JPH08104664A - 新規(メタ)アクリレートモノマーおよびそれから作製される義歯床組成物 - Google Patents

新規(メタ)アクリレートモノマーおよびそれから作製される義歯床組成物

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JPH08104664A
JPH08104664A JP7126906A JP12690695A JPH08104664A JP H08104664 A JPH08104664 A JP H08104664A JP 7126906 A JP7126906 A JP 7126906A JP 12690695 A JP12690695 A JP 12690695A JP H08104664 A JPH08104664 A JP H08104664A
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JP
Japan
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methacrylate
based monomer
formula
acrylate
monomer
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JP7126906A
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Kenneth Walter Michael Davy
ウォルター マイクル デイビー ケネス
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RONDON HOSUPITARU MEDICAL KARETSUJI
London Hospital Medical College
Original Assignee
RONDON HOSUPITARU MEDICAL KARETSUJI
London Hospital Medical College
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Publication date
Application filed by RONDON HOSUPITARU MEDICAL KARETSUJI, London Hospital Medical College filed Critical RONDON HOSUPITARU MEDICAL KARETSUJI
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/62Halogen-containing esters
    • C07C69/65Halogen-containing esters of unsaturated acids
    • C07C69/653Acrylic acid esters; Methacrylic acid esters; Haloacrylic acid esters; Halomethacrylic acid esters
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/80Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth
    • A61K6/884Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising natural or synthetic resins
    • A61K6/887Compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/76Esters of carboxylic acids having a carboxyl group bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I): 【化25】 R′はHまたはCH3、ZはBrもしくはIまたはこれ
ら置換基の組み合わせ、mは0または1、nは3〜5の
整数、pは3〜5の整数、およびtは0または1。ただ
し、Xが酸素原子のときRはOHまたは 【化26】 かつmが1)を有するアクリレート系またはメタクリレ
ート系モノマー。 【効果】 本発明のアクリレート系またはメタクリレー
ト系モノマーを用いることによりX線不透過性の義歯床
組成物をうることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規(メタ)アクリレ
ート系モノマーおよびそれから作製されるX線不透過性
の義歯床組成物(denture base comp
osition)に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】義歯
