JPH0810210A

JPH0810210A - 粘着性クリーナ

Info

Publication number: JPH0810210A
Application number: JP14617094A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Seki; 和▲廣▼ 関
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-06-28
Filing date: 1994-06-28
Publication date: 1996-01-16

Abstract

(57)【要約】【目的】粘着性クリーナを、小型で携帯に便利な形状
であり、繊維屑などの除去効率に優れており、しかも安
価に製造可能な簡単な構造とする。また、粘着面積の加
減調節を可能とし、粘着面を必要に応じて再使用可能と
する。【構成】方形状フィルム状基材１に感圧型接着剤層２
を重ねると共に、その表面に離型紙３を重ねて粘着フィ
ルムを構成し、この粘着フィルムは離型紙３を外側に向
けて折り曲げ、フィルム状基材１同士を接着剤４で接着
固定して指の差し込み可能な大きさの環に形成し、離型
紙３の前記接着箇所に対抗する位置には、環の軸方向に
延びる１条の切り取り線５を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、布面等の表面に付着
した繊維屑などを除去する粘着性クリーナに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、衣服、絨毯、布製ソファなどの
表面に付着した繊維屑（糸屑を含む）や毛髪等を除去す
るために、ブラシ面を有する布用のクリーナがよく使用
されている。

【０００３】このようなクリーナのうち、毛足の長いブ
ラシ面を有するものでは繊維屑などの除去効率が悪く、
この点を改良するために、比較的硬質で毛足の短いカッ
トパイルを、その立毛方向を傾斜状に揃えて基布に固定
した特殊な布製のブラシも知られている。

【０００４】あるいは、カーペット等に付着した繊維屑
や毛髪を除去する清掃用具として、広幅でロール状の粘
着テープを回転自在に保持し、これをカーペット上に転
がして使用するクリーナも知られている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のブラシ式の布面用クリーナは、繰り返して使用できる
点では便利なものであるが、カットパイルを植設した基
布を被清掃用の布面に対して一定方向に擦り動かす際
に、基布を平面状に保形しておく必要があるので、所要
の剛性のある支持部材を一体に設ける必要があって小型
化が難しく、また安価に製造できないという問題点があ
る。

【０００６】また、従来のロール状の粘着テープでは、
ブラシ製のものと同様に嵩高いので携帯に不便であり、
かつ必要に応じて粘着面積の加減調節ができないという
問題点もある。

【０００７】このような粘着テープは、一度粘着面を露
出させると、この面を再使用できないという問題点もあ
る。

【０００８】そこで、この発明の第１の課題は、上記し
た問題点を解決し、粘着性クリーナを、小型で携帯に便
利な形状であり、繊維屑などの除去効率に優れており、
しかも安価に製造可能な簡単な構造とすることである。

【０００９】また、第２の課題としては、上記課題に加
えて粘着面積の加減調節を可能とすることである。

【００１０】さらに、第３の課題としては、上記課題に
加えて粘着面を必要に応じて再使用可能とすることであ
る。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、フィルム状基材に感圧型接着
剤層を重ねると共に、その表面に離型紙を重ねた粘着フ
ィルムを設け、この粘着フィルムは前記離型紙を外側に
向けて指の差し込み可能な環状に形成したのである。

【００１２】また、上記した構成の粘着性クリーナにお
いて、前記離型紙に環の軸方向に延びる１以上の切り取
り線を形成したのである。

【００１３】または、上記した構成の粘着性クリーナに
おいて、前記切り取り線から所定間隔を開けてミシン目
を形成し、このミシン目に沿って離型紙とフィルム状基
材を縫着する縫着線を設けたのである。

【００１４】

【作用】この発明の粘着性クリーナは、外側の離型紙を
剥離して、環内に１以上の指を差し込むことにより、指
の周囲にフィルム状基材を介して感圧型接着剤層を配置
することができる。このようにして指で感圧型接着剤層
を被清掃面に接離させることにより、繊維屑などを感圧
型接着剤層に粘着させて簡単に効率よく除去することが
できる。

【００１５】このような粘着性クリーナは、環状の粘着
フィルムからなるので、構造が簡単であると共に偏平状
に変形でき、これを複数枚重ねた状態でも小容積であっ
て携帯に便利である。

【００１６】前記離型紙に環状の軸方向に延びる１以上
の切り取り線を形成した発明では、離型紙を２以上に分
割してそれぞれを除去して使用できるので、粘着面積の
調節ができる。

【００１７】そして、前記切り取り線から所定間隔を開
けてミシン目を形成し、このミシン目に沿って縫着線を
設けた発明では、剥離した離型紙が、その一端縁が縫着
線でもってフィルム状基材に付着しているので、一度使
用した後、感圧型接着剤層に未だ粘着力が残っていれ
ば、離型紙を再び被せて再度の使用に備えることがで
き、再度の使用後はミシン目から離型紙を切り離すこと
ができる。

【００１８】

【実施例】この発明に用いるフィルム状基材としては、
その材料を特に限定使用するものでなく、洋紙、和紙、
合成樹脂、ゴムその他の周知材料からなるフィルム、ま
たは複数のフィルム素材のラミネートであってもよい。

【００１９】また、この発明に用いる感圧型接着剤は、
圧着することによって接着剤の流動がおこり、材料表面
に密接して接着力を発揮するものであり、ゴム、アクリ
ルポリマー、またはシリコンなどの周知の材料からなる
ものを採用できる。

