JPH0810252A - 3次元イメージ作成方法および画像診断装置 - Google Patents

3次元イメージ作成方法および画像診断装置

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JPH0810252A
JPH0810252A JP6147978A JP14797894A JPH0810252A JP H0810252 A JPH0810252 A JP H0810252A JP 6147978 A JP6147978 A JP 6147978A JP 14797894 A JP14797894 A JP 14797894A JP H0810252 A JPH0810252 A JP H0810252A
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JP
Japan
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region
area
dimensional image
partial
characteristic region
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JP6147978A
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English (en)
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Natsuko Satou
夏子 佐藤
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作者の経験や勘に左右されずに、3次元イ
メージを作成する。 【構成】 操作者が2次元イメージ上で関心領域を含む
開始領域を設定すると(2b)、その開始領域に含まれ
る画素のCT値を基に開始領域を2つの部分領域に分割
し、それら部分領域を特徴領域候補として操作者に提示
する(2c)。操作者が一つの部分領域を特徴領域とし
て指定したら、その部分領域を特徴領域として決定し
(2e)、その特徴領域に含まれる画素のもつCT値の
最小値および最大値を基にしてCT値範囲を設定する
(2f)。そして、そのCT値範囲の画素を複数の2次
元イメージから抽出して合成し、3次元イメージを作成
する(2g)。一方、操作者が一つの部分領域を開始領
域として指定したら(2d)、その部分領域を開始領域
として前記領域分割以降の処理を繰り返し、特徴領域を
抽出する。 【効果】 2次元イメージを見ずに、3次元イメージだ
けを見ても客観的な診断が出来るようになり、集団検診
などを効率良く行えるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、3次元イメージ作成
方法および画像診断装置に関し、さらに詳しくは、操作
者の経験や勘に左右されることなく、3次元イメージを
作成することが出来る3次元イメージ作成方法および画
像診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来のX線CT(Computed
Tomography)装置の一例の構成図である。このX線CT
装置500は、スキャナ装置1と,処理装置52と,表
示モニタ3と,入力装置4とを具備して構成されてい
る。スキャナ装置1は、患者Kを異なるスライス(平板
状の断層撮像領域)位置でスキャンし、複数のスライス
のスキャンデータを収集する。処理装置52の2次元イ
メージ作成部2aは、前記複数のスライスのスキャンデ
ータを処理して、各スライスの2次元イメージを作成
し、表示モニタ3に表示する。操作者は、2次元イメー
ジ中の関心領域のCT値を読み取って、3次元イメージ
を作成したいCT値範囲を決定し、入力装置4から入力
する。処理装置52のCT値範囲入力部52bは、入力
されたCT値範囲を受け取り、3次元イメージ作成部2
gに渡す。処理装置52の3次元イメージ作成部2g
は、渡されたCT値範囲の画素を各スライスの2次元イ
メージから抽出して合成し、3次元イメージを作成し、
その3次元イメージを表示モニタ3に表示する。
【0003】図15は、上記X線CT装置500を用い
て3次元イメージを作成する手順のフロー図である。ス
テップV1では、操作者が、入力装置4を用いて、表示
モニタ3に表示された各スライスの2次元イメージの中
から3次元イメージの元となる複数の2次元イメージを
選択する。図16に、選択された2次元イメージS1〜
S7を例示する。これらの2次元イメージS1〜S7