床組成物は、これまで、ポリメチルメタクリレートのビ
ーズ(beads)をおよそ3分の2とメチルメタクリ
レートモノマーを3分の1混合し、その混練生地(do
ugh)を形取りされたプラスター型に充填し、熱硬化
することによって作製されてきた。しかし、ポリメチル
メタクリレートは脆い材料であり、義歯床組成物として
導入するばあい、外傷を受けたときや使用中の不意の破
損により破片が体内に吸い込まれたり、飲み込まれた
り、埋め込まれたりするという多くの困難が生じてい
た。
【0003】該ポリマーはX線透過性であるため、破片
の検出は難しく、破片の存在によって起こる臨床的な合
併症が明らかになったときにのみ、破片を捜し当てるこ
とができる。
【0004】この欠陥を改善する試みは、X線不透過性
のガラス、無機フィラー、またはハロゲンを含む単純な
化学添加剤を前記組成物中に組み入れることも含む。ハ
ロゲンを含む化学物質は溶出し、充分なX線不透過性を
うるために必要な濃度のバリウムを含むガラスは義歯床
へのアクリル歯の接着を不完全なものにするので、前記
の提案はどれひとつとして実際には好結果をもたらさな
かった。
【0005】現在、義歯床組成物に用いられているX線
不透過性の唯一の材料は硫酸バリウムであり、該硫酸バ
リウムは、一般に、ポリメチルメタクリレートのビーズ
の8重量%までの量で組み込まれる。これは、機械的性
質を低下させない、添加剤の組成物に含まれうる最大量
である。
【0006】8%までの硫酸バリウムを義歯床組成物に
組み入れても、義歯床が2mmほどの薄さであるとき、
充分な不透過性はえられない。そしてさらに、硫酸バリ
ウムを含む硬化した義歯床組成物は白亜色の様相を呈
し、標準的な義歯床組成物のゴム状の半透明性はない。
【0007】本発明者らは、X線不透過性を有し、かつ
ポリメチルメタクリレートを基材とする義歯床組成物に
組み入れられうる(メタ)アクリレート系モノマーの範
囲を明らかにした。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(I):
【0009】
【化14】
【0010】R′はHまたはCH3、ZはBrもしくは
I、またはこれら置換基の組み合わせ、mは0または
1、nは3ないし5、pは3ないし5、およびtは0ま
たは1。ただし、Xが酸素原子のときRはOHまたは
【0011】
【化15】
【0012】でかつmが1である)を有するアクリレー
ト系モノマーまたはメタクリレート系モノマーを提供す
るものである。
【0013】
【作用および実施例】本発明のアクリレート系モノマー
またはメタクリレート系モノマーが1つの不斉炭素を含
むことは理解されるであろう。そして前記モノマーのラ
セミ混合物と同様に、それらモノマーの異なる異性体が
本発明の範囲に含まれることが意図される。
【0014】前記式中で、基Zは臭素原子もしくはヨウ
素原子、または臭素原子およびヨウ素原子の置換基を組
み合わせて用いられうる。しかし、ヨウ素原子を含むモ
ノマーは臭素原子を含むモノマーよりも顕著なX線不透
過性を有するため、好ましくはZはヨウ素原子である。
整数nおよびpは好ましくは3である。
【0015】本発明の範囲に入るヨウ素原子を含むメタ
クリレート系モノマーは、
【0016】
【化16】
【0017】のモノマーを含む。
【0018】式(I)においてRがOH、mが1、tが
1であって、R′、X、Z、nおよびpは前記のとおり
である化合物は以下の反応式Aによって調製されうる。
【0019】
【化17】
【0020】式(I)においてXが
【0021】
【化18】
【0022】RがHまたはCH3であってR′、Z、
m、n、pおよびtは前記のとおりである化合物は以下
の反応式B(式中、Yは−COHalまたは−NCO、
HalはClまたはBr)によって調製されうる。
【0023】
【化19】
【0024】式(VI)および(VII)の化合物は反
応式Bにしたがって以下のように調製されうる。
【0025】
【化20】
【0026】式(II)および式(III)の化合物は
以下のように調製されうる。
【0027】
【化21】
【0028】式(I)においてRが
【0029】
【化22】
【0030】である化合物は、RがOHである式(I)
に相当する化合物を、式:
【0031】
【化23】
【0032】(式中、HalはClまたはBr)の化合
物と反応させることによって調製されうる。
【0033】たとえば、式(II)および(III)の
メタクリレート系モノマーは、以下の反応式にしたがう
トリイオドベンゾイルクロライドとの反応、または実施
例5に記載されているような他のエステル化法によっ
て、本発明の範囲に含まれる他のモノマーに変換されう
る:
【0034】
【化24】
【0035】本発明のアクリレート系モノマーまたはメ
タクリレート系モノマーは、X線不透過性の義歯床組成
物、好ましくはX線不透過性のアクリル樹脂組成物の調