【００２０】また、この発明に用いる離型紙としては、
シリコーンオイルを含浸または塗布した周知の離型紙を
採用することができる。

【００２１】この発明の実施例を、以下に添付図面に基
づいて説明する。図１および図２に示すように、実施例
１は、紙製の方形状フィルム状基材１に感圧型接着剤層
２を重ねると共に、その表面に離型紙３を重ねて粘着フ
ィルムを構成し、この粘着フィルムは離型紙３を外側に
向けて折り曲げ、フィルム状基材１同士を接着剤４で接
着固定して指の差し込み可能な大きさの環に形成したも
のである。

【００２２】そして、離型紙３の前記接着箇所に対抗す
る位置には、環の軸方向に延びる１条の切り取り線５を
設けている。このような切り取り線５は、いわゆるハー
フカット線、全カット線またはミシン目で形成されたも
のであってよい。

【００２３】フィルム状基材１の両端部は、鋸歯状に形
成しており、この部分で布の重なった部分や縫い目の部
分に溜まった繊維屑をかき出して、効率よく清掃するこ
とが可能である。

【００２４】実施例１を使用するには、切り取り線５か
ら上面または下面の離型紙３を剥離し、図３（ａ）に示
すように、片手の指を４本を差し入れて洋服６の表面に
押しつけるようにして使用する。また、粘着フィルムか
らなる環の径を２ｃｍ程度の小径に形成したものでは、
図３（ｂ）に示すように、一本の指を差し込んで使用す
ることもできる。

【００２５】図４または図５に示すように、実施例２
は、実施例１と全く同様の構成に加えて離型紙３に切り
取り線５から間隔を開けてミシン目７を形成し、これに
沿って離型紙３とフィルム状基材１を縫着して縫着線８
を形成したものである。

【００２６】実施例２を使用するには、２種類の態様が
あり、一つは図４に示すようにミシン目７から片面の離
型紙３を剥離して前記した実施例１と全く同様に使用す
る方法である。

【００２７】第２の使用態様としては、図５に示すよう
に、切り取り線５から一面の離型紙３を剥離し、他面側
に折り返しておく場合が挙げられる。この場合は、図６
に示すように、片手の指を３本を差し入れて、折り返し
た離型紙３を小指（図６（ａ））または親指（図６
（ｂ））で抑えて使用する。そして、使用後に未だ粘着
性が残っている場合は、離型紙３を元の状態に復帰させ
て粘着面を覆っておき、この面を再使用することができ
る。

【００２８】なお、以上の実施例では、平面状のフィル
ム状基材に感圧型接着剤層２を設けたものを図示した
が、図７（ａ）に示すように、斑点状の凸部２ａの表面
を含めてフィルム状基材の全面に感圧型接着剤層２を設
けてもよく、この場合は凹凸のある生地の清掃に適応し
たものになる。また、図７（ｂ）に示すように、ダンボ
ール紙のようなフィルム状基材９を用い、多数の畝２ｂ
の表面を含めてフィルム状基材９の全面に感圧型接着剤
層２を設けたものであってもよい。後者の場合は、コー
ルテン地などの畝状に凹凸のある生地に対して効率よく
清掃可能な粘着性クリーナとなる。

【００２９】また、以上述べた実施例は、図８に示すよ
うに、粘着フィルムａを偏平状に押圧変形させた状態で
多数枚を重ね、開閉自在の蓋付き容器１０または開閉自
在の合成樹脂フィルム製の袋１１に入れておき、携帯性
を高めた製品形態とすることが好ましい。

【００３０】

【効果】この発明は、以上説明したように、環内に１以
上の指を差し込んで指の周囲に感圧型接着剤層を配置し
て使用できる粘着性クリーナであって、粘着性を利用し
ているので繊維屑などの除去効率に優れており、構造が
簡単で安価に製造可能あると共に、偏平状に変形でき
る。したがって、これを複数枚重ねた状態でも小容積で
あって携帯に便利である。

【００３１】また、離型紙に１以上の切り取り線を形成
した発明では、離型紙を２以上に分割除去して粘着面積
の調節ができる利点がある。

【００３２】前記切り取り線から所定間隔を開けて縫着
線を設けた発明では、粘着面を必要に応じて再使用可能
となる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１の平面図

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図

【図３】実施例１の使用状態を説明する斜視図

【図４】実施例２の平面図

【図５】図４のＢ−Ｂ線断面図

【図６】実施例２の使用状態を説明する斜視図

【図７】（ａ）フィルム状基材の他の形状を示す平面図（ｂ）フィルム状基材の他の形状を示す斜視図

【図８】実施例１または２を複数枚を重ねた製品を示す
斜視図

【符号の説明】

１、９フィルム状基材２感圧型接着剤層３離型紙４接着剤５切り取り線６洋服７ミシン目８縫着線１０容器１１袋

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フィルム状基材に感圧型接着剤層を重ね
ると共に、その表面に離型紙を重ねた粘着フィルムを設
け、この粘着フィルムは前記離型紙を外側に向けて指の
差し込み可能な環状に形成してなる粘着性クリーナ。
【請求項２】請求項１記載の粘着性クリーナにおい
て、前記離型紙に環の軸方向に延びる１以上の切り取り
線を形成したことを特徴とする請求項１記載の粘着性ク
リーナ。
【請求項３】請求項２に記載の粘着性クリーナにおい
て、前記切り取り線から所定間隔を開けてミシン目を形
成し、このミシン目に沿って離型紙とフィルム状基材を
縫着する縫着線を設けたことを特徴とする粘着性クリー
ナ。