JPH0810415A - 遊技機の排出装置 - Google Patents

遊技機の排出装置

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JPH0810415A
JPH0810415A JP17593994A JP17593994A JPH0810415A JP H0810415 A JPH0810415 A JP H0810415A JP 17593994 A JP17593994 A JP 17593994A JP 17593994 A JP17593994 A JP 17593994A JP H0810415 A JPH0810415 A JP H0810415A
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game ball
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discharging
balls
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JP17593994A
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Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排出流路の形状を簡素化可能で、正確に球を
排出でき、かつ球抜きの構成が簡単でコスト低下や生産
性向上を図ることのできる排出装置を提供する。 【構成】 貯留タンク101の直下に排出装置102を
配置し、貯留タンク101の底面部に形成した開口部1
62に連通する遊技球取込口163、164から取り込
んだ玉を、玉移動部174によって2列に整列し、スパ
イラル機構体151によって遊技球排出部173から排
出する。このとき、スパイラル機構体151は駆動モー
タ152によって駆動され、排出された玉は排出球検出
器153a、153bによって1個宛て検出される。こ
れにより、球導出樋等が必要でなく、また、従来のよう
に玉の勢いを減少させるための流路の蛇行部なども必要
でなくなり、排出流路の形状を簡素化可能で、正確に球
を排出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機の排出装置に係
わり、詳しくは遊技球の排出機構を改良した遊技機の排
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技媒体を用いた遊技装置とし
ては、例えばパチンコ機、アレンジボール機、雀球機、
メダルを用いたスロットルマシン、球を用いたスロット
ルマシン等があり、遊技店内に多数の遊技機を配置して
遊技者の遊技を可能にしている。従来、このような遊技
機では貯留タンクに貯留された球を排出するための排出
装置が備えられている。例えば、従来より、スプロケッ
トやスパイラル機構体をモータ等により駆動させて、遊
技球を1個宛排出可能な排出装置がある。また、従来の
他の排出装置では、遊技機の上方部に貯留タンクを配置
し、貯留タンクに連通した導出樋を水平方向に傾斜させ
て配置し、球流路を裏機構(以下、裏メカという)の一
側方部(例えば、裏メカの中央開口部の側方部)に導
き、そこから垂直方向に流路を形成し、その垂直方向の
流路途中に排出装置を配置する構成のものがある。さら
に、貯留タンクの球を外部に排出するための球抜き機構
があり、この球抜き機構では、上記垂直流路の途中に分
岐する球抜き流路を形成し、その分岐部にソレノイド等
の駆動源により作動する流路切り換え部材を配置して、
球抜き動作を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の遊技
機の排出装置にあっては、以下の問題点があった。 (イ)遊技機の排出装置の配置が、裏メカの中央開口部
の側方部であったために、貯留タンクからの排出流路を
その場所まで導く必要があり、流路の形状が複雑になっ
たり、正確に球を排出装置内に取り込むことが容易では
なかった。 (ロ)貯留タンクからの排出流路の1つである垂直方向
の流路の途中に、排出装置が配置されていたため、垂直
落下による勢いの強い球を排出しなければならず、排出
機構体の故障や誤排出の原因になっていた。 (ハ)また、排出機構体の故障や誤排出を防止するため
に、排出装置の直前で球の勢いを低下させるべく、流路
を蛇行させたり等の流路の形状が必要で、流路の形状が
複雑になっていた。
【0004】(ニ)各種電気的部品を備えた排出装置を
裏メカの側方部に配置すると、裏メカの中央開口部を制
限することになり、裏メカの中央開口部に配置する遊技
盤裏面の役物装置の大きさを制限することになって、役
物装置を大型化することが困難であった。特に、最近の
役物装置は大型化しているため、中央開口部をより大き
くする必要のあるケースが多いが、従来はこのような要
望に沿うことが困難であった。 (ホ)従来の排出装置で球抜きを行う場合、賞球排出等
を行うメインの流路から球抜き流路を分岐し、分岐した
球抜き流路に流路切り換え機構を備える必要があったた
め、球抜きのための構成が複雑になって、排出装置のコ
ストが上がったり、生産性が低下するという問題点があ
った。 (ヘ)従来の排出装置の場合、球の排出スピードを高速
にするために、主に2条の排出流路構成であったため、
裏メカの球流路もそれに伴い2条の流路構成となり、必
然的に流路のためのスペースを大きく必要があり、流路
構造も複雑で、結果的に排出装置のコストが上がった
り、生産性が低下していた。
【0005】そこで本発明は、排出流路の形状が簡素化
可能で、正確に球を排出でき、かつ球抜きの構成が簡単
でコスト低下や生産性向上を図ることのできる遊技機の
排出装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技機の排出装置は、遊技機
(例えば、パチンコ装置1)の上方部に配置された貯留
タンク101内の遊技球を、遊技球導出部(例えば、誘
導路103)を介して1個宛排出可能な遊技機の排出装
置において、前記貯留タンクの底面部に形成された開口