製において特に用いられる。
【0036】アクリル樹脂の義歯床組成物は、一般に、
ビーズ形状のポリメチルメタクリレートをメチルメタク
リレートモノマーと重合させて生地を形成し、該生地を
所望の形状に成形し、かつ硬化してえられる。硬化は、
一般に本技術分野で公知の方法、たとえば過酸化ベンゾ
イルなどの適切な触媒の存在下での熱硬化、または過酸
化物/アミン触媒系の存在下での低温硬化によって行な
われる。
【0037】本発明のアクリレート系モノマーまたはメ
タクリレート系モノマーは、共重合によってポリメチル
メタクリレートビーズに組み入れることができ、また
は、メチルメタクリレートモノマーの少なくとも一部に
とってかわりうる。義歯床用樹脂に用いられるポリメチ
ルメタクリレートのビーズは、一般に、40〜250μ
m、好ましくは150μm未満の範囲の大きさである。
【0038】ここで、共重合体ビーズの製造には、たと
えば、つぎの4つの方法がある。
【0039】(1)本発明のアクリレート系モノマーま
たはメタクリレート系モノマーとメチルメタクリレート
モノマーの共重合。
【0040】(2)本発明のアクリレート系モノマーま
たはメタクリレート系モノマーとポリメチルメタクリレ
ートの共重合。
【0041】(3)本発明のアクリレート系モノマーま
たはメタクリレート系モノマーから調製されるポリマー
とメチルメタクリレートモノマーの共重合。
【0042】(4)本発明のアクリレート系モノマーも
しくはメタクリレート系モノマーから調製されるポリマ
ーとポリメチルメタクリレートのブロックまたはグラフ
ト共重合。
【0043】ポリマービーズの調製は、前記共重合体の
単独使用またはポリメチルメタクリレートの単独使用の
ほか、本発明のアクリレート系モノマーもしくはメタク
リレート系モノマーから調製されるポリマーとポリメチ
ルメタクリレートを混合するか、前記共重合体とポリメ
チルメタクリレートを、または前記共重合体と本発明の
アクリレート系モノマーもしくはメタクリレート系モノ
マーの単独重合体を混合して行なうことができる。
【0044】一般に、本発明のアクリレート系モノマー
またはメタクリレート系モノマーは、モノマーもしくは
該モノマーから調製されるポリマーとして5〜50重量
%の量で義歯床組成物に組み入れられる。
【0045】本発明のアクリレート系モノマーまたはメ
タクリレート系モノマーはまた、本技術分野で公知の条
件でメチルメタクリレートなどの少なくとも1つのモノ
マーと共重合することによって、X線不透過性のゴムま
たはX線不透過性共重合体のビーズを調製するためにも
用いられうる。
【0046】さらに、本発明のアクリレート系モノマー
またはメタクリレート系モノマーは、X線不透過性の骨
接合剤(bone cement)の調製において、一
般的に該接合剤に用いられる硫酸バリウムの代わりとし
て用いられる。
【0047】本発明のアクリレート系モノマーまたはメ
タクリレート系モノマーの別の用途は、冠状ガイドワイ
ヤ(coronary guidewires)などの
種々の医療用挿入物およびステント(stents)な
どの医療用インプラントの被覆用の、放射線不透過性の
コーティングの形成にある。
【0048】本発明のアクリレート系モノマーまたはメ
タクリレート系モノマーのさらなる用途は、後方散乱電
子像法(backscattered electro
nimaging)による人骨中ミネラルの定量のため
の標準物質としての用途である。
【0049】本発明のアクリレート系ポリマーまたはメ
タクリレート系ポリマーのさらなる用途は、コンタクト
レンズの作製に用いられる高屈折率をもつ光学的に透明
なポリマーガラスの作製である。
【0050】本発明のアクリレート系ポリマーまたはメ
タクリレート系ポリマーのさらなる用途は、本明細書記
載のX線不透過性の義歯床の作製または標準的な放射線
透過性のポリメチルアクリレートの義歯床において用い
られる、放射線不透過性のアクリル義歯の作製にある。
【0051】本発明のアクリレート系ポリマーまたはメ
タクリレート系ポリマーの特有の利点は該ポリマーの加
工に関する。ガラス転位温度が約100℃であり、32
5℃以下での熱分解がごくわずかであるため高温におけ
る塑性流動に依存する射出成形または他のポリマー成形
技術の適用が可能であり、それによって前記ポリマーの
用途が増大する。
【0052】本発明のアクリレート系ポリマーまたはメ
タクリレート系ポリマーの別の利点は、3またはそれ以
上のヨウ素原子を含む本発明のアクリレート系モノマー
またはメタクリレート系モノマーからなる前記ポリマー
の難燃性に関する。
【0053】本発明は、さらに以下の実施例を参照して
記載される。
【0054】実施例12−ヒドロキシ−3−(2,4,6−トリイオドフェノ
キシ)プロピルメタクリレートの調製 1〜2%のヒドロキノン重合禁止剤および1〜2%の
N,N′−ジメチル−p−トルイジンの存在下で、0.
