JP3133617B2 - 熱式空気流量検出装置 - Google Patents

熱式空気流量検出装置

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JP3133617B2
JP3133617B2 JP06195914A JP19591494A JP3133617B2 JP 3133617 B2 JP3133617 B2 JP 3133617B2 JP 06195914 A JP06195914 A JP 06195914A JP 19591494 A JP19591494 A JP 19591494A JP 3133617 B2 JP3133617 B2 JP 3133617B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用エンジ
ン等の吸入空気流量を検出するのに好適に用いられる熱
式空気流量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジン等では、エン
ジン本体の燃焼室内で燃料と吸入空気との混合気を燃焼
させ、その燃焼圧からエンジンの回転出力を取出すよう
にしており、燃料の噴射量を演算する上で吸入空気流量
を検出することが重要なファクターとなっている。
【0003】そこで、図7および図8に従来技術の熱式
空気流量検出装置を示す。
【0004】図において、1は吸気管2の途中に設けら
れた熱式空気流量検出装置を示し、該熱式空気流量検出
装置1は、エンジン本体の燃焼室(図示せず)に向けて
矢示A方向に流通する吸入空気の流量を検出すべく、吸
気管2の途中に取付穴2Aを介して配設されている。
【0005】3は熱式空気流量検出装置1の本体部を構
成する流量計本体を示し、該流量計本体3はインサート
モールド等の手段により図8に示すように成形され、巻
線状をなす後述の基準抵抗14を巻回すべく段付き円柱
状に形成された巻線部4と、該巻線部4の基端側に位置
して略円板状に形成され、後述の端子ピン8A〜8Dが
一体的に設けられた端子部5と、巻線部4の先端側から
吸気管2の径方向に延設され、吸気管2の中心部で後述
の発熱抵抗9および温度補償抵抗11を位置決めする検
出ホルダ6と、吸気管2の外側に位置して端子部5が接
続された後述の回路ケーシング7とから大略構成されて
いる。
【0006】7は吸気管2の取付穴2Aを閉塞するよう
に該吸気管2の外周側に設けられた回路ケーシングを示
し、該回路ケーシング7は絶縁性の樹脂材料等によって
形成され、その底部側には吸気管2の取付穴2Aに嵌合
する嵌合部7Aが一体的に設けられている。そして、該
回路ケーシング7は、例えばセラミック材料等からなる
絶縁基板上に流量調整抵抗および差動増幅器(いずれも
図示せず)等を実装した状態で、これらを内蔵するよう
になっている。
【0007】8A,8B,8C,8Dは流量計本体3の
端子部5から軸方向に突出した4本の端子ピン(全体と
して各端子ピン8という)を示し、該各端子ピン8は流
量計本体3の巻線部4および検出ホルダ6内に埋設され
た例えば4本の端子板(図示せず)に一体化して設けら
れ、回路ケーシング7のコネクタ部(図示せず)に着脱
可能に接続されるものである。
【0008】9は流量計本体3の検出ホルダ6にターミ
ナル10A,10Bを介して設けられたホットフィルム
型の発熱抵抗を示し、該発熱抵抗9は温度変化に敏感に
反応して抵抗値が変化する白金等の感温性材料からな
り、例えばアルミナ等のセラミック材料からなる絶縁性
の筒体に白金線を巻回したり、白金膜を蒸着したりして
形成される小径の発熱抵抗素子によって構成されてい
る。そして、該発熱抵抗9はバッテリ(図示せず)から
の通電により、例えば240℃前,後の温度をもって発
熱した状態となり、吸気管2内を矢示A方向に流れる吸
入空気によって冷却されるときには、この吸入空気の流
量に応じて抵抗値が変化し流量の検出信号を出力させる
ものである。
【0009】11は発熱抵抗9の上流側に位置して流量
計本体3の検出ホルダ6に設けられた温度補償抵抗を示
し、該温度補償抵抗11は例えばアルミナ等のセラミッ
ク材料からなる絶縁基板上にスパッタリング等の手段を
用いて白金膜を着膜させることにより形成され、白金膜
の両端は前記検出ホルダ6に立設されたターミナル12
A,12B間に接続されている。
【0010】13は流量計本体3の検出ホルダ6上に装
着される保護カバーを示し、該保護カバー13は検出ホ
ルダ6上に発熱抵抗9および温度補償抵抗11を実装し
た後に、図8中に矢印で示す如く検出ホルダ6に被着さ
れ、発熱抵抗9および温度補償抵抗11を保護すると共
に、吸入空気の流通を許すようになっている。なお、図
7中では発熱抵抗9および温度補償抵抗11を明示すべ
く、保護カバー13を検出ホルダ6から取外した状態で
示している。
【0011】さらに、14は流量計本体3の巻線部4に
巻回された巻線抵抗からなる基準抵抗を示し、該基準抵
抗14はその両端が、巻線部4に立設されたターミナル
15A,15Bに接続され、前記発熱抵抗9に直列接続
されている。ここで、前記各端子ピン8のうち、端子ピ
ン8Aはターミナル15Aに前記端子板を介して接続さ
れ、端子ピン8Bは他の端子板を介してターミナル15
B,10Aに接続されている。また、端子ピン8Cは別
の端子板を介してターミナル10B,12Bに接続さ
れ、端子ピン8Dはターミナル12Aにさらに別の端子
板を介して接続されている。
【0012】このように構成される従来技術の熱式空気
流量検出装置1は、自動車用エンジン等の吸入空気流量
を検出するときに、流量計本体3の端子部5を各端子ピ
ン8を介して回路ケーシング7のコネクタ部に接続した
状態で、流量計本体3の検出ホルダ6等を吸気管2内に
取付穴2Aを介して挿入し、該取付穴2Aに吸気管2の
外周側から回路ケーシング7を取付けることによって、
検出ホルダ6に設けた発熱抵抗9および温度補償抵抗1
1を吸気管2の中心部に配設する。
【0013】この場合、発熱抵抗9を基準抵抗14に直
列接続すると共に、温度補償抵抗11を回路ケーシング
7内の流量調整抵抗に直列接続することによって、これ
らの発熱抵抗9、基準抵抗14、温度補償抵抗11およ
び流量調整抵抗からブリッジ回路を構成する。そして、
該ブリッジ回路にはエンジンの始動と共に外部から電流
を印加し続けることにより発熱抵抗9を、例えば240
℃前,後の所定温度をもって発熱させるようにする。
【0014】そして、この状態で吸気管2内をエンジン
本体の燃焼室に向けて矢示A方向に吸入空気が流通する
