JPH0810482A - ミシンの中釜駆動装置 - Google Patents
ミシンの中釜駆動装置Info
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- JPH0810482A JPH0810482A JP6148163A JP14816394A JPH0810482A JP H0810482 A JPH0810482 A JP H0810482A JP 6148163 A JP6148163 A JP 6148163A JP 14816394 A JP14816394 A JP 14816394A JP H0810482 A JPH0810482 A JP H0810482A
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- sewing machine
- hook
- curve
- shuttle
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-
- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B57/00—Loop takers, e.g. loopers
- D05B57/30—Driving-gear for loop takers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 DPS釜を使用するミシンの中釜駆動装置で
あって、DBS釜を使用するミシンと同様に、騒音・振
動の面で優れ、糸わたり不良のない良好な縫いが行える
理想的な糸取り曲線が得られるようにする。 【構成】 DPS釜10による糸取り曲線が、理想特性
(標準的ミシンのDBS釜による糸取り曲線)にほぼ近
似する特性曲線となるように、針棒の上死点位置を基準
として、標準的ミシンとの対比において、出力軸7をそ
の軸線を基準に左右を反転させた位置関係にて変換手段
と接続するとともに、針棒および天秤を連結する釣合す
い21の主軸1に対する取付位置を所定角度ずらして構
成する。具体的には、変換手段の大振子4の位置を、標
準的ミシンの場合を基準として左右に反転させる。そし
て、主軸1に対して釣合すい21を、標準的ミシンの場
合を基準として回転が遅れる方向に約7°程度ずらして
取り付ける。
あって、DBS釜を使用するミシンと同様に、騒音・振
動の面で優れ、糸わたり不良のない良好な縫いが行える
理想的な糸取り曲線が得られるようにする。 【構成】 DPS釜10による糸取り曲線が、理想特性
(標準的ミシンのDBS釜による糸取り曲線)にほぼ近
似する特性曲線となるように、針棒の上死点位置を基準
として、標準的ミシンとの対比において、出力軸7をそ
の軸線を基準に左右を反転させた位置関係にて変換手段
と接続するとともに、針棒および天秤を連結する釣合す
い21の主軸1に対する取付位置を所定角度ずらして構
成する。具体的には、変換手段の大振子4の位置を、標
準的ミシンの場合を基準として左右に反転させる。そし
て、主軸1に対して釣合すい21を、標準的ミシンの場
合を基準として回転が遅れる方向に約7°程度ずらして
取り付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの中釜駆動装置
に関し、詳細には、中釜として所謂DPタイプの半回転
釜を用いるミシンにおける中釜駆動装置に関するもので
ある。
に関し、詳細には、中釜として所謂DPタイプの半回転
釜を用いるミシンにおける中釜駆動装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ミシンの中釜として全回転釜と半回転釜
があり、そのうち半回転釜としては、上糸ループとボビ
ンとの間に針がある半回転釜、即ち、ボビンの下糸導出
点と中釜剣先との間に針落ち位置がある半回転釜(以
下、DBS釜と呼ぶ)と、上糸ループが針とボビンとの
間にある半回転釜、即ち、針落ち位置とボビンの下糸導
出点との間に中釜剣先を配した半回転釜(以下、DPS
釜と呼ぶ)がある。
があり、そのうち半回転釜としては、上糸ループとボビ
ンとの間に針がある半回転釜、即ち、ボビンの下糸導出
点と中釜剣先との間に針落ち位置がある半回転釜(以
下、DBS釜と呼ぶ)と、上糸ループが針とボビンとの
間にある半回転釜、即ち、針落ち位置とボビンの下糸導
出点との間に中釜剣先を配した半回転釜(以下、DPS
釜と呼ぶ)がある。
【0003】先ず、DBS釜を有するミシンは、正送り
する(作業者から見て右から左へ送る)時にはパーフェ
クトステッチが形成され、逆送り(左から右へ送る)時
にはヒッチステッチが形成されるため、一般本縫いに広
く使われている。即ち、一般本縫いでは、通常の直線縫
いは、その縫い品質からパーフェクトステッチである必
要があり、縫い始めや縫い終わりは糸がほつれては困る
ため、ヒッチステッチで止め縫いを行いたい。そこで、
DBS釜が採用されている。なお、このDBS釜を有す
るミシンは、八方縫いには不向きである。
する(作業者から見て右から左へ送る)時にはパーフェ
クトステッチが形成され、逆送り(左から右へ送る)時
にはヒッチステッチが形成されるため、一般本縫いに広
く使われている。即ち、一般本縫いでは、通常の直線縫
いは、その縫い品質からパーフェクトステッチである必
要があり、縫い始めや縫い終わりは糸がほつれては困る
ため、ヒッチステッチで止め縫いを行いたい。そこで、
DBS釜が採用されている。なお、このDBS釜を有す
るミシンは、八方縫いには不向きである。
【0004】また、DPS釜を有するミシンも公知であ
り(例えば、特許第99353号公報参照)、正・逆両
送りでパーフェクトステッチが形成されるため、八方縫
いに適しているが、今のところ普及するには至っていな
い。なお、このDPS釜は、布厚の変化への対応性が良
く、厚物、太番手の糸の使用に適するものである。
り(例えば、特許第99353号公報参照)、正・逆両
送りでパーフェクトステッチが形成されるため、八方縫
いに適しているが、今のところ普及するには至っていな
い。なお、このDPS釜は、布厚の変化への対応性が良