は、スライス位置が近接し且つ連続しているものを選択
するのが好ましい。ステップV2では、操作者が、入力
装置4を用いて、上記選択した2次元イメージS1〜S
7中の適当な一つの2次元イメージを選択する。図17
に、選択された2次元イメージS3を例示する。この2
次元イメージS3は、関心領域ROIが比較的明確に現
れたものを選択するのが好ましい。ステップW7では、
操作者が、上記選択した2次元イメージS3中の関心領
域ROIに含まれる画素のCT値を読み取って、CT値
範囲を定め、それを入力装置4から入力する。例えば、
関心領域ROIに含まれる画素のCT値の最小値が“3
00”であり,最大値が“1000”であったなら、C
T値範囲として“300〜1200”を入力する。
【0004】ステップV8では、処理装置52の3次元
イメージ作成部2fは、入力されたCT値範囲の画素を
2次元イメージS1〜S7から抽出して合成し、3次元
イメージを作成する。図18に、作成された3次元イメ
ージTを例示する。ステップV9では、処理装置52の
3次元イメージ作成部2fは、作成した3次元イメージ
Tを表示モニタ3に表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のX線CT装
置500では、操作者が、自分の経験と勘に頼って2次
元イメージ上で関心領域ROIを認識し、関心領域RO
Iの画素を抽出できるCT値範囲を決定している(ステ
ップW7)。しかし、これでは、前記CT値範囲が操作
者によって大きくばらつき、作成される3次元イメージ
も操作者によってかなり異なってくる問題点がある。そ
こで、この発明の目的は、操作者に左右されずに、同じ
3次元イメージを作成することが出来る3次元イメージ
作成方法および画像診断装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、所定の画素値範囲の画素を複数の2次元イメージ
又は3次元データから抽出して合成し3次元イメージを
作成する3次元イメージ作成方法において、前記複数の
2次元イメージ中から選択するか又は前記3次元データ
から作成した1つの2次元イメージ上または2以上の2
次元イメージ上で関心領域を含む開始領域を設定する開
始領域設定ステップと、その開始領域に含まれる画素の
画素値を基に開始領域中から1つの特徴領域を抽出する
特徴領域抽出ステップと、その特徴領域に含まれる画素
のもつ画素値の最小値および最大値を基にして前記画素
値範囲を設定する画素値範囲設定ステップとを有するこ
とを特徴とする3次元イメージ作成方法を提供する。
【0007】第2の観点では、この発明は、上記構成の
3次元イメージ作成方法において、前記特徴領域抽出ス
テップが、前記開始領域に含まれる画素の画素値を基に
前記開始領域を2つの部分領域に分割する領域分割ステ
ップと、それら部分領域を特徴領域候補として操作者に
提示する特徴領域候補提示ステップと、操作者が一つの
部分領域を特徴領域として指定したらその部分領域を特
徴領域として決定する特徴領域決定ステップと、操作者
が一つの部分領域を開始領域として指定したらその部分
領域を開始領域として前記領域分割ステップ以降を繰り
返す繰返し制御ステップとを有することを特徴とする3
次元イメージ作成方法を提供する。
【0008】第3の観点では、この発明は、所定の画素
値範囲の画素を複数の2次元イメージ又は3次元データ
から抽出して合成し3次元イメージを作成し表示する画
像診断装置において、前記複数の2次元イメージ中から
選択するか又は前記3次元データから作成した1つの2
次元イメージ上または2以上の2次元イメージ上で関心
領域を含む開始領域を設定する開始領域設定手段と、そ
の開始領域に含まれる画素の画素値を基に開始領域中か
ら1つの特徴領域を抽出する特徴領域抽出手段と、その
特徴領域に含まれる画素のもつ画素値の最小値および最
大値を基にして前記画素値範囲を設定する画素値範囲設
定手段とを有することを特徴とする画像診断装置を提供
する。
【0009】第4の観点では、この発明は、上記構成の
画像診断装置において、前記特徴領域抽出手段が、前記
開始領域に含まれる画素の画素値を基に前記開始領域を
2つの部分領域に分割する領域分割手段と、それら部分
領域を特徴領域候補として操作者に提示する特徴領域候
補提示手段と、操作者が一つの部分領域を特徴領域とし
て指定したらその部分領域を特徴領域として決定する特
徴領域決定手段と、操作者が一つの部分領域を開始領域
として指定したらその部分領域を開始領域として前記領
域分割手段以降の手段による処理を繰り返す繰返し制御
手段とを有することを特徴とする画像診断装置を提供す
