JPH0810251A - X線断層撮影方法および装置 - Google Patents

X線断層撮影方法および装置

Info

Publication number
JPH0810251A
JPH0810251A JP6146332A JP14633294A JPH0810251A JP H0810251 A JPH0810251 A JP H0810251A JP 6146332 A JP6146332 A JP 6146332A JP 14633294 A JP14633294 A JP 14633294A JP H0810251 A JPH0810251 A JP H0810251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
data
measurement
projection data
focal point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6146332A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kawai
浩之 河合
Kensuke Sekihara
謙介 関原
Shinichi Uda
信一 右田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP6146332A priority Critical patent/JPH0810251A/ja
Priority to US08/456,382 priority patent/US5590164A/en
Publication of JPH0810251A publication Critical patent/JPH0810251A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/03Computed tomography [CT]
    • A61B6/032Transmission computed tomography [CT]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/40Arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4021Arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis involving movement of the focal spot
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/40Arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4064Arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis specially adapted for producing a particular type of beam
    • A61B6/4078Fan-beams
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/003Reconstruction from projections, e.g. tomography
    • G06T11/005Specific pre-processing for tomographic reconstruction, e.g. calibration, source positioning, rebinning, scatter correction, retrospective gating

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】X線検出素子の実装上の配列密度を高くせず
に、分解能の高い再構成画像を得ることである。また回
転中心から離れた周辺部でも理想的なサンプリングピッ
チを持つ投影データを得ることができるようにする。 【構成】撮影機構としてX線源、X線焦点の位置偏位の
制御手段、各X線検出素子に対する積分器,切替器およ
びその制御手段、得られた投影データの処理機構として
補間演算を行う手段、補間演算に必要なパラメータを保
管する手段を有する。X線焦点の位置を、第1の位置と
第2の位置の間で一回の投影ごとに交互に切替え、切替
器によって各X線検出素子と積分器の接続の切替を行
う。得られた投影データをもとに補間演算を行なう手段
において、仮想的にX線検出素子の配列密度を倍にした
装置による投影データに相当する投影データを生成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線を利用して走査機
構部を被検体の周りに回転させて必要な投影データを計
測するX線断層撮影装置において、特にX線源の位置を
走査機構部に対して偏位させることを利用して高分解能
な再構成画像を得ることが可能なX線断層撮影方法およ
びX線断層撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線断層撮影装置としては、一投影毎に
X線のペンシルビームを平行移動させて断層撮影する第
一世代から、X線のファンビーム放射機構を回転させ
て、まばらな位置で断層撮影する第二世代に続いて、X
線のファンビーム放射機構を回転させて、連続的に断層
撮影する第三世代に進んできた。 図2は、従来の第
三世代X線断層撮影装置の一般的な構成を示す図であ
る。走査機構部1上には、X線源2およびNb個のX線検
出素子d0〜d(Nb-1) が被検体4をはさんで互いに対向す
る位置に配置されている。X線源2はファンビーム状に
X線5を放射し、被検体4を透過したX線強度がX線検
出素子d0〜d(Nb-1) によって検出され、計測される。こ
のようにして計測されたデータを、投影データと呼ぶ。
投影データは、マルチプレクサ6を介して再構成演算部
7に送られる。走査機構部1は回転中心3を中心に被検
体4の周囲を回転して、被検体4に対してファンビーム
5を放射し、X線検出素子d0〜d(Nb-1)はあらゆる方向
からの投影データを計測する。このようにして収集され
た全投影データをもとに、再構成演算部7において被検
体4の計測断面上のX線級数係数分布を画像として再構
成する。この再構成画像は、画像表示手段8の画面に表
示される。この再構成演算部7の演算方法としては、
「フィルタ補正逆投影法」等が知られている。
【0003】図3は、図2における計測系の幾何学的構
成図である。X線焦点9は、X線源2上にあって、実際
にX線を放射している部位である。ここでは、X線焦点
9を点とみなす。計測中の任意の時点におけるX線焦点
9の空間的な位置は、X線焦点9と回転中心3の間の距
離Sodが与えられていれば、回転中心3からみた角度
aによって特定される。また、各々のX線検出素d0,d1,
・・・・・・・・,d(Nb-1)の、走査機構部1上の空間的な位置
は、X線焦点9からみた角度bによって特定される。角
度a の位置にあるX線源2のX線焦点9からファンビー
ム状X線5を放射する。このとき角度bによって示され
るX線検出素子djに入射するX線ビーム10を考える
と、このX線ビーム10はX線焦点の位置を表わす角度
a およびX線検出素子の位置を表わす角度b の二つのパ
ラメータによって表すことができる。この(a,b) を座標
平面上にプロットし、この点を以降「計測点」11と呼
ぶことにする。この計測点(a,b)は、計測系の幾何学的
な条件が同一であれば、X線ビーム10を一意に特定す
ることができる。ところで、現実的な計測においては、
計測点であるa およびb は離散的な値を取る。そこで、
全投影データを有限個の計測点の集合に対応させること
ができる。計測点の配置は、計測の幾何学的な条件に関
する情報を簡便に表現することができる。たとえば、も
し投影データが全周に渡って均等に計測されていれば、
計測点はa およびb に沿ってそれぞれ等間隔な格子点上
に並ぶことになる。なお、実際の撮影装置においては、
個々の計測値の計測処理のためにある一定の微小時間が
必要であり、その間も操作機構部は回転を続ける。その
ため、a の値はそれに対応した点ではなく、時間的な広
がりを持つ。また、各X線検出素子の開口幅分だけb の
値も一点ではなく時間的な広がりを持っている。そのた
め、上記計測点はある広がりを持った微小領域になる
が、ここではこの領域を代表する一点をもって議論する
ことにする。
【0004】ところで、従来のX線断層撮影装置では、
再構成画像の空間分解能は主としてX線検出素子の実装
上の配列密度に依存している。従って、再構成画像の分
解能を上げるには、X線検出素子の実装上の配列密度を
上げればよいことになる。しかしながら、X線検出素子
配列の高密度化は次のような理由から実際的ではない。