部162に連通する遊技球取込部(例えば、遊技球取込
口163、164)と、該遊技球取込部から取り込んだ
遊技球を複数列に整列可能な遊技球整列部(例えば、玉
移動部174)と、遊技球を1個宛検出可能な排出球検
出手段(例えば、排出球検出器153a、153b)と
を配置し、前記遊技球導出部に連通する遊技球排出部1
73と、前記遊技球整列部に平行になるように配置さ
れ、遊技球を該遊技球排出部に移動可能なスパイラル機
構体151と、該スパイラル機構体を駆動する駆動モー
タ152と、前記排出球検出手段の出力に基づいて駆動
モータの駆動を制御する排出制御手段(例えば、排出制
御装置107)と、を備えたことを特徴とする。
【0007】また、好ましい態様として、例えば請求項
2記載のように、前記遊技球整列部に連通し、前記遊技
球排出部に対向する側に、前記貯留タンク内の遊技球を
遊技機設備側に排出する球抜き部177を配置し、前記
スパイラル機構体を第1方向に回転することにより、前
記遊技球整列部内の遊技球を前記遊技球排出部へ移動
し、第2方向に回転することにより、前記遊技球整列部
内の遊技球を該球抜き部へ移動可能にするようにしても
よい。例えば請求項3記載のように、前記遊技球排出部
は、前記遊技球整列部内の遊技球を略直下方向に落下さ
せて排出する落下排出流路175を備え、該排出流路の
流路途中に、前記遊技球を1個宛検出可能な排出球検出
手段(例えば、排出球検出器153a、153b)を配
置するようにしてもよい。例えば請求項4記載のよう
に、前記遊技球排出部は2列の流路からなり、該遊技球
排出部の近傍に、2列の流路を1列に流路変換する流路
変換部192を配置するようにしてもよい。
【0008】
【作用】本発明では、貯留タンクの直下に排出装置が備
えられ、貯留タンクの底面部に形成された開口部に連通
する遊技球取込部から取り込んだ遊技球は、遊技球整列
部によって複数列に整列させ、スパイラル機構体によっ
て遊技球排出部から排出される。このとき、スパイラル
機構体は駆動モータによって駆動され、排出された遊技
球は排出球検出手段により1個宛検出される。したがっ
て、球導出樋等の球を導く構成が必要でなく、また、従
来のように球の勢いを減少させるための流路の蛇行部な
ども必要でなく、正確に球を排出装置内に取り込むこと
が可能になる。
【0009】また、排出装置の先の流路は簡単な流路形
状でよく、本発明の場合、貯留タンクの略直下から賞球
皿まですべての流路形状を簡素化できる。裏メカの中央
開口部の大きさが制限されず、大型の役物装置の設置が
可能になる。スパイラル機構体の回転制御だけで、排出
動作と球抜き動作を切り換え可能であり、例えばスパイ
ラル機構体を正回転させて排出動作が行われ、逆回転さ
せて球抜き動作が行われる。したがって、球抜きのため
の特別な機構体を必要とせず、簡単な構造で球抜きが可
能になる。排出装置内に取り込んだ球を排出する球排出
部に、垂直方向への球落下流路を形成し、そこに排出球
検出手段(例えば、球検出センサー)を備えることによ
り、スムーズに球の排出が行える。また、排出球検出手
段のセンサー部で玉詰りが発生せず、正確に球の検出が
可能になる。2条の球流路をスパイラル機構体の円周上
で移動させるため、2条の流路の球の位相がずれ、球を
1個づつ排出して検出することが可能で、排出流路が2
条から1条になっても玉詰りが発生しなくなる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図9は本発明をプリペイドカード方
式の遊技機に適用した場合の第1実施例を示している。パチンコ装置の正面構成 図1はパチンコ装置の全体を示す正面斜視図である。図
1において、1はパチンコ装置であり、大きく分けてパ
チンコ機2と、遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸
機(以下、単に玉貸機という)3によって構成され、こ
れらが対をなして設置される。パチンコ機2とカード式
玉貸機3とが対をなして設置されたパチンコ装置1は、
いわゆるCR機(カードリーディング機)と称されてい
る。玉貸機3にはカードリーダーが内蔵され、玉貸機3
の前面パネル4にはプリペイドカードが挿入されるカー
ド挿入口5と、7セグメントの発光ダイオードを用いて
3列で構成され、カードの残り度数を表示するカード残
度数表示器6と、発光ダイオード等からなりカードの受
け付けが有効であることを表示するカード受付け表示器
7とが設けられている。
【0011】パチンコ機1は、額縁状前面枠11と、ガ
ラス12aを支持するガラス枠12と、遊技盤(図示
略)と、前面表示パネル14と、前面操作パネル15と
を有している。額縁状前面枠11は機枠16に対して上
部蝶番17および下部蝶番(図示略)によって開閉可能
に支持され、ガラス枠12は額縁状前面枠11に開閉可
能に支持されている。前面表示パネル14には上皿21
と、プリペイドカードの残高を表示するカード度数表示
器(カード残高表示器)22と、玉を購入するときに操
作される玉貸釦(変換釦)23と、プリペイドカードを
排出するときに操作されるカード排出釦(返却釦)24
と、玉貸し可能表示器25と、上皿21の玉を後述の玉
貯留皿32に移す玉通路開閉用の押し釦26とが設けら
れている。
【0012】なお、玉貸機3にカードリーダでなく、例
えばカードリーダ・ライタを配置し、玉数等の価値情報
や遊技客の識別情報が記憶されている遊技用カードを用
い、遊技結果をカードに書き込む等のデータ処理が可能
なものであってもよい。さらに、遊技用カードはプリペ
イドカードに限らず、例えば玉数等の価値情報が記憶さ
れいる玉数カード、あるいは遊技客の識別情報が記憶さ
れている識別カード等を単独で使用する遊技機でもよ
い。要は、遊技用カードを使用するために、このカード
情報を読み込み可能なカードリーダ、若しくは読み込み
/書き込み可能なカードリーダ・ライタであればよい。
例えば、完全なカード式のパチンコ遊技システムで封入
球式の遊技機(例えば、クレジット方式の遊技機)にも
本発明を適用することができる。また、遊技用カードと
して磁気カードを用いている例に限らず、例えばICカ