く、厚物、太番手の糸の使用に適するものである。
【0005】図5は一般的なミシンの天秤および針棒の
駆動装置の構成を示すもので、1は主軸(上軸)、2は
クランク部、21は釣合すい、22は天秤、23は針棒
クランク、24は針棒クランクロッド、25は針棒、1
13は針である。また、図6は図5に続き釜駆動装置の
構成を示すもので、3はクランクロッド、4は大振子、
4aは大振子軸、5,6は歯車、7は下軸、8は大釜、
109はドライバー、111は中釜(DBS釜)、11
は中釜押え、100はボビンケース、103はボビンで
ある。
駆動装置の構成を示すもので、1は主軸(上軸)、2は
クランク部、21は釣合すい、22は天秤、23は針棒
クランク、24は針棒クランクロッド、25は針棒、1
13は針である。また、図6は図5に続き釜駆動装置の
構成を示すもので、3はクランクロッド、4は大振子、
4aは大振子軸、5,6は歯車、7は下軸、8は大釜、
109はドライバー、111は中釜(DBS釜)、11
は中釜押え、100はボビンケース、103はボビンで
ある。
【0006】図7は一般的な半回転釜に用いる従来のボ
ビンケース100を示したもので、図示のように、ボビ
ンケース100は、回転止め用の角(つの)101を備
えており、この角101には糸通し穴102が開けられ
ている。この角101の糸通し穴102には、ボビンケ
ース100内に収容したボビン103から繰り出される
下糸104が通して導出されている。
ビンケース100を示したもので、図示のように、ボビ
ンケース100は、回転止め用の角(つの)101を備
えており、この角101には糸通し穴102が開けられ
ている。この角101の糸通し穴102には、ボビンケ
ース100内に収容したボビン103から繰り出される
下糸104が通して導出されている。
【0007】ここで、ボビンケースのミシンへの組込位
置に関しては、作業者が挿抜する都合上、手前側向きに
構成される。そして、中釜の回転方向については、基本
的にミシンの縫い糸はZ撚りであるので、針側上糸の撚
りを加撚にする方向に中釜の回転方向を決める必要があ
り、即ち、DBS釜の場合は、作業者側から見て時計廻
り方向に回転方向を決定し、また、DPS釜の場合に
は、反時計廻り方向に回転方向を決定する。
置に関しては、作業者が挿抜する都合上、手前側向きに
構成される。そして、中釜の回転方向については、基本
的にミシンの縫い糸はZ撚りであるので、針側上糸の撚
りを加撚にする方向に中釜の回転方向を決める必要があ
り、即ち、DBS釜の場合は、作業者側から見て時計廻
り方向に回転方向を決定し、また、DPS釜の場合に
は、反時計廻り方向に回転方向を決定する。
【0008】さらに、前記DBS釜111を使用した一
般的なミシンにおいては、図3および図4に示すよう
に、前記天秤22による糸引き上げ曲線Aと、中釜(D
BS釜111)の糸取り曲線Bとがそれぞれ設定されて
おり、これが最も理想的な特性とされている。即ち、天
秤22による糸引き上げ曲線Aに対して、中釜(DBS
釜111)の糸取り曲線Bとすることで、騒音・振動の
面で優れ、糸わたり不良のない良好な縫いが行えること
が経験的にも広く知られている。
般的なミシンにおいては、図3および図4に示すよう
に、前記天秤22による糸引き上げ曲線Aと、中釜(D
BS釜111)の糸取り曲線Bとがそれぞれ設定されて
おり、これが最も理想的な特性とされている。即ち、天
秤22による糸引き上げ曲線Aに対して、中釜(DBS
釜111)の糸取り曲線Bとすることで、騒音・振動の
面で優れ、糸わたり不良のない良好な縫いが行えること
が経験的にも広く知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】次に、DBS釜使用の
場合とDPS釜使用の場合とを比較検討する。図8はD
BS釜使用の場合とDPS釜使用の場合を比較したもの
で、図8(a)において、111はDBS釜、112は
その中釜剣先、113は針、114は上糸、Rは上糸ル
ープであり、図8(b)において、115はDPS釜、
116はその中釜剣先である。
場合とDPS釜使用の場合とを比較検討する。図8はD
BS釜使用の場合とDPS釜使用の場合を比較したもの
で、図8(a)において、111はDBS釜、112は
その中釜剣先、113は針、114は上糸、Rは上糸ル
ープであり、図8(b)において、115はDPS釜、
116はその中釜剣先である。
【0010】両者の針落ち点と下糸導出点との間の距離
に関しては、図8(a)に示したように、DBS釜11
1を使用した場合の針落ち点と下糸導出点との間の距離
に対して、図8(b)に示したように、DPS釜11
5を使用した場合の針落ち点と下糸導出点との間の距離
が長くなってしまうことに問題がある。つまり、基本
構成から、DPS釜115では、下糸導出点と針落ち点
との距離が、DBS釜111を使用した場合の針落ち
点と下糸導出点との間の距離との比較において、中釜
のレースの幅+α(プラスアルファ)分だけ横方向にシ
フト(オフセット)せざるを得ない。
に関しては、図8(a)に示したように、DBS釜11
1を使用した場合の針落ち点と下糸導出点との間の距離
に対して、図8(b)に示したように、DPS釜11
5を使用した場合の針落ち点と下糸導出点との間の距離
が長くなってしまうことに問題がある。つまり、基本
構成から、DPS釜115では、下糸導出点と針落ち点
との距離が、DBS釜111を使用した場合の針落ち
点と下糸導出点との間の距離との比較において、中釜
のレースの幅+α(プラスアルファ)分だけ横方向にシ
フト(オフセット)せざるを得ない。
【0011】そして、前述のように、DBS釜111の
場合は、作業者側から見て時計廻り方向の回転方向であ
るのに対し、DPS釜115の場合には、反時計廻り方
向の回転方向となることから、騒音、振動、縫いの面か
らも中釜駆動装置の構成に一考を要する。即ち、DBS
釜111の場合とDPS釜115の場合は、回転方向が
逆方向となるため、回転伝達部材を全て対称となる逆の
構成とすると、部品を全て新しく構成しなければなら
ず、コストが大幅に高くなってしまう問題が生じる。従