その第一の理由は、実装技術上の限界である。現在、X
線検出素子は約1ミリピッチで配列されており、これ以
上の高密度化は著しく厳しい工作精度を要求することに
なる。第二の理由は、エネルギー効率の面で不利になる
ことである。例えば、電離箱型X線検出素子を考える。
複数のX線検出素子が電極で仕切られた箱型の構造であ
る場合には、電極がある厚みを持っているが、X線検出
素子の配列ピッチを狭くしても、電極の厚さをそれに比
例させて薄くすることはできない。そのため,X線検出
素子の有効な開口幅の、配列ピッチに対する比は減少し
てしまう。すなわち、X線源の放射するX線量に対し、
計測に有効なX線量の比率が下ってしまう。また、従来
の計測系は最適なサンプリングが行なわれておらず、エ
イリアシングを生じている。すなわち、透過したX線強
度の計測は離散的に行われるので、サンプリングピッチ
が適当に設定されていないときには、偽像が生じる状態
になる。いま、X線検出素子の開口幅をDb とすると、
この検出系によって計測される投影データは、1/Db の
空間周波数で帯域制限される。Nyquistの標本化定理よ
りエイリアシングの影響を受けないためには、Db/2 の
ピッチでサンプリングを行なえばよいことがわかる。し
かし、実装上、X線検出素子の配列ピッチはその開口幅
にほぼ等しく、約Dbであるため、このNyquist の条件を
満たすことはできない。
【0005】このような問題を解決し、X線断層撮影装
置の再構成画像の空間分解能を向上する方法として、従
来、投影毎にX線焦点位置を切替えながら撮影を行なう
方法が提案されている(特開平4-231940号公報参照)。
以降では、この方法をインターレース方式と呼ぶことに
する。図4は、従来におけるインターレース方式を実現
するX線断層撮影装置の構成図である。このインターレ
ース方式が従来一般のX線断層撮影装置と異なるのは、
X線焦点9を偏位させることのできるX線源2を用いる
とともに、このX線焦点9の偏位を制御する制御手段1
2を設けている点である。このような装置構成を用いた
インターレース方式では、次のような撮影方法を取る。
第1の投影データ計測時には、X線焦点を第1の位置に
おいて投影データの計測を行う。続いて第2の投影デー
タ計測時には、X線焦点を第2の位置において投影デー
タの計測を行う。それ以降の投影データ計測において
も、同様にX線焦点を交互に第1の位置と第2の位置の
間で切替えて、全周にわたり投影データの計測を行う。
ここで、図3に示すように、X線源-X線検出素子間距
離をSid、X線源-回転中心間距離をSod 、各投影ごとの
走査駆動部の回転角をDa、X線検出素子の配列間隔をX
線焦点から見込む角度で表してDb 、焦点の偏位距離をd
とする。第1の投影と第2の投影がインターレースす
るために、角度Daおよび距離d を式(6)に示されるよ
うに設定する。なお、d は、回転接線方向と逆向きの方
向を正とし、s は1/2 あるいは3/2 の定数とする。
【数6】
【0006】図5は、図4におけるインターレース方式
による計測点配置を示す図である。式(6)のように角
度Daを設定すると、X線検出素子の位置が第1の投影
時と、第2の投影時でDb の1/2 あるいは3/2 の距離だ
けずれることになる。また、距離dを上式(6)のよう
に設定すると、第1の投影時と第2の投影時におけるX
線焦点の位置が重なることになる。この結果、第1の投
影と第2の投影がインターレースすることになり、Nyqu
ist の条件を満たす、高分解能化を達成できる。これを
計測点によって表現するとわかりやすい。図5では、s=
3/2 とおいてインターレース方式で計測を行なった時の
計測点の配置が示されている。図5において、X線焦点
9を第1の位置において計測した1回の投影による計測
点は、b方向の直線上に並ぶ黒丸で表わされ、同様にX
線焦点9を第2の位置において計測した1回の投影によ
る計互点はb方向の直線上に並ぶ白丸で表わされる。第
1の投影と第2の投影は、X線焦点9の位置が同一であ
るので、それらの計測点は、同一のb方向に二投影ずつ
2Daの間隔をおいて配置されることになる。前述のよ
うに、X線焦点9を第1の位置においたときの投影によ
る計測点を黒丸で、X線焦点9を第2の位置においたと
きの投影による計測点を白丸で表しているので、第1の
投影による計測点と第2の投影による計測点を組み合わ
せて考えると、仮想的に配列密度が2倍あるX線検出素
子によって計測を行った場合に相当する計測点配置にな
る。さらに、X線検出素子の開口幅Db に対してサンプ
リングピッチがDb/2 であるから、Nyquist の条件も満
たしている。 このように組み合わせて得られた投影デ
ータを元に再構成演算を行なえば、分解能の高い再構成
画像が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のインターレース
方式には、設計コスト上の問題、X線ビームのインター
レースに関する問題、および計測タイミングに関する問
題が存在する。以下、これらについて、順次説明する。
第1の問題である設計コスト上の問題について説明す
る。インターレース方式を実現するためには、計測系が
前式(6)の条件を満たすような幾何学的構成をとるこ
とが必要である。これは、装置設計上に強い制限を課
す。そのため、インターレース方式を実現するために
は、装置の大幅な再設計が必要になる。できることなら
ば、従来の装置構成を活かした高分解能化手法を用いる
ことが望まれる。第2の問題は、装置が前式(6)に示
した幾何学的な条件を満たしたとしても、第1の投影と
第2の投影が理想的にインターレースする状態にならな
い点である。すなわち、回転中心付近を通過するX線ビ
ームに関して考えれば、前式(6)の条件によって第1
の投影と第2の投影がインターレースする関係になる。
つまり、図5に示すように、計測点は第1の投影による
計測点と第2の投影による計測点で、Db/2 ピッチの等
間隔で配置される。しかし、周辺部になるに従って、こ
の関係は崩れてくる。つまり、第1の投影による計測点
と第2の投影による計測点が、等間隔で並ばなくなる。
このため、再構成画像上には偽像が生じることになる。
第3の問題は、より原理的なものである。X線断層撮影
装置の有するX線検出素子が数にして数百あるのに対
し、再構成演算部のインタフェースは一般に数個しか用
意されていない。そのため、数百個の計測データを同時
に再構成演算部に転送することはできず、マルチプレク
サを用いて両者間の接続を切替え、X線検出素子毎に計
測データを順次転送する。
【0008】この結果として、X線検出素子毎に計測タ
イミングがずれることになる。ここで、一回の投影の計
測に要する時間をTp 、X線検出素子が入射X線強度の
計測に要する時間をTd とする(0 < Td < Tp)。図6
は、このときの従来における計測のタイミングチャート
である。このタイミングチャートに示すように、各X線
検出素子にとって必要な計測時間は、互いに重なり合
う。そのため、全計測時間中、どのX線検出素子も計測
を行っていない瞬間は存在しない。インターレース方式
では、一回の投影毎に、すなわち計測に要する時間Tpの
間隔でX線焦点位置の切替を行う必要がある。しかし、
このタイミングをどのように調節しても、ほとんどのX
線検出素子にとって計測時間中にX線焦点位置の切替が
起こることになる。このような投影データの不整合の結
果として、再構成画像上には偽像が発生する。このよう
な問題は、計測のタイミングが密であるがゆえに生じる
ので、より疎なタイミングで計測を行なえば、回避する
ことができる。例えば、X線検出素子が計測に要する時
間Td に対し、十分に計測に要する時間Tpの値 を大きく
とれば、一回の投影ごとに、どのX線検出素子も計測を
行なっていない瞬間ができる。この瞬間に、X線焦点位
置の切替を行なえばよい。
【0009】しかし、この解決策は、エネルギー効率の
面で問題がある。計測時間を不必要に伸ばすことなく、
X線源から照射するX線量のうちで計測に有効に使われ
るX線量を増やし、S/N 比を上げるためには、X線検出
素子の計測時間Td をできるだけ一回の計測に要する時
間Tp に近い値にとるべきである。このように、従来の
計測データの転送機構を前提にすると、エネルギー効率
を落さずにインターレース方式を実現することができな
い。本発明の目的は、これら従来の課題を全て解決し、
設計上の自由度を制限せずに再構成画像の高分解能化を
実現でき、回転中心から離れた周辺部でも理想的なサン
プリングピッチで投影データを得ることができ、かつ従
来の計測データ転送機構を前提として計測を行え、しか
もエネルギー効率を低下させずにNyquistの条件
を満たす計測を行えるX線断層撮影方法および装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の第1の問題を解決
