JPH08104812A - シリコーンゴム組成物 - Google Patents

シリコーンゴム組成物

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JPH08104812A
JPH08104812A JP6261955A JP26195594A JPH08104812A JP H08104812 A JPH08104812 A JP H08104812A JP 6261955 A JP6261955 A JP 6261955A JP 26195594 A JP26195594 A JP 26195594A JP H08104812 A JPH08104812 A JP H08104812A
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silicone rubber
group
formula
rubber composition
component
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JP6261955A
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Inventor
Kazuo Hirai
和夫 平井
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DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬化途上で接触している各種基材に対して優
れた接着性を有するシリコーンゴム組成物を提供する。 【構成】 (A)平均単位式:R1 nSiO(4-n)/2 (式
中、R1は置換または非置換の一価炭化水素基であり、
nは1.9〜2.1の数である。)で表されるオルガノ
ポリシロキサン100重量部、(B)有機過酸化物0.1
〜10重量部および(C)下記一般式(i)で表されるカル
ボン酸エステルと下記一般式(ii)で表されるアルコキ
シシランとの付加反応生成物またはその反応混合物(式
中、R2はアルケニル基であり、R3は脂肪族不飽和結合
を有しない一価炭化水素基であり、R4はアルキル基で
あり、aは1〜3の数であり、xは1〜6の数であ
る。)0.1〜10重量部、さらに必要に応じて(D)比
表面積が50m2/g以上である補強性充填剤1〜300重
量部からなるシリコーンゴム組成物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコーンゴム組成物に
関し、詳しくは、硬化途上で接触している各種基材に対
して優れた接着性を有するシリコーンゴム組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】オルガノポリシロキサンおよび有機過酸
化物からなるシリコーンゴム組成物は、加熱により速や
かに硬化してシリコーンゴムを形成するが、金属、プラ
スチック、ガラス等の基材に対する接着性が乏しいとい
う問題があった。このため、接着性を向上したシリコー
ンゴム組成物として、例えば、ジアリルフタレートを配
合してなるシリコーンゴム組成物(特開昭49−996
50号公報参照)、3−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシランを配合してなるシリコーンゴム組成物(特
開昭55−34993号公報参照)、トリメリト酸トリ
アリルを配合してなるシリコーンゴム組成物(特開昭6
2−30151号公報参照)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭49−
99650号および特開昭62−30151号により提
案されたシリコーンゴム組成物は接着性が十分でなく、
また、ジアリルフタレートやトリメリト酸トリアリルの
オルガノポリシロキサンに対する相溶性が低くいため
に、貯蔵中の該組成物またはシリコーンゴムから、これ
らの成分がブリードアウトするという問題があった。ま
た、特開昭55−34993号により提案されたシリコ
ーンゴム組成物は接着性が十分でないという問題があっ
た。
【0004】本発明者は、上記の課題について鋭意検討
した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明の目的
は各種基材に対して優れた接着性を有するシリコーンゴ
ム組成物を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段およびその作用】本発明
は、 (A)平均単位式: R1 nSiO(4-n)/2 (式中、R1は置換または非置換の一価炭化水素基であり、nは1.9〜2.1 の数である。) で表されるオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)有機過酸化物 0.1〜10重量部 および (C)(i)一般式:
【化5】 (式中、R2はアルケニル基であり、xは1〜6の数である。) で表されるカルボン酸エステルと(ii)一般式:
【化6】 (式中、R3は脂肪族不飽和結合を有しない一価炭化水素基であり、R4はアルキ ル基であり、aは1〜3の数である。) で表されるアルコキシシランとの付加反応生成物またはその反応混合物 0.1〜10重量部 からなるシリコーンゴム組成物、さらに、 (D)比表面積が50m2/g以上である補強性充填剤 1〜300重量部 を配合してなるシリコーンゴム組成物に関する。
【0006】以下、本発明のシリコーンゴム組成物につ
いて詳細に説明する。(A)成分のオルガノポリシロキサ
ンは本組成物の主剤であり、平均単位式: R1 aSiO(4-a)/2 で表される。上式中、R1は置換もしくは非置換の一価
炭化水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキ
ル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル
基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリ
ル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、
ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、3−クロ
ロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等
のハロゲン化アルキル基が挙げられ、好ましくは、メチ
ル基、ビニル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオ
ロプロピル基である。また、上式中、aは1.9〜2.
