅回路用トランジスタ54のベース端子は流れ方向検出
部35の出力側と接続され、流れ方向信号S2 が入力さ
れるようになっている。さらに、第2の増幅回路用トラ
ンジスタ55のベース端子は第1の定電圧電源が接続さ
れ、第1の基準電圧V1 が入力されている。
説明するに、該信号変換回路37は、一対のエミッタ接
地増幅回路を構成する第1,第2の増幅回路用トランジ
スタ54,55と、該第1,第2の増幅回路用トランジ
スタ54,55のコレクタ負荷としてそれぞれ接続さ
れ、双方でカレントミラー回路を構成する第3,第4の
増幅回路用トランジスタ56,57とからなる差動増幅
回路である。そして、前記第1,第2の増幅回路用トラ
ンジスタ54,55間の接続点iは、前記電流電源部3
6の第2の電流制御用トランジスタ52のコレクタ端子
に接続されており、該信号変換回路37は電流電源部3
6の電源電流I1 を電流源とする。また、前記第1の増
幅回路用トランジスタ54のベース端子は流れ方向検出
部35の出力側と接続され、流れ方向信号S2 が入力さ
れるようになっている。さらに、第2の増幅回路用トラ
ンジスタ55のベース端子は第1の定電圧電源が接続さ
れ、第1の基準電圧V1 が入力されている。
【0065】また、第1の増幅回路用トランジスタ54
のコレクタ端子と第3の増幅回路用トランジスタ56の
コレクタ端子との間の接続点jは該信号変換回路37の
出力端子に相当し、該接続点jはI−V変換回路38の
入力側に接続されている。
のコレクタ端子と第3の増幅回路用トランジスタ56の
コレクタ端子との間の接続点jは該信号変換回路37の
出力端子に相当し、該接続点jはI−V変換回路38の
入力側に接続されている。
【0066】そして、信号変換回路37は、前記流れ方
向検出部35による流れ方向信号S2 の電圧と基準電圧
V1 とを比較し、前記流れ方向信号S2 の電圧が基準電
圧V1 よりも大きいときは、電源電流I1 と同一の変換
電流I2 を出力する。即ち、このときは接続点jからI
−V変換回路38の反転入力端子に向けて変換電流I2
が図3中の矢示方向に流れる。一方、前記流れ方向信号
S2 の電圧が基準電圧V1 よりも小さいときは電源電流
I1 を反転した変換電流I2 を出力する。即ち、このと
きは接続点jからI−V変換回路38の反転入力端子に
向けて変換電流I2 が図3中の矢示方向と反対の方向に
流れる。
向検出部35による流れ方向信号S2 の電圧と基準電圧
V1 とを比較し、前記流れ方向信号S2 の電圧が基準電
圧V1 よりも大きいときは、電源電流I1 と同一の変換
電流I2 を出力する。即ち、このときは接続点jからI
−V変換回路38の反転入力端子に向けて変換電流I2
が図3中の矢示方向に流れる。一方、前記流れ方向信号
S2 の電圧が基準電圧V1 よりも小さいときは電源電流
I1 を反転した変換電流I2 を出力する。即ち、このと
きは接続点jからI−V変換回路38の反転入力端子に
向けて変換電流I2 が図3中の矢示方向と反対の方向に
流れる。
【0067】ここで、前記基準電圧V1 は、上述したよ
うに流れ方向信号S2 のオフセット電圧であり、該流れ
方向信号S2 の電圧が基準電圧V1 より大きいときは、
吸入空気の流れ方向が順方向のときであり、該流れ方向
信号S2 の電圧が基準電圧V1 より小さいときは、吸入
空気の流れ方向が逆方向のときである。
うに流れ方向信号S2 のオフセット電圧であり、該流れ
方向信号S2 の電圧が基準電圧V1 より大きいときは、
吸入空気の流れ方向が順方向のときであり、該流れ方向
信号S2 の電圧が基準電圧V1 より小さいときは、吸入
空気の流れ方向が逆方向のときである。
【0068】これにより、該信号変換回路37は、吸入
空気の流れ方向が順方向のときには、電源電流I1 と同
一の電流値を有する変換電流I2 を出力し、一方、吸入
空気の流れ方向が逆方向のときには、電源電流I1 を反
転した変換電流I2 、換言すれば、電源電流I1 の電流
値に−1を乗じた電流値を有する変換電流I2 を出力す
る。
空気の流れ方向が順方向のときには、電源電流I1 と同
一の電流値を有する変換電流I2 を出力し、一方、吸入
空気の流れ方向が逆方向のときには、電源電流I1 を反
転した変換電流I2 、換言すれば、電源電流I1 の電流
値に−1を乗じた電流値を有する変換電流I2 を出力す
る。
【0069】また、前述したように電源電流I1 は流量