するため、本発明においては、実際の計測で得られた投
影データに対応する計測点配置を計算によって求め、そ
の情報を元にb 方向に倍の密度を持つ計測点上にある投
影データを補間演算によって求める。本発明のX線断層
撮影装置は、この補間演算に必要なパラメータを保管す
るためのメモリおよび補間演算手段を備える。このパラ
メータは、実際の計測による計測点の配置、およびb 方
向に倍の密度を持つ計測点の配置の位置関係に基づいて
計算される。求められた計測点の配置の情報、またはこ
れに基づいて計算される補間に用いられるパラメータ
は、メモリ上に保管される。計測によって得られた投影
データは、このメモリ上の情報を用いて補間演算が行わ
れることにより、補正された投影データが得られる。ま
た、このような補間演算によって理想的な計測点配置を
とる投影データが生成されるので、同時に上記の第2の
問題も解決される。一方、上記の第3の問題を解決する
ために、本発明においては、各X線検出素子に計測値を
一時的に保持しておくための手段を複数用意し、X線焦
点位置の切替えに同期させて、X線検出素子と計測値を
一時的に保持しておくための手段、あるいは計測値を一
時的に保持しておくための手段と、計測値を一時的に保
持しておくための手段との間の接続を切替えるようにし
て、投影データの計測を行う。本発明のX線断層撮影装
置は、この切替を行うための切替え手段、並びに切替の
制御手段を具備している。
【0011】
【作用】本発明においては、実際の計測で得られたまま
の投影データをもとに再構成演算を行なうのでなく、い
ったん再構成演算において厳密に要求される計測点配置
上の投影データを補間によって生成するため、計測系の
幾何的な構成に融通性が出る。また、補間演算によって
周辺部においても理想的な計測点配置をとる投影データ
を生成するため、計測点配置のずれによる偽像発生を回
避できる。また、各X線検出素子に設けられた計測値を
一時的に保持する手段の複数化によってX線検出素子に
よる計測と、再構成演算部へのデータ転送とを切り離す
ことができるため、計測タイミングの同期と、計測デー
タの順次転送とを両立できる。その結果、S/N を下げる
ことなく偽像のない高分解能画像を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例を示すX線断層撮
影装置の構成図である。図1においては、走査機構部1
上にX線源2およびNb個のX線検出素子d0〜d(Nb-1)
が被検体4をはさんで互いに対向する位置に配置されて
いる。このX線源2は、従来のX線断層撮影装置と異な
り、X線焦点9を偏位させることのできるものであり、
また装置は、このX線焦点9の偏位を制御する手段12
を具備している。X線焦点9は、ファンビーム状にX線
5を放射し、被検体4を透過したX線強度をX線検出素
子d0〜d(Nb-1)が計測する。この場合に、計測されたデ
ータを投影データと呼ぶ。X線検出素子d0〜d(Nb-1)
は、それぞれデータを一時的に保持する手段13に接続
されており、これらの保持手段13で一旦保持された投
影データは特定のタイミングでマルチプレクサ6を介し
メモリ15,16および補間演算手段17を経て再構成
演算部7に転送される。このとき、X線検出素子d0〜d
(Nb-1) からデータを一時的に保持する手段13へ、あ
るいは一時的に保持する手段13からマルチプレクサ6
へのデータの転送タイミングは、データフロー切替え制
御手段14により制御される。走査機構部1は、回転中
心3を中心に被検体4の周囲を回転し、連続的にあらゆ
る方向から投影データを計測する。
【0013】このようにして収集され、キャリブレーシ
ョン等の基本的な処理が施された全投影データは、計測
投影データ保管用メモリ15に一時的に保管される。保
管用メモリ15に保管された投影データは、読み出され
た後に補間演算手段17に転送される。補間演算手段1
7では、この全投影データに対し補間演算を行い、仮想
的にX線検出素子数が倍のX線断層撮影装置によって得
た投影データに相当する投影データを生成する。生成さ
れた投影データは、補正済み投影データ保管用メモリ1
6に保管される。この補間の際に必要なパラメータは、
計測時のX線焦点9の位置およびX線検出素子d0〜d(Nb
-1)の位置に関する情報を元に計算され、テーブル1
8、19、20に形成された後、読み出し専用メモリや
磁気ディスクなどのデータ記憶媒体にそれぞれ保管され
る。次に、保管用メモリ16から読み出された投影デー
タは、再構成演算部7に転送される。再構成演算部7で
は、この補正済み投影データをもとに、被検体4の計測
断面上のX線級数係数分布を画像として再構成する。こ
の再構成画像は、画像表示手段8の画面に表示される。
この再構成演算としては、「フィルタ補正逆投影法」等
が知られている。
【0014】図7は、本発明の第1の実施例を示すX線
断層撮影装置の要部構成図である。図7では、X線検出
素子d0〜d(Nb-1)、データを一時的に保持する手段1
3、マルチプレクサ6およびデータフロー切替え制御手
段14を設けることにより、X線検出素子による計測
と、再構成演算部へのデータ転送とを切り離すことがで
きる。繁雑になるのを避けるため、X線検出素子djに関
して説明する。従って、以下に説明する構成は、勿論、
全X線検出素子d0〜d(Nb-1)に適用することができる。
X線検出素子dj に対して、二つの積分器Iaj、Ibj が用
意されている。積分器Iaj(j=0,1,2,...,Nb-1) を第1グ
ループとし、積分器Ibj(j=0,1,2,...,Nb-1) を第2グル
ープと呼ぶことにする。X線検出素子dj と積分器Iaj、
Ibj の間は切替器Sjが介在しており、X線検出素子dj
と積分器Iaj、Ibj との接続は切替の制御手段14によ
って制御される。積分器Iaj、Ibj の出力はマルチプレ
クサ6を介して再構成演算部7に転送される。
【0015】図8は、図7の第1の実施例による計測動
作のタイミングチャートである。図8における1a0〜1a
(Nb-1),Ib0〜1b(Nb-1)は、それぞれ第1および第2グル
ープの積分器である。X線焦点9を偏位させて第1の位
置でX線を照射し、i 番目の投影データの計測を行う。
この計測に要する時間Td の間、X線検出素子dj からの
出力は切替器Sj によって第1グループの積分器である
積分器Iaj に送られる。すなわち、第1グループの積分
器は、X線焦点9 が第1の位置にある時の投影データ
を計測する。一方、第2グループの積分器にはi-1 番目
の、すなわちX線焦点9が第2の位置にあったときの投
影データが蓄えられている。そこで、第1グループの積
分器による入力X線強度の積分が行われている間に、第
2グループの積分器から、マルチプレクサ6を介して再
構成演算部7へのデータ転送が順次行われる。i+1 番目
の投影データの計測時には、第1グループと第2グルー
プの積分器が役割を入れ換えて同様の働きをする。
【0016】先ず、X線源2におけるX線焦点位置の切
替を行う。X線焦点9を偏位させ、第2の位置において
X線を照射し、i+1 番目の投影データの計測を行う。こ
の計測に要する時間Td の間、X線検出素子dj からの出
力は切替器Sj によって第2グループの積分器である積
分器Ibj に送られる。すなわち第2グループの積分器
は、X線焦点9が第2の位置にある時の投影データを計
測する。一方、第1グループの積分器にはi 番目の、す
なわちX線焦点9が第1の位置にあったときの投影デー
タが蓄えられている。そこで、第2グループの積分器に
よる入力X線強度の積分が行われている間に、第1グル
ープの積分器からマルチプレクサ6を介して再構成演算
部7へのデータ転送が順次行われる。以上のような計測
を全周にわたって繰り返す。上記のような装置構成およ
び計測方法を取る主眼は、エネルギー効率を落すことな
く、X線焦点位置の切替を行うタイミングを設定する点
にある。積分器を2重に設けることによって、投影デー
タの計測と、計測されたデータの再構成演算部への転送
を別々に独立して行うことができる。そのため、全X線
検出素子における投影データの計測の同期と、再構成演
算部への計測データの順次転送とをエネルギー効率を落
さずに実現することができ、上記課題を解決することが
できる。
【0017】図9は、本発明の第2の実施例を示すX線
断層撮影装置の要部構成図である。図9では、図7と同
様なことを別の構成によっても実現している。すなわ
ち、図9には、X線検出素子d0〜d(Nb-1)、データを一
時的に保持する手段13として積分器Ijと第2のデータ
保持手段Bj、マルチプレクサ6およびデータフロー切替
え制御手段14とスイッチWjの概略構成が示されてい
る。X線検出素子dj に対して積分器Ij および第2のデ
ータ保持回路Bj が用意されている。第2のデータ保持
回路Bj は、一時的に計測データを保管しておく手段で