って、DPS釜115を使用するミシンにおいても、D
BS釜111を使用するミシンに使用される回転伝達部
材をできる限り利用して、コストを抑える必要がある。
場合は、作業者側から見て時計廻り方向の回転方向であ
るのに対し、DPS釜115の場合には、反時計廻り方
向の回転方向となることから、騒音、振動、縫いの面か
らも中釜駆動装置の構成に一考を要する。即ち、DBS
釜111の場合とDPS釜115の場合は、回転方向が
逆方向となるため、回転伝達部材を全て対称となる逆の
構成とすると、部品を全て新しく構成しなければなら
ず、コストが大幅に高くなってしまう問題が生じる。従
って、DPS釜115を使用するミシンにおいても、D
BS釜111を使用するミシンに使用される回転伝達部
材をできる限り利用して、コストを抑える必要がある。
【0012】このため、DPS釜115の場合に、前記
針棒25の上死点位置を基準として、単純に前記大振子
4をDBS釜111の場合と左右逆の関係に設定した左
右単純反転位相として中釜駆動装置を構成することが考
えられる。しかし、このような左右単純反転位相の中釜
駆動装置とした場合においては、図3および図4の特性
図において、中釜(DPS釜115)の糸取り曲線Dと
なり、これは理想特性Bに比較して、主軸(上軸1)の
回転角が210°近辺から330°近辺の範囲で大きく
下回ってしまう。
針棒25の上死点位置を基準として、単純に前記大振子
4をDBS釜111の場合と左右逆の関係に設定した左
右単純反転位相として中釜駆動装置を構成することが考
えられる。しかし、このような左右単純反転位相の中釜
駆動装置とした場合においては、図3および図4の特性
図において、中釜(DPS釜115)の糸取り曲線Dと
なり、これは理想特性Bに比較して、主軸(上軸1)の
回転角が210°近辺から330°近辺の範囲で大きく
下回ってしまう。
【0013】即ち、この糸取り特性が下回った部分にお
いては、DPS釜115の剣先116による上糸114
のループRの糸取りを進めて行く際に、前記ドライバー
109の加速度が標準より大きく増すことから、騒音・
振動が出、また、糸わたり不良が発生して、縫いに目飛
び等の支障を来してしまうことになる。従って、DPS
釜115の場合に、前述のような左右単純反転位相の中
釜駆動装置も採用することはできない。
いては、DPS釜115の剣先116による上糸114
のループRの糸取りを進めて行く際に、前記ドライバー
109の加速度が標準より大きく増すことから、騒音・
振動が出、また、糸わたり不良が発生して、縫いに目飛
び等の支障を来してしまうことになる。従って、DPS
釜115の場合に、前述のような左右単純反転位相の中
釜駆動装置も採用することはできない。
【0014】また、DPS釜115の場合に、前記針棒
25の上死点位置を基準として、前記主軸(上軸1)の
前記クランク部2をDBS釜111の場合と上下逆の関
係に設定した180°反転位相として中釜駆動装置を構
成することも考えられる。しかし、このような180°
反転位相の中釜駆動装置とした場合、図3および図4の
特性図において、中釜(DPS釜115)の糸取り曲線
Cとなり、これは糸取り曲線Dよりも理想曲線Bに近づ
くが、この糸取り曲線Cにおいても、理想特性Bに比較
して、主軸(上軸1)の回転角が210°近辺から33
0°近辺の範囲で下回ってしまう。
25の上死点位置を基準として、前記主軸(上軸1)の
前記クランク部2をDBS釜111の場合と上下逆の関
係に設定した180°反転位相として中釜駆動装置を構
成することも考えられる。しかし、このような180°
反転位相の中釜駆動装置とした場合、図3および図4の
特性図において、中釜(DPS釜115)の糸取り曲線
Cとなり、これは糸取り曲線Dよりも理想曲線Bに近づ
くが、この糸取り曲線Cにおいても、理想特性Bに比較
して、主軸(上軸1)の回転角が210°近辺から33
0°近辺の範囲で下回ってしまう。
【0015】即ち、前記大振子4をDBS釜111の場
合と左右逆に設定した場合と同様に、この糸取り特性が
下回った部分において、DPS釜115の剣先116に
よる上糸114のループRの糸取りを進めて行く際に、
前記ドライバー109の加速度が標準より増すことか
ら、騒音・振動が出、また、糸わたり不良が発生して、
縫いに目飛び等の支障を来してしまうこともある。従っ
て、DPS釜115の場合に、前述のような180°反
転位相の中釜駆動装置を採用することはできない。
合と左右逆に設定した場合と同様に、この糸取り特性が
下回った部分において、DPS釜115の剣先116に
よる上糸114のループRの糸取りを進めて行く際に、
前記ドライバー109の加速度が標準より増すことか
ら、騒音・振動が出、また、糸わたり不良が発生して、
縫いに目飛び等の支障を来してしまうこともある。従っ
て、DPS釜115の場合に、前述のような180°反
転位相の中釜駆動装置を採用することはできない。
【0016】そこで、本発明の目的は、DPS釜を使用
するミシンとして、DBS釜を使用するミシンと同様
に、騒音・振動の面で優れ、糸わたり不良のない良好な
縫いが行える理想的な糸取り曲線が得られるようにした
中釜駆動装置を提供することにある。
するミシンとして、DBS釜を使用するミシンと同様
に、騒音・振動の面で優れ、糸わたり不良のない良好な
縫いが行える理想的な糸取り曲線が得られるようにした
中釜駆動装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明は、DPS釜を備え、主軸からの回転を、その回
転運動を揺動運動に変換する変換手段を介して、前記D
PS釜を駆動するドライバーを備えた出力軸に伝達する
ようにしたミシンの中釜駆動装置であって、前記DPS
釜による糸取り曲線が、標準的ミシンのDBS釜による
糸取り曲線を理想特性とし、その理想特性にほぼ近似す
る特性曲線となるように、針棒の上死点位置を基準とし
て、前記標準的ミシンとの対比において、前記出力軸を
その軸線を基準に左右を反転させた位置関係にて前記変
換手段と接続するとともに、前記針棒および天秤を連結
する釣合すいの前記主軸に対する取付位置を所定角度ず
らして構成したことを特徴としている。