信号S1 の電流値と同一の電流値であるから、結局、該
信号変換回路37は、吸入空気の流れ方向が順方向のと
きには、流量信号S1 と同一の電流値を有する変換電流
I2 を出力し、一方、吸入空気の流れ方向が逆方向のと
きには、流量信号S1 の電流値に−1を乗じた電流値を
有する変換電流I2 を出力することとなる。
信号S1 の電流値と同一の電流値であるから、結局、該
信号変換回路37は、吸入空気の流れ方向が順方向のと
きには、流量信号S1 と同一の電流値を有する変換電流
I2 を出力し、一方、吸入空気の流れ方向が逆方向のと
きには、流量信号S1 の電流値に−1を乗じた電流値を
有する変換電流I2 を出力することとなる。
【0070】さらにここで、該信号変換回路37におい
て、電源電流I1 と変換電流I2 との関係を数式で表す
と、下記の数2のようになる。
て、電源電流I1 と変換電流I2 との関係を数式で表す
と、下記の数2のようになる。
【0071】
【数2】I2 =A・I1
【0072】そして、数2中のA(A=I2 /I1 )を
第1,第2の増幅回路用トランジスタ54,55の各ベ
ース電圧,エミッタ電流,コレクタ電流の関係から導き
出すと下記の数3のようになる。
第1,第2の増幅回路用トランジスタ54,55の各ベ
ース電圧,エミッタ電流,コレクタ電流の関係から導き
出すと下記の数3のようになる。
【0073】
【数3】
【0074】そして、上記比率Aが流量Qに対してどの
ように変化するかを表すと、図6のようになる。ここ
で、図6のグラフにおいて、流量Qを示すX軸の零点周
辺における比率Aの変化に着目すると、流量Qが零点を
境にマイナス側からプラス側に変化する過程で、比率A
の変化がなだらかなことがわかる。これにより、吸入空
気の流れ方向が順方向から逆方向に反転する際、信号変
換回路37から出力される変換電流I2 が連続的でなだ
らかなカーブをもって変化するようになる。
ように変化するかを表すと、図6のようになる。ここ
で、図6のグラフにおいて、流量Qを示すX軸の零点周
辺における比率Aの変化に着目すると、流量Qが零点を
境にマイナス側からプラス側に変化する過程で、比率A
の変化がなだらかなことがわかる。これにより、吸入空
気の流れ方向が順方向から逆方向に反転する際、信号変
換回路37から出力される変換電流I2 が連続的でなだ
らかなカーブをもって変化するようになる。
【0075】以上より、該信号変換回路37の入出力関
係を、流れ方向信号S2 の電圧VS2,基準電圧V1 ,電
源電流I1 および変換電流I2 によって表すと下記の表
1のようになる。
係を、流れ方向信号S2 の電圧VS2,基準電圧V1 ,電
源電流I1 および変換電流I2 によって表すと下記の表
1のようになる。
【0076】
【表1】
【0077】第5に、I−V変換回路38の構成につい
て説明するに、該I−V変換回路38は、演算増幅器5
8と、抵抗値R4 を有する固定抵抗59とから構成さ
れ、前記演算増幅器58の反転入力端子には信号変換回
路37の出力端子に相当する接続点jが接続され、非反
転入力端子は基準電圧V1 を出力する第1の定電圧電源
に接続されている。また、該演算増幅器58の出力端子
は、当該流量検出用処理回路の最終的な出力端子となっ
ている。そして、この出力端子は自動車に搭載され、エ
ンジンの駆動や走行等の電子制御を行うコントロールユ
ニット(図示せず)に接続されている。また、前記固定
抵抗59は、その一端側が前記演算増幅器58の出力端
子に、他端側が前記演算増幅器58の反転入力端子に接
続されている。
て説明するに、該I−V変換回路38は、演算増幅器5
8と、抵抗値R4 を有する固定抵抗59とから構成さ
れ、前記演算増幅器58の反転入力端子には信号変換回
路37の出力端子に相当する接続点jが接続され、非反
転入力端子は基準電圧V1 を出力する第1の定電圧電源
に接続されている。また、該演算増幅器58の出力端子
は、当該流量検出用処理回路の最終的な出力端子となっ
ている。そして、この出力端子は自動車に搭載され、エ
ンジンの駆動や走行等の電子制御を行うコントロールユ
ニット(図示せず)に接続されている。また、前記固定
抵抗59は、その一端側が前記演算増幅器58の出力端
子に、他端側が前記演算増幅器58の反転入力端子に接
続されている。
【0078】そして、該I−V変換回路38は、前記信
号変換回路37の接続点jから出力される変換電流I2
を入力し、該変換電流I2 を電流−電圧変換し、吸入空