ある。X線検出素子dj の出力は、積分器Ij において計
測時間Td の間積分される。積分器Ij と第2のデータ保
持回路Bj の間は、スイッチWj によって接続あるいは切
断される。第2のデータ保持回路Bj に保持されている
データは、マルチプレクサ6を介して再構成演算部7に
転送される。
【0018】図10は、図9に示す第2の実施例におけ
る計測動作のタイミングチャートである。図10では、
I0〜Ijが積分器であり、B0〜Bjが第2のデータ保持回路
である。X線焦点9を偏位させ第1の位置においてX線
を照射し、i 番目の投影データの計測を行う。この計測
に要する時間Td の間、X線検出素子dj からの出力は積
分器Ij において積分される。この間、積分器Ij と第2
のデータ保持回路Bj の間はスイッチWj によって切断さ
れている。第2のデータ保持回路Bj にはi-1 番目の、
すなわちX線焦点9が第2の位置にあったときの投影デ
ータが蓄えられている。そこで、積分器Ij による入力
X線強度の積分が行われている間に、第2のデータ保持
回路Bjから、マルチプレクサ6を介して再構成演算部7
へのデータ転送が順次行なわれる。データ転送が終った
第2のデータ保持回路Bjのデータは消去される。次に、
スイッチWj が閉じられ、i 番目の投影データの積分値
が積分器Ij から第2のデータ保持回路Bj に転送され
る。このデータの移動が行われた時点で、スイッチWjは
再び開かれ、積分器Ij と第2のデータ保持回路Bj の接
続は切断される。また、この間にX線焦点位置の切替が
行われる。
【0019】i+1 番目の投影データの計測時にも、上述
したと同様のことが行われる。X線焦点9を偏位させて
第2の位置においてX線を照射し、i+1 番目の投影デー
タの計測を行う。この計測に要する時間Td の間、X線
検出素子dj からの出力は積分器Ij において積分され
る。この間、積分器Ij と第2のデータ保持回路Bj の間
はスイッチWj によって切断されている。第2のデータ
保持回路Bj にはi-1 番目の、すなわちX線焦点9が第
1の位置にあったときの投影データが蓄えられている。
そこで積分器Ij による入力X線強度の積分が行われて
いる間に、第2のデータ保持回路Bjから、マルチプレク
サ6を介して再構成演算部7へデータの転送が順次行わ
れる。データ転送が終った第2のデータ保持回路Bjのデ
ータは消去される。次に、スイッチWj が閉じられ、i
番目の投影データの積分値が積分器Ij から第2のデー
タ保持回路Bj に送られる。このデータの移動が行われ
た時点でスイッチWjは再び開かれ、積分器Ij と第2の
データ保持回路Bj の接続は切断される。以上のような
計測処理を、全周にわたって繰り返す。
【0020】この第2の実施例においても、上記のよう
な装置構成および計測方法を取る主眼は、エネルギー効
率を落すことなく、X線焦点位置の切替を行うタイミン
グを設定する点にある。積分器とマルチプレクサの間に
第2のデータ保持回路を設けることによって、投影デー
タの計測と、計測されたデータの再構成演算部への転送
を別々に行うことができる。そのため、全X線検出素子
における投影データの計測の同期と、再構成演算部への
計測データの順次転送とをエネルギー効率を落さずに実
現でき、上記課題を解決することができる。第1の実施
例では、マルチプレクサの入力側のチャンネル数を従来
の倍にするか、あるいはマルチプレクサ自体を倍の系統
数用意する必要がある。これに対して第2の実施例で
は、入力チャンネル数、あるいは系統数の点では従来と
同じマルチプレクサを用いることができる。第1および
第2の実施例では、データを一時的に保持する手段を2
重に、すなわち2つの積分器あるいは積分器と第2のデ
ータ保持回路を、用意することによって本発明の目的を
達成している。このように、データを一時的に保持する
手段を2重化するだけでなく、複数化した実施例も考え
られる。複数化した場合、データ計測のタイミングおよ
びデータ転送のタイミング設定に関して、より自由度が
高まるという利点がある。当然この場合、データを一時
的に保持する手段の複数化に対応したデータフロー制御
手段を有する必要がある。
【0021】次にデータ処理手段及び方法について説明
する。図11は、本発明における計測点の配置を示す図
である。上記のように焦点を切替えながら計測を行った
場合、図11の黒丸および白丸で示すように計測点は一
投影データ毎に「ジグザグ」に配置される。これは、従
来のインターレース方式のように、計測系が前式(1)
の幾何学的な条件を満たす必要がないため、結果として
ジグザグの配置となってしまうのである。従って、従来
の設計コストの問題も解消されることになる。本発明に
よるデータ処理方法は、このように配置された計測点上
のデータから、分解能の高い再構成画像を得るために、
図11の×印で示すようにb 方向に倍の密度で配置する
計測点上のデータを補間処理によって求めるという点に
ある。このデータ処理の詳細を、図1を参照して述べ
る。計測によって得られたデータはキャリブレーション
等必要な信号処理が行われた後、投影データとしてメモ
リ15に保管される。投影数をNa、X線検出素子数をNb
とすれば、このメモリ15は、少なくとも(Na ×Nb)
のマトリックスサイズが必要である。補間演算手段17
において補間演算を行い、投影数Na/2、X線検出素子数
2Nbの投影データを生成する。この投影データは、メモ
リ16に書き込まれる。メモリ16は、この補正後の全
投影データを保管しておくために、(Na/2 ×2Nb)のマ
トリックスサイズを必要とする。しかし、たとえばフィ
ルタ補正逆投影法等の再構成演算方法では、一度に全投
影データが揃っている必要はないので、これより小さな
サイズのメモリに対して、必要十分な量の補正後の投影
データを順次転送するようにしてもよい。
【0022】ここでは、メモリ15上の実計測による投
影データを、インデックスi、j を用いてP(i,j)で表す
ことにする。この投影データP(i,j) は、i 番目の投影
時にj番目のX線検出素子によって計測された値を意味
する(i=0,1,...,Na-1, j=0,1,...,Nb-1)。一方、メモ
リ16に保管されている補正後の投影データも、同様に
P'(i,j) で表すことにする。前述のように、メモリ16
は必ずしも(Na/2 ×2Nb)のサイズがあるわけではない
が、再構成演算時には各計測値はi、j をインデックス
として参照されるので、 P'(i,j)(i=0,1,...,Na/2-1,j=
0,1,...,2Nb-1)として表すことができる。補間演算とし
て、例えば近傍3 点からの線形補間を用いるとすると、
補正データP'(i,j) は下式(2)のように表される。こ
のとき、重みG、インデックスi0およびj0 はi、j およ
びk の関数であり、あらかじめ計算しておく。計算され
たそれらのパラメータをi、j、k をインデックスとして
テーブル18、19、20とし、読み出し専用メモリや
磁気ディスクなどのデータ記憶媒体にそれぞれ保管す
る。補間演算部(倍密度データ生成部)17は、インデ
ックスi、j を変えながらデータP'(i,j) を式(7)に
従って計算する。
【数7】
【0023】この重みG、インデックスi0 およびj0
は、計測点の配置に関する情報を元に計算して求めるこ
とができ、i、j およびk の関数として与えられる。以
降において、焦点位置の切替えに伴なう計測点の位置の
偏位について説明する。倍密度投影データの計測点を
(a"(i,j),b"(i,j)) とする(i=0,1,...,Na/2-1, j=0,
1,...,2Nb-1)。このa"、b"は下式(5)によって与えら
れる。
【数5】 図12は、本発明によるX線断層撮影装置の計測系の幾
何学的な関係を示す図である。図12に示すように、X
線源が角度aで示される位置(S)にある投影におい
て、角度bで示される位置にあるX線検出素子dj に入射
するX線ビームについて考えることにする。X線焦点を
本来の位置S からd だけ離れたS' の位置に移動させ
ると、X線検出素子dj に入射するX線ビームは、実際
には直線S'P で示される光路をとることになる。このと
きのa'、b'、Sod' をa,b,d の関数として、それぞれ下
式(3)、(4),(8)によって計算する。
【数3】
【数4】
【数8】
【0024】ここで、撮影を開始してからi 番目(i =
0, 1, ..., Na-1)の投影において、j 番目(j = 0, 1,
..., Nb-1)のX線検出素子dj に入射するX線ビーム
について考える。この時のX線源の本来の位置をa(i,
j)、X線検出素子dj の位置をb(i,j) とするとこれらは
下式(9)のように表される。
【数9】 このa0 は、計測開始時のX線源位置であり、b0 はX線
検出素子d0 の位置である。また、X線焦点の位置を一