ときには、この吸入空気の流れにより発熱抵抗9が冷却
されて該発熱抵抗9の抵抗値が変化するから、該発熱抵
抗9に直列接続された基準抵抗14の両端電圧に基づい
て吸入空気の流量に対応した検出信号を出力電圧の変化
として検出する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、吸気管2内を流れる吸入空気の流れで発熱
抵抗9が冷却されるのを利用して、該発熱抵抗9の抵抗
値変化に基づき吸入空気流量を検出する構成であるか
ら、該発熱抵抗9は図7中の矢示A方向(順方向)に流
れる吸入空気流によって冷却されると共に、矢示B方向
(逆方向)に流れる空気流によっても冷却されてしま
い、この逆方向の空気流により吸入空気流量を誤検出す
るという問題がある。
【0016】即ち、多気筒のシリンダを備えたエンジン
本体では、各シリンダ内でそれぞれピストンが往復動す
るに応じて各吸気弁(図示せず)が開弁する毎に、吸入
空気が各シリンダ内に向けて矢示A方向(順方向)に吸
込まれるから、吸気管2内を流れる空気の流速は各吸気
弁の開,閉弁に応じて図4に例示する如く増,減を繰返
し脈動するようになる。
【0017】特に、エンジンの回転数が低速域から中速
域等に達して吸,排気量が増大してくると、吸気弁と排
気弁(図示せず)とがオーバラップし、排気の一部が吸
気弁の開弁に伴って吸気管2内に吹返すことがあるた
め、このときに吸気管2内では図4に示す時間t1 ,t
2 間のように流速が負(マイナス)となって、矢示B方
向(逆方向)に流れる空気流が発生し、この空気流で吸
入空気流量が実流量よりも過大に検出され、A/F制御
を正確に行えなくなるという問題が生じる。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は逆方向の空気流により吸入空気
流量を誤検出するのを防止でき、流量の検出精度を大幅
に向上できるようにした熱式空気流量検出装置を提供す
ることを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、吸気管の途中に取付けられ流量計本
体と、該流量計本体に設けられ、前記吸気管内を流れる
吸入空気によって冷却される発熱抵抗とを備え、該発熱
抵抗は、吸入空気の流れ方向に対して上流側に位置する
第1の発熱抵抗体と、下流側に位置する第2の発熱抵抗
体とからなる熱式空気流量検出装置に適用される。
【0020】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記第1の発熱抵抗体の抵抗値変化から第1の
流量信号を出力する第1の流量検出手段と、前記第2の
発熱抵抗体の抵抗値変化から第2の流量信号を出力する
第2の流量検出手段と、前記第1の流量検出手段から出
力される第1の流量信号と第2の流量検出手段から出力
される第2の流量信号とを比較して吸入空気の方向検出
信号を出力する流れ方向検出手段と、前記第1の流量検
出手段から出力される第1の流量信号と第2の流量検出
手段から出力される第2の流量信号との流量平均値を算
出する演算処理を行い、その演算処理信号を出力する演
算処理手段と、前記流れ方向検出手段からの方向検出信
号に基づいて吸入空気の流れ方向が順方向のときには該
演算処理手段からの演算処理信号をそのまま流量検出信
号として出力し、逆方向のときには前記演算処理信号を
反転させて流量検出信号として出力する流量信号出力手
段とを備える構成したことにある。
【0021】また、請求項2の発明が採用する構成の特
は、前記第1の発熱抵抗体の抵抗値変化から第1の流
量信号を出力する第1の流量検出手段と、前記第2の発
熱抵抗体の抵抗値変化から第2の流量信号を出力する第
2の流量検出手段と、前記第1の流量検出手段から出力
される第1の流量信号と第2の流量検出手段から出力さ
れる第2の流量信号とを比較して吸入空気の方向検出信
号を出力する流れ方向検出手段と、前記第1の流量検出
手段から出力される第1の流量信号と第2の流量検出手
段から出力される第2の流量信号との流量平均値を算出
する演算処理を行い、その演算処理信号を出力する演算
処理手段と、前記流れ方向検出手段からの方向検出信号
に基づいて吸入空気の流れ方向が順方向のときには該演
算処理手段からの演算処理信号をそのまま流量検出信号
として出力し、逆方向のときには予め設定された所定信
号を流量検出信号として出力する流量信号出力手段とを
備える構成としたことにある。
【0022】請求項3の発明は、前記流量計本体には前
記吸入空気の温度変化を補償する温度補償抵抗を設ける
と共に、該温度補償抵抗の抵抗値変化による出力と第
1,第2の流量信号との差による出力信号に基づいて前
記第1の発熱抵抗体と第2の発熱抵抗体に印加する電流
を制御する電流制御手段を設ける構成している。
【0023】請求項4の発明は、前記流量計本体には前
記吸入空気の温度変化を補償する温度補償抵抗を設ける
と共に、該温度補償抵抗の抵抗値変化による出力と前記
演算処理信号との差による出力信号に基づいて前記第1
の発熱抵抗体と第2の発熱抵抗体に印加する電流を制御
する電流制御手段を設ける構成としている。
【0024】請求項5の発明は、前記第1の発熱抵抗体
と第2の発熱抵抗体は、前記流量計本体に取付けられた
絶縁基板上に吸入空気の流れ方向に互いに離間してそれ
ぞれ膜状に形成してなる構成としている。
【0025】
【作用】上記構成により、請求項1の発明は、第1の流
量検出手段で吸入空気の流れに応じた第1の発熱抵抗体
の抵抗値変化を検出し、第2の流量検出手段では吸入空
気の流れに応じた第2の発熱抵抗体の抵抗値変化を検出
し、流れ方向検出手段では第1の流量検出手段から出力
される第1の流量信号と第2流量検出手段から出力され
る第2の流量信号とを比較して流れ方向を検出し、演算
処理手段では前記第1の流量信号と第2の流量信号との
流量平均値を算出する演算処理を行って演算処理信号を
出力する。そして、流量信号出力手段では前記流れ方向
検出手段から出力される方向検出信号に基づいて、例え
ば第1の流量信号が第2の流量信号よりも大きいときに
は、順方向の流れとして演算処理手段から演算処理信号
を流量検出信号としてそのまま出力し、第2の流量信号
が第1の流量信号よりも大きいときには、逆方向の流れ
として演算処理手段からの演算処理信号を反転させて流
量検出信号として出力し、吸入空気の流れ方向に応じた
流量検出信号を出力することができる。
【0026】請求項2の発明においては、第1の流量検