気の流れ方向および流量Qに対応した電圧VS3を有する
検出信号S3 を出力する。
号変換回路37の接続点jから出力される変換電流I2
を入力し、該変換電流I2 を電流−電圧変換し、吸入空
気の流れ方向および流量Qに対応した電圧VS3を有する
検出信号S3 を出力する。
【0079】ここで、検出信号S3 の電圧VS3を数式で
表すと下記の数4のようになる。
表すと下記の数4のようになる。
【0080】
【数4】VS3 = I2 ・R4 +V1 この数4に前述の数2を代入して変形すると、下記の数
5のようになる。
5のようになる。
【0081】
【数5】VS3 = A・I1 ・R4 +V1 さらに、この数5に前述の数1を代入して変形すると、
下記の数6のようになる。
下記の数6のようになる。
【0082】
【数6】
【0083】ここで、図7は吸入空気の流量Qの変化に
対する検出信号S3 の電圧VS3の変化を示している。こ
のように、I−V変換回路38から最終的に出力される
検出信号S3 は、流量信号S1 と流れ方向信号S2 とが
相関し、連続的で直線に近似できるなだらかなカーブを
有する信号となる。なお、この検出信号S3 の電圧には
直流分である基準電圧V1 が加算され、基準電圧V1 が
いわゆるオフセット電圧となっている。
対する検出信号S3 の電圧VS3の変化を示している。こ
のように、I−V変換回路38から最終的に出力される
検出信号S3 は、流量信号S1 と流れ方向信号S2 とが
相関し、連続的で直線に近似できるなだらかなカーブを
有する信号となる。なお、この検出信号S3 の電圧には
直流分である基準電圧V1 が加算され、基準電圧V1 が
いわゆるオフセット電圧となっている。
【0084】本実施例による熱式空気流量検出装置は上
述のような構成を有するもので、検出ホルダ26に取付
けられた絶縁基板29に発熱抵抗体30を形成し、吸入
空気の流れ方向に対して発熱抵抗体30の前,後にそれ
ぞれ第1,第2の感温抵抗体31,32を形成したこと
により、吸入空気の絶対流量Qを発熱抵抗体30の抵抗
値RH の変化によって感知することができると共に、吸
入空気の流れ方向を第1,第2の感温抵抗体31,32
の抵抗値RT1,RT2によってそれぞれ感知することがで
きる。
述のような構成を有するもので、検出ホルダ26に取付
けられた絶縁基板29に発熱抵抗体30を形成し、吸入
空気の流れ方向に対して発熱抵抗体30の前,後にそれ
ぞれ第1,第2の感温抵抗体31,32を形成したこと
により、吸入空気の絶対流量Qを発熱抵抗体30の抵抗
値RH の変化によって感知することができると共に、吸
入空気の流れ方向を第1,第2の感温抵抗体31,32
の抵抗値RT1,RT2によってそれぞれ感知することがで
きる。
【0085】そして、本実施例による流量検出用処理回
路では、流量検出部34によって発熱抵抗体30の抵抗
値RH の変化に対応した流量信号S1 を生成し、流れ方
向検出部35によって、第1,第2の感温抵抗体31,
32の抵抗値の変化によりブリッジ回路46の平衡が崩
れたときに生じる流れ方向信号S2 を生成する。
路では、流量検出部34によって発熱抵抗体30の抵抗
値RH の変化に対応した流量信号S1 を生成し、流れ方
向検出部35によって、第1,第2の感温抵抗体31,
32の抵抗値の変化によりブリッジ回路46の平衡が崩
れたときに生じる流れ方向信号S2 を生成する。
【0086】これにより、流量検出部34による流量信
号S1 からは、図4に示す如く、吸入空気の絶対流量Q
の情報は得ることができ、流れ方向検出部35による流
れ方向信号S2 からは、図5に示す如く、吸入空気の流
れ方向の情報を得ることができる。そして、流量信号S
1 と流れ方向信号S2 を総合することにより、図7に示
す如く、吸入空気の流量Qと流れ方向との両方の情報が
含まれた検出信号S3を得ることができる。
号S1 からは、図4に示す如く、吸入空気の絶対流量Q
の情報は得ることができ、流れ方向検出部35による流
れ方向信号S2 からは、図5に示す如く、吸入空気の流
れ方向の情報を得ることができる。そして、流量信号S
1 と流れ方向信号S2 を総合することにより、図7に示
す如く、吸入空気の流量Qと流れ方向との両方の情報が
含まれた検出信号S3を得ることができる。
【0087】そして、前記検出信号S3 を得るために
は、前記流量信号S1 に対応して変化する電源電流I1