1モルの2,4,6−トリ−イオドフェノールを0.1
モルのグリシジルメタクリレートとともに65℃で撹拌
した。5時間後、この液体をエチルアセテート中に溶解
し、希釈されたHCl(0.2M)ついで炭酸水素ナト
リウムの飽和溶液で繰り返し抽出した。有機相を乾燥し
(MgSO4)、溶媒を減圧下で除去した。生じた結晶
性の固体をジエチルエーテルから3回再結晶し、白色の
固体として融点92℃の2−ヒドロキシ−3−(2,
4,6−トリイオドフェノキシ)−プロピルメタクリレ
ートを収率90%でえた。
【0055】 C131343 計算値:C=26.12%;H=2.17% 実測値:C=26.05%;H=2.20%。
【0056】実施例22−ヒドロキシ−3−(2,3,5−トリイオドベンゾ
イロキシ)プロピルメタクリレートの調製 4重量%のトリエチルアミンの存在下で、100g
(0.2モル)の2,3,5−トリイオド安息香酸を2
8.4g(0.2モル)のグリシジルメタクリレートと
ともに48〜50℃で撹拌した。5時間後、この溶液を
エチルアセテート中に溶解し、希釈されたHCl(0.
2M)ついで炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で、繰り返
し抽出した。有機相を乾燥し(MgSO4)、溶媒を減
圧下で除去した。生じた黄色の油状物をシリカおよび活
性炭の短い環式カラムに通し、2−ヒドロキシ−3−
(2,3,5−トリイオドベンゾイロキシ)プロピルメ
タクリレートをほとんど無色の油状物としてえた(収量
42.2g)。
【0057】 C141353 計算値:C=26.20%;H=2.03% 実測値:C=26.24%;H=2.55%。
【0058】実施例32,3−ビス(2,3,5−トリイオドベンゾイロキ
シ)プロピルメタクリレート ピリジン(6.0g)のジクロロメタン(100ml)
溶液を、撹拌されている2,3,5−トリイオドベンゾ
イルクロライド(39.0g)のジクロロメタン(30
0ml)懸濁液に、5℃で1時間かけて加えた。この混
合物を5℃でさらに1時間撹拌し、ついで、2−ヒドロ
キシ−3−(2,3,5−トリイオドベンゾイロキシ)
プロピルメタクリレート(32.0g)のジクロロメタ
ン(200ml)溶液を、温度5℃に維持しながら、前
記撹拌されている懸濁液に3時間かけて滴下した。つい
で、この混合物を室温で一夜間撹拌した(このあいだ、
沈殿物の色が黄色から白色に変わった)。沈殿物を濾過
によって除去し、ジクロロメタンで洗浄した。ジクロロ
メタン溶液を集め、これを希釈されたHCl(0.2
M)ついで炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で抽出した。
有機相を乾燥し(MgSO4)、溶媒を減圧下で除去
し、56.1gの黄色の油状物をえた。シリカゲル上の
フラッシュクロマトグラフィー(pet.エーテル/4
0%ジクロロメタンで溶離)により、結晶性の固体(2
1.4g)をえた。ジクロロメタンから再結晶して、融
点79℃(DSC)の純粋な物質を白色の結晶としてえ
た。
【0059】 C221466 計算値:C=22.44%;H=1.25% 実測値:C=23.29%;H=1.62%。
【0060】実施例42−(2,3,5−トリイオドベンゾイロキシ)エチル
メタクリレートの調製 2−ヒドロキシエチルメタクリレート(13.0g)お
よびピリジン(8.0g)をジクロロメタン(200m
l)に溶解し、5℃で撹拌した。2,3,5−トリイオ
ドベンゾイルクロライド(50g)のジクロロメタン
(200ml)溶液を、温度を0〜5℃のあいだに維持
して、3時間かけて滴下した。その混合液を室温で一夜
間撹拌し、分離した固体を濾過によって除去した。有機
相をまず希釈されたHCl(0.2M)で、ついで炭酸
水素ナトリウムの飽和溶液で抽出した。有機相を乾燥し
(MgSO4)、溶媒を減圧下で除去し、放置し、晶出
した黄色の油状物を40.0gえた。エチルアセテート
から3回再結晶し、融点94℃の純粋な物質をえた。
【0061】 C131143 計算値:C=25.54%;H=1.83% 実測値:C=25.38%;H=1.88%。
【0062】実施例52−(2,3,5−トリイオドベンゾイロキシ)プロピ
ルメタクリレートの調製 2,3,5−トリイオド安息香酸(100g)を5分間
かけて、撹拌されている2−ヒドロキシプロピルメタク