1の範囲内の数である。(A)成分は上記の平均単位式で
表され、これを構成するシロキサン単位としては、例え
ば、R1 3SiO1/2単位、R1 2(HO)SiO1/2単位、
1 2SiO2/2単位、R1SiO3/2単位、およびSiO
4/2単位が挙げられる。(A)成分はR1 2SiO2/2単位と
1 3SiO1/2単位もしくはR1 2(HO)SiO1/2単位
を必須とする重合体であり、場合により、少量のR1
iO3/2単位および/またはR1 3SiO1/2単位を含有す
ることができる。また、(A)成分は二種以上の重合体の
混合物であってもよい。
【0007】また、(A)成分の分子構造は特に限定され
ず、例えば、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状が挙げら
れ、好ましくは、直鎖状である。このような(A)成分と
しては、例えば、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基
で封鎖されたジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端が
トリメチルシロキシ基で封鎖されたメチルビニルポリシ
ロキサン、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖
されたメチルフェニルポリシロキサン、分子鎖両末端が
トリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン
・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端がト
リメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・
メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端がト
リメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・
メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサ
ン共重合体、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封
鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン
・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端が
ジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシ
ロキサン、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で
封鎖されたメチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端
がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたメチルフェニ
ルポリシロキサン、分子鎖両末端がジメチルビニルシロ
キシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニル
シロキサン共重合体、分子鎖両末端がジメチルビニルシ
ロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルフェ
ニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端がジメチルビニ
ルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチル
(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン共重
合体、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖
されたジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・
メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端がシ
ラノール基で封鎖されたジメチルポリシロキサン、分子
鎖両末端がシラノール基で封鎖されたメチルビニルポリ
シロキサン、分子鎖両末端がシラノール基で封鎖された
メチルフェニルポリシロキサン、分子鎖両末端がシラノ