投影データの計測ごとに切替えるので、X線焦点の偏位
d(i,j) は下式(10)によって表される。
【数10】
【0025】以上の式(9),式(10)を前式
(3)、前式(4)に代入すれば、全ての(a',b') がi,
j の関数として求まる。すなわち、全ての計測点の配
置を得ることになる。また、X線焦点の偏位を制御する
ことによって、計測点の配置を制御できることもわか
る。次に、高分解能画像を得るために必要なX線焦点の
偏位量の計算法について述べることにする。まず、投影
i による計測点配置と投影i+1 による計測点配置を、計
測点配列間隔の2分の1ずらすには、下式(11)の条
件を満たせばよい(ただしn は正の整数)。
【数11】 b=0 として、上式(11)に前式(4)を代入すれば下
式(12)となる。式(12)をd について解き、これ
をd1 とすれば下式(1)を得る。
【数12】
【数1】
【0026】また、隣接する二つの投影の計測点を一直
線上に配置させるには、下式(13)を満たす必要があ
る。式(13)に前式(3)を代入すると下式(14)
を得ることができる。式(14)をd について解き、こ
れをd2 とすれば下式(15)を得ることができる。
【数13】
【数14】
【数15】 インターレース方式のように隣接する二つの投影の計測
点が一直線上に配置され、かつ計測点配置のずれが2分
の1であるためには、前式(11)および前式(13)
の両方の条件を満たす必要がある。このようなX線焦点
の偏位距離をd3とすると下式(2)を得ることができ
る。X線焦点の偏位距離d3 および、計測系の幾何学的
なパラメータSid、Sod、Da、Db がこの式(2)を満た
すのであれば、インターレース方式と同様に隣接する二
つの投影データ同士を組み合わせることにより、b 方向
に倍の配列密度を持つ投影データを得ることになる。こ
のように組み合わせた投影データを再構成することによ
って、高分解能画像を得ることができる。
【数2】
【0027】しかし、この式(2)は計測系の幾何学的
な関係に強い制約を課す。このような制約は、すでに述
べたようなインターレース方式の欠点と同等なものであ
り、装置設計上の制限となる。ここで、隣接する二つの
投影の計測点が一直線上に配置しなければならないとい
う条件を外せば、式(1)の条件だけを満たせば良いこ
とになる。ところで、式(1)の示す内容によれば、既
存の計測系の幾何学的な設定の上にX線焦点の偏位距離
だけを適切に設定することによって、隣接する二つの投
影の計測点が2分の1ピッチでずれる。本発明における
データ処理の主眼は、この条件を元にして得られた計測
点配置から、高分解能化に必要な投影データを得ること
にある。すなわち、計測点配置に基づいて隣接する二つ
の投影データから、b 方向に倍の配列密度を持つ投影デ
ータを補間によって求める。こうして求めた投影データ
は、中心部のみならず周辺部においても理想的な配列ピ
ッチを保っている。この倍密度化した投影データを再構
成することにより、高分解能画像を得ることができる。
また、隣接する2つの投影データを用いるだけでなく、
より多くの計測データを用いて、より高次の補間によっ
て倍密度化された投影データを求めてもよい。
【0028】本発明の効果は、大きく3つに分けて述べ
ることができる。第1の効果は、設計上の自由度を制限
せずに再構成画像の高分解能化を達成できる点にある。
すなわち、従来のインターレース方式では、X線源-回
転中心間距離、X線源-X線検出素子間距離、走査機構
部の回転ピッチ、X線検出素子の配列間隔、X線焦点の
偏位距離の間に、前式(6)に示したような関係が成立
していなければならない。この制限のため、インターレ
ース方式の実現のためには装置全体の大幅な再設計が必
要になる。これに対し、本発明では、任意のX線源-回
転中心間距離、X線源-X線検出素子間距離、走査機構
部の回転ピッチ、X線検出素子の配列間隔に対して、前
式(1)に基づいてX線焦点の偏位距離を求めることが
できる。そのため、本発明を実現するためには装置の幾
何学的な構成を変える必要はなく、従来の装置の部分的
な再設計を行えば十分である。装置構成の大幅な変更が
ない分、インターレース方式に比べ、データ処理が複雑
であるが、実際には2次元平面上の補間に過ぎず、実現
は容易である。
【0029】次に、第2の効果は、回転中心から離れた
周辺部においても理想的なサンプリングピッチをもった
投影データを得ることができる点である。すなわち、従
来のインターレース方式では、単に計測された投影デー
タを組み合わせているため、周辺部では第1の投影と第
2の投影が理想的なインターレースの状態にならずに、
再構成画像上で偽像を生じる。本発明は、補間処理を行
うことによって、これを解決することができる。次に、
第3の効果は、従来の計測データ転送機構を前提にしな
がら、エネルギー効率を落さずにNyquist の条件を満た
す計測を行うことができるので、高分解能の再構成画像
を得ることができる点にある。そして、本発明における
データ計測系を用いると、エネルギー効率を落すことな
く、X線焦点位置の切替えを行うタイミングを設定する
ことができる。また、投影データの計測と、計測された
データの再構成演算部への転送を、別々に行うことがで
きる。そのため、全X線検出素子における投影データの
計測の同期と、再構成演算部への計測データの順次転送
とをエネルギー効率を落さずに実現できる。その結果、
S/N を下げることなく偽像のない高分解能画像を得るこ
とができる。
【0030】図13は、比較のための従来における再構
成画像を示す図であり、図14は本発明における再構成
画像を示す図である。図13および図14は、いずれも
背景に対しコントラスト12パーセントをもち、直径が
0.5ミリメートルから1.2ミリメートルのX線吸収
体が配置されている模擬被検体を想定して計算機シミュ
レーションを行ったものである。本発明による焦点移動
方式を適用して得られた投影データに対しては、後処理
によってb 方向に倍の配列密度を持つ投影データを補間
によって求めた。図13と図14とを比べると、従来法
では直径0.5ミリのX線吸収体を分解できなかった
が、本発明による方法ではこれを分解できたことがわか
る。なお、図13、図14の複数配列のうちの最も左の
列が0.5ミリのX線吸収体である。図15は、この計
算機シミュレーションから求めた従来の方法および本発
明方法の変調度伝達関数を示す特性図である。変調度伝
達関数とは、各空間周波数に対する変調の度合いを示す
もので、分解能を評価する方法の1つである。この値が
1であれば、本来のX線吸収係数が正しく再現されてい
ることになる。シミュレーションの条件は前に述べたも
のと同様である。図15から明らかなように、従来方法
に比べて本発明の方法の方が高い空間周波数においても
再現性の良いことが示されており、本発明の方法は分解
能の面で優れていることがわかる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
設計上の自由度を制限せずに再構成画像の高分解能化を
達成できるとともに、回転中心から離れた周辺部におい
ても理想的なサンプリングピッチをもった投影データを
得ることができ、またサンプリングピッチのずれに起因
する偽像発生を回避できる。さらに、従来の計測データ
転送機構を前提としながら、エネルギー効率を落さずに
Nyquistの条件を満たす計測を行うことができ、分解能
の高い再構成画像を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すX線断層撮影装置の構
成図である。
【図2】従来のX線断層撮影装置の構成図である。
【図3】従来のX線断層撮影装置の計測系の幾何学的な
関係を示す図である。
【図4】従来のインターレース方式を実現するX線断層
撮影装置を示す図である。
【図5】従来におけるインターレース方式の計測点配置
を示す図である。
【図6】従来における入射X線強度の積分期間とマルチ
プレクサによるデータ転送タイミングを示す計測のタイ
ミングチャートである。
【図7】本発明の第1の実施例を示すX線断層撮影装置
の計測系要部構成図である。
【図8】第1の実施例における計測系のタイミングチャ
ートである。
【図9】本発明の第2の実施例を示すX線断層撮影装置
の計測系要部構成図である。
【図10】第2の実施例における計測系のタイミングチ
ャートである。
【図11】本発明における計測点の配置を示す図であ
る。
【図12】本発明によるX線断層撮影装置の計測系の幾
何学的な関係を示す図である。
【図13】計算機シミュレーションによって求めた従来
方法における再構成画像の図である。
【図14】計算機シミュレーションによって求めた本発
明方法における再構成画像の図である。
【図15】本発明と従来の方法の変調度伝達関数を比較
して示した特性図である。
【符号の説明】
1…走査駆動部、2…X線源、3…回転中心、4…被検