出手段では吸入空気の流れに応じた第1の発熱抵抗体の
抵抗値変化を検出し、第2の流量検出手段では吸入空気
の流れに応じた第2の発熱抵抗体の抵抗値変化を検出
し、流れ方向検出手段では第1の流量検出手段から出力
される第1の流量信号と第2流量検出手段から出力さ
れる第2の流量信号とを比較して流れ方向を検出し、演
算処理手段では前記第1の流量信号と第2の流量信号と
の流量平均値を算出する演算処理を行って演算処理信号
を出力する。そして、流量信号出力手段では前記流れ方
向検出手段から出力される方向検出信号に基づいて、例
えば第1の流量信号が第2の流量信号よりも大きいとき
には、順方向の流れとして演算処理手段から演算処理
信号を流量検出信号としてそのまま出力し、第2の流量
信号が第1の流量信号よりも大きいときには、逆方向の
流れとして予め設定された所定信号を流量検出信号とし
て出力し、吸入空気の流れ方向に応じた流量検出信号を
出力することができる。
【0027】請求項3の発明においては、吸入空気の温
度変化を補償する温度補償抵抗を設けると共に、該温度
補償抵抗の抵抗値変化による出力と第1,第2の流量信
号との差による出力信号に基づいて前記第1の発熱抵抗
体と第2の発熱抵抗体に印加する電流を制御する電流制
御手段を設けることにより、吸入空気の温度変化に拘ら
ず、第1,第2の発熱抵抗体の温度を一定温度に保ちつ
つ、吸入空気の流量を検出することができる。
【0028】請求項4の発明では、電流制御手段を用い
ることにより、第1の流量信号と第2の流量信号との流
量平均値を算出する演算処理手段からの演算処理信号
と、温度補償抵抗の抵抗値変化による出力との差による
出力信号に基づいて前記第1の発熱抵抗体と第2の発熱
抵抗体に印加する電流を制御でき、吸入空気の温度変化
に拘らず、第1,第2の発熱抵抗体の温度を一定温度に
ちつつ、吸入空気の流量を検出することができる。
【0029】請求項5の発明では、吸入空気の流れ方向
に対し上流側に位置した第1の発熱抵抗体と下流側に位
置した第2の発熱抵抗体とを絶縁基板上に膜状に形成で
き、全体をコンパクトに形成することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図6に基
づいて説明する。なお、実施例では前述した図7および
図8に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0031】而して、図1ないし図4は本発明の第1の
実施例を示している。
【0032】図中、21は本実施例による熱式空気流量
検出装置、22は該熱式空気流量検出装置21の本体部
を構成する流量計本体を示し、該流量計本体22は従来
技術で述べた流量計本体3とほぼ同様に、基準抵抗23
A,23Bが巻回される巻線部24と、該巻線部24の
基端側に位置し、複数の端子ピン(図示せず)が一体的
に設けられた端子部25と、巻線部24の先端側から吸
気管2の径方向に延設された検出ホルダ26と、後述の
回路ケーシング27とから大略構成される。
【0033】しかし、該流量計本体22には検出ホルダ
26の基端側に後述の絶縁基板28を着脱可能に取付け
るためのスロット(図示せず)が形成され、該検出ホル
ダ26は図1中に示す如く吸気管2の中心部に、絶縁基
板28を介して後述の発熱抵抗体30等を位置決めする
構成となっている。なお、該流量計本体22の検出ホル
ダ26にも従来技術で述べた保護カバー13とほぼ同様
の保護カバー(図示せず)が取付けられる。
【0034】27は吸気管2の取付穴2Aを閉塞するよ
うに該吸気管2の外周側に設けられた回路ケーシングを
示し、該回路ケーシング27は従来技術で述べた回路ケ
ーシング7とほぼ同様に形成され、吸気管2の取付穴2
Aに嵌合する嵌合部27Aを有しているものの、該回路
ケーシング27は、例えばセラミック材料等からなる絶
縁基板(図示せず)上に後述の流量調整抵抗38および
差動増幅器39等を実装した状態で、これらを内蔵する
ようになっている。
【0035】28は検出ホルダ26に取付けられる絶縁
基板を示し、該絶縁基板28は、例えばガラス,酸化ア
ルミニウム(アルミナ)または窒化アルミニウム等の絶
縁性材料により、長方形の平板状に形成されている。ま
た、該絶縁基板28は基端側が検出ホルダ26のスロッ
トに着脱可能に取付けられる固定端となり、先端側が自
由端となっている。
【0036】29,30は発熱抵抗を構成する第1の発
熱抵抗体,第2の発熱抵抗体をそれぞれ示し、該発熱抵
抗体29,30はプリント印刷またはスパッタリング等
の手段を用いて絶縁基板28上に白金膜を着膜すること
によって等しい抵抗値RH1,RH2に形成され、第1の発
熱抵抗体29は吸入空気の上流側(矢示A側)に位置
し、第2の発熱抵抗体30は吸入空気の下流側(矢示B
側)に位置し、互いに平行に基端側から先端側に向けて
前記絶縁基板28上に配設されている。
【0037】また、該発熱抵抗体29,30は所定温度
(例えば240℃)の状態で、吸気管2内を流れる矢示
A,B方向の空気に接触したときに、この空気流で冷却
されることによってそれぞれの抵抗値RH1,RH2が変化
する。そして、吸気管2内を矢示A方向(順方向)に吸
入空気が流れるときには、上流側に位置する第1の発熱
抵抗体29がこの空気流によって大きく冷却されるか
ら、該発熱抵抗体29の抵抗値RH1は大幅に減少する。
これに対して、下流側に位置する第2の発熱抵抗体30
は第1の発熱抵抗体29からの熱で暖められた後の空気
流に接触することにより、発熱抵抗体30はそれ程冷却
されることはなく、該発熱抵抗体30の抵抗値RH2は実
質的に変化しない。
【0038】一方、吸気管2内を矢示B方向(逆方向)
に空気が流れるときには、矢示B方向の流れに対して上
流側に位置する第2の発熱抵抗体30がこの逆方向の空
気流によって大きく冷却され、該発熱抵抗体30の抵抗
値RH2が大幅に減少するのに対し、下流側となる第1の
発熱抵抗体29の抵抗値RH1はほとんど変化することは
ない。従って、発熱抵抗体29,30間の抵抗値RH1,
RH2の差に基づいて空気流が順方向であるか、逆方向で
あるかを判別することが可能となる。
【0039】31,31,31は絶縁基板28の基端側
に形成された例えば3個の電極を示し、該各電極31は
絶縁基板28の幅方向に所定間隔をもって列設され、絶
縁基板28の基端側を前記検出ホルダ26のスロット内
に差込むことにより、該検出ホルダ26側の各ターミナ
ル(図示せず)に接続される。そして、各電極31はこ
のときに前記発熱抵抗体29,30を後述する電流制御