ール基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニル
シロキサン共重合体、分子鎖両末端がシラノール基で封
鎖されたジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサ
ン共重合体、分子鎖両末端がシラノール基で封鎖された
ジメチルシロキサン・メチル(3,3,3−トリフルオ
ロプロピル)シロキサン共重合体、分子鎖両末端がシラ
ノール基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニ
ルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分
子鎖両末端がトリメトキシシロキシ基で封鎖されたジメ
チルポリシロキサン、分子鎖両末端がトリメトキシシロ
キシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニル
シロキサン共重合体、分子鎖両末端がトリメトキシシロ
キシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルフェニ
ルシロキサン共重合体、分子鎖両末端がトリメトキシシ
ロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニ
ルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体が挙
げられる。本組成物において、(A)成分として、これら
のオルガノポリシロキサンを一種もしくは二種以上の混
合物として配合することができる。
【0008】(A)成分の25℃における粘度は特に限定
されず、実用上好ましくは、10,000センチストー
クス以上であり、より好ましくは、1,000,000
センチストークス以上であり、特に好ましくは、5,0
00,000〜50,000,000センチストークス
の範囲内である。これは、(A)成分として、25℃にお
ける粘度が10,000センチストークス未満のオルガ
ノポリシロキサンを用いると、得られるシリコーンゴム
の機械的強度が小さくなるためであり、高強度のシリコ
ーンゴムを得るためには、25℃において1,000,
000センチストークス以上の粘度を有するオルガノポ
リシロキサンを用いることが推奨される。また、(A)成
分として、25℃における粘度が1,000,000セ
ンチストークス以上のオルガノポリシロキサンを用いた
場合には、得られるシリコーンゴム組成物がパテ状とな
り、これを基材の間に圧着しても該基材からはみ出すこ
とないという利点があり、また、これを紐状、テープ
状、シート状またはフイルム状に加工した接着剤として
適用できるという利点がある。
【0009】(B)成分の有機過酸化物は本組成物の硬化
剤として作用し、その有機過酸化物は特に限定されな
い。(B)成分としては、例えば、t−ブチルヒドロキシ
パーオキサイド(τ=264℃)、クメンヒドロパーオ
キサイド(τ=255℃)、ジ−i−プロピルベンゼン
ヒドロパーオキサイド(τ=205℃)、p−メンタン
ヒドロパーオキサイド(τ=216℃)、2,5−ジメ
チル−2,5−ジヒドロパーオキシヘキサン(τ=25
7℃)、2,5−ジメチル−2,5−ジヒドロパーオキ
シ−3−ヘキシン(τ=264℃)、ピネンヒドロパー
オキサイド(τ=229℃)等のヒドロパーオキサイ
ド、i−ブチルパーオキサイド(τ=89℃)、ジ−t
−ブチルパーオキサイド(τ=193℃)、ジ−t−ア
ミルパーオキサイド(τ=190℃)、t−ブチルクミ
ルパーオキサイド(τ=178℃)、ジクミルパーオキ
サイド(τ=171℃)、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(τ=179
℃)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)−3−ヘキシン(τ=193℃)、α,α’−
ビス(t−ブチルパーオキシ)−ジ(i−ブチルパーオ
キシ)ベンゼン(τ=182℃)、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン(τ=153℃)、n−ブチル−4,4’−ビス
(t−ブチルパーオキシバレレート(τ=165℃)、
2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシク
ロヘキシル)プロパン(τ=154℃)、2,2−ビス
−(t−ブチルパーオキシ)ブタン(τ=199℃)、
1,1−ジ−(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン
(τ=153℃)等のジアルキルパーオキサイド、カプ
リリドパーオキサイド(τ=114℃)、ラウロイルパ
ーオキサイド(τ=115℃)、ステアロイルパーオキ
サイド(τ=114℃)、スクシン酸パーオキサイド
(τ=144℃)、ベンゾイルパーオキサイド(τ=1
33℃)、p−クロロベンゾイルパーオキサイド(τ=
133℃)、o−クロロベンゾイルパーオキサイド(τ
=118℃)、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサ
イド(τ=112℃)、オクタノイルパーオキサイド
(τ=116℃)等のジアシルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオキシアセテート(τ=159℃)、t−ブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(τ=135
℃)、t−ブチルパーオキシラウレート(τ=165
℃)、t−ブチルパーオキシベンゾエート(τ=166
℃)、ジ−t−ブチルジパーオキシフタレート(τ=1
59℃)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイル
パーオキシ)ヘキサン(τ=162℃)、t−ブチルパ
ーオキシマレイン酸(τ=148℃)、t−ブチルペー
オキシ−i−プロピルカーボネート(τ=158℃)、
t−ブチルパーオキシピバレート(τ=110℃)、t
−ブチルパーオキシネオデカノエート(τ=101℃)
等のパーオキシエステル、ジイソプロピルパーオキシジ
カーボネート(τ=88℃)、ジ−2−エチルヘキシル
パーオキシジカーボネート(τ=91℃)等のパーオキ
シジカーボネート、ケトンパーオキサイドが挙げれる。
なお、()中のτは半減期1分間となるときの分解温度
を示している。本組成物において、(B)成分として、こ
れらの有機過酸化物を一種もしくは二種以上の混合物と
して配合することができる。また、本発明において、
(B)成分として、その半減期が1分間となるときの分解
温度(τ)が125℃以下である有機過酸化物を用いる
ことが好ましい。これは、(B)成分として、半減期が1
分間となるときの分解温度(τ)が125℃以下である
有機過酸化物を用いてなるシリコーンゴム組成物は、穏
和な条件下、例えば、125℃以下、好ましくは、70
〜120℃において比較的耐熱性のない基材に対して強
固に接着することができるからである。
【0010】(B)成分の配合量は(A)成分100重量部
に対して0.1〜10重量部の範囲内であり、好ましく
は、0.5〜5重量部の範囲内である。これは、(B)成
分の配合量が(A)成分100重量部に対して0.1重量
部未満であると、得られる組成物の硬化性が著しく低下
するためであり、また、これが10重量部をこえると、
得られるシリコーンゴムが硬くなり過ぎるからである。
【0011】(C)成分は、本組成物に接着性を付与する
ための成分であり、(i)一般式:
【化7】 (式中、R2はアルケニル基であり、xは1〜6の数で
ある。)で表されるカルボン酸エステルと(ii)一般
式:
【化8】 (式中、R3は脂肪族不飽和結合を有しない一価炭化水
素基であり、R4はアルキル基であり、aは1〜3の数
である。)で表されるアルコキシシランとの付加反応生
成物またはその反応混合物である。
【0012】(i)成分において、式中、R2はアルケニ
ル基であり、例えば、ビニル基、アリル基、イソプロペ
ニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘ
プテニル基が挙げられ、好ましくは、アリル基である。
また、式中、xは1〜6の数であり、好ましくは、3ま
たは4である。
【0013】このような(i)成分としては、例えば、安
息香酸アリル、テレフタル酸ジアリル、イソフタル酸ジ
アリル、フタル酸ジアリル、トリメリト酸トリアリル、
ピロメリト酸テトラアリル、安息香酸イソプロペニル、
テレフタル酸ジイソプロペニル、イソフタル酸ジイソプ
ロペニル、フタル酸ジイソプロペニル、トリメリト酸ト
リイソプロペニル、ピロメリト酸テトライソプロペニ
ル、トリメリト酸トリブテニル、トリメリト酸トリペン
テニル、トリメリト酸トリヘキセニル、トリメリト酸ト
リヘプテニル、ピロメリト酸テトラブテニル、トリメリ
ト酸テトラペンテニル、ピロメリト酸テトラヘキセニ
ル、ピロメリト酸テトラヘプテニル、メリト酸ヘキサア
リルが挙げられ、好ましくは、トリメリト酸トリアリ
ル、ピロメリト酸テトラアリルである。
【0014】(ii)成分において、式中、R3は脂肪族
