JPH08105080A

JPH08105080A - 配管接続構造

Info

Publication number: JPH08105080A
Application number: JP24432194A
Authority: JP
Inventors: Yonezo Shimura; 米藏志村
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-10-07
Filing date: 1994-10-07
Publication date: 1996-04-23

Abstract

(57)【要約】【目的】配管接続作業が簡単で、錆や水垢が付着しに
くい配管接続構造を提供する。【構成】管１と管継手２はそれぞれ、合成樹脂製の内
管１ａ，２ａと金属製の外管１ｂ，２ｂとによって二重
管として形成されている。管１の内管１ａと管継手２の
内管２ａは互いに接着剤によって接着されている。管１
の外管１ｂと管継手２の外管２ｂは互いに嵌合してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水道管等の配管に適し
た配管接続構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、配管現場で鉄管の水道管の端部に
ねじを切り、このねじ付端部をねじ付管継手にねじ込む
ことにより、配管接続を行うことが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この従来の配管接続構
造の場合には、水道管の端部にねじを切らなければなら
ないので、配管に手間や時間がかかる。更に、ねじと管
継手の間に錆や水垢が付着して管の横断面積が小さくな
る。更に、鉄管のため、結露しやすく、音が伝わりやす
いという欠点がある。

【０００４】本発明は、前記の点に鑑み、配管接続が簡
単で、錆や水垢が付着しにくい配管接続構造を提供する
ことを目的とする。本発明は更に、結露しにくく、音が
伝わりにくい配管接続構造を提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の配管接続構造
は、管と管継手がそれぞれ、合成樹脂製の内管と金属製
の外管とによって二重管として形成され、管の内管と管
継手の内管が互いに接着剤によって接着され、管の外管
と管継手の外管が互いに嵌合していることを特徴として
いる。この管継手は管を接続するためのものであり、例
えばＴ字形継手、Ｌ字形継手、スリーブ、エルボ、ソケ
ット、水栓エルボ、水栓ソケット等である。

【０００６】この場合、管の内管と外管の間に、断熱材
または防音材が挿入されていることが好ましい。更に、
管の外管と管継手の外管との嵌合部に、シーリング剤、
接着剤またはコーキング剤が塗布されていることが好ま
しい。

【０００７】

【作用】本発明の配管接続構造の場合には、管と管継手
が二重管として形成され、合成樹脂の内管が互いに接着
接続され、金属管の外管が互いに嵌合される。そのた
め、現場で配管接続するには、管の端部に接着剤を塗布
するだけでよい。

【０００８】

【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例に
よる配管接続構造を詳細に説明する。

【０００９】図１には、まだ接続されていない管１と管
継手２が示してあり、図２には管１と管継手２の接続状
態が示してある。管１はほぼ全長にわたって二重管とし
て形成され、合成樹脂製の内管１ａと金属製の外管１ｂ
とからなっている。内管１ａは水道管、排水管、給湯管
等の本体を構成するものであり、給水管や排水管の場合
には例えば塩化ビニル管が使用され、給湯管の場合には
例えば耐火ビニル管が使用される。外管１ｂは内管１ａ
を保護被覆するためのものであり、例えば鉄管である。
管１の長さは普通の水道管と同様に任意であり、例えば
４メートルである。内管１ａの両端部は管継手２との接
続のために、外管１ｂの端から２〜３センチメートルだ
け突出している。

【００１０】内管１ａと外管１ｂの間には、図示してい
ない断熱材や防音材、例えば軟質のポリエチレンを充填
するこができる。前記の管継手２は、管１と同様に二重
管として形成され、合成樹脂製の内管２ａと金属製の外
管２ｂとからなっている。管１との接続のために、内管
２ａは外管２ｂよりも２〜３センチメートル短くなって
いる。図２に示した管継手２はＴ字形継手であるが、Ｌ
字形継手、ソケット、エルボ、スリーブ、水栓エルボ、
水栓ソケット等であってもよい。このＴ字形の管継手２
は、予め作った外管２ａの中に、内管２ａの金型を入れ
て合成樹脂を注入成形することによって製作されるかあ
るいは内管２ａと半割りにした外管２ｂを予め作り、内
管２ａを半割りの外管２ｂに入れ、半割り外管２ｂを互
いに接着することにより製作される。この管継手２の場
合にも、管１と同様に、内管２ａと外管２ｂの間に断熱
材や防音材を挿入することができる。