用トランジスタ41のエミッタ側と基準抵抗23A,2
3Bとの間に接続し、これらの発熱抵抗体29,30は
回路ケーシング27内に設けた各電子部品と共に図3に
示す流量検出用の処理回路を構成している。
【0040】次に、図3を参照して流量検出用の処理回
路について説明する。
【0041】図中、32は第1の流量検出手段を構成す
る第1の流量検出回路を示し、該第1の流量検出回路3
2は第1の発熱抵抗体29と基準抵抗23Aとの直列回
路を電流制御用トランジスタ41のエミッタとアースと
の間に接続することによって構成され、発熱抵抗体29
と基準抵抗23Aとの接続点aからは第1の流量信号と
しての第1の流量電圧V1 を後述する比較器34および
平均値回路35に出力する。
【0042】33は前記第1の流量検出回路32とほぼ
同様に構成された第2の流量検出手段としての第2の流
量検出回路を示し、該第2の流量検出回路33は第2の
発熱抵抗体30と基準抵抗23Bとの直列回路を電流制
御用トランジスタ41のエミッタとアースとの間に接続
することによって構成され、発熱抵抗体30と基準抵抗
23Bとの接続点bからは第2の流量信号としての第2
の流量電圧V2 を比較器34および平均値回路35に出
力する。
【0043】また、前記第1の流量検出回路32と第2
の流量検出回路33には、該第1の発熱抵抗体29と第
2の発熱抵抗体30の温度を例えば240℃前,後に維
持するために必要な電流が電流制御用トランジスタ41
から印加される。そして、この状態にある発熱抵抗体2
9,30は、吸気管2内の空気流によって冷却され、空
気の流量に対応して発熱抵抗体29の抵抗値RH1と発熱
抵抗体30の抵抗値RH2がそれぞれ変化し、この抵抗値
RH1,RH2の変化を基準抵抗23A,23Bの両端電圧
の変化とし、第1の流量検出回路32からは第1の流量
電圧V1 を、第2の流量検出回路33からは第2の流量
電圧V2 をそれぞれ検出する。
【0044】34は流れ方向検出手段としての比較器を
示し、該比較器34の入力側には第1の流量検出回路3
2の接続点aと第2の流量検出回路33の接続点bとが
接続され、出力側には後述する選択回路43に接続され
ている。該比較器34内では、入力される第1の流量電
圧V1 と第2の流量電圧V2 とを比較し、V1 >V2の
ときには吸入空気の流れを順方向(矢示A方向)の流れ
とし、V1 <V2 のときには吸入空気の流れを逆方向
(矢示B方向)の流れとする判定を行い、方向検出電圧
Va を選択回路43に出力する。
【0045】即ち、吸気管2内の空気流が順方向(矢示
A方向)のときには、図4に示すように、上流側にある
第1の発熱抵抗体29が冷却され、下流側にある第2の
発熱抵抗体30は実質的に冷却されていないから、第1
の流量電圧V1 >第2の流量電圧V2 となり、比較器3
4からは電圧値V0 となる方向検出電圧Va を出力す
る。一方、空気流が逆方向(矢示B方向)のときには、
上流側にある第2の発熱抵抗体30が冷却され、下流側
にある第1の発熱抵抗体29は実質的に冷却されないか
ら、第1の流量電圧V1 <第2の流量電圧V2 となり、
比較器34からは方向検出電圧Va を電圧値0として出
力する。
【0046】35は演算処理手段としての平均値回路を
示し、該平均値回路35の入力側には第1の流量検出回
路32の接続点aと第2の流量検出回路33の接続点b
とが接続され、出力側には後述する差動増幅器39の非
反転入力端子と選択回路43が接続されている。該平均
値回路35内では、入力される第1の流量電圧V1 と第
2の流量電圧V2 を以下の演算式で演算し、演算処理信
号としての流量平均値電圧V3 を出力する。
【0047】
【数1】V3 =(V1 +V2 )/2
【0048】36は温度変化検出回路を示し、該温度変
化検出回路36は流量計本体22に設けられた抵抗値R
K の温度補償抵抗37と抵抗値R2 の流量調整抵抗38
を直列接続することにより構成され、電流制御用トラン
ジスタ41のエミッタとアースとの間に接続され、温度
補償抵抗37と流量調整抵抗38との接続点cは差動増
幅器39に接続されている。そして、吸入空気の温度が
変化すると、温度補償抵抗37の抵抗値RK が変化し、
この抵抗値RK の変化を流量調整抵抗38の両端電圧
(温度補償電圧V4 )を接続点cから差動増幅器39に
出力する。
【0049】ここで、前記第1の流量検出回路32、第
2の流量検出回路33および温度変化検出回路36はそ
れぞれ電流制御用トランジスタ41のエミッタとアース
との間に接続され、等価的に第1の流量検出回路32と
温度変化検出回路36、第2の流量検出回路33と温度
変化検出回路36はそれぞれ並列接続としてみなすこと
ができ、2個のブリッジ回路を構成している。そして、
温度変化検出回路36は第1の流量検出回路32と第2
の流量検出回路33とに掛かるため、各ブリッジ回路の
平衡状態を保つためには、流量検出回路32,33から
出力される流量電圧V1 ,V2 の流量平均値電圧V3 と
温度補償電圧V4 とによって平衡状態を保つように制御
しなくてはならず、このために該流量検出回路32,3
3の出力側には演算処理手段としての平均値回路35が
接続されている。
【0050】即ち、第1の流量検出回路32からの第1
の流量電圧V1 、第2の流量検出回路33からの第2の
流量電圧V2 および温度変化検出回路36からの温度補
償電圧V4 との関係は、発熱抵抗体29,30が約24
0℃で平衡を保っている状態では、抵抗値RH1,RH2,
RK ,R1 ,R2 を適宜設定することにより、いずれも
大略等しい電圧値(V1 ≒V2 ≒V4 )となる。この
時、平均値回路35を用いることによって、数1のよう
に、V3 =(V1 +V2 )/2となる流量平均値電圧V
3 とすることにより、この流量平均値電圧V3 と温度補
償電圧V4 とは、V3 ≒V4 の関係となるものである。
【0051】39は回路ケーシング27に内蔵された差
動増幅器を示し、該差動増幅器39の非反転入力端子に
は平均値回路35の出力端子が、反転入力端子には温度
変化検出回路36の接続点cがそれぞれ接続され、出力
端子には電流制御用トランジスタ41のベースに接続さ
れ、該差動増幅器39では、流量平均値電圧V3 と温度
補償電圧V4 との電位差を制御電圧V5 を電流制御用ト
ランジスタ41のベースに出力する。そして、該差動増
幅器39から出力される制御電圧V5 によって、直流電
源40から発熱抵抗体29,30および温度補償抵抗3
7に印加(給電)される電流を電流制御用トランジスタ