る。
【0010】第5の観点では、この発明は、上記構成の
画像診断装置において、前記領域分割手段が、画素値C
iに対する開始領域中の画素数H(Ci)をカウントして
ヒストグラムを作成し、CT値Ciをデータ番号iに読
み換えると共に開始領域中の全画素数を“1”としたと
きの重みP(i)に画素数H(Ci)を読み換えて前記ヒ
ストグラムを正規化した場合に下式の演算で定義される
分散σ(k)2を最大にする画素値Ckを求め、その画素
値Ckを境界として前記開始領域を2つの部分領域に分
割することを特徴とする画像診断装置を提供する。
【0011】
【数2】
【0012】
【作用】上記第1の観点による3次元イメージ作成方法
および上記第3の観点による画像診断装置では、2次元
イメージ上で関心領域を含む開始領域を設定すると、そ
の開始領域に含まれる画素の画素値を基に開始領域中か
ら1つの特徴領域を抽出する。そして、特徴領域に含ま
れる画素のもつ画素値の最小値および最大値を基にして
画素値範囲を設定する。一般に、関心領域の画素値の範
囲は関心領域の周辺領域の画素値の範囲と異なるから、
前記開始領域中で抽出される特徴領域は高確率で関心領
域と一致する。そこで、特徴領域に含まれる画素のもつ
画素値の最小値および最大値を基にして画素値範囲を設
定することは、関心領域に含まれる画素のもつ画素値の
最小値および最大値を基にして画素値範囲を設定するに
外ならない。したがって、この画素値範囲を用いること
により、関心領域の3次元イメージを作成することが出
来る。ここで、開始領域は関心領域を含むように広めに
設定すればよいから、操作者が開始領域を設定して多少
のバラツキがあっても、設定される画素値範囲に影響を
与えない。すなわち、操作者に左右されずに、同じ3次
元イメージを作成することが出来る。また、開始領域は
関心領域を含むように広めに設定すればよいから、2次
元イメージ中の関心領域の位置が大体一定なら、開始領
域を予め決めておいてもよい。この場合、操作者の介入
なしに画素値範囲が設定されるから、やはり操作者に左
右されずに、同じ3次元イメージを作成することが出来
る。
【0013】上記第2の観点による3次元イメージ作成
方法および上記第4の観点による画像診断装置では、開
始領域に含まれる画素の画素値を基に開始領域を2つの
部分領域に分割し、それら部分領域を特徴領域候補とし
て操作者に提示し、操作者が一つの部分領域を特徴領域
として指定したらその部分領域を特徴領域として決定
し、操作者が一つの部分領域を開始領域として指定した
らその部分領域を開始領域として前記領域分割以降の処
理を繰り返し、特徴領域を抽出する。すなわち、操作者
に問い合せながら開始領域を徐々に絞り込んで特徴領域
を抽出するから、確実に関心領域を特徴領域として抽出
できるようになり、3次元イメージを好適に作成するこ
とが出来る。
【0014】上記第5の観点による画像診断装置では、
上記分散σ(k)2を最大にする画素値Ckを境界値とす
るため、境界の視認が困難な場合でも、好適に開始領域
を2つの部分領域に分割でき、関心領域を特徴領域とし
て確実に抽出できるようになる。従って、3次元イメー
ジを好適に作成することが出来る。
【0015】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳しく説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。図1は、この発明の一実施例のX線
CT装置100の構成図である。このX線CT装置10
0は、スキャナ装置1と,処理装置2と,表示モニタ3
と,入力装置4とを具備して構成されている。スキャナ
装置1は、患者Kを異なるスライス位置でスキャンし、
複数のスライスのスキャンデータを収集する。処理装置
2の2次元イメージ作成部2aは、前記複数のスライス
のスキャンデータを処理して、各スライスの2次元イメ
ージを作成し、表示モニタ3に表示する。
【0016】操作者は、2次元イメージ中の関心領域を
含むように広めに開始領域を決定し、入力装置4から入
力する。処理装置2の開始領域入力部2bは、入力され
た開始領域を受け取り、領域分割・提示部2cに渡す。
処理装置2の領域分割・提示部2cは、開始領域に含ま
れる画素の画素値を基に開始領域を2つの部分領域に分
割し、それら部分領域を特徴領域候補として表示モニタ
3に表示する。操作者は、関心領域と一致する部分領域
がなければ、関心領域を含む部分領域を開始領域として
入力装置4から指定する。一方、関心領域と一致する部
分領域があれば、その部分領域を特徴領域として入力装
置4から指定する。処理装置2の再分割指示部2dは、