を電流電源部36によって生成し、この電源電流I1 を
信号変換回路37の電源電流とする。そして、信号変換
回路37は、前記流れ方向信号S2 の電圧VS2と基準電
圧V1 とを比較し、前記流れ方向信号S2 の電圧VS2が
基準電圧V1 よりも大きいときは、電源電流I1 と同一
の変換電流I2 を出力し、前記流れ方向信号S2 の電圧
VS2が基準電圧V1 よりも小さいときは電源電流I1 を
反転した変換電流I2 を出力する。さらに、該変換電流
I2 をI−V変換回路38によって電流−電圧変換す
る。
は、前記流量信号S1 に対応して変化する電源電流I1
を電流電源部36によって生成し、この電源電流I1 を
信号変換回路37の電源電流とする。そして、信号変換
回路37は、前記流れ方向信号S2 の電圧VS2と基準電
圧V1 とを比較し、前記流れ方向信号S2 の電圧VS2が
基準電圧V1 よりも大きいときは、電源電流I1 と同一
の変換電流I2 を出力し、前記流れ方向信号S2 の電圧
VS2が基準電圧V1 よりも小さいときは電源電流I1 を
反転した変換電流I2 を出力する。さらに、該変換電流
I2 をI−V変換回路38によって電流−電圧変換す
る。
【0088】このようにして、流量信号S1 と流れ方向
信号S2 とが相関する検出信号S3を最終的に得ること
ができる。そして、この検出信号S3 は、図7に示すよ
うに、連続的で直線に近似できるなだらかなカーブを有
する信号となる。
信号S2 とが相関する検出信号S3を最終的に得ること
ができる。そして、この検出信号S3 は、図7に示すよ
うに、連続的で直線に近似できるなだらかなカーブを有
する信号となる。
【0089】かくして、本実施例によれば、絶縁基板2
9上に図2に示す如く形成した発熱抵抗体30,第1の
感温抵抗体31および第2の感温抵抗体32によって吸
気管2内の吸入空気の流量Qおよび流れ方向を感知し、
これに基づき、流量検出部34,流れ方向検出部35,
電流電源部36,信号変換回路37およびI−V変換回
路38からなる処理回路によって、連続的かつ直線に近
似できるなだらかなカーブを有する検出信号S3 を生成
することができる。
9上に図2に示す如く形成した発熱抵抗体30,第1の
感温抵抗体31および第2の感温抵抗体32によって吸
気管2内の吸入空気の流量Qおよび流れ方向を感知し、
これに基づき、流量検出部34,流れ方向検出部35,
電流電源部36,信号変換回路37およびI−V変換回
路38からなる処理回路によって、連続的かつ直線に近
似できるなだらかなカーブを有する検出信号S3 を生成
することができる。
【0090】これにより、吸気管2内を流れる吸入空気
の流れ方向と流量Qを正確に検出することができる。特
に、検出信号S3 は吸入空気の流れ方向が逆転する瞬間
においても連続的に変化するため、逆方向の空気流によ
り吸入空気の流量Qを誤検出するのを確実に防止でき、
検出精度を大幅に向上することができる。
の流れ方向と流量Qを正確に検出することができる。特
に、検出信号S3 は吸入空気の流れ方向が逆転する瞬間
においても連続的に変化するため、逆方向の空気流によ
り吸入空気の流量Qを誤検出するのを確実に防止でき、
検出精度を大幅に向上することができる。
【0091】また、検出信号S3 は連続的かつ直線に近
似できるなだらかなカーブを有するものであるため、当
該熱式空気流量検出装置の次段の信号処理(例えば、コ
ントロールユニットによる信号解析等)が容易となり、
信号処理性能等を大幅に向上させることができる。
似できるなだらかなカーブを有するものであるため、当
該熱式空気流量検出装置の次段の信号処理(例えば、コ
ントロールユニットによる信号解析等)が容易となり、
信号処理性能等を大幅に向上させることができる。
【0092】従って、コントロールユニットでは、この
検出信号S3 に基づいて正確な吸入空気の流量を検出す
ることができ、正確な空燃比制御を行い、エンジン性能
の向上を図ることができる。
検出信号S3 に基づいて正確な吸入空気の流量を検出す
ることができ、正確な空燃比制御を行い、エンジン性能
の向上を図ることができる。
【0093】なお、前記実施例では、温度補償抵抗40
を検出ホルダ26の近傍に設けるものとして述べたが、
本発明はこれに限らず、図8の第1の変形例に示すよう
に、絶縁基板29′上に温度補償抵抗40を膜状に形成
し、発熱抵抗体30、第1,第2の感温抵抗体31,3
2と一体的なものとしてもよい。この場合、第1感温抵