41を介して制御し、発熱抵抗体29を240℃前,後
に保持するものである。
【0052】40はバッテリ電圧VB をもった直流電
源、41はコレクタ側が該直流電源40に接続された電
流制御手段としての電流制御用トランジスタを示し、該
電流制御用トランジスタ41はエミッタ側が第1,第2
の流量検出回路32,33および温度変化検出回路36
に接続され、ベース側が差動増幅器39の出力端子に接
続されている。そして、該電流制御用トランジスタ41
は直流電源40から発熱抵抗体29,30および温度補
償抵抗37に印加(給電)する電流を、差動増幅器39
からの制御電圧V5 に基づき制御し、吸入空気の温度に
拘らず発熱抵抗体29,30を一定温度(例えば約24
0℃)に保持している。
【0053】42は平均値回路35の出力端子と選択回
路43との間に設けられた反転回路を示し、該反転回路
42は平均値回路35から出力される流量平均値電圧V
3 を正の電圧信号から負の電圧信号に反転させて流量検
出信号としての流量反転電圧V3 ′として出力するもの
である。
【0054】さらに、43は反転回路42等と共に流量
信号出力手段を構成した選択回路を示し、該選択回路4
3の入力側には平均値回路35の出力端子、反転回路4
2および比較器34が接続され、その出力端子44は外
部のコントロールユニット(図示せず)等に接続され
る。そして、比較器34からの出力信号がON状態(電
圧値V0 )のときには、吸気管2内の空気流が順方向で
あるので、選択回路43は平均値回路35からの流量平
均値電圧V3 を選択し、この電圧を流量検出信号として
出力端子44に出力する。一方、比較器34からの出力
信号がOFF状態(電圧値0)のときには、吸気管2内
の空気流が逆方向であるので、選択回路43では反転回
路42から出力される流量反転電圧V3 ′を選択し、こ
の電圧を流量検出信号として出力端子44に出力する。
【0055】本実施例による熱式空気流量検出装置21
は上述の如き構成を有するもので、次に吸気管2内を流
れる吸入空気の流量検出動作について説明する。
【0056】まず、エンジン本体の始動と同時に直流電
源40から電流制御用トランジスタ41を介して発熱抵
抗体29,30および温度補償抵抗37に電流を印加
し、発熱抵抗体29,30を240℃前,後の温度で保
持する。
【0057】そして、この状態で吸気管2内を吸入空気
が図1に示す矢示A方向(順方向)に流れるときには、
上流側の発熱抵抗体29が下流側の発熱抵抗体30に比
べて空気流によって多く冷却され、発熱抵抗体29の抵
抗値RH1と発熱抵抗体30の抵抗値RH2とが吸入空気の
流速に対応して変化すると共に、比較器34により流量
電圧V1 ,V2 を比較し、吸入空気の流れは矢示A方向
の順方向の流れであるので、電圧値V0 となる方向検出
電圧Va を選択回路43に出力する。
【0058】また、発熱抵抗体29,30の抵抗値RH
1,RH2の変化によって検出された流量電圧V1 ,V2
は平均値回路35で流量平均値電圧V3 に演算され、該
流量平均値電圧V3 は選択回路43および反転回路42
に入力され、該反転回路42では流量反転電圧V3 ′に
変換して選択回路43に入力される。そして、該選択回
路43では、比較器34から入力される方向検出電圧V
a は電圧値V0 となっているから、平均値回路35から
出力される流量平均値電圧V3 をそのまま出力電圧Vou
t として出力端子44に出力し、吸入空気の流量を検出
する。
【0059】一方、平均値回路35から出力される流量
平均値電圧V3 は差動増幅器39に入力され、該差動増
幅器39では、温度変化検出回路36の接続点cからの
温度補償電圧V4 と平均値回路35からの流量平均値電
圧V3 との電圧差を制御電圧V5 として電流制御用トラ
ンジスタ41のベースに出力する。そして、該電流制御
用トランジスタ41では、この制御電圧V5 (ベース電
圧)によってエミッタ電流を増加させ、発熱抵抗体2
9,30の温度を上昇させる。これにより、該発熱抵抗
体29,30が吸入空気によって奪われた熱量分だけ発
熱させ、該発熱抵抗体29,30を一定温度に保持する
ようになっている。
【0060】さらに、吸気管2内に矢示B方向の逆流が
発生したときには、この逆方向の空気流に対して上流側
となる発熱抵抗体30がこの逆方向の空気流によって冷
却される。そして、該発熱抵抗体30の抵抗値RH2が大
幅に減少するのに対し、下流側となる発熱抵抗体29の
抵抗値RH1は実質的に変化しないから、接続点bの流量
電圧V2 が接続点aの流量電圧V1 よりも大きくなり、
吸入空気の流量に対応した流量平均値電圧V3 を差動増
幅器39と反転回路42に出力する。
【0061】そして、この場合には、逆方向(矢示B方
向)の空気流によって接続点bの流量電圧V2 が接続点
aの流量電圧V1 よりも大きくなり、比較器34の出力
信号は図4に示す時間t1 ,t2 間の如く電圧が実質的
に零レベル(OFF状態)となって選択回路43に出力
されているから、該選択回路43では反転回路42で反
転させた流量反転電圧V3 ′を選択し、これを出力電圧
Vout として出力端子44に出力する。このときの出力
電圧Vout を負(マイナス)の値とすることによって逆
方向の空気流量を検出することができる。
【0062】また、この場合でも、発熱抵抗体29,3
0を一定温度に戻すために、差動増幅器39の制御電圧
V5 に基づいて電流制御用トランジスタ41のエミッタ
電流を制御して発熱抵抗体29,30を再び一定温度ま
で上昇させる。
【0063】而して、本実施例によれば、外部の直流電
源40から電流制御用トランジスタ41を介して発熱抵
抗体29,30に電流を印加することにより、該発熱抵
抗体29,30は240℃前後の状態で保持している。
そして、吸気管2内に吸入空気等の空気流が発生する
と、発熱抵抗体29,30のうち、空気流に対して上流
側に位置する発熱抵抗体29(30)が、下流側の発熱
抵抗体30(29)よりも空気流によって大きく冷却さ
れるから、該発熱抵抗体29,30の抵抗値RH1,RH2
に差が生じる。そして、該発熱抵抗体29,30間の抵
抗値RH1,RH2の差に基づいて出力される流量電圧V1
,V2 を比較器34で比較することにより、空気流が
順方向であるか、逆方向であるかを正確に判定できる。
【0064】また、空気流によってどちらか一方の発熱
抵抗体29,30が大きく冷却されると、該発熱抵抗体
29,30の抵抗値RH1,RH2は空気の流量に対応して
変化し、第1の流量電圧V1 と第2の流量電圧V2 を平