ードを用いる遊技機でもよい。ICカードを用いた場
合、当然のことながらカードリーダ若しくはカードリー
ダ・ライタはICカードに対応するものを使用すること
になる。なお、カードリーダとカード制御装置とは別体
として分離して配置してもよいし、あるいは両者を一体
化してもよく、例えばカードリーダの内部にカード制御
装置を組み込むようにしてもよい。
【0013】前面操作パネル15には、灰皿31と、玉
を貯留する玉貯留皿(受皿)32と、玉貯留皿32に貯
留された玉を外部下方に抜くための玉抜きレバー33
と、発射装置の操作を行う発射操作ノブ34とが設けら
れている。パチンコ機2の額縁状前面枠11の上部には
左側から順次、賞球排出時に点灯する賞球玉排出表示器
41と、貸玉排出時に点灯する貸玉排出表示器42と、
パチンコ機2において打止状態が発生したときに点灯す
る完了表示器43とが設けられている。これらの賞球玉
排出表示器41、貸玉排出表示器42および完了表示器
43によりその他の遊技状態(例えば、大当り状態:点
滅する制御)も表示可能である。ガラス枠12は前面枠
11に開閉可能に支持され、通常は施錠装置によって前
面枠11に対して施錠されている。ガラス枠12を開く
場合には、施錠孔51に所定のキーを挿入して回動操作
することにより、施錠装置のロック状態が解除されてオ
ープンする。
【0014】なお、遊技盤における遊技領域はどのよう
なものでもよい。例えば、いわゆる「第1種」に属する
もので、複数の図柄を可変表示可能な表示装置(特別図
柄表示装置)を備え、この表示装置における可変表示結
果が予め定められた特別図柄で表示されたことを条件に
遊技者に有利な特別遊技状態(大当り状態)を発生可能
な遊技機でもよい。また、表示装置の図柄内容を変化さ
せてゲームを行うもので、「第3種」に属する遊技機、
あるいは表示装置を備えた他の種類の遊技機、いわゆる
「第2種」に属する遊技機等に幅広く適用が可能であ
る。本実施例では「第1種」に属するタイプのものを用
いている。
【0015】パチンコ装置の裏機構の構成 次に、図2はパチンコ装置1の裏機構の構成を示す図で
ある。図2において、パチンコ装置1の裏機構の主要な
ものとして、玉を貯留する貯留タンク101と、後述の
スパイラル機構体を含んで構成され、貯留タンク101
内の玉を排出する排出装置102と、排出装置102か
ら排出された玉を後述の流路切換部を介して誘導する1
条の誘導路(遊技球導出部)103と、枠用中継基盤
(外部端子基盤)104と、誘導路103からの玉を上
皿21等に導く排出流路105と、排出装置102を介
して貯留タンク101からの玉を抜く玉抜流路106
と、排出制御装置107と、玉寄せカバー(カバー体)
108と、役物制御装置109と、大型の役物制御装置
の回路盤(例えば、回路ボード)を取り付ける可能な取
り付けアダプタ110と、玉の発射に必要な各種制御を
行う発射制御装置111と、合成樹脂製の一体成型品か
ら形成され各種のユニット部品(例えば、貯留タンク1
01等)がその上に取り付けられた裏機構盤の基枠体1
12と、スピーカ113とがある。なお、基枠体112
の上に取り付けられた各種ユニット部品と基枠体112
とを総称する概念として裏機構盤120と称している。
【0016】排出流路105は貯留タンク101の直下
に備えられた排出装置102から後述の流路切換部およ
び1条の誘導路103を介して流下する玉を下方に導く
機能を有しており、従来と異なり、排出流路105の途
中には排出装置が設けられていない。そのため、役物装
置の後部を収納する中央開口部の大きさは従来よりも大
きく形成されている。そして、排出流路105はパチン
コ機2の裏側の一方側を縦方向に配置されている。一
方、玉抜流路106は貯留タンク101のほぼ真下に位
置し、パチンコ機2の裏側の他方側を縦方向に配置され
ている。したがって、排出流路105と玉抜流路106
とは、従来と異なり、別の構成になっている。
【0017】枠用中継基盤104はAC電源の入力やホ
ールの管理装置との間における信号の授受などについて
の中継を行うものである。例えば、内部に枠用外部情報
出力端子を設けることにより、パチンコ装置1における
枠側の各種情報として玉の排出に関する玉貸し、賞球な
どの情報、玉の補給、玉の発射、金枠12の開閉情報な
どをホールの管理装置に出力する際の配線の中継を行
う。排出制御装置107は玉の排出に必要な各種制御を
行うもので、役物制御装置109は遊技盤における役物
の作動に必要な各種制御を行うものである。また、役物
制御装置109には大当り確率を変更、設定する確率設
定装置の確率設定スイッチが内蔵されており、確率設定
装置における大当り確率設定スイッチのスイッチ挿入口
131は役物制御装置109の表面側に露出配置されて
いる。
【0018】排出装置の詳細な構成 次に、排出装置102の詳細な構成について説明する。
図3は排出装置102の構成を示す図である。図3にお
いて、排出装置102は貯留タンク101の直下に配置
され、スパイラル機構体151、駆動モータ152、排
出球検出器(排出球検出手段)153、球抜き状態検出
器154を有している。貯留タンク101はパチンコ機
2の上方部に配置され、一定量の玉を貯留可能で、島設
備から玉が補給されるようになっている。貯留タンク1
01は図4に示すように、裏機構盤120の基枠体11
2に対してビス161によって固定されている。貯留タ
ンク101の底面部には開口部162が形成され、この
開口部162には貯留タンク101内の玉を取り込む遊
技球取込口(遊技球取込部)163、164が連通して
いる。また、貯留タンク101の底面部の開口部162
には分流部材165が臨んでおり、分流部材165はス
パイラル機構体151の上側に水平方向に沿って配置さ
れ、貯留タンク101内の玉をスムーズに2つの遊技球
取込口163、164に分けるとともに、スパイラル機
構体151に玉が直接衝突するのを防止する機能を有し
ている。
【0019】図5は排出装置102の構成を示す斜視図
であり、図5において、排出装置102は貯留タンク1
01の底面部に連結される排出装置本体部171と、駆