一つの部分領域が開始領域として指定されれば、その部
分領域を開始領域として前記領域分割・提示部2cに戻
す。処理装置2の特徴領域指示部2eは、一つの部分領
域が特徴領域として指定されれば、その部分領域を特徴
領域としてCT値範囲設定部2fに渡す。処理装置2の
CT値設定部2fは、特徴領域に含まれる画素のもつC
T値の最小値および最大値を基にしてCT値範囲を決定
し、3次元イメージ作成部2gに渡す。処理装置2の3
次元イメージ作成部2gは、渡されたCT値範囲の画素
を各スライスの2次元イメージから抽出して合成し、3
次元イメージを作成し、その3次元イメージを表示モニ
タ3に表示する。
【0017】図2は、上記X線CT装置100を用いて
3次元イメージを作成する手順のフロー図である。ステ
ップV1では、操作者が、入力装置4を用いて、表示モ
ニタ3に表示された各スライスの2次元イメージの中か
ら3次元イメージの元となる複数の2次元イメージを選
択する。図3に、選択された2次元イメージS1〜S7
を例示する。これらの2次元イメージS1〜S7は、ス
ライス位置が近接し且つ連続しているものを選択するの
が好ましい。ステップV2では、操作者が、入力装置4
を用いて、上記選択した2次元イメージS1〜S7中の
適当な一つの2次元イメージを選択する。図4に、選択
された2次元イメージS3を例示する。この2次元イメ
ージS3は、関心領域ROIが比較的明確に現れたもの
を選択するのが好ましい。ステップV3では、操作者
が、上記選択した2次元イメージS3中の関心領域RO
Iを含む広めの開始領域を指定する。この指定は、例え
ば、図5に示すように、関心領域ROIを囲むように、
開始領域を設定する閉曲線Bsを描くことにより行うこ
とが出来る。
【0018】ステップV4では、開始領域を2つの部分
領域に分割し、それら部分領域を特徴領域候補として操
作者に提示する。例えば、次のような処理により分割・
提示を行う。 平滑用の空間フィルタを用いて開始領域を平滑化し、
グレインノイズ(grainnoise)を除去する。 図6に示すように、CT値Ciに対する開始領域中の
画素数H(Ci)をカウントして、ヒストグラムを作成す
る。 図7に示すように、データ番号iにCT値Ciを読み
換えると共に、開始領域中の全画素数を“1”としたと
きの重みP(i)に画素数H(Ci)を読み換えて、正規
化したヒストグラムを作成対する。 図7のヒストグラムに対して、次式の演算をk=1,
2,…,Mについて行い、分散σ(1)2,σ(2)2
…,σ(M)2を求める。
【0019】
【数3】
【0020】なお、次の関係が成立する。
【0021】
【数4】
【0022】従って、次式を用いても分散σ(k)2を求
めることが出来る。次式の方が計算処理が簡単になる。
【0023】
【数5】
【0024】最大の分散σ(k)2を与えるデータ番号
kを求め、そのデータ番号kをCT値Ckに読み換え
る。 図8に示すように、開始領域中のCT値Ckの画素を
高輝度表示する。これにより、部分領域A1と部分領域
A2とが操作者に提示されることになる。
【0025】ステップV5,V6では、一つの部分領域
が操作者に開始領域として指定されるか,又は,特徴領
域として指定されるのを待つ。一つの部分領域が操作者
に開始領域として指定されると、その部分領域を開始領
域として前記ステップV4に戻る。一方、一つの部分領
域が操作者に特徴領域として指定されると、その部分領
域を特徴領域としてステップV7に進む。例えば、図8
の場合、部分領域A1が関心領域ROIに一致している
ので、操作者は部分領域A1を特徴領域として指定す
る。ステップV7では、特徴領域に含まれる画素のCT
値の最小値と最大値を求め、それらを基にしてCT値範
囲を決定する。例えば、特徴領域中の画素のCT値の最
小値が“300”であり,最大値が“1000”であっ
たなら、CT値範囲として“300(最小値)〜120
0(最大値+200)”を決定する。
【0026】ステップV8では、処理装置2の3次元イ
メージ作成部2fは、決定されたCT値範囲の画素を2
次元イメージS1〜S7から抽出して合成し、3次元イ
メージを作成する。図9に、作成された3次元イメージ
Tを例示する。ステップV9では、処理装置2の3次元
イメージ作成部2fは、作成した3次元イメージTを表
示モニタ3に表示する。
【0027】なお、上記ステップV3で、図10に示す
ように、開始領域を設定する閉曲線Bsを大きく描いた
場合、上記ステップV4で、図11に示すように、関心
領域ROIに一致しない部分領域A1とA2が提示され
る可能性がある。この場合は、操作者は、上記ステップ