本発明は、DPS釜を備え、主軸からの回転を、その回
転運動を揺動運動に変換する変換手段を介して、前記D
PS釜を駆動するドライバーを備えた出力軸に伝達する
ようにしたミシンの中釜駆動装置であって、前記DPS
釜による糸取り曲線が、標準的ミシンのDBS釜による
糸取り曲線を理想特性とし、その理想特性にほぼ近似す
る特性曲線となるように、針棒の上死点位置を基準とし
て、前記標準的ミシンとの対比において、前記出力軸を
その軸線を基準に左右を反転させた位置関係にて前記変
換手段と接続するとともに、前記針棒および天秤を連結
する釣合すいの前記主軸に対する取付位置を所定角度ず
らして構成したことを特徴としている。
【0018】なお、請求項1記載のミシンの中釜駆動装
置において、例えば、前記変換手段は大振子を有するも
ので、この大振子の位置を、前記標準的ミシンの場合を
基準として左右に反転させた構成を特徴としている。
置において、例えば、前記変換手段は大振子を有するも
ので、この大振子の位置を、前記標準的ミシンの場合を
基準として左右に反転させた構成を特徴としている。
【0019】また、請求項1または2記載のミシンの中
釜駆動装置において、例えば、前記主軸に対して前記釣
合すいを、前記標準的ミシンの場合を基準として回転が
遅れる方向に約7°程度ずらして取り付けた構成を特徴
としている。
釜駆動装置において、例えば、前記主軸に対して前記釣
合すいを、前記標準的ミシンの場合を基準として回転が
遅れる方向に約7°程度ずらして取り付けた構成を特徴
としている。
【0020】
【作用】本発明によれば、DPS釜を使用するミシンの
場合、針棒の上死点位置を基準として、DBS釜を使用
した標準的ミシンとの対比において、出力軸をその軸線
を基準に左右を反転させた位置関係をもって、主軸の回
転運動を揺動運動に変換する変換手段と接続し、且つ釣
合すいを主軸に対して所定角度ずらして取り付けること
によって、DPS釜による糸取り曲線が、標準的ミシン
のDBS釜による糸取り曲線の理想特性にほぼ近似する
特性曲線となる。従って、DPS釜を使用するミシンに
おいても、DBS釜を使用するミシンに使用されると同
じ回転伝達部材をできる限り利用して、コストを抑えな
がら、DBS釜を使用するミシンと同様に、騒音・振動
の面で優れ、糸わたり不良のない良好な縫いが行えるよ
うになる。
場合、針棒の上死点位置を基準として、DBS釜を使用
した標準的ミシンとの対比において、出力軸をその軸線
を基準に左右を反転させた位置関係をもって、主軸の回
転運動を揺動運動に変換する変換手段と接続し、且つ釣
合すいを主軸に対して所定角度ずらして取り付けること
によって、DPS釜による糸取り曲線が、標準的ミシン
のDBS釜による糸取り曲線の理想特性にほぼ近似する
特性曲線となる。従って、DPS釜を使用するミシンに
おいても、DBS釜を使用するミシンに使用されると同
じ回転伝達部材をできる限り利用して、コストを抑えな
がら、DBS釜を使用するミシンと同様に、騒音・振動
の面で優れ、糸わたり不良のない良好な縫いが行えるよ
うになる。
【0021】なお、DPS釜を使用するミシンの場合
に、前記変換手段の大振子の位置を、DBS釜を使用し
た標準的ミシンの場合を基準として左右に反転させるこ
とで、DBS釜を使用するミシンに使用されると同じ大
振子およびクランクロッドを使用しながら、これらの位
置関係を変えるだけの簡単な構成によって、理想的な糸
取り曲線が得られるようになる。
に、前記変換手段の大振子の位置を、DBS釜を使用し
た標準的ミシンの場合を基準として左右に反転させるこ
とで、DBS釜を使用するミシンに使用されると同じ大
振子およびクランクロッドを使用しながら、これらの位
置関係を変えるだけの簡単な構成によって、理想的な糸
取り曲線が得られるようになる。
【0022】また、DPS釜を使用するミシンの場合
に、主軸に対して釣合すいを、DBS釜を使用した標準
的ミシンの場合を基準として回転が遅れる方向に約7°
程度ずらして取り付けることで、DBS釜を使用するミ
シンに使用されると同じ釣合すい、針棒クランクおよび
針棒クランクロッドを使用しながら、その釣合すいの位
置関係を変えるだけの簡単な構成によって、理想的な糸
取り曲線が得られるようになる。
に、主軸に対して釣合すいを、DBS釜を使用した標準
的ミシンの場合を基準として回転が遅れる方向に約7°
程度ずらして取り付けることで、DBS釜を使用するミ
シンに使用されると同じ釣合すい、針棒クランクおよび
針棒クランクロッドを使用しながら、その釣合すいの位
置関係を変えるだけの簡単な構成によって、理想的な糸
取り曲線が得られるようになる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明に係るミシンの中釜駆動装置
の実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。先ず、図
1は本発明を適用した一例としてのミシンの釜駆動装置
等の構成を示す分解斜視図であり、1は主軸(上軸)、
2はクランク部、3はクランクロッド、4は大振子、
5,6は歯車、7は出力軸(下軸)、8は大釜、9はド
ライバー、10は中釜(DPS釜)、11は中釜押え、
12はボビン、13はボビンケース、14は角、21は
釣合すい、21aは止めねじ、31は針板、32は糸切
り装置である。
の実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。先ず、図
1は本発明を適用した一例としてのミシンの釜駆動装置
等の構成を示す分解斜視図であり、1は主軸(上軸)、
2はクランク部、3はクランクロッド、4は大振子、
5,6は歯車、7は出力軸(下軸)、8は大釜、9はド
ライバー、10は中釜(DPS釜)、11は中釜押え、
12はボビン、13はボビンケース、14は角、21は
釣合すい、21aは止めねじ、31は針板、32は糸切
り装置である。
【0024】図示しないが、モータによる駆動力がベル
トを介して入力されるプーリを図示右端部側に備えたミ
シンの主軸である上軸1にクランク部2が設けられてお
り、このクランク部2にクランクロッド3の上端部が連