抗体31と温度補償抵抗40との間には、絶縁基板29
にスリット29A′を形成するようにしてもよい。
を検出ホルダ26の近傍に設けるものとして述べたが、
本発明はこれに限らず、図8の第1の変形例に示すよう
に、絶縁基板29′上に温度補償抵抗40を膜状に形成
し、発熱抵抗体30、第1,第2の感温抵抗体31,3
2と一体的なものとしてもよい。この場合、第1感温抵
抗体31と温度補償抵抗40との間には、絶縁基板29
にスリット29A′を形成するようにしてもよい。
【0094】また、前記実施例では、絶縁基板29に着
膜形成した発熱抵抗体30と第1,第2の感温抵抗体3
1,32を図2のように形成したが、本発明はこれに限
らず、図9に示す第2の変形例のように、絶縁基板61
上に発熱抵抗体62を略クランク形状に形成し、第1,
第2の感温抵抗体63,64を吸入空気の流れに対して
上流側,下流側にそれぞれ配置して形成してもよい。さ
らに、二点鎖線で示すように温度補償抵抗65を一体形
成してもよい。
膜形成した発熱抵抗体30と第1,第2の感温抵抗体3
1,32を図2のように形成したが、本発明はこれに限
らず、図9に示す第2の変形例のように、絶縁基板61
上に発熱抵抗体62を略クランク形状に形成し、第1,
第2の感温抵抗体63,64を吸入空気の流れに対して
上流側,下流側にそれぞれ配置して形成してもよい。さ
らに、二点鎖線で示すように温度補償抵抗65を一体形
成してもよい。
【0095】また、前記実施例では、流量計本体22の
巻線部24に巻回した一の基準抵抗23を吸気管2内に
突出して設けるものとして述べたが、本発明はこれに限
らず、例えば吸気管2の外周に設ける回路ケーシング2
7内に基準抵抗23を流量調整抵抗41等と共に配設す
る構成としてもよい。
巻線部24に巻回した一の基準抵抗23を吸気管2内に
突出して設けるものとして述べたが、本発明はこれに限
らず、例えば吸気管2の外周に設ける回路ケーシング2
7内に基準抵抗23を流量調整抵抗41等と共に配設す
る構成としてもよい。
【0096】また、前記実施例では、流量検出部34を
構成するブリッジ回路39を発熱抵抗体30、基準抵抗
23、温度補償抵抗40および流量調整抵抗41とから
形成したが、本発明はこれに限らず、温度補償抵抗4
0、流量調整抵抗41として固定抵抗を用いてブリッジ
回路39を形成してもよい。
構成するブリッジ回路39を発熱抵抗体30、基準抵抗
23、温度補償抵抗40および流量調整抵抗41とから
形成したが、本発明はこれに限らず、温度補償抵抗4
0、流量調整抵抗41として固定抵抗を用いてブリッジ
回路39を形成してもよい。
【0097】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の発明によれ
ば、吸気管内を流れる吸入空気の流量に対応した流量信
号と、吸気管内を流れる吸入空気の流れ方向に対応した
流れ方向とが相関する検出信号を得ることができる。
ば、吸気管内を流れる吸入空気の流量に対応した流量信
号と、吸気管内を流れる吸入空気の流れ方向に対応した
流れ方向とが相関する検出信号を得ることができる。
【0098】即ち、当該熱式空気流量検出装置から最終
的に得られる検出信号は、実際の吸入空気の流量変化に
正確に対応して連続的に変化する信号となり、特に、吸
入空気の流れ方向が逆転する瞬間においても連続的に変
化する信号となる。このような検出信号に基づけば、吸
気管内を流れる吸入空気の流れ方向と流量とを正確に検
出することができ、逆方向の空気流により吸入空気の流
量を誤検出するのを確実に防止できる。従って、正確な
空燃比制御を行うことができ、エンジン性能の大幅な向
上を図ることができる。
的に得られる検出信号は、実際の吸入空気の流量変化に
正確に対応して連続的に変化する信号となり、特に、吸
入空気の流れ方向が逆転する瞬間においても連続的に変
化する信号となる。このような検出信号に基づけば、吸
気管内を流れる吸入空気の流れ方向と流量とを正確に検
出することができ、逆方向の空気流により吸入空気の流
量を誤検出するのを確実に防止できる。従って、正確な
空燃比制御を行うことができ、エンジン性能の大幅な向
上を図ることができる。
【0099】また、請求項2の発明によれば、電源電流
制御手段を、第1,第2の電流制御用トランジスタを備
えたカレントミラー回路により構成したから、吸入空気
量に対応して変化する流量信号に等しく対応させて電源