V5で、図12に示すように、部分領域A1を開始領域
Asとして指定すればよい。すると、2回目のステップ
V4で、図13に示すように、関心領域ROIに一致す
る部分領域A1が提示されるから、ステップV6で、部
分領域A1を特徴領域として指定すればよい。
【0028】以上のX線CT装置100によれば、操作
者が設定する開始領域に多少のバラツキがあっても、設
定されるCT値範囲に影響を与えないから、操作者に左
右されずに、同じ3次元イメージTを作成することが出
来る。また、操作者に問い合せながら開始領域を徐々に
絞り込んで特徴領域を抽出するから、確実に関心領域を
抽出できるようになる。
【0029】なお、上記実施例では、2次元イメージ上
で開始領域を操作者が任意に設定するものとしたが、開
始領域を固定的に設定しておいてもよい。例えば、肺の
撮像位置を予め規定しておけば、肺がんの集団検診で得
られる2次元イメージ上での肺の位置は、患者によら
ず、大体一定になる。そこで、肺の大体の位置を含むよ
うな大きめの開始領域を固定的に設定しておいても、肺
を特徴領域として抽出可能となる。従って、肺の3次元
イメージを好適に得ることが出来るようになり、肺がん
の集団検診を効率良く行うことが出来るようになる。ち
なみに、従来は、操作者による3次元イメージのばらつ
きが大きかったため、集団検診には3次元イメージは使
われておらず、2次元イメージが使われている。このた
め、診断に時間がかかり、検診の効率が非常に悪かっ
た。
【0030】また、上記実施例では、1つの2次元イメ
ージ上で開始領域を設定するものとしたが、2以上の2
次元イメージ上でそれぞれ開始領域を設定するものとし
てもよい。この場合、各2次元イメージ上の開始領域中
で抽出した特徴領域に含まれる画素のもつ画素値の最小
値と最大値の中から更に最小値と最大値を選んで、画素
値範囲を設定すればよい。さらに、全2次元イメージ上
でそれぞれ開始領域を操作者が設定するものとしてもよ
い。この場合は、各2次元イメージ上の開始領域中で抽
出した特徴領域に含まれる画素のもつ画素値の最小値と
最大値を基に各2次元イメージごとに画素値範囲を設定
するのがよい。このようにすれば、2次元イメージ間で
の画素値のばらつきが大きい場合でも、3次元イメージ
を好適に得ることが出来る。
【0031】また、上記実施例における複数の2次元イ
メージの代りに、3次元データを用いてもよい。さら
に、上記実施例では、X線CT装置について説明した
が、たとえばMRI(Magnetic Resonance Imaging)
装置などの他の画像診断装置に対しても、この発明を適
用できる。
【0032】
【発明の効果】この発明の3次元イメージ作成方法によ
れば、操作者の経験や勘に左右されることなく、3次元
イメージを作成することが出来る。また、操作者に問い
合せながら開始領域を徐々に絞り込んで特徴領域を抽出
するから、確実に関心領域を抽出できるようになり、3
次元イメージを好適に作成することが出来る。また、こ
の発明の画像診断装置によれば、上記効果に加えて、2
次元イメージを見ずに、3次元イメージだけを見ても客
観的な診断が出来るようになり、集団検診などを効率良
く行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のX線CT装置の構成図で
ある。
【図2】図1のX線CT装置の3次元イメージ作成処理
を示すフロー図である。
【図3】選択された複数の2次元イメージの模式図であ
る。
【図4】選択された1つの2次元イメージの模式図であ
る。
【図5】開始領域を設定する画面の説明図である。
【図6】CT値に対する開始領域におけるヒストグラム
図である。
【図7】正規化したヒストグラム図である。
【図8】部分領域を提示する画面の説明図である。
【図9】3次元イメージの概念図である。
【図10】開始領域を設定する別の画面の説明図であ
る。
【図11】部分領域を提示する画面の説明図である。
【図12】部分領域を開始領域として設定する画面の説
明図である。
【図13】部分領域を提示する画面の説明図である。
【図14】従来のX線CT装置の一例を示す構成図であ
る。。
【図15】図14のX線CT装置の3次元イメージ作成
処理を示すフロー図である。
【図16】選択された複数の2次元イメージの模式図で
ある。
【図17】選択された1つの2次元イメージの模式図で
ある。
【図18】3次元イメージの概念図である。
【符号の説明】