結されて、このクランクロッド3の下端部は大振子4の
偏心位置に連結されている。この大振子4に設けた歯車
5に噛み合う歯車6が、出力軸である下軸7に設けら
れ、この下軸7の図示左端部側において、ミシン本体側
に固定の大釜8が配置されている。こうして、上軸1の
全回転運動を下軸7の揺動運動に変換するクランク機構
(クランク部2、クランクロッド3、大振子4)による
変換手段が構成されている。
トを介して入力されるプーリを図示右端部側に備えたミ
シンの主軸である上軸1にクランク部2が設けられてお
り、このクランク部2にクランクロッド3の上端部が連
結されて、このクランクロッド3の下端部は大振子4の
偏心位置に連結されている。この大振子4に設けた歯車
5に噛み合う歯車6が、出力軸である下軸7に設けら
れ、この下軸7の図示左端部側において、ミシン本体側
に固定の大釜8が配置されている。こうして、上軸1の
全回転運動を下軸7の揺動運動に変換するクランク機構
(クランク部2、クランクロッド3、大振子4)による
変換手段が構成されている。
【0025】この大釜8内には、下軸7の図示左端部に
一体に連結したドライバー9が回転自在に収容されると
ともに、このドライバー9によって駆動される中釜であ
るDPS釜10が回転自在に収容されている。このDP
S釜10は、その外周のレース10aの面で大釜8内周
のレース8a内に摺動自在に組み込まれており、レース
10aの延長上に剣先10bが設けられている。このD
PS釜10のドライバー9による回転方向は、反時計廻
り方向である。
一体に連結したドライバー9が回転自在に収容されると
ともに、このドライバー9によって駆動される中釜であ
るDPS釜10が回転自在に収容されている。このDP
S釜10は、その外周のレース10aの面で大釜8内周
のレース8a内に摺動自在に組み込まれており、レース
10aの延長上に剣先10bが設けられている。このD
PS釜10のドライバー9による回転方向は、反時計廻
り方向である。
【0026】そして、大釜8の開口部には、中釜押え1
1が取り付けて固定され、この中釜押え11の開口部か
ら大釜8内に、ボビン12を収容したボビンケース13
が装填される。このボビンケース13は、外周側に突出
する回転止め用の角14を備えており、また、中釜押え
11には、角14が係合可能な係合溝11aが形成され
ている。
1が取り付けて固定され、この中釜押え11の開口部か
ら大釜8内に、ボビン12を収容したボビンケース13
が装填される。このボビンケース13は、外周側に突出
する回転止め用の角14を備えており、また、中釜押え
11には、角14が係合可能な係合溝11aが形成され
ている。
【0027】図2に示すように、ボビンケース13は、
従来よりも外周側への突出量が短い角14を備えてお
り、しかも、この角14は、従来のような糸通し穴を有
していないものとなっている。従って、ボビン12に巻
かれた下糸15は、角14を経由せずにボビンケース1
3の外周に導出されたままである。詳細には、角14の
具体的な長さをドライバー9の位置関係から設定してい
る。即ち、前記上軸1の回転角度が、針棒上死点を基準
(0°)として、5°〜35°の範囲におけるドライバ
ー9の上面よりも、ボビンケース13の角14の上端が
下側となるように形成したものとしている。
従来よりも外周側への突出量が短い角14を備えてお
り、しかも、この角14は、従来のような糸通し穴を有
していないものとなっている。従って、ボビン12に巻
かれた下糸15は、角14を経由せずにボビンケース1
3の外周に導出されたままである。詳細には、角14の
具体的な長さをドライバー9の位置関係から設定してい
る。即ち、前記上軸1の回転角度が、針棒上死点を基準
(0°)として、5°〜35°の範囲におけるドライバ
ー9の上面よりも、ボビンケース13の角14の上端が
下側となるように形成したものとしている。
【0028】なお、前記上軸1の図示左端部には釣合す
い21が止めねじ21aで取り付けることにより一体に
結合して備えられ、この釣合すい21から先には、図5
に示されるように、天秤22、針棒クランク23、針棒
クランクロッド24、針棒25、針113が連結されて
いる。また、前記大釜8の上方には、針板31が配置さ
れ、その間には、糸切り装置32等が配設されている。
い21が止めねじ21aで取り付けることにより一体に
結合して備えられ、この釣合すい21から先には、図5
に示されるように、天秤22、針棒クランク23、針棒
クランクロッド24、針棒25、針113が連結されて
いる。また、前記大釜8の上方には、針板31が配置さ
れ、その間には、糸切り装置32等が配設されている。
【0029】以上のミシンによれば、先ず、モータの駆
動力がベルトを介してプーリに入力されて上軸1が全回
転し、釣合すい21、天秤22、針棒クランク23、針
棒クランクロッド24、針棒25を介して針113の駆
動が行われると同時に、上軸1の全回転運動が、クラン
ク部2からクランクロッド3を介して大振子4の揺動運
動に変換される。さらに、この大振子4の揺動運動は、
歯車5から歯車6に伝達されて下軸7の半回転運動とな
る。従って、下軸7と一体のドライバー9により駆動さ
れるDPS釜10は、反時計廻り方向への半回転運動を
行う。
動力がベルトを介してプーリに入力されて上軸1が全回
転し、釣合すい21、天秤22、針棒クランク23、針
棒クランクロッド24、針棒25を介して針113の駆
動が行われると同時に、上軸1の全回転運動が、クラン
ク部2からクランクロッド3を介して大振子4の揺動運
動に変換される。さらに、この大振子4の揺動運動は、
歯車5から歯車6に伝達されて下軸7の半回転運動とな
る。従って、下軸7と一体のドライバー9により駆動さ
れるDPS釜10は、反時計廻り方向への半回転運動を
行う。
【0030】このようにしてDPS釜10を使用するミ
シンにおいて、特に、本発明では、前記針棒25の上死
点位置を基準として、図1に示したように、図6との対
比からも明らかな通り、クランクロッド3および大振子
4の位置関係を、前記DBS釜111を使用した場合と
は逆に左右に反転させた状態として組み付けているとと