リレート(32.0g)、1,3−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(46.0g)および4−ピロリジンピリ
ジン(3.0g)のエーテル(1000ml)溶液に室
温で加えた。添加のあいだに混合物の温度が35℃まで
上昇し、該混合液を室温で3時間撹拌した。固体を濾過
によって除去し、残留物をきれいなエーテルで洗浄し
た。そして、エーテル溶液を集め、これをまず希釈され
たHCl(0.2M)で、ついで炭酸水素ナトリウムの
飽和溶液で抽出した。前記エーテル相を乾燥し(MgS
4)、溶媒を減圧下で除去し、放置し、晶出した淡い
茶色の油状物を84.3gえた。エーテルから3回再結
晶し、融点70℃(DSC)の純粋な物質をえた。
【0063】 C141343 計算値:C=26.87%;H=2.08% 実測値:C=26.78%;H=2.37%。
【0064】実施例6MMAおよび2−ヒドロキシ−3−(2,4,6−トリ
イオドフェノキシ)プロピルメタクリレートの共重合体
のビーズ 2−ヒドロキシ−3−(2,4,6−トリイオドフェノ
キシ)プロピルメタクリレート(25g)の、過酸化ベ
ンゾイルを2重量%含むメチルメタクリレート(75
g)溶液を、温度計、還流冷却器、チッ素吸入口および
機械的撹拌機を備えた反応容器中のデンプン水溶液(6
00ml中60g)に懸濁した。該懸濁液をチッ素雰囲
気下で初めに1時間60℃で激しく撹拌した。続く3時
間のあいだに、反応フラスコの温度を90℃にゆっくり
と高め、さらに1時間その温度に保持した。ついで、前
記懸濁液を5リットルの熱水に注ぎ、撹拌し、共重合体
のビーズを沈降させた。150μmの平均直径をもつ該
ビーズを熱水中に再び懸濁し沈降させることによって、
2回洗浄した。最終的に該ビーズを濾過によって除去
し、水洗し、真空下において室温で乾燥して63.2g
の共重合体のビーズをえた。
【0065】実施例7および8試料の調製 実施例4のヨウ素化されたモノマーを25重量%含むメ
チルメタクリレートから調製した共重合体のビーズ22
g(平均直径40〜60μm)、または実施例2のヨウ
素化されたモノマー25重量%含むメチルメタクリレー
トから調製した共重合体のビーズ22g(平均直径40
〜60μm)を、各々、10mlのメチルメタクリレー
トモノマーと混合した。えられた各生地(ヨウ素化され
たポリマーを約16重量%含む)をプラスターの型に充
填し、かつアクリル義歯床用の標準的な硬化サイクルを
用いて熱硬化した。えられた試料は光学的に透明で、本
質的には無色であった。これらの試料のX線不透過性
は、臨床診断上のラジオグラフィーに用いられる波長に
おいて、同等の厚さのアルミニウムのものと同様であっ
た。
【0066】硬化した共重合体の機械的性質は、修飾さ
れていないポリメチルメタクリレート(トレバロン(T
revalon))と大きな相違はなかった。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】本発明のアクリレート系またはメタクリ
レート系モノマーを、モノマーもしくは該モノマーから
調製されるポリマーとしてポリメチルメタクリレートの
ビーズに組み入れること、またはポリメチルメタクリレ
ートのビーズと混練されるメチルメタクリレートモノマ
ーの少なくとも一部にとってかえることにより、X線不
透過性の義歯床組成物をうることができる。また、本発
明のアクリレート系またはメタクリレート系モノマーを
用いることにより、X線不透過性のゴム、共重合体のビ
ーズ、および骨接合剤ばかりでなく、放射線不透過性の
コーティング、光学的に透明なポリマーガラスなども製
造されうる。
【0069】さらに、本発明のアクリレート系またはメ
タクリレート系モノマーを重合させてえたポリマーは、
ガラス転移温度が100℃であり、かつ325℃以下で
の熱分解がごくわずかであるため、射出成形または他の
ポリマー成形技術が可能となり、用途が増大する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 269/06 271/28 9451−4H

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 R′はHまたはCH3、ZはBrもしくはIまたはこれ
    ら置換基の組み合わせ、mは0または1、nは3〜5の