均値回路35に出力する。該平均値回路35では、入力
された該流量電圧V1 ,V2 の平均値を流量平均値電圧
V3 として選択回路43に出力すると共に、反転回路4
2を介して流量反転電圧V3 ′を選択回路43に出力す
る。
【0065】ここで、該選択回路43では、入力された
方向検出電圧Va が電圧値V0 のときには、吸入空気の
流れは矢示A方向(順方向)の流れであるから、平均値
回路35からの流量平均値電圧V3 を選択し、この電圧
V3 をそのまま出力電圧Vout として出力端子44から
出力し、一方方向検出電圧Va が電圧値0のときには、
吸入空気の流れは矢示B方向(逆方向)の流れであるか
ら、反転回路42からの流量反転電圧V3 ′を出力電圧
Vout として出力端子44から出力する。これにより、
吸入空気の流量と流れ方向を正確に検出することができ
る。
【0066】従って、本実施例によれば、吸気管2内を
流れる吸入空気の流量を、第1の発熱抵抗体29の抵抗
値RH1と、第2の発熱抵抗体30のを抵抗値RH2との平
均値を求めることにより流量を正確に検出できると共
に、発熱抵抗体29,30間の抵抗値RH1,RH2の差に
基づいて空気の流れ方向を確実に検出することができ、
エンジンの中速域等で吸気管2内に排気が吹返して逆流
が生じるようなときでも、吸入空気の流量を高精度に検
出することができる。
【0067】一方、第1の発熱抵抗体29と第2の発熱
抵抗体30を1枚の絶縁基板28上に着膜形成したか
ら、絶縁基板28の限られた表面スペースを有効に利用
して発熱抵抗体29,30をコンパクトに形成でき、発
熱抵抗体29,30の表面積(実装面積)を可能な限り
大きくすることができる。この結果、吸気管2内を流れ
る空気流に対して発熱抵抗体29,30の接触面積を大
きく取ることができ、これらの抵抗値RH1,RH2を空気
流に対して敏感に高い応答性をもって変化させることが
できる。
【0068】次に、図5および図6は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例の特徴は、絶縁基板上に第1の発
熱抵抗体,第2の発熱抵抗体および温度補償抵抗を形成
すると共に、第1の実施例中の反転回路42の代わりに
定電圧回路を接続したことにある。なお、本実施例では
前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0069】図中、51は本実施例による絶縁基板を示
し、該絶縁基板51は前記第1の実施例で述べた絶縁基
板28とほぼ同様に、基端側が検出ホルダ26のスロッ
トに着脱可能に取付けられる固定端となり、先端側が自
由端となっている。また、絶縁基板51は、例えばガラ
ス、酸化アルミニウム(アルミナ)または窒化アルミニ
ウム等の絶縁性材料により長方形の平板状に形成されて
いる。
【0070】ここで、前記絶縁基板51は図5に示すよ
うに、基端側から先端側に向けて短冊状に延び比較的大
きな表面積をもった主基板部51Aと、該主基板部51
Aと平衡に基端側から先端側に向けて短冊状に延び該主
基板部51Aよりも小さい表面積をもった副基板部51
Bとから構成され、該副基板部51Bは矢示A方向の吸
入空気流に対して主基板部51Aよりも上流側に位置し
ている。
【0071】また、副基板部51Bと主基板部51Aと
の間には、絶縁基板51の先端側から基端側に向けて延
びる細長いスリット52が形成されている。そして、該
スリット52は絶縁基板51の幅方向で主基板部51A
と副基板部51Bとを微小隙間を介して離間させ、両者
を熱的に絶縁すると共に、副基板部51Bを基端側で主
基板部51Aに一体的に連結させるようになっている。
【0072】53,54は発熱抵抗を構成する第1の発
熱抵抗体,第2の発熱抵抗体をそれぞれ示し、該発熱抵
抗体53,54はプリント印刷またはスパッタリング等
の手段を用いて絶縁基板51の主基板部51A上に白金
膜を着膜することによって等しい抵抗値RH1,RH2に形
成され、第1の発熱抵抗体53は吸入空気の上流側(矢
示A側)に位置し、第2の発熱抵抗体54は吸入空気の
下流側(矢示B側)に位置し、互いに平行に基端側から
先端側に向けて配設されている。
【0073】55は絶縁基板51の副基板部51B上に
形成された温度補償抵抗体を示し、該温度補償抵抗体5
5はプリント印刷またはスパッタリング等の手段を用い
て副基板部51B上に白金膜を着膜させることにより形
成されている。そして、該温度補償抵抗体55は発熱抵
抗体53,54よりも大きい抵抗値RK を有し、図6に
示すように抵抗値R2 の流量調整抵抗38を介してアー
スに接続されている。また、温度補償抵抗体55と流量
調整抵抗38によって温度変化検出回路36を構成し、
その接続点cは差動増幅器39の反転入力端子に接続さ
れている。
【0074】56,56,…は絶縁基板51の基端側に
形成された例えば5個の電極を示し、該各電極56は絶
縁基板51の幅方向に所定間隔をもって列設され、絶縁
基板51の基端側を前記検出ホルダ26のスロットル内
に差込むことにより、該検出ホルダ26側の各ターミナ
ル(図示せず)に接続される。そして、各電極56は前
記発熱抵抗体53,54および温度補償抵抗体55等を
電流制御用トランジスタ41のエミッタ側とアースとの
間に接続し、これらの発熱抵抗体53,54および温度
補償抵抗体55等は回路ケーシング27内に設けた各電
子部品と共に図6に示す流量検出用の処理回路を構成し
ている。
【0075】このように、第1の発熱抵抗体53,第2
の発熱抵抗体54および温度補償抵抗体55を1枚の絶
縁基板51上に形成することにより、流量検出部分をよ
りコンパクトに形成することができる。さらに、発熱抵
抗体53,54の形成された主基板部51Aと温度補償
抵抗体55の形成された副基板部51Bとはスリット5
2を介して設けられ、かつ順方向(矢示A方向)の流れ
に対して副基板部51Bは主基板部51Aよりも上流側
に位置しているから、該発熱抵抗体53,54の熱が温
度補償抵抗体55に作用するのを防止することができ
る。
【0076】さらに、図6中、57は定電圧回路を示
し、該定電圧回路57は前述した第1の実施例で述べた
反転回路42に代えて接続され、該定電圧回路57から
は予め決められた定電圧V00(例えば電圧値0)が常に
選択回路43に向けて出力されている。
【0077】このように、流量検出用の処理回路を構成
することにより、吸気管2内に矢示A方向(順方向)の
流れが発生したときには、前述した第1の実施例と同様