不飽和結合を有しない一価炭化水素基であり、例えば、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル
基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、シクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ベ
ンジル基、フェネチル基等のアラルキル基が挙げられ、
好ましくは、メチル基、フェニル基である。また、式
中、R4はアルキル基であり、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基
が挙げられ、接着性が良好であることから、メチル基、
エチル基が好ましい。また、式中、aは1〜3の数であ
り、接着性が良好であることから、aは3であることが
好ましい。
【0015】このような(ii)成分としては、例えば、
トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、トリプロポ
キシシラン、トリブトキシシラン、メチルジメトキシシ
ラン、メチルジエトキシシラン、エチルジメトキシシラ
ン、フェニルジメトキシシラン、メチルフェニルメトキ
シシランが挙げられ、好ましくは、トリメトキシシラ
ン、トリエトキシシランである。
【0016】(C)成分は、上記の(i)成分と(ii)成分
とを付加反応することにより調製される。(C)成分を調
製する方法は特に限定されず、例えば、(i)成分と(i
i)成分をヒドロシリル化反応用触媒の存在下で付加反
応することが好ましい。このヒドロシリル化反応用触媒
としては、例えば、白金系触媒、ロジウム系触媒、パラ
ジウム系触媒が挙げられ、好ましくは、白金黒、白金担
持シリカ微粉末、白金担持活性炭粉末等の白金金属、塩
化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液、白金とオレフ
ィンとの錯体、白金とビニルシロキサンとの錯体等の白
金系触媒である。また、(i)成分と(ii)成分との仕込
量は特に限定されず、好ましくは、(i)成分中のアルケ
ニル基1個に対して(ii)成分が0.01〜5個となる
量であることが好ましく、また、(i)成分のアルケニル
基の総量に対して(ii)成分を一部付加反応させること
により、得られるシリコーンゴム組成物の接着性が良好
となることから、(i)成分中のアルケニル基1個に対し
て(ii)成分が0.01〜0.9個となる量であること
がさらに好ましい。(C)成分は反応混合物として得られ
るが、本組成物にこれを配合してもよく、また、付加反
応生成物を分離して、これを配合してもよい。
【0017】このような(C)成分は、例えば、一般式:
【化9】 (式中、R2はアルケニル基であり、R3は脂肪族不飽和
結合を有しない一価炭化水素基であり、R4はアルキル
基であり、R5はアルキレン基であり、aは1〜3の数
であり、yは0〜5の数であり、zは1〜6の数であ
り、かつy+zは1〜6の数である。)で表されるケイ
素原子結合アルコキシ基を有するカルボン酸エステル、
または、これを主成分とする反応混合物であり、シリコ
ーンゴム組成物に対して相溶性があるため、貯蔵中の該
組成物またはシリコーンゴムからこれがブリードアウト
することがなく、また、各種基材に対して優れた接着性
を付与することができる。上式中、R2、R3およびR4
は前記と同様の基が例示される。また、R5はアルキレ
ン基であり、例えば、エチレン基、プロピレン基、ブチ
レン基、ペンチレン基、ヘキシレン基が挙げられる。ま
た、aは1〜3の数であり、yは0〜5の数であり、z
は1〜6の数であり、かつy+zは1〜6の数である。
【0018】(C)成分の配合量は(A)成分100重量部
に対して0.1〜10重量部の範囲内であり、好ましく
は、0.2〜5重量部の範囲内である。これは、(C)成
分の配合量が(A)成分100重量部に対して0.1重量
部未満であると、得られる組成物の接着性が著しく低下
するためであり、また、これが10重量部をこえてもさ
ほど接着性は向上しないばかりか、得られる組成物の貯
蔵安定性が低下するためである。
【0019】本発明のシリコーンゴム組成物には上記の
(A)成分〜(C)成分の他に、(D)成分として、比表面積
が50m2/g以上である補強性充填剤を配合することが好
ましい。(D)成分としては、例えば、ヒュームドシリ
カ、湿式シリカ、ヒュームド酸化チタンが挙げられ、さ
らに、これらの表面をオルガノアルコキシシラン、オル
ガノクロロシラン、オルガノシラザン、オルガノポリシ