    整数、pは3〜5の整数、およびtは0または1。ただ
    し、Xが酸素原子のときRはOHまたは 【化2】 かつmが1)を有するアクリレート系またはメタクリレ
    ート系モノマー。
  2. 【請求項2】 式(II): 【化3】 を有するメタクリレート系モノマー。
  3. 【請求項3】 式(III): 【化4】 を有するメタクリレート系モノマー。
  4. 【請求項4】 式(IV): 【化5】 を有するメタクリレート系モノマー。
  5. 【請求項5】 式(V): 【化6】 を有するメタクリレート系モノマー。
  6. 【請求項6】 式(VI): 【化7】 を有するメタクリレート系モノマー。
  7. 【請求項7】 式(VII): 【化8】 を有するメタクリレート系モノマー。
  8. 【請求項8】 前記式(I)においてRがOH、mが
    1、tが1であり、R′、X、Z、nおよびpが請求項
    1記載のとおりであるアクリレート系モノマーまたはメ
    タクリレート系モノマーを以下の反応により製造する方
    法。 【化9】
  9. 【請求項9】 前記式(I)においてXが 【化10】 RがHまたはCH3であり、R′、Z、m、nおよびp
    が請求項1記載のとおりであるアクリレート系モノマー
    またはメタクリレート系モノマーを以下の反応(ただ
    し、Yは−COHalまたは−NCOであり、Halは
    ClまたはBr)により製造する方法。 【化11】
  10. 【請求項10】 前記式(I)においてRがOHである
    化合物を式 【化12】 の化合物(式中、Zおよびpは請求項1記載のとおり、
    HalはClまたはBr)と反応させることからなる前
    記式(I)においてRが 【化13】 (Zおよびpは前記と同じ)の化合物の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし7のいずれかに記載の
    アクリレート系モノマーもしくはメタクリレート系モノ
    マーユニットを単独またはポリマーの形で5〜50重量
    %含む義歯床組成物。
  12. 【請求項12】 ポリメチルメタクリレートとメチルメ
    タクリレートの反応生成物からなり、請求項1記載のア
    クリレート系モノマーまたはメタクリレート系モノマー
    がポリメチルメタクリレートおよび/またはメチルメタ
    クリレートモノマーに組み入れられている請求項11記
    載の義歯床組成物。
  13. 【請求項13】 ポリメチルメタクリレートがビーズの
    形状である請求項12記載の義歯床組成物。
  14. 【請求項14】 前記ビーズの平均直径が40〜250
    μmの範囲である請求項13記載の義歯床組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし7のいずれかに記載の
    アクリレート系モノマーまたはメタクリレート系モノマ
    ーを含むX線不透過性の骨接合剤。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし7のいずれかに記載の
    アクリレート系モノマーまたはメタクリレート系モノマ
    ーを含むX線不透過性のゴム。
  17. 【請求項17】 少なくとも1つのコモノマーと共重合
    した請求項1ないし7のいずれかに記載のアクリレート
    系モノマーまたはメタクリレート系モノマーからなるX
    線不透過性共重合体のビーズ。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし7のいずれかに記載の
    アクリレート系モノマーまたはメタクリレート系モノマ
    ーを含むX線不透過性の歯。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし7のいずれかに記載の
    アクリレート系モノマーまたはメタクリレート系モノマ
    ーを含み、生物医学に適用されるX線不透過性ポリマ
    ー。
JP7126906A 1994-05-26 1995-05-25 新規(メタ)アクリレートモノマーおよびそれから作製される義歯床組成物 Pending JPH08104664A (ja)

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