体、5…X線ファンビーム、6…マルチプレクサ、7…
再構成演算部、8…画像表示手段、9…X線焦点、10
…X線ビーム、11…計測点、12…X線焦点位置制御
手段、13…データを一時的に保持する保持手段、14
…データフロー切替え制御手段、15…メモリ(計測投
影データ保管用)、 16…メモリ(補正済み投影デー
タ保管用)、17…補間演算手段、18…重み係数G の
テーブル、19…インデックスi0 のテーブル、20…
インデックスj0 のテーブル、d0, d1, d2, ...., d(Nb-
1)…X線検出素子、S0, S1, S2, ...., S(Nb-1)…切替
器(第1の実施例)、Ia0, Ia1, Ia2, ...., Ia(Nb-1)
…Aグループ積分器、Ib0, Ib1, Ib2, ...., Ib(Nb-1)…
Bグループ積分器、W0, W1, W2, ...., W(Nb-1)…切替器
(第2の実施例)、I0, I1, I2, ...., I(Nb-1)…積分
器、B0, B1, B2, ...., B(Nb-1)…第2のデータ保持回
路、

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源によってX線を連続的に照射し、
    被検体を透過した該X線を、該被検体をはさんで該X線
    源に対向する位置に配列ピッチ角(Db)で配列された
    多数のX線検出素子によって投影データとして計測し、
    該X線源およびX線検出素子の位置を微小角度(Da)
    ずつ回転させながら、多方向からの投影データの計測を
    繰り返して得られる全投影データをもとに、該被検体内
    部の放射線吸収係数の分布を再構成するX線断層撮影方
    法において、 特にX線焦点の位置を偏位させることが可能な上記X線
    源、および各X線検出素子毎に複数用意されている計測
    値を一時的に保持する手段を用いて、X線焦点を第1の
    位置においてX線を照射して第1の投影データを得、 次に、X線焦点を第2の位置においてX線を照射して第
    2の投影データを得、それ以降も同様に、X線焦点位置
    を第1の位置と第2の位置の間で交互に切替えながら全
    周に渡る投影データを得るが、該X線焦点位置あるいは
    該位置の切替タイミングに応じて各X線検出素子と計測
    値を一時的に保持する手段との接続、あるいは計測値を
    一時的に保持する手段と計測値を一時的に保持する手段
    との接続を切替えることを特徴とするX線断層撮影方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線断層撮影方法にお
    いて、前記補間演算を行う場合、実際の計測による各投
    影のX線焦点の位置と、各X線検出素子の位置に関する
    情報を元に計算した量、およびより配列密度の高いX線
    検出素子を有する撮影装置によって撮影したと仮定した
    時の各投影におけるX線焦点の位置と、各X線検出素子
    の位置に関する情報を元に計算した量を、それぞれメモ
    リに保管しておき、これらを参照することにより実際に
    計測した全投影データを補正して、より配列密度の高い
    X線検出素子を有する撮影装置によって得た投影データ
    に相当する投影データを求めることを特徴とするX線断
    層撮影方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のX線断層撮影方法にお
    いて、前記X線焦点の第1の位置は、X線源-回転中心
    間距離をSod、X線源-X線検出素子間距離をSid、X線
    検出素子の配列ピッチ角をDb 、nを正の整数とすると下
    式(1)に示す距離d1 だけ回転接線方向に本来の位置
    より移動した位置であり、同じく第2の位置とは回転接
    線方向と逆方向に同じ距離だけ本来の位置より移動した
    位置であることを特徴とするX線断層撮影方法。 【数1】
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のX線断層撮影方法にお
    いて、前記X線焦点の第1の位置を距離d2 だけ回転接
    線方向に本来の位置より移動した位置とし、同じく第2
    の位置を回転接線方向と逆方向に同一距離だけ本来の位
    置より移動した位置とした時、nを正の整数とすると、
    X線源-回転中心間距離Sod、 X線源-X線検出素子間距
    離Sid、 X線検出素子の配列ピッチ角Db の間に下式
    (2)に示す関係が成立していることを特徴とするX線
    断層撮影方法。 【数2】
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のX線断層撮影方法にお
    いて、前記補正演算の際に参照する情報として、ある投
    影においてX線源の位置をa とし、X線検出素子列中の
    X線検出素子の位置をb とし、X線焦点の位置が本来の
    位置より回転接線方向にd だけ移動しているとすると、
    下式(3),(4)および(5)により計算されるa'、
    b'、a"、b" 自身、あるいはこれらのa'、b'、a"、b" か
    ら計算によって求まる量を、それぞれメモリに保管する
    ことを特徴とするX線断層撮影方法。 【数3】 【数4】 【数5】
  6. 【請求項6】 X線源によってX線を連続的に照射し、
    被検体を透過したX線を、被検体をはさんでX線源に対
    向する位置にある配列ピッチ角で配列された多数のX線
    検出素子によって投影データとして計測し、上記X線源
    およびX線検出素子の位置を微小角度ずつ回転させなが
    ら、多方向からの投影データの計測を繰り返して得られ
    る全投影データを元に、被検体内部の放射線吸収系数の
    分布を再構成するX線断層像撮影装置において、 X線照射系として、X線焦点を走査駆動部に対して偏位
    させるX線源、偏位位置を適切に制御する手段を有し、 X線計測系として、各X線検出素子に対し、計測値を一
    時的に保持する複数の一時保持手段、上記X線検出素子
    と該一時保持手段との間、もしくは該X線検出素子に直
    結された一時保持手段と他の一時保持手段との間の接続
    を切替えるスイッチ手段、該スイッチ手段の切替を制御
    する制御手段、および該一時保持手段から再構成演算手
    段に計測値を順番に転送する転送手段を有し、 投影データの処理系として、得られた投影データに対
    し、仮想的に倍のX線検出素子数を持つ計測系を用いて
    計測した場合と同等の投影データを生成するための補間
    演算を行なう補間演算手段、および該補間演算手段の演
    算に用いるパラメータを保管しておくメモリを有するこ
    とを特徴とするX線断層撮影装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のX線断層撮影装置にお
    いて、前記計測値を一時的に保持する一時保持手段は、
    X線検出素子で計測された入射X線強度を入力とし、そ
    の値を一定時間積分するため、各X線検出素子毎に設け
    られた第1と第2の積分回路であり、さらにX線焦点の
    位置に応じてX線検出素子の出力を第1の積分器あるい
    は第2の積分器に入力するように、各X線検出素子と対
    応する積分回路の間の接続を切替えるスイッチ手段およ
    び該スイッチ手段の切替えを制御する制御手段と、X線
    焦点の位置に応じて第1の積分器あるいは第2の積分器
    から各出力を対応する各X線検出素子毎に順番に再構成
    演算手段に転送する手段を有することを特徴とするX線
    断層撮影装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のX線断層撮影装置にお
    いて、前記計測値を一時的に保持する一時保持手段は、
    X線検出素子で計測された入射X線強度を入力とし、そ
    の値を一定時間積分する積分回路、および該積分回路の
    出力を入力としその値を一時的に保持する第2のデータ
    保持回路であり、該積分回路および第2のデータ保持回
    路を各X線検出素子毎に1組ずつ有し、さらにX線焦点
    の位置の切替えタイミングに応じてX線検出素子-積分
    回路間を接続ないし切断するためのスイッチ手段及びそ
    の制御手段と、X線焦点の位置の切替えタイミングに応
    じて該積分回路において積分された値を第2のデータ保
    持回路に転送するための転送手段及びその制御手段と、
    X線焦点の位置の切替えタイミングに応じて第2のデー
    タ保持回路に保持されているデータを第2のデータ保持