もに、釣合すい21を上軸1に対し回転が遅れる方向に
7°ずらした角度位置で止めねじ21aにより組み付け
ている。以上の構成による中釜駆動装置によれば、DP
S釜10を使用したミシンでありながら、図3および図
4の特性図に示した通り、DPS釜10による糸取り曲
線として理想特性Bにほぼ近似した特性曲線を得ること
ができた。即ち、DBS釜111による糸取り曲線Bと
ほぼ近似する理想的な特性を得ることができた。
シンにおいて、特に、本発明では、前記針棒25の上死
点位置を基準として、図1に示したように、図6との対
比からも明らかな通り、クランクロッド3および大振子
4の位置関係を、前記DBS釜111を使用した場合と
は逆に左右に反転させた状態として組み付けているとと
もに、釣合すい21を上軸1に対し回転が遅れる方向に
7°ずらした角度位置で止めねじ21aにより組み付け
ている。以上の構成による中釜駆動装置によれば、DP
S釜10を使用したミシンでありながら、図3および図
4の特性図に示した通り、DPS釜10による糸取り曲
線として理想特性Bにほぼ近似した特性曲線を得ること
ができた。即ち、DBS釜111による糸取り曲線Bと
ほぼ近似する理想的な特性を得ることができた。
【0031】従って、DPS釜10を使用したミシンに
おいても、DBS釜111を使用したミシンに使用され
たと同じ回転伝達部材、即ち、主軸1、クランク部2、
歯車5,6および下軸7、さらに、天秤22、針棒クラ
ンク23、針棒クランクロッド24は勿論、特に、クラ
ンクロッド3および大振子4と、釣合すい21を何れも
そのまま利用できることから、新たな部品を必要とせず
に、コストを抑えることができる。しかも、DBS釜1
11を使用したミシンと同様に、DPS釜10を使用し
たミシンにおいても、騒音・振動の面で優れ、糸わたり
不良のない良好な縫いできるようになった。
おいても、DBS釜111を使用したミシンに使用され
たと同じ回転伝達部材、即ち、主軸1、クランク部2、
歯車5,6および下軸7、さらに、天秤22、針棒クラ
ンク23、針棒クランクロッド24は勿論、特に、クラ
ンクロッド3および大振子4と、釣合すい21を何れも
そのまま利用できることから、新たな部品を必要とせず
に、コストを抑えることができる。しかも、DBS釜1
11を使用したミシンと同様に、DPS釜10を使用し
たミシンにおいても、騒音・振動の面で優れ、糸わたり
不良のない良好な縫いできるようになった。
【0032】なお、以上の実施例においては、主軸の回
転運動を揺動運動に変換する変換手段としてクランク機
構を有するものとしたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、タイミングベルト機構やシャフトドライブ
機構による伝達手段とクランク機構を組み合わせた変換
手段であってもよい。また、他の動力伝達機構を用いて
もよく、その他、具体的な細部構造等についても適宜に
変更可能であることは勿論である。
転運動を揺動運動に変換する変換手段としてクランク機
構を有するものとしたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、タイミングベルト機構やシャフトドライブ
機構による伝達手段とクランク機構を組み合わせた変換
手段であってもよい。また、他の動力伝達機構を用いて
もよく、その他、具体的な細部構造等についても適宜に
変更可能であることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るミシンの中
釜駆動装置によれば、針棒の上死点位置を基準として、
DBS釜を使用した標準的ミシンとの対比において、出
力軸をその軸線を基準に左右を反転させた位置関係をも
って、主軸の回転運動を揺動運動に変換する変換手段と
接続し、且つ釣合すいを主軸に対して所定角度ずらして
取り付けることによって、DPS釜による糸取り曲線と
して、DBS釜による糸取り曲線の理想特性にほぼ近似
する特性曲線を得ることができる。従って、DPS釜を
使用するミシンにおいても、DBS釜を使用するミシン
に使用されると同じ回転伝達部材をできる限り利用し
て、コストを抑えながら、DBS釜を使用するミシンと
同様に、騒音・振動の面で優れ、糸わたり不良のない良
好な縫いを行うことができる。
釜駆動装置によれば、針棒の上死点位置を基準として、
DBS釜を使用した標準的ミシンとの対比において、出
力軸をその軸線を基準に左右を反転させた位置関係をも
って、主軸の回転運動を揺動運動に変換する変換手段と
接続し、且つ釣合すいを主軸に対して所定角度ずらして
取り付けることによって、DPS釜による糸取り曲線と
して、DBS釜による糸取り曲線の理想特性にほぼ近似
する特性曲線を得ることができる。従って、DPS釜を
使用するミシンにおいても、DBS釜を使用するミシン
に使用されると同じ回転伝達部材をできる限り利用し
て、コストを抑えながら、DBS釜を使用するミシンと
同様に、騒音・振動の面で優れ、糸わたり不良のない良
好な縫いを行うことができる。
【0034】なお、請求項2記載のように、前記変換手
段の大振子の位置を、DBS釜を使用した標準的ミシン
の場合を基準として左右に反転させるようにすれば、D
PS釜を使用するミシンの場合においても、DBS釜を
使用するミシンに使用されると同じ大振子およびクラン
クロッドを使用しながら、これらの位置関係を変えるだ
けの簡単な構成によって、理想的な糸取り曲線が得られ
るようになる。
段の大振子の位置を、DBS釜を使用した標準的ミシン
の場合を基準として左右に反転させるようにすれば、D
PS釜を使用するミシンの場合においても、DBS釜を
使用するミシンに使用されると同じ大振子およびクラン
クロッドを使用しながら、これらの位置関係を変えるだ
けの簡単な構成によって、理想的な糸取り曲線が得られ
るようになる。
【0035】また、請求項3記載のように、主軸に対し
て釣合すいを、DBS釜を使用した標準的ミシンの場合
を基準として回転が遅れる方向に約7°程度ずらして取
り付けるようにすれば、DPS釜を使用するミシンの場
合においても、DBS釜を使用するミシンに使用される
と同じ釣合すい、針棒クランクおよび針棒クランクロッ