動モータ152等を収納するモータ収納部172とを有
している。排出装置本体部171は上部が開口したほぼ
直方体の形状をなし、その中央部にスパイラル機構体1
51が回転可能に配置されている。スパイラル機構体1
51の基端側は駆動モータ152に連結されて回転駆動
(正転/逆転が可能)されるようになっており、スパイ
ラル機構体151の先端側には2つの排出球検出器15
3a、153b(両方を153の符号で表す)が配置さ
れている。排出球検出器153a、153bは、例えば
近接センサからなり、玉が近接センサを通過して遊技球
排出部173に流下する状態を検出する。
【0020】スパイラル機構体151は螺旋状(スパイ
ラル状)に形成されており、スパイラルのピッチは玉を
1個宛て挟み込むことが可能な大きさになっている。そ
して、スパイラル機構体151が正方向に回転すること
により、図6に示すように玉Tが先端側に押し出され
て、排出装置本体部171の2つの玉移動部174を移
動し、排出球検出器153a、153bを通って遊技球
排出部173に流下する。流下した玉数は排出球検出器
153a、153bによって1個宛て検出される。遊技
球排出部173には玉移動部174(後述参照:遊技球
整列部)内の遊技球を略直下方向に落下させて排出する
落下排出流路175が形成されている。ここで、排出球
を検出するセンサは、排出球検出器153a、153b
のような構成に限るものではない。例えば、スパイラル
機構体151の回転角度を検出して排出球を検出するセ
ンサを設けてもよい。この場合、センサとしては、例え
ばフォトセンサを使用し、スパイラル機構体151の回
転によって遮光されるような構成とし、球の排出に伴っ
てフォトセンサがスパイラル機構体151の回転角度を
検出して間接的に排出球を検出するような構成にする。
このようにすると、センサが1個で済み、コスト面で有
利であるとともに、実球を直接に検出していないから、
故障が少ないという利点がある。
【0021】ここで、排出装置本体部171に形成され
た2つの玉移動部174は遊技球取込口(遊技球取込
部)163、164から取り込んだ遊技球を複数列(2
列)に整列させる遊技球整列部を構成する。したがっ
て、スパイラル機構体151はこの遊技球整列部に平行
になるように配置され、遊技球を遊技球排出部173に
移動可能である。また、スパイラル機構体151の下方
にはごみを排出装置本体部171の外部に掃き出すため
のスリット176が形成されており、2つの玉移動部1
74はスリット176の方向に対して傾斜している。こ
れにより、玉移動部174に溜まったごみは傾斜してい
るスリット176の方向に押しやられ、スリット176
を通して排出装置本体部171の外部に排出される。
【0022】駆動モータ152はパルスモータからな
り、スパイラル機構体151を正転および逆転駆動する
ことが可能で、例えば正転駆動(第1方向へ駆動)する
場合には排出球検出器153a、153bの出力に基づ
いて遊技球排出部173に流下する玉を1個宛てカウン
トし、一定の排出数の玉を排出するように、スパイラル
機構体151を駆動することができるようになってい
る。一方、駆動モータ152はスパイラル機構体151
を逆転駆動(第2方向へ駆動)することにより、貯留タ
ンク101内の玉Tをスパイラル機構体151の基端側
に押しやってモータ収納部172の方に位置している玉
抜き部177に流下させるようになっている。玉抜き部
177は前述した玉抜流路106に連結されている。し
たがって、玉抜き部177は玉移動部174(遊技球整
列部)に連通し、遊技球排出部173に対向する側に位
置し、貯留タンク101内の遊技球を遊技機設備側に排
出可能な機能を有する。
【0023】玉抜き部177を玉が流下すると、玉抜き
状態検出部材178に玉が当接して回転軸179を支点
にしてセンサ検出片180が球抜き状態検出器154の
位置に変位し、球抜き状態検出器154が球抜き状態に
あることを検出する。そして、玉Tの流下がなくなる
と、球抜き状態検出器154が球抜き状態の検出をしな
くなり、これにより、駆動モータ152がスパイラル機
構体151の逆転駆動を停止するようになっている。
【0024】図5に戻り、モータ収納部172にはコネ
クタ191が設けられており、コネクタ191は駆動モ
ータ152、球抜き状態検出器154、排出球検出器1
53a、153bからの配線をまとめ、外部のコネクタ
と接続可能になっている。また、再び図3に戻り、遊技
球排出部173の下流には流路変換部192が形成され
ており、流路変換部192は2列の流路である遊技球排
出部173を流れる2列の玉を1列に流路変換する。す
なわち、2条の排出流路を1条に変換する流路変換部1
92は排出装置102の排出口の近傍(遊技球排出部1
73)に配置されている。この場合、スパイラル機構体
151の回転により2条(つまり2列)に形成された玉
移動部174を玉が移動し、排出球検出器153a、1
53bを通って遊技球排出部173に流下するが、玉は
2条の玉移動部174の上でかつスパイラル機構体15
1の円周上で移動するため、2条の流路(玉移動部17
4)の各玉の位相がずれ、玉が1個づつ順次排出される
ような流れになる。したがって、遊技球排出部173の
下流の流路変換部192で排出流路が2条から1条にな
っても玉詰りが発生しない。なお、流路変換部192の
下流側は1条の誘導路103になっており、さらに誘導
路103は前述した排出流路105に接続されてい。
【0025】制御系の構成 次に、図7はパチンコ装置1における制御系のブロック
図である。図7において、この制御系は大きく分ける
と、排出制御装置107、役物制御装置109、発射制
御装置111およびこれらの各装置に接続されるセンサ
やモータ等によって構成される。役物制御装置109に
は特定入賞球センサ201、特別入賞球センサ202、
セーフセンサ203および各種役物装置204からの信
号が入力されている。特定入賞球センサ201は特定入
賞口(始動入賞口)への入賞球を検出する。特定入賞口
に玉が入賞すると、可変表示装置(いわゆる特図)が図
柄変動を開始し、所定の大当り図柄が揃うと、大当りが