電流を変化させることができる。
制御手段を、第1,第2の電流制御用トランジスタを備
えたカレントミラー回路により構成したから、吸入空気
量に対応して変化する流量信号に等しく対応させて電源
電流を変化させることができる。
【0100】また、請求項3の発明によれば、信号変換
手段は、一対のエミッタ接地増幅回路を構成する第1,
第2の増幅回路用トランジスタと、該第1,第2の増幅
回路用トランジスタのコレクタ負荷としてそれぞれ接続
され、双方でカレントミラー回路を構成する第3,第4
の増幅回路用トランジスタとからなる差動増幅回路であ
り、前記第1の増幅回路用トランジスタのベースには前
記流れ方向検出手段から出力される流れ方向信号を入力
し、前記第2の増幅回路用トランジスタのベースには一
定電圧を有する基準電圧を入力するものとし、該差動増
幅回路を電源電流制御手段により電流値が変化する電源
電流を電流源とする構成としたことから、流れ方向手段
から出力される流れ方向信号の電圧と基準電圧とを比較
することによって、前記流れ方向信号の電圧が基準電圧
よりも大きいときは、電源電流と同一の電流値を有する
変換電流を出力することができ、前記流れ方向信号の電
圧が基準電圧よりも小さいときは電源電流の電流値に−
1を乗じた電流値を有する変換電流を出力することがで
きる。
手段は、一対のエミッタ接地増幅回路を構成する第1,
第2の増幅回路用トランジスタと、該第1,第2の増幅
回路用トランジスタのコレクタ負荷としてそれぞれ接続
され、双方でカレントミラー回路を構成する第3,第4
の増幅回路用トランジスタとからなる差動増幅回路であ
り、前記第1の増幅回路用トランジスタのベースには前
記流れ方向検出手段から出力される流れ方向信号を入力
し、前記第2の増幅回路用トランジスタのベースには一
定電圧を有する基準電圧を入力するものとし、該差動増
幅回路を電源電流制御手段により電流値が変化する電源
電流を電流源とする構成としたことから、流れ方向手段
から出力される流れ方向信号の電圧と基準電圧とを比較
することによって、前記流れ方向信号の電圧が基準電圧
よりも大きいときは、電源電流と同一の電流値を有する
変換電流を出力することができ、前記流れ方向信号の電
圧が基準電圧よりも小さいときは電源電流の電流値に−
1を乗じた電流値を有する変換電流を出力することがで
きる。
【0101】これにより、該変換電流を電流電圧変換回
路で電流−電圧変換して得られる検出信号を、吸入空気
の流れ方向および流量に対応した電圧を有し、かつ、吸
入空気の流れ方向が逆転するときの境目において、連続
的でなだらかなカーブをもって変化する特性とすること
ができる。従って、吸気管内を流れる吸入空気の流れ方
向と流量とを正確に検出することができ、逆方向の空気
流により吸入空気の流量を誤検出するのを確実に防止で
きる。
路で電流−電圧変換して得られる検出信号を、吸入空気
の流れ方向および流量に対応した電圧を有し、かつ、吸
入空気の流れ方向が逆転するときの境目において、連続
的でなだらかなカーブをもって変化する特性とすること
ができる。従って、吸気管内を流れる吸入空気の流れ方
向と流量とを正確に検出することができ、逆方向の空気
流により吸入空気の流量を誤検出するのを確実に防止で
きる。
【0102】さらに、請求項4の発明によれば、第1,
第2の感温抵抗体を吸入空気の流れ方向に対し、発熱抵
抗の前,後に離間して形成する構成としたから、吸入空
気の正,逆の流れ方向を精密に検出することができる。
さらに、単一の絶縁基板上に発熱抵抗体、第1,第2の
感温抵抗体を着膜形成しているから、部品点数を削減す
ることができる。
第2の感温抵抗体を吸入空気の流れ方向に対し、発熱抵
抗の前,後に離間して形成する構成としたから、吸入空
気の正,逆の流れ方向を精密に検出することができる。
さらに、単一の絶縁基板上に発熱抵抗体、第1,第2の
感温抵抗体を着膜形成しているから、部品点数を削減す
ることができる。
【図1】本発明の実施例による熱式空気流量検出装置を
吸気管に取付けた状態を示す縦断面図である。
吸気管に取付けた状態を示す縦断面図である。
【図2】絶縁基板上に形成された発熱抵抗体および第
1,第2の感温抵抗体を示す平面図である。
1,第2の感温抵抗体を示す平面図である。
【図3】本実施例による熱式空気流量検出装置の回路構
成を示す回路図である。
成を示す回路図である。
【図4】流量検出部から出力される流量信号S1 の特性
線図である。
線図である。