100 X線CT装置 1 スキャナ装置 2 処理装置 2a 2次元イメージ作成部 2b 開始領域入力部 2c 領域分割・提示部 2d 再分割指示部 2e 特徴領域指示部 2f CT値範囲設定部 2g 3次元イメージ作成部 3 表示モニタ 4 入力装置 S1〜S6 2次元イメージ ROI 関心領域 Bs 開始領域を設定する閉曲線 A1,A2 部分領域 T 3次元イメージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 15/00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の画素値範囲の画素を複数の2次元
    イメージ又は3次元データから抽出して合成し3次元イ
    メージを作成する3次元イメージ作成方法において、 前記複数の2次元イメージ中から選択するか又は前記3
    次元データから作成した1つの2次元イメージ上または
    2以上の2次元イメージ上で関心領域を含む開始領域を
    設定する開始領域設定ステップと、その開始領域に含ま
    れる画素の画素値を基に開始領域中から1つの特徴領域
    を抽出する特徴領域抽出ステップと、その特徴領域に含
    まれる画素のもつ画素値の最小値および最大値を基にし
    て前記画素値範囲を設定する画素値範囲設定ステップと
    を有することを特徴とする3次元イメージ作成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の3次元イメージ作成方
    法において、前記特徴領域抽出ステップは、前記開始領
    域に含まれる画素の画素値を基に前記開始領域を2つの
    部分領域に分割する領域分割ステップと、それら部分領
    域を特徴領域候補として操作者に提示する特徴領域候補
    提示ステップと、操作者が一つの部分領域を特徴領域と
    して指定したらその部分領域を特徴領域として決定する
    特徴領域決定ステップと、操作者が一つの部分領域を開
    始領域として指定したらその部分領域を開始領域として
    前記領域分割ステップ以降を繰り返す繰返し制御ステッ
    プとを有することを特徴とする3次元イメージ作成方
    法。
  3. 【請求項3】 所定の画素値範囲の画素を複数の2次元
    イメージ又は3次元データから抽出して合成し3次元イ
    メージを作成し表示する画像診断装置において、 前記複数の2次元イメージ中から選択するか又は前記3
    次元データから作成した1つの2次元イメージ上または
    2以上の2次元イメージ上で関心領域を含む開始領域を
    設定する開始領域設定手段と、その開始領域に含まれる
    画素の画素値を基に開始領域中から1つの特徴領域を抽
    出する特徴領域抽出手段と、その特徴領域に含まれる画
    素のもつ画素値の最小値および最大値を基にして前記画
    素値範囲を設定する画素値範囲設定手段とを有すること
    を特徴とする画像診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像診断装置におい
    て、前記特徴領域抽出手段は、前記開始領域に含まれる
    画素の画素値を基に前記開始領域を2つの部分領域に分
    割する領域分割手段と、それら部分領域を特徴領域候補
    として操作者に提示する特徴領域候補提示手段と、操作
    者が一つの部分領域を特徴領域として指定したらその部
    分領域を特徴領域として決定する特徴領域決定手段と、
    操作者が一つの部分領域を開始領域として指定したらそ
    の部分領域を開始領域として前記領域分割手段以降の手
    段による処理を繰り返す繰返し制御手段とを有すること
    を特徴とする画像診断装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像診断装置におい
    て、前記領域分割手段は、画素値Ciに対する開始領域
    中の画素数H(Ci)をカウントしてヒストグラムを作成
    し、CT値Ciをデータ番号iに読み換えると共に開始
    領域中の全画素数を“1”としたときの重みP(i)に
    画素数H(Ci)を読み換えて前記ヒストグラムを正規化
    した場合に下式の演算で定義される分散σ(k)2を最大
    にする画素値Ckを求め、その画素値Ckを境界として
    前記開始領域を2つの部分領域に分割することを特徴と
    する画像診断装置。 【数1】
JP6147978A 1994-06-29 1994-06-29 3次元イメージ作成方法および画像診断装置 Pending JPH0810252A (ja)

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