ロキサン、オルガノシクロシロキサンにより疎水化処理
した補強性充填剤が挙げられる。(D)成分の比表面積は
50m2/g以上であることが必要であり、特に、100m2
/g以上であることが好ましい。本組成物には、これらの
補強性充填剤を二種以上の混合物として配合することが
できる。
【0020】本組成物において、(D)成分の配合量は
(A)成分100重量部に対して1〜300重量部の範囲
内であり、より好ましくは、10〜200重量部の範囲
内である。これは、(D)成分の配合量が、(A)成分10
0重量部に対して1重量部未満であると、得られたシリ
コーンゴムの補強性充填剤の効果が発現しないためであ
り、また、これが300重量部をこえる、得られるシリ
コーンゴム組成物の取扱作業性が低下するためである。
【0021】また、本組成物には、その他任意の成分と
して非補強性充填剤を配合することができる。この非補
強性充填剤としては、例えば、焼成シリカ、粉砕石英、
溶融シリカ、酸化チタン、酸化鉄、酸化アルミニウム、
酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、窒化ケイ素、窒化アルミニウ
ム、窒化ホウ素、水酸化アルミニウム、けいそう土、ケ
イ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニ
ウム、マイカ、タルク、クレイ、ベントナイト、中空ガ
ラスビーズ、溶融ガラスビーズ、粉砕ガラス、ガラス繊
維、カーボン繊維、ポリエステル繊維、ポリテトラフル
オロエチレン樹脂粉末、ポリ塩化ビニル樹脂粉末等の非
補強性充填剤、およびこれらの充填剤をオルガノアルコ
キシシラン、オルガノクロロシラン、オルガノシラザ
ン、オルガノポリシロキサン、オルガオシクロシロキサ
ン等の有機ケイ素化合物により疎水化処理してなる非補
強性充填剤が挙げられる。本組成物には、これらの非補
強性充填剤を二種以上の混合物として配合することがで
きる。
【0022】本組成物には、その他任意の成分として、
例えば、3メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3
−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グ
リシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、アリルトリメト
キシシラン等の接着促進剤、酸化チタン、ベンガラ、黒
ベンガラ、黄色ベンガラ、酸化セリウム、セリウムシラ
ノレート、脂肪酸のセリウム塩、オクチル酸鉄、バリウ
ムジルコネート等の耐熱性付与剤、カーボンブラック、
ベンゾトリアゾール、炭酸亜鉛、炭酸マンガン、白金化
合物、酸化アンチモン等の難燃性付与剤、フタル酸エス
テル、アジピン酸エステル、マレイン酸エステル、フマ
ル酸エステル、リン酸エステル等の可塑剤、ステアリン
酸、ステアリン酸ナトリウム、脂肪酸エステル、脂肪酸
アミド等の加工助剤、発泡剤を配合することができる。
【0023】本発明のシリコーンゴム組成物は、上記の
(A)成分〜(C)成分、およびその他任意の成分をニーダ
ーミキサー、バンバリーミキサー、二本ロール等の混練
機により均一に混合することにより調製される。また、
このシリコーンゴム組成物がパテ状である場合には、こ
れをカレンダーロール、ラミネートロール等の加工機や
押出し機により、紐状、テープ状、フィルム状またはシ
ート状等の所望の形状に加工することができる。また、
この際、シリコーンゴム組成物の接着性を低下させない
ため、これをポリエチレンフイルムやポリプロピレンフ
イルムにより保護することが好ましい。
【0024】本発明のシリコーンゴム組成物を硬化する
条件は特に限定されず、その加熱温度は(B)成分が硬化
剤として十分に作用する温度であることが必要であり、
例えば、(B)成分として、半減期が1分間となるときの
分解温度が125℃以下である有機過酸化物を配合した
場合には、加熱温度は125℃以下、好ましくは、70
〜120℃である。また、(A)成分として、25℃にお
ける粘度が1,000,000センチストークス以上で
あるオルガノポリシロキサンを用いた場合には、得られ
るシリコーンゴム組成物がパテ状となり、これを紐状、
テープ状、フイルム状またはシート状に加工して用いる
ことができる。また、パテ状のシリコーンゴム組成物を
基材に圧着した後、これに多少の圧力をかけても接着面
からはみ出すことなく、各種基材を強固に接着すること
ができる。
【0025】本発明のシリコーンゴム組成物は、鉄、ス
テンレススチール、アルミニウム、ニッケル、銅等の金