【図5】流れ方向検出部から出力される流れ方向信号S
2 の特性線図である。
2 の特性線図である。
【図6】信号変換回路の電源電流I1と該信号変換回路
から出力される変換電流I2 の比(A=I2 /I1 )を
示す特性線図である。
から出力される変換電流I2 の比(A=I2 /I1 )を
示す特性線図である。
【図7】I−V変換回路から出力される検出信号S3 の
特性線図である。
特性線図である。
【図8】第1の変形例による絶縁基板上に形成された発
熱抵抗体、第1,第2の感温抵抗体および温度補償抵抗
を示す平面図である。
熱抵抗体、第1,第2の感温抵抗体および温度補償抵抗
を示す平面図である。
【図9】第2の変形例による絶縁基板上に形成された発
熱抵抗体、第1,第2の感温抵抗体を示す平面図であ
る。
熱抵抗体、第1,第2の感温抵抗体を示す平面図であ
る。
【図10】従来技術による熱式空気流量検出装置を吸気
管に取付けられた状態を示す縦断面図である。
管に取付けられた状態を示す縦断面図である。
【図11】従来技術による流量計本体および発熱抵抗等
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図12】吸入空気の流速の変動を示す特性線図であ
る。
る。
2 吸気管 21 熱式空気流量検出装置 22 流量計本体 29 絶縁基板 30 発熱抵抗体 31,32 感温抵抗体 34 流量検出部(流量検出手段) 35 流れ方向検出部(流れ方向検出手段) 36 電流電源部(電源電流制御手段) 37 信号変換回路(信号変換手段) 38 I−V変換回路(電流電圧変換手段) 39,46 ブリッジ回路 51,52 電流制御用トランジスタ 54,55,56,57 増幅回路用トランジスタ
Claims (4)
- 【請求項1】 基端側が吸気管に取付けられた流量計本
体と、前記吸気管内に位置して該流量計本体に設けら
れ、前記吸気管内を流れる吸入空気によって冷却される
ことにより抵抗値が変化する発熱抵抗と、前記発熱抵抗
を含んで第1のブリッジ回路を形成し、該発熱抵抗の抵
抗値の変化に基づいて前記吸気管内を流れる吸入空気の
流量に対応した流量信号を出力する流量検出手段と、前
記発熱抵抗の前,後に離間し設けられ、前記吸入空気の
流れ方向に対して抵抗値が変化する第1,第2の感温抵
抗と、該第1,第2の感温抵抗を含んで第2のブリッジ
回路を形成し、該第1,第2の感温抵抗の抵抗値変化に
よる該第2のブリッジ回路の平衡の崩れによって出力さ
れる電圧に基づいて前記吸気管内を流れる吸入空気の流
れ方向に対応した流れ方向信号を出力する流れ方向検出
手段と、前記流量検出手段からの流量信号の電流値に対
応するように電源電流を制御する電源電流制御手段と、
該電源電流制御手段による電源電流を電流源とすること
によって動作し、前記流れ方向検出手段による流れ方向
信号の電圧と一定電圧を有する基準電圧とを比較し、前
記流れ方向信号の電圧が基準電圧よりも大きいときは、
電源電流と同一の変換電流を出力し、前記流れ方向信号
の電圧が基準電圧よりも小さいときは電源電流を反転し
た変換電流を出力する信号変換手段と、該信号変換手段
による変換電流を入力し、該変換電流を電流−電圧変換
することによって吸入空気の流れ方向および流量に対応
した検出信号を出力する電流電圧変換手段とから構成し
てなる熱式空気流量検出装置。 - 【請求項2】 前記電源電流制御手段は、コレクタ−エ
ミッタ間を流れる流量信号に基づく電流を制御する第1
の電流制御用トランジスタと、コレクタ−エミッタ間を
流れる電源電流を制御する第2の電流制御用トランジス
タとを備え、前記第1の電流制御用トランジスタのベー
スと第2の電流制御用トランジスタのベースとを接続し
てなるカレントミラー回路から構成してなる請求項1に
記載の熱式空気流量検出装置。 - 【請求項3】 前記信号変換手段は、一対のエミッタ接
地増幅回路を構成する第1,第2の増幅回路用トランジ
スタと、該第1,第2の増幅回路用トランジスタのコレ
クタ負荷としてそれぞれ接続され、双方でカレントミラ
ー回路を構成する第3,第4の増幅回路用トランジスタ
とからなる差動増幅回路であり、前記第1の増幅回路用
トランジスタのベースには前記流れ方向検出手段から出
力される流れ方向信号を入力し、前記第2の増幅回路用
トランジスタのベースには一定電圧を有する基準電圧を
入力する構成としてなる請求項1または2に記載の熱式