発生し、アタッカーが一定条件下で所定のサイクルだけ
開閉を繰り返す大当り遊技が行われる。特別入賞球セン
サ202はアタッカー内に配置され、いわゆるV入賞口
(特別入賞口)への入賞を検出するもので、V入賞があ
ると、例えばアタッカーの開放サイクルが継続する。
【0026】セーフセンサ203は遊技盤のセーフ入賞
口に入賞した玉を検出する。各種役物装置204として
は、例えば可変表示装置やアタッカー等があり、遊技状
態に応じて役物制御装置109に必要な信号を出力した
り、あるいは役物制御装置109からの制御信号に基づ
いて作動する。また、役物制御装置109からは外部情
報端子(遊技盤用外部情報出力端子)205に管理のた
めの信号が出力され、外部情報端子205はホールの管
理装置に信号線で接続されている。そして、外部情報端
子205を介して役物制御装置109から管理装置に必
要な信号(例えば、大当り信号)を送信することができ
るようになっており、管理装置はホールに設置された多
数の遊技機および島設備等から必要なデータを収集して
営業データの管理を行う。さらに、役物制御装置109
は排出制御装置107との間で、信号の授受が行われる
ようになっている。
【0027】排出制御装置107には排出球検出器15
3、補給センサ211、オーバーフローセンサ212、
球抜きスイッチ213および球抜き状態検出器154か
らの信号が入力されている。補給センサ211は貯留タ
ンク101の底部に配置され、タンク内の球が一定量以
下に低下したことを検出する。補給センサ211により
タンク内の球が一定量以下に低下したことが検出される
と、島設備から貯留タンク101に球が補給される。オ
ーバーフローセンサ212は下皿32がオーバーフロー
状態にあることを検出する。球抜きスイッチ213はホ
ールの係員によって操作されるもので、例えばパチンコ
機2の全面側の所定位置に開けられた球抜きピン差込み
用の穴から所定の操作ピンを差し込んで球抜きスイッチ
213をオンさせることにより、貯留タンク101の球
を外部(ホール側)に抜き取る動作が開始されるように
なっている。
【0028】排出制御装置(排出制御手段)107は、
例えばマイクロコンピュータを含んで構成され、所定の
制御プログラム(後述の図8、9参照)に従って上記各
センサおよび役物制御装置109からの信号に基づいて
玉の排出に必要な演算処理を行い、駆動モータ152、
外部情報端子214、役物制御装置109および発射制
御装置111に必要な信号を出力する。外部情報端子2
14としては、例えば枠用中継基盤104があり、パチ
ンコ装置1における枠側の各種情報として玉の排出に関
する玉貸し、賞球などの情報、玉の補給等をホールの管
理装置に出力する。
【0029】次に、役物制御装置109による玉の排出
制御について説明する。玉の排出制御の手順は図8、9
によって示される。役物制御装置109による玉の排出
制御は、パチンコ装置1の電源の投入と同時に開始さ
れ、電源が投入されている限り排出データに基づいてそ
の処理が実行されるメインルーチンと、その他の各サブ
ルーチンがある。排出制御のメインルーチン 最初に、排出制御のメインルーチン(いわゆるゼネラル
フロー)について図8を参照して説明する。このルーチ
ンは、前述したようにパチンコ装置1の電源の投入後、
実行される。メインルーチンが起動すると、まずステッ
プS10でパチンコ装置1がパワーオンであるか(すな
わち、電源投入か)否かを判別する。そして、初回のパ
ワーオン時であれば、ステップS12に分岐し、パワー
オン処理を行う。これは、役物制御装置109内のRA
Mのワークエリアのクリアや必要な初期値の設定、フラ
グの設定等を行うもので、いわゆる初期化処理である。
ステップS12を経ると、ルーチンを終了する。
【0030】一方、ステップS10で初回のパワーオン
時でなければ、すなわち2回目以降のルーチンでは既に
電源を投入した後であるから、今度はNOに分岐し、ス
テップS14に進み、排出データ受信処理を行う。これ
は、役物制御装置109からの信号を受信するもので、
役物制御装置109は特定入賞球センサ201、特別入
賞球センサ202、セーフセンサ203からの検出信号
を読み込んで、排出制御装置107に玉の排出指令を送
信する。このとき、排出制御装置107では役物制御装
置109からの排出指令を複数回(例えば、3回)読み
込み、一致すると排出指令が確定し、次いで、役物制御
装置109に応答信号を送信する。各センサ201〜2
03の検出信号と、排出指令との関係は、以下の通りで
ある。
【0031】(a)一般入賞 特定入賞球センサ201および特別入賞球センサ202
による検出がなく、セーフセンサ203による検出があ
ると、一般入賞として10個賞球の排出指令が出力され
る。 (b)始動入賞 特定入賞球センサ201による検出があり、かつセーフ
センサ203による検出があると、始動入賞として7個
賞球の排出指令が出力される。 (c)大入賞 特別入賞球センサ202による検出があり、かつセーフ
センサ203による検出があると、大入賞(すなわち、
アタッカーでのV入賞)として15個賞球の排出指令が
出力される。
【0032】次いで、ステップS16に進み、排出処理
を行う。これは、役物制御装置109からの排出指令に
基づいて玉の排出するもので、詳細はサブルーチンで後
述する。次いで、ステップS18で玉抜き処理を行う。
これは、ホールの係員によって球抜きピンが操作されて
球抜きスイッチ213がオンした場合に、貯留タンク1
01の球を外部(ホール側)に抜き取る動作を行うもの
で、球抜きスイッチ213がオンすると、駆動モータ1
52がスパイラル機構体151を逆転駆動(第2方向へ
駆動)し、貯留タンク101内の玉がスパイラル機構体
151の基端側に押しやられてモータ収納部172の方
に配置されている玉抜き部177に流下する。これによ
り、玉抜き部177を介して玉抜流路106から外部に
貯留タンク101内の玉が抜き取られる。
【0033】このとき、玉抜き部177を玉が流下する
と、玉抜き状態検出部材178に玉が当接して回転軸1
79を支点にしてセンサ検出片180が球抜き状態検出
器154の位置に変位し、球抜き状態検出器154によ