属、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリブチレンテ
レフタル酸樹脂等のプラスチック、セラミック、ガラス
等の各種の基材に対して優れた接着性を有し、特に、
(B)成分として、半減期が1分間となるときの分解温度
が125℃以下である有機過酸化物を配合した場合に
は、125℃以下、好ましくは70〜120℃の比較的
低温で強固に接着するので、比較的耐熱性のないプラス
チックの接着に好適である。また、(A)成分として、2
5℃における粘度が1,000,000センチストーク
ス以上であるオルガノポリシロキサンを用いた場合に
は、得られたシリコーンゴム組成物がパテ状となり、こ
れを基材に圧着しても流れ出すことがないので、これを
紐状、テープ状、フイルム状またはシート状として、建
築、土木産業におけるシーリング材、電気、電子部品の
モジュール材、自動車産業におけるFIPG材料として
使用することができる。
【0026】
【実施例】本発明のシリコーンゴム組成物を実施例によ
り詳細に説明する。なお、実施例中の粘度は25℃にお
いて測定した値である。
【0027】[実施例1]粘度が10,000,000
センチストークスであり、分子鎖両末端がジメチルビニ
ルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチル
ビニルシロキサン共重合体(ジメチルシロキサン単位と
メチルビニルシロキサン単位とのモル比は99.84:
0.16である。)100重量部、比表面積が100m2
/gである疎水性ヒュームドシリカ50重量部をニーダー
ミキサーを用いて、170℃、1時間加熱混合してベー
スコンパウンドを調製した。このベースコンパウンド1
00重量部、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ド1.25重量部、ピロメリト酸テトラアリル1モルと
トリメトキシシラン1モルとを白金触媒存在下で付加反
応させて調製した反応混合物1.3重量部を二本ロール
を用いて均一に混合して本発明のシリコーンゴム組成物
を得た。このシリコーンゴム組成物はパテ状であった。
【0028】このシリコーンゴム組成物を加熱プレスを
用いて、120℃×10分間の条件で硬化させて厚さ2
mmのシリコーンゴムシートを作成した。このシリコーン
ゴムシートの物理特性をJIS K 6301に規定さ
れる加硫ゴム物理試験方法に準じて測定した。
【0029】また、このシリコーンゴム組成物を押出し
機により押出して、厚さ1.0mm、幅10cmのフィルム
状シリコーンゴム組成物とした。このフィルム状シリコ
ーンゴム組成物をガラス板(5mm×25mm×100mm)
とステンレススチール(SUS304)板(1mm×25
mm×60mm)の間に、接着面積が25mm×10mmとなる
ように挟み込み、次いで、これを加熱プレスを用いて、
圧力4kg/cm2、温度120℃の条件下で1分間加熱し
て、ガラス板とステンレススチール板がシリコーンゴム
により接着されてなる試験片を作成した。この試験片の
接着強さをJISK 6850に規定される接着剤の引
張りせん断接着強さ試験方法に準じて測定した。これら
の結果を表1に示した。
【0030】[比較例1]実施例1において、ピロメリ
ト酸テトラアリル1モルとトリメトキシシラン1モルと
を付加反応させて調製した反応混合物の代わりに3−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシランを用いた以外
は実施例1と同様にしてシリコーンゴム組成物を調製し
た。このシリコーンゴム組成物を実施例1と同様に硬化
させて、得られたシリコーンゴムの物理特性および接着
強さを測定した。これらの結果を表1に示した。
【0031】[比較例2]実施例1において、ピロメリ
ット酸テトラアリル1モルとトリメトキシシラン1モル
とを付加反応させて調製した反応混合物の代わりに3−
グリシドキシプロピルトリメトキシシランを用いた以外
は実施例1と同様にしてシリコーンゴム組成物を調製し
た。このシリコーンゴム組成物を実施例1と同様に硬化
させて、得られたシリコーンゴムの物理特性および接着
強さを測定した。これらの結果を表1に示した。
【0032】
【表1】
【0033】[実施例2]粘度が5,000,000セ
ンチストークスであり、分子鎖両末端がジメチルビニル
シロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビ
ニルシロキサン共重合体(ジメチルシロキサン単位とメ
チルビニルシロキサン単位のモル比は99.73:0.