ドを使用しながら、その釣合すいの位置関係を変えるだ
けの簡単な構成によって、理想的な糸取り曲線が得られ
るようになる。
て釣合すいを、DBS釜を使用した標準的ミシンの場合
を基準として回転が遅れる方向に約7°程度ずらして取
り付けるようにすれば、DPS釜を使用するミシンの場
合においても、DBS釜を使用するミシンに使用される
と同じ釣合すい、針棒クランクおよび針棒クランクロッ
ドを使用しながら、その釣合すいの位置関係を変えるだ
けの簡単な構成によって、理想的な糸取り曲線が得られ
るようになる。
【図1】本発明を適用した一例としてのミシンの釜駆動
装置等の構成を示す分解斜視図である。
装置等の構成を示す分解斜視図である。
【図2】ボビンケースを示す斜視図である。
【図3】ミシンの主軸の回転角が0°〜180°におけ
る天秤の糸引き上げ曲線と中釜の糸取り曲線を示す動作
特性図である。
る天秤の糸引き上げ曲線と中釜の糸取り曲線を示す動作
特性図である。
【図4】図3に続いて、ミシンの主軸の回転角が180
°〜360°における天秤の糸引き上げ曲線と中釜の糸
取り曲線を示す動作特性図である。
°〜360°における天秤の糸引き上げ曲線と中釜の糸
取り曲線を示す動作特性図である。
【図5】一般的なミシンの天秤および針棒の駆動装置の
構成を示す分解斜視図である。
構成を示す分解斜視図である。
【図6】図5に続いて、釜駆動装置の構成を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図7】一般的な半回転釜に用いる従来のボビンケース
を示した斜視図である。
を示した斜視図である。
【図8】(a)はDBS釜使用による針落ち点と下糸導
出点との間の距離を示す一部破断側面図、(b)はDP
S釜使用による針落ち点と下糸導出点との間の距離を示
す一部破断側面図である。
出点との間の距離を示す一部破断側面図、(b)はDP
S釜使用による針落ち点と下糸導出点との間の距離を示
す一部破断側面図である。
1 主軸(上軸) 2 クランク部 3 クランクロッド 4 大振子 5,6 歯車 7 出力軸(下軸) 8 大釜 9 ドライバー 10 中釜(DPS釜) 11 中釜押え 12 ボビン 13 ボビンケース 14 角 15 下糸 21 釣合すい 21a 止めねじ 22 天秤 23 針棒クランク 24 針棒クランクロッド 25 針棒 31 針板 32 糸切り装置 113 針
Claims (3)
- 【請求項1】 針落ち位置とボビンの下糸導出点との間
に剣先を配した中釜を備え、主軸からの回転を、その回
転運動を揺動運動に変換する変換手段を介して、前記中
釜を駆動するドライバーを備えた出力軸に伝達するよう
にしたミシンの中釜駆動装置であって、 前記中釜による糸取り曲線が、ボビンの下糸導出点と中
釜剣先との間に針落ち位置がある標準的ミシンの中釜に
よる糸取り曲線を理想特性とし、その理想特性にほぼ近
似する特性曲線となるように、 針棒の上死点位置を基準として、前記標準的ミシンとの
対比において、前記出力軸をその軸線を基準に左右を反
転させた位置関係にて前記変換手段と接続するととも
に、前記針棒および天秤を連結する釣合すいの前記主軸
に対する取付位置を所定角度ずらして構成したことを特
徴とするミシンの中釜駆動装置。 - 【請求項2】 前記変換手段は大振子を有するもので、 この大振子の位置を、前記標準的ミシンの場合を基準と
して左右に反転させたことを特徴とする請求項1記載の
ミシンの中釜駆動装置。 - 【請求項3】 前記主軸に対して前記釣合すいを、前記
標準的ミシンの場合を基準として回転が遅れる方向に約
7°程度ずらして取り付けたことを特徴とする請求項1
または2記載のミシンの中釜駆動装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6148163A JPH0810482A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | ミシンの中釜駆動装置 |
TW084102478A TW274106B (ja) | 1994-06-29 | 1995-03-15 | |
DE19523405A DE19523405A1 (de) | 1994-06-29 | 1995-06-28 | Antriebsvorrichtung für einen Greifer an einer Nähmaschine |
US08/496,095 US5549062A (en) | 1994-06-29 | 1995-06-28 | Shuttle hook driving device for a sewing machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6148163A JPH0810482A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | ミシンの中釜駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0810482A true JPH0810482A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15446664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6148163A Pending JPH0810482A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | ミシンの中釜駆動装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5549062A (ja) |
JP (1) | JPH0810482A (ja) |
DE (1) | DE19523405A1 (ja) |
TW (1) | TW274106B (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104911837A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-09-16 | 台州学院 | 一种三针锁式线迹平缝机的传动机构 |