り球抜き状態が検出される。その後、玉の流下がなくな
ると、球抜き状態検出器154が球抜き状態の検出をし
なくなり、これにより、駆動モータ152がスパイラル
機構体151の逆転駆動を停止し、玉抜き動作が終了す
る。なお、球抜きスイッチ213がオンした後、再度、
球抜きピンが操作された場合、あるいは所定時間以上球
抜き状態検出器154が玉抜き状態の検出信号を出力し
ない場合には、駆動モータ152の動作が停止し、玉抜
き動作は強制的に終了する。
【0034】次いで、ステップS20で排出不正処理を
行う。これは、いたずら、モータ不良、断線、回路不良
等に対して不必要な玉が貯留タンク101から排出され
ないようにするものである。例えば、以下のような場合
に、不正と判断する。 要求された排出数よりも、多くの賞球が検出された場
合 排出中以外で、排出球検出器153が玉の排出をを検
出した場合 、のケースが起こるのは、例えばいたずら、モータ
不良、断線、回路不良等があり、このとき不正と判断す
ると、駆動モータ152の作動を停止するともに、エラ
ー表示を行う。エラー表示の後は、係員によるリセット
スイッチの操作で復帰可能である。これにより、不正に
対処して不必要な玉の排出を防ぐことができる。
【0035】次いで、ステップS22に進み、玉詰り処
理を行う。これは、排出装置102における玉詰り異常
が発生した場合に、必要な処置を行うものである。玉詰
り異常としては、例えば排出装置102において玉が詰
まるケース、玉噛み、センサ(排出球検出器153)の
不良、配線の断線等がある。例えば、排出処理中の所定
時間内(例えば、200ms)に排出球検出器153が
玉の排出を検出しないときに、玉詰り異常の発生と判断
する。玉詰り異常が発生すると、所定時間(例えば、1
00ms)だけ駆動モータ152を逆転する。これによ
り、玉が詰まったケースや玉噛み等については、有効に
対処して、回復することが可能になる。また、それでも
回復しないときは、駆動モータ152を停止してエラー
表示を行う。エラー表示を見て係員が点検し、玉詰り異
常を直すことになる。その後、係員によるリセットスイ
ッチの操作で復帰する。
【0036】次いで、ステップS24に進み、排出玉無
し処理を行う。例えば、貯留タンク101内に玉無し状
態を検出するセンサを設け、このセンサの出力に基づき
玉無し状態が所定時間(例えば、100ms)連続した
場合、排出玉無し処理を行う。玉無し状態は、例えば島
設備から玉が有効に補給されないような場合に発生す
る。玉無し状態が所定時間連続すると、駆動モータ15
2の作動を停止し、エラー表示を行う。エラー表示を見
て係員が点検し、貯留タンク101内の玉無し状態を直
し(例えば、玉を補給)、玉有り状態が所定時間(例え
ば、100ms)以上連続した場合に復帰する。復帰は
係員によるリセットスイッチの操作で行ってもよい。な
お、排出(例えば、賞球排出)の動作中に、排出玉無し
状態になった場合、少なくとも、その回の排出は行う。
ステップS24を経ると、ルーチンを終了する。
【0037】ワープ通過処理 図6は上述のメインルーチンにおけるステップS16の
排出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンが開始されると、まずステップS50
で排出動作中であるか否かを判別する。排出制御装置1
07は役物制御装置109より排出指令を受信すると、
駆動モータ152を正転させる。したがって、排出動作
中であるか否かは、駆動モータ152の動作をみて判断
する。排出動作中でなければ、ルーチンを終了する。一
方、排出動作中であれば、ステップS52に分岐し、排
出初期時であるか否かを判別する。排出初期時のときは
ステップS54に進んで駆動モータ152を低速(例え
ば、5msのパルスによる回転スピード)で回転開始す
る。これにより、駆動モータ152は通常よりも低速で
回転し、玉の排出動作が開始される。したがって、スパ
イラル機構体151により玉を確実に取り込む制御が行
われることより、玉詰まりを防ぎつつ、玉の排出を行う
ことができる。
【0038】次いで、ステップS62に進み、排出数を
検出する。排出数の検出は、排出球検出器153の出力
に基づいて行う。次いで、ステップS64で排出数が所
定の賞球数になって排出終了のタイミングであるか否か
を判別する。例えば、賞球数が7個のときは、排出球検
出器153により7個の排出数が検出されると、排出終
了のタイミングであると判断することになる。排出終了
のタイミングでなければ、今回のルーチンを終了してメ
インルーチンにリターンして、再度サブルーチンを繰り
返す。
【0039】次回のルーチンでは、ステップS50→ス
テップS52へと進み、ステップS52ではその判別結
果がNOになるので、ステップS52からステップS5
6に進む。ステップS56では残り排出数が1個か否か
を判別する。残り排出数が1個でなければ、ステップS
58に進んで駆動モータ152を高速回転(例えば、通
常回転スピードで、2msのパルスによる回転スピー
ド)に変換する。これにより、駆動モータ152は通常
よりも高速で回転し、玉の排出動作が速やかに行われ
る。したがって、スパイラル機構体151の回転開始に
よって玉を確実に取り込んだ後は、スパイラル機構体1
51が高速で回転するから、玉の排出を速やかに行うこ
とが可能になる。
【0040】ステップS58を経ると、ステップS62
に進んで前述した場合と同様の処理を行う。そして、ル
ーチンを繰り返し、ステップS56の判別結果がYE
S、すなわち残り排出数が1個になると、ステップS6
0に分岐して駆動モータ152を再び低速回転(例え
ば、5msのパルスによる回転スピード)に変換する。
これにより、駆動モータ152は高速から低速で回転す
ることになる。次いで、ステップS62に進み、以後、
同様の処理を行う。これにより、残り排出数が1個にな
った時点で、再びスパイラル機構体151の回転が遅く
なり、駆動モータ152が停止するときの誤排出(余分
な排出)や玉噛み等の玉詰まりを防ぎつつ玉の排出動作
を終了することができる。なお、本実施例では残り排出
数が1個になると、駆動モータ152を再び低速にして