27である。)50重量部と粘度が20,000,00
0センチストークスであり、分子鎖両末端がシラノール
基で封鎖されたジメチルポリシロキサン50重量部とを
均一に混合してなるオルガノポリシロキサン混合物10
0重量部、比表面積が620m2/gであり、(CH32
iO2/2単位およびSiO4/2単位からなる疎水性湿式シ
リカ50重量部をニーダーミキサーを用いて、150℃
/1時間加熱混合してベースコンパウンドを調製した。
このベースコンパウンド100重量部、o−クロロベン
ゾイルパーオキサイド1.25重量部、予めピロメリッ
ト酸テトラアリル1モルとトリエトキシシラン1モルと
を白金触媒存在下で付加反応させて調製した反応混合物
1.5重量部を二本ロールを用いて均一に混練して本発
明のシリコーンゴム組成物を調製した。
【0034】このシリコーンゴム組成物をカレンダーロ
ールを用いて、2枚のポリプロピレンフィルムの間に挟
み込み、厚さ1.0mmのフィルム状シリコーンゴム組成
物を作製した。このフィルム状シリコーンゴム組成物を
ポリプロピレンフィルムから剥し、表2に記載される基
材(1mm×25mm×60mm)の間に接着面積が25mm×
10mmとなるように挟み込み、次いで、これを加熱プレ
スを用いて、圧力3kg/cm2、温度100℃の条件下で1
分間加熱して、シリコーンゴムにより接着した試験片を
作成した。この試験片の接着強さをJIS K 685
0に規定される接着剤の引張りせん断接着強さ試験方法
に準じて測定した。これらの結果を表2に示した。
【0035】[比較例3]実施例2において、ピロメリ
ット酸テトラアリル1モルとトリエトキシシラン1モル
とを付加反応させて調製した反応混合物の代わりにトリ
メリト酸トリアリルを用いた以外は実施例2と同様にし
てシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴ
ム組成物を実施例2と同様にしてシート状とし、この接
着強さを測定した。これらの結果を表2に示した。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明のシリコーンゴム組成物は、上記
の(A)成分〜(C)成分からなり、さらに(D)成分を配合
してなり、特に、(C)成分を配合しているので、硬化途
上で接触している各種基材に対して優れた接着性を有
し、また、(B)成分として、半減期が1分間となるとき
の分解温度が125℃以下である有機過酸化物を配合し
た場合には、比較的耐熱性のない基材に対しても強固に
接着することができ、さらに、(A)成分として、25℃
における粘度が1,000,000センチストークス以
上のオルガノポリシロキサンを配合した場合には、これ
をパテ状とすることができ、紐状、テープ状、フィルム
状またはシート状の接着剤として適用することができる
という特徴を有する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)平均単位式: R1 nSiO(4-n)/2 (式中、R1は置換または非置換の一価炭化水素基であり、nは1.9〜2.1 の数である。) で表されるオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)有機過酸化物 0.1〜10重量部 および (C)(i)一般式: 【化1】 (式中、R2はアルケニル基であり、xは1〜6の数である。) で表されるカルボン酸エステルと(ii)一般式: 【化2】 (式中、R3は脂肪族不飽和結合を有しない一価炭化水素基であり、R4はアルキ ル基であり、aは1〜3の数である。) で表されるアルコキシシランとの付加反応生成物またはその反応混合物 0.1〜10重量部 からなるシリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】 (A)平均単位式: R1 nSiO(4-n)/2 (式中、R1は置換または非置換の一価炭化水素基であり、nは1.9〜2.1 の数である。) で表されるオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)有機過酸化物 0.1〜10重量部、 (C)(i)一般式: 【化3】 (式中、R2はアルケニル基であり、xは1〜6の数である。) で表されるカルボン酸エステルと(ii)一般式: 【化4】 (式中、R3は脂肪族不飽和結合を有しない一価炭化水素基であり、R4はアルキ ル基であり、aは1〜3の数である。) で表されるアルコキシシランとの付加反応生成物またはその反応混合物 0.1〜10重量部 および (D)比表面積が50m2/g以上である補強性充填剤 1〜300重量部 からなるシリコーンゴム組成物。
  3. 【請求項3】(B)成分として、半減期が1分間となると
    きの分解温度が125℃以下である有機過酸化物を用い
    ることを特徴とする請求項1または2記載のシリコーン
    ゴム組成物。
  4. 【請求項4】(A)成分として、平均単位式: R1 nSiO(4-n)/2 (式中、R1は置換または非置換の一価炭化水素基であ
    り、nは1.9〜2.1の数である。)で表され、25
    ℃における粘度が1,000,000センチストークス
    以上であるオルガノポリシロキサンを用いることを特徴
    とするパテ状の請求項1または2記載のシリコーンゴム
    組成物。
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