CN110761003A (zh) * | 2018-07-27 | 2020-02-07 | 拓卡奔马机电科技有限公司 | 一种针梭间隙自动调节机构及缝纫机 |
CN111118759A (zh) * | 2018-10-31 | 2020-05-08 | 拓卡奔马机电科技有限公司 | 一种针梭配合自动调节机构及缝纫机 |
CN111118758A (zh) * | 2018-10-31 | 2020-05-08 | 拓卡奔马机电科技有限公司 | 一种针梭配合自动调节机构及缝纫机 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW200706724A (en) * | 2005-05-09 | 2007-02-16 | Juki Kk | Sewing recorder of sewing machine |
JP2013202147A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Brother Ind Ltd | ミシンモジュールおよびミシン |
US8997669B1 (en) | 2014-10-16 | 2015-04-07 | Handi Quilter, Inc. | Thread tensioner for a sewing machine |
US9809912B2 (en) * | 2014-10-16 | 2017-11-07 | Handi Quilter, Inc. | Vibration reduction mechanism for a sewing machine |
US9394639B2 (en) | 2014-10-16 | 2016-07-19 | Handi Quilter, Inc. | Motorized thread tensioner for a sewing machine |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2324598A (en) * | 1940-08-22 | 1943-07-20 | Union Special Machine Co | Sewing machine |
US2725024A (en) * | 1952-04-16 | 1955-11-29 | White Sewing Machine Corp | Needle bar for sewing machine |
US2958300A (en) * | 1956-12-17 | 1960-11-01 | Singer Mfg Co | Stitch forming mechanisms for sewing machines |
US3103190A (en) * | 1961-03-17 | 1963-09-10 | Singer Co | Integral main drive member for sewing machines |
US3492959A (en) * | 1967-11-25 | 1970-02-03 | Pfaff Ag G M | Means for adjusting driving components of sewing machines |
US4333410A (en) * | 1978-10-13 | 1982-06-08 | Bunsaku Taketomi | Sewing machine |
IT1185580B (it) * | 1985-05-27 | 1987-11-12 | Rockwell Rimoldi Spa | Dispositivo di comando della corsa dell'ago di una macchina per cucire |
JP3617541B2 (ja) * | 1994-09-30 | 2005-02-09 | 三井化学株式会社 | ポリプロピレンフィルムの成形方法 |
-
1994
- 1994-06-29 JP JP6148163A patent/JPH0810482A/ja active Pending
-
1995
- 1995-03-15 TW TW084102478A patent/TW274106B/zh active
- 1995-06-28 DE DE19523405A patent/DE19523405A1/de not_active Withdrawn
- 1995-06-28 US US08/496,095 patent/US5549062A/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104911837A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-09-16 | 台州学院 | 一种三针锁式线迹平缝机的传动机构 |
CN110761003A (zh) * | 2018-07-27 | 2020-02-07 | 拓卡奔马机电科技有限公司 | 一种针梭间隙自动调节机构及缝纫机 |
CN111118759A (zh) * | 2018-10-31 | 2020-05-08 | 拓卡奔马机电科技有限公司 | 一种针梭配合自动调节机构及缝纫机 |
CN111118758A (zh) * | 2018-10-31 | 2020-05-08 | 拓卡奔马机电科技有限公司 | 一种针梭配合自动调节机构及缝纫机 |
CN111118758B (zh) * | 2018-10-31 | 2021-08-27 | 拓卡奔马机电科技有限公司 | 一种针梭配合自动调节机构及缝纫机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW274106B (ja) | 1996-04-11 |
DE19523405A1 (de) | 1996-01-04 |
US5549062A (en) | 1996-08-27 |
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