いるが、例えば所定時間経過後(あるいは玉を数個排出
したら)、低速に戻すようにしてもよい。
【0041】このように本実施例では、貯留タンク10
1の直下に排出装置102が配置され、貯留タンク10
1の底面部に形成した開口部162に連通する遊技球取
込口163、164から取り込んだ玉は、玉移動部17
4(遊技球整列部)によって2列に整列させられ、スパ
イラル機構体151によって遊技球排出部173から排
出される。このとき、スパイラル機構体151は駆動モ
ータ152によって駆動され、排出された玉は排出球検
出器153a、153bによって1個宛て検出される。
したがって、貯留タンク101の直下に排出装置102
が備えられるので、従来のように排出装置102まで玉
を導く球導出樋等の構成が必要でなく、また、従来のよ
うに玉の勢いを減少させるための流路の蛇行部なども必
要でない。その結果、正確に球を排出装置102内に取
り込むことが可能になる。よって、排出機構体の故障や
誤排出の原因を取り除くことができる。
【0042】排出装置102の先(下流)の流路は簡単
な流路形状でよく、本実施例の場合、貯留タンク101
の略直下から上皿21まですべての流路形状を簡素化す
ることができる。すなわち、排出流路105は貯留タン
ク101の直下に備えられた排出装置102に対して流
路切換部192および1条の誘導路103を介して接続
されており、従来と異なり、排出流路105の途中には
排出装置が設けられていない。また、排出流路105は
パチンコ機2の裏側の一方側を縦方向にほぼ真っ直ぐに
配置することができる。したがって、排出流路105を
簡単な流路形状にすることができる。さらに、排出流路
105が簡単な流路形状でよいから、役物装置の後部を
収納する中央開口部の大きさを従来よりも大きく形成す
ることが可能になる。そのため、裏メカの中央開口部の
大きさが制限されず、大型の役物装置の設置が可能にな
る。
【0043】スパイラル機構体151の回転制御だけ
で、排出動作と球抜き動作を切り換えることができ、例
えばスパイラル機構体151を正回転させて排出動作が
行われ、逆回転させて球抜き動作が行われる。したがっ
て、球抜きのための特別な機構体を必要とせず、簡単な
構造で球抜きを行うことができる。その結果、球抜きの
ための構成を簡素化でき、排出装置のコストの上昇を抑
え、生産性も向上させることができる。排出装置102
内に取り込んだ玉を排出する遊技球排出部173に、垂
直方向への球落下流路175を形成し、そこに排出球検
出器153a、153bを配置することにより、スムー
ズに玉の排出を行うことができる。
【0044】排出球検出器153a、153bは通過型
のセンサであり、センサ部で玉詰りが発生せず、正確に
玉の検出を行うことができる。2条の玉移動部174
(遊技球整列部に相当)をスパイラル機構体151の円
周上に沿って移動させているので、2条の玉移動部17
4における玉の位相が互いにずれ、玉を1個づつ排出す
ることができる。したがって、排出流路(ここでは誘導
路103)が途中で2条から1条になっても玉詰りが発
生しなくなる。また、誘導路103を1条構成にするこ
とができ、玉の排出スピードを高速で確保するために従
来のように2条の排出流路構成にする必要がない。した
がって、裏メカの球流路(ここでは排出流路105)も
1条で済み、結果的に流路のためのスペースを小さくで
き、流路構造が簡単で、排出装置のコストの上昇を抑
え、生産性を向上させることができる。
【0045】第2実施例 次に、図10は本発明の第2実施例を示す図であり、本
実施例はスパイラル機構体を複数配置した例である。図
10において、301、302はスパイラル機構体であ
る。これらのスパイラル機構体301、302は玉移動
部174(遊技球整列部)に平行になるように配置さ
れ、正方向に回転することにより、玉移動部174に沿
って玉を遊技球排出部173の方向に移動させる。一
方、逆方向に回転することにより、貯留タンク101内
の玉を移動部174に沿って逆方向であるスパイラル機
構体301、302の基端側に押しやってモータ収納部
172の方に位置している玉抜き部177に流下させる
ようになっている。なお、スパイラル機構体301、3
02は複数の駆動モータによって回転駆動される。その
他は、前記実施例と同様である。このような第2実施例
においては、前記実施例と同様の効果を得ることができ
るとともに、複数のスパイラル機構体301、302を
用いているので、玉の移動が速やかで、前記実施例以上
に容易に玉を移動させることができる。
【0046】なお、玉貸機の配置場所は上記例に限るも
のではない。例えば、前面パネルの部分や皿前装飾体の
部分に設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよ
い。本発明はカードリーダを備えていないパチンコ機に
も適用できるのは勿論である。また、本発明に係わる遊
技機は上記実施例のようなプリペイドカード方式のパチ
ンコ機に適用する例に限らない。例えば、クレジット方
式のパチンコ機にも適用することができるし、いわゆる
CR機以外の通常のパチンコ機にも適用することができ
る。プリペイドカード方式でなく、全くカードを使用し
ないパチンコ機についても幅広く適用することが可能で
ある。また、アレンジボール機にも適用することができ
る。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、貯留タンクの直下に排
出装置を配置し、貯留タンクの底面部に形成した開口部
に連通する遊技球取込部から取り込んだ遊技球を、遊技
球整列部によって複数列に整列し、スパイラル機構体に
よって遊技球排出部から排出するとともに、このときス
パイラル機構体を駆動モータによって駆動し、排出され
た遊技球を排出球検出手段によって1個宛て検出してい
るので、以下の効果を得ることができる。 (1)貯留タンクの直下に排出装置が備えられるので、
従来のように排出装置まで遊技球を導くための球導出樋
等の構成が必要でなく、また、従来のように遊技球の勢
いを減少させるための流路の蛇行部なども必要でない。