    回路から対応するX線検出素子毎に順番に再構成演算手
    段に転送する転送手段とを有することを特徴とするX線
    断層撮影装置。
JP6146332A 1994-06-28 1994-06-28 X線断層撮影方法および装置 Pending JPH0810251A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6146332A JPH0810251A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 X線断層撮影方法および装置
US08/456,382 US5590164A (en) 1994-06-28 1995-06-01 Method and apparatus for x-ray computed tomography

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6146332A JPH0810251A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 X線断層撮影方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0810251A true JPH0810251A (ja) 1996-01-16

Family

ID=15405298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6146332A Pending JPH0810251A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 X線断層撮影方法および装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5590164A (ja)
JP (1) JPH0810251A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11244279A (ja) * 1998-02-27 1999-09-14 Toshiba Corp データ収集・処理装置およびこの装置を用いたシステム
JP2000139893A (ja) * 1998-11-09 2000-05-23 Siemens Ag Ct装置
JP2005296653A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Siemens Ag コンピュータ断層撮影装置によるコンピュータ断層撮影画像形成方法およびコンピュータ断層撮影装置
JP2007529258A (ja) * 2004-03-17 2007-10-25 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 複数の焦点取得方法及び装置
JP2009106753A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Toshiba Corp コンピュータ断層撮影装置、再構成処理方法
JP2010035812A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Toshiba Corp X線コンピュータ断層撮影装置
JP2011139786A (ja) * 2010-01-07 2011-07-21 Hitachi Medical Corp X線ct装置
JP2011229906A (ja) * 2010-04-06 2011-11-17 Toshiba Corp X線ct装置
JP2012187180A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Toshiba Corp X線コンピュータ断層撮影装置
JP2013522587A (ja) * 2010-03-12 2013-06-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 分散したx線源を有する撮像システムのためのマルチフレームx線検出器
JP2015208601A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 株式会社日立メディコ X線ct装置、画像処理装置、及び投影データ生成方法
WO2016009787A1 (ja) * 2014-07-18 2016-01-21 株式会社日立メディコ X線ct装置、および、x線ct画像の撮影方法
JP2016198501A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置
JPWO2015012331A1 (ja) * 2013-07-26 2017-03-02 株式会社日立製作所 X線ct装置及び画像再構成方法
JP2018011860A (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ X線ct装置及びプログラム
US9977137B2 (en) 2014-07-28 2018-05-22 Hitachi, Ltd. X-ray image pickup device and image reconstruction method
US10646175B2 (en) 2017-09-05 2020-05-12 Canon Medical Systems Corporation X-ray computed tomography apparatus

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6195409B1 (en) 1998-05-22 2001-02-27 Harbor-Ucla Research And Education Institute Automatic scan prescription for tomographic imaging
US6578002B1 (en) * 1998-11-25 2003-06-10 Gregory John Derzay Medical diagnostic system service platform
US6587539B2 (en) * 2001-03-13 2003-07-01 Shimadzu Corporation Radiographic apparatus
EP1408835A2 (en) 2001-07-25 2004-04-21 Dentsply International, Inc. Real-time digital x-ray imaging apparatus
US7324842B2 (en) * 2002-01-22 2008-01-29 Cortechs Labs, Inc. Atlas and methods for segmentation and alignment of anatomical data
CA2491759A1 (en) 2002-07-25 2004-02-19 Gendex Corporation Real-time digital x-ray imaging apparatus and method
KR100731299B1 (ko) * 2005-11-11 2007-06-21 (주)디알젬 다목적 기능의 엑스선 마이크로 단층촬영장치
JP2007151806A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ct撮像方法およびx線ct装置
WO2007140093A1 (en) * 2006-05-26 2007-12-06 Koninklijke Philips Electronics, N.V. Multi-tube imaging system reconstruction
KR100880864B1 (ko) * 2006-06-08 2009-01-30 원광대학교산학협력단 나노급 엑스선 단층촬영장치
US7746974B2 (en) * 2006-09-29 2010-06-29 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Radiographic and fluoroscopic CT imaging
EP2407109B1 (en) 2010-07-14 2016-01-06 XCounter AB Computed tomography scanning system and method
US9709512B2 (en) * 2013-08-29 2017-07-18 University Of Utah Research Foundation Multilevel computed tomography for radially-shifted focal spots