空気流量検出装置。 - 【請求項4】 前記発熱抵抗は、前記流量計本体に取付
けられた絶縁基板上に着膜形成され、かつ該絶縁基板の
少なくとも長さ方向に膜状に延びる発熱抵抗体として構
成し、前記第1,第2の感温抵抗は、前記絶縁基板上の
吸入空気の流れ方向に対し該発熱抵抗体の前,後にそれ
ぞれ離間して着膜形成された第1,第2の感温抵抗体と
して構成してなる請求項1,2または3に記載の熱式空
気流量検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6266195A JPH08105779A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 熱式空気流量検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6266195A JPH08105779A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 熱式空気流量検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105779A true JPH08105779A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17427586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6266195A Pending JPH08105779A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 熱式空気流量検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08105779A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013209670A1 (de) | 2012-09-20 | 2014-03-20 | Mitsubishi Electric Corporation | Thermischer Flusssensor und Verfahren zum Erzeugen eines Flussratendetektionssignals durch den thermischen Flusssensor |
JP2016217813A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | アズビル株式会社 | 熱式流量計及びその傾斜誤差改善方法 |
-
1994
- 1994-10-05 JP JP6266195A patent/JPH08105779A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013209670A1 (de) | 2012-09-20 | 2014-03-20 | Mitsubishi Electric Corporation | Thermischer Flusssensor und Verfahren zum Erzeugen eines Flussratendetektionssignals durch den thermischen Flusssensor |
US9116028B2 (en) | 2012-09-20 | 2015-08-25 | Mitsubishi Electric Corporation | Thermal flow sensor and method of generating flow rate detection signal by the thermal flow sensor |
JP2016217813A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | アズビル株式会社 | 熱式流量計及びその傾斜誤差改善方法 |
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Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040308 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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