その結果、正確に遊技球を排出装置内に取り込むことが
可能になる。 (2)よって、排出機構体の故障や誤排出の原因を取り
除くことができる。 (3)排出装置の下流流路が簡単な流路形状でよく、本
発明の場合、貯留タンクの略直下から上皿まですべての
流路形状を簡素化することができる。 (4)すなわち、排出流路は貯留タンクの直下に備えら
れた排出装置に対して流路切換部および1条の誘導路を
介して接続されており、従来と異なり、排出流路の途中
に排出装置が設けなくても済み、この点で、流路形状が
簡素化する。 (5)また、排出流路を遊技機の裏側の一方側で縦方向
にほぼ真っ直ぐに配置することができる。したがって、
排出流路を簡単な流路形状にすることができる。
【0048】(6)排出流路が簡単な流路形状でよいか
ら、役物装置の後部を収納する中央開口部の大きさを従
来よりも大きく形成することが可能になる。 (7)そのため、裏メカの中央開口部の大きさが制限さ
れず、大型の役物装置の設置が可能になる。 (8)スパイラル機構体の回転制御だけで、排出動作と
球抜き動作を切り換えることができ、例えばスパイラル
機構体を第1方向に回転させて排出動作を行い、第2方
向に回転させて球抜き動作を行うことができる。したが
って、球抜きのための特別な機構体を必要とせず、簡単
な構造で球抜きを行うことができる。 (9)その結果、球抜きのための構成を簡素化でき、排
出装置のコストの上昇を抑え、生産性も向上させること
ができる。
【0049】(10)排出装置内に取り込んだ遊技球を
排出する遊技球排出部に、垂直方向への球落下流路を形
成し、そこに排出球検出手段を配置することにより、ス
ムーズに遊技球の排出を行うことができる。 (11)排出球検出手段は通過型のセンサでよく、した
がって、センサ部で玉詰りが発生せず、正確に遊技球の
検出を行うことができる。 (12)複数列の遊技球整列部の遊技球をスパイラル機
構体の円周上に沿って移動させているので、複数列の遊
技球整列部における遊技球の位相が互いにずれ、遊技球
を1個づつ排出することができる。 (13)したがって、排出流路(例えば、誘導路)が途
中で2条から1条になっても玉詰りが発生しなくなる。 (14)排出装置の下流の誘導路を1条構成にすること
ができ、遊技球の排出スピードを高速に確保するため
に、従来のように2条の排出流路構成にする必要がな
い。したがって、裏メカの球流路(例えば、排出流路)
も1条で済み、結果的に流路のためのスペースを小さく
でき、流路構造が簡単で、排出装置のコストの上昇を抑
え、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した遊技機の第1実施例の構成を
示す斜視図である。
【図2】同実施例の遊技機の裏機構を示す図である。
【図3】同実施例の排出装置の構成を示す図である。
【図4】同実施例の排出装置の一部の斜視図である。
【図5】同実施例の排出装置の斜視図である。
【図6】同実施例の排出装置の一部の斜視図である。
【図7】同実施例の遊技機の制御系のブロック図であ
る。
【図8】同実施例の排出制御のメインルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図9】同実施例の排出処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図10】本発明の第2実施例の排出装置の一部の斜視
図である。
【符号の説明】
1 パチンコ装置 2 パチンコ機 101 貯留タンク 102 排出装置 103 誘導路(遊技球導出部) 105 排出流路 106 玉抜流路 107 排出制御装置(排出制御手段) 109 役物制御装置 151 スパイラル機構体 152 駆動モータ 153、153a、153b 排出球検出器(排出球検
出手段) 154 玉抜き状態検出器 162 開口部 163、164 遊技球取込口(遊技球取込部) 165 分流部材 173 遊技球排出部 174 玉移動部(遊技球整列部) 175 落下排出流路 177 玉抜き部 192 流路変換部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機の上方部に配置された貯留タンク
    内の遊技球を、遊技球導出部を介して1個宛排出可能な
    遊技機の排出装置において、 前記貯留タンクの底面部に形成された開口部に連通する
    遊技球取込部と、 該遊技球取込部から取り込んだ遊技球を複数列に整列可
    能な遊技球整列部と、 遊技球を1個宛検出可能な排出球検出手段とを配置し、 前記遊技球導出部に連通する遊技球排出部と、 前記遊技球整列部に平行になるように配置され、遊技球
    を該遊技球排出部に移動可能なスパイラル機構体と、 該スパイラル機構体を駆動する駆動モータと、 前記排出球検出手段の出力に基づいて駆動モータの駆動
    を制御する排出制御手段と、を備えたことを特徴とする
    遊技機の排出装置。
  2. 【請求項2】 前記遊技球整列部に連通し、前記遊技球
    排出部に対向する側に、前記貯留タンク内の遊技球を遊
    技機設備側に排出する球抜き部を配置し、 前記スパイラル機構体を第1方向に回転することによ
    り、前記遊技球整列部内の遊技球を前記遊技球排出部へ
    移動し、 第2方向に回転することにより、前記遊技球整列部内の
    遊技球を該球抜き部へ移動可能にしたことを特徴とする
    請求項1記載の遊技機の排出装置。
  3. 【請求項3】 前記遊技球排出部は、 前記遊技球整列部内の遊技球を略直下方向に落下させて
    排出する落下排出流路を備え、 該排出流路の流路途中に、前記遊技球を1個宛検出可能
    な排出球検出手段を配置したことを特徴とする請求項1
    又は2記載の遊技機の排出装置。
  4. 【請求項4】 前記遊技球排出部は2列の流路からな
    り、 該遊技球排出部の近傍に、2列の流路を1列に流路変換
    する流路変換部を配置したことを特徴とする請求項1乃
    至3の何れかに記載の遊技機の排出装置。
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