に、選択回路43では平均値回路35から流量平均値電
圧V3 を出力電圧Vout として出力端子44に出力す
る。
【0078】一方、矢示B方向(逆方向)の流れが発生
したときには、比較器34からは電圧値0の方向検出電
圧Va が選択回路43に入力され、該選択回路43では
この方向検出電圧Va によって定電圧回路57から、例
えば電圧値0の定電圧V00を出力電圧Vout として出力
端子44に出力する。
【0079】これにより、第1の実施例において、吸入
空気の流れが逆方向になったときに出力電圧Vout が追
従できない場合でも、本実施例では矢示B方向の流れと
なったときに、定電圧V00を出力電圧Vout として出力
するようにしたから、逆方向の吸入空気の流量変動を防
止でき、正確な流量を応答性良く検出することができ
る。
【0080】なお、前記第2の実施例では、定電圧回路
57から出力される定電圧V00を電圧値0としたが、本
発明はこれに限らず、任意の電圧値に設定してもよく、
この場合には出力電圧Vout の平均が実質流量の平均に
近づくような電圧値に設定すればよい。
【0081】また、前記各実施例では、第1の流量検出
回路32から出力される第1の流量電圧V1 と第2の流
量検出回路33から出力される第2の流量電圧V2 から
演算処理信号を演算出力する演算処理手段を平均値回路
35として構成し、該平均値回路35から出力される演
算処理信号を流量平均値電圧V3 としている。そして、
この流量平均値電圧V3 と温度補償電圧V4 とによって
電流制御用トランジスタ41に制御電圧V5 を出力し、
発熱抵抗体29,30を240℃前後に保持している。
従って、発熱抵抗体29,30が温度的に平衡を保って
いる状態では、V3 ≒V4 の関係となるように、抵抗値
RH1,RH2,RK ,R1 ,R2 が設定されている。
【0082】しかし、本発明による流量処理手段は、平
均値回路35に限ることなく、加算回路を用いることも
できる。この場合には、第1の流量検出回路32からの
第1の流量電圧V1 、第2の流量検出回路33からの第
2の流量電圧V2 および温度変化検出回路36からの温
度補償電圧V4 との関係は、V1 =V2 =V4 /2とな
るように抵抗値RH1,RH2,RK ,R1 ,R2 を設定す
ることにより、V3 =(V1 +V2 )≒V4 の条件で発
熱抵抗体29,30の温度を240℃に保つことができ
る。
【0083】さらに、前記各実施例では、流量計本体2
2の巻線部24に巻回した基準抵抗23A,23Bを吸
気管2内に突出させて設けるものとして述べたが、本発
明はこれに限らず、例えば吸気管2の外側に設ける回路
ケーシング27内に基準抵抗23A,23Bを流量調整
抵抗38等と共に配設する構成としてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の発明によ
れば、第1の流量検出手段から出力される第1の流量信
号と第2の流量検出手段から出力される第2の流量信号
とを流れ方向検出手段で比較して吸入空気の方向検出信
号を出力すると共に、演算処理手段では前記第1の流量
信号と第2の流量信号との流量平均値を算出する演算処
理を行ってその演算処理信号を出力し、流量信号出力手
段は、前記流れ方向検出手段からの方向検出信号に基づ
いて吸入空気の流れ方向が順方向のときには該演算処理
手段からの演算処理信号をそのまま流量検出信号として
出力し、逆方向のときには前記演算処理信号を反転させ
て流量検出信号として出力する構成としているので、吸
入空気の流れ方向に応じた流量検出信号を出力でき、
入空気の流量を正確に検出することができる。これによ
り、逆方向の空気流による吸入空気流量を誤検出するの
を防止でき、流量の検出精度を向上できると共に、A/
F制御の信頼性を確実に向上させることができる。
【0085】また、請求項2の発明は、第1の流量検出
段から出力される第1の流量信号と第2の流量検出手
段から出力される第2の流量信号とを流れ方向検出手段
比較して吸入空気の方向検出信号を出力すると共に、
演算処理手段では前記第1の流量信号と第2の流量信号
の流量平均値を算出する演算処理を行ってその演算処
理信号を出、流量信号出力手段は、前記流れ方向検
出手段から方向検出信号に基づいて吸入空気の流れ方
向が順方向のときには該演算処理手段から演算処理信
号をそのまま流量検出信号として出力し、逆方向のとき
には予め設定された所定信号を流量検出信号として出力
する構成としているので、吸入空気の流れ方向に応じた
流量検出信号を出力でき、吸入空気の流量を正確に検出
することができる。これにより、逆方向の空気流による
吸入空気流量を誤検出するのを防止でき、流量の検出精
度を向上できると共に、A/F制御の信頼性を確実に向
上させることができる。
【0086】請求項3の発明では、吸入空気の温度変化
を補償する温度補償抵抗を設けると共に、該温度補償抵
抗の抵抗値変化による出力と第1,第2の流量信号との
差による出力信号に基づいて前記第1の発熱抵抗体と第
2の発熱抵抗体に印加する電流を制御する電流制御手段
を設ける構成としたから、吸入空気の温度変化に拘ら
ず、第1,第2の発熱抵抗体の温度を一定温度に保つこ
とができ、正確な吸入空気の流量検出を行うことができ
る。
【0087】請求項4の発明によると、電流制御手段
は、第1の流量信号と第2の流量信号との流量平均値を
算出する演算処理手段からの演算処理信号と、温度補償
抵抗の抵抗値変化による出力との差による出力信号に基
づいて第1の発熱抵抗体と第2の発熱抵抗体に印加する
電流を制御でき、吸入空気の温度変化に拘らず、第1,
第2の発熱抵抗体の温度を一定温度に保つことができ、
正確な吸入空気の流量検出を行うことができる。
【0088】請求項5の発明では、吸入空気の流れ方向
に対し上流側に位置した第1の発熱抵抗体と下流側に位
置した第2の発熱抵抗体とを絶縁基板上に互いに離間し
て膜状に形成する構成としているので、絶縁基板の限ら
れた表面スペースを有効に利用して第1,第2の発熱抵
抗体をコンパクトに形成でき、その表面積を大きくする
ことができると共に、吸入空気に対する接触面積を大き
く取ることができ、それぞれの抵抗値を空気流に対して
敏感に高い応答性をもって変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による熱式空気流量検出
装置を吸気管に取付けた状態を示す縦断面図である。
【図2】絶縁基板上に形成された第1の発熱抵抗体、第
2の発熱抵抗体で示す平面図である。