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5173852A (en) * 1990-06-20 1992-12-22 General Electric Company Computed tomography system with translatable focal spot
US5469486A (en) * 1992-08-07 1995-11-21 General Electric Company Projection domain reconstruction method for helical scanning computed tomography apparatus with multi-column detector array employing overlapping beams

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11244279A (ja) * 1998-02-27 1999-09-14 Toshiba Corp データ収集・処理装置およびこの装置を用いたシステム
JP2000139893A (ja) * 1998-11-09 2000-05-23 Siemens Ag Ct装置
JP4623785B2 (ja) * 1998-11-09 2011-02-02 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト Ct装置
JP2007529258A (ja) * 2004-03-17 2007-10-25 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 複数の焦点取得方法及び装置
JP2005296653A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Siemens Ag コンピュータ断層撮影装置によるコンピュータ断層撮影画像形成方法およびコンピュータ断層撮影装置
JP2009106753A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Toshiba Corp コンピュータ断層撮影装置、再構成処理方法
JP2010035812A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Toshiba Corp X線コンピュータ断層撮影装置
JP2011139786A (ja) * 2010-01-07 2011-07-21 Hitachi Medical Corp X線ct装置
JP2013522587A (ja) * 2010-03-12 2013-06-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 分散したx線源を有する撮像システムのためのマルチフレームx線検出器
JP2011229906A (ja) * 2010-04-06 2011-11-17 Toshiba Corp X線ct装置
JP2012187180A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Toshiba Corp X線コンピュータ断層撮影装置
JPWO2015012331A1 (ja) * 2013-07-26 2017-03-02 株式会社日立製作所 X線ct装置及び画像再構成方法
JP2015208601A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 株式会社日立メディコ X線ct装置、画像処理装置、及び投影データ生成方法
WO2016009787A1 (ja) * 2014-07-18 2016-01-21 株式会社日立メディコ X線ct装置、および、x線ct画像の撮影方法
JPWO2016009787A1 (ja) * 2014-07-18 2017-04-27 株式会社日立製作所 X線ct装置、および、x線ct画像の撮影方法
US10219762B2 (en) 2014-07-18 2019-03-05 Hitachi, Ltd. X-ray CT device and imaging method for X-ray CT images
US9977137B2 (en) 2014-07-28 2018-05-22 Hitachi, Ltd. X-ray image pickup device and image reconstruction method
JP2016198501A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置
JP2018011860A (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ X線ct装置及びプログラム
US10646175B2 (en) 2017-09-05 2020-05-12 Canon Medical Systems Corporation X-ray computed tomography apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US5590164A (en) 1996-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0810251A (ja) X線断層撮影方法および装置
JP6759207B2 (ja) 静態リアルタイムct画像形成システム及びその画像形成制御方法
CN108577876B (zh) 一种多边形静止ct及其工作方法
JP7217847B2 (ja) 広視野のニーズに適する静態リアルタイムct画像形成システム及びその画像形成方法
US6760404B2 (en) Radiation detector and X-ray CT apparatus
Kachelriess et al. Flying focal spot (FFS) in cone-beam CT
US8314380B2 (en) On-line TOF-PET mashed rebinning for continuous bed motion acquisitions
US5319693A (en) Three dimensional computerized tomography scanning configuration for imaging large objects with smaller area detectors
US7522698B2 (en) Focus/detector system of an X-ray apparatus for generating phase contrast recordings
JP3614732B2 (ja) 空間的に符号化された検出器アレイ装置および方法を含むctスキャナ
US20060045234A1 (en) Sampling in volumetric computed tomography
JPH0919425A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
US20220036605A1 (en) Systems and methods for reprojection and backprojection via homographic resampling transform
JPH0614912A (ja) コンピュータ断層撮影システムで画像を作成する方法と装置
CN101952900A (zh) 用于相位对比成像的x射线探测器
JPS6411296B2 (ja)
EP2943781B1 (en) Method and apparatus for improved sampling resolution in x-ray imaging systems
US6925141B2 (en) Method for imaging in the computer tomography of a periodically moved object to be examined and CT device for carrying out the method
US4247780A (en) Feedback controlled geometry registration system for radiographs
CN114886444B (zh) 一种cbct成像重建方法
CN110428478B (zh) 交替光源扇束x射线ct采样方法及装置
CN104254786A (zh) 计算断层摄影成像方法和系统
JP2002325757A (ja) マルチ・プレート型立体式ctスキャナの間隙の補償方法及び装置
JP2002345806A (ja) Ct装置の較正表の補正方法
JPH09187450A (ja) 画像再構成処理装置