【００１１】上記構造の管１と管継手２の接続は、管１
の合成樹脂製の内管１ａの外面と管継手２の内管２ａの
内面に、接着剤を塗布して、管１の内管１ａを管継手２
の内管２ａに嵌め込み、そして管１の金属製の外管１ｂ
を管継手２の外管２ｂに嵌め込むことによって行われ
る。この場合、外管１ｂ，２ｂの嵌合部に、予めシーリ
ング剤、接着剤またはコーキング剤を塗布してもよい。

【００１２】管１と管継手２を連結した後で、管１の右
端部を、図示していない他の管継手に連結する場合に
は、前記の管１の外管１ｂと管継手２の外管２ｂを相対
的に動かないようにクリップバンド等で仮止めした状態
で、管１の内管１ａと外管１ｂを図示していない他の管
継手の内管と外管に同時に嵌め込む。この場合勿論、管
１の内管１ａと管継手の内管には嵌込み前に接着剤が塗
布される。管１と管継手の連結終了後、クリップバンド
が取り外される。

【００１３】本発明による上記の配管接続構造の場合に
は、管１の端部にねじを切る必要がなく、接着剤を塗布
するだけであるので、施工が非常に簡単である。更に、
内管１ａ，２ａが合成樹脂管であり、かつねじを備えて
いないので、錆や水垢が付着しにくい。更に、内管１
ａ，２ａが金属管である外管１ｂ，２ｂによって被覆さ
れているので、衝撃や光に対して保護される。更に、内
管１ａ，２ａと外管１ｂ，２ｂの間に、断熱材または防
音材を設けたので、結露しにくく、音が伝わりにくい。

【００１４】上記配管接続構造は、管とＴ字形の管継手
の接続について説明したが、勿論他の管継手との接続に
も適用可能であり、いろいろな配管が可能である。

【００１５】

【発明の効果】本発明は、以上説明したとおり構成され
ているので、次に記載する効果を奏する。

【００１６】請求項１の配管接続構造においては、管と
管継手が二重管として形成され、合成樹脂の内管が互い
に接着接続され、金属管の外管が互いに嵌合されるの
で、現場で配管接続する際、管の端部に接着剤を塗布す
るだけでよい。従って、ねじを切る必要がないので、現
場での施工が非常に簡単である。

【００１７】請求項２の配管接続構造においては、管の
内管と外管の間に、断熱材または防音材が挿入されてい
るので、結露しにくく、音が伝わりにくい。請求項３の
配管接続構造においては、管の外管と管継手の外管との
嵌合部に、シーリング剤、接着剤またはコーキング剤が
塗布されているので、管の外管と管継手の外管が密封接
続される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例による、まだ接続されていない
管と管継手を示す断面図である。

【図２】図１の管と管継手の接続状態を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１管１ａ管の内管１ｂ管の外管２管継手２ａ管継手の内管２ｂ管継手の外管

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】管（１）と管継手（２）がそれぞれ、合
成樹脂製の内管（１ａ，２ａ）と金属製の外管（１ｂ，
２ｂ）とによって二重管として形成され、管（１）の内
管（１ａ）と管継手（２）の内管（２ａ）が互いに接着
剤によって接着され、管（１）の外管（１ｂ）と管継手
（２）の外管（２ｂ）が互いに嵌合していることを特徴
とする配管接続構造。
【請求項２】管（１）の内管（１ａ）と外管（１ｂ）
の間に、断熱材または防音材が挿入されていることを特
徴とする請求項１の配管接続構造。
【請求項３】管（１）の外管（１ｂ）と管継手（２）
の外管（２ｂ）との嵌合部に、シーリング剤、接着剤ま
たはコーキング剤が塗布されていることを特徴とする請
求項１の配管接続構造。