【図3】第1の実施例による熱式空気流量検出装置の回
路構成を示す回路図である。
【図4】吸入空気の流速と比較器から出力される方向検
出電圧Va との関係を示す特性線図である。
【図5】第2の実施例による絶縁基板上に形成された第
1の発熱抵抗体、第2の発熱抵抗体および温度補償抵抗
体を示す平面図である。
【図6】第2の実施例による熱式空気流量検出装置の回
路構成を示す回路図である。
【図7】従来技術による熱式空気流量検出装置を吸気管
に取付けた状態で示す縦断面図である。
【図8】従来技術による流量計本体および発熱抵抗等を
示す斜視図である。
【符号の説明】
2 吸気管 21 熱式空気流量検出装置 22 流量計本体 23A,23B 基準抵抗 24 巻線部 26 検出ホルダ 28,51 絶縁基板 29,53 第1の発熱抵抗体 30,54 第2の発熱抵抗体 32 第1の流量検出回路(第1の流量検出手段) 33 第2の流量検出回路(第2の流量検出手段) 34 比較器(流れ方向検出手段) 35 平均値回路(演算処理手段) 36 温度変化検出回路 37 温度補償抵抗 39 差動増幅器 41 電流制御用トランジスタ(電流制御手段) 42 反転回路(流量信号出力手段) 43 選択回路(流量信号出力手段) 55 温度補償抵抗体(温度補償抵抗) 57 定電圧回路 V1 第1の流量電圧(第1の流量信号) V2 第2の流量電圧(第2の流量信号) V3 流量平均値電圧(演算処理信号) V5 制御電圧(出力差信号) Vout 出力電圧(流量検出信号) Va 方向検出電圧(方向検出信号)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 裕幸 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社 ユニシアジェックス内 (56)参考文献 特開 平4−105018(JP,A) 特開 昭62−812(JP,A) 実開 昭62−14328(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/68 - 1/699

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気管の途中に取付けられる流量計本体
    と、該流量計本体に設けられ前記吸気管内を流れる吸入
    空気によって冷却される発熱抵抗とを備え、該発熱抵抗
    は、吸入空気の流れ方向に対して上流側に位置する第1
    の発熱抵抗体と、下流側に位置する第2の発熱抵抗体と
    からなる熱式空気流量検出装置において 前記第1の発熱抵抗体の抵抗値変化から第1の流量信号
    を出力する第1の流量検出手段と、 前記第2の発熱抵抗体の抵抗値変化から第2の流量信号
    を出力する第2の流量検出手段と、 前記第1の流量検出手段から出力される第1の流量信号
    と第2の流量検出手段から出力される第2の流量信号と
    を比較して吸入空気の方向検出信号を出力する流れ方向
    検出手段と、 前記第1の流量検出手段から出力される第1の流量信号
    と第2の流量検出手段から出力される第2の流量信号と
    の流量平均値を算出する演算処理を行い、その演算処理
    信号を出力する演算処理手段と、 前記流れ方向検出手段からの方向検出信号に基づいて吸
    入空気の流れ方向が順方向のときには該演算処理手段か
    らの演算処理信号をそのまま流量検出信号として出力
    し、逆方向のときには前記演算処理信号を反転させて流
    量検出信号として出力する流量信号出力手段とを備える
    構成したことを特徴とする熱式空気流量検出装置。
  2. 【請求項2】 吸気管の途中に取付けられる流量計本体
    と、該流量計本体に設けられ前記吸気管内を流れる吸入
    空気によって冷却される発熱抵抗とを備え、該発熱抵抗
    は、吸入空気の流れ方向に対して上流側に位置する第1
    の発熱抵抗体と、下流側に位置する第2の発熱抵抗体と
    からなる熱式空気流量検出装置において、 前記第1の発熱抵抗体の抵抗値変化から第1の流量信号
    を出力する第1の流量検出手段と 記第2の発熱抵抗体の抵抗値変化から第2の流量信号
    を出力する第2の流量検出手段と 記第1の流量検出手段から出力される第1の流量信号
    と第2の流量検出手段から出力される第2の流量信号と
    を比較して吸入空気の方向検出信号を出力する流れ方向
    検出手段と 記第1の流量検出手段から出力される第1の流量信号
    と第2の流量検出手段から出力される第2の流量信号と
    の流量平均値を算出する演算処理を行い、その演算処理
    信号を出力する演算処理手段と 記流れ方向検出手段からの方向検出信号に基づいて吸
    入空気の流れ方向が順方向のときには該演算処理手段か
    らの演算処理信号をそのまま流量検出信号として出力
    し、逆方向のときには予め設定された所定信号を流量検
    出信号として出力する流量信号出力手段とを備える構成
    としたことを特徴とする熱式空気流量検出装置。
  3. 【請求項3】 前記流量計本体には前記吸入空気の温度
    変化を補償する温度補償抵抗を設けると共に、該温度補
    償抵抗の抵抗値変化による出力と第1,第2の流量信号
    との差による出力信号に基づいて前記第1の発熱抵抗体
    と第2の発熱抵抗体に印加する電流を制御する電流制御
    手段を設けてなる請求項1または2記載の熱式空気流量
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記流量計本体には前記吸入空気の温度
    変化を補償する温度補償抵抗を設けると共に、該温度補
    償抵抗の抵抗値変化による出力と前記演算処理信号との
    差による出力信号に基づいて前記第1の発熱抵抗体と第
    2の発熱抵抗体に印加する電流を制御する電流制御手段
    を設けてなる請求項1または2記載の熱式空気流量検出
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の発熱抵抗体と第2の発熱抵抗
    体は、前記流量計本体に取付けられた絶縁基板上に吸入
    空気の流れ方向に互いに離間してそれぞれ膜状に形成
    てなる請求項1,2または3記載の熱式空気流量検